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【果てしなき】ライダー共闘SSスレその8【戦い】

1 :名無しより愛をこめて:04/09/21 11:49:01 ID:KtBFV15U

ライダーに関する自由度の高いSSを職人さんに発表してもらうスレです

・時代も世代も違う作品群の夢の競演
・仮面ライダー作品の世界観のアナザーストーリー
・ライダーの敵(幹部、怪人)をメインとしたSS
・オリジナルライダー
・小説・ノベル
・ライダーをメインにした他作品とのクロスオーバー

age,sage自由、批評は良いが煽りをしてはいけないよ
読者の方も感想、激励等どんどんカキコして行きましょう
職人さんもぜひよろしく

<注意事項>
・新フォーム、ネタバレなどはTVの流れに準じて解禁
・劇場版のみのライダーは公開から約1月後をメドに解禁
・他作品とのクロスオーバーの場合、
元ネタをみなが知っているとは限らないので(特にアニメ系)、
元ネタを先に宣言してくれるとありがたい
・避難所のみで連載している人もいるので避難所も時々覗いてね


2 :名無しより愛をこめて:04/09/21 11:49:50 ID:KtBFV15U

前スレ
【復活!】ライダー共闘SSスレその7【戦え】
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1092199989/l50

↓バックナンバーはこちら
まとめサイト(その7以降)
http://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html
ログ庫 
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/9133/rider/index.html
避難所 
http://jbbs.shitaraba.com/movie/3028/saidestory.html


↓関連・参考スレ(サイト)↓
【勝手に】仮面ライダー龍騎R・D・C【補完2’】
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1090755572/
【今年も勝手に】劇場版仮面ライダー555【補完】
http://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/Gekijou555.html
特撮キャラで、ちょっとしたストーリーを描くスレ4
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1086452342/
帰ってきたぞ!特撮キャラ総出演!!
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1076553553/
【名作】オリジナルヒーロー第二話【駄作】
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1095726168/l50

3 :名無しより愛をこめて:04/09/21 11:50:45 ID:KtBFV15U

ライダー共闘SSでSS職人も共闘しよう!

<これまでの流れ>

昭和・平成すべてのパラレルワールドをひとつに集約して行われる、ライダーVS組織の最終決戦。
最前線ではライダーと敵との果てしなき戦いが繰り広げられていた。
空と大地を埋め尽くさんばかりの、グロンギ、アンノウン、ミラーモンスター、オルフェノクの群れ。
さらにライオトルーパーの大部隊が、ジェットスライガー、サイドバッシャー、
オートバジン、ジャイロアタッカー、らの高性能マシンを駆り、疾走する。
その中で一際高くそびえる鋼の巨人・量産型キングダークの群れ。
まさしく動く山々を思わせる岩石大首領のコピー達の群れ。。
そして人間の理性を失い凶暴な巨獣と化したエラスモテリウムオルフェノクの群れ。
さらに、太古の恐竜や伝説上の架空の生物・ドラゴンを連想させるネオショッカー首領のクローンの群れ。
ライダー達の戦いは終わらない・・・・・・。

※シャドームーン、13riders全員、オーガ、サイガもライダー側で参戦です。


<この話の戦闘シーンのSSを書いてくれる方を募集してます>

・複雑なストーリー、設定は一切ありません。
・ライダー達が格好良く共闘する戦闘シーンであればどんなのでもOK
・自分が好きなライダーが大活躍するシーンなどでもOK
(例えば、RXのリボルケインでモンスター千体斬りとか)
・自分が考えたライダー同士の戦闘コンボなど
・フォームチェンジ激し杉、必殺技出し杉も基本的には気にしない方向でw
・整合性もあまり気にしない?<あまりに酷くなったら何処かから分岐しているパラレルという事で
・名前覧に「ライダー共闘/タイトル」で投稿して貰えるとわかりやすくてありがたい
等々


4 :名無しより愛をこめて:04/09/21 11:52:30 ID:KtBFV15U

<お約束>

・自分が好きなライダーを活躍させるのは構いませんが、
他のライダーをかませ犬にしたり、貶めたりしてはいけません
・ライダーを殺してはいけません
・オリジナルライダーはこの話では避けましょう
・後はこのスレの良識の範囲内で


<悪役サイド>

ライダー達との最終決戦がはじまる半日程前。集結する歴代組織の幹部。
彼らの前に姿を見せる人間達の戦力。戦車をはじめとする地上部隊、戦闘機が空を翔る。
沿岸には空母や巡洋艦などの艦隊が砲撃の準備を行っている。
その数は、おそらくこの国の全戦力を、いやこの国に駐留している某国の戦力をも総動員しているに違いなかった。

敵側サイドを書きたい人はこちらのフォーマットをどうぞ
敵がライダーを倒す訳にはいかないので、こちらは悪役連合VS人間の軍事力です
幹部、怪人がメインで活躍する話をやりたい人向けです


※今迄の作品は前スレ、もしくはまとめサイトをご覧ください


5 ::04/09/21 12:02:20 ID:KtBFV15U
見やすくしようとしたら、妙に改行が多くなった
だが私は謝る、スマソ

6 :名無しより愛をこめて:04/09/21 12:56:35 ID:tftLKp5b
>>5
いやいや、読みやすいですよ。GJ!

7 :名無しより愛をこめて:04/09/21 14:09:04 ID:94syVEy3
>>1


8 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 16:35:22 ID:KtBFV15U

パラレルワールドをひとつに集約して行われる、ライダーVS組織の最終決戦。
最前線ではライダーと敵との果てしなき戦いが繰り広げられていた。

モンスター軍団と戦うブレイド・剣崎の前に突如現れる2つの人影。
「・・・・・・許されない・・・・・・」影の主は口々にそう呟く。
「トライアルD?」ブレイドいや剣崎はその出現に驚く。
「なぜ、ここに?」「いや、なぜ3体も?」
戸惑うブレイドに容赦無く襲い掛かる2体のトライアルD、ブレイドの前後を取り囲む。
トライアルDの全身を駆け巡る伸縮自在なコードが、前後から高速でブレイドを目掛け飛んで来る。
トライアルDのコードはブレイドの首やボディに絡みつき、身動きを封じる。
締め付けられその手からラウザーを落とすブレイド。
「なぜだ」ブレイドは必死になり両手でコードを振り払おうとするが、
締め付けられた威力でカラダに思うように力が入らない。
ブレイドの意識が徐々に遠のきはじめる。

その時一閃。ブレイドに絡みつくトライアルDのコードを斬り落とす者。
タイタンフォームとなったクウガであった。
「剣崎さん、大丈夫ですか?」「五代さんっ」カラダの自由を取り戻したブレイド。
「こいつらは人造アンデッドなんです」「人造アンデッド?」
「不死だから倒す事も出来ないし、カードに封印する事も出来ないんです」

スピードに優れた青の戦士、ドラゴンフォームにその姿を変えるクウガ。
1体のトライアルDをそのスピードで撹乱する。
その間にブレイドは5[キック]、6[サンダー]、9[マッハ]の3枚をラウズ『ライトニングソニック』
雷をその脚に纏い、もう一体のトライアルDに必殺のキックを放つ。
倒れるトライアルD、ベルトのバックルが2つに割れる。
だがブレイドがカードを投げてもそのボディに吸収されてしまう。
「やはりダメか」ブレイドは何度も見たその結果に落胆する。
そして倒れたトライアルDはそのボディを液体状へと変え、地中へと染み込んで行く。


9 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 16:35:56 ID:KtBFV15U

2体のトライアルDを引き付けながら、その様を見ていたクウガ。
「ここは俺に任せてください」クウガはブレイドに向かって叫ぶ。
クウガはその姿をアルティメットフォームへと変える。
その発火能力でトライアルDのボディに火を放った。
超高温のボディがトライアルDのボディを焼く。
だがトライアルDはすぐにその再生能力でその姿を復元する。
クウガは拳を強く握りしめ、意識を集中させ力を込め、さらに炎の温度を上昇させる。

クウガの業火に焼かれながらも、再生を繰り返すトライアルD。
だがついにトライアルDは再生出来なくなる。
トライアルDの再生能力をクウガの超高温の発火能力が越えたのだ。
その身を焼かれるトライアルD、最早再生が追いつかない。
液体状になって逃れようとするが、それが全くの裏目となる。
液体状になった瞬間、トライアルDはその熱で瞬く間に気化してしまったのだ。

人造であるとは言え、不死であるはずのアンデッドを完全に消滅させたクウガ・アルティメットフォーム。
「すごい、こんな倒し方があるなんて」ブレイド・剣崎はただただ驚くばかりであった。
「しかし、なぜ、トライアルDがここに?」剣崎は何か妙な胸騒ぎを感じずにはいられなかった。


10 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 17:13:06 ID:KtBFV15U

ギャレン・橘、アギト・津上の前に現れたのはアンデッドの群れだった。
「こいつらは確かに俺達が封印したはずだ」ギャレンもまた予期せぬ出来事に驚きを隠せない。
橘の言う通り、大方のアンデッドは封印されているはずであった。
ギャレン達BOARD製ライダーは封印されたアンデッドの力で今現在戦って来たのだから、
カードが再び封印を解かれたというのは考えられない。
だが現に封印されているはずのアンデッドが目の前に群れとなって襲い掛かって来ているのだ。

今はそんな事を追及している場合では無かった。向かい来る敵を倒さねばならない。
「津上君、こいつらはアンデッド、不死の生命体だっ」
「殺す事は出来ない、カードに封印するしかないんだっ」
「これを使ってくれっ!」ギャレンはアギトに向かってアンデッドを封印するカードを次々と投げる。
回転しながら空を切り飛んで行くカード。アギトはこれを器用にすべてキャッチする「わかりましたっ、橘さん」

太陽の光を受け、シャイニングフォームとその姿を変えるアギト。
カードをラウズしてJフォームとなったギャレン
空を舞うギャランは超高速で低空飛行しながらラウザーを連射、アンデッドの動きを牽制。
その後ろからアギトが超高速で地を駆け、シャイニングガリバーで次々とアンデッドを切り倒して行く。
バタバタと倒れていくアンデッドにカードを投げ封印していくアギトとギャレン。

「津上君、君はみんなの居場所を守る為に戦うと言っていたな」「はいっ」
「俺は、アンデッドとの戦いの中で、居場所を、帰る場所を失ってしまった」
「だから俺は、俺のように帰る場所を無くした人々を、これ以上は増やしたくは無い」
橘の言葉を聞き、しばし間を空けて津上翔一は言葉を返した。
「俺も姉さんを失って、記憶も失って、
それでも、優しくて暖かい人達に出会えて、そこが俺の居場所なんだと思えるようになりました」
「橘さんにもきっとありますよ、自分の居場所が、帰る場所が」
「そうか、そういうものなのかもしれないな」橘の声はそれでも少し寂しそうでもあった。


11 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 17:51:15 ID:KtBFV15U

レンゲル・睦月、龍騎・真司の前にもやはりアンデッドの群れは現れていた。
「も〜う無理ですよっ、城戸さんっ」「ただでさえこんなに敵がいるのに、アンデッドまでなんて」
「睦月、弱気になるなっ」龍騎はストライクベント・ドラグクローで、火炎弾を打ち込み、
アンデッドの群れを爆破炎上させる。アンデッドのベルトのバックルが二つに割れる。
「城戸さんっ、カードで封印するんですっ」睦月の助言に従い、龍騎はカードを投げた。
「城戸さんっ、城戸さんのカードじゃダメですって」
そう、龍騎が投げたのはラウズカードでは無く、アドベントカードだった。
「馬鹿、早くそれを言えよっ!」「カード無くしたら大変なんだからなっ!」
龍騎は慌てて投げたカードを拾いに行った。その間レンゲルはカードを投げアンデッドを封印。

睦月は倒してもキリが無い敵の前に、弱気になりはじめていた。
まだ高校生であり、精神的にも強くは無い睦月。
そんな時に決まって聞こえるのはカテゴリーAの声であった。
「・・・・・・戦え・・・・・・倒せ・・・・・・・」頭を抱えもんどりうつ睦月。


12 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 17:53:29 ID:KtBFV15U

「いやぁ、まいったまいった」「カードがあって良かったぜ」
頭を掻きながら戻ってくる龍騎にレンゲルが再び襲い掛かった。「!?」「なんだっ?またか?」
レンゲルが振り下ろす錫状型のラウザーを、その手甲・ドラグバイザーで受け止める龍騎。
次の瞬間、龍騎はレンゲルの顔目掛けてその拳を放つ。
が、今度はレンゲルの掌でその拳は受け止められた。
「同じ手には引っ掛かりませんよ」その声は睦月本来の声とは違う冷たいものであった。
「なら、これだっ」龍騎はそう言うと、両手が塞がった体勢から飛び蹴りをレンゲルに喰らわせた。

倒れたレンゲルを見下ろす龍騎。
「なぁ、睦月」「俺達が敵を1体倒すと、それでどれだけの人の命が助かるんだろうな?」
「きっと、何人もの人の命が、それだけで助かるんじゃないかな」
「すごい事だと思わないか?」「俺がちょっと頑張れば、何人もの人の命が救えるんだぞっ」
「だから、例え果てしのない戦いであろうと、俺は戦い続けるんだ」

得意になって話す龍騎の背後からレンゲルが襲い掛かる。
「てめぇっ、人がいい話してんだから、まともに聞けってのっ!!」
レンゲルは龍騎との乱闘の後、しばらくしてやっと正気を取り戻すのだった。


13 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 18:34:08 ID:KtBFV15U

スカラベアンデッドに苦戦するファイズ。
思い通りに対象物や空間の時間を停める能力を有しているスカラベアンデッドに、
ファイズ・乾巧には何が起こっているのか理解する事すら難しかった。
攻撃しようとしても、一瞬のうちに、巨大な左腕で叩きのめされる。
巧はアクセルフォームのような超高速での移動による攻撃ではないかと考えていた。
ファイズはアクセルフォームへのチェンジを試みるが、スカラベアンデッドはその隙すら与え無かった。

叩きのめされるファイズを救ったのはファイズであった。
カリスアローから放たれる矢がスカラベアンデッドの背中に突き刺さる。
「こいつには時間を止める能力がある」カリスはファイズに助言する。
「なるほどな、そういう事か」よろめきながら立ち上がるファイズ。

「なら、時間を止める前にぶっ倒してやるぜ」
カリスがスカラベアンデッドを牽制しているその隙に
ファイズはアクセルメモリーをファイズフォンのメモリースロットにセットする『Start up』
胸のフルメタルラングが展開し、目が黄色から赤色に変色、
フォトンストリームが銀色のシルバーストリームに変化、超高速戦闘形態・アクセルフォームへと変わるファイズ。


14 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 18:34:43 ID:KtBFV15U

超高速でスカラベアンデッドに突進、拳で殴りつけるファイズ。
だがスカラベアンデッドはすんでの所でファイズの時間を止めた。
ファイズはその拳をスカラベアンデッドに当てる直前で止まる。
そのはずだった。だが実際にはファイズはスカラベアンデッドを殴りつけた。
ファイズのアクセルは時間を止められる前に、
スカラベアンデッドのその腕に巻かれていた布に指一本の差で触れていた。
もちろんそれを指示したのはカリスだ。

時間を止められなかったスカラベアンデッドが、次にファイズの動きを止める事は出来なかった。
時間を止める前に、ファイズの超高速の動きに瞬殺されたからだ。
カリスはカードを投げ、スカラベアンデッドを封印する。

「時間を止められる奴なんて、もう懲り懲りだな」
巧はそう言ったが、ファイズとカリスの前にはさらに数体のスカラベアンデッドがその姿を見せる。
「一体どういう事だ?」カリス・始はアンデッド軍団の出現がどうしても解せなかった。


15 :ライダー共闘・祝8スレ目:04/09/21 18:51:01 ID:KtBFV15U

アークオルフェノクに付き従う村上、そしてダグバと共にいるバラのタトゥーの女。
「ついに彼らもやってきましたか」村上は頷きながらそう言うと
「不死の者か、面白いな」バラのタトゥーの女が微笑を浮かべる。

「俺達にチャンスを与えてくれた事にまずは礼を言うべきかな?」
人の姿をした12人の上級アンデッドがその場に姿を見せる。
「あなた達の細胞を集めるのには苦労しました」「我がSBの科学部門が総出だったのですよ」
村上はそう言いながら薄ら笑いを浮かべた。
「あなた達はクローンではありますが、その力も意識も本体とは何ら変わりはありません。」
「是非、ライダーを倒して、あなた方の本体をカードから解き放ってください」
「期待していますよ」

こうして、ついにライダーと組織との最終決戦にアンデッド達も参戦を果たす。
ライダー達の戦いが終わることは無い・・・・・・。


16 ::04/09/21 18:53:10 ID:KtBFV15U
というわけで、ご祝儀SSも出したので、私は前スレに戻りますw

17 :名無しより愛をこめて:04/09/21 20:22:45 ID:m7XEl5Uy
>>1
スレ立て乙です。

>>8-16
職人様、新作乙です。なるほどこれでアンデッドも出し放題ですね(マテ)
スカラベアンデッドは自分も使いたいなと思ってたので…。

18 :名無しより愛をこめて:04/09/21 23:07:52 ID:PzJOExbE
現行放送の怪人出せた方が盛り上がりはいいよね、多分
スカラベUD、トラDはSS書くなら一度はやってみたい設定かも

新スレ誘導につきageさせてもらいます

19 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/21 23:28:18 ID:ub7ohXvc
>>1さん
新スレ作成お疲れ様です
アギト外伝は、明日昼以降に掲載予定です

20 :名無しより愛をこめて:04/09/22 07:25:12 ID:M2NA3ypt
age

21 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 12:52:56 ID:oLAsO/ek
【2007/7/10/17:44 都内某所・中屋敷モータース】


「…ブレーキホースが劣化してる。今のまま走り続ければ、そう遠くないうちに事故確定だな」
「マジっすか!?」
 つなぎを着た男の言葉に、驚きの声を上げる青年。
「ああ、こんなことで冗談は言えん。今のうちに交換しておけば安くつくが…どうする?」
「…お願いします」
「1時間もあれば作業は終わる、その辺で暇を潰して来い」
 そう言って、早速作業に入る男。慣れた手つきで部品の交換を始める。

 そして、1時間後―

「走り屋を名乗るなら、こまめに整備、点検に出せ。完全に故障してから修理に出すより、出費は少なくてすむ」
「はい!」
 男の言葉に答え、修理を終えたバイクで走り去る青年。
「なかなか堂に入った言い方だったぞ。涼」
 バイクを見送る男に、近くにいた壮年の男性が声をかける。
「俺がおやっさんに言われた事を、そのまま伝えているだけだ」
 その声に苦笑しつつも、男性=『おやっさん』に答える涼という名の男。
 そう、彼の名は葦原涼。かつてギルスと呼ばれ、アギト=津上翔一、G3−X=氷川誠と共に、アンノウンと戦った青年である。
「お父さん、涼ちゃん。夕飯の支度ができましたよ」
 店の奥から響く明るい声。『おやっさん』の奥さん、涼が『おふくろさん』と慕う女性の声だ。
「おお、もうそんな時間か。涼、店じまいの準備だ」
「わかった」
 『おやっさん』の言葉に答え、閉店の準備に入る涼。
 今、涼は自分の居場所を見つけていた。そして、この場所を失いたくは無いと強く望んでいた。

22 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 12:53:29 ID:oLAsO/ek


 仮面ライダーアギト外伝:第4話『ギルス』


【2007/7/11/12:24 警視庁・G5ユニット詰め所】


「え? 葦原さんの居場所がわかったんですか?」
 G5ユニット詰め所に昼食の差し入れに来ていた翔一は、偶然居合わせた氷川の言葉を聞き、思わず聞き返した。
「ええ、都内の中屋敷モータースというバイク店で、働いているそうです」
「その店なら知ってますよ」
 翔一からの差し入れが入っているバスケットに視線を送りながら、宮田が答える。そして―
「あ、まあ、詳しい事は食べながら話しましょう。宮田さん、我慢できないみたいだし」
 その翔一の一言が決め手となり、昼食会が開始された。

23 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 12:54:43 ID:oLAsO/ek


「俺、趣味でバイクに乗っているんですけど、その中屋敷モータースって行き着けなんですよ」
「どんな店なんですか?」
「良い店ですよ。仕事は速くて値段は良心的。店員のにいちゃんがちょっと無愛想ですけどね」
「あ、その人が多分葦原さんです」
 昼食を食べながら、氷川、翔一の問いに答える宮田。
 なお、今日のメニューは『そら豆のリゾット』『鶏肉とトマトのオーブン焼き』『トマトの丸ごとサラダ』の3品である。
 五代と翔一が交代で差し入れてくれる料理は、α小隊のメンバーにとって、ひと時の安息を与えてくれる貴重な存在であった。
「しかし…津上さんや五代さんには、申し訳ないと思っています。お店の営業にも支障をきたしているのに、こうして差し入れまで…感謝の言葉もありません」 
 食事も終わりに差し掛かった時、北條がスプーンを置き、深々と頭を下げた。
 そう、α小隊に協力する事を決めた為、翔一は店の営業を、昼だけではあるものの休止していたのだ。
 また五代も、妹のみのりや親友の桜子がフォローしてくれているとは言え、時として店の臨時休業を余儀なくされていた。
 その事実を改めて思い知らされ、静まり返るα小隊のメンバー+氷川。しかし、翔一は―
「いやだなぁ、頭を上げてくださいよ、北條さん。これは俺自身が決めた事なんですから」
 と、明るい声で答える。その声からは悲壮感や後悔は微塵も感じられない。
「確かに、ランチの売り上げが消えた事はちょっと痛いですけど、その分夜頑張れば良いし、可奈さんや頼りになる仲間もいますから、心配はいらないんですよ」
「そう…言って頂けると、正直救われます」 
 翔一の言葉に、どこか救われたような気持ちを感じる北條だった。 

24 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 12:55:44 ID:oLAsO/ek


【2007/7/11/12:41 都内某所・有名ホテル】
 

「アギト…それがあの戦士の名前かい?」
 ミディアムレアに焼きあがったステーキにナイフを入れつつ、目の前にいるオーディンに問うダグバ。
「そう、私と同質の存在である『彼』の力を受け継いだ『限りなく進化し続ける存在』、それがアギトです」
 ダグバの問いにそう答え、ワインの入ったグラスに口をつけるオーディン。その動きには一部の隙も無く、高貴さすら漂っている。
「先の戦いを見た限り…アギトの力、クウガと等しいようだな」
「うん、楽しくなりそう…いや、楽しくなるよ。今度の戦いは…」 
 バルバの言葉に答えながらも満面の、だが氷のように冷たい笑みを浮かべ、ステーキを口に運ぶダグバ。
 そんなダグバを見ながらオーディンは、静かな笑みを浮かべつつ、また口を開いた。
「ダグバがもっと楽しくなる事をもう1つ教えましょう。クウガ、アギトと同等の力を持つ者が、もう1人います」
「名前は?」
「ギルス…クウガやアギトとは、また違った戦い方をする戦士ですよ」
「そのギルスは、いつ現れるんだい?」
「今は、戦いから離れた暮らしをしているようですが、舞台に上がってもらうつもりですよ…バルバ、『メ』の中から3人ほど選出しなさい」
「そのギルスと戦わせるのか?」
「そうです。たとえ、本人が望まなくても舞台には上がってもらいます」
 そう言って、再び笑みを浮かべるオーディン。その笑顔はダグバ以上に冷たいものだった。

25 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 12:56:23 ID:oLAsO/ek


【2007/7/12/16:12 都内某所・某児童公園】


 昼食会の翌日、氷川は一条と共に中屋敷モータースを訪れていた。
 涼の頼みで、近くの公園に場所を移した氷川と一条は、事情を説明し協力を要請する。しかし―
「…悪いが、その頼みを聞く事は出来ない」
 涼の返答は、期待とは大きくかけ離れた物だった。
「今の状況がとんでもなくやばい事も、十分わかっている。だが…」
 涼はそこまで言うと、一瞬間を置き― 
「俺はここを…自分の居場所を失いたくは…ない」
 静かにそう呟いた。
「ですが、今の我々には葦原さんの力が―」
「氷川君、よすんだ」
 なおも食い下がる氷川を止める一条。
「彼には彼の人生がある。それを歪めさせる権利は、我々にはない」
「…はい」
 一条の静かな言葉に、氷川は引き下がらざるを得なかった。
「すまない…」
 そう言って、店へと戻ろうとする涼。その時―
「うわぁぁぁぁぁっ!」
 店の方から悲鳴が響く。
「おやっさん!?」
 その声に弾かれる様に走り出す涼。氷川と一条もそれに続いた。

26 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 12:57:06 ID:oLAsO/ek
 

「ギルスは、どこだ…」
「ギルス…殺す」
「教えたほうが、身の為だよ」
 店内を滅茶苦茶に荒らし、自分達の力を見せ付けた上で、おやっさんに迫るメ・ビラン・ギ、メ・ガドラ・ダ、メ・ガルメ・レ。
「し、知らん。俺達は何も知らん!」
 妻を庇いながらも、毅然とした態度で未確認生命体達の問いに答えるおやっさん。
 だが、それでビラン達が納得する筈もない。
「なら…死ね」
 そう言いながら、両腕のカッターを振り上げるビラン。そして、そのカッターが振り下ろされようとしたその時!
「うぉぉぉぉぉっ!」
 声と共に何かがぶつかってきた。予想だにしなかった方向からの攻撃に、思わず倒れるビラン。
「誰だ」
 すぐさま、体勢を立て直し、攻撃の主を睨むビラン。そこに立っていたのは―
「おやっさん、おふくろさん、無事か?」
 そう、葦原涼だった。その表情からは、燃え上がるような怒りが感じられる。
「俺達に歯向かうか、リント」
「勇敢だけど、愚かだね」
「貴様から血の海に沈めてやる!」
 言うが早いか、必殺の左拳で涼に殴りかかるガドラ。だが―

 バシィ!

 その必殺の拳を、涼は受け止めた。
 いや、正確には涼の手の寸前で『別の何か』が、ガドラの拳を受け止めたのだ。
「な、何だ!? お前、ただのリントではないな!」

27 :名無しより愛をこめて:04/09/22 12:59:21 ID:UjMP6MtT
書き込み支援

28 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 13:00:16 ID:oLAsO/ek
 目の前の現象に驚きを隠せないガドラ。だが、涼は―
「お前達にはあるのか…」
 そんなガドラを無視するかのように―
「居場所を奪う権利が…そんな権利が、お前達にあるのかぁ!」
 まるで青い炎のような強い怒りと共に叫んだ。

 グシャァ!

 その瞬間、『何か』がガドラの左拳を力任せに握りつぶす。
 そして、ガドラの悲鳴が響く中、涼は叫んだ。
「変身!!」
 声と共に涼の体が変わる。体中が生体装甲に覆われ、荒々しい野獣の如き戦士へと生まれ変わる!
「ウワァァァァァォッ!!」
 魔獣のような咆哮をあげるその名は、ギルス!
「りょ、涼…」
「涼ちゃん…」
 目の前の出来事に驚きを隠せない2人。そこへ氷川と一条が駆けつけた。
「2人を…頼む」
 そう言うと、ギルスはガドラを蹴りで吹き飛ばし、店から離れるかのように走り出した。ビランとガルメもそれを追いかける。
 そんなギルスを、おやっさん達はただ見守る事しか出来なかった。

29 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 13:01:03 ID:oLAsO/ek


 人気のない廃工場まで移動したギルスは、ガドラ達との戦闘を開始した。
「ウワォッ!!」
 咆哮をあげながらガドラに飛び掛り、馬乗り状態で滅多打ちにするギルス。
 ガドラも何発か殴り返すが、そんな体勢ではまともなパンチが打てる筈もなく、顔面に30発近いパンチを浴びて、自分自身が血の海に沈んだ。
 動かなくなったガドラを片手で持ち上げ、まるで塵のように投げ捨てるギルス。
 そんなギルスに、今度はビランが突進する。両腕のカッターで、ギルスの体を斬り裂こうとするが―

 ズバァ!

 それよりも早く、ギルスが両腕から伸びた鉤爪『ギルスクロウ』で、ビランの両腕を斬り落とした。
 ビランの悲鳴と共に、その傷口から血が噴出す。 
 更にギルスは、口の牙『デモンズファングクラッシャー』でビランの喉笛に噛み付き―

 ブチ、ブチブチブチブチィ!

 力任せにビランの喉笛を喰い千切った。頚動脈からも血が噴出し、倒れるビラン。返り血がギルスの体を赤く染める。
「(あの2人をこうも簡単に…)」
 ガドラもビランも決して弱くはない。『メ』の集団では上位に位置する実力の持ち主なのだ。
 その2体がこうも簡単に倒された事、そしてギルスの強さにガルメは戦慄を覚えた。
「(ここで無理をする事はない)」 
 自身の不利を悟ったガルメは、透明化しその場を離れようとする。

 ギュルル…ビシィ!

 だが、完全に透明化するよりも早く、何かがガルメの首に巻きついた。ギルスの腕から放たれる生体鞭『ギルスフィーラー』だ。

30 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 13:02:26 ID:oLAsO/ek
「逃がしはしない…」
 圧倒的な力でガルメを引き寄せるギルス。同時にその踵の突起が鋭く伸びる。
「ウワァァァァァォッ!!」
 ガルメを締め上げたまま、ギルスは宙に舞い―

 グサァ!

 必殺の『ギルスヒールクロウ』を、ガルメの脳天に叩き込んだ。
「………」
 断末魔をあげる事もなく、頭部から真っ二つになったガルメは、そのまま爆発した。


 戦いの後、涼は氷川達に戦いに参加する事を告げた。
 そして、迷惑をかけたくないという理由から、店を辞める事も決意した。
「おやっさん、おふくろさん、今までお世話になりました」
 アンノウンとの戦いが終わってから、今まで世話になっていたおやっさん達に頭を下げる涼。
「涼…全部片がついたら、戻って来い。待ってるからな」
「そうよ、私達にとって…涼ちゃんは息子同然なんだからね」
 そう言うおやっさん達の目には涙が滲んでいた。
「ああ、全部片がついたら、俺は必ずここに戻ってくる。だから、それまで…元気で」
 そう言って、涼は歩き出した。こんな自分を、怪物のような姿を晒しても受け入れてくれた温かい場所。だが、振り返る事はない。
「俺自身の居場所を守る為にも…俺は戦う。戦い抜いてやる」
 そう心に決めた涼の目に迷いはなかった。



 第4話完   次回『2つのG3』近日公開

31 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/22 13:04:36 ID:oLAsO/ek
と、言う訳で、新スレのご祝儀代わりと言う事で、アギト外伝第4話を纏めて投稿させて頂きました。
次回は金曜の昼に書き込み予定です。

オリジナル未確認生命体とオリジナル改造のG3&G3−Xが出演します。
お楽しみ頂ければ幸いです

32 :名無しより愛をこめて:04/09/22 13:19:19 ID:/DtSMoGW
何がご祝儀だ。前スレをきちんと埋めてからやれ。
削除依頼出しにいけ。


33 :名無しより愛をこめて:04/09/22 13:32:15 ID:Pmze2Wq+
外伝さんお疲れさまです!
ギルス好きなので期待しています。


34 :名無しより愛をこめて:04/09/22 13:38:54 ID:lKIQmyaj
>アギト外伝作者さん
GJです!
続きも期待してますよ!

>>32
別に新スレに書いたっていいじゃない。
無理な埋めは鯖に悪いと聞くし。
いやなら来なければいい。

35 :1:04/09/22 14:54:22 ID:A67HIGwu
前スレは職人みなさんの誘導が済んだらキチンと埋めますので
<私の実験的なSSの場としてw
みなさまはこちらでどうぞお続けください



36 :クウガ新説作者:04/09/22 16:00:57 ID:IPeLYDzL
今日の夜か明日中に何とか書き込みできそうです。
待っててください。

37 :まとめ:04/09/22 19:36:22 ID:JxGsXzyg
1さん、アギト外伝作者さん、新スレのご祝儀 イイ!です。乙です。
レス34迄更新しました。

38 :1:04/09/22 20:08:33 ID:A67HIGwu
>>37
スレ移行期間は二重手間で大変かもしれませんが、よろしくです

39 :名無しより愛をこめて:04/09/22 23:41:45 ID:M2NA3ypt
職人様新スレですよage

40 :1:04/09/23 02:17:20 ID:+pWIyFgU

512kと言いつつ、前スレは500kぐらいで書き込み出来なくなりました
なので前スレは既に埋まってしまっております

SS職人のみなさまの誘導は大丈夫だったでしょうか?
新スレでもみなさん頑張ってくださいね


41 :名無しより愛をこめて:04/09/23 10:31:18 ID:b4PbzN/o
>>アギト外伝作者殿

新作掲載お疲れ様です。
血がバンバン吹き出し、骨が砕け肉が喰い千切られる凄惨な戦闘が、ギルスには似合いますね。
おやっさん達のキャラもいいです。
新作期待してます

42 :名無しより愛をこめて:04/09/23 21:06:09 ID:jUxmTkXd
>アギト外伝作者さま

力強いギルスを有難う!読んでて凄い元気出てきたよ!

43 :クウガ新説 壊滅-09 江東区の戦い:04/09/23 23:51:42 ID:zapc+bUd
【同日19:00 江東区某所】
未確認が現れた現場。そこは前回と同じように、何体もの未確認が殺人行為を繰り返していた。
その未確認は孔雀のような華麗な姿をしていた。しかし、その姿とは裏腹に現場には
まさに『地獄』という言葉がぴったり合うような光景が広がっていた。

そこへG5全三機が到着した。GM−01をアクティブにし、右太腿に収納。
GX−05を展開し、戦闘を始めた。

【同日同刻 Gトレーラー内】
現場に到着したG5からリアルタイムで送られてくる情報を元に分析していた。
今回もデータベースには存在せず、分析は難航していた。
とりあえずオペレーターからは『様子を見ながら冷静に戦え』との指示しか出せなかった。

【同日 江東区某所】
オペレーターからの指示を受け、G5全機は暫く様子を見た。未確認は攻撃を仕掛けてきた。
数分後、オペレーターからは新たな指示が出された。未確認の攻撃は軽く、行動パターンも
分かりやすかったため、多少強引に戦っても影響はないとの事だった。
その指示に、『了解』と答え、G5はGX−05を構え、銃撃を開始した。
何体もの未確認はその場で崩れ去り、残すは一体のみになった。
その一体にも銃撃を開始し、未確認は苦しみだした。そして爆発。

―するはずだった。なんと爆発せずに、最後の一体も崩れ去り姿を灰に変えた。

『何!?』そこにいたG5は驚きを隠せなかった。そしてそれはGトレーラー内の
オペレーター、尾室、小沢も同じだった。

G5はあたりを警戒し、見回した。特に変わった様子も見られず、G5が離脱しようとしたその時、
G5二号機へ攻撃が加えられた。いつかのように姿を消した未確認の攻撃かと思われたが、それは間違いだった。

二号機へ攻撃を加えたのはなんとG5一号機であった。

44 :クウガ新説 壊滅-10 困惑のG5ユニット:04/09/23 23:52:56 ID:zapc+bUd
【同日同刻 江東区内某所】
G5二号機へと攻撃を加えた一号機はそのまま暴れだした。その攻撃は三号機へも加えられた。

【Gトレーラー内】
「小沢さんG5はどうしたんですか?まさか氷川さんの時のようにAIプログラムが誤作動を起こしたんですか?」
尾室の一言に小沢が反論した。
「そんなはずはないわ、G5のAIプログラムはあの高村教授の作った制御チップ
 を使っているはずよ。それが誤作動を起こす確立は1%にも満たないはずよ。」
オペレーターも必死になってG5の全プログラムをチェックしていた。

【江東区内某所】
一号機の両機への攻撃は止むことなく続いていた。その攻撃はG5の持てる力をフルに
活用している戦い方で、実に効率がよく二号機と三号機は次第に力を奪われていった。

【Gトレーラー内】
未だプログラムのチェックは続いていた。緊迫した空気に包まれているGトレーラー内に
北條が入ってきた。それもかなり深刻な表情で。

「大変なことが分かりましたよ、小沢さん。都内のホテルの一室で
 西川、つまり一号機の装着員であるはずの男の遺体が見つかりました。」
「どういう事?」小沢は聞き返す。
「つまり、現在G5一号機の装着員をしているのは赤の他人です。もしかすると
 我々が前々から抱いていた疑惑は本当なのかの知れません。一号機の全機能をロックしてください。」

オペレーターはすぐさま端末から一号機のロックを始めた。
「だめです、尾室管理官。G5全体のプログラムが変更されています。一号機の機能ロックできません。」
「なんだと?二号機と三号機のアーマー耐久率とバッテリー残量はどのくらいだ?」
「両機とも耐久率・残量ともにほぼ満タンです。弾薬も十分に残っています。」
「二号機・三号機に攻撃命令を出せ。それと現場の捜査官は射撃による援護を。」
「了解しました。」


45 :クウガ新説 壊滅-11 未確認のG5:04/09/23 23:54:23 ID:zapc+bUd
【江東区内某所】
G5二号機と三号機は一号機への攻撃命令を受け、必死に抵抗していた。

アクティブになっていたGM−01を使い、遠距離からの射撃。
いくらG5同士でも二対一では徐々に差が開いてくる。二号機と三号機が押し始めた。
「さすがに二対一じゃ厳しいか?まぁいい、面白い物を見せてやる。」

突如、一号機は自分の周りのアスファルトに銃撃した。そしてすでに倒されたコピー未確認の
灰の中から小さな石を取り出した。石に念を込め始めて、10秒後。また新たなコピー体が誕生した。

そこまでは前回と同じだった。そこに現れたのは、さっきの未確認ではなく十体のG5だった。

二号機と三号機は十体余りのコピーG5に囲まれていた。警戒心からか、両者とも暫く動きを見せなかった。

沈黙を破ったのはG5両機だった。背中を合わせ、回転しながら周囲のコピーG5に
GX−05を連射し始めた。それと同時にコピーG5も連射を始めた。

連射性能・威力は同じだった。つまりは二対十一では圧倒的に二号機・三号機の方が不利だった。
全方向から絶え間なく弾丸が打ち込まれる。次第にアーマー耐久率も低下していった。
『こちら本部。聞こえるか二号機三号機。作戦を変える。GX−05をそれぞれ一体ずつに集中させろ。』
両機は「了解」と答え、集中攻撃を始めた。

一体、また一体と次々とコピーG5は灰になり始めた。

十体倒したところで、二号機と三号機にはとうとう限界が来てしまった。全身から火花を噴き、
力なくその場に倒れこんだ。装着員は気を失い、「離脱せよ」との命令にも反応しなかった。

一号機はアーマーを脱ぎ、本当の姿を現した。それは紛れもなく先ほど戦ったコピーと同じ姿をしていた。
倒れているG5二機の首を掴み、上空へ飛んだ。100メートル位飛んだ時、地面に叩き付けた。
G5は今度は火花どころか、爆発を起こしてしまった。G5は手と脚のパーツの一部を残し、
大破した。装着員も全身から血を流し、倒れていた。もうすでに息はしていなかった。

46 :クウガ新説 壊滅-12 波乱の一戦:04/09/24 00:01:01 ID:uJDOmrVP
【同日同所】
そこへクウガが現れた。どうやらクウガのところにも分身が表れたらしい。未確認の標的はクウガへと移った。
戦いは互角だった。一方が押せばすぐさまもう一方が押し返す。それの繰り返しだった。

クウガが右フックを放つ。未確認のあごに当たった。それをきっかけにクウガがラッシュを仕掛ける。
左ストレートを胸部に、右アッパーを腹部に当てる。クウガが徐々に押し始めた。
未確認が一瞬ひるんだ。さらに回し蹴りで未確認との距離をとる。

クウガは金の力を使った。腹部のアークルには装飾品が、右足にはアンクレットが出現した。
クウガは変身する時と同じ構えを取り数秒後、走り出した。敵の数メートル手前で飛び、体勢に入る。

「うぉぉりぁぁぁ」クウガはキックを放った。胸部に命中。未確認の肉体にクウガの紋章が浮かび上がる。
「俺の力は………こんな物ではない!!」未確認は胸部に全神経を集中し、紋章をかき消した。
未確認は息を切らしながら、自らの肉体に付いた装飾品を剣に変化させた。同時に肉体も
筋肉が異常なほど発達し、まるで鋼鉄の鎧を纏っているようだった。

クウガもBTCSからトライアクセラーを引き抜き、剣へと変化、紫の鎧を纏った。
体が交差するたび、互いの体が傷付く。致命傷ではないが傷は増えていくばかり。
次第に距離を詰めていく。暫く鍔迫り合いの構図になる。


47 :名無しより愛をこめて:04/09/24 00:04:14 ID:uJDOmrVP
突然その均衡が破れた。未確認生命体が苦しみ、爆発した。
粉塵が舞い上がり、視界が0になった。次第に粉塵が晴れ、そこには
一体の未確認生命体が立っていた。

「さすがはクウガだな。こいつがこれほどまで苦しめられるとは。」
「お前は!?」クウガは警戒しながらも未確認へ問う。
「ただの未確認生命体。お前を殺す存在。それだけで十分だろう?」
「なぜだ?なぜ味方を殺した。」
「邪魔だったんだよ。こまけぇ話はいいだろ?俺はウズウズしてんだよ。
 戦いたいんだよ。次のゲゲルをするのは、俺だ。てめぇを殺す。
 それを言いに来ただけだ。」
未確認生命体はそういい残すと姿を消した。

―『G5』という人類最大の武器をなくした警視庁。そしてクウガ。
 彼等の戦いはまだまだ厳しくなることは安易に予想できた。―

   第四話 壊滅 完
次回第五話 仲間 公開

48 :クウガ新説作者:04/09/24 00:08:54 ID:uJDOmrVP
新スレ初カキコです。次は土日のいずれかに書き込みます。
まとめて四話書き込めばよかったかな?今現在は五話の後半までできてます。
また、近々避難所に設定も書き込む予定です。このスレでもよろしく頼みます。

47のタイトルは「壊滅-13 波乱の一戦2」です。また忘れちゃった……orz

49 :名無しより愛をこめて:04/09/24 00:15:55 ID:95VG/ij9
>>クウガ新説作者 様
乙彼〜とりあえずageときますね

50 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/24 00:41:03 ID:95VG/ij9

↓前スレ564からの続き

零は手にするギター、そのダブルネックを上方に向け、ダブルネックのギターから銃弾を連射した。
暗い倉庫の中に反響するマシンガンの銃声。
倉庫の天井からバタバタと落ちて来る蜘蛛男達。
蜘蛛男達は背中から生える4本の腕と本来の腕を使って器用に着地する。

2階の通路付近にいた本郷と一文字は鉄柵の上に飛び乗り、跳躍する。
その6本の腕で壁を這いずりまわる蜘蛛男達に飛び蹴りを浴びせ、下へと叩き落した。

下に着地した蜘蛛男達は俊敏な動きで、跳躍し、その場にいた
イチロー、零、そしてジローと少女に飛びかかっていく。
向って来る蜘蛛男をダブルネックギターのマシンガンで蜂の巣にする零。
襲い掛かる蜘蛛男を跳躍で軽く飛び越え、背後から蹴りを浴びせるイチロー。

ジローは少女を庇いながら、飛びかかる蜘蛛男を投げ飛ばす。
その背中から生える腕は、蜘蛛男の特徴のひとつではあるが、
体面積が大きい為掴みやすく、その腕の長さもテコの原理で投げ飛ばすには丁度良い。


51 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/24 00:42:08 ID:95VG/ij9

だが改造『人間』である蜘蛛男達を殺す事に躊躇するジローには、
その口から吐かれる蜘蛛の糸を手刀で切り裂き、
襲いかかる蜘蛛男達を投げ飛ばすのが精一杯であった。
防戦一方のジロー。
ジローに向かって行く蜘蛛男、それを本郷猛が横からの飛び蹴りで蹴散らす。

「すまない」本郷の助けに礼を言うジロー。
「ここは俺達が引き受けた」「君は人々を安全な場所へ」
本郷は身構え、蜘蛛男達を牽制する。

「やはり、僕には、彼らを殺す事は出来ない」
「改造されていても、彼が本来で人間である以上」
ジローは辛く悲しいような顔で本郷に打明けた。
「僕は、人間になりたいんだ」
「だが、本来人間である彼らを殺してしまっては、僕は永久に人間にはなれない……」
「……そんな気がするんだ」
ジローの顔はさらに曇っていく。
「あなたはさっき、完璧だと言ったけど」「僕は完璧なんかじゃない」
「僕の良心回路はいつまで経っても不完全なままだ…」


52 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/24 00:42:51 ID:95VG/ij9

「君の事情はよくわからないが」
「俺には、君が人間以上に人間らしい感情を持っているように思える」
「奴らのように、本来は人間であっても、人間の心を無くした者もいる」
本郷はそこまで言ってある事に気づく。
それは自分の事ではないのか?改造により一部の感情を失った自分よりも、
ジローの方が余程人間らしい心を持っているのではないか?
そんな考えが本郷の頭の中をよぎる。
「君は俺なんかよりはるかに人間に近いかもしれない……」「??」

「とにかく今は、彼女達を連れて早くここを離れるんだ」
「彼女達が戦いに巻き込まれる可能性も高い」本郷は話を止め、ジローを急がせた。
ジローは蜘蛛男の蜘蛛の糸でがんじ絡めにされ、宙吊りにされていた人々を助け出す。
そして、少女と助け出した人々を庇いながら倉庫の外へと連れ出した。

ジローがいなくなり、標的を本郷に定める蜘蛛男。
「組織に改造されたという点では俺とお前達は同じ」
「俺とお前達の違いは、人間らしい心が有るか無いかの差」
「人間らしい心を失ったお前達を哀れと思うのは、俺にもまだ人間らしい心があるという事か」
本郷は蜘蛛男に言っているのではない、自分に対して言っているのだ。

「せめてもの温情だ、一撃で終わらせてやろう」本郷はそう言い叫ぶ「変身っ!」
ベルトの風車が回り、光が本郷を包み、光の中から仮面ライダー1号が姿を現す。


53 ::04/09/24 00:44:37 ID:95VG/ij9
とりあえず今日はこんだけなので、投稿する方がいたらご遠慮せずどうぞ

54 ::04/09/24 00:46:06 ID:95VG/ij9
『今日』じゃなくて『今夜』かなw

55 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/24 10:31:31 ID:waD5hxPE

「フンッ、それがお前達の真の姿か?」本郷が変身した1号ライダーを見たイチロー。
「どっちが真の姿か俺達にもわんかないんだけどな〜」一文字はイチローの言葉に突っ込みを入れる。

20体の蜘蛛男がそこかしこで蠢き、蜘蛛の糸を吐き散らす。
その間を縫うように蜘蛛男を蹴散らし疾走するイチロー「零、俺達もチェンジするぞっ」
ダブルネックギターのマシンガンを撃ちまくっていた零はそれに応える「了解だっ」

イチローはポーズを取り、スイッチをオンにする。
その人間の体は瞬く間に機械のボディへとチェンジして行く。
赤と青の左右非対称のカラーリングに、クリアパーツからのぞく機械部品の数々。
その姿は彼らが紛れも無く、人間ではない事の証しでもあった。
人造人間、それは改造人間である仮面ライダーとは明らかに違う存在。
キカイダー01、それがイチローのもうひとつの名前である。

零もまたチェンジを果たす。やはり赤と青の左右非対称のカラーリング、
左右の胸に大きな円の縁取りをしたクリアパーツ、その奥には機械部品が光輝く。
キカイダーダブルオー、零はもうひとつの名ではそう呼ばれていた。

「おぉ、まさしくキカイだーって感じだねぇ〜」
「んじゃっ、俺もいきますかっ」「変身っ!」一文字もまた2号ライダーへと変身する。
「てめえらこそっ、バッタみてぇじゃねぇかっ!」今度は01が2号に言い返す。
「みたいじゃなくっ、バッタモチーフなんだけどねぇ〜」


56 :名無しより愛をこめて:04/09/24 10:57:26 ID:44ht1Urq
おお、いつの間にか復活してたのねこのスレ。嬉すぃ。

57 :ライダー共闘・悪の変奏曲 序章:04/09/24 12:51:58 ID:bQebyWvM
 そしてまた、怪人軍団を蹴散らすガラガランダ&サザンクロス。
「邪魔だ!」「そっちこそ!」どうやらこの二人は同じ声に聞こえるが仲が悪いらしい。

「ええい、ドリルアーム!」腰にライダーマンベルトをつけたガラガランダが右腕を変形させれば、
「喰らえ、ライドルホイップ!」Xライダーベルトのサザンクロスも剣を抜く。

『やらせはせん、やらせはせんぞぉっ!』アルマジーグ&ジャガーバンが立ちふさがり、激しく切り結ぶ。

「貴様ら、名を聞こうか?」つばぜり合いの最中ガラガランダに問い掛けるジャガーバン。
「俺は煉獄毒蛇、あっちが漆黒殻鬼だ、冥土の土産にするんだな!」パワーアームで押し込む煉獄毒蛇。

 その頃、強化外殻を纏い周囲を火の海にする漆黒殻鬼と逃げ惑うアルマジーグ以下怪人軍団。

「やれやれ、わたくしの出番は残っているのでしょうな?」さらに割り込んできた死神カメレオンの腰にはストロンガーのベルト・エレクトラーが。
「ほっほっほ、雷神カメレオンこと黒電幻蛟も戦わせてもらいましょうか」飄々とした声で電撃を放つその姿が徐々に変わり、ヒルカメレオンに変身する。

 先の二人と合わせ、怪人軍団を蹴散らす5人の謎怪人を見た仮面ライダー剣が傍らのクウガに聞く。
「アレ、なんなんでしょうね?」「……さぁ……」

58 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/24 14:10:05 ID:vonJRWDA
【2007/7/13/11:22 警視庁・G5ユニット詰め所】


「………」
「………」
「………」
 沈黙と共に重たい空気が詰め所を漂う。そして―
「それが、上層部の決定ですか…」
 北條が静かに口を開いた。その声からは静かな怒りが感じられる。
「…残念だけど、そうなるね」
 北條の言葉に何とか答える尾室。すると―

 ドゴォ!

 大音響が詰め所に響く。宮田が近くにあった机を殴ったのだ。強烈な拳の威力に、大きく歪む机。
「宮田…」
「結局、予算、予算予算! 上は金勘定しか出来ないんですか!!」
 怒りの咆哮を上げる宮田。他のα小隊メンバーも、口には出さないが、同じ感情を抱いている事は間違いない。
「五代さん、津上さん、葦原さんの3人が、力を貸してくれる事になったから、上はそれを戦力増強と見てるんだよ…」
「だから、G5の強化は必要ない。そういう事ですか」
「そう…なるね。北條警視や一条警部も力を貸してくれたんだけど…」
 悔しそうに呟く尾室。彼も今の状況には憤りを感じているのだ。しかし―
「G5ユニットに理解があった総監がいない今、我々への風当たりは強くなる一方だ…」
 自分に出来る事が無い事に、無力感も感じていた。その時―
「情けないわよ! 尾室君!!」
 詰め所に響く女性の声。全員の視線が声の方向へ向く。次の瞬間!
「お、お、小沢さん!?」
 驚愕した尾室の声が響いた。そこにはG3、G3−Xを開発した、旧G3ユニット指揮官小沢澄子が立っていたのだ。
「久しぶりね。尾室君」
 そういうとニヤリとした笑みを浮かべる小沢だった。

59 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/24 14:10:44 ID:vonJRWDA


 仮面ライダーアギト外伝:第5話『2つのG3』


「小沢さん、いつ日本に?」
「つい2時間ほど前よ。総監から直々に連絡を頂いたの」
「総監から直々に…という事は?」
「そう、私の今回の仕事は2つ、1つはG5の強化―」
 α小隊が記録した膨大な量の戦闘データをチェックしながら、尾室の問いに答えていた小沢は、ここでいったん言葉を切り―
「もう1つは…G3、G3−Xの強化よ」
 はっきりとした口調で宣言した。


「それでは、只今よりG5ユニット強化の為の意見交換会を始めます」
 小沢の宣言から5分後、詰め所では会議が始まった。
「強化改造を行う前に、装着員5名の意見を聞かせてもらうわ。忌憚のない意見を聞かせて頂戴」
 小沢の言葉に次々と上がる手。装着員達の率直な意見が上げられ始める。
「GGX−02の弾丸ですが、現在のグレネード、焼夷弾、液体窒素弾、ネット弾の他に、第31号対策として、特殊閃光弾の導入を希望します」
「同じく、GGX−02の弾丸ですが、過去に対策班が使用し、一定の効果を上げた特殊ガス弾も導入してみるべきだと思います」
「現在の稼動リミットは55分ですが、複数の場所に未確認が出現した場合、若干不安が残ります。稼動リミットの延長を希望します」
「GBX−08ですが、威力の面はともかく、1発しか撃てず、後はデッドウェイトになるのは少々問題だと思います。可能ならば総弾数の増加を」
「あと、照準が目視によるものなので、遠距離での精度に不安があります。簡単な物でいいので、照準システムを付けて頂ければ、総合的な性能は更に上昇すると思います」
 次々と出てくる意見に真剣に耳を傾け、記録していく小沢。同時に、彼女の頭の中では、改良の為のプランが着々と練り上げられていく。
 そして、あらかた意見が出終った時、会議を黙って聞いていた新井が静かに手を上げ、意見と言うか疑問を口にした。
「あの、会議の始めからすごく気になっていたんですが…改良の為の予算はどうなるのでしょうか? 上層部が出してくれるとは、とても思えないのですが…」
 新井の言葉に凍りつく室内、たしかにここでいくら意見を述べた所で、実際に改良できなければ机上の空論、絵に書いた餅に過ぎないのだ。

60 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/24 14:12:06 ID:vonJRWDA
「その事なら、心配いらないわ」
 だが、そんな中でも小沢は余裕を崩さなかった。静かに笑みを浮かべ、言葉を口にする。
「予算は既に準備できているわ。α小隊所属のG5改良費用として…5億」
「「「「「「「さ、5億!?」」」」」」」」
 小沢の言葉に驚愕するα招待の面々。
「ええ、新しくユニットを丸ごと5体作るには、足りないけど、改良を施すだけなら十分な額よ」
「そんな額、一体どうやって用意されたのですか?」
「簡単よ。私が今までに取得した特許。そのいくつかを海外の企業に売ったのよ」
「特許を…売った」
「なるほど、その手があったか…」
 小沢の言葉に納得する北條達。天才小沢澄子が、その類稀な知能で生み出した様々な新技術。その特許となれば相当な額となる。
「入院されている総監も、α小隊を取り巻く今の状況を憂いておられてね。私に可能な限りのバックアップをするように頼まれたのよ。だから私も出来る限りの事をすると決めたのよ」
「総監…」
 小沢の言葉に思わず感激する尾室。
 未確認生命体が再び出現する少し前、過激派の襲撃を受け重傷を負い、一時的に第一線を退いた警視総監。
 彼の後ろ盾がなくなったα小隊は、総監の椅子を狙う副総監の一派によって、今まで冷遇されてきた。
 正直、くじけそうになる事もあったが、それに負けずに頑張ってよかったと思う尾室だった。

61 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/24 14:14:55 ID:vonJRWDA
すいません、今回の投稿はここまでです。
次回の投稿は未定ですが、そろそろPCの修理が終わるので、まとめて投稿できると思います

62 :アイキャッチ ◆r33gKGW/KA :04/09/24 16:36:48 ID:bQebyWvM
>61
過激派……まさか、黒いタイツで『イーッ』とか言う……(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

63 :名無しより愛をこめて:04/09/25 01:17:24 ID:REYhRsbj
今夜は誰も来ないのねage

64 :ネタだけ投下:04/09/25 01:44:01 ID:0YS167vX
この世界は、幾多の脅威に晒されている。
改造人間による世界回復を企む悪の秘密結社。
太古の眠りより目覚めた古代の戦闘民族『グロンギ』
人類の進化系『オルフェノク』の理想郷を築かんとする謎の国際的大企業『スマートブレイン』
一万年前、地球の覇権を争い、今また復活した53体の『アンデッド』

人類の、世界の運命はまさに風前の灯であった。
だが、まだ希望は残されていた。希望の名は『仮面ライダー』!!


伝説の1号ライダーからニューフェイスのブレイドまで、歴代ライダー総出演で繰り広げられる大巨編!

「全てを失って得たこの力、平和の為に使い続ける」
「見ていてください、俺の! 変身!!」
「皆の居場所を守る為に戦うなら、それが俺のいるべき場所なんだ!」
「人を護る為にライダーになった。でも、わかりあえるなら、アギトだって、オルフェノクだって、守ってみせる!」
「戦う事が罪なら、俺が背負ってやる」

新番組・スーパーライダー大戦近日公開!(かも)




「改造人間も、アギトも、オルフェノクも皆同じさ…皆心の底から腐っていくんだよ」

65 :名無しより愛をこめて:04/09/25 11:05:47 ID:jcAi6CTM
新作期待age

66 :第二話『邂逅』:04/09/25 16:44:32 ID:/Uy8hkTP

第二話『邂逅』

「世界一の大企業グループ、スマートブレイン。
 自然食品から最先端医療まで幅広く手がける…。」

高々とそびえる巨大なビル、スマートブレイン本社。
ロビーに備え付けられた大画面から流される会社説明のVTRが
いかに素晴らしい会社であるかを訴えかけているが、伊坂にとっては
それが滑稽な姿にしか見えなかった。
閑散としたロビーに響く自分の足音、通常の会社では平日の昼間ともなれば
行き交う人々で賑わいを見せていてもいいはずだがそこには伊坂以外の
人物の姿を確認する事はできなかった。

「経営状態は良くは無いらしいな…」
「失礼しちゃう!せっかくあなたが来るって聞いたから
 通常業務をお休みしてお迎えしたっていうのに、ぷんぷん」

67 :第二話『邂逅』:04/09/25 16:46:51 ID:/Uy8hkTP

独り言の様に呟いたその言葉に反応を見せる女性の声、その声の方に振り向くと
スッと柱の影から、青を基調にした近未来的な服を着た女性が現れた。
さっきまで怒っているそぶりを見せていた女性が今は笑顔で語りかけてくる。

「社長の村上もあなたに会いたがっていますよ、でもでも
 村上は社長なわけで、アポの無い人と会う事は出来ないわけなの
 だからその人達からアポを奪っちゃって下さーい」

その声に合わせエレベーターの扉が開き三人の人間が姿を現す。
会社という場所にはおおよそ相応しくは無い
ロック歌手のような服装をした男たちが伊坂の前に立ちふさがり
その姿を異形の者へと変える。

68 :第二話『邂逅』:04/09/25 16:47:32 ID:/Uy8hkTP

「オックスオルフェノク、カクタスオルフェノク、マンティスオルフェノク
 この三人を倒せばアポをゲットできちゃうから張り切ってやっちゃいましょう」
「断る」
「そう、じゃバトルスタ…ってええッ!何で?!社長に会いたいんじゃないの?」
「私は君たちと話し合いに来たのだ闘いに来たわけではない、それに
 少し辟易としているのだよ、ヒューマンという種の戦いへの欲求と言うものに」

「闘う事を義務付けられた存在、種の祖たる不死生物『アンデッド』とは
 思えないほどの愁傷なセリフを言うんだね」

そういいながら現れた男は、スーツに包まれたその体から他者とは一線を画す
オーラの様な物を醸しながらゆっくりと階段を降りて来た。
伊坂にはそれだけで分かった、その男がスマートブレイン社社長村上峡児であると。
                          
『仮面ライダー』〜ダークサイドストーリー〜「伊坂と愉快な仲間達」復活したのか?

69 :「伊坂と愉快な仲間達」作者:04/09/25 16:57:53 ID:/Uy8hkTP

少しの間パソコンとは無縁の生活をしていたら
新スレに移行しているとは…時の流れに戸惑います…。
またほそぼそと書いていきますのでよろしくお願いします。

70 :名無しより愛をこめて:04/09/25 17:18:46 ID:Kgt+ZEeF
>>69
いや〜一瞬どの話かとまどいましたよ。
久しぶりですね。続き楽しみにしてます!

71 :前スレの250:04/09/25 20:59:02 ID:rQupaY4M
レス61まで更新しました。
http://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html
クウガ新説さま、G5までコピーするとは…
小説なのにTVのクウガの雰囲気がでててイイ!です。
ダブルライダー2004さま、セリフの掛け合いが軽妙でいいですね。
キカイダーって昔見たけど、ほとんど記憶にないです(汗
レンタルビデオ借りてこようかな…
悪の変奏曲さん、続きであってますよね?
(SS一発!)にまとめましたが長くなれば独立させますので
アギト外伝さん、GJです!続きが楽しみです。 尾室よかったなw





72 :アイキャッチ ◆r33gKGW/KA :04/09/26 00:43:02 ID:7GV5j1Co
>71
はい、悪の変奏曲の作者です。アレは確かに前のものの続きですよ。
次はカニレーザーとヤモリジン、死神バッファロー予定。

73 :ダブルライダー2004作者:04/09/26 01:02:22 ID:3PjolFJ2
>>71
本当にいつもありがとうございます
このキカイダーは原作っぽいキャラ立てに
S.I.C版とTV版が混ざった感じの.ver2004ということで書いてます

74 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 01:58:56 ID:9yW17rAG
【2007/7/16/21:31 都内某所・有名ホテル】


「ここ数日、リントの戦士達が動きを見せているようですね」
「リントの戦士…G5とか言う鎧に身を包んだ、奴らの事だね」
 チェスに耽りながら、会話を続けるダグバとオーディン。
「そうです。この時代に生きるリントの力は侮り難い。その事は貴方も解っているでしょう?」
 そう言いながらもナイトの駒を進め、進路上のルークの駒を取り除くオーディン。
「そうだね。ドルドを倒した時には驚かされたよ」
 負けじとビショップの駒を進め、進路上のポーンの駒を取り除くダグバ。一進一退の攻防である。
「数年前にも、1人のリントの戦士がアギト、ギルスと共に『彼』と戦い、『彼』の僕である数多のロード、エルロードを退け、最後には『彼』自身をも退けています…」
「そして、今はクウガやアギトと共に、この街を守るリント達。その強さは本物だね」
「その事に関しては、もはや否定の余地はありません。それだけではなく、その強さは増そうとしています。鋼の鎧を強化し、歴戦の勇者を呼ぶ事でね」
「…いつもの情報だね?」 
 オーディンの意味深な発言に目を輝かせるダグバ。『いつもの情報』とはなんなのか?
「ええ、その情報によれば明日、その強化は終わるそうです。ダグバ、その力…見たくはありませんか?」
「…仕掛けるんだね。誰を差し向けるんだい? 僕が出ても構わないよ」
 子どものように無邪気な笑みを浮かべ、オーディンに問うダグバ。オーディンはそんなダグバを静め―
「前にも言いましたよ。貴方の出番はまだ先だと…」
 微笑を浮かべながら言った。オーディンは言葉を続ける。
「今回戦いに挑む者達を今、バルバが迎えている筈です。もうすぐ、姿を表すでしょう」
 そう言ってチェスを再開するオーディンとダグバ。それから10分後、バルバに連れられ『戦いに挑む者達』が姿を現した。
「へぇ…君達か」
 その姿を見て、少し驚いた表情を見せるダグバ。そこには―
「久しぶりだな。ダグバ」
 6人の男女が立っていた。どの顔も今まで見た事のない者達ばかりだ。

75 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 02:00:04 ID:9yW17rAG
 眼鏡をかけ、ギターケースを背負った青年。
 和服に身を包んだ黒髪の美女。
 ゴスロリの衣装に身を包み、クマのヌイグルミを抱いた美少女。
 白い拳法着に身を包んだ青年。
 パンツスーツ姿、銀縁眼鏡にショートカットの美女。
 そして、Gパンとタンクトップという軽装ながら、抜き身の刃のような雰囲気を持つ青年。
 いずれも首筋や手の甲等にタトゥーが刻まれており、グロンギの一員である事は間違いない。
「7年前、君達はあそこにいなかったからね。目覚めさせる事が出来なかったよ」
「我ら6人は、あの戦いの前にクウガによって封印されていたからな」
「彼らは、ダグバ達が封印されていたあの山から、かなり離れた場所で封印されていましたからね。目覚めさせる事が出来なかったのも無理はありません」
 ダグバとタンクトップの青年の会話にすかさず補足を加えるオーディン。
 どうやら、この6人は古代のクウガによってグロンギが封印された際、ダグバ達とは違う場所に封印されていたグロンギのようだ。 
「さて、本題に入りましょう。貴方達6人には明日、ある場所を襲ってもらいます。そこはリントの戦士達にとって、とても重要な場所です」
「前もってこの街の各所に、『ズ』と『メ』の者達を多数送り込んでおきます。彼らが囮となりますから邪魔は入りません。久しぶりの戦いを思う存分楽しんでください」 
 そう言った後も、静かな口調で6人に幾つかの指示を与えるオーディン。
 片や6人は、久しぶりに味わう事の出来る戦いの快感を思い、笑みを浮かべていた。

76 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 02:01:29 ID:9yW17rAG
【2007/7/17/11:14 千葉県某所・科学警察研究所】


 ダンダンダン!

 『GMX−01』の弾丸が、飛んでくるバレーボール大の鉄球を次々と撃ち砕いていく。

 バァァァンッ!

 『GGX−02』から放たれたグレネードが、目標の廃車を吹き飛ばす。
「改良の成果、バッチリ出ているようね」
 その光景をモニターで見ながら、様々なデータを見比べていた榎田ひかりが、隣に座っていた小沢に笑いかける。
「ええ、そのようですね」
 小沢も微かに笑みを浮かべ、それに応える。
 詰め所でのやり取りから4日。小沢、そして榎田を中心とした科警研の特別チームは、文字通り不眠不休の働きで、G3とG3−Xの改良を行っていた。
 そして、最終テストの数値も満足のいくものが次々と弾き出され、残すは新兵器のテストを残すのみとなっていた。その時―
『都内各所に大量の未確認生命体が出現。α小隊に出動要請』
 との一報が飛び込んできた。そして、これが戦いの幕をあげる合図となった。

77 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 02:02:47 ID:9yW17rAG
【2007/7/17/11:27 東京都・武蔵野市緑町2丁目付近】


「ウワォッ!!」
 咆哮をあげながら、目の前に立ちはだかるズ・ゴオマ・グ、ズ・メビオ・ダ、ズ・バヅー・バに次々と一撃を叩き込んでいくギルス。
「うぉぉぉっ!」
「喰らえ!」

 ズバァ!
 ズバァ!
 ズバァ!

 間髪入れずに宮田と穐山が『GSX−03』で、ゴオマ達を斬り裂き、止めを刺す。 

 ギュルル…ビシィ!

 『ギルスフィーラー』が、ギャリドを締め上げ―

 ダダダン!
 ダダダン!

 『GMX−01』の連射が、バヂスを撃ち落す。

78 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 02:04:12 ID:9yW17rAG
【同時刻 東京都・江戸川区中央1丁目付近】


「液体窒素弾、発射!」
 北條の持つ『GGX−02』から放たれる液体窒素弾が、前方のメ・ギノガ・デ2体を氷付けにし―
「津上さん、今です!」
「はい!」
 
 ズバァ!
 ズバァ!

 アギト・ストームフォームが、薙刀『ストームハルバード』で一気に斬り裂く。


【同時刻 東京都・練馬区豊玉北6丁目付近】


「うぉりゃぁ!」
 クウガ・ドラゴンフォームが、『ドラゴンロッド』で、ズ・ガズボ・デ、ズ・ダーゴ・ギを打ち倒す。

 ダダダン!
 ダダダン!

 永瀬と竹内は『GMX−01』で、ズ・メビオ・ダ2体を仕留める。

 東京の各所に現れた未確認生命体を倒す為、戦力を分散させたクウガ達。
 同時進行である場所が狙われている事など、彼らは知る由もなかった。

79 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 02:06:23 ID:9yW17rAG
【同時刻 警視庁】


「うわぁぁぁっ!」
 蛙のような悲鳴を上げ、1人の警官が投げ飛ばされ、地面に叩きつけられる。
「フッ…リントの戦士にも弱い奴はいるのか」
 その警官を冷ややかに見つめるタンクトップの青年。彼が警官を投げ飛ばしたのだ。そして彼は姿を変えた。
 金色の鬣を持つ百獣の王、『獅子』の姿と力を持ったグロンギ『ゴ・ライガ・ダ』へと!
「ゴセザギビビドグゲンンドグギ、ゴ・ライガ・ダ!!(俺は一騎当千の闘士、ゴ・ライガ・ダ!!)」
 自らの異名を名乗り、獅子の咆哮を上げるライガ。駆けつけた警官が一斉に発砲するが、気にも留めない。その時―
「ライガ、1人で始めるのはずるいよ」 
「まだ、ゼンガは配置についていないぞ」
「派手に暴れたい気持ちは理解できるがな」
「抜け駆けは感心できませんね」
 ライガの背後にゴスロリの少女、ギターケースの青年、拳法着の青年、和服の美女が姿を現し―
「パダギパザジャデンバシグゾ、ゴ・ヅバー・グ!(私は疾風の狩人、ゴ・ヅバー・グ!)」
 ゴスロリの少女は、蒼天を自由自在に翔ける『燕』の姿と力を持ったグロンギ『ゴ・ヅバー・グ』へ―
「ゴセザザバギンゲンシヅ、メ・ゼミン・バ!(俺は破壊の旋律、メ・ゼミン・バ!)」
 ギターケースの青年は、猛暑の中、己の力の限り鳴き続ける『蝉』の姿と力を持ったグロンギ『メ・ゼミン・バ』へ―
「ゴセザザシジャランギビガリ、ゴ・ザボン・デ!(俺は針山の死神、ゴ・ザボン・デ!)」
 拳法着の青年は、灼熱の砂漠で針に包まれて生き抜く『仙人掌』の姿と力を持ったグロンギ『ゴ・ザボン・デ』へ―
「パダギザギゾラベブシャシュ、ゴ・ドリガ・デ!(私は死を招く射手、ゴ・ドリガ・デ!)」
 和服の美女は、美しい花と強力な毒を併せ持つ『トリカブト』の姿と力を持ったグロンギ『ゴ・ドリガ・デ』へと、それぞれ姿を変えた。
 人々の悲鳴が周囲に響き渡る。大混乱の中逃げ惑う人々。殺戮が始まった。

80 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 02:10:45 ID:9yW17rAG
すいません、今回の書き込みはここまでです。
続きは上手く行けば今日中に投稿できると思います

81 :名無しより愛をこめて:04/09/26 10:06:18 ID:SvKnjmzE
>>80
オリジナルグロンギですか。すごいです!
予告編によるとたしかG3には一条さんが入るんでしたよね?
ちゃんと戦えるのかちょっと心配ですがw
楽しみです♪

82 :名無しより愛をこめて:04/09/26 11:09:57 ID:GmEtNXS/
>>71
前スレの250様

いつもありがとうございます。大変読みやすいです。

えっと本日ダブルライダー2004様のお話を読み返しておりましたら
緑川ルリ子編の最後の一文字のセリフが文字化けしています。
レスナンバー370です。
この前まとめられたときはなんともなかったと思うのですが。
再表示しても化けていたので一応ご報告まで。


83 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 13:01:27 ID:n9yo102Z
「た、助けてくれぇ!」
 ひときわ高く絶叫が轟く。声の主である中年の男性の前には。
「た、助け―」
 絶叫はそこで止まった。ザボンが持っていた棘付のヌンチャクで、その男性を殴りつけたからだ。
 男性の頭部は柘榴のように弾け、頭部を失った体は血の噴水を吹き散らしながら、そのまま地に倒れた。
 ついでもう1人、近くにいた男性が同じように頭を砕かれ、地に倒れる。
 風に血の匂いが混じり、ザボンは満足そうな笑みを浮かべた。

「ザセバサバソグババ(誰から狩ろうかな)」
 未確認生命体にしては小柄な体のズバーが、空中から獲物を探す。
 そして、狙いを定めると胸の装飾品を細身の長剣に変化させ―
「ギンジャゲ(死んじゃえ)」
 上空から一気に急降下、目標である老夫婦を一気に斬り裂いた。
 それぞれ片腕を斬り落とされた老夫婦は互いを庇いながら、なおも逃げようとするが―

 グサッ!

 ヅバーが手裏剣の様に放った羽根に貫かれ、崩れるように地に倒れた。  
「あれ? 急所は外したのに…相変わらず、リントは脆いね」
 首を傾げながら、死体となった老夫婦を見つめるヅバー。その体は返り血を浴び、真っ赤に染まっていた。 

84 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 13:03:07 ID:n9yo102Z
「ゴセンゲンシヅゾビブガギギ!(俺の旋律を聴くがいい!)」
 警官隊の一斉射撃を受けながらも、背中の羽を開き、高速で振動させるゼミン。

 ブゥオン

 耳障りな羽音が響く。すると―
「ウゥア…ガァ!」
 ゼミンを取り囲んでいた警官達が、一斉に苦しみ始めた。そして、次の瞬間―

 パァーン!
 パァーン!
 パァーン!

 そんな音と共に次々と『破裂』していく警官達。それに続いて、周囲の車や電柱などが、少しずつ塵に変わっていく。
 もしも、この場に榎田か小沢がいれば、この現象が超振動によってもたらされたものである事に気がついていただろう。
 物体の分子結合を破壊し、塵に変える程の超振動。もしも、これが生物に照射されれば、振動により体液が沸騰・膨張し、塵に変わるよりも早く…破裂する。
「一応、10人殺したが…これじゃカウントも出来ないな」
 そう言い残し、飛び去るゼミン。そこには物言わぬ肉片と血の海だけが残った。

85 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 13:04:33 ID:n9yo102Z
「…ドサゲダ(…捉えた)」
 そう言うと胸の装飾品を変化させた弓を引き絞り、矢を放つドリガ。
 放たれた矢は風を切る音と共に飛び、数百m先を逃げ惑う人々を数人纏めて貫いた。
 第2射を放とうとしたドリガを警官隊が取り囲む。
「やつの武器は弓だ! 側面や背後に回りこめ!!」
 指示を受け、ドリガの背後や側面から発砲する警官達。ドリガはそんな警官達を鬱陶しそうに見ながら、見当違いの方向に矢を放った。
 矢は一直線に飛び、ビルの壁に当たると―

 キィン!

 壁に突き刺さらず、別の方向へ反射した。矢はその後も何かに当たる度に別の方向へ反射し―

 グサァ!

 最後には3人の警官を一度に貫いた。
 次々と放たれる矢が、常識では有り得ない方向から警官達に襲いかかる。
「ザンシャグスジャ。パダギンジュリビギバブザバギ(反射する矢。私の矢に死角はない)」
 矢に貫かれ、屍の群れと化した警官隊を見ながら、ドリガは静かに呟いた。

「早く来い、リントの戦士!」
 手にしたツインブレードで、警官達を次々と斬り捨てながら、ライガが吼える。
「こんな雑魚を何匹殺した所で、俺の渇きを潤す事は出来ん! 早く来い!!」
 ツインブレードで串刺しにした警官を持ち上げ、再度野獣の咆哮をあげるライガ。その周囲には屍の山が築かれていた。

86 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 13:05:32 ID:n9yo102Z
「副総監! こちらです、早く!」
 警官隊がライガ達と戦っていたその頃、副総監と取り巻きの役人達は、反対方向から避難を図っていた。
「下の者達が何人死のうがどうという事はないが、私が死ねばこの国は大きな打撃を受けるからな」
「いや全く、下は所詮駒。副総監の御命とは比べ物になりません」
「副総監は、これから先もっと大きな事を成される方ですからね」
 そんな事を話しながら、車に乗り込もうとする副総監達。その時―
「誰だ!」
 護衛の私服警官が気配に気づき、銃を向ける。
「オーディンからの伝言を届けに参りました」
 気配の正体は、あのパンツスーツ姿の美女だった。その顔は満面の笑顔に包まれている。
「おお、あの御方の使者の者か。で、伝言とは?」
 ニヤニヤとした笑みで美女に言葉を返す副総監。美女は笑顔のまま話を続ける。
「これまでの貴方達の働きに、オーディンは大変満足しておられます」
「そうでしょう、そうでしょう…クローンを生産する施設を嗅ぎ回っていた対策班に情報が漏れないように細工したのも、α小隊の力を削ぐ為、予算を縮小したのも、独自に戦力増強を図っている者達の情報を流したのも、全て我々ですからね」
「全ては、オーディン様が与えてくださる富と力の為です」
 衝撃の事実、彼らは自らの欲望の為に人間を裏切っていたのだった。美女は満面の笑みのまま言葉を紡ぐ。
「ええ、あなた達の功績は大変大きな物です。故にオーディンは貴方達に褒美を与えるとの事です」
「褒美、それはありがたい事ですな。で、その内容は?」
「オーディンの言葉をそのまま伝えます。現時点より貴方達のいる場所から、半径10m四方の土地を永久の領土として差し上げます」 
「?」
 美女の言葉に意味がわからないという顔をする副総監達。美女の言葉は続く。

87 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 13:06:42 ID:n9yo102Z
「そして、新たな命令を下します。その領土周辺に生息する小動物に対しての滋養分散布を早急に行え。以上です」
「ど、どういう意味だ!」
 美女の発言の真意がわからず、思わず怒鳴る副総監。すると―
「あら、おわかりになりませんでしたか? …では、解りやすく言いましょう………さっさと死んでしまえ、この蛆虫ども」
 そう言いながら美女はその姿を変えた。
 美しい花と、自らの種子を遠くへ発射する力を持つ『鳳仙花』の姿と力を持ったグロンギ『ゴ・ゼンガ・デ』へ―
「パダギザガギジャブゾラブロン、ゴ・ゼンガ・デ!(私は災厄を撒く者、ゴ・ゼンガ・デ!)」
 名乗りと同時にゼンガは手首と腰の装飾品を同時に変化させ、サブマシンガンと散弾銃を装備―
「ガギチュグブジョ…バギギ(害虫駆除…開始)」
 2つの銃を乱射。その場にいた副総監以外の人間を撃ち殺した。
「ま、まて…わ、私を殺したら、もう情報は手に入らなくなるぞ」
 惨劇に腰を抜かし、失禁しながら後ずさる副総監。
「ああ、もう情報は必要ありません」
 冷酷に宣言するゼンガ。散弾銃の銃口が副総監に向く。
「わ、私を不老不死にすると約束したではないか、オーディ―」
 
 ドグォン!

 副総監の言葉はそこで途切れた。至近距離からの散弾銃が、彼の頭を吹き飛ばしたから…。
「我らの神がリントと約束? それを本気にするとは随分と馬鹿ですね」
 そう言うと、ゼンガは戦いが繰り広げられている方向へと進みだした。

88 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/26 13:08:53 ID:n9yo102Z
今回の投稿はここまでです。
続きは早ければ数時間後に…

89 :名無しより愛をこめて:04/09/26 18:24:31 ID:pl29cabO
age

90 :maskedrider:04/09/26 21:19:51 ID:I9YfzoM4
仮面ライダークウガ 第32・5話「伝説」

文京区内 ポレポレ AM8:36

カウンターでコーヒーを飲む本郷猛の姿がある。
本郷の目線の先には忙しく店の支度をしている伍代雄介の姿。

「少しばかり世話になった。それにしても・・・このコーヒー、美味いな。」

本郷が置いた空のコーヒーカップを笑顔で手に取る雄介。

「そりゃそうですよ!!なんてったってあの飾玉三郎直伝・・・」

「玉三郎?・・・知らねぇな。」

不毛なやり取りを遮るかの様に店のドアが開く。
そこには年齢にして40代程の中年の男性の姿。

「おう!!雄介、友達かぁ?」

「あっ、おやっさん!!まぁ・・・そうですね。さっき出会ったばっかりですけど。」

軽く会釈する本郷の顔を見つめると何か思い悩んだ様子のおやっさん。
額を突き合わせてなぜか睨み合いの様な格好になる2人。
しかしどこか可笑しな雰囲気を醸し出してもいる。
その光景を笑いながら見つめる雄介。

「どうしたんすか・・・2人共。」



91 :maskedrider:04/09/26 21:20:50 ID:I9YfzoM4
それと時を同じくして外に駐車していたトライチェイサ−2000に一条からの通信が入る。
店を出てバイクに跨り通信を聞く雄介。

「未確認生命体第41号が犯行を開始した。現在、広尾から白金方面へ逃走・・・」

「わかりました。今すぐ俺もそっちに向かいます!!」

一条の通信を受けた雄介はバイクの発進させようとする。
そこへ店を出た本郷の姿。

「伍代・・・だったか?・・・コーヒー、美味かった。礼を云う。」

本郷の言葉に対して笑顔とサムズアップで返す雄介。

「また、店に来て下さい。待ってますから!!」

雄介の後姿を見て店の中にあったスクラップ記事を思い出す本郷。

「未確認生命体・・・だったかな。どの世界にも似たような奴等はいるもんなんかねぇ。
ま、いいさ。元の世界に戻る方法は後から考えればいい。少し、遊んでみるかな。」

本郷はサイクロン号に跨るとアクセルを吹かしながらポレポレを後にした。

本郷の後ろ姿を眺めながら物思いに耽るおやっさん。

「本郷って人、どこかで会った様な・・・会わなかった様な・・・いや・・・」




92 :クウガ新説 仲間-01 G5活動不能:04/09/26 23:05:31 ID:AcunGhCq
第五話 仲間

【2005年 8月20日8:00 警視庁・捜査本部】
昨日の戦いから約12時間後、捜査本部は朝早くから対策会議に追われていた。

「尾室君、G5の状態はどうなっている?」本部長から報告を迫られた。
「まず、G5二号機と三号機ですが、前回の戦いとは違い、AIプログラムも
 メイン回路もすべて破損しました。アーマー自体もほぼ全壊です。一号機は
 未確認生命体爆発の際、巻き込まれて内部のメモリが全壊状態です。
 GM−01、GX−05はなんとか使えそうです。」
「では、装着員の状態は?」
「一号機の装着員だった西川は、ご存知と思いますが未確認生命体でした。
 本物の西川は都内のホテルにて遺体が発見されました。その遺体の一部は
 切り取れらていました。おそらくその肉体の一部を使って西川に成りすました
 ものと思われます。また二号機と三号機の装着員は両名とも昨日深夜、病院で
 死亡を確認しました。現在G5ユニットは活動できません。」

「G5ユニットが再び活動できるまではどのくらいかかる?」
「早くても五ヶ月はかかると思われます。」

捜査本部の空気は最悪のものとなっていた。4号が加わり、わずかながら
期待を持っていた。さらには『4号のコピー』であるG3の進化系、G5を
完成させ、万全の体制をとっていた。しかし、人類の平和のためのG5こうも利用され、
壊滅させられた。これはまさに、G5ユニット、いや警察にとって屈辱としか言いようがなかった。


―その後も会議は続いた。しかし、やはりたいした結果は得られなかった。

93 :クウガ新説 仲間-02 G5ユニットの岐路:04/09/26 23:06:13 ID:AcunGhCq
【同日 11:00 警視庁・G5ユニット】
小沢澄子と尾室隆弘は今後のG5ユニットについて模索中だった。
特に小沢は今回の結果には正直信じられない物があった。
自分の理論の集大成であるG3−Xをも上回るポテンシャルを持つ
G5をいとも簡単に破壊されたからである。

「小沢さん、どうします?これから。G5無しじゃ到底太刀打ちできませんよ。」
「わかってるわよ、それくらい。今回ばかりはどうにもできないわ。
 私は実質G5の製作に関わっていないからね、G5のことは余り知らないよ。」

―長く沈黙が続く。

「そうだ小沢さん、G3−Xならまだ警視庁に残されているんじゃないですか?」
「でも耐えられるかしら?G3−XがG5の武器に。」
「しかし、G5を0から作るよりはG3−Xを改良したほうが時間はかからないんじゃないですか?」
「………そうかもしれないわね。何とか上と掛け合ってみるわ。」

小沢はそういって立ち去った。


94 :クウガ新説 仲間-03 ポレポレの一時:04/09/26 23:07:49 ID:AcunGhCq
【同日12:00 文京区内ポレポレ】
五代はポレポレで店を手伝っていた。といっても今日はおやっさんがいなく、
店番をしているといったほうが正しいだろう。昨日の戦いで五代も傷付いているはずなのに、
その様子をまったく見られず、やはりアマダムが五代に強大な力を与えているようだ。

昼時を向かえ、店には徐々に客が増えていた。さすがに一人で昼時は無理か、
休む暇もなく働いていた。

「いらっしゃい…あれ?一条さんどうしたんですか?」
「あぁ、昨日のことでな、しかし今日は混んでるな。マスターはどうした?」
「今日は奈々ちゃんの舞台があるって埼玉いっちゃたんですよ。」
「そうか…お前のほうは大丈夫なのか?」
「戦いの後は結構傷ついてたんですけど、やっぱり石の力はすごいですね。」
「そうか…余り無理はするなよ。石に負担をかけると何があるかわからないからな。
 今は忙しそうだな、後で警視庁に来てくれ。今後のことを話し合いたい。」
「わかりました。店片付いたら行きますんで。」

一条はその場を後にした。五代はその後も店の客をさばいていた。



昼時を過ぎ、徐々に店も落ち着いてきた。
「いらっしゃ…あれ、おやっさんどうしたんですか?今日は奈々ちゃんの舞台じゃ?」
「聞いてくれよ〜雄介ぇ〜。舞台明日だったよ〜。」
マスターから渡されたチケットにはしっかりと”8月21日午後3時から”と書かれていた。
「誰だよ〜カレンダーめくったのは?」日めくりカレンダーを見ながらマスターが呟く。
「誰って昨日めくってたんじゃないですか、自分で。」

「あっ、俺か。そうだったっけ?」 「しっかりしてくださいよ。おやっさん」
こうしてポレポレの日常は過ぎてゆく。

95 :クウガ新説 仲間-04 ユニット結成への秒読み:04/09/26 23:08:42 ID:AcunGhCq
【同日15:00 警視庁・G5シュミレーション室】
「シュミレーション、終了。」
シュミレーション室の操作室で小沢が端末を見ながらなにやら打ち込んでいる。

部屋の中からヘルメットを被った氷川が息を切らしながら出てくる。
「どう?調子は」小沢はタオルとスポーツドリンクを手渡し、尋ねる。
「やはりアンノウンと戦ってたときとは大違いですね。正直厳しいです。」
「結果も大分落ちてるわ。それに状況判断も遅い。今のままじゃ戦えないわね。」
「はぁはぁ……誰か僕のほかに装着できる人はいないですか?」
「残念だけど、北條君か一条君ぐらいしかいないわね。
 それにG3マイルドは今のところ一機しかないわ。戦力はガタ落ちね。」
「ちょっと小沢さん、僕は装着員無理なんですか?」
「あんたじゃ話にならないわ。G3マイルドも十分に扱えないんだから。」

そこへ北條が入ってくる。「私のV1システムは使えませんか?」
「現在V1システムは使用されていませんが、スーツ自体は修復して保管されています。
 プログラムをG3用の物に書き換えればすぐにでも使用できると思いますが?」
「でもねぇ、V1はあなたが装着することになるわ。」
「私は構いませんが?」 「こっちがこまるのよ。勝手に装着解除されるから。」

北條は呆れ、溜息をした。
「そのことはもういいじゃないですか。なんなら緊急脱出装置はつけなくてもいいですよ?」
「そう、それならいいわ。あなたはV1システムの装着員ね。ただ、武器はG3の物を使ってもらうわよ。」
「わかりました。ではプログラムの書き換えをお願いします。」
北條はシュミレーション室を立ち去った。

小沢は書き換え作業の準備を始め、尾室と氷川はもう一度シュミレーションをはじめた。

96 :クウガ新説作者:04/09/26 23:10:10 ID:AcunGhCq
今回はここまで。次は火曜日の夜を予定してます。

97 :名無しより愛をこめて:04/09/26 23:31:26 ID:3PjolFJ2
みなさま、貴重な休日にたくさんの書き込み感謝です

>>伊坂と愉快な仲間達 作者様
最近投稿が多くスレも活発です、このスレも流れが速いかもしれませんw

>>アギト外伝作者様
PC直って良かったですね、これからもガンガン出してくださいね

>>maskedrider様
お久しぶりです、いよいよ本郷も平成組と遭遇ですね

>>クウガ新説様
隠れV1システムファンなので楽しみです

98 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/27 01:08:00 ID:tMvRlEPw
【2007/7/17/12:13 東京都・江戸川区中央1丁目付近】


「まさか、警視庁が襲撃されるとは…」
 警視庁からの入電に、少なからず驚きを感じる尾室。だが、すぐに思考を切り替え、隣の新井に指示を下す。
「新井君。誰か警視庁へ迎える者がいないか、確認を」
「はい」
 尾室の指示に従い、新井は通信機を操作すると―
「こちらGトレーラー。現在、未確認生命体が警視庁を襲撃中。数は最低でも4体。なお、どの個体も過去に確認されていない新種の模様です。α小隊及び五代さん、津上さん、葦原さん。どなたか警視庁へ迎えませんか?」
 都内各所で戦う全員に通信を送る。だが―
『こちら宮田! 残念だけど、こっちの敵を倒すので精一杯、出来ればこっちに増援を!』
『こちら永瀬。26号と31号が3体ずつ新たに出現。とてもじゃないが、戦力は割けない!』
『こちら北條。そっちでも確認できていると思うが、救援に向かう事は…無理だ』
 返ってくる言葉はどれも期待とはかけ離れた物だった。
 もっとも、ただでさえ戦力が充実しているとは言えない状況を何とかやりくりして、各地に散っているのだ。北條達を責める事は出来ない。
「打つ手なしか…」 
 思わず呟く尾室。だが、その時―
『警視庁には僕達が向かいます!』
 無線機から聞こえてきたのは氷川の声だった。

99 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/27 01:08:55 ID:tMvRlEPw
【同時刻 千葉県某所・科学警察研究所】


「小沢さんが決断しました。僕と一条さんで警視庁に向かいます!」
『氷川さん…しかし、最終テストはまだ終わっていないのでは?』
「残りのテストは実戦の中で行います!」
 無線機越しに交わされる氷川と尾室の会話。そして―
『わかりました。お2人にお任せします』
 尾室が決断を下した。

「エクスチェイサー及びガードチェイサー、全装備搭載、発進準備完了!」
「G3−F及びG3カスタム、オールチェックグリーン。バッテリーパック、交換完了!」
 数分後、新しく生まれ変わった2つのG3ユニットの出動準備が完了した。
「G3ユニット5番目にして、最後の機体…それがG3−F! 氷川君、少し暴れて来なさい!!」
 氷川誠が装着する新生G3−X、G3−F。
「頑張ってきてね。一条君」
 一条薫が装着する新生G3、G3カスタム。
 小沢、榎田からマスクを受け取り、装着した2人は、それぞれのマシンへと向かった。
 G3カスタムには新たに用意された制式仕様のガードチェイサーが―
 G3−Fには、クウガのビートゴウラムをモデルに旧G3、G3−Xが使用していたガードチェイサーを改造した新マシン『エクスチェイサー』が用意されている。
「12:20、G3カスタム&G3−F、オペレーションスタート!」 
 小沢のその声で氷川と一条は発進した。警視庁へ向かって

100 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/27 01:10:00 ID:tMvRlEPw
【2007/7/17/12:40 警視庁】


「………」
 無数の屍に囲まれ、ライガ達は静かにそれを待っていた。
 周囲を警官達が取り囲んではいるが、ライガ達の圧倒的な強さの前に手を出せずにいる。そして―
「…来たか」
 ライガが呟いたその時、それは来た。サイレンの音を響かせて、エクスチェイサーとガードチェイサーが!
 ライガ達の10mほど前で止まり、それぞれのマシンから降り立つG3カスタムとG3−F。
 静かに睨みあい、そしてゆっくりと動き出す8つの影。2対6の大混戦が始まった。


 ダダダダダダダダン!
 ダンダンダン!

 G3カスタムと撃ち合いを始めたのは、ゴ・ゼンガ・デとゴ・ドリガ・デだ。
 時に併走し、時に足を止めて、壮絶な射撃戦を展開する。
 
 ダダダダダダダダン! 
 ダダダダダダダダン!

 両手にサブマシンガンを持ち、文字通り乱射するゼンガ。

 シュバァッ!
 シュバァッ!
 シュバァッ!

 弓に矢をつがえ、次々と放つドリガ。その連射スピードは常人が1射する間に3射。とんでもないスピードである。

101 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/27 01:12:52 ID:tMvRlEPw

 ダダダン!
 ダン!
 
 一方、G3カスタムも負けてはいない。『GMX−01』の連射で矢を撃墜。更に弾丸を回避しつつ応戦も行う。
 互角の射撃戦を繰り広げ、同時にビルの陰に隠れる。
「このままでは埒が明かないな」
 空になった『GMX−01』のマガジンを抜きながら、そう呟く一条。
 
 ズドォン!
 ズドォン!

 その間にも武器を散弾銃に持ち替え、ゼンガが発砲してきた。無数の散弾がビルの壁を穿ち、削っていく。
「散弾銃か…」
 物陰から様子を伺い、ゼンガが武器を変えた事を確認した一条は、決心した。
 『GMX−01』にロングマガジンを装填し、セレクターをフルオートに切り替え―
「3、2、1!」
 ある時を狙って飛び出した。それは散弾銃のフォアエンドをスライドさせる瞬間、散弾銃の攻撃が止む瞬間だ。
 飛び出した一条はゼンガ達へ向かって走りながら―

 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダン!
 
 『GMX−01』を連射した。放たれた弾丸は、数発がドリガの体を貫き、残る大部分がゼンガに襲い掛かった。
 弾丸はゼンガの体を傷つけながら、手首と腰の装飾品、その全てを弾き飛ばす。 
「なに!?」
 装飾品を失った事で一瞬狼狽するゼンガ。その隙を突いて一条は一気に接近―

 ズシャァ! 
 
 腰に装備していた『GSX−03』をゼンガの腹部へと突き刺した。

102 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/27 01:14:32 ID:tMvRlEPw
「………」
 悲鳴をあげる事もなく、崩れ落ちるように倒れるゼンガ。だが、一条には勝利を感じる余裕もない。
「シャァッ!」
 ドリガが背後から襲い掛かってきたのだ。見れば弓が諸刃の剣のようになっている。
「接近戦も可能と言うわけか!」
 『GSX−03』でドリガの攻撃を受け止める一条。

 ガキン!
 ガキン!
 ガキン!

 刃がぶつかりあい、火花が散る。
 射撃だけでなく、剣道の腕前もかなりのものを持つ一条だが、ドリガの技量も相当なものだ。
 幾度となく激突と後退を繰り返す一進一退の攻防。だが、それを見つめる者がいた。


103 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/27 01:16:36 ID:tMvRlEPw
「止めを刺さなかった事を後悔するがいい…」 
 それはゼンガだった。腹部の傷は深く、完全には再生していないが、十分動けるだけの力は残っていた。
「武器も…まだ残っている」
 言うが早いか、ゼンガは右耳のピアスを引き千切り、単発式のグレネードランチャーへと変えた。
「ドリガには悪いけど、一緒に死んで頂戴」
 ゆっくりと狙いを定め、グレネードを発射する。

 バァァァンッ!

 爆発、そして爆炎。ドリガもろともあのリントの戦士は死んだ。ゼンガはそう確信していた。だが―

 ダダダダダン!

 黒煙の中から放たれた弾丸が、ゼンガの確信を打ち砕いた。
 弾丸に体を貫かれ、決定的なダメージを負うゼンガ。その目に最後に映った物は、背中が大きく抉れ、黒焦げになったドリガの死体。そして―
「クルマの窓ガラスにお前の姿が映っていた事と…G3カスタムの防御力に救われた」
 しっかりと2本の足で立ち、『GMX−01』をこちらに向けている一条の姿だった。
 そう、ゼンガがグレネードを放つ直前、その姿をクルマの窓ガラスで確認できた一条は、咄嗟にドリガとの体勢を入れ替え、ドリガを文字通り自分の盾とする事で、グレネードの爆発からその身を守ったのだった。
「…見事です、リントの戦士。今回は…私の負けですね」
 そう言い残し、事切れるゼンガ。その顔は不思議と満足気だった。

104 :名無しより愛をこめて:04/09/27 13:53:33 ID:j7jSxE27
>>アギト外伝作者殿
G3カスタム…イイ!
一条さん、カコ(・∀・)イイ!!

早く、G3−Fの活躍を見せてくれ!
氷川君の活躍を見せてくれ!!

105 :名無しより愛をこめて:04/09/27 17:37:35 ID:bqD7N3G3
>>アギト外伝作者さん
うわ〜一条さんカッコ良すぎ!
最初はちゃんと動けるか心配だったけど、杞憂に終わったみたいですね〜
G3−Fも期待してます!!

106 :名無しより愛をこめて:04/09/27 17:49:08 ID:woyWbMT1
V1登場期待hage

107 :名無しより愛をこめて:04/09/27 19:26:45 ID:wiDLQRnG
>>104-105

まあ、考えてみれば一条さんは、生身でグロンギとの戦いに生き残った兵だからね。
バルバの攻撃を受けても怪我だけで済んだし、並の警察官数百人は殺してそうなガドルからも生き延びた。
剣道は五代より強いし、射撃の腕も優れている。
葦原涼じゃないけど、ホントに不死身かもね。

108 :maskedrider:04/09/27 19:54:10 ID:06rGcbuT
東京湾近郊 AM8:40

「これは我々のゲゲルだ。邪魔をするつもりか?」

東京湾を眺めながらバラのタトゥを施した女は表情を変えぬまま呟いた。

「人は闇の子。あまり殺されては困る。まだ、あの御方は目覚めてはいないが、な。」

同じく無表情で話す青い服を着た謎の青年。
やがて青年の周りをタトゥーをした男や女達が取り囲み始める。
やがてその男女は怪人態へと変貌を遂げる。
それを見て恐れるどころか笑みさえ浮かべる青年。

「成る程、私を”試す”つもりか。いいだろう・・・」

青年を蒼い気の様な物が包んだかと思った次の瞬間、青年はグロンギとはまったく違う謎の生命体に変貌した。
その姿は鯨を模した様な気もする。

「パダギン、バザ・・・リズ・ン・ゲス(私の名は水のエル)。」









109 :名無しより愛をこめて:04/09/27 20:56:58 ID:RrHu2iuY
盛り上がってるのでageてみる

110 :maskedrider:04/09/27 21:06:10 ID:06rGcbuT
勝負は一瞬の内に決した。四方から襲い掛かる未確認生命体、グロンギの怪人達を
嘲笑うかのように姿を消すと背後から槍を突き刺し惨殺。
さらにもう1体、1体・・・とあっと云う間に4体以上の未確認生命体を殺害してみせた。

「これで、わかった筈だ。この程度の奴等では私の体に傷一つ付けれはしない・・・」

バラのタトゥの女は表情を変えぬままエルと向き合った。

「エルか。お前も我々と等しい存在なのだな・・・私と闘うか?」

女の言葉に笑みを浮かべると背を向け去って行くエル。

「まだ、私が人を救うには早い。もう少し、お前達の狩りを見させてもらおう。」

その言葉に薄っすらと笑みを浮かべるバラのタトゥの女。



111 :前スレの250:04/09/27 21:45:56 ID:uaasMPRU
レス91まで更新しました。
投稿ラッシュだ。スゲェw

>>82
ご報告、ありがとうございました。
確かになんか文字化けしてました。編集したHtmlでは文字化けして無かったので
気付きませんでした。
何度か上げなおしてもなるのでUP用マネージャーの仕様のようです。
半角カタカナを全角カタカナにしたら文字化けは直りました。
他の半角カタカナは大丈夫なのに、あそこだけ文字化けしてしまうのは
UP用マネージャーの微妙な癖のようです。
また何かありましたら、おしらせください。

112 :第三話『対峙』:04/09/28 00:24:33 ID:LIZHBkPS

第三話『対峙』

「なるほど…情報交換というわけですか…」
「そうだ…君はオルフェノクについて、私はアンデッドについて」
「悪い話ではない、けれど私達にとってメリットが少ない
 アンデッドについての知識などはとうの昔に手に入れているんですよ」

スマートブレイン本社ビルの一階にて対面を果たした二人はそのまま社長室に場所を移し
伊坂と村上二人だけでの話し合いを始めていた。
しかし伊坂の提案に村上は難色を示し始める、がそれは予想の範囲内であったのだろう
慌てもせずに話を切り返す。

「君たちが得ている程度の情報はこちらも手にしている
 私や君が知りたいのはもっと先の情報だろう?」
「無駄な駆け引きはそれこそ時間の無駄だと言うことですか…。」
「下らん化かし合いに時間を浪費出来るほど互いに暇ではないはずだ」

113 :第三話『対峙』:04/09/28 00:25:54 ID:LIZHBkPS

村上は椅子に深く座り直し大きく一息をつくと掌を返し腕を横に広げ
お手上げのポーズをとると、机に備え付けられたインターホンで
さきほどのスマートレディと呼ばれる女性に呼びかけた。

「例のディスクを…」
「はーい、わっかりました」
「失礼しまーす」

言うが早いか部屋の扉から入ってくるスマートレディ
部屋の前に張り付いてでもいたかのような速さで現れたが
その手にはしっかりとディスクが握られていた。

「そのディスクを使えばスマートブレインのコンピューターから
 オルフェノクの情報が引き出せるはずです」

スマートレディから手渡されたディスクを確認する事もなく
懐にしまいこむと、代わりにこちらもディスクを取り出しデスクの上に静かに置く。

「いままでに出現したアンデッドのデータが入っている
 君の知る情報よりも遥かに詳細な情報がね」
「確認は…必要ありませんね、あなたが取引で下手を打つような方には見えませんから」
「互いにな…」

114 :第三話『対峙』:04/09/28 00:27:40 ID:LIZHBkPS

交わした言葉は少なくとも二人は互いの本質を理解していた。
利益が得られるならば多少のリスクをいとわず、取引もするし利用もする
その結果己に不利益が起ころうとも最後に笑っているのは自分だという
確信に近い自信があると言う事を。

「用件が終わったのならいいですかー?あのー社長、例のベルトを追ってた
 スティングオルフェノクちゃんの通信が途絶えたんですけど。」
「失敗したのですか…ちょうどいい、さっきの三人を九州に向かわせて下さい」
「そういうと思って、九州行きのチケット三枚用意しちゃって今
 空港に向かわせてまーす、空港に着いたら連絡するよう言ってあるんで
 そろそろ連絡があるはずでーす」

用件を済ませた二人に割って入るように和やかな空気を醸しだすスマートレディ
ここに付き三体のオルフェノクと対峙したのが昼過ぎ、そして今は夕暮れ時
あの後すぐに空港へ向かっていたのなら、確かにそろそろ連絡があってもおかしくは無い

そんな事を何の気なしに考えていた伊坂だがこれ以上ここにいる必要は無いと
踵を返し部屋を後にしようとするそこにスマートレディの持つ携帯電話から着信音が鳴る

115 :第三話『対峙』:04/09/28 00:31:45 ID:LIZHBkPS

「噂をすればなんとやらさっそくかかってきました、もしもーし
 空港につきましたー?」
「……た…助けて!襲われてる、ライダーに!!他の奴はやられちまった」
「えー!?555がもう東京に来てるの、それとももう九州に着いちゃったの?」
「違う!!紫のライダー……!!?」
「ファイナルベント」
「グワァァーーーーーッッ!!………ッッぷつんツーツー」

断末魔の叫びを最後に電話が切れる、不幸にも電話を耳の傍に寄せていた
スマートレディは顔をしかめていたそれと同じ様に顔をしかめる村上だが理由には
かなりの差があった、その姿を尻目に部屋を出て行く伊坂。

「…555…紫のライダー…今回のバトルファイトは思う以上に混沌としているようだ…」

『仮面ライダー』〜ダークサイドストーリー〜「伊坂と愉快な仲間達」こんなんでいいのか?


116 :名無しより愛をこめて:04/09/28 01:17:40 ID:H6CTEGw/
SS祭り状態、イイ!

117 :名無しより愛をこめて:04/09/28 13:43:06 ID:n1wVRd5c
>>115
ファイナルベントに紫と来たら、王蛇ですね!
盛り上がってまいりました!!

118 :前スレの250:04/09/28 16:25:17 ID:VEvk/RGA
レス115まで更新しました。
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html
SS職人の皆様、乙です!!

119 :クウガ新説 仲間-05 未確認の狂気:04/09/28 23:47:30 ID:2NgudQHF
【2005年 8月21日 都内某所】
都内某所。未確認生命体はさらに場所を変えていた。廃ビルから
今度は使われていない映画館。場内はボロボロでスクリーンは切り裂かれ、
座席のばねもすっかり錆びてしまった。

「どういうつもりだ?なぜあいつを殺した。」
「そんなことはどうでもいい。早く俺にゲゲルをさせろよ!?
 一体何日我慢してると思ってるんだ?もう限界だ。」
「お前がそういう態度を取るのなら、お前は暫くゲゲルはお預けだ。頭を冷やせ。」

軍服を着た未確認生命体が言った。ふと、周りを見るとすべての未確認は姿を消した。


「足りねぇ足りねぇ足りねぇ足りねぇ足りねぇ足りねぇ足りねぇ足りねぇ足りねぇ
 足りねぇ足りねぇ足りねぇ足りねぇ足りねぇ足りねぇ足りねぇ足りねぇ足りねぇ
 暴れ足りねぇ。」
狂ったように壁に頭を打ち付けながら大声で叫んだ。餓えた獣のように。

劇場内には大声と頭を打ちつける音が響いていた。

120 :クウガ新説 仲間-06 新ユニット調整中:04/09/28 23:48:03 ID:2NgudQHF
【2005年 8月30日 12:00 警視庁・G5シュミレーション室】
未確認生命体対策の支えでもある旧G5ユニットは、調整作業を続けていた。
小沢が上層部へと掛け合ってくれたようで、特別予算が組まれ、その大半をつぎ込んだ大規模な作業が続いていた。
また、武装の強化も同時進行で行われた。


「どう?北條君V1の調子は?」小沢が問いかける。
「えぇ、もう少し出力を上げても私は耐えられます。上げてみてはどうですか?」
「わかったわ。…………これくらいでいいかしら?もう一度シュミレーションしてみて。」
「了解。」 北條は再びシュミレーションに入る。

「一条さん大分慣れてきましたね。徐々に結果が上がっています。」尾室が一条に話しかける。
「さすが小沢さんだ。噂には聞いていましたが、これほどの物を作るとは。」息を切らしながら一条は感慨深く呟く。
「何言ってるんですか?これもすべては五年前、一条さんと五代さんが中心になって
 未確認を倒してくれたからじゃないですか。ねぇ小沢さん。」
「話しかけないでくれる?今忙しいの。」 「すいません。」  一条はそのやり取りを見て微笑む。
「尾室さん、続きをやりましょう。少しでもあいつの負担を軽くしたいんです。」
「わかりました。では五分後に開始しましょう。」

室内からは息を切らしながら氷川が出てきた。
「どうですか?尾室さん。結果は?」尾室へと問いかける。
結果が表示されているディスプレイを見ながら過去のデータと比べる。
「………さすがですね、氷川さん。完全に勘を取り戻しましたね。G3ユニット時代を上回っています。」
「そうですか……ハァハァ。もう一回お願いできますか?」
「氷川さん無理しすぎですよ。最近毎日2時間くらいしか寝てなんでしょう? 少しは休んでください。
 シュミレーションは明日から再開で。」
「わかりました。では失礼します。何かあったら呼んでください。」
氷川はシュミレーション室から立ち去った。

さらに小沢は北條の調整が終わると、G3マイルドの最終調整に入り、こうして時間は過ぎていった。

121 :クウガ新説 仲間-07 調整完了:04/09/28 23:48:37 ID:2NgudQHF
【同日 17:00 G5シュミレーション室】
新Gユニット結成に向け、全員が作業に当たっていた。装着員の調整はほぼ
完了し、作業は最終段階へ入っていた。

「GM−01の威力ははこのぐらいでいい?」小沢はテスト装着員をしていた尾室に聞いた。
『うーん、もう少しだけ威力を挙げてもいいんじゃないですか?』
「そう?でも余り威力を高くすると、今度はコストがかかるからね。」
『ならこれでいいんじゃないでしょうか?』
「それじゃこれで決定にしようかしら。ご苦労様、尾室君。」

尾室がシュミレーション室から出てくる。相当疲れたようで
部屋から出た途端に座り込んでしまった。

「ハァハァ……でもなんで僕がテスト装着員なんですか?」
「氷川君や一条君はそれぞれの調整で大分疲れてるわ。今の状態じゃいざって時にむりでしょ。
 …それにあなたなら何かあっても被害はないし。」
「そんな事言わないでくださいよ〜小沢さん。僕だってやる時はやりますよ。」
「まぁいいわ。新型弾丸はこれで上に申請してくるわ。後のことは頼むわよ。」

小沢が部屋を出る。とその時五代がやってきた。
「あら五代君どうしたの?珍しいわね、いつも来るときは一条君と一緒なのに。」
「その一条さんに用があってきたんですけど、ここじゃないかって言われて。」
「一条君なら今本部にいると思うけど?どうした?」
「いや、一応相談しておかなきゃいけないかなと思って。これからの事。」
「そう…じゃあ行って見たら?案内してあげるから。」
「いいんですか?頼んで」 「えぇ。どうせこれから上に掛け合ってこなきゃないし。行くわよ。」

五代と小沢はその場を立ち去った。疲れて肩で息をしている尾室をそこに残して。


122 :クウガ新説 仲間-08 未確認行動計画:04/09/28 23:49:44 ID:2NgudQHF
【同日 数時間前 都内某所】
未確認の潜伏先、都内某所にある廃れた映画館。まだ未確認の姿がそこにあった。
中からはまだ叫び声が聞こえる。どうやらあれから一週間余り叫び続けていたようだ。

そこへ数体の未確認生命体が入ってきた。

「少しは頭が冷えたか?」軍服の男が言った。
「どうでもいいからよぉ、早くゲゲルをさせろよぉ。このままだと狂っちまうよぉ。」

どうやらこの未確認に与えた時間は無駄だったようだ。頭を冷やすどころか
かえって狂気を帯びてしまった。頭からは血を流し、全身に引っかき傷が付いていた。
この一週間、体全身を傷つけ、体の疼きを抑えていたようだ。

「おい、ホントにこいつにゲゲルをさせるのか?こいつにやらせるんだったら
 俺にやらせてくれよ。いいだろ?」
「はぁ!?何ふざけた事言ってんだよ。お前も殺しちまうぞ!?」

徐々に険悪な空気になってきた。今回の未確認は前回にさらに輪をかけて仲が悪いようだ。


「お前たち、いい加減にしろ。ゲゲルがやりたいなら少しは黙っていられないのか?」
「さっきから『早くやらせろ』って言ってんだよ?わかんねぇのか?」

「…………言っても無駄か。仕方ない。次のゲゲルはお前がやれ。
 但し、開始は明日だ。方法はすべて任せる。それでいいな。」
「へっ、上等だ。まぁ『駄目』って言ってもそれでやらせるんだろう?」
「当然だ。貴様らに選ぶ権利はない。決定権は我に有り。断ればお前の命はない。」

高笑いをしながら狂気に満ちた未確認は姿を消す。

そして他の未確認のまた、散り散りになりそこには誰もいなくなった。

123 :クウガ新説作者:04/09/28 23:54:11 ID:2NgudQHF
夜遅くの投稿ですいません。本当は夜7時頃にやろうと思ったんですけど、
こんな時間になっちゃいました。

次は木曜日の9時過ぎ位に投稿します。現在七話前半製作中です。

124 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/29 00:33:55 ID:yZvFgouL
 一条がゼンガとドリガを倒したその頃、G3−Fはヅバー、ザボン、ライガの3体と戦いを繰り広げていた。
「ホァタァーッ!」
 咆哮と共に、ザボンの手にした棘付ヌンチャクが縦横無尽に宙を駆け巡り、G3−F目掛けて襲いかかる。  
「退屈なの、楽しませてね!」
 ヅバーも細身の長剣を持ち、鋭い突きを繰り出してくる。

 ガキン!
 ガキン!
 ガキン!

 怒涛の攻撃を氷川は、『GKX−06』による防御と、AIのサポートも手伝った最小限の動きによる回避で凌ぐ。 
 更に思い切った踏み込みでヅバーの懐に飛び込むと―
「うぉぉぉっ!」
 『GKX−06』のナックルガード部分でボディを殴り、ザボンも強烈なミドルキックで吹き飛ばす。 
「やるな! リントの戦士!!」
 氷川が息つく暇もなく、今度はライガが襲いかかる。
「むぅん!」
 手にしたツインブレードから繰り出される斬撃。凄まじく速く、そして重い一撃が氷川を襲う。
 受ける事は危険。そう判断した氷川は、バックステップでその斬撃を回避―

 ダダダダダン!

 素早く『GMX−01』を抜き、発砲した。数発の弾丸がライガの腹部を貫く。だが―
「そんな物じゃ俺は倒せない!」
 その傷はすぐに再生してしまい、大したダメージにはならない。

 ダダダダダダダダダダダダダン!

 それでもなお、発砲を続ける氷川。ダメージには期待していない、ライガ、そしてヅバーとザボンの足止めが狙いだ。

125 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/29 00:35:46 ID:yZvFgouL
 撃ちながらエクスチェイサーへと移動すると、装備ボックスを展開。ランチャーユニットを取り出し―
「グレネード発射!」
 『GMX−01』に接続、ハンドランチャー『GGX−02』にすると、間髪入れずにグレネードを発射した。

 バァァァンッ!

 グレネードが直撃し、爆発がライガを包む。氷川は更に攻撃を続ける。

 バァァァンッ!
 バァァァンッ!

 少しの間を置いて、2度繰り返された爆発。ランチャーユニットに装填されていたグレネード3発を撃ち尽くした氷川は、ユニットを分離し、『GMX−01』を構え直した。
 並の未確認生命体なら一発で葬る事の出来るグレネード、それを3発も受けたのだ。普通なら倒せている筈。
「大した威力だ…リントも……ここまでの力を持ったか」
 しかし、ライガは生きていた。体中に深い傷が刻まれ、血まみれとなっているが、2本の足で立っている。
「だが、それが真の力ではあるまい? リントの戦士」
 徐々にその傷を再生させながら、氷川へ向け歩き出すライガ。
「悪いけど、私が楽しませてもらうよ!」
 しかし、それを出し抜く形でヅバーが飛び出した。背中の翼を羽ばたかせ、猛スピードで氷川に迫る。そして―

 ズバァ!

 手にした長剣ですれ違いざまに一閃。G3−Fの胸部装甲が火花を散らす。
 氷川も『GMX−01』で反撃を試みるが―
「遅い、遅すぎるよ!」
 ヅバーの圧倒的なスピードの前では牽制にもならない。
 戦いは一方的な展開になろうとしていた。

126 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/29 00:37:04 ID:yZvFgouL
 
 ズバァ!
 ズバァ!
 ズバァ!

 亜音速のスピードで氷川を翻弄し、隙を見て斬撃を叩き込むヅバー。
 その攻撃をガードを固めて、じっと耐え続ける氷川。
 誰もが、ヅバーの圧倒的優位を信じて疑わないだろう。
「………」
 だが、氷川は攻撃に耐えながら、必死に何かを待っていた。
「ほう、やはり気がついたか、リントの戦士」
「いい筋だ。オーディンが評価するだけの事はある」
 氷川の狙いに気がついたのか、感心したかのような声をあげるザボンとライガ。そしてその時が来た。
「これで終わりだよ!」
 斬撃から一転、突きを仕掛けるヅバー。狙うは、氷川の額だ。だが―
 ガキン!

 額の数cm手前で必殺の突きは止められた。氷川の左手が刃を掴んでいるのだ。
 慌てて剣を引き抜こうとするヅバーだが、パワーではG3−Fが勝っているのか、ビクともしない。
「ヅバーの力では、斬撃だけで奴を倒す事はまず不可能。止めを刺すには、頭か心臓を貫くしかない」 
「そして、狙う場所がわかっていれば、ああ言う事も可能になる。もっとも、ヅバーの速さは半端ではないがな」
 そんなヅバーを見ながら静かに呟くザボンとライガ。一方の氷川は―
「この時を待っていた…如何に素早くとも、この距離ならかわす事は出来ない!」
 『GMX−01』をヅバーの腹部に向けると― 
 
 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダン!

 マガジンに残っていた全弾を一気に連射した。ヅバーの腹部に無数の風穴が開く。
「もっと…楽しみたかったな……」
 そんな言葉を残したヅバーは、そのまま崩れるように倒れ、直後爆発した。

127 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/29 00:39:33 ID:yZvFgouL
「残るは俺とお前…どうする?」
「先に行け。俺は後からで構わん」 
 ザボンの問いにそう答えたライガは、一歩下がり戦況を見守る事をアピールした。
「強者の余裕ってやつか…まあいい、リントの戦士! 楽しませてもらうぜ!!」
 言うが早いか、G3−Fに突進するザボン。
 氷川も弾切れとなった『GMX−01』を捨て、エクスチェイサーの武器ボックスから新しい武器を取り出すと、それを両腕に装備。迎え撃つ為に走り出した。

128 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/29 00:43:26 ID:yZvFgouL
今回はここまでです。
警視庁を襲った未確認、残りは3体。
今度の投稿で決着をつけようと思います。

新装備も出します

129 :名無しより愛をこめて:04/09/29 01:35:27 ID:oCVunXcL
クウガ新説とアギト外伝のダブル投稿だっage

130 :前スレの250:04/09/29 03:19:35 ID:Nm7ifB11
【今年も勝手に】劇場版仮面ライダー555【補完】のまとめ終わりました。
http://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/Gekijou555.html
よかたらドゾー

クウガ新説様、アギト外伝様、乙です


131 :名無しより愛をこめて:04/09/29 18:06:35 ID:4F2sYj+Q
オーガの木場や龍騎組の性悪連中はともかく、サイガのレオまでがどうして味方に
ついてくれたのか、整合性ににはそれほどこだわらないとは言いつつもちょっと知りたい。
誰かお願いします。


132 :名無しより愛をこめて:04/09/29 18:49:45 ID:qUx+Bgjh
>>131
可能性1:物語の舞台が龍騎のスペシャルビデオの世界と同一。
巧 「俺達は!」
木場「悪の大企業スマートブレインから!」
草加「人類の平和と!」
三原「未来を守る!」
レオ「正義の使者!」
全員「仮面ライダーだ!!」


可能性2:ファイズとの戦いで巧との間に友情が芽生え、スマブレを裏切った。
レオ「巧、お前の魂の拳で俺は過ちに気がついた。贖罪という訳ではないが、この戦い協力させて欲しい」
巧 「ああ、一緒に戦おう! そして掴もうぜ、俺達の夢って奴を!!」


可能性3:インパクター・ロギアの法則
レオ「乾巧、お前を倒すのはこの俺だ。だが、今は邪魔が多すぎる。一時休戦といこう」
巧 「戦力は多いに越した事はない。頼むぜ、レオ」
レオ「だが、忘れるな。この雑魚どもを倒した後で、お前の命を貰う!」
巧 「ああ、いいぜ。やれるもんならな」

この中のどれかだろう

133 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/29 23:31:19 ID:NkGfWrgj
 両者の間合いの一歩手前で、棘付ヌンチャクを振り回しながら隙を窺うザボン。
 氷川も『GSX−03』を構え、攻撃に備える。そして―
「ホァタァーッ!」
 ザボンが仕掛けた。角度、スピード、タイミング、どれを取っても必殺という言葉に相応しい攻撃が、氷川の頭部に迫る。
 
 ガキン!

 だが、その攻撃を氷川は『GSX−03』であっさりと防ぎ―

「うぉぉぉっ!」

 そのまま空いた右腕で、ボディーブローを叩き込んだ。

 ドゴォ!

 普通のパンチではありえないような爆発音が響き、吹き飛ばされるザボン。
「な、なんだ…今の攻撃は」
 何が起きたのか解らないまま立ち上がるザボン。彼の腹部には何かで貫かれたような穴が開いている。
「すごい威力だ…」
 一方の氷川も、右腕に装備した武器の威力に驚いていた。

 天才、小沢澄子が開発した新兵器『GPX−09』。
 装填された実包を撃発させる事により、ユニット前部から小型の杭を射出、目標に打ち込む近接戦闘用兵器。
 一般にパイルバンカーと呼ばれている兵器である。

「なるほど…ヅバーとの戦いで目が慣れたか」
 そんな2人を見ながら静かに呟くライガ。
「ザボンも遅くはない。だが、ヅバーの速さに慣れた奴から見れば、止まって見える」
 ライガの言葉どおり、戦いはG3−Fの有利に進んでいた。 

134 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/29 23:33:37 ID:NkGfWrgj
 ザボンは棘付ヌンチャクに加え、胸の装飾品を変化させた針をダーツのように飛ばし攻撃するが―
「そんな物!」
 氷川は攻撃に目が慣れた事、そしてAIのサポートによって簡単に回避していく。そして―
 
 バシュ!

 一瞬の隙を突き、左腕に装備した『GAX−04』からアンカーを射出した。強靭なワイヤーが瞬く間にザボンに巻きつき、その動きを封じていく。
 ザボンの動きを封じた氷川は、ガトリングモードの『GXX−05』を構え、引き金を引いた。

 ズガガガガガガガガガガガガガガガ!!

 無数の弾丸が襲いかかり、瞬時に蜂の巣となったザボンは―
「今回は…俺の負けだ。だが、その力見せて―」
 そう言い残し爆発した。素早く『GXX−05』のマガジンを交換し、ライガの方を向く氷川。

135 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/29 23:35:16 ID:NkGfWrgj
 だが、ライガは背後から襲い掛かることもせず―
「見事だ。それでこそ、俺の相手に相応しい」
 そう静かに言うと、ゆっくりと構えを取った。
「我が名はゴ・ライガ・ダ。リントの戦士よ、名前を聞かせて貰おう」
「氷川…誠」
 ライガの言葉に応え名乗る氷川。睨み合う両者。緊迫した時間が流れる。だが、その時間は突然終わりを告げた。
「氷川さん! 無事ですか!!」
 遠くから聞こえるアギトの声。各地の未確認生命体を撃破したアギト達が、氷川と一条の救援に駆けつけたのだ。
「邪魔が入ったようだな…氷川誠、この勝負は預けるぞ」
 言うが早いか、ライガは目の色を黄色から青に変えると―
「さらば!」
 50m近いジャンプを行い、タイミング良く飛んできたゼミンの手につかまり飛び去った。
「貴様の命は俺が貰う! 忘れるな!!」
 そう言い残して…。
 これが氷川誠とゴ・ライガ・ダ。2人の戦士に因縁が生まれた瞬間だった。



 第5話完   次回『再会』近日公開

136 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/29 23:44:52 ID:NkGfWrgj
と、言うわけで今までの中で最長となった第5話。
これにて、終了となります。
氷川とライガの因縁はこれから続いていきます。最終決戦時まで…

なお、避難所の方にG3−F、G3カスタム、『GSX−03』『GAX−04』『GPX−09』『エクスチェイサー』の設定。
あと、オリジナル未確認生命体6体の設定も掲載しました。

前スレの250さん。
お手数ですが、掲載の際はこちらの方もお願いできれば幸いです。

137 :名無しより愛をこめて:04/09/30 00:06:57 ID:bncj+T1Y
アギト外伝掲載age 

138 :名無しより愛をこめて:04/09/30 13:56:10 ID:LF2nNpUi
>>131,132
面白そうなの思いついたので、機会があればSS書いてみたい

139 :前スレの250:04/09/30 18:12:58 ID:NnQG1n6Y
レス136まで更新しました。
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html
アギト外伝様、設定も追加しました。

140 :クウガ新説 仲間-09 虐殺開始:04/09/30 21:06:28 ID:tMFnQUpm
【2005年 8/31 16:00 関東圏内某所】
八月ももうすぐ終わるこの日。8月初めに新しくできた総合イベント会場では
オープニングイベントもかねて総合格闘技の大会が開かれていた。
18:30から試合開始とあって約2時間前の16:00。徐々に人波も増えてきた。

人々は皆これから起こる試合を楽しみにしていた。中でも注目は最終カード、圧倒的な人気を誇る
日本人選手と対戦相手をかならず2ラウンドで仕留めてきた『殺し屋』の異名をもつ選手の試合だった。
その注目度は格闘技雑誌各誌が様々な特集を組むほどであった。


―しかし、その場からは確かに狂気を帯びた不穏な空気が流れていた。―

【同日 同所 18:25】
場内はざわついていた。もうすぐ試合が始まるとあっては仕方ない。もちろん場内は満員だった。
フッと場内の照明がすべて落とされた。その瞬間、場内は静まり返った。

数秒後、場内のすべてのスピーカーから大音量で音楽が鳴り始めた。照明は赤や青といった
様々な色が付いたり消えたりして、選手の入場口の少し手前から炭酸ガスが噴出され、
入場口からは一人の男が入ってきた。そのままリングへ上がり、大会実行委員会からの挨拶として、
マイクパフォーマンスをはじめた。それが終わると場内は一気にヒートアップ。そのまま選手入場へ。

赤コーナー側から一人の男が入場。リングへ上がる。しかし、本来出るべき選手ではなかった。
場内は騒然、主催者側も混乱していた。

その男は大声で笑い始め、姿を未確認生命体へと変貌させた。その姿はコブラとそっくりであった。

逃げ惑う人々。出口へ人が集中し、恐怖を感じながら外へ出ようとしていた。

その恐怖に染まった会場を見ながら、未確認は楽しそうに笑っていた。
男女かまわず目に入った人間をじわじわと殺し始めた。未確認の手にかかった人々は徐々に苦しみながら死んでいった。

141 :クウガ新説 仲間-10 やり切れぬ思い:04/09/30 21:07:30 ID:tMFnQUpm
【同日 同所 19:00】
未確認生命体発生の知らせを受け、すでに調整の終わったG3−X、G3マイルド、V1はすぐ現場に向かったが、
間に合わなかった。未確認生命体はそのまま逃走。被害者は120人を超えていた。

「やり切れませんね、氷川さん。」現場の惨劇の様子を見た北條は言った。
「えぇ、我々がもう少し早く着いていればこんなことにはならなかった……」
「どうです?一条さん。前の未確認でこういう事件を起こしたものはいませんか?」
「いや、こんなに残酷な手法をとったものはいません。」
「一条さん、これがやつら特有の『ゲームのルール』なんですか?」
「はい。おそらくそうでしょう。未確認はまた何かの法則にしたがって
 事件を起こすでしょう。はやく法則を見つけなければ……」

三人は現場検証に立会った。この大会は後日テレビでダイジェスト版として放送予定で、
そのために会場設置された数台のカメラと、観客が持っていたDVDハンディカムや
デジタルカメラなどを徹底的に調べ、未確認の犯行の様子が映っていないか、チェックをしていた。



一通りの検証が終わり、一条は死亡者の解剖を椿へ依頼し、自らも関東医大病院へ向かった。
氷川と北條は一度本部に戻り、検証結果をもとにその後の捜査方針を決めるために警視庁へ向かった。

142 :クウガ新説 仲間-11 検死:04/09/30 21:09:23 ID:tMFnQUpm
【同日 20:00 関東医大病院】
一条は虐殺現場から関東医大病院へ到着した。同時に未確認に虐殺された
人々の死体の搬送も終わった。

「一条!」一条を見つけた椿は声をかける。
「おぉ椿。すまんな急に。」 「仕方ないだろう。あいつ等がこっちの都合で動くわけがないんだ。」
「じゃあよろしく頼む。」 
「わかった。検死は2時間程度で終わる。どうする?いったん本部戻るか?」
「あぁ、やることもまだまだあるしな。結果がでたら俺の携帯に連絡をしてくれ。」

椿は部屋の中へ入り、一条は警視庁へ帰るために出口へ向かった。

途中一条は桜子と出会った。
「沢渡さんどうしたんですか?こんな時間に。」
「えぇ、五代君のことで少し相談に来たんですけど、事態が事態だから
 今日のところは失礼しようかと思って。」
「相談事というのは?」
「最近五代君、金の力をもっと強力なものにしようとしてるみたいなんですよ。
 だから、もしかしたら『聖なる泉を枯らした凄まじき戦士』になるんじゃないかと心配で、
 椿さんならアマダムの状態に詳しいかなって。」
「五代がそんな事を………でも沢渡さん、安心してください。確かに以前なら
 五代がそこまでする必要があったでしょう。しかし、警視庁は未確認生命体捜査本部の
 装備のひとつに『Gユニット』があります。その分五代にも負担はかからないはずです。」
「そうですか……一条さん、五代君のことお願いします。」
「わかりました。沢渡さん何かあったらすぐに連絡ください。では失礼します。」
一条はその場を立ち去った。

143 :クウガ新説 仲間-12 法則を探せ:04/09/30 21:10:11 ID:tMFnQUpm
【2005年 9/1 8:00 警視庁】
警視庁では昨夜の未確認の大量虐殺の情報整理及び捜査方針決定のために
夜遅くから朝方まで夜通しで考察していた。

しかし被害者の身元など周辺のことをいくら調べても関連性は見当たらなかった。
唯一の情報といったら椿の検死結果で、それも『最初の一撃でほぼ即死だったが、
その後も未確認は暴行を加え続け、頭蓋や肋骨は原型を留めていない』と、
殺人行為のみ判明し、法則発見には至らなかった。本部には重苦しい雰囲気が漂っていた。


「どうです?一条さん。何か法則は発見できそうですか?」コーヒーを差し出しながら北條は聞いた。
「おそらく今度の未確認は人が大勢集まる場所で犯行を行うつもりでしょう。」
「……そうか。だから昨日はあそこを。注目の試合とオープニングイベントが重なっていた
 昨日なら自然と人が集まるという訳か。」
「えぇ、今週末は各地で様々なイベントが開催されます。できる限りイベントの中止を
 よびかけ、念のために捜査員を向かわせたほうがいいでしょう。」
「わかりました。いつでも出動できるように一条さんはGユニットへ向かってください。
 私も本部に指示を与えたらすぐ行きます。」北條は捜査員を集め、今後のことについて
指示を出した。


一条は先にGユニットへ向かった。

144 :名無しより愛をこめて:04/09/30 21:12:12 ID:tMFnQUpm
どうも作者です。次は土曜の深夜か日曜の朝になると思います。

145 :名無しより愛をこめて:04/09/30 21:16:48 ID:EzBQf4Fo
幼稚園に新任の先生として赴任してきた主人公。
園児になめられ赴任当日からさんざんな主人公だったが、彼には人に言えない秘密があった。

いずれ現れるとされていた怪物との闘いのために、秘密裏に組織されていた仮面ライダー部隊に
所属していたのだ(剣のボードのようなもの)。
しかし、人を守るために入隊した主人公だったが、いつまでも現れない敵、組織内での権力争い、
力だけを求め人の命など省みない同僚。
わきあがる疑問と嫌気に耐えきれず力を捨てて普通の人として生活を始めた主人公。
だが一度力を求めた者に安息は訪れなかった・・・平和を切り裂きついに怪物達が姿を現し始める。

オリジナルですが色々混ざってる気がしますよ(´Д`)
怪物との闘いを中心に、組織またはかつての同僚達との対立・共闘、
幼稚園での日常、園児や同僚の保母さんに正体ばれたり、その上で応援してもらったり。
なんてのがあったらいいなーとか思ってます。
怪物の正体は巨額の予算を投じて対策を練りながらも、結局怪物が現れなかったため
組織の人間達が作り出してジサクジエンしていたというオチとか・・
平成しか知らないんですが昭和とかこんな感じのあったんでしょうか。

146 :オルタナティブ−ミッシング・剣−:04/09/30 22:02:12 ID:AZVaJ3Wh
「ここは・・・一体!?」

深い暗闇の中、光を求めて彷徨う1人の男の姿。
彼の名は香川英之。清明院大学の教授でありまた自らが見た物は
理解する前に全て記憶してしまう特殊な能力を持つ。
彼は同僚であった神崎士郎の計画を阻止する為、闘っていた。

しかし・・・

「そうだ。私は、東條君に・・・」

彼は自分の愛弟子とも云える男、仮面ライダータイガ=東條悟によって殺されてしまった。
ミラーワールドを閉じ、英雄になる。それが香川の「願い」であった。
その願いは無念にも叶う事はないだろう。

「私は・・・ここはどこなんですか?東條君、君は純粋過ぎたのかもしれない。
だからこそ、私は君に人の愛情を教えたかった。それが人に愛される英雄になる事。
だが・・・君は私の言葉を理解できなかった。」

深く広がる闇の中、香川の独り言は虚しく響いている。

「あれは・・・何ですか?」



147 :オルタナティブ−ミッシング・剣−:04/09/30 22:02:53 ID:AZVaJ3Wh
深い闇の中、1筋の光が見えた。
その光の中には、見覚えのある少女の顔。香川は思い出した。少女の名は神崎優衣。
香川がミラーワールドを閉じる為、抹殺しようとしていた人間。
憎むべき存在であるはずの香川を優衣は笑顔で見つめている。

「なぜ・・・私はあなたを殺そうとした人間ですよ。なぜ、笑っているんです?」

優衣は穏やかな笑みを浮かべると一筋の光を差した。

「もうライダー同士が闘う必要なんてない。だから、あなたも生きて。」

優しい光が香川を包む。やがて闇は消え去り、いつのまにか香川は洞窟にいた。
やがて洞窟の外からバイクの音が聞こえてきた。バイクは香川の目前で止まる。
それと同時に目の前を異形の怪物が通り過ぎる。

「あれは・・・ミラーワールドのモンスター?」

香川の目前で止まった青年はバイクを降り、バックルの様な物を出すと同時にゆっくりと構えた。

「変身!!」

「ターンアップ」

青年が言葉を同時に変身ポーズを取るとその姿は瞬時に紅の戦士へと
変貌した。

「仮面・・・ライダー!?」





148 :オルタナティブ−ミッシング・剣−:04/09/30 22:15:12 ID:AZVaJ3Wh
横で見ていた香川はその姿を見て思わずそう呟いた。

「ん?ここは一般人のいる所じゃない!!邪魔だ。出て行け!!」

香川の存在に気付いた戦士は怒鳴ると目の前のアンデットへ突進して行った。


相手のモンスターに最初は優勢に闘っていた戦士だったが、徐々に攻撃を受け始め追い込まれていく。
香川は戦況を見つめながら自分の手が何かを握っている事に気付いた。

「これは・・・オルタナティブ・ゼロのデッキ。東條君に倒された時、破壊されたはず。」

しかし、目の前では紅の戦士が徐々に追い込まれていた。

「クソ・・・俺はまだライダーシステムの恐怖を克服できてないのか?う・・・うわぁぁぁぁぁぁ!!」

モンスターの一撃で遂に吹き飛ばされた戦士の変身が解除されてしまった。
人間の姿に戻った青年にモンスターが徐々に近づいていく。
青年は悲鳴を上げ、逃げようとするが腰が抜けてしまいその場から動けずにいる。



149 :オルタナティブ・ゼロ−ミッシング・剣−:04/09/30 22:33:16 ID:AZVaJ3Wh
「このデッキを作った理由。それは多くの人間の命を救う為。
そして、私が生き返った意味も同じかもしれないですね・・・」

香川は眼鏡の位置を手で直しながらモンスターの背後に立った。
カードデッキを空高く舞い上げると同時に香川の腰にベルトが現れる。

「変身!」

左手でデッキを受け取りホルダーに装填する。
香川の体は瞬時に漆黒の戦士に変わっていった。

「か・・・仮面ライダー?俺達以外にもライダーシステムを開発した人間が?」

香川の変身した姿、ゼロを見た青年は近づいてくるモンスターに怯えながら叫んだ。
青年に襲い掛かるその寸前、ゼロがスラッシュダガーでモンスターに斬り掛かる。
吹き飛ばされたモンスターは本能のままにゼロへ向かってくる。

「お前は・・・一体!?」

「私ですか?ただの英雄・・・ですよ。」

「アクセルベント」

ゼロはカードをバイザーに装填した次の瞬間、一瞬でモンスターに近づきダガーで斬撃した。
攻撃は終わった。無数の傷跡を残し倒れたモンスターの姿が残っているだけだ。
一瞬の決着を見ていた青年は無言で変身すると「封印」のカードを出しモンスターへと投げ付けた。
腹部に突き刺さったカードはモンスターを吸収し戦士の手へと戻って行った。
戦士が振り向いた時、あの黒いライダーの姿はどこにも無かった。




150 :1:04/10/01 00:42:59 ID:hhN4TQ4x
>>147-149
教授の玩具を手に入れる為、ここ数日這いずり回っていたんで
『オルタナティブ・ゼロ−ミッシング・剣−』キター!イイ!って感じです
俺も教授書こうかな〜

151 :名無しより愛をこめて:04/10/01 10:06:22 ID:ZQMLy8Rv
>>145
主役に三原をイメージしたw
組織が自作自演というのもワロタ
昭和はもっとストレートだし、そういうのはないんじゃないかなぁ
スパイダーマン2に通じるテイストを感じる、面白そう



152 :氷の心:04/10/01 12:23:52 ID:WQx93dW8
いつも僕は損をする。いつも僕は駄目な人間だ。
だれからも期待されず、信じられもしない。僕は、何の為に生きているんだろう。

都会の雑踏の中・・・虚ろな目をした青年、東條悟は当ても無く歩いていた。
すれ違う人達が自分を笑っている様な気がする。

「駄目な奴」

「勘違い野郎」

「気持ち悪いんだよ」

「消えろよ」

行き交う人々と目を合わせる度、僕にはそんな声が聞こえていた。
でも、その中で1つだけ・・・違う声がした。

「闘え」

タタカエ?僕を呼ぶその声はショーウインドーの鏡の中から聞こえた。






153 :氷の心:04/10/01 12:38:09 ID:WQx93dW8
鏡の中に映るその男は僕の知っている人間だった。
彼の名は神崎士郎、僕のかつての同僚。そして江島研究室での事件の首謀者と呼ばれた男。
失踪し行方を眩ませていたはず・・・
僕は何が何だか分からないまま、鏡の中の神埼君に問いかけた。

「タタカエってどういう事?僕には全然分かんないんだけど。」

「13人の仮面ライダーの1人としてお前も闘え。最後の1人になった時、お前の願いが叶えられる。」

「願い?何でも叶うのかな。許せないライダーは殺してもいいのかな?」

「それはお前の自由だ。これがお前のデッキ・・・」

神崎君が僕に投げつけた青い「箱」。そこには何枚かのカードが挟まれていた。
自分以外の12人の人間を殺せば願いが叶う。でも僕の願いって何だろう。
まぁ、いいかな。退屈で悲惨な毎日が少しでも楽しくなればいいし。

「面白そうかも・・・」

僕は僕の道を見つけた。もう誰も邪魔させないから。

154 :名無しより愛をこめて:04/10/01 14:12:14 ID:QcU0LD+q
>>147-149
『オルタナティブ・ゼロ−ミッシング・剣−』

GJっす!!
この先の展開として、広瀬(父)&トライアルシリーズと対決して欲しいな

155 :名無しより愛をこめて:04/10/01 23:09:56 ID:hhN4TQ4x
サトちゃんもキター
龍騎、555系も頑張れっ

156 :第四話『微震』:04/10/02 22:44:14 ID:epTG6TMz

「伊坂と愉快な仲間達」第四話『微震』

「…現実世界に現れたイレギュラーな存在…それはお前達とはなんの関係もない
 …お前達はお前達の闘いをすればいい…」
「関係ないって…だから放っておけってのかよ!」
「いちいち突っかかるな」

いつもは誰も寄り付かぬであろう廃墟に佇む五つの人影、ポケットに手をいれたまま
淡々と語る男に突っかかる長髪の男、それをたしなめる黒いロングコートの男

「みんな集めて何を言うのかと思えば、そんな事を言いたかったわけ」
「なんだっていい…イライラが消える闘いが出来るなら…な…」

呆れ顔で呟いた男の胸には弁護士の証である金バッジが輝いている、その横にいる
落ちていた棒切れで地面を叩き続けている蛇柄の服の男は
面白くも無さそうに言葉を吐く。

157 :第四話『微震』:04/10/02 22:45:55 ID:epTG6TMz

朽ち果てた廃墟、元は教会だったのだろうか、鮮やかな色をしたステンドグラスは
その姿のほとんどを残し、差し込む光によりきらびやかに輝いていた。
後光を浴び、その存在を幻想のように不透明なものとしている神崎士郎は
城戸真司の言葉に答える様に続ける。

「放っておこうとも問題は無い…脅威にはそれと対を成す抑止力が存在する…
 ミラーワールドのモンスターに対するお前達…ライダーのような存在がな…」
「なら、俺たち以外にもモンスターと闘っている奴がいるのか!?」
「はしゃぐな、うっとうしい!」

自分達以外の闘う者の存在に心を躍らせる城戸、それをさきほどと同じ様に
たしなめる秋山蓮、そこに北岡秀一が話を要約するように言葉を紡ぐ

158 :第四話『微震』:04/10/02 22:47:03 ID:epTG6TMz

「つまり、他は他で勝手にやってくれてるからお前達はさっさと
 闘って潰しあえっていいたいわけでしょ」
「どうとろうともお前の自由だ…しかし…闘いが長引いて得をする者など
 存在しない…時間が無いのは皆…同じだ……」

一陣の風が吹くとそこにあるはずの神崎士郎の姿はそこにはなかった。
それと代わるように手にしていた棒切れを放り投げ
カードデッキをちらつかせる浅倉威はさきほどとは違い楽しそうに言葉を吐く

「なんだっていい…せっかく四人もいるんだ…闘るか…?」

『仮面ライダー』〜ダークサイドストーリー〜「伊坂と愉快な仲間達」伊坂がいない…

159 :名無しより愛をこめて:04/10/03 04:23:54 ID:xpnCWTCG
伊坂がいないけどage

160 :名無しより愛をこめて:04/10/03 04:24:31 ID:xpnCWTCG
ageそこなった

161 :クウガ新説 仲間-13 虐殺再び:04/10/03 10:11:12 ID:f+EkQrV4
【同日 13:00 都内某所】
未確認生命体は心から激怒していた。自分のゲゲルのやり方に対し、
ほかの未確認は『無駄が多い』とけなし、挑発してきたからであった。

別に無駄が多いことはわかっていた。しかしゆっくりと行為を行うことで
自分のイライラは解消され、より長い時間快感に浸れるからこの方法をとっていたのであった。
それに対し、妙に自分とそりが合わない奴は皆作業のように淡々と殺すだけだった。
『心から楽しめない奴に言われたくない』というのが心境だった。

―しかし、また自らの手法でゲゲルをできる時間が近づいている今、
そんな事はどうでもよかった。 こいつにとってゲゲルは自分の心を癒すものであった。―



早速、今回のゲゲルのステージを選んでいた。地図や雑誌など、様々な物を開き始めた。
未確認生命体は高い言語習得能力を持っており、また現代の知識も少しではあるが持っていた。
だからマップに書かれていることはそこそこ分かるのであった。

今夜も野球、サッカー、映画の初日舞台挨拶、有名シンガーソングライターのライブ
など、人がウジャウジャいそうなイベントが数え切れないくらい予定されていた。

結局、一番人が集まりそうな野球の会場でゲゲルを始めることにした。
これから自分が行うことを思ってか、未確認生命体からは自然と笑みがこぼれていた。


―数時間後、徐々に球場に人が集まりはじめた。そしてそれと同時に、また殺人が行われようとしていた。―

162 :クウガ新説 仲間-14 激戦開始:04/10/03 10:12:31 ID:f+EkQrV4
【同日 17:00 関東圏内某球場前広場】
警視庁に未確認生命体出現の情報が入り、G3−X、G3マイルド、V1の三機は
現場へと急行していた。三人は前回の『間に合わず被害を大きくしてしまった』との
思いから自然とハンドルに力が入っていた。

約20分後、現場に到着した。すでに五代がクウガとなり、戦っていた。
後方から銃撃を食らわせた。未確認は一瞬気がそれた。その隙にクウガは
渾身のパンチを放つ。

「次から次へとゴチャゴチャ出てきやがってよぉ!!邪魔すんなよ。!!」
そういって自らの分身体を20体ほど出現させ、Gユニット三機へと向かわせた。


未確認は引き続き、クウガとのタイマンへと戻った。クウガはあらかじめ抜き取っていた
トライアクセラーを握り、自身の形態を変化させ、紫の鎧を纏い、剣を持った。
その姿を確認したら未確認も体につけられた装飾品を一つ取り、筋肉が発達した姿へと変化した。
装飾品は振り回して戦うのにはちょうどいい中型の斧に変わった。


両者とも一歩も引かず、体のぶつかり合いとなっていた。打撃や両者の武器の
傷が体中についてくる。それはどんどん増えていった。

振り下ろされた斧。クウガはとっさに身をかわす。一瞬バランスを崩した隙に、
近くに落ちていた拳銃を拾い、『超変身』の掛け声で緑のスナイパーへと変身した。
金の力を使ったボウガンを未確認の体に密着させて放つ。紋章が浮かび上がるが、すぐに消える。

未確認は普通の姿に戻り、突然大声で笑い出しクウガに挑発の意も込めて捨て台詞を吐いた。
「どうした?戦士なんだろ、お前?だったらもっと俺と戦えよ!?俺をもっと楽しませてくれよ?」

163 :クウガ新説 仲間-15 Gユニット戦い方:04/10/03 10:13:17 ID:f+EkQrV4
【同日同刻同所】
一条、氷川、北條の三人はそれぞれ特殊強化服を纏い、未確認の分身体と戦っていた。
今回は皆バラバラの動きをしており、攻撃パターンが読めずにいた。

周りをすっかり未確認に囲まれた三人。身動き一つ取るのも精一杯だった。
攻撃は何とか当てることができても、食らう方が圧倒的に多かった。
「皆さん。無理に攻撃しないでください。内蔵された戦闘プログラムがある程度の
 動き方を示してくれます。同士討ちを狙ってください。」 二人に向かって北條が言った。

それからは攻撃をかわすことに重点を置いて戦った。
二匹の未確認から強烈なフックがV1を襲う。すかさずV1は身をかがめる。
見事に未確認同士で殴りあう。そしてそのままGM−01を左側に、右側には強烈な裏拳を放つ。
二体は崩れ去り、周辺の敵に攻撃しながら立ち上がる。攻撃の手は他の未確認に移る。

その後も巧に攻撃をかわしながら逆に攻撃を当て返す。V1の周りいた未確認は全て灰に姿を変えた。
それはG3−X、G3マイルドも同じであった。残すは後一体のみだった。

最後の一体はV1に向かって走り出した。V1の顔めがけて右の拳を突き出す。

V1は左手で未確認の腕を払い、GM−01の銃口を未確認の体に接触させて連射する。
最後の未確認もあっけなく灰となった。

「弾丸の残りはある……小沢さん。バッテリー状態はどうですか?」
『G3−Xが78%、G3マイルドが71%、V1は80%。まだまだいけるわ。』
「わかりました。一条さん、氷川さん。今から五代さんの所へむかいますよ。」

三人はクウガの元へと走っていった。

164 :クウガ新説 仲間-16 強力な仲間:04/10/03 10:17:22 ID:f+EkQrV4
『どうした?戦士なんだろ、お前?だったらもっと俺と戦えよ!?俺をもっと楽しませてくれよ?』

その言葉にクウガは怒り、怒りに身を任せ、殴りつけた。
未確認は一瞬怯んだ。クウガはさらに攻撃をしようとする。その時、クウガの脳裏を一言の言葉がよぎった。
――聖なる泉枯れ果てし時、凄まじき戦士雷の如く出で太陽は闇に葬られん――
クウガの動きが止まった。怒りに任せた戦い方では凄まじき戦士になってしまう。その思いからだった。

未確認はこの止まった時の隙を見逃さなかった。未確認は形態を変え、武器も鎖に変わった。
その鎖をクウガの首に巻きつけ、首を絞め始めた。心の底から楽しそうに笑いながら。

一発の銃声が鳴った。その先にはGユニットの面々が立っていた。G3−Xは首につながれている
鎖をめがけて何度も撃ち込む。鎖は切れ、束縛されていたクウガは解放される。
「大丈夫か?」G3−マイルド、一条が駆け寄る。 「はい、なんとか。」
「五代さん、一条さん、氷川さん、行きますよ。いいですか?」V1は呼びかける。
それを合図にGユニットの面々は少し時間をずらしながら未確認に対して発砲する。

次々と発射される弾丸の前に攻めるに攻められない未確認。体に溜まったダメージが
一気に爆発して大きくバランスを崩す。 『今だ!!』三人は声をそろえてクウガに攻撃の合図を出す。

クウガはトライアクセラーを握り、斜め前方に高く跳んだ。その姿を紫の金へと変える。
『うぉりぁぁぁ』着地と同時に剣が未確認の体を貫く。苦しみだす未確認。断末魔の叫びを上げて爆発した。

爆風で舞い上がった砂ぼこりが粉塵を上げた。 その塵の中からクウガが出てくる。変身をとき
クウガから五代へと戻る。マスクをはずしたGユニットの面々は五代に駆け寄る。
「ありがとうございます。なんか助けてもらっちゃって。」 「それはお互い様だろ。」一条が言う。
「これからも頼みます。同じ人間のために戦う戦士として。」氷川の言葉。
四人が未確認生命体と戦う意志を、改めて決意した瞬間であった。

―数日後、小沢によってGユニットの新名称は『Gに無限の可能性を』との思いから『Gxユニット』と名付けられた。

    第五話 仲間 完
次回 第六話 胎動 公開

165 :クウガ新説作者:04/10/03 10:20:24 ID:f+EkQrV4
これで五話は終わりです。明日避難所に五話全部と設定を載せます。
六話からはすごい展開が待ってます。次の投稿は火曜日か水曜日を予定しています。

166 :氷の心:04/10/03 15:25:33 ID:ZCzGxi7m
第一話 「デストワイルダー」

目覚しい時計の音が鳴り響く。僕はこの音が嫌いだ。
何故かって?苦痛でしかない1日が始まる合図だから。

でも今日は少しだけ違うかな。昨日、神崎君から貰った青い箱。
彼はこの箱をカードデッキと呼んでいた。
彼が云うにはこの箱に入っているカードには特別な力があるらしい。
そしてその力を持つ者の名が「仮面ライダー」。

今日は少しだけ早起きをした。こんなに楽しい気持ちになれたのは凄く久しぶりだ。
でも大学に行くのは嫌だな。そう云えば、僕は何の為に学校に行ってるんだろう?

朝の通勤電車の中には不安と苛立ちしか無い。
こんな箱の中で人間を詰められていると生きている事を忘れそうになる。
そうだ・・・バイクが欲しいな。僕も「ライダー」になるんだから。
お父さんにお願いしようかな。お父さんなら何でも買ってくれるし。

考え事をし過ぎた。気がついたら電車はとっくに降りるはずの駅を通り過ぎていた。

167 :氷の心:04/10/03 15:41:40 ID:ZCzGxi7m
30分も遅刻した。また僕は損をした。だから学校には行きたくないんだ。
急いで大学に行かないと。早く駅を出て・・・

「・・・!?」

耳を貫く様な音が響いて頭が痛くなった。何なんだろう?この感覚は。
それは駅を出た裏通りの鏡の中から響いていた。
鏡の中には何かがいる。鏡に顔を近づけてみた。蠢く何かを追って・・・

「うわぁ・・・た、助けて!!」

信じられない事に僕は鏡の中の何かに引っ張られてしまった。
とてつもない力で引っ張られてしまった僕に逃げる術は無かった。
次の瞬間、僕は地面に叩きつけていた。ここはどこだろう?

「へぇ・・・」

目の前に広がる世界はさっきまでいた場所と同じだった。
ただ1つ、「全てが反転」しているという事を除けば。







168 :名無しより愛をこめて:04/10/04 00:44:07 ID:m3vzU72t
新作age

169 :クウガ新説作者:04/10/04 19:21:24 ID:spu0qSYo
作者です。非難所に五話全部と設定を書き込みました。
前スレ250さん、これまでの設定もあわせてまとめてくれませんか?お願いします。

170 :「伊坂と愉快な仲間達」:04/10/04 22:57:32 ID:z/7HXJ7E

第五話『激震』

王蛇のべノサーベルがうなり龍騎を狙う、それをドラグシールドで
何とか受け止めるが勢いに負けガードに隙が出来る、それを見逃す事無く
王蛇は龍騎の腹に蹴りを叩き込んだ。
たまらず距離を取る龍騎はすぐさまカードをベントした
それに合わせ、べノサーベルを放り出し王蛇もカードをベントする。

「ストライクベント」
「ストライクベント」

ドラグレッダーが天空より飛来し龍騎の腕にドラグクローが装着され
ドラグクローから放たれるドラグクローファイヤーが王蛇に向かって放たれる
それを迎え撃つようにメタルホーンを構え突進する王蛇、両者がぶつかり
激しい爆炎に辺りが包まれる。

171 :第五話『激震』:04/10/04 22:59:21 ID:z/7HXJ7E

「トリックベント」

四人の騎士がゾルダに向かい攻撃を仕掛ける、それをマグナバイザーで
的確に打ち抜くが、かき消された騎士の幻想の中に本体はいなかった。

「…?!」
「ソードベント」

天から響く機械的な音声に反応しその場から飛びのくゾルダ
数瞬前までゾルダがいた場所を切り裂く様に騎士のウイングランサーが通過する。
相手の攻撃をかわしたゾルダは今度はこちらの番だと言わんばかりに
カードをベントする、それを見越していた騎士もカードを素早くベントする。

「ガードベント」
「シュートベント」

ギガランチャーを撃ち放つゾルダ、激しい爆炎に辺りが包まれた。

172 :第五話『激震』:04/10/04 23:02:55 ID:z/7HXJ7E

「やはり闘うならライダーがいい…前に闘った奴…確かオルフェノクとかいったか…
 …奴ら三人もいたのにまるで歯ごたえが無い…」

爆炎の中から現れた王蛇はそんな言葉を口にした。

「オ、オル…?浅倉、お前そのオルなんとかと闘ったのか!?」
「オルフェノクでしょ…他のとこにちょっかいだすと話がややこしくなるんだけどね〜」

龍騎と王蛇の前に姿を現すゾルダは迷惑そうにそう言うと
マグナバイザーにセットしたカードをベントする。

「ファイナルベント」
「まあ、その辺の奴等は俺が相手しとくから安心して秋山の後を追いなよ」
「れ、蓮が?!」

173 :第五話『激震』:04/10/04 23:03:32 ID:z/7HXJ7E

ゾルダの言葉に驚きの声を上げる龍騎、それに意を返さずゾルダは地面から
浮かび上がる様に出現するマグナギガにマグナバイザーをセットするゾルダ。

「バイバイ…」
「ナスティベント」

飛翔するダークウイングから発せられるソニックブレイカーがゾルダを襲う
たまらずゾルダはマグナバイザーを取り落とす、そこにゆっくりと騎士が現れた。

「誰が、誰の後を追うんだ?」
「蓮!」
「しぶといね〜まったく」

「御託はいい…闘え…」

『仮面ライダー』〜ダークサイドストーリー〜「伊坂と愉快な仲間達」伊坂…ッ!

174 :伊坂と愉快な仲間達作者:04/10/04 23:13:37 ID:z/7HXJ7E
>ゾルダの言葉に驚きの声を上げる龍騎、それに意を返さずゾルダは地面から
>浮かび上がる様に出現するマグナギガにマグナバイザーをセットするゾルダ。

最後の所、余分にゾルダをつけてしまった…
伊坂は出てこないは…ほんとすみません。

すみませんついでに前スレ250さん、まとめサイトに捕捉される時に
修正出来るならしていただけないでしょうか?
無理ならかまいませんのでよろしくお願いします。

175 :名無しより愛をこめて:04/10/04 23:28:38 ID:m3vzU72t
城光がこのスレでも人気出そうな気がw

176 :名無しより愛をこめて:04/10/06 00:06:38 ID:bfDnK6E4
新作待ちage

177 :250:04/10/06 12:23:00 ID:pF3/OjJC
近所に引っ越しました。
その7以降のまとめ
ttp://www.geocities.jp/maskedrider_ss/777.html
レス174まで更新しました。

555劇場版
ttp://www.geocities.jp/maskedrider_ss/Gekijou555.html


178 :仮面ライダー剣・橘漫遊記:04/10/06 18:04:35 ID:38BLTAjx
志村=アルビノとの戦いから3ヵ月後、心に深い傷を負った仮面ライダーギャレン、
橘朔也は1人、南国の楽園に来ていた。
華やかなビーチで短パン姿の橘はカキ氷を頬張りながら久しぶりの安息に浸っていた。

「終わったんだ。俺の戦いは・・・」

空を見上げ思い出す。剣崎、睦月、烏丸所長、広瀬、伊坂、そして・・・小夜子。
辛い日々だった。でも俺はこうして生きている。そう思えるだけで幸せな気持ちだった。

「まだお前の戦いは終わってはいない。」

その声は橘の隣から聞こえた。振り向くとそこには死んだはずの男、烏丸がいた。

「しょ・・・所長?なんで?なんでだぁぁぁぁ!!」

驚愕の表情を浮かべる橘を横目に烏丸はテーブルの上のカキ氷を手に取り食べ始めた。

「それ、俺のハワイアンブルー・・・」

「これ、食ってもいいだろ?」

「もう食ってるじゃ・・・」


179 :仮面ライダー剣・橘漫遊記:04/10/06 18:51:24 ID:38BLTAjx
「2度もアンデッドの封印が解かれた事により、時空に歪みが生じてしまった。」

「時空に歪み?歪みが起きたら何が起こるんですか?」

「早く歪みを戻さなければこの世界と他の世界との間に境目が無くなる。
世界の全てが崩壊してしまう・・・」

橘は烏丸からハワイアンブルーを奪い返し貪り食った。

「そんな・・・剣崎達は?あいつらに頼めばいいじゃないか。俺はもう戦いたくない!」

「剣崎、睦月とは連絡が取れないんだ。君だけだよ。居場所を突き止める事ができたのは。」

「そんなぁ・・・」

戸惑う橘の右手に烏丸は1枚のカードを突きつける。

「ダイヤのA!?」

「今は君しかいない。仮面ライダーとして戦える人間は。」

第0話 「バカンス」 完



180 :名無しより愛をこめて:04/10/06 22:23:17 ID:H9p3JyFG
またもやギャレンage

181 :名無しより愛をこめて:04/10/06 22:23:51 ID:H9p3JyFG
あげ

182 :250:04/10/07 00:09:30 ID:abSG0Y+d
過去スレから
つくば地震記念(地元の人いたらごめんなさい)
http://www.geocities.jp/maskedrider_ss/333tinnbotu.html
日本沈没 対 仮面ライダー

183 :名無しより愛をこめて:04/10/07 18:15:53 ID:uQ25iz+n
沈没さん期待上げ

184 :アイキャッチ ◆r33gKGW/KA :04/10/07 22:22:36 ID:dUUf0o5i
>57の続きですが……

カニレーザーが『蟹光仙』なのは決まっているのに、他の二人の名前、それにライダーベルトが未定なので……

185 :名無しより愛をこめて:04/10/07 22:59:11 ID:zF72atKn
期待あげが多いな、やはりあげ

186 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/07 23:14:28 ID:VrxK2H13
現在執筆中です。
…が、少々仕事に追われており、土曜日頃の投稿になりそうです。
あ、あと予告と異なる部分が少し出てきそうですので御了承ください

187 :クウガ新説作者:04/10/07 23:30:01 ID:45Ip14Ce
火曜日水曜日に投稿出来なかったから今日やろうと思ったんですけど、
風邪引いた上になんかパソコンの調子が悪くて無理でした。
早ければ明日深夜、遅くても日曜日のブレイドが終わるころまでには投稿します。

最近、俺のパソコンと体はボロボロだ………orz

188 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/08 01:32:24 ID:Z003M9q1
【2007/7/18/10:27 都内某所・有名ホテル】


 グロンギの精鋭6体による警視庁襲撃から1日、優雅なティータイムを過ごすオーディンのもとに思わぬ訪問者が訪れた。
「ずいぶんと、珍しい方々が来られた…私を倒しにでも来ましたか、エルロードの諸君」
 突然の訪問者に驚くこともなく、警戒するダグバ達を手で制しながら、訪問者である水、風、地の3大エルロードに声をかけるオーディン。
「我らが主に悲しみを与える事、例え主と同等の存在である貴方であろうとも許されぬ事…」
「これ以上、このような愚行を続けられるのであれば…」
「我らの手で、貴方を…討つ」
 オーディンの声にそう応え、それぞれの得物である矛斧=怨念のバルディッシュ、長弓=憐憫のカマサ、長剣=敬虔のカンダを構えるエルロード達。
「フッ…主の為、命を捨てる覚悟ですか……では、その忠誠心に敬意を示す為…本気で相手をしてあげましょう」
 エルロード達の決意に感心したのか、オーディンはそう言うと―

 パチン!

 右手を掲げ、指を鳴らした。すると周囲の空間が揺らぎ、ホテルの一室は古代ローマのコロッセオに似た闘技場へと姿を変えた。
 オーディンは、自分と室内にいた全ての者達を異空間へと転移させたのだ。
「空間転移…」
 オーディンの力、そのホンの一端を見せ付けられ、思わず呟く水のエル。
 風のエル、土のエルも声には出さないが、オーディンの力に警戒を強めていた。
「さて、始めましょうか」
 そんなエルロード達を尻目に、上着を脱ぎ、ネクタイを緩めたオーディンは、軽く息を吸い―
「…ハァッ!」
 その力を一気に解放した。覚醒の余波が衝撃波となり、周囲に吹き荒れる。
 その衝撃波を、それぞれの方法で防御するエルロード達。ダグバ達も同様だ。
 そして、その衝撃波が止んだ時、オーディンはその体を金色のオーラに包み、エルロード達と向かい合っていた。
「さあ、始めましょうか」
 そう言って軽く構えを取るオーディン。そして―
「…御覚悟を!」
 エルロード達が先に動いた。3方向に散り、攻撃を仕掛ける。だが―
「甘いですよ」

189 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/08 01:33:52 ID:Z003M9q1
 そんな声と共にオーディンは、地のエルが振り下ろした敬虔のカンダを無造作に受け止め、その刃の一部をまるで砂糖菓子のように千切り取ると同時に蹴りで吹き飛ばす。
 水のエルが放った怨念のバルディッシュによる突きを跳びあがって回避し、上空から憐憫のカマサを連射しながら突撃してきた風のエルを叩き落す。
 最後に着地の隙を狙い、背後から再度突進してきた水のエルの攻撃を流れるような動きで回避し―

 ドゴォ!

 そのボディに掌底を叩き込み、吹き飛ばした。
 ここまでにかかった時間は僅か7秒。その動きには一分の無駄もなく、優雅ですらある。
「おやおや、貴方達の覚悟とはその程度ですか? それでは精々30点といった所ですよ」
 そうエルロード達を挑発するオーディン。その挑発に再度立ち上がり、攻撃を仕掛けようとするエルロード達。その時―
「そこまでです」
 エルロード達を止める者が現れた。そう、あの黒い青年である。
「「「我らが主よ!」」」
 青年の出現に跪くエルロード達。一方、オーディンは不敵な笑みを浮かべていた。

190 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/08 01:37:09 ID:Z003M9q1


 仮面ライダーアギト外伝:第6話『再会』


「エルロード達よ、お前達の忠誠心…私は誇りに感じています」
 背後に跪くエルロード達にそう言葉をかける青年。その目はオーディンを見つめたままだ。
「勿体無きお言葉…痛み入ります」
「この度の我らの行い、言い訳をする気はありません。存分にお裁きを」
「いかなる罰もお受けします」
「この行いは私を思っての事、喜びを感じこそすれ、罰を与えようという気持ちは微塵もありません。さあ、下がりなさい。ここからは私が彼と話をします」
「「「ははっ!」」」
 青年の言葉を受け、姿を消すエルロード達。自分達が本来いるべき場所へと戻ったのだろう。
「さあ、早速本題に入りましょう。まさか、思い出話をする気もないでしょうしね」 
「ええ、貴方と話をする為に私はやって来ました」
 エルロード達が消え、会話を始める青年とオーディン。その内容はシンプルな物だった。

「貴方、そして、貴方が生み出したもう1つの種族『グロンギ』が『リント』と呼ぶ種族は、全て私の子供達。無闇にその命を奪う事…見逃すわけには行きません」 
「なるほど…では、この戦いに貴方が直接介入しますか?」
「………」
「貴方が直接介入すれば、この戦いはすぐに終わる。無駄な犠牲も出なくて済む」
「…それは、この世界のバランスを崩す事に繋がります」
「そう、貴方の直接介入はこの世界のバランスを崩す。世界の調和を何よりも重んずる貴方には、この選択肢を選ぶ事は出来ない」
「…確かに私は、その選択肢を選ぶ事は出来ない。ですが、このまま静観も出来ません…故に私は、第三の選択肢を選びます」
「第三の選択肢…貴方の僕でもあるエルロードやロード達でも送り込みますか?」
「いえ、人間の為戦う…アギト達を助ける…その道を、私は選びます」

191 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/08 01:39:39 ID:Z003M9q1

「もっと面白くなりそうだね。オーディン」
 話を終え、本来いるべき場所へと戻っていった青年を見送るオーディンにダグバが声をかける。
「ええ、彼が多少なりとも動くという事は、戦いが更に激しくなるという事です」 
「ワクワクするな…戦いは全ての命を極限まで輝かせ、散らせていく」
「そう、戦いこそが、命を極限まで輝かせる唯一にして絶対の手段。進化の糧となる物なのですよ」
 そう話す2人の顔は歓喜に満ち溢れていた。
 
 一方、青年の方もある存在と接触を図っていた。
「志半ばで倒れた者よ、そして守るべきものの為、死を背負い戦った者よ…今言ったとおり、貴方達には3つの道があります」
 目の前に浮かぶ2つの光球に対し、静かにそして優しく問いかける青年。
「1つはこのまま永久の安らぎを選ぶ事。もう1つは転生し、新たなる生と言う名の試練を受ける事。そして―」
 青年が言い終えるよりも早く、2つの光球が輝いた。
「本当に良いのですか? その道は最も厳しく辛いものに―」
 再度青年が言い終えるよりも早く、輝く2つの光球。
「…ありがとう」
 光球の確かな意思を感じ取った青年は、感謝の言葉を口にするのだった。

192 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/08 01:48:49 ID:Z003M9q1
外伝第6話現段階での完成分を投稿しました。
もう、おわかりの方も多いとは思いますが、あの人だけでなく、予定を変更してあの人も出します。

残りは土曜か日曜に…

193 :前スレ250:04/10/08 08:47:55 ID:uIoXfAaA
>>174
最後の所のゾルダを削除してUPしました。

>>178 仮面ライダー剣・橘漫遊記
(SS一発!)にまとめました
ttp://www.geocities.jp/maskedrider_ss/777.html

日本沈没 対 仮面ライダー 第4話、第5話追加しました
ttp://www.geocities.jp/maskedrider_ss/333tinnbotu.html

>>187 クウガ新説作者
お体を大事にしてください。
人間、体が1番の資本ですから。
快癒されるまで、このスレは保守しておきます(w)

>>アギト外伝作者様
乙です、これからジックリ読ませていただきます。

とりあえず、レス192迄更新しました。
ttp://www.geocities.jp/maskedrider_ss/777.html

194 :1:04/10/08 09:29:30 ID:S5xLPLg7
みなさん無理せず息の長い投稿でいきましょう
俺も投稿結構ご無沙汰になっちゃってて申し訳ないですが

195 :Φ−THE NEXT− :04/10/08 21:14:47 ID:KeNCPFQN
オルフェノクが絶滅した世界。だが・・・本当にこれで良かったのだろうか?
街では無意味な命の奪い合い、人間同士が傷つけ合っている。

オルフェノクは本当に滅んだのだろうか?
いや、まだ滅びてなどいない・・・新たな力の種は人々の心の中で静かに復活の時を待っていた・・・
憎しみが憎しみを生み、世界は新たな力を手に入れた者達の欲望により崩壊し始める。
かつてファイズとして戦った青年、乾巧の望んでいた「夢」が実現する事も無く。

−Φ −THE NEXT− 第一話「夢と現実」に続く−

196 :伊坂と愉快な仲間達作者:04/10/09 21:39:27 ID:iHTerexa
前スレ250さん、まとめサイトに加えて頂くだけでも感謝なのに
修正を快くお受けしていただき本当にありがとうございます。
作品の方はぼちぼち書いていきますので
気長に見てやって下さい。

197 :クウガ新説 胎動-01 早半年:04/10/10 12:54:46 ID:Oz2tNqSP
第六話 胎動

【2006年 2/4 12:28 港区某所】

『うぉぉりぁぁぁ』クウガの剣が未確認の腹部を貫く。未確認は苦しみだし、そのまま爆発した。
「やったな、五代。これで四十七体目か。」G3マイルドを装着している一条が駆け寄る。

クウガは変身をといた。時同じくして一条のガードチェイサーとBTCSに無線連絡が入る。

『こちら北條・氷川。杉並区の未確認生命体新46号は撃退しました。』別の場所にいる北條からだった。
「こちら一条。五代と共に港区の未確認生命体新47号も撃退しました。」一条も本部と北條たちに連絡する。

『ご苦労様。三人とも早くGトレーラーに戻ってきて。五代君は帰っていいわ。
 また現れたら頼むわ。』指揮官である小沢から通信が入る。

「了解。五代、俺は一度本部に戻る。何かあったら本部へ来い。」
一条はガードチェイサーに乗り、警視庁の方向へ走っていった。
五代はというと、戦いで使ったトライアクセラーを差し込み、ポレポレへと帰っていった。



突如未確認生命体が出現してから約半年。警視庁はクウガとGxユニットの連携を保ちながら、
過酷な戦いの日々を送っていた。もちろん、世間からはクウガも未確認生命体という認識から
『未確認生命体の力を借りてる』との批判もあった。しかし、確実に未確認生命体を倒していた。
この半年間で倒した未確認生命体は三十体を超えていた。その中にはかつて警視庁を襲って、壊滅的状況にした
新五号もいて、組織が強くなった事の証明にもなっていた。

198 :クウガ新説 胎動-02 新たな動き:04/10/10 12:59:26 ID:Oz2tNqSP
【同日 12:40 都内某所】
都内にありながら、あまり人が寄り付かない五階建ての雑居ビル。今度はそこに未確認は潜んでいた。
といっても、この雑居ビルを使っているのは一階と二階のみで、潜んでいたのは五階だった。
この半年で未確認も随分と殺され、その場には数人程度しかいなかった。

「これで四十七体の仲間が死んだか。」軍服の未確認が呟く。
「今度のクウガは結構やりおるな。それにリントの作ったクウガの偽者も。」
別のものが関心した様子で言う。

「で、どうすんの?まだこのまま続けるの?」髪が逆立っている奴が言った。
「当たり前だ。一刻も早くゲゲルを成功させなければ……」
「次は誰がやるの?誰もやらないならボクがやるけど?」十七歳位の背格好の者が言った。
「いや、ここはこの俺がやる番だ。小僧は黙ってここにいろ。」気性の荒そうなものが言った。

暫くこの二人を中心として言い争いが続いた。誰も止める様子はなかった。

そこに純白のドレスを着て、額に蘭のタトゥーが入った一人の美しい女性が入ってきた。

「バルバの妹か。随分と遅かったな。お前もとっくに目覚めたんだろ?」軍服の者が言った。
「まだあっちに用事があってな。それももうすんだ。これからは私が指揮を取る。いいな。」
「誰も文句のある奴はいまい。お前等『花』の一族は我等が主に一番近い存在だからな。」

「ではゲゲルはお前がやれ。」一人の未確認を指差しながら呟く。
「やだね、めんどくさい。第一ゲゲルは好きじゃないんだよ。」その男は抗議する。
「命令が聞けぬのか?ならばお前の命、頂くしかないな。」男に詰め寄る。
「わかったよ。しょうがねぇなぁ。やればいいんだろ、やれば」面倒臭そうに言い放ち、その場を後にする。

―ここにきて未確認生命体に新たな動きがあった。しかし、一条らはそれを知る由もなかった。―

199 :クウガ新説 胎動-03 48号のやり方:04/10/10 13:01:02 ID:Oz2tNqSP
【同日 17:00 都内某所】
未確認生命体は密かに活動を始めようとしていた。
一見、普通のサラリーマンに見える服装とは裏腹に、殺意にも似た雰囲気を放っていた。


都内某映画館。今日はアメリカで公開された期待作の先行上映とあってか、上映の15分前にもかかわらず
劇場内は満員だった。そこにさっきの未確認が。今まさにゲゲルを始めようとしている。

未確認はチケットに書かれた番号の席に座る。まだ場内は騒がしい。
ふと、未確認生命体の体から胞子のような物が漂い始める。それはすぐ場内に充満した。

場内の明かりが落とされ、いよいよ始まろうとしているその時、スクリーンの前に未確認生命体が立った。
怪人体へと変身。場内は騒然とし、人々は恐怖に怯え、悲鳴が響き渡る。

聞いたことのない言葉で何かをしゃべり始める。そして自らの装飾品をナイフに変え、
場内にいた客全員へ投げ、人々はそれを受け取った。それをきっかけに人々は近くにいた人間を殺し始めた。

「そうやって殺しあうんだ。俺は殺すのは嫌いだからな。」

そう言い放ち、その場を跡にした。しかし殺し合いはまだ続き、その場にいた全員が死ぬまで殺し合いは続いた。

200 :クウガ新説 胎動-04 実況検分:04/10/10 13:01:53 ID:Oz2tNqSP
【同日 17:30 同所】
未確認による惨殺事件が発生してから数分後、すぐさま捜査本部から数人の
警察官が現場へと向かい、実況検分を行っていた。

「しかし、今回も残酷な事件を起こしてくれましたね。」北條が言う。
「えぇ。死体には鋭利な刃物で何度も刺した傷があります。それに、被害者のほぼ全員が
 未確認生命体の物と思われる装飾品を握っていました。」氷川の一言。
「ということは、おそらく何らかの方法で人間自らの手によって殺人を行うように
 命令したということになります。」
「恐ろしいですね、これではうかつにG3も出動できない。」

明らかに今までのやり方とは違う事件に、困惑する二人。その後も二人を中心に
現場の捜査が行われていた。約一時間後、北條の携帯に一条から電話が来る。

「はい、北條ですが。」『一条です、関東医大病院での解剖結果を知らせます。』「わかりました。」
『まず、死因は大量出血によるショック死と思われます。また血管が腐食しており、血液中からは
 一種の催眠作用がある毒物が発見されました。これは主に茸に含まれるもので、
 今回の未確認生命体は茸の能力を持つと思われます。』
「そうですか、では二十六号用の対策で対応できますね。」
『しかし油断は禁物です。今回はおそらく人が集まる密閉された空間での犯行をする物と思われます。』
「わかりました。では本部に連絡して各種機関に自粛するように呼びかけます。」
『お願いします。私はいったん本部に戻ります。』一条は電話を切った。

「北條さん。私はGトレーラーに戻って小沢さんと新48号の胞子への対策を考えます。」
「わかりました。おそらく成分については一条さんが詳しく知っていると思います。
 私はもう少しここを調べますので。」

氷川は北條と捜査員を残して警視庁へ戻っていった。

201 :クウガ新説作者:04/10/10 13:05:21 ID:Oz2tNqSP
今日はここまで。体の調子もパソコンの調子もなんとか良くなりました。
続きは遅くても明日の昼ごろには投稿します。

前スレ250さん、遅れましたがまとめサイトに設定集の追加ありがとうございました。

202 :名無しより愛をこめて:04/10/10 21:16:25 ID:xqhDWwNa
3連休age

203 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/10 23:27:08 ID:L6m6/vR0
現在、第6話を執筆中ですが、少々煮詰まっています。
公開できるようになるまで、あと少しかかりそうです。

読者の皆さんには申し訳ありませんが、もう少しお待ちください


>>クウガ新設作者さん
執筆おつかれさまです。
お体には気をつけてくださいね。
気楽にフンワカ行きましょう。フンワカ(^^b

204 :名無しより愛をこめて:04/10/13 16:04:18 ID:0TA2gUWi
age

205 :ライダー共闘・金色の鋏:04/10/13 21:59:29 ID:4fGWKm/t
 ヤツハ、コノテデタオサネバ――

「おや、どうやら貴方は、この私を倒したくてたまらないようですが……」
 金色の戦士、仮面ライダーシザーズが目の前の怪人に問い掛ける。
「ああそうだ……俺は、貴様のせいで赤っ恥をかいた上に無様に負けたんだからな……」怒りに震え、右手の鋏を打ち鳴らす怪人。
「はて……何があったか知りませんが、倒される気はありませんよ?」
 バババ!手にしたGM-01スコーピオンを打ち込むシザーズ。
「の、のわわっ!貴様飛び道具とは卑怯だぞ!と言うかどうしてそれを!?」「私、本業は警官ですから」しれっと言う悪徳刑事。

「うぬぬ……一度ならず二度までもこのグランバーザミーをコケにしやがってっ!」
「……だから、一体何の話を……」

「忘れたってのか!某プロジェクトX番外編、地獄の駅伝編のあの屈辱!
 貴様のシザーズピンチが最強だと言うので信用して使ったらあっさり撃ち砕かれて!!」

「…………ああ、ネタにマジレスした恥ずかしい人。逆恨みもはなはだしいですねぇ」
「ぬがぁっ!!
 喰らえ、グランファイヤー!」

<ナスティベント>
 ボルキャンサーの吐き出す泡が炎を消火する。
「ルール上オリジナルカードは規制されていないのでやってみました。では」

<ファイナルベント>
 ボルキャンサーに打ち出され、グランバーザミーを粉砕するシザーズ。

「まぁ、結局アレですね。ズルいやつほどよく笑う。って」

206 :クウガ新説作者:04/10/13 23:42:54 ID:x3BoNsQI
どうも作者です。ちょっと執筆が遅れています。明日中には絶対に投稿します。

207 :クウガ新説 胎動-05 五代の日常:04/10/14 19:19:27 ID:syg0Sz7I
【同日 19:00 文京区内ポレポレ】
マスターが「奈々の舞台があるから見てくる」といって今度は京都までいっていたため、
ここ数日ポレポレは五代が切り盛りしていた。未確認との戦いも一条たちのおかげで
前よりは負担が減り、自分の好きなことをやってるからか、生き生きとした表情をしていた。

「五代君、ポレポレカレー1つとコーヒー1つオーダーね。」手伝いに来ていた桜子が
注文を五代へと伝える。五代はそれを聞き、コーヒーを淹れ始める。同時に皿を出し、ご飯を盛り始めた。

フッと一瞬、五代の意識が遠のく。手にもっていた皿を落とし、皿が割れてしまった。
皿が割れる音でハッと気が付く。 「五代どうしたのよ?ボーっとしちゃって。」
桜子が心配そうに五代に聞く。 「なんでもない。あーあ割っちゃった。」五代は皿を片付け始める。
桜子は五代が空元気でいるような気もしたが、再び働き始める。


数時間後、店も閉店時間となり、五代は桜子と話ながら仕込みをはじめた。
「五代君、さっきどうしたの?」 「なんか最近、たまに眩暈がするんだよね。」
「眩暈?大丈夫なの五代君?」 「ホントになんでもないから。心配しないで。」
「心配もするわよ、もし戦いの最中に眩暈がしたらどうするのよ?いくら一条さんや
 氷川さんも戦っているっていっても未確認が脅威なのは5年前も今の変わらないんだからね。」
「大丈夫だって桜子さん。疲れてるだけだから。」五代はサムズアップで答える。

こうして五代の日常は過ぎていく。

208 :クウガ新説 胎動-06 未確認の一時:04/10/14 19:22:16 ID:syg0Sz7I
【2006年 2/5 12:00 都内某所】
ここ最近、未確認が潜伏してる雑居ビル。昨日は何か動きがあったが今日は
大きな動きはないようだ。

「昨日一日で100人か。少しペースが遅いんじゃないか?」蘭のタトゥーの女が言った。
「今までこれでゲゲルをやってきたのか。ガドルの兄だろ?お前は。」
「愚弟の話はするな。俺も誇り高き『虫』の一族の一人。やる時はやる。」

「ゲゲルのことなら安心しろ。昨日はリントが思ったより早く動き出したからな、
 少し手間取っただけだ。これからのは心配いらない。」冴えないサラリーマン風の男が言った。
「ならよい。私は暫くここをあける。」 「どこへ行く?」 「…長野だ。」
「長野?一体何のために。」 「ダグバが目覚めた、倒れたところだからな。」

蘭のタトゥーの女はその場から立ち去った。蘭の香りを残して。

「しかし、どうして『花』の一族はこうも上品ぶるかねぇ。ドレスなんか着ちゃってさー。」
「仕方あるまい。『花』の一族、特にバルバとあいつは戦闘能力が高い上に我らの中では
 一番主に近いからな。だれでもああいう風になってしまうだろう。」

「まぁいい、あいつに反抗するのはゴウマくらいの物だしな、われらには関係ない。
 ……じゃ、俺はゲゲルといきますか。」

冴えないサラリーマン風の男は今までのどこか穏やかな表情ではなく、狩りへと向かう『ハンター』のような表情をしていた。

209 :クウガ新説 胎動-07 強化プログラム:04/10/14 19:26:11 ID:syg0Sz7I
【同日 13:00 Gxユニット・Gトレーラー内】

「何とかなりますか?小沢さん。」氷川は今回の未確認が胞子を使うことを受け、
万が一のことを考え、小沢へと相談に来ていた。本当なら判明した時に相談すればよかったのだが、
昨日訪ねたときには小沢は出かけていたようだったため、今日の午後になった。

「それは大丈夫よ。G3−Xはもちろん、G3マイルドとV1のマスクにはそういう
 場面を想定して特殊技術ですごく小さな粒子も通さないようにできてるの。」
「そうなんですか、何で黙ってたんですか?」 「そう?いわなかたっけ?まぁいいわ。」

小沢は自分のバッグの中を探し始めた。そして小さなチップを三つ取り出した。

「これは……なんですか一体?」 「G3−X用のチップよ。そしてこれがV1でこれがマイルド用。」
小沢はトレーラー内のコンピュータ端末の電源を入れた。
「実は昨日、高村教授のところへ行ってきたの。」 「何のために?」
「最近は色々と複雑になってきたからね、事件も。だから何とかもっと強くできないかしらって思って。
 その事を相談したら、すでに強化チップは開発してたんですって。私が来ることを予想して。」
話しながらも手は端末のキーボードを恐ろしい速さで打ち続けて、マスク内側の頭部にチップを取りつけた。
「終わったわ。これでG3-Xの消費エネルギーとパワー出力のバランスが向上されたわ。」

次にV1とG3マイルドのプログラムを書き換え、チップを取り付けた。瞬く間に作業は終わった。

「さすがですね、小沢さん。」 「まぁ、私が唯一尊敬するあの高村教授が作ったし、これくらいはね。」
「でもなぜ昨日の内にやらなかったんですか?」 ふと疑問になったので聞いてみた。
「私だって昨日やりたかったわよ。でも高村教授と別れてから美杉教授に会ってね。」
「美杉さんですか。でも何の関係が?」
「成り行きでお酒飲むことになってね。美杉教授、酒癖すごく悪いのよ。もう、飲み過ぎたわ。
 おかげですっかり二日酔いで頭痛いわ。」頭を押えながら言う。

210 :クウガ新説 胎動-08 残酷な手法:04/10/14 19:27:46 ID:syg0Sz7I
【同日 16:40 都内某所】
白昼堂々と未確認による事件が起こった。今度は都内にあるライブハウスが
ターゲットに選ばれた。今日はここで今若者から注目を受けている5組のインディーズバンドが
共同で15:20から21:00までのライブを開いていた。会場は満員だった。

「また同じ手口。48号の犯行に間違いないですね。」現場を見た北條が言う。
「そのようですね。っと君。被害者の数はどのくらい?」氷川が所轄の警官に聞く。
「えーっとライブハウス自体は300名収容ですが、今回何人かはライブハウスの
 外に出てさらに犯行を行ったようです。最終的には400名ほどになるものと
 思われます。被害者の全員が死亡しています。」手帳を見ながら所轄の警官は氷川へと返す。

「400名……これはまた大規模にやってくれましたね。」北條が言った。
「北條さんもう少し調べてみますか?」 「そうしましょう。こうしててもしょうがありません。」

ピリリリリリリ。氷川の携帯に電話が着信する。一条からだ。

『氷川さん、一条です。港区台場に新48号が現れました。すでに五代が戦ってます。
 私もG3マイルドで向かいます。二人も急いでください。』
「わかりました。ではすぐ行きます。」

「どうしました?」と北條。「港区に48号です。五代さんが戦って、一条さんも向かっています。」
「そうですか…では急がなければ。後のことは頼みましたよ。」

二人は走ってパトカーへと戻った。乗ってすぐに尾室から「トレーラーで向かってるから現場に」
と無線が入る。そしてパトカーは港区へと走っていった。

211 :クウガ新説 胎動-09 港区にて:04/10/14 19:31:05 ID:syg0Sz7I
【同日 17:00 港区台場】
今度は比較的いつでも人がいる確率が高い観光スポットに未確認は現れた。
しかし、偶然通りかかった五代の手によって胞子が撒かれたところで
犯行を何とか防いだ。二人はそのまま戦っていた。

分身体八体と本体の計九体と戦っていた。クウガは落ちていた棒切れをロッドへと変えて、
青色のクウガで戦った。水流のような流れる動きで翻弄し、未確認を倒していた。

本体のみとなり、本体は装飾品をはずし槍へと変え、しなやかな筋肉、軽い身のこなしで
青のクウガ同様に流れるような素早い動きで戦っていた。どちらも甲乙つけ難い戦いぶりだった。

両者ある程度距離をとり、しばし沈黙が続いていた。一定の構えのまま両者とも探り合っていた。
その沈黙を切り裂いたのは一発の銃声だった。G3マイルドが現場へと到着し、クウガへと加勢した。
クウガは今だとばかりに高く跳び、全体重をかけて未確認の体を突いた。

倒したかと思われた時、未確認に浮かび上がったクウガの紋章が消えた。インパクトの瞬間に
体を強靭な筋肉を持つ剛力体へと変身を遂げた。もっていた槍もクウガの剣よりも一回り大きい剣になった。
クウガもBTCSへと戻り、アクセラーを抜いた。クウガも紫へと変わり、剣を構える。
同時に剛力体の分身体が四体現れ、三体はG3マイルドへと襲い掛かった。もう一体は本体と一緒にクウガへと迫って行った。

G3マイルドは寸前で攻撃をかわしながらゼロ距離でGM−01を発射して未確認を倒す。

一条がクウガの加勢へと向かい、走り出す。それを待ってましたといわんばかりに再び分身体を作り出す。
分身体の攻撃が当たるかと思われた瞬間、無数の弾丸が分身体と本体へと当たる。 G3−XとV1が到着した。
無数の弾丸に注意を取られた瞬間、クウガの剣が未確認の右腕を貫く。

紋章が浮かび上がった。しかし、未確認はかき消してしまった。そして「分が悪いな…」とつぶやき、
体中から胞子を噴出させて、辺りの視界をゼロにした。視界が良好になった時には、すでに姿はなかった。

212 :名無しより愛をこめて:04/10/14 19:33:13 ID:syg0Sz7I
【同日 17:20 都内某所】
未確認生命体は右腕を押えながら、潜伏先である雑居ビルへと入っていった。

「逃げてきたのか?ならば死、あるのみだぞ。」軍服の男が言い放ち、怪人へと変身する。
「逃げたわけじゃない。まぁ、見てな。俺の力はリントを同士討ちさせる事だけではないんだよ。
 もうすぐ、クウガ等は愕然とするさ。俺の胞子の力を見てな。」右腕を押えながら言う。
「そうか、ならいい。敵に背中を見せないのは我々の掟だからな。」軍服の男は変身をといた。

【同日同刻 港区台場】
四人は暫く現場周辺を捜索し、逃走した未確認を探していた。しかし発見できず、捜索を断念せざるを得なかった。
Gxユニットの三人は現場付近で待機していたトレーラーでそれぞれの強化スーツを脱いだ。

三人が現場へ戻ると、すでに何人かの捜査員が実況検分を行っていた。
「逃げられましたね、一条さん。」五代は一条へと言った。
「あぁ。しかしいずれ、見つかるだろう。」
「じゃあ一条さん。俺は店に帰ります。何かあったらすぐ連絡ください。」
五代はヘルメットを被り、BTCSのエンジンを吹かし、立ち去ろうとしていた。

まさにその時だった。 突然、捜査員から現場の様子を聞かれていた一人が鼻、耳、指先、口内、脚など
全身から血が噴き出てきた。立つ力も無くなって来た様で、力なく倒れこむ。目もうつろになってきた。
「刑事さん助けてくれよ。助けてくれよぉ……けいじ…さ……」力無くうなだれる。事情を聞いていた警官が
駆け寄るが、もう息は無く、徐々に体温が低下し警察官の手の中で冷たくなっていく………

それをきっかけに、目撃者の約四十人の血が一斉に噴き出しはじめ、次々と倒れていく。必死に警察官が
人々に話しかけ、何とか助けようと四苦八苦するが、原因もわからぬ今、どうする事もできなかった。
現場は何十人ものおびただしい程の血で真っ赤に染まっていた。


原因不明の出血、徐々に迫る死の恐怖。恐怖の時間は違うが、五代は旧42号の事件をまた思い出し、
『怒り』『悔しさ』『憎しみ』の心がこみ上げてきて、五代の心に不穏な影を落としていった。

213 :クウガ新説 胎動-11 現代対古代:04/10/14 19:34:33 ID:syg0Sz7I
【同日 17:00 関東医大病院】
一条は今回のライブハウスと港区での事件の被害者の解剖を椿へと頼み、解剖結果を待っていた。
五代とはあの場で別れたが、不安になっていた。あの時、五代は未確認に対する感情から
自然と拳を握っていた。表情もどこかいつもとは違う様子だった。


解剖室から椿がマスクとキャップをはずしながら出てくる。手には解剖結果を記した資料をもっていた。

「どうだった、椿?」一条は椿にたずねる。
「どうもこうも無い。まず最初のライブハウスでの事件は直接的な死因は刺しあった時と
 傷からの出血から来るショック死。刺された傷自体はそんなに深くない。これを見てみろ。」
椿は数枚の資料を取り出した。
「それはな、昨日こっちに搬送された死体の付着していた胞子と血液を榎田に調べてもらったんだ。その結果だ。
 血液中にはその胞子が含まれていた。昨日も言った通り、一種の神経毒が含まれている。
 今必死に科警研でその毒に対するワクチンを作っているそうだが、現代には無い、古代の環境で
 繁殖し易いらしくてな、対抗策は今のところ……無い。」

「では、下手に攻撃を加えると胞子が飛び散って危険だな。」
「それは大丈夫だ。次のページを見てみろ。」 一条は次のページに書かれている内容を黙読した。
「600度以上の熱で死滅するらしい。しかし、人間が600度の熱に触れたら生きて入られないだろう。
 『弱点はあるが、そこを突けない』。それが今最大の悩みの種だそうだ。でも、倒す時に
 お前の武器の火力を挙げれば胞子は消える。五代にも言っとけ。」

「そうだ椿、五代のアマダムは大丈夫なのか?」 「どうしたんだ?一体」
「最近のあいつ、旧42号の時の様にどこか雰囲気がおかしい。そこが心配でな。」
「一週間前にきた時には異常は無かったが?大丈夫だろう。お前が付いてるからな。」
「……椿。俺は本部に戻る。また後でな。」 「あぁ、五代に付いていてやれよ。なるべくな。」

一条と椿は互いにサムズアップをして別れ、それぞれの仕事へと戻っていった。

214 :クウガ新説 胎動-12 不思議な空気:04/10/14 19:35:55 ID:syg0Sz7I
【2006年 2月6日 9:00 長野県・九朗ヶ岳遺跡周辺】
蘭のタトゥーの女はダグバが復活した場所、そしてクウガとダグバが壮絶な戦いを
した九朗ヶ岳遺跡周辺へ付いた。

蘭のタトゥーの女は目を閉じ、九朗ヶ岳の木々や草花と自らの体を同化しはじめた。
ダグバとクウガの血で血を洗う壮絶な戦いを、遺跡周辺に息づいている自然と同調し、
草や木、花から感じ取っていた。そこにはなぜか穏やかな空気が流れていた。


戦いの記憶を感じ取った後、ゆっくりと目を開けた。その途端、さっきの穏やかな空気とは一変して、
殺気と優しさとが混ざり合った妙な空気に包まれていた。

そこへサングラスに黒いコートを纏った男が降りたった。「どうだった。我らが主の様子は。」男へと問う。
「まだ眠ってるよ……静かにな……しかしそれももうすぐ終わる。」
「そうか……ならばなおさらダグバの破片を見つけなければなるまい。」
「そのダグバの様子は感じられたか?」 「いや、感じられない。クウガとの戦いしか感じ取らなかった。」
「じゃあここで戦ったのは間違いなんだな。」 「あぁ。おそらく近くにいるはずだ。」

二人は別々の道へ歩き、『ダグバの破片』なる物を探し始めた。

215 :クウガ新説作者:04/10/14 19:40:00 ID:syg0Sz7I
どうも作者です。今回はこれまで。続きは月曜日に必ず投稿します。


>>アギト外伝作者さん
お言葉、ありがたく頂戴します。
私もアギト外伝の続きを見たいです。
お互いがんばりましょう。

216 :名無しより愛をこめて:04/10/14 20:59:12 ID:UqohJA5e
>じゃあここで戦ったのは間違いなんだな。
これは
>じゃあここで戦ったのは間違いないんだな。」 
の間違いかな?

217 :クウガ新説作者:04/10/14 22:03:07 ID:syg0Sz7I
すいません。その通りです。間違えました。

218 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/17 00:50:48 ID:MBF6ZYnA
【2007/7/20/15:13 文京区・後楽1丁目付近】


「これだけいれば…撃ち甲斐があるってもんだぜ!!」
「同感!」

 ズガガガガガガガガガガッ!
 ズガガガガガガガガガガッ!
 ダダダダダダダダダダダン!
 ダダダダダダダダダダダン!

 『GXX−05』と『GRX−07』、2つの大型火器を両手に持ち、四方八方に撃ちまくる穐山と宮田。
 東京が誇る某ドーム球場の周辺は、過去に都内の遊園地等数ヶ所で目撃されたミジンコ種怪人『ベ・ミジン・バ』の群れに埋め尽くされていた。
 150体近い『ベ・ミジン・バ』の大群を相手に奮闘する10人の勇者達。
「ハァッ!」
 スライダーモードに変形したマシントルネイダーを操るアギトが、体当たり技『ドラゴン・ブレス』で吹き飛ばし―
「うぉりゃぁ!」
 『タイタンソード』を2刀流で装備したクウガ・タイタンフォームが、次々と斬り捨てる。
「ネット弾発射!」
「GAX−04、シュート!」
 北條の持つ『GGX−02』から放たれる特殊繊維製のネットと、竹内の左腕に装備された『GAX−04』から射出されたアンカーが、十数体を一気に拘束し―
「氷川警部! 一条警部! 今です!!」
「「了解!」」

 ズガガガガガガガガガガッ!
 ズガガガガガガガガガガッ!

 氷川と一条の『GXX−05』が、それらを一気に殲滅する。

219 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/17 00:52:09 ID:MBF6ZYnA
「ウワォッ!!」
 野獣のような身のこなしで、ギルスが5体を一気に戦闘不能に追い込めば―
「sechs(ゼクス)! sieben(ズィーベン)! acht(アハト)!」 

 ダダダン!

 永瀬は、あのガ●=カタ並の機敏な動きと正確な射撃で、1度に3体を撃ち倒す。
 戦いはクウガ達有利に進み、そして、およそ40分後―
「これで、ラスト!」
 宮田の『GMX−01』が放った弾丸が、最後の1体を撃ち貫き、『ベ・ミジン・バ』の群れは全滅した。
「敵集団の殲滅を確認。これより帰還する」 
 北條の言葉で周囲に安堵感が漂う。今までで最大といっても過言ではない戦いを制したのだから、無理もない。
 だが、戦いはまだ終わってはいなかった。
「パセサザ、ベ・ミジン・バ。ルセゾバグロンバシ(我らは、ベ・ミジン・バ。群れを成す者なり)」
 突然、200体近いベ・ミジン・バの群れが、クウガ達の前方に出現したのだ。まるで瞬間移動でもおこなったかのように…。
「そんなのありかよ!?」
 突然すぎる敵の出現に、思わず突っ込みを入れてしまう宮田。
 勿論、そんな突っ込みに答える事もなく、ミジン達は前進を開始した。
「くそっ!」
 進撃を開始した敵に、穐山は『GXX−05』で攻撃を仕掛けるが―
 
 ズガガガガガッ!………カチッ! カチッ!

 数発、弾が発射された所で、攻撃が止まった。弾切れである。
「弾切れかよ…」
 舌打ちと共に呟く穐山。先程の戦いで、弾丸は殆ど使い果たしていたのだ。
 更にバッテリーの残量も15%を切っており、G5とG3カスタムは文字通り、戦闘不能に陥ろうとしていた。 
「今のままでは、10分動くのがやっとか…」
 マスクの中で、冷や汗を流しながら呟く北條。呟きながらも、現在の状況で最善の策を考える。そして―
「これより、Gトレーラーに帰還。速やかにバッテリーと弾薬の補給を行い、戦列に復帰する!!」
 現状で最善と考えられる指示を下した。

220 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/17 00:53:14 ID:MBF6ZYnA
 

「一条さん達が戻るまで、俺達だけで頑張りましょう!」
 Gトレーラーへ向かう北條達を背に、アギト達へ声をかけるクウガ。それにしっかりと頷くアギト、ギルス、G3−F。
 4対200、圧倒的戦力差の中、第2ラウンドが開始された。


【同時刻 Gトレーラー内】


 一方、Gトレーラーへと戻った北條達は―
「補給が出来ないって…何故です!?」
 尾室から聞かされた意外な言葉に、驚きを隠せないでいた。
「Gトレーラーのコンピューターに何者かが侵入して、システムの一部を破壊したんだ。そのせいで弾薬・バッテリー保管庫のロックが解除できなくなったんだよ」
 悔しそうに呟く尾室。その背後では、新井が必死の表情でキーボードを操作し、システムの復旧を図っている。
「どの位かかる?」
 尾室ではなく、新井に声をかける北條。新井の返答次第で、これからの行動を考える必要があるからだ。だが―
「正直言って、かなり酷いです。システムの再構築が必要な部分もありますから、どんなに急いでも30分…いえ、20分はかかります」
 新井の返答は最悪といってよい物だった。北條は舌打ちをしつつも、今出来る最善の事を実行する覚悟を決めた。
「皆、力を貸せ…保管庫をこじ開けるぞ」

221 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/17 00:57:26 ID:MBF6ZYnA
【同時刻 都内某所・有名ホテル】


「これで、リントの戦士達の動きは封じました」
 パソコンの画面を見ながら、笑みを浮かべる8人のゴ・ジャーザ・ギ。
 そう、Gトレーラーのコンピューターに侵入し、システムを破壊したのは彼女達だったのだ。
「お見事、上の上ですね」
 満足げな顔でジャーザ達に言葉を書けるオーディン。そして誰に言うでもなく彼は呟く。
「『ベ』の者達ではクウガ達に太刀打ちできない。だが、それは単体での話。圧倒的多数と戦えば、如何にクウガ達でも疲弊し、いつかは倒れる…さあ、貴方の言う『援護』とやらの正体、見極めさせてもらいますよ」
 その呟きは、今はこの場にいないあの青年に向けて発せられた物のように感じられた。

222 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/17 00:59:31 ID:MBF6ZYnA
【同時刻 文京区・後楽1丁目付近】


「はぁっ!」
 バーニングフォームに変身したアギトが、その燃える拳を振るう度に、1体、また1体と吹き飛ぶベ・ミジン・バ。
「ウワォッ!!」
 エクシートギルスの背中から放たれる触手『ギルススティンガー』が、7〜8体を一気に刺し貫く。
「喰らえ!」

 ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!

 G3−Fの専用装備の1つである重機関銃『GHMX−11』。
 それから大音響と共に放たれる大口径の弾丸が、周囲に群がる十数体を一気に蜂の巣にする。
「うぉりゃぁ!」
 『タイタンソード』を2刀流で装備したクウガ・タイタンフォームが、一気に6体を斬り捨てる。
 200体近くいたベ・ミジン・バの群れも、4人の奮戦によりあと僅かになっていた。だが―
「パセサザ、ベ・ミジン・バ。ルセゾバグロンバシ(我らは、ベ・ミジン・バ。群れを成す者なり)」
 その声と共に、再び200体近いベ・ミジン・バの群れが、クウガ達の前方に出現したのだ。
「これではきりが無い…」
 『GHMX−11』を撃ちながら、呟く氷川。
 敵集団、個々の能力は大した事はないが、倒しても倒しても現れるこの数が問題だった。
「このままでは、こちらの体力が限界に達した時に押し切られる…」
 そんな思いが、氷川の脳裏を過ぎったその時、奇跡は起きた。

 ダダダン!

 突如、別方向より放たれた弾丸が、ミジン3体を撃ち倒す。
「α小隊が戻ってきた?」
 銃撃の方向に視線を送る4人。次の瞬間、アギト、ギルス、G3−Fは驚愕の声をあげる事となる。

223 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/17 01:02:46 ID:MBF6ZYnA
「「「あれは…まさか!?」」」
 そこには2人の戦士がいた。
 1人は鋼の戦士。黒と銀のボディに青い目。G3−Xをも凌ぐ力を持つその名はG4!
 そして、もう1人。異形の姿に限りなき力を秘めた戦士、その名はアナザーアギト!
 2人の戦士は、周囲のミジン達を蹴散らし、クウガ達へ合流した。
「き、木野さん…ど、どうし―
「話は後だ。まずはこいつらを片付けるぞ」
 アギトの言葉を遮り、構えるアナザーアギト。そのまま戦闘が再開された。


 戦闘は文字通り一方的だった。
 アナザーアギトとG4を加えたクウガ達は勢いを増し、次々とミジン達を撃破していく。
 そして、何とか補給を完了したα小隊とG3カスタムが現場に戻ってきた時、ミジンの大群は全滅していた。

224 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/17 01:11:14 ID:MBF6ZYnA
【2007/7/20/17:00 都内某所・有名ホテル】

「なるほど、あの2人が貴方の言う『援護』ですか…バルバ、『ゴ』の者達に数日中に『儀式』を行う…そう伝えなさい」
 満面の笑みを浮かべ、バルバに指示を送るオーディン。
 果たして『儀式』とはなんなのか。今、物語は終焉に向けて加速しようとしていた。



 第6話完   次回『限りない進化の力』近日公開

225 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/10/17 01:13:19 ID:MBF6ZYnA
何とか、第6話が完成しました…。
今回は煮詰まり方が半端ではなく、何とか形になったこれも、お世辞にも良い出来とは言えません

何とか、次回は名誉挽回の為にも頑張りたいので、よろしくお願いします

226 :名無しより愛をこめて:04/10/17 11:01:55 ID:P6YXfbyy
>>アギト外伝作者
いやいや。いつも面白いですよ!
G4とアナザーアギトが出てきたのはビックリですが、たしか謎の青年が話しかけたのがこの二人ってことですね。
これからも楽しみにしてます!

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