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【果てしなき】ライダー共闘SSスレその8【戦い】

1 :名無しより愛をこめて:04/09/21 11:49:01 ID:KtBFV15U

ライダーに関する自由度の高いSSを職人さんに発表してもらうスレです

・時代も世代も違う作品群の夢の競演
・仮面ライダー作品の世界観のアナザーストーリー
・ライダーの敵(幹部、怪人)をメインとしたSS
・オリジナルライダー
・小説・ノベル
・ライダーをメインにした他作品とのクロスオーバー

age,sage自由、批評は良いが煽りをしてはいけないよ
読者の方も感想、激励等どんどんカキコして行きましょう
職人さんもぜひよろしく

<注意事項>
・新フォーム、ネタバレなどはTVの流れに準じて解禁
・劇場版のみのライダーは公開から約1月後をメドに解禁
・他作品とのクロスオーバーの場合、
元ネタをみなが知っているとは限らないので(特にアニメ系)、
元ネタを先に宣言してくれるとありがたい
・避難所のみで連載している人もいるので避難所も時々覗いてね


2 :名無しより愛をこめて:04/09/21 11:49:50 ID:KtBFV15U

前スレ
【復活!】ライダー共闘SSスレその7【戦え】
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1092199989/l50

↓バックナンバーはこちら
まとめサイト(その7以降)
http://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html
ログ庫 
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/9133/rider/index.html
避難所 
http://jbbs.shitaraba.com/movie/3028/saidestory.html


↓関連・参考スレ(サイト)↓
【勝手に】仮面ライダー龍騎R・D・C【補完2’】
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1090755572/
【今年も勝手に】劇場版仮面ライダー555【補完】
http://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/Gekijou555.html
特撮キャラで、ちょっとしたストーリーを描くスレ4
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1086452342/
帰ってきたぞ!特撮キャラ総出演!!
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1076553553/
【名作】オリジナルヒーロー第二話【駄作】
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1095726168/l50

3 :名無しより愛をこめて:04/09/21 11:50:45 ID:KtBFV15U

ライダー共闘SSでSS職人も共闘しよう!

<これまでの流れ>

昭和・平成すべてのパラレルワールドをひとつに集約して行われる、ライダーVS組織の最終決戦。
最前線ではライダーと敵との果てしなき戦いが繰り広げられていた。
空と大地を埋め尽くさんばかりの、グロンギ、アンノウン、ミラーモンスター、オルフェノクの群れ。
さらにライオトルーパーの大部隊が、ジェットスライガー、サイドバッシャー、
オートバジン、ジャイロアタッカー、らの高性能マシンを駆り、疾走する。
その中で一際高くそびえる鋼の巨人・量産型キングダークの群れ。
まさしく動く山々を思わせる岩石大首領のコピー達の群れ。。
そして人間の理性を失い凶暴な巨獣と化したエラスモテリウムオルフェノクの群れ。
さらに、太古の恐竜や伝説上の架空の生物・ドラゴンを連想させるネオショッカー首領のクローンの群れ。
ライダー達の戦いは終わらない・・・・・・。

※シャドームーン、13riders全員、オーガ、サイガもライダー側で参戦です。


<この話の戦闘シーンのSSを書いてくれる方を募集してます>

・複雑なストーリー、設定は一切ありません。
・ライダー達が格好良く共闘する戦闘シーンであればどんなのでもOK
・自分が好きなライダーが大活躍するシーンなどでもOK
(例えば、RXのリボルケインでモンスター千体斬りとか)
・自分が考えたライダー同士の戦闘コンボなど
・フォームチェンジ激し杉、必殺技出し杉も基本的には気にしない方向でw
・整合性もあまり気にしない?<あまりに酷くなったら何処かから分岐しているパラレルという事で
・名前覧に「ライダー共闘/タイトル」で投稿して貰えるとわかりやすくてありがたい
等々


4 :名無しより愛をこめて:04/09/21 11:52:30 ID:KtBFV15U

<お約束>

・自分が好きなライダーを活躍させるのは構いませんが、
他のライダーをかませ犬にしたり、貶めたりしてはいけません
・ライダーを殺してはいけません
・オリジナルライダーはこの話では避けましょう
・後はこのスレの良識の範囲内で


<悪役サイド>

ライダー達との最終決戦がはじまる半日程前。集結する歴代組織の幹部。
彼らの前に姿を見せる人間達の戦力。戦車をはじめとする地上部隊、戦闘機が空を翔る。
沿岸には空母や巡洋艦などの艦隊が砲撃の準備を行っている。
その数は、おそらくこの国の全戦力を、いやこの国に駐留している某国の戦力をも総動員しているに違いなかった。

敵側サイドを書きたい人はこちらのフォーマットをどうぞ
敵がライダーを倒す訳にはいかないので、こちらは悪役連合VS人間の軍事力です
幹部、怪人がメインで活躍する話をやりたい人向けです


※今迄の作品は前スレ、もしくはまとめサイトをご覧ください


5 ::04/09/21 12:02:20 ID:KtBFV15U
見やすくしようとしたら、妙に改行が多くなった
だが私は謝る、スマソ

6 :名無しより愛をこめて:04/09/21 12:56:35 ID:tftLKp5b
>>5
いやいや、読みやすいですよ。GJ!

7 :名無しより愛をこめて:04/09/21 14:09:04 ID:94syVEy3
>>1


8 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 16:35:22 ID:KtBFV15U

パラレルワールドをひとつに集約して行われる、ライダーVS組織の最終決戦。
最前線ではライダーと敵との果てしなき戦いが繰り広げられていた。

モンスター軍団と戦うブレイド・剣崎の前に突如現れる2つの人影。
「・・・・・・許されない・・・・・・」影の主は口々にそう呟く。
「トライアルD?」ブレイドいや剣崎はその出現に驚く。
「なぜ、ここに?」「いや、なぜ3体も?」
戸惑うブレイドに容赦無く襲い掛かる2体のトライアルD、ブレイドの前後を取り囲む。
トライアルDの全身を駆け巡る伸縮自在なコードが、前後から高速でブレイドを目掛け飛んで来る。
トライアルDのコードはブレイドの首やボディに絡みつき、身動きを封じる。
締め付けられその手からラウザーを落とすブレイド。
「なぜだ」ブレイドは必死になり両手でコードを振り払おうとするが、
締め付けられた威力でカラダに思うように力が入らない。
ブレイドの意識が徐々に遠のきはじめる。

その時一閃。ブレイドに絡みつくトライアルDのコードを斬り落とす者。
タイタンフォームとなったクウガであった。
「剣崎さん、大丈夫ですか?」「五代さんっ」カラダの自由を取り戻したブレイド。
「こいつらは人造アンデッドなんです」「人造アンデッド?」
「不死だから倒す事も出来ないし、カードに封印する事も出来ないんです」

スピードに優れた青の戦士、ドラゴンフォームにその姿を変えるクウガ。
1体のトライアルDをそのスピードで撹乱する。
その間にブレイドは5[キック]、6[サンダー]、9[マッハ]の3枚をラウズ『ライトニングソニック』
雷をその脚に纏い、もう一体のトライアルDに必殺のキックを放つ。
倒れるトライアルD、ベルトのバックルが2つに割れる。
だがブレイドがカードを投げてもそのボディに吸収されてしまう。
「やはりダメか」ブレイドは何度も見たその結果に落胆する。
そして倒れたトライアルDはそのボディを液体状へと変え、地中へと染み込んで行く。


9 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 16:35:56 ID:KtBFV15U

2体のトライアルDを引き付けながら、その様を見ていたクウガ。
「ここは俺に任せてください」クウガはブレイドに向かって叫ぶ。
クウガはその姿をアルティメットフォームへと変える。
その発火能力でトライアルDのボディに火を放った。
超高温のボディがトライアルDのボディを焼く。
だがトライアルDはすぐにその再生能力でその姿を復元する。
クウガは拳を強く握りしめ、意識を集中させ力を込め、さらに炎の温度を上昇させる。

クウガの業火に焼かれながらも、再生を繰り返すトライアルD。
だがついにトライアルDは再生出来なくなる。
トライアルDの再生能力をクウガの超高温の発火能力が越えたのだ。
その身を焼かれるトライアルD、最早再生が追いつかない。
液体状になって逃れようとするが、それが全くの裏目となる。
液体状になった瞬間、トライアルDはその熱で瞬く間に気化してしまったのだ。

人造であるとは言え、不死であるはずのアンデッドを完全に消滅させたクウガ・アルティメットフォーム。
「すごい、こんな倒し方があるなんて」ブレイド・剣崎はただただ驚くばかりであった。
「しかし、なぜ、トライアルDがここに?」剣崎は何か妙な胸騒ぎを感じずにはいられなかった。


10 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 17:13:06 ID:KtBFV15U

ギャレン・橘、アギト・津上の前に現れたのはアンデッドの群れだった。
「こいつらは確かに俺達が封印したはずだ」ギャレンもまた予期せぬ出来事に驚きを隠せない。
橘の言う通り、大方のアンデッドは封印されているはずであった。
ギャレン達BOARD製ライダーは封印されたアンデッドの力で今現在戦って来たのだから、
カードが再び封印を解かれたというのは考えられない。
だが現に封印されているはずのアンデッドが目の前に群れとなって襲い掛かって来ているのだ。

今はそんな事を追及している場合では無かった。向かい来る敵を倒さねばならない。
「津上君、こいつらはアンデッド、不死の生命体だっ」
「殺す事は出来ない、カードに封印するしかないんだっ」
「これを使ってくれっ!」ギャレンはアギトに向かってアンデッドを封印するカードを次々と投げる。
回転しながら空を切り飛んで行くカード。アギトはこれを器用にすべてキャッチする「わかりましたっ、橘さん」

太陽の光を受け、シャイニングフォームとその姿を変えるアギト。
カードをラウズしてJフォームとなったギャレン
空を舞うギャランは超高速で低空飛行しながらラウザーを連射、アンデッドの動きを牽制。
その後ろからアギトが超高速で地を駆け、シャイニングガリバーで次々とアンデッドを切り倒して行く。
バタバタと倒れていくアンデッドにカードを投げ封印していくアギトとギャレン。

「津上君、君はみんなの居場所を守る為に戦うと言っていたな」「はいっ」
「俺は、アンデッドとの戦いの中で、居場所を、帰る場所を失ってしまった」
「だから俺は、俺のように帰る場所を無くした人々を、これ以上は増やしたくは無い」
橘の言葉を聞き、しばし間を空けて津上翔一は言葉を返した。
「俺も姉さんを失って、記憶も失って、
それでも、優しくて暖かい人達に出会えて、そこが俺の居場所なんだと思えるようになりました」
「橘さんにもきっとありますよ、自分の居場所が、帰る場所が」
「そうか、そういうものなのかもしれないな」橘の声はそれでも少し寂しそうでもあった。


11 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 17:51:15 ID:KtBFV15U

レンゲル・睦月、龍騎・真司の前にもやはりアンデッドの群れは現れていた。
「も〜う無理ですよっ、城戸さんっ」「ただでさえこんなに敵がいるのに、アンデッドまでなんて」
「睦月、弱気になるなっ」龍騎はストライクベント・ドラグクローで、火炎弾を打ち込み、
アンデッドの群れを爆破炎上させる。アンデッドのベルトのバックルが二つに割れる。
「城戸さんっ、カードで封印するんですっ」睦月の助言に従い、龍騎はカードを投げた。
「城戸さんっ、城戸さんのカードじゃダメですって」
そう、龍騎が投げたのはラウズカードでは無く、アドベントカードだった。
「馬鹿、早くそれを言えよっ!」「カード無くしたら大変なんだからなっ!」
龍騎は慌てて投げたカードを拾いに行った。その間レンゲルはカードを投げアンデッドを封印。

睦月は倒してもキリが無い敵の前に、弱気になりはじめていた。
まだ高校生であり、精神的にも強くは無い睦月。
そんな時に決まって聞こえるのはカテゴリーAの声であった。
「・・・・・・戦え・・・・・・倒せ・・・・・・・」頭を抱えもんどりうつ睦月。


12 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 17:53:29 ID:KtBFV15U

「いやぁ、まいったまいった」「カードがあって良かったぜ」
頭を掻きながら戻ってくる龍騎にレンゲルが再び襲い掛かった。「!?」「なんだっ?またか?」
レンゲルが振り下ろす錫状型のラウザーを、その手甲・ドラグバイザーで受け止める龍騎。
次の瞬間、龍騎はレンゲルの顔目掛けてその拳を放つ。
が、今度はレンゲルの掌でその拳は受け止められた。
「同じ手には引っ掛かりませんよ」その声は睦月本来の声とは違う冷たいものであった。
「なら、これだっ」龍騎はそう言うと、両手が塞がった体勢から飛び蹴りをレンゲルに喰らわせた。

倒れたレンゲルを見下ろす龍騎。
「なぁ、睦月」「俺達が敵を1体倒すと、それでどれだけの人の命が助かるんだろうな?」
「きっと、何人もの人の命が、それだけで助かるんじゃないかな」
「すごい事だと思わないか?」「俺がちょっと頑張れば、何人もの人の命が救えるんだぞっ」
「だから、例え果てしのない戦いであろうと、俺は戦い続けるんだ」

得意になって話す龍騎の背後からレンゲルが襲い掛かる。
「てめぇっ、人がいい話してんだから、まともに聞けってのっ!!」
レンゲルは龍騎との乱闘の後、しばらくしてやっと正気を取り戻すのだった。


13 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 18:34:08 ID:KtBFV15U

スカラベアンデッドに苦戦するファイズ。
思い通りに対象物や空間の時間を停める能力を有しているスカラベアンデッドに、
ファイズ・乾巧には何が起こっているのか理解する事すら難しかった。
攻撃しようとしても、一瞬のうちに、巨大な左腕で叩きのめされる。
巧はアクセルフォームのような超高速での移動による攻撃ではないかと考えていた。
ファイズはアクセルフォームへのチェンジを試みるが、スカラベアンデッドはその隙すら与え無かった。

叩きのめされるファイズを救ったのはファイズであった。
カリスアローから放たれる矢がスカラベアンデッドの背中に突き刺さる。
「こいつには時間を止める能力がある」カリスはファイズに助言する。
「なるほどな、そういう事か」よろめきながら立ち上がるファイズ。

「なら、時間を止める前にぶっ倒してやるぜ」
カリスがスカラベアンデッドを牽制しているその隙に
ファイズはアクセルメモリーをファイズフォンのメモリースロットにセットする『Start up』
胸のフルメタルラングが展開し、目が黄色から赤色に変色、
フォトンストリームが銀色のシルバーストリームに変化、超高速戦闘形態・アクセルフォームへと変わるファイズ。


14 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 18:34:43 ID:KtBFV15U

超高速でスカラベアンデッドに突進、拳で殴りつけるファイズ。
だがスカラベアンデッドはすんでの所でファイズの時間を止めた。
ファイズはその拳をスカラベアンデッドに当てる直前で止まる。
そのはずだった。だが実際にはファイズはスカラベアンデッドを殴りつけた。
ファイズのアクセルは時間を止められる前に、
スカラベアンデッドのその腕に巻かれていた布に指一本の差で触れていた。
もちろんそれを指示したのはカリスだ。

時間を止められなかったスカラベアンデッドが、次にファイズの動きを止める事は出来なかった。
時間を止める前に、ファイズの超高速の動きに瞬殺されたからだ。
カリスはカードを投げ、スカラベアンデッドを封印する。

「時間を止められる奴なんて、もう懲り懲りだな」
巧はそう言ったが、ファイズとカリスの前にはさらに数体のスカラベアンデッドがその姿を見せる。
「一体どういう事だ?」カリス・始はアンデッド軍団の出現がどうしても解せなかった。


15 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 18:51:01 ID:KtBFV15U

アークオルフェノクに付き従う村上、そしてダグバと共にいるバラのタトゥーの女。
「ついに彼らもやってきましたか」村上は頷きながらそう言うと
「不死の者か、面白いな」バラのタトゥーの女が微笑を浮かべる。

「俺達にチャンスを与えてくれた事にまずは礼を言うべきかな?」
人の姿をした12人の上級アンデッドがその場に姿を見せる。
「あなた達の細胞を集めるのには苦労しました」「我がSBの科学部門が総出だったのですよ」
村上はそう言いながら薄ら笑いを浮かべた。
「あなた達はクローンではありますが、その力も意識も本体とは何ら変わりはありません。」
「是非、ライダーを倒して、あなた方の本体をカードから解き放ってください」
「期待していますよ」

こうして、ついにライダーと組織との最終決戦にアンデッド達も参戦を果たす。
ライダー達の戦いが終わることは無い・・・・・・。


16 ::04/09/21 18:53:10 ID:KtBFV15U
というわけで、ご祝儀SSも出したので、私は前スレに戻りますw

17 :名無しより愛をこめて:04/09/21 20:22:45 ID:m7XEl5Uy
>>1
スレ立て乙です。

>>8-16
職人様、新作乙です。なるほどこれでアンデッドも出し放題ですね(マテ)
スカラベアンデッドは自分も使いたいなと思ってたので…。

18 :名無しより愛をこめて:04/09/21 23:07:52 ID:PzJOExbE
現行放送の怪人出せた方が盛り上がりはいいよね、多分
スカラベUD、トラDはSS書くなら一度はやってみたい設定かも

新スレ誘導につきageさせてもらいます

19 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/21 23:28:18 ID:ub7ohXvc
>>1さん
新スレ作成お疲れ様です
アギト外伝は、明日昼以降に掲載予定です

20 :名無しより愛をこめて:04/09/22 07:25:12 ID:M2NA3ypt
age

21 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 12:52:56 ID:oLAsO/ek
【2007/7/10/17:44 都内某所・中屋敷モータース】


「…ブレーキホースが劣化してる。今のまま走り続ければ、そう遠くないうちに事故確定だな」
「マジっすか!?」
 つなぎを着た男の言葉に、驚きの声を上げる青年。
「ああ、こんなことで冗談は言えん。今のうちに交換しておけば安くつくが…どうする?」
「…お願いします」
「1時間もあれば作業は終わる、その辺で暇を潰して来い」
 そう言って、早速作業に入る男。慣れた手つきで部品の交換を始める。

 そして、1時間後―

「走り屋を名乗るなら、こまめに整備、点検に出せ。完全に故障してから修理に出すより、出費は少なくてすむ」
「はい!」
 男の言葉に答え、修理を終えたバイクで走り去る青年。
「なかなか堂に入った言い方だったぞ。涼」
 バイクを見送る男に、近くにいた壮年の男性が声をかける。
「俺がおやっさんに言われた事を、そのまま伝えているだけだ」
 その声に苦笑しつつも、男性=『おやっさん』に答える涼という名の男。
 そう、彼の名は葦原涼。かつてギルスと呼ばれ、アギト=津上翔一、G3−X=氷川誠と共に、アンノウンと戦った青年である。
「お父さん、涼ちゃん。夕飯の支度ができましたよ」
 店の奥から響く明るい声。『おやっさん』の奥さん、涼が『おふくろさん』と慕う女性の声だ。
「おお、もうそんな時間か。涼、店じまいの準備だ」
「わかった」
 『おやっさん』の言葉に答え、閉店の準備に入る涼。
 今、涼は自分の居場所を見つけていた。そして、この場所を失いたくは無いと強く望んでいた。

22 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 12:53:29 ID:oLAsO/ek


 仮面ライダーアギト外伝:第4話『ギルス』


【2007/7/11/12:24 警視庁・G5ユニット詰め所】


「え? 葦原さんの居場所がわかったんですか?」
 G5ユニット詰め所に昼食の差し入れに来ていた翔一は、偶然居合わせた氷川の言葉を聞き、思わず聞き返した。
「ええ、都内の中屋敷モータースというバイク店で、働いているそうです」
「その店なら知ってますよ」
 翔一からの差し入れが入っているバスケットに視線を送りながら、宮田が答える。そして―
「あ、まあ、詳しい事は食べながら話しましょう。宮田さん、我慢できないみたいだし」
 その翔一の一言が決め手となり、昼食会が開始された。

23 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 12:54:43 ID:oLAsO/ek


「俺、趣味でバイクに乗っているんですけど、その中屋敷モータースって行き着けなんですよ」
「どんな店なんですか?」
「良い店ですよ。仕事は速くて値段は良心的。店員のにいちゃんがちょっと無愛想ですけどね」
「あ、その人が多分葦原さんです」
 昼食を食べながら、氷川、翔一の問いに答える宮田。
 なお、今日のメニューは『そら豆のリゾット』『鶏肉とトマトのオーブン焼き』『トマトの丸ごとサラダ』の3品である。
 五代と翔一が交代で差し入れてくれる料理は、α小隊のメンバーにとって、ひと時の安息を与えてくれる貴重な存在であった。
「しかし…津上さんや五代さんには、申し訳ないと思っています。お店の営業にも支障をきたしているのに、こうして差し入れまで…感謝の言葉もありません」 
 食事も終わりに差し掛かった時、北條がスプーンを置き、深々と頭を下げた。
 そう、α小隊に協力する事を決めた為、翔一は店の営業を、昼だけではあるものの休止していたのだ。
 また五代も、妹のみのりや親友の桜子がフォローしてくれているとは言え、時として店の臨時休業を余儀なくされていた。
 その事実を改めて思い知らされ、静まり返るα小隊のメンバー+氷川。しかし、翔一は―
「いやだなぁ、頭を上げてくださいよ、北條さん。これは俺自身が決めた事なんですから」
 と、明るい声で答える。その声からは悲壮感や後悔は微塵も感じられない。
「確かに、ランチの売り上げが消えた事はちょっと痛いですけど、その分夜頑張れば良いし、可奈さんや頼りになる仲間もいますから、心配はいらないんですよ」
「そう…言って頂けると、正直救われます」 
 翔一の言葉に、どこか救われたような気持ちを感じる北條だった。 

24 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 12:55:44 ID:oLAsO/ek


【2007/7/11/12:41 都内某所・有名ホテル】
 

「アギト…それがあの戦士の名前かい?」
 ミディアムレアに焼きあがったステーキにナイフを入れつつ、目の前にいるオーディンに問うダグバ。
「そう、私と同質の存在である『彼』の力を受け継いだ『限りなく進化し続ける存在』、それがアギトです」
 ダグバの問いにそう答え、ワインの入ったグラスに口をつけるオーディン。その動きには一部の隙も無く、高貴さすら漂っている。
「先の戦いを見た限り…アギトの力、クウガと等しいようだな」
「うん、楽しくなりそう…いや、楽しくなるよ。今度の戦いは…」 
 バルバの言葉に答えながらも満面の、だが氷のように冷たい笑みを浮かべ、ステーキを口に運ぶダグバ。
 そんなダグバを見ながらオーディンは、静かな笑みを浮かべつつ、また口を開いた。
「ダグバがもっと楽しくなる事をもう1つ教えましょう。クウガ、アギトと同等の力を持つ者が、もう1人います」
「名前は?」
「ギルス…クウガやアギトとは、また違った戦い方をする戦士ですよ」
「そのギルスは、いつ現れるんだい?」
「今は、戦いから離れた暮らしをしているようですが、舞台に上がってもらうつもりですよ…バルバ、『メ』の中から3人ほど選出しなさい」
「そのギルスと戦わせるのか?」
「そうです。たとえ、本人が望まなくても舞台には上がってもらいます」
 そう言って、再び笑みを浮かべるオーディン。その笑顔はダグバ以上に冷たいものだった。

25 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 12:56:23 ID:oLAsO/ek


【2007/7/12/16:12 都内某所・某児童公園】


 昼食会の翌日、氷川は一条と共に中屋敷モータースを訪れていた。
 涼の頼みで、近くの公園に場所を移した氷川と一条は、事情を説明し協力を要請する。しかし―
「…悪いが、その頼みを聞く事は出来ない」
 涼の返答は、期待とは大きくかけ離れた物だった。
「今の状況がとんでもなくやばい事も、十分わかっている。だが…」
 涼はそこまで言うと、一瞬間を置き― 
「俺はここを…自分の居場所を失いたくは…ない」
 静かにそう呟いた。
「ですが、今の我々には葦原さんの力が―」
「氷川君、よすんだ」
 なおも食い下がる氷川を止める一条。
「彼には彼の人生がある。それを歪めさせる権利は、我々にはない」
「…はい」
 一条の静かな言葉に、氷川は引き下がらざるを得なかった。
「すまない…」
 そう言って、店へと戻ろうとする涼。その時―
「うわぁぁぁぁぁっ!」
 店の方から悲鳴が響く。
「おやっさん!?」
 その声に弾かれる様に走り出す涼。氷川と一条もそれに続いた。

26 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 12:57:06 ID:oLAsO/ek
 

「ギルスは、どこだ…」
「ギルス…殺す」
「教えたほうが、身の為だよ」
 店内を滅茶苦茶に荒らし、自分達の力を見せ付けた上で、おやっさんに迫るメ・ビラン・ギ、メ・ガドラ・ダ、メ・ガルメ・レ。
「し、知らん。俺達は何も知らん!」
 妻を庇いながらも、毅然とした態度で未確認生命体達の問いに答えるおやっさん。
 だが、それでビラン達が納得する筈もない。
「なら…死ね」
 そう言いながら、両腕のカッターを振り上げるビラン。そして、そのカッターが振り下ろされようとしたその時!
「うぉぉぉぉぉっ!」
 声と共に何かがぶつかってきた。予想だにしなかった方向からの攻撃に、思わず倒れるビラン。
「誰だ」
 すぐさま、体勢を立て直し、攻撃の主を睨むビラン。そこに立っていたのは―
「おやっさん、おふくろさん、無事か?」
 そう、葦原涼だった。その表情からは、燃え上がるような怒りが感じられる。
「俺達に歯向かうか、リント」
「勇敢だけど、愚かだね」
「貴様から血の海に沈めてやる!」
 言うが早いか、必殺の左拳で涼に殴りかかるガドラ。だが―

 バシィ!

 その必殺の拳を、涼は受け止めた。
 いや、正確には涼の手の寸前で『別の何か』が、ガドラの拳を受け止めたのだ。
「な、何だ!? お前、ただのリントではないな!」

27 :名無しより愛をこめて:04/09/22 12:59:21 ID:UjMP6MtT
書き込み支援

28 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 13:00:16 ID:oLAsO/ek
 目の前の現象に驚きを隠せないガドラ。だが、涼は―
「お前達にはあるのか…」
 そんなガドラを無視するかのように―
「居場所を奪う権利が…そんな権利が、お前達にあるのかぁ!」
 まるで青い炎のような強い怒りと共に叫んだ。

 グシャァ!

 その瞬間、『何か』がガドラの左拳を力任せに握りつぶす。
 そして、ガドラの悲鳴が響く中、涼は叫んだ。
「変身!!」
 声と共に涼の体が変わる。体中が生体装甲に覆われ、荒々しい野獣の如き戦士へと生まれ変わる!
「ウワァァァァァォッ!!」
 魔獣のような咆哮をあげるその名は、ギルス!
「りょ、涼…」
「涼ちゃん…」
 目の前の出来事に驚きを隠せない2人。そこへ氷川と一条が駆けつけた。
「2人を…頼む」
 そう言うと、ギルスはガドラを蹴りで吹き飛ばし、店から離れるかのように走り出した。ビランとガルメもそれを追いかける。
 そんなギルスを、おやっさん達はただ見守る事しか出来なかった。

29 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 13:01:03 ID:oLAsO/ek


 人気のない廃工場まで移動したギルスは、ガドラ達との戦闘を開始した。
「ウワォッ!!」
 咆哮をあげながらガドラに飛び掛り、馬乗り状態で滅多打ちにするギルス。
 ガドラも何発か殴り返すが、そんな体勢ではまともなパンチが打てる筈もなく、顔面に30発近いパンチを浴びて、自分自身が血の海に沈んだ。
 動かなくなったガドラを片手で持ち上げ、まるで塵のように投げ捨てるギルス。
 そんなギルスに、今度はビランが突進する。両腕のカッターで、ギルスの体を斬り裂こうとするが―

 ズバァ!

 それよりも早く、ギルスが両腕から伸びた鉤爪『ギルスクロウ』で、ビランの両腕を斬り落とした。
 ビランの悲鳴と共に、その傷口から血が噴出す。 
 更にギルスは、口の牙『デモンズファングクラッシャー』でビランの喉笛に噛み付き―

 ブチ、ブチブチブチブチィ!

 力任せにビランの喉笛を喰い千切った。頚動脈からも血が噴出し、倒れるビラン。返り血がギルスの体を赤く染める。
「(あの2人をこうも簡単に…)」
 ガドラもビランも決して弱くはない。『メ』の集団では上位に位置する実力の持ち主なのだ。
 その2体がこうも簡単に倒された事、そしてギルスの強さにガルメは戦慄を覚えた。
「(ここで無理をする事はない)」 
 自身の不利を悟ったガルメは、透明化しその場を離れようとする。

 ギュルル…ビシィ!

 だが、完全に透明化するよりも早く、何かがガルメの首に巻きついた。ギルスの腕から放たれる生体鞭『ギルスフィーラー』だ。

30 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 13:02:26 ID:oLAsO/ek
「逃がしはしない…」
 圧倒的な力でガルメを引き寄せるギルス。同時にその踵の突起が鋭く伸びる。
「ウワァァァァァォッ!!」
 ガルメを締め上げたまま、ギルスは宙に舞い―

 グサァ!

 必殺の『ギルスヒールクロウ』を、ガルメの脳天に叩き込んだ。
「………」
 断末魔をあげる事もなく、頭部から真っ二つになったガルメは、そのまま爆発した。


 戦いの後、涼は氷川達に戦いに参加する事を告げた。
 そして、迷惑をかけたくないという理由から、店を辞める事も決意した。
「おやっさん、おふくろさん、今までお世話になりました」
 アンノウンとの戦いが終わってから、今まで世話になっていたおやっさん達に頭を下げる涼。
「涼…全部片がついたら、戻って来い。待ってるからな」
「そうよ、私達にとって…涼ちゃんは息子同然なんだからね」
 そう言うおやっさん達の目には涙が滲んでいた。
「ああ、全部片がついたら、俺は必ずここに戻ってくる。だから、それまで…元気で」
 そう言って、涼は歩き出した。こんな自分を、怪物のような姿を晒しても受け入れてくれた温かい場所。だが、振り返る事はない。
「俺自身の居場所を守る為にも…俺は戦う。戦い抜いてやる」
 そう心に決めた涼の目に迷いはなかった。



 第4話完   次回『2つのG3』近日公開

31 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 13:04:36 ID:oLAsO/ek
と、言う訳で、新スレのご祝儀代わりと言う事で、アギト外伝第4話を纏めて投稿させて頂きました。
次回は金曜の昼に書き込み予定です。

オリジナル未確認生命体とオリジナル改造のG3&G3−Xが出演します。
お楽しみ頂ければ幸いです

32 :名無しより愛をこめて:04/09/22 13:19:19 ID:/DtSMoGW
何がご祝儀だ。前スレをきちんと埋めてからやれ。
削除依頼出しにいけ。


33 :名無しより愛をこめて:04/09/22 13:32:15 ID:Pmze2Wq+
外伝さんお疲れさまです!
ギルス好きなので期待しています。


34 :名無しより愛をこめて:04/09/22 13:38:54 ID:lKIQmyaj
>アギト外伝作者さん
GJです!
続きも期待してますよ!

>>32
別に新スレに書いたっていいじゃない。
無理な埋めは鯖に悪いと聞くし。
いやなら来なければいい。

35 :1:04/09/22 14:54:22 ID:A67HIGwu
前スレは職人みなさんの誘導が済んだらキチンと埋めますので
<私の実験的なSSの場としてw
みなさまはこちらでどうぞお続けください



36 :クウガ新説作者:04/09/22 16:00:57 ID:IPeLYDzL
今日の夜か明日中に何とか書き込みできそうです。
待っててください。

37 :まとめ:04/09/22 19:36:22 ID:JxGsXzyg
1さん、アギト外伝作者さん、新スレのご祝儀 イイ!です。乙です。
レス34迄更新しました。

38 :1:04/09/22 20:08:33 ID:A67HIGwu
>>37
スレ移行期間は二重手間で大変かもしれませんが、よろしくです

39 :名無しより愛をこめて:04/09/22 23:41:45 ID:M2NA3ypt
職人様新スレですよage

40 :1:04/09/23 02:17:20 ID:+pWIyFgU

512kと言いつつ、前スレは500kぐらいで書き込み出来なくなりました
なので前スレは既に埋まってしまっております

SS職人のみなさまの誘導は大丈夫だったでしょうか?
新スレでもみなさん頑張ってくださいね


41 :名無しより愛をこめて:04/09/23 10:31:18 ID:b4PbzN/o
>>アギト外伝作者殿

新作掲載お疲れ様です。
血がバンバン吹き出し、骨が砕け肉が喰い千切られる凄惨な戦闘が、ギルスには似合いますね。
おやっさん達のキャラもいいです。
新作期待してます

42 :名無しより愛をこめて:04/09/23 21:06:09 ID:jUxmTkXd
>アギト外伝作者さま

力強いギルスを有難う!読んでて凄い元気出てきたよ!

43 :クウガ新説 壊滅-09 江東区の戦い:04/09/23 23:51:42 ID:zapc+bUd
【同日19:00 江東区某所】
未確認が現れた現場。そこは前回と同じように、何体もの未確認が殺人行為を繰り返していた。
その未確認は孔雀のような華麗な姿をしていた。しかし、その姿とは裏腹に現場には
まさに『地獄』という言葉がぴったり合うような光景が広がっていた。

そこへG5全三機が到着した。GM−01をアクティブにし、右太腿に収納。
GX−05を展開し、戦闘を始めた。

【同日同刻 Gトレーラー内】
現場に到着したG5からリアルタイムで送られてくる情報を元に分析していた。
今回もデータベースには存在せず、分析は難航していた。
とりあえずオペレーターからは『様子を見ながら冷静に戦え』との指示しか出せなかった。

【同日 江東区某所】
オペレーターからの指示を受け、G5全機は暫く様子を見た。未確認は攻撃を仕掛けてきた。
数分後、オペレーターからは新たな指示が出された。未確認の攻撃は軽く、行動パターンも
分かりやすかったため、多少強引に戦っても影響はないとの事だった。
その指示に、『了解』と答え、G5はGX−05を構え、銃撃を開始した。
何体もの未確認はその場で崩れ去り、残すは一体のみになった。
その一体にも銃撃を開始し、未確認は苦しみだした。そして爆発。

―するはずだった。なんと爆発せずに、最後の一体も崩れ去り姿を灰に変えた。

『何!?』そこにいたG5は驚きを隠せなかった。そしてそれはGトレーラー内の
オペレーター、尾室、小沢も同じだった。

G5はあたりを警戒し、見回した。特に変わった様子も見られず、G5が離脱しようとしたその時、
G5二号機へ攻撃が加えられた。いつかのように姿を消した未確認の攻撃かと思われたが、それは間違いだった。

二号機へ攻撃を加えたのはなんとG5一号機であった。

44 :クウガ新説 壊滅-10 困惑のG5ユニット:04/09/23 23:52:56 ID:zapc+bUd
【同日同刻 江東区内某所】
G5二号機へと攻撃を加えた一号機はそのまま暴れだした。その攻撃は三号機へも加えられた。

【Gトレーラー内】
「小沢さんG5はどうしたんですか?まさか氷川さんの時のようにAIプログラムが誤作動を起こしたんですか?」
尾室の一言に小沢が反論した。
「そんなはずはないわ、G5のAIプログラムはあの高村教授の作った制御チップ
 を使っているはずよ。それが誤作動を起こす確立は1%にも満たないはずよ。」
オペレーターも必死になってG5の全プログラムをチェックしていた。

【江東区内某所】
一号機の両機への攻撃は止むことなく続いていた。その攻撃はG5の持てる力をフルに
活用している戦い方で、実に効率がよく二号機と三号機は次第に力を奪われていった。

【Gトレーラー内】
未だプログラムのチェックは続いていた。緊迫した空気に包まれているGトレーラー内に
北條が入ってきた。それもかなり深刻な表情で。

「大変なことが分かりましたよ、小沢さん。都内のホテルの一室で
 西川、つまり一号機の装着員であるはずの男の遺体が見つかりました。」
「どういう事?」小沢は聞き返す。
「つまり、現在G5一号機の装着員をしているのは赤の他人です。もしかすると
 我々が前々から抱いていた疑惑は本当なのかの知れません。一号機の全機能をロックしてください。」

オペレーターはすぐさま端末から一号機のロックを始めた。
「だめです、尾室管理官。G5全体のプログラムが変更されています。一号機の機能ロックできません。」
「なんだと?二号機と三号機のアーマー耐久率とバッテリー残量はどのくらいだ?」
「両機とも耐久率・残量ともにほぼ満タンです。弾薬も十分に残っています。」
「二号機・三号機に攻撃命令を出せ。それと現場の捜査官は射撃による援護を。」
「了解しました。」


45 :クウガ新説 壊滅-11 未確認のG5:04/09/23 23:54:23 ID:zapc+bUd
【江東区内某所】
G5二号機と三号機は一号機への攻撃命令を受け、必死に抵抗していた。

アクティブになっていたGM−01を使い、遠距離からの射撃。
いくらG5同士でも二対一では徐々に差が開いてくる。二号機と三号機が押し始めた。
「さすがに二対一じゃ厳しいか?まぁいい、面白い物を見せてやる。」

突如、一号機は自分の周りのアスファルトに銃撃した。そしてすでに倒されたコピー未確認の
灰の中から小さな石を取り出した。石に念を込め始めて、10秒後。また新たなコピー体が誕生した。

そこまでは前回と同じだった。そこに現れたのは、さっきの未確認ではなく十体のG5だった。

二号機と三号機は十体余りのコピーG5に囲まれていた。警戒心からか、両者とも暫く動きを見せなかった。

沈黙を破ったのはG5両機だった。背中を合わせ、回転しながら周囲のコピーG5に
GX−05を連射し始めた。それと同時にコピーG5も連射を始めた。

連射性能・威力は同じだった。つまりは二対十一では圧倒的に二号機・三号機の方が不利だった。
全方向から絶え間なく弾丸が打ち込まれる。次第にアーマー耐久率も低下していった。
『こちら本部。聞こえるか二号機三号機。作戦を変える。GX−05をそれぞれ一体ずつに集中させろ。』
両機は「了解」と答え、集中攻撃を始めた。

一体、また一体と次々とコピーG5は灰になり始めた。

十体倒したところで、二号機と三号機にはとうとう限界が来てしまった。全身から火花を噴き、
力なくその場に倒れこんだ。装着員は気を失い、「離脱せよ」との命令にも反応しなかった。

一号機はアーマーを脱ぎ、本当の姿を現した。それは紛れもなく先ほど戦ったコピーと同じ姿をしていた。
倒れているG5二機の首を掴み、上空へ飛んだ。100メートル位飛んだ時、地面に叩き付けた。
G5は今度は火花どころか、爆発を起こしてしまった。G5は手と脚のパーツの一部を残し、
大破した。装着員も全身から血を流し、倒れていた。もうすでに息はしていなかった。

46 :クウガ新説 壊滅-12 波乱の一戦:04/09/24 00:01:01 ID:uJDOmrVP
【同日同所】
そこへクウガが現れた。どうやらクウガのところにも分身が表れたらしい。未確認の標的はクウガへと移った。
戦いは互角だった。一方が押せばすぐさまもう一方が押し返す。それの繰り返しだった。

クウガが右フックを放つ。未確認のあごに当たった。それをきっかけにクウガがラッシュを仕掛ける。
左ストレートを胸部に、右アッパーを腹部に当てる。クウガが徐々に押し始めた。
未確認が一瞬ひるんだ。さらに回し蹴りで未確認との距離をとる。

クウガは金の力を使った。腹部のアークルには装飾品が、右足にはアンクレットが出現した。
クウガは変身する時と同じ構えを取り数秒後、走り出した。敵の数メートル手前で飛び、体勢に入る。

「うぉぉりぁぁぁ」クウガはキックを放った。胸部に命中。未確認の肉体にクウガの紋章が浮かび上がる。
「俺の力は………こんな物ではない!!」未確認は胸部に全神経を集中し、紋章をかき消した。
未確認は息を切らしながら、自らの肉体に付いた装飾品を剣に変化させた。同時に肉体も
筋肉が異常なほど発達し、まるで鋼鉄の鎧を纏っているようだった。

クウガもBTCSからトライアクセラーを引き抜き、剣へと変化、紫の鎧を纏った。
体が交差するたび、互いの体が傷付く。致命傷ではないが傷は増えていくばかり。
次第に距離を詰めていく。暫く鍔迫り合いの構図になる。


47 :名無しより愛をこめて:04/09/24 00:04:14 ID:uJDOmrVP
突然その均衡が破れた。未確認生命体が苦しみ、爆発した。
粉塵が舞い上がり、視界が0になった。次第に粉塵が晴れ、そこには
一体の未確認生命体が立っていた。

「さすがはクウガだな。こいつがこれほどまで苦しめられるとは。」
「お前は!?」クウガは警戒しながらも未確認へ問う。
「ただの未確認生命体。お前を殺す存在。それだけで十分だろう?」
「なぜだ?なぜ味方を殺した。」
「邪魔だったんだよ。こまけぇ話はいいだろ?俺はウズウズしてんだよ。
 戦いたいんだよ。次のゲゲルをするのは、俺だ。てめぇを殺す。
 それを言いに来ただけだ。」
未確認生命体はそういい残すと姿を消した。

―『G5』という人類最大の武器をなくした警視庁。そしてクウガ。
 彼等の戦いはまだまだ厳しくなることは安易に予想できた。―

   第四話 壊滅 完
次回第五話 仲間 公開

48 :クウガ新説作者:04/09/24 00:08:54 ID:uJDOmrVP
新スレ初カキコです。次は土日のいずれかに書き込みます。
まとめて四話書き込めばよかったかな?今現在は五話の後半までできてます。
また、近々避難所に設定も書き込む予定です。このスレでもよろしく頼みます。

47のタイトルは「壊滅-13 波乱の一戦2」です。また忘れちゃった……orz

49 :名無しより愛をこめて:04/09/24 00:15:55 ID:95VG/ij9
>>クウガ新説作者 様
乙彼〜とりあえずageときますね

50 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/24 00:41:03 ID:95VG/ij9

↓前スレ564からの続き

零は手にするギター、そのダブルネックを上方に向け、ダブルネックのギターから銃弾を連射した。
暗い倉庫の中に反響するマシンガンの銃声。
倉庫の天井からバタバタと落ちて来る蜘蛛男達。
蜘蛛男達は背中から生える4本の腕と本来の腕を使って器用に着地する。

2階の通路付近にいた本郷と一文字は鉄柵の上に飛び乗り、跳躍する。
その6本の腕で壁を這いずりまわる蜘蛛男達に飛び蹴りを浴びせ、下へと叩き落した。

下に着地した蜘蛛男達は俊敏な動きで、跳躍し、その場にいた
イチロー、零、そしてジローと少女に飛びかかっていく。
向って来る蜘蛛男をダブルネックギターのマシンガンで蜂の巣にする零。
襲い掛かる蜘蛛男を跳躍で軽く飛び越え、背後から蹴りを浴びせるイチロー。

ジローは少女を庇いながら、飛びかかる蜘蛛男を投げ飛ばす。
その背中から生える腕は、蜘蛛男の特徴のひとつではあるが、
体面積が大きい為掴みやすく、その腕の長さもテコの原理で投げ飛ばすには丁度良い。


51 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/24 00:42:08 ID:95VG/ij9

だが改造『人間』である蜘蛛男達を殺す事に躊躇するジローには、
その口から吐かれる蜘蛛の糸を手刀で切り裂き、
襲いかかる蜘蛛男達を投げ飛ばすのが精一杯であった。
防戦一方のジロー。
ジローに向かって行く蜘蛛男、それを本郷猛が横からの飛び蹴りで蹴散らす。

「すまない」本郷の助けに礼を言うジロー。
「ここは俺達が引き受けた」「君は人々を安全な場所へ」
本郷は身構え、蜘蛛男達を牽制する。

「やはり、僕には、彼らを殺す事は出来ない」
「改造されていても、彼が本来で人間である以上」
ジローは辛く悲しいような顔で本郷に打明けた。
「僕は、人間になりたいんだ」
「だが、本来人間である彼らを殺してしまっては、僕は永久に人間にはなれない……」
「……そんな気がするんだ」
ジローの顔はさらに曇っていく。
「あなたはさっき、完璧だと言ったけど」「僕は完璧なんかじゃない」
「僕の良心回路はいつまで経っても不完全なままだ…」


52 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/24 00:42:51 ID:95VG/ij9

「君の事情はよくわからないが」
「俺には、君が人間以上に人間らしい感情を持っているように思える」
「奴らのように、本来は人間であっても、人間の心を無くした者もいる」
本郷はそこまで言ってある事に気づく。
それは自分の事ではないのか?改造により一部の感情を失った自分よりも、
ジローの方が余程人間らしい心を持っているのではないか?
そんな考えが本郷の頭の中をよぎる。
「君は俺なんかよりはるかに人間に近いかもしれない……」「??」

「とにかく今は、彼女達を連れて早くここを離れるんだ」
「彼女達が戦いに巻き込まれる可能性も高い」本郷は話を止め、ジローを急がせた。
ジローは蜘蛛男の蜘蛛の糸でがんじ絡めにされ、宙吊りにされていた人々を助け出す。
そして、少女と助け出した人々を庇いながら倉庫の外へと連れ出した。

ジローがいなくなり、標的を本郷に定める蜘蛛男。
「組織に改造されたという点では俺とお前達は同じ」
「俺とお前達の違いは、人間らしい心が有るか無いかの差」
「人間らしい心を失ったお前達を哀れと思うのは、俺にもまだ人間らしい心があるという事か」
本郷は蜘蛛男に言っているのではない、自分に対して言っているのだ。

「せめてもの温情だ、一撃で終わらせてやろう」本郷はそう言い叫ぶ「変身っ!」
ベルトの風車が回り、光が本郷を包み、光の中から仮面ライダー1号が姿を現す。


53 ::04/09/24 00:44:37 ID:95VG/ij9
とりあえず今日はこんだけなので、投稿する方がいたらご遠慮せずどうぞ

54 ::04/09/24 00:46:06 ID:95VG/ij9
『今日』じゃなくて『今夜』かなw

55 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/24 10:31:31 ID:waD5hxPE

「フンッ、それがお前達の真の姿か?」本郷が変身した1号ライダーを見たイチロー。
「どっちが真の姿か俺達にもわんかないんだけどな〜」一文字はイチローの言葉に突っ込みを入れる。

20体の蜘蛛男がそこかしこで蠢き、蜘蛛の糸を吐き散らす。
その間を縫うように蜘蛛男を蹴散らし疾走するイチロー「零、俺達もチェンジするぞっ」
ダブルネックギターのマシンガンを撃ちまくっていた零はそれに応える「了解だっ」

イチローはポーズを取り、スイッチをオンにする。
その人間の体は瞬く間に機械のボディへとチェンジして行く。
赤と青の左右非対称のカラーリングに、クリアパーツからのぞく機械部品の数々。
その姿は彼らが紛れも無く、人間ではない事の証しでもあった。
人造人間、それは改造人間である仮面ライダーとは明らかに違う存在。
キカイダー01、それがイチローのもうひとつの名前である。

零もまたチェンジを果たす。やはり赤と青の左右非対称のカラーリング、
左右の胸に大きな円の縁取りをしたクリアパーツ、その奥には機械部品が光輝く。
キカイダーダブルオー、零はもうひとつの名ではそう呼ばれていた。

「おぉ、まさしくキカイだーって感じだねぇ〜」
「んじゃっ、俺もいきますかっ」「変身っ!」一文字もまた2号ライダーへと変身する。
「てめえらこそっ、バッタみてぇじゃねぇかっ!」今度は01が2号に言い返す。
「みたいじゃなくっ、バッタモチーフなんだけどねぇ〜」


56 :名無しより愛をこめて:04/09/24 10:57:26 ID:44ht1Urq
おお、いつの間にか復活してたのねこのスレ。嬉すぃ。

57 :ライダー共闘・悪の変奏曲 序章:04/09/24 12:51:58 ID:bQebyWvM
 そしてまた、怪人軍団を蹴散らすガラガランダ&サザンクロス。
「邪魔だ!」「そっちこそ!」どうやらこの二人は同じ声に聞こえるが仲が悪いらしい。

「ええい、ドリルアーム!」腰にライダーマンベルトをつけたガラガランダが右腕を変形させれば、
「喰らえ、ライドルホイップ!」Xライダーベルトのサザンクロスも剣を抜く。

『やらせはせん、やらせはせんぞぉっ!』アルマジーグ&ジャガーバンが立ちふさがり、激しく切り結ぶ。

「貴様ら、名を聞こうか?」つばぜり合いの最中ガラガランダに問い掛けるジャガーバン。
「俺は煉獄毒蛇、あっちが漆黒殻鬼だ、冥土の土産にするんだな!」パワーアームで押し込む煉獄毒蛇。

 その頃、強化外殻を纏い周囲を火の海にする漆黒殻鬼と逃げ惑うアルマジーグ以下怪人軍団。

「やれやれ、わたくしの出番は残っているのでしょうな?」さらに割り込んできた死神カメレオンの腰にはストロンガーのベルト・エレクトラーが。
「ほっほっほ、雷神カメレオンこと黒電幻蛟も戦わせてもらいましょうか」飄々とした声で電撃を放つその姿が徐々に変わり、ヒルカメレオンに変身する。

 先の二人と合わせ、怪人軍団を蹴散らす5人の謎怪人を見た仮面ライダー剣が傍らのクウガに聞く。
「アレ、なんなんでしょうね?」「……さぁ……」

58 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/24 14:10:05 ID:vonJRWDA
【2007/7/13/11:22 警視庁・G5ユニット詰め所】


「………」
「………」
「………」
 沈黙と共に重たい空気が詰め所を漂う。そして―
「それが、上層部の決定ですか…」
 北條が静かに口を開いた。その声からは静かな怒りが感じられる。
「…残念だけど、そうなるね」
 北條の言葉に何とか答える尾室。すると―

 ドゴォ!

 大音響が詰め所に響く。宮田が近くにあった机を殴ったのだ。強烈な拳の威力に、大きく歪む机。
「宮田…」
「結局、予算、予算予算! 上は金勘定しか出来ないんですか!!」
 怒りの咆哮を上げる宮田。他のα小隊メンバーも、口には出さないが、同じ感情を抱いている事は間違いない。
「五代さん、津上さん、葦原さんの3人が、力を貸してくれる事になったから、上はそれを戦力増強と見てるんだよ…」
「だから、G5の強化は必要ない。そういう事ですか」
「そう…なるね。北條警視や一条警部も力を貸してくれたんだけど…」
 悔しそうに呟く尾室。彼も今の状況には憤りを感じているのだ。しかし―
「G5ユニットに理解があった総監がいない今、我々への風当たりは強くなる一方だ…」
 自分に出来る事が無い事に、無力感も感じていた。その時―
「情けないわよ! 尾室君!!」
 詰め所に響く女性の声。全員の視線が声の方向へ向く。次の瞬間!
「お、お、小沢さん!?」
 驚愕した尾室の声が響いた。そこにはG3、G3−Xを開発した、旧G3ユニット指揮官小沢澄子が立っていたのだ。
「久しぶりね。尾室君」
 そういうとニヤリとした笑みを浮かべる小沢だった。

59 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/24 14:10:44 ID:vonJRWDA


 仮面ライダーアギト外伝:第5話『2つのG3』


「小沢さん、いつ日本に?」
「つい2時間ほど前よ。総監から直々に連絡を頂いたの」
「総監から直々に…という事は?」
「そう、私の今回の仕事は2つ、1つはG5の強化―」
 α小隊が記録した膨大な量の戦闘データをチェックしながら、尾室の問いに答えていた小沢は、ここでいったん言葉を切り―
「もう1つは…G3、G3−Xの強化よ」
 はっきりとした口調で宣言した。


「それでは、只今よりG5ユニット強化の為の意見交換会を始めます」
 小沢の宣言から5分後、詰め所では会議が始まった。
「強化改造を行う前に、装着員5名の意見を聞かせてもらうわ。忌憚のない意見を聞かせて頂戴」
 小沢の言葉に次々と上がる手。装着員達の率直な意見が上げられ始める。
「GGX−02の弾丸ですが、現在のグレネード、焼夷弾、液体窒素弾、ネット弾の他に、第31号対策として、特殊閃光弾の導入を希望します」
「同じく、GGX−02の弾丸ですが、過去に対策班が使用し、一定の効果を上げた特殊ガス弾も導入してみるべきだと思います」
「現在の稼動リミットは55分ですが、複数の場所に未確認が出現した場合、若干不安が残ります。稼動リミットの延長を希望します」
「GBX−08ですが、威力の面はともかく、1発しか撃てず、後はデッドウェイトになるのは少々問題だと思います。可能ならば総弾数の増加を」
「あと、照準が目視によるものなので、遠距離での精度に不安があります。簡単な物でいいので、照準システムを付けて頂ければ、総合的な性能は更に上昇すると思います」
 次々と出てくる意見に真剣に耳を傾け、記録していく小沢。同時に、彼女の頭の中では、改良の為のプランが着々と練り上げられていく。
 そして、あらかた意見が出終った時、会議を黙って聞いていた新井が静かに手を上げ、意見と言うか疑問を口にした。
「あの、会議の始めからすごく気になっていたんですが…改良の為の予算はどうなるのでしょうか? 上層部が出してくれるとは、とても思えないのですが…」
 新井の言葉に凍りつく室内、たしかにここでいくら意見を述べた所で、実際に改良できなければ机上の空論、絵に書いた餅に過ぎないのだ。

60 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/24 14:12:06 ID:vonJRWDA
「その事なら、心配いらないわ」
 だが、そんな中でも小沢は余裕を崩さなかった。静かに笑みを浮かべ、言葉を口にする。
「予算は既に準備できているわ。α小隊所属のG5改良費用として…5億」
「「「「「「「さ、5億!?」」」」」」」」
 小沢の言葉に驚愕するα招待の面々。
「ええ、新しくユニットを丸ごと5体作るには、足りないけど、改良を施すだけなら十分な額よ」
「そんな額、一体どうやって用意されたのですか?」
「簡単よ。私が今までに取得した特許。そのいくつかを海外の企業に売ったのよ」
「特許を…売った」
「なるほど、その手があったか…」
 小沢の言葉に納得する北條達。天才小沢澄子が、その類稀な知能で生み出した様々な新技術。その特許となれば相当な額となる。
「入院されている総監も、α小隊を取り巻く今の状況を憂いておられてね。私に可能な限りのバックアップをするように頼まれたのよ。だから私も出来る限りの事をすると決めたのよ」
「総監…」
 小沢の言葉に思わず感激する尾室。
 未確認生命体が再び出現する少し前、過激派の襲撃を受け重傷を負い、一時的に第一線を退いた警視総監。
 彼の後ろ盾がなくなったα小隊は、総監の椅子を狙う副総監の一派によって、今まで冷遇されてきた。
 正直、くじけそうになる事もあったが、それに負けずに頑張ってよかったと思う尾室だった。

61 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/24 14:14:55 ID:vonJRWDA
すいません、今回の投稿はここまでです。
次回の投稿は未定ですが、そろそろPCの修理が終わるので、まとめて投稿できると思います

62 :アイキャッチ ◆r33gKGW/KA :04/09/24 16:36:48 ID:bQebyWvM
>61
過激派……まさか、黒いタイツで『イーッ』とか言う……(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

63 :名無しより愛をこめて:04/09/25 01:17:24 ID:REYhRsbj
今夜は誰も来ないのねage

64 :ネタだけ投下:04/09/25 01:44:01 ID:0YS167vX
この世界は、幾多の脅威に晒されている。
改造人間による世界回復を企む悪の秘密結社。
太古の眠りより目覚めた古代の戦闘民族『グロンギ』
人類の進化系『オルフェノク』の理想郷を築かんとする謎の国際的大企業『スマートブレイン』
一万年前、地球の覇権を争い、今また復活した53体の『アンデッド』

人類の、世界の運命はまさに風前の灯であった。
だが、まだ希望は残されていた。希望の名は『仮面ライダー』!!


伝説の1号ライダーからニューフェイスのブレイドまで、歴代ライダー総出演で繰り広げられる大巨編!

「全てを失って得たこの力、平和の為に使い続ける」
「見ていてください、俺の! 変身!!」
「皆の居場所を守る為に戦うなら、それが俺のいるべき場所なんだ!」
「人を護る為にライダーになった。でも、わかりあえるなら、アギトだって、オルフェノクだって、守ってみせる!」
「戦う事が罪なら、俺が背負ってやる」

新番組・スーパーライダー大戦近日公開!(かも)




「改造人間も、アギトも、オルフェノクも皆同じさ…皆心の底から腐っていくんだよ」

65 :名無しより愛をこめて:04/09/25 11:05:47 ID:jcAi6CTM
新作期待age

66 :第二話『邂逅』:04/09/25 16:44:32 ID:/Uy8hkTP

第二話『邂逅』

「世界一の大企業グループ、スマートブレイン。
 自然食品から最先端医療まで幅広く手がける…。」

高々とそびえる巨大なビル、スマートブレイン本社。
ロビーに備え付けられた大画面から流される会社説明のVTRが
いかに素晴らしい会社であるかを訴えかけているが、伊坂にとっては
それが滑稽な姿にしか見えなかった。
閑散としたロビーに響く自分の足音、通常の会社では平日の昼間ともなれば
行き交う人々で賑わいを見せていてもいいはずだがそこには伊坂以外の
人物の姿を確認する事はできなかった。

「経営状態は良くは無いらしいな…」
「失礼しちゃう!せっかくあなたが来るって聞いたから
 通常業務をお休みしてお迎えしたっていうのに、ぷんぷん」

67 :第二話『邂逅』:04/09/25 16:46:51 ID:/Uy8hkTP

独り言の様に呟いたその言葉に反応を見せる女性の声、その声の方に振り向くと
スッと柱の影から、青を基調にした近未来的な服を着た女性が現れた。
さっきまで怒っているそぶりを見せていた女性が今は笑顔で語りかけてくる。

「社長の村上もあなたに会いたがっていますよ、でもでも
 村上は社長なわけで、アポの無い人と会う事は出来ないわけなの
 だからその人達からアポを奪っちゃって下さーい」

その声に合わせエレベーターの扉が開き三人の人間が姿を現す。
会社という場所にはおおよそ相応しくは無い
ロック歌手のような服装をした男たちが伊坂の前に立ちふさがり
その姿を異形の者へと変える。

68 :第二話『邂逅』:04/09/25 16:47:32 ID:/Uy8hkTP

「オックスオルフェノク、カクタスオルフェノク、マンティスオルフェノク
 この三人を倒せばアポをゲットできちゃうから張り切ってやっちゃいましょう」
「断る」
「そう、じゃバトルスタ…ってええッ!何で?!社長に会いたいんじゃないの?」
「私は君たちと話し合いに来たのだ闘いに来たわけではない、それに
 少し辟易としているのだよ、ヒューマンという種の戦いへの欲求と言うものに」

「闘う事を義務付けられた存在、種の祖たる不死生物『アンデッド』とは
 思えないほどの愁傷なセリフを言うんだね」

そういいながら現れた男は、スーツに包まれたその体から他者とは一線を画す
オーラの様な物を醸しながらゆっくりと階段を降りて来た。
伊坂にはそれだけで分かった、その男がスマートブレイン社社長村上峡児であると。
                          
『仮面ライダー』〜ダークサイドストーリー〜「伊坂と愉快な仲間達」復活したのか?

69 :「伊坂と愉快な仲間達」作者:04/09/25 16:57:53 ID:/Uy8hkTP

少しの間パソコンとは無縁の生活をしていたら
新スレに移行しているとは…時の流れに戸惑います…。
またほそぼそと書いていきますのでよろしくお願いします。

70 :名無しより愛をこめて:04/09/25 17:18:46 ID:Kgt+ZEeF
>>69
いや〜一瞬どの話かとまどいましたよ。
久しぶりですね。続き楽しみにしてます!

71 :前スレの250:04/09/25 20:59:02 ID:rQupaY4M
レス61まで更新しました。
http://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html
クウガ新説さま、G5までコピーするとは…
小説なのにTVのクウガの雰囲気がでててイイ!です。
ダブルライダー2004さま、セリフの掛け合いが軽妙でいいですね。
キカイダーって昔見たけど、ほとんど記憶にないです(汗
レンタルビデオ借りてこようかな…
悪の変奏曲さん、続きであってますよね?
(SS一発!)にまとめましたが長くなれば独立させますので
アギト外伝さん、GJです!続きが楽しみです。 尾室よかったなw





72 :アイキャッチ ◆r33gKGW/KA :04/09/26 00:43:02 ID:7GV5j1Co
>71
はい、悪の変奏曲の作者です。アレは確かに前のものの続きですよ。
次はカニレーザーとヤモリジン、死神バッファロー予定。

73 :ダブルライダー2004作者:04/09/26 01:02:22 ID:3PjolFJ2
>>71
本当にいつもありがとうございます
このキカイダーは原作っぽいキャラ立てに
S.I.C版とTV版が混ざった感じの.ver2004ということで書いてます

74 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 01:58:56 ID:9yW17rAG
【2007/7/16/21:31 都内某所・有名ホテル】


「ここ数日、リントの戦士達が動きを見せているようですね」
「リントの戦士…G5とか言う鎧に身を包んだ、奴らの事だね」
 チェスに耽りながら、会話を続けるダグバとオーディン。
「そうです。この時代に生きるリントの力は侮り難い。その事は貴方も解っているでしょう?」
 そう言いながらもナイトの駒を進め、進路上のルークの駒を取り除くオーディン。
「そうだね。ドルドを倒した時には驚かされたよ」
 負けじとビショップの駒を進め、進路上のポーンの駒を取り除くダグバ。一進一退の攻防である。
「数年前にも、1人のリントの戦士がアギト、ギルスと共に『彼』と戦い、『彼』の僕である数多のロード、エルロードを退け、最後には『彼』自身をも退けています…」
「そして、今はクウガやアギトと共に、この街を守るリント達。その強さは本物だね」
「その事に関しては、もはや否定の余地はありません。それだけではなく、その強さは増そうとしています。鋼の鎧を強化し、歴戦の勇者を呼ぶ事でね」
「…いつもの情報だね?」 
 オーディンの意味深な発言に目を輝かせるダグバ。『いつもの情報』とはなんなのか?
「ええ、その情報によれば明日、その強化は終わるそうです。ダグバ、その力…見たくはありませんか?」
「…仕掛けるんだね。誰を差し向けるんだい? 僕が出ても構わないよ」
 子どものように無邪気な笑みを浮かべ、オーディンに問うダグバ。オーディンはそんなダグバを静め―
「前にも言いましたよ。貴方の出番はまだ先だと…」
 微笑を浮かべながら言った。オーディンは言葉を続ける。
「今回戦いに挑む者達を今、バルバが迎えている筈です。もうすぐ、姿を表すでしょう」
 そう言ってチェスを再開するオーディンとダグバ。それから10分後、バルバに連れられ『戦いに挑む者達』が姿を現した。
「へぇ…君達か」
 その姿を見て、少し驚いた表情を見せるダグバ。そこには―
「久しぶりだな。ダグバ」
 6人の男女が立っていた。どの顔も今まで見た事のない者達ばかりだ。

75 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 02:00:04 ID:9yW17rAG
 眼鏡をかけ、ギターケースを背負った青年。
 和服に身を包んだ黒髪の美女。
 ゴスロリの衣装に身を包み、クマのヌイグルミを抱いた美少女。
 白い拳法着に身を包んだ青年。
 パンツスーツ姿、銀縁眼鏡にショートカットの美女。
 そして、Gパンとタンクトップという軽装ながら、抜き身の刃のような雰囲気を持つ青年。
 いずれも首筋や手の甲等にタトゥーが刻まれており、グロンギの一員である事は間違いない。
「7年前、君達はあそこにいなかったからね。目覚めさせる事が出来なかったよ」
「我ら6人は、あの戦いの前にクウガによって封印されていたからな」
「彼らは、ダグバ達が封印されていたあの山から、かなり離れた場所で封印されていましたからね。目覚めさせる事が出来なかったのも無理はありません」
 ダグバとタンクトップの青年の会話にすかさず補足を加えるオーディン。
 どうやら、この6人は古代のクウガによってグロンギが封印された際、ダグバ達とは違う場所に封印されていたグロンギのようだ。 
「さて、本題に入りましょう。貴方達6人には明日、ある場所を襲ってもらいます。そこはリントの戦士達にとって、とても重要な場所です」
「前もってこの街の各所に、『ズ』と『メ』の者達を多数送り込んでおきます。彼らが囮となりますから邪魔は入りません。久しぶりの戦いを思う存分楽しんでください」 
 そう言った後も、静かな口調で6人に幾つかの指示を与えるオーディン。
 片や6人は、久しぶりに味わう事の出来る戦いの快感を思い、笑みを浮かべていた。

76 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 02:01:29 ID:9yW17rAG
【2007/7/17/11:14 千葉県某所・科学警察研究所】


 ダンダンダン!

 『GMX−01』の弾丸が、飛んでくるバレーボール大の鉄球を次々と撃ち砕いていく。

 バァァァンッ!

 『GGX−02』から放たれたグレネードが、目標の廃車を吹き飛ばす。
「改良の成果、バッチリ出ているようね」
 その光景をモニターで見ながら、様々なデータを見比べていた榎田ひかりが、隣に座っていた小沢に笑いかける。
「ええ、そのようですね」
 小沢も微かに笑みを浮かべ、それに応える。
 詰め所でのやり取りから4日。小沢、そして榎田を中心とした科警研の特別チームは、文字通り不眠不休の働きで、G3とG3−Xの改良を行っていた。
 そして、最終テストの数値も満足のいくものが次々と弾き出され、残すは新兵器のテストを残すのみとなっていた。その時―
『都内各所に大量の未確認生命体が出現。α小隊に出動要請』
 との一報が飛び込んできた。そして、これが戦いの幕をあげる合図となった。

77 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 02:02:47 ID:9yW17rAG
【2007/7/17/11:27 東京都・武蔵野市緑町2丁目付近】


「ウワォッ!!」
 咆哮をあげながら、目の前に立ちはだかるズ・ゴオマ・グ、ズ・メビオ・ダ、ズ・バヅー・バに次々と一撃を叩き込んでいくギルス。
「うぉぉぉっ!」
「喰らえ!」

 ズバァ!
 ズバァ!
 ズバァ!

 間髪入れずに宮田と穐山が『GSX−03』で、ゴオマ達を斬り裂き、止めを刺す。 

 ギュルル…ビシィ!

 『ギルスフィーラー』が、ギャリドを締め上げ―

 ダダダン!
 ダダダン!

 『GMX−01』の連射が、バヂスを撃ち落す。

78 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 02:04:12 ID:9yW17rAG
【同時刻 東京都・江戸川区中央1丁目付近】


「液体窒素弾、発射!」
 北條の持つ『GGX−02』から放たれる液体窒素弾が、前方のメ・ギノガ・デ2体を氷付けにし―
「津上さん、今です!」
「はい!」
 
 ズバァ!
 ズバァ!

 アギト・ストームフォームが、薙刀『ストームハルバード』で一気に斬り裂く。


【同時刻 東京都・練馬区豊玉北6丁目付近】


「うぉりゃぁ!」
 クウガ・ドラゴンフォームが、『ドラゴンロッド』で、ズ・ガズボ・デ、ズ・ダーゴ・ギを打ち倒す。

 ダダダン!
 ダダダン!

 永瀬と竹内は『GMX−01』で、ズ・メビオ・ダ2体を仕留める。

 東京の各所に現れた未確認生命体を倒す為、戦力を分散させたクウガ達。
 同時進行である場所が狙われている事など、彼らは知る由もなかった。

79 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 02:06:23 ID:9yW17rAG
【同時刻 警視庁】


「うわぁぁぁっ!」
 蛙のような悲鳴を上げ、1人の警官が投げ飛ばされ、地面に叩きつけられる。
「フッ…リントの戦士にも弱い奴はいるのか」
 その警官を冷ややかに見つめるタンクトップの青年。彼が警官を投げ飛ばしたのだ。そして彼は姿を変えた。
 金色の鬣を持つ百獣の王、『獅子』の姿と力を持ったグロンギ『ゴ・ライガ・ダ』へと!
「ゴセザギビビドグゲンンドグギ、ゴ・ライガ・ダ!!(俺は一騎当千の闘士、ゴ・ライガ・ダ!!)」
 自らの異名を名乗り、獅子の咆哮を上げるライガ。駆けつけた警官が一斉に発砲するが、気にも留めない。その時―
「ライガ、1人で始めるのはずるいよ」 
「まだ、ゼンガは配置についていないぞ」
「派手に暴れたい気持ちは理解できるがな」
「抜け駆けは感心できませんね」
 ライガの背後にゴスロリの少女、ギターケースの青年、拳法着の青年、和服の美女が姿を現し―
「パダギパザジャデンバシグゾ、ゴ・ヅバー・グ!(私は疾風の狩人、ゴ・ヅバー・グ!)」
 ゴスロリの少女は、蒼天を自由自在に翔ける『燕』の姿と力を持ったグロンギ『ゴ・ヅバー・グ』へ―
「ゴセザザバギンゲンシヅ、メ・ゼミン・バ!(俺は破壊の旋律、メ・ゼミン・バ!)」
 ギターケースの青年は、猛暑の中、己の力の限り鳴き続ける『蝉』の姿と力を持ったグロンギ『メ・ゼミン・バ』へ―
「ゴセザザシジャランギビガリ、ゴ・ザボン・デ!(俺は針山の死神、ゴ・ザボン・デ!)」
 拳法着の青年は、灼熱の砂漠で針に包まれて生き抜く『仙人掌』の姿と力を持ったグロンギ『ゴ・ザボン・デ』へ―
「パダギザギゾラベブシャシュ、ゴ・ドリガ・デ!(私は死を招く射手、ゴ・ドリガ・デ!)」
 和服の美女は、美しい花と強力な毒を併せ持つ『トリカブト』の姿と力を持ったグロンギ『ゴ・ドリガ・デ』へと、それぞれ姿を変えた。
 人々の悲鳴が周囲に響き渡る。大混乱の中逃げ惑う人々。殺戮が始まった。

80 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 02:10:45 ID:9yW17rAG
すいません、今回の書き込みはここまでです。
続きは上手く行けば今日中に投稿できると思います

81 :名無しより愛をこめて:04/09/26 10:06:18 ID:SvKnjmzE
>>80
オリジナルグロンギですか。すごいです!
予告編によるとたしかG3には一条さんが入るんでしたよね?
ちゃんと戦えるのかちょっと心配ですがw
楽しみです♪

82 :名無しより愛をこめて:04/09/26 11:09:57 ID:GmEtNXS/
>>71
前スレの250様

いつもありがとうございます。大変読みやすいです。

えっと本日ダブルライダー2004様のお話を読み返しておりましたら
緑川ルリ子編の最後の一文字のセリフが文字化けしています。
レスナンバー370です。
この前まとめられたときはなんともなかったと思うのですが。
再表示しても化けていたので一応ご報告まで。


83 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 13:01:27 ID:n9yo102Z
「た、助けてくれぇ!」
 ひときわ高く絶叫が轟く。声の主である中年の男性の前には。
「た、助け―」
 絶叫はそこで止まった。ザボンが持っていた棘付のヌンチャクで、その男性を殴りつけたからだ。
 男性の頭部は柘榴のように弾け、頭部を失った体は血の噴水を吹き散らしながら、そのまま地に倒れた。
 ついでもう1人、近くにいた男性が同じように頭を砕かれ、地に倒れる。
 風に血の匂いが混じり、ザボンは満足そうな笑みを浮かべた。

「ザセバサバソグババ(誰から狩ろうかな)」
 未確認生命体にしては小柄な体のズバーが、空中から獲物を探す。
 そして、狙いを定めると胸の装飾品を細身の長剣に変化させ―
「ギンジャゲ(死んじゃえ)」
 上空から一気に急降下、目標である老夫婦を一気に斬り裂いた。
 それぞれ片腕を斬り落とされた老夫婦は互いを庇いながら、なおも逃げようとするが―

 グサッ!

 ヅバーが手裏剣の様に放った羽根に貫かれ、崩れるように地に倒れた。  
「あれ? 急所は外したのに…相変わらず、リントは脆いね」
 首を傾げながら、死体となった老夫婦を見つめるヅバー。その体は返り血を浴び、真っ赤に染まっていた。 

84 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 13:03:07 ID:n9yo102Z
「ゴセンゲンシヅゾビブガギギ!(俺の旋律を聴くがいい!)」
 警官隊の一斉射撃を受けながらも、背中の羽を開き、高速で振動させるゼミン。

 ブゥオン

 耳障りな羽音が響く。すると―
「ウゥア…ガァ!」
 ゼミンを取り囲んでいた警官達が、一斉に苦しみ始めた。そして、次の瞬間―

 パァーン!
 パァーン!
 パァーン!

 そんな音と共に次々と『破裂』していく警官達。それに続いて、周囲の車や電柱などが、少しずつ塵に変わっていく。
 もしも、この場に榎田か小沢がいれば、この現象が超振動によってもたらされたものである事に気がついていただろう。
 物体の分子結合を破壊し、塵に変える程の超振動。もしも、これが生物に照射されれば、振動により体液が沸騰・膨張し、塵に変わるよりも早く…破裂する。
「一応、10人殺したが…これじゃカウントも出来ないな」
 そう言い残し、飛び去るゼミン。そこには物言わぬ肉片と血の海だけが残った。

85 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 13:04:33 ID:n9yo102Z
「…ドサゲダ(…捉えた)」
 そう言うと胸の装飾品を変化させた弓を引き絞り、矢を放つドリガ。
 放たれた矢は風を切る音と共に飛び、数百m先を逃げ惑う人々を数人纏めて貫いた。
 第2射を放とうとしたドリガを警官隊が取り囲む。
「やつの武器は弓だ! 側面や背後に回りこめ!!」
 指示を受け、ドリガの背後や側面から発砲する警官達。ドリガはそんな警官達を鬱陶しそうに見ながら、見当違いの方向に矢を放った。
 矢は一直線に飛び、ビルの壁に当たると―

 キィン!

 壁に突き刺さらず、別の方向へ反射した。矢はその後も何かに当たる度に別の方向へ反射し―

 グサァ!

 最後には3人の警官を一度に貫いた。
 次々と放たれる矢が、常識では有り得ない方向から警官達に襲いかかる。
「ザンシャグスジャ。パダギンジュリビギバブザバギ(反射する矢。私の矢に死角はない)」
 矢に貫かれ、屍の群れと化した警官隊を見ながら、ドリガは静かに呟いた。

「早く来い、リントの戦士!」
 手にしたツインブレードで、警官達を次々と斬り捨てながら、ライガが吼える。
「こんな雑魚を何匹殺した所で、俺の渇きを潤す事は出来ん! 早く来い!!」
 ツインブレードで串刺しにした警官を持ち上げ、再度野獣の咆哮をあげるライガ。その周囲には屍の山が築かれていた。

86 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 13:05:32 ID:n9yo102Z
「副総監! こちらです、早く!」
 警官隊がライガ達と戦っていたその頃、副総監と取り巻きの役人達は、反対方向から避難を図っていた。
「下の者達が何人死のうがどうという事はないが、私が死ねばこの国は大きな打撃を受けるからな」
「いや全く、下は所詮駒。副総監の御命とは比べ物になりません」
「副総監は、これから先もっと大きな事を成される方ですからね」
 そんな事を話しながら、車に乗り込もうとする副総監達。その時―
「誰だ!」
 護衛の私服警官が気配に気づき、銃を向ける。
「オーディンからの伝言を届けに参りました」
 気配の正体は、あのパンツスーツ姿の美女だった。その顔は満面の笑顔に包まれている。
「おお、あの御方の使者の者か。で、伝言とは?」
 ニヤニヤとした笑みで美女に言葉を返す副総監。美女は笑顔のまま話を続ける。
「これまでの貴方達の働きに、オーディンは大変満足しておられます」
「そうでしょう、そうでしょう…クローンを生産する施設を嗅ぎ回っていた対策班に情報が漏れないように細工したのも、α小隊の力を削ぐ為、予算を縮小したのも、独自に戦力増強を図っている者達の情報を流したのも、全て我々ですからね」
「全ては、オーディン様が与えてくださる富と力の為です」
 衝撃の事実、彼らは自らの欲望の為に人間を裏切っていたのだった。美女は満面の笑みのまま言葉を紡ぐ。
「ええ、あなた達の功績は大変大きな物です。故にオーディンは貴方達に褒美を与えるとの事です」
「褒美、それはありがたい事ですな。で、その内容は?」
「オーディンの言葉をそのまま伝えます。現時点より貴方達のいる場所から、半径10m四方の土地を永久の領土として差し上げます」 
「?」
 美女の言葉に意味がわからないという顔をする副総監達。美女の言葉は続く。

87 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 13:06:42 ID:n9yo102Z
「そして、新たな命令を下します。その領土周辺に生息する小動物に対しての滋養分散布を早急に行え。以上です」
「ど、どういう意味だ!」
 美女の発言の真意がわからず、思わず怒鳴る副総監。すると―
「あら、おわかりになりませんでしたか? …では、解りやすく言いましょう………さっさと死んでしまえ、この蛆虫ども」
 そう言いながら美女はその姿を変えた。
 美しい花と、自らの種子を遠くへ発射する力を持つ『鳳仙花』の姿と力を持ったグロンギ『ゴ・ゼンガ・デ』へ―
「パダギザガギジャブゾラブロン、ゴ・ゼンガ・デ!(私は災厄を撒く者、ゴ・ゼンガ・デ!)」
 名乗りと同時にゼンガは手首と腰の装飾品を同時に変化させ、サブマシンガンと散弾銃を装備―
「ガギチュグブジョ…バギギ(害虫駆除…開始)」
 2つの銃を乱射。その場にいた副総監以外の人間を撃ち殺した。
「ま、まて…わ、私を殺したら、もう情報は手に入らなくなるぞ」
 惨劇に腰を抜かし、失禁しながら後ずさる副総監。
「ああ、もう情報は必要ありません」
 冷酷に宣言するゼンガ。散弾銃の銃口が副総監に向く。
「わ、私を不老不死にすると約束したではないか、オーディ―」
 
 ドグォン!

 副総監の言葉はそこで途切れた。至近距離からの散弾銃が、彼の頭を吹き飛ばしたから…。
「我らの神がリントと約束? それを本気にするとは随分と馬鹿ですね」
 そう言うと、ゼンガは戦いが繰り広げられている方向へと進みだした。

88 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 13:08:53 ID:n9yo102Z
今回の投稿はここまでです。
続きは早ければ数時間後に…

89 :名無しより愛をこめて:04/09/26 18:24:31 ID:pl29cabO
age

90 :maskedrider:04/09/26 21:19:51 ID:I9YfzoM4
仮面ライダークウガ 第32・5話「伝説」

文京区内 ポレポレ AM8:36

カウンターでコーヒーを飲む本郷猛の姿がある。
本郷の目線の先には忙しく店の支度をしている伍代雄介の姿。

「少しばかり世話になった。それにしても・・・このコーヒー、美味いな。」

本郷が置いた空のコーヒーカップを笑顔で手に取る雄介。

「そりゃそうですよ!!なんてったってあの飾玉三郎直伝・・・」

「玉三郎?・・・知らねぇな。」

不毛なやり取りを遮るかの様に店のドアが開く。
そこには年齢にして40代程の中年の男性の姿。

「おう!!雄介、友達かぁ?」

「あっ、おやっさん!!まぁ・・・そうですね。さっき出会ったばっかりですけど。」

軽く会釈する本郷の顔を見つめると何か思い悩んだ様子のおやっさん。
額を突き合わせてなぜか睨み合いの様な格好になる2人。
しかしどこか可笑しな雰囲気を醸し出してもいる。
その光景を笑いながら見つめる雄介。

「どうしたんすか・・・2人共。」



91 :maskedrider:04/09/26 21:20:50 ID:I9YfzoM4
それと時を同じくして外に駐車していたトライチェイサ−2000に一条からの通信が入る。
店を出てバイクに跨り通信を聞く雄介。

「未確認生命体第41号が犯行を開始した。現在、広尾から白金方面へ逃走・・・」

「わかりました。今すぐ俺もそっちに向かいます!!」

一条の通信を受けた雄介はバイクの発進させようとする。
そこへ店を出た本郷の姿。

「伍代・・・だったか?・・・コーヒー、美味かった。礼を云う。」

本郷の言葉に対して笑顔とサムズアップで返す雄介。

「また、店に来て下さい。待ってますから!!」

雄介の後姿を見て店の中にあったスクラップ記事を思い出す本郷。

「未確認生命体・・・だったかな。どの世界にも似たような奴等はいるもんなんかねぇ。
ま、いいさ。元の世界に戻る方法は後から考えればいい。少し、遊んでみるかな。」

本郷はサイクロン号に跨るとアクセルを吹かしながらポレポレを後にした。

本郷の後ろ姿を眺めながら物思いに耽るおやっさん。

「本郷って人、どこかで会った様な・・・会わなかった様な・・・いや・・・」




92 :クウガ新説 仲間-01 G5活動不能:04/09/26 23:05:31 ID:AcunGhCq
第五話 仲間

【2005年 8月20日8:00 警視庁・捜査本部】
昨日の戦いから約12時間後、捜査本部は朝早くから対策会議に追われていた。

「尾室君、G5の状態はどうなっている?」本部長から報告を迫られた。
「まず、G5二号機と三号機ですが、前回の戦いとは違い、AIプログラムも
 メイン回路もすべて破損しました。アーマー自体もほぼ全壊です。一号機は
 未確認生命体爆発の際、巻き込まれて内部のメモリが全壊状態です。
 GM−01、GX−05はなんとか使えそうです。」
「では、装着員の状態は?」
「一号機の装着員だった西川は、ご存知と思いますが未確認生命体でした。
 本物の西川は都内のホテルにて遺体が発見されました。その遺体の一部は
 切り取れらていました。おそらくその肉体の一部を使って西川に成りすました
 ものと思われます。また二号機と三号機の装着員は両名とも昨日深夜、病院で
 死亡を確認しました。現在G5ユニットは活動できません。」

「G5ユニットが再び活動できるまではどのくらいかかる?」
「早くても五ヶ月はかかると思われます。」

捜査本部の空気は最悪のものとなっていた。4号が加わり、わずかながら
期待を持っていた。さらには『4号のコピー』であるG3の進化系、G5を
完成させ、万全の体制をとっていた。しかし、人類の平和のためのG5こうも利用され、
壊滅させられた。これはまさに、G5ユニット、いや警察にとって屈辱としか言いようがなかった。


―その後も会議は続いた。しかし、やはりたいした結果は得られなかった。

93 :クウガ新説 仲間-02 G5ユニットの岐路:04/09/26 23:06:13 ID:AcunGhCq
【同日 11:00 警視庁・G5ユニット】
小沢澄子と尾室隆弘は今後のG5ユニットについて模索中だった。
特に小沢は今回の結果には正直信じられない物があった。
自分の理論の集大成であるG3−Xをも上回るポテンシャルを持つ
G5をいとも簡単に破壊されたからである。

「小沢さん、どうします?これから。G5無しじゃ到底太刀打ちできませんよ。」
「わかってるわよ、それくらい。今回ばかりはどうにもできないわ。
 私は実質G5の製作に関わっていないからね、G5のことは余り知らないよ。」

―長く沈黙が続く。

「そうだ小沢さん、G3−Xならまだ警視庁に残されているんじゃないですか?」
「でも耐えられるかしら?G3−XがG5の武器に。」
「しかし、G5を0から作るよりはG3−Xを改良したほうが時間はかからないんじゃないですか?」
「………そうかもしれないわね。何とか上と掛け合ってみるわ。」

小沢はそういって立ち去った。


94 :クウガ新説 仲間-03 ポレポレの一時:04/09/26 23:07:49 ID:AcunGhCq
【同日12:00 文京区内ポレポレ】
五代はポレポレで店を手伝っていた。といっても今日はおやっさんがいなく、
店番をしているといったほうが正しいだろう。昨日の戦いで五代も傷付いているはずなのに、
その様子をまったく見られず、やはりアマダムが五代に強大な力を与えているようだ。

昼時を向かえ、店には徐々に客が増えていた。さすがに一人で昼時は無理か、
休む暇もなく働いていた。

「いらっしゃい…あれ?一条さんどうしたんですか?」
「あぁ、昨日のことでな、しかし今日は混んでるな。マスターはどうした?」
「今日は奈々ちゃんの舞台があるって埼玉いっちゃたんですよ。」
「そうか…お前のほうは大丈夫なのか?」
「戦いの後は結構傷ついてたんですけど、やっぱり石の力はすごいですね。」
「そうか…余り無理はするなよ。石に負担をかけると何があるかわからないからな。
 今は忙しそうだな、後で警視庁に来てくれ。今後のことを話し合いたい。」
「わかりました。店片付いたら行きますんで。」

一条はその場を後にした。五代はその後も店の客をさばいていた。



昼時を過ぎ、徐々に店も落ち着いてきた。
「いらっしゃ…あれ、おやっさんどうしたんですか?今日は奈々ちゃんの舞台じゃ?」
「聞いてくれよ〜雄介ぇ〜。舞台明日だったよ〜。」
マスターから渡されたチケットにはしっかりと”8月21日午後3時から”と書かれていた。
「誰だよ〜カレンダーめくったのは?」日めくりカレンダーを見ながらマスターが呟く。
「誰って昨日めくってたんじゃないですか、自分で。」

「あっ、俺か。そうだったっけ?」 「しっかりしてくださいよ。おやっさん」
こうしてポレポレの日常は過ぎてゆく。

95 :クウガ新説 仲間-04 ユニット結成への秒読み:04/09/26 23:08:42 ID:AcunGhCq
【同日15:00 警視庁・G5シュミレーション室】
「シュミレーション、終了。」
シュミレーション室の操作室で小沢が端末を見ながらなにやら打ち込んでいる。

部屋の中からヘルメットを被った氷川が息を切らしながら出てくる。
「どう?調子は」小沢はタオルとスポーツドリンクを手渡し、尋ねる。
「やはりアンノウンと戦ってたときとは大違いですね。正直厳しいです。」
「結果も大分落ちてるわ。それに状況判断も遅い。今のままじゃ戦えないわね。」
「はぁはぁ……誰か僕のほかに装着できる人はいないですか?」
「残念だけど、北條君か一条君ぐらいしかいないわね。
 それにG3マイルドは今のところ一機しかないわ。戦力はガタ落ちね。」
「ちょっと小沢さん、僕は装着員無理なんですか?」
「あんたじゃ話にならないわ。G3マイルドも十分に扱えないんだから。」

そこへ北條が入ってくる。「私のV1システムは使えませんか?」
「現在V1システムは使用されていませんが、スーツ自体は修復して保管されています。
 プログラムをG3用の物に書き換えればすぐにでも使用できると思いますが?」
「でもねぇ、V1はあなたが装着することになるわ。」
「私は構いませんが?」 「こっちがこまるのよ。勝手に装着解除されるから。」

北條は呆れ、溜息をした。
「そのことはもういいじゃないですか。なんなら緊急脱出装置はつけなくてもいいですよ?」
「そう、それならいいわ。あなたはV1システムの装着員ね。ただ、武器はG3の物を使ってもらうわよ。」
「わかりました。ではプログラムの書き換えをお願いします。」
北條はシュミレーション室を立ち去った。

小沢は書き換え作業の準備を始め、尾室と氷川はもう一度シュミレーションをはじめた。

96 :クウガ新説作者:04/09/26 23:10:10 ID:AcunGhCq
今回はここまで。次は火曜日の夜を予定してます。

97 :名無しより愛をこめて:04/09/26 23:31:26 ID:3PjolFJ2
みなさま、貴重な休日にたくさんの書き込み感謝です

>>伊坂と愉快な仲間達 作者様
最近投稿が多くスレも活発です、このスレも流れが速いかもしれませんw

>>アギト外伝作者様
PC直って良かったですね、これからもガンガン出してくださいね

>>maskedrider様
お久しぶりです、いよいよ本郷も平成組と遭遇ですね

>>クウガ新説様
隠れV1システムファンなので楽しみです

98 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/27 01:08:00 ID:tMvRlEPw
【2007/7/17/12:13 東京都・江戸川区中央1丁目付近】


「まさか、警視庁が襲撃されるとは…」
 警視庁からの入電に、少なからず驚きを感じる尾室。だが、すぐに思考を切り替え、隣の新井に指示を下す。
「新井君。誰か警視庁へ迎える者がいないか、確認を」
「はい」
 尾室の指示に従い、新井は通信機を操作すると―
「こちらGトレーラー。現在、未確認生命体が警視庁を襲撃中。数は最低でも4体。なお、どの個体も過去に確認されていない新種の模様です。α小隊及び五代さん、津上さん、葦原さん。どなたか警視庁へ迎えませんか?」
 都内各所で戦う全員に通信を送る。だが―
『こちら宮田! 残念だけど、こっちの敵を倒すので精一杯、出来ればこっちに増援を!』
『こちら永瀬。26号と31号が3体ずつ新たに出現。とてもじゃないが、戦力は割けない!』
『こちら北條。そっちでも確認できていると思うが、救援に向かう事は…無理だ』
 返ってくる言葉はどれも期待とはかけ離れた物だった。
 もっとも、ただでさえ戦力が充実しているとは言えない状況を何とかやりくりして、各地に散っているのだ。北條達を責める事は出来ない。
「打つ手なしか…」 
 思わず呟く尾室。だが、その時―
『警視庁には僕達が向かいます!』
 無線機から聞こえてきたのは氷川の声だった。

99 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/27 01:08:55 ID:tMvRlEPw
【同時刻 千葉県某所・科学警察研究所】


「小沢さんが決断しました。僕と一条さんで警視庁に向かいます!」
『氷川さん…しかし、最終テストはまだ終わっていないのでは?』
「残りのテストは実戦の中で行います!」
 無線機越しに交わされる氷川と尾室の会話。そして―
『わかりました。お2人にお任せします』
 尾室が決断を下した。

「エクスチェイサー及びガードチェイサー、全装備搭載、発進準備完了!」
「G3−F及びG3カスタム、オールチェックグリーン。バッテリーパック、交換完了!」
 数分後、新しく生まれ変わった2つのG3ユニットの出動準備が完了した。
「G3ユニット5番目にして、最後の機体…それがG3−F! 氷川君、少し暴れて来なさい!!」
 氷川誠が装着する新生G3−X、G3−F。
「頑張ってきてね。一条君」
 一条薫が装着する新生G3、G3カスタム。
 小沢、榎田からマスクを受け取り、装着した2人は、それぞれのマシンへと向かった。
 G3カスタムには新たに用意された制式仕様のガードチェイサーが―
 G3−Fには、クウガのビートゴウラムをモデルに旧G3、G3−Xが使用していたガードチェイサーを改造した新マシン『エクスチェイサー』が用意されている。
「12:20、G3カスタム&G3−F、オペレーションスタート!」 
 小沢のその声で氷川と一条は発進した。警視庁へ向かって

100 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/27 01:10:00 ID:tMvRlEPw
【2007/7/17/12:40 警視庁】


「………」
 無数の屍に囲まれ、ライガ達は静かにそれを待っていた。
 周囲を警官達が取り囲んではいるが、ライガ達の圧倒的な強さの前に手を出せずにいる。そして―
「…来たか」
 ライガが呟いたその時、それは来た。サイレンの音を響かせて、エクスチェイサーとガードチェイサーが!
 ライガ達の10mほど前で止まり、それぞれのマシンから降り立つG3カスタムとG3−F。
 静かに睨みあい、そしてゆっくりと動き出す8つの影。2対6の大混戦が始まった。


 ダダダダダダダダン!
 ダンダンダン!

 G3カスタムと撃ち合いを始めたのは、ゴ・ゼンガ・デとゴ・ドリガ・デだ。
 時に併走し、時に足を止めて、壮絶な射撃戦を展開する。
 
 ダダダダダダダダン! 
 ダダダダダダダダン!

 両手にサブマシンガンを持ち、文字通り乱射するゼンガ。

 シュバァッ!
 シュバァッ!
 シュバァッ!

 弓に矢をつがえ、次々と放つドリガ。その連射スピードは常人が1射する間に3射。とんでもないスピードである。

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