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【復活!】ライダー共闘SSスレその7【戦え】

1 :名無しより愛をこめて:04/08/11 13:53 ID:8RoGjWR1

仮面ライダー作品の世界観のアナザーストーリーはもちろん、
時代も世代も違う作品群の夢の競演からオリジナルライダーまで
自由度の高いSSを職人さんに発表してもらうスレです
age,sage自由、批評は良いが煽りをしてはいけないよ

読者の方も感想、激励等どんどんカキコして行きましょう
職人さんもぜひよろしく

※投稿増やす為、小説・ノベル、オリジナル、
他作品とのクロスオーバーも前向きに検討していきましょう


バックナンバーはこちら↓
ログ庫 
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/9133/rider/index.html
避難所 
http://jbbs.shitaraba.com/movie/3028/saidestory.html


2 :名無しより愛をこめて:04/08/11 13:53 ID:mt6002AI
うるせえふぁげ

3 :名無しより愛をこめて:04/08/11 14:03 ID:8RoGjWR1

半年ぶりに来たら落ちていたので立てた
新作で『真』みたいな話しをやりたいと構想中

4 :復活・ライダー共闘:04/08/11 16:28 ID:8RoGjWR1
せっかくの新スレなんで、これ置いていきますね

--------------------------------------------------------

突如として現れた未知の生命体の大群。
不気味な姿をした異形の者達が街を多い尽くし、人々に襲い掛かる。
戦慄、成す術も無く、ただ恐怖に打ち震え逃げ惑う人々。

アンデッドを封印する為、戦いを続けていた剣崎、橘、睦月。
彼らはアンデッド以外の生命体に戸惑いながらも、
「人々を守る」という仮面ライダーとしての職務を全うしようとする。
「橘さん!アンデッド以外に未知の生命体いるなんて一体どういうことなんですっ!?」
「俺にも全くわからん。。所長なら何かを知っているかもしれないが・・・」
BOARDのシステムを移植されたノート型PC、そのアンデッドサーチャーは
明らかにアンデッド以外の生命体に反応を示していた。

「とにかく今は、人々を襲っている未知の生命体を喰い止めるんだっ」
「はいっ!!」橘の言葉に頷く剣崎と睦月。
「相手は兎に角数が多い、戦力は分散されてしまうが、ここは3手に別れよう」
橘の指示の元、3人はマシンを駆って現場へと急行する。


5 :復活・ライダー共闘:04/08/11 16:29 ID:8RoGjWR1

「クソッ、一体こいつらなんなんだっ!?」
ブレイドとなった剣崎は未知の生命体と交戦する。
その生命体の大群は明らかに剣崎の知るアンデッドとは異なっていた。
動物などをモチーフにしたようでありながら、黒を基調としたアンデッドとは異なり、
色彩にとんだ者や、全身灰色の姿をした者などその外観も多彩だ。
それらの群れを成す未知の生命体がブレイドに次々と襲い掛かる。
ブレイドはブレイラウザーで敵の攻撃を受け切るのが精一杯、カードを使う隙すら無い。
一斉にブレイドに襲いかかる未知の生命体の群れ。

ブレイドが成す術も無く蹂躙されようとしていた、その時
ビルの上に立つ人影。太陽の逆光でその顔は見えないがシルエットだけが大きく地面に映し出される。
その男は身構えるとこう叫ぶ「変身っ!!」
変身したそのシルエットは人型には間違いなかったが、二本の角のようなものが生えているようでもあった。

その存在に気づいたブレイド「新たな敵か!?」
2本角はビルからダイブして飛び降りる、ブレイドと同じ赤い大きな目を持ち、赤いアーマーを纏った戦士。
赤いアーマーの戦士は片膝を着いて地に舞い降りる。
戦士はその姿を白と紫の色に変化させ、手に巨大な剣を持ち、未知の生命体を次々と薙倒して行く。
それは剣崎達仮面ライダーに酷似していたが、剣崎の知るどの仮面ライダーとも異なったいた。
「俺達の他にも仮面ライダーがいるのか?」


6 :復活・ライダー共闘:04/08/11 16:30 ID:8RoGjWR1

未知の生命体達はその新たなに出現した仮面ライダーに襲い掛かって行く。
これを一刀両断で次々と斬り倒して行くもう一人のライダー。
ブレイドはその隙に2枚のカードを取出しをラウズする『ライトニングスラッシュ』ラウザーから機械的な音声が流れる。
ブレイドは未知の生命体の群れに突進し、雷の属性をおびた剣で次々と敵を切り捨てて行く。
赤いアーマーのライダーとブレイドは次々と未知の生命体を撃破する。

「あんた、一体なんなんだ?あんたもやっぱりライダーなのか?」ブレイドは赤いアーマーの戦士に問う。
「ライダー??」「俺はただ、みんなの笑顔を守る為に戦っているだけですっ」
ブレイドの前に突如として出現したライダーはそう答える。
剣崎の胸にその言葉は響いた『俺と一緒だっ、俺もみんなを守る為にライダーという仕事を選んだ』
「あんたとは上手くやっていけそうだな」


7 :復活・ライダー共闘:04/08/11 16:49 ID:8RoGjWR1

ギャレンもまた苦戦を強いられていた。ギャレンに群がる無数の未知の生命体。ラウザーを構え銃を撃ち続けるギャレン。
銃弾を受けバタバタと倒れる未知の生命体、だがその上を踏み越えて未知の生命体はギャレンに襲い掛かる。
「クッ、これではキリがないっ」ギャレンは未知の生命体との距離を取り後退しながらラウザーを撃ち続ける。

圧倒的な数の差の前に押され気味のギャレン。そのギャレンの背後に姿を見せる青年。
「こんなところで何をしているっ!? 早く逃げるんだっ!!」
ギャレンはその青年を逃げ遅れた一般人だと思っていた。
「いいえ、逃げる訳にはいきません」青年はそう言い身構える
「変身っ!!」青年がそう叫ぶと、彼の姿は大きな2本の金の角を持つ仮面ライダーへと変わる。
「ライダーなのかっ!?」ギャレンは見た事の無いライダーの出現に驚きを隠せない。

「俺はみんなの居場所を守ると決めたんです、だから逃げる訳にはいきませんっ」
ギャレンの前に現れたライダーはそう言うと、赤い鎧にチェンジして、
剣を手に未知の生命体の群れの中へと突進して行き、敵を次々と薙倒して行く。

ギャレンこと橘の胸には、その彼の言葉が残っていた。
橘の心に蘇る小夜子の面影。
橘はBOARDを失い、小夜子を失って以来、帰る場所を失くしていた。
夢を持って研究に没頭したBOARD時代、ライダーになる為の訓練を受けたのもそこだった。
そしてBOARD壊滅後、橘の唯一の心の支えであった小夜子。
だが、その小夜子も今はいない。橘は孤独であった。
剣崎や睦月といったライダーの仲間はいるが、それでも彼の心の安息の場は何処にも無かった。
橘の胸にいわれのないせつなさが込み上げて来る。

『そうだな、俺のように帰る場所を失くした者をこれ以上増やす訳にはいかないな』
『帰る場所が無いのは、俺一人で充分だ、、そうだろ?小夜子』
橘は再度自分の決意を確認するかのように、今は亡き小夜子に心の中で問うた。

そして、ギャレンはJとQのカードを手にする。


8 :復活・ライダー共闘:04/08/11 16:50 ID:8RoGjWR1

ラウザーを振り回し、未知の生命体を薙倒すレンゲル「こんなの無理だよっ!」
カテゴリーAの邪悪な意志を制御し、自らの意志で戦う睦月であったが、
ここでもやはりその圧倒的な数の前に押されていた。
無数の未知の生命体を前に弱気になる睦月、その心の隙に付け入ろうとするカテゴリーA。
睦月は未知の生命体の他に、自らの心とそしてベルトに潜む邪悪な意志とも戦わけなくてはならなかった。
カテゴリーAの邪悪な意志に苦しみ睦月=レンゲルに容赦無く襲い掛かる未知の生命体の群れ。

陽炎の向こうへと続く地平から姿を見せる赤いボディの仮面ライダー。
陽炎の中をゆっくり歩きながら、そのライダーはカードを取り出し手甲にセットする。
「ストライクベント」機械的な音声がそう響くと、そのライダーは手に龍の顔を模したようなものを装着する。
ライダーが身構えその手を前に突き出すと、手にはめた龍の口から火炎弾が吐かれる。
火炎弾は未知の生命体数体に激突し爆破炎上させる。

レンゲルの元に歩み寄るライダー「大丈夫か?」
そのライダーがそう声を掛けた時、睦月の頭の中に邪悪な意志の声が繰り返し響き渡る。
「倒せっ!!倒せっ!!」頭を抱える苦しむレンゲル=睦月。
だが睦月の抵抗虚しく、レンゲルはカテゴリーAの邪悪な意志に支配されてしまう。
レンゲルは錫状型のラウザーをそのライダーに振り下ろして襲い掛かる。高い金属音が辺りに響き渡る。
赤いライダーはその手甲でレンゲルのラウザーを受け止めていた。
その姿勢のまま動きを止める二人のライダー。

だが次の瞬間赤いライダーはレンゲルを顔を思いっきり殴りつけた
「馬鹿野郎っ!!」その衝撃と怒鳴り声にレンゲルの中の睦月は我を取り戻す。
「この世界じゃな、ライダー同士は戦わなくてもいいんだよっ!!」
「ただみんなを守る為だけに戦うだけでいいんだよっ!!」
「お前にはそれがどんなに大事なことなのか分からないのかよっ!?」
赤いライダーはレンゲル=睦月に向かってそう怒鳴った、それは彼の心の叫びだったのかもしれない。


9 :復活・ライダー共闘:04/08/11 16:57 ID:8RoGjWR1

そしてもう一人ここにも未知の生命体と戦っている者がいた。
人間以外の生命体でありながら、人間の母子を愛し守ろうとする者。相川始、彼は人間にはそう呼ばれていた。
母子を逃がし、変身して、未知の生命体の群れと戦うカリス。
だがその圧倒的な数の差の前に、伝説のアンデッド・カリスもまた他の者同様に苦戦していた。
「アンデッドの他に、こんな種族がいるとはな」カリスは未知なる生命体の存在に疑問を抱かずにはいられなかった。

「あんた、人間じゃないのに、人間を守る為に戦ってるんだってな?」
戦うカリスの元に突然姿を見せる茶色い長髪の青年。
「誰だっ!?」カリスはその青年の声に振り返る。

「そういう奴は嫌いじゃないぜ」そう言う青年に突如背後から襲い掛かろうとする未知の生命体。
青年は咄嗟にその身体を変化させて、獣のような素早さでこれをかわし、飛び跳ねながら未知の生命体を蹴り倒す。
その全身は灰色でまるで狼のような姿であった。
『奴もまた人間ではないというのか??』カリスはその光景に目を見張る。
そんなカリスをよそに未知の生命体の攻撃をかわした青年は再び人間の姿へと戻っていた。
「俺も人間じゃぁなくなっちまったけど、人間を守りたいと思っている」

青年は携帯を手にしボタンを押す『standing by』
「変身っ!!」そう叫びながら自らの腰に巻かれていたベルトに携帯を装填する『complete』
その機械的な音声と共に青年のカラダに赤いラインが走り、ライダーの姿へと変わって行く。

「馬鹿な、俺達の他にライダーもいるのかっ!?」
1万年前のバトルを見て来たカリスには、自分達以外の未知の生命体の存在、そしてライダーの存在が解せなかった。
自分が知らない何かが別の所で起こっている、それは確信へと変わって行った。

黒いボディに赤いラインのライダーは手をブラブラと振る。
「人間と共存して行くこと、それが俺の夢だ」
それは彼がずっと抱き続けて来た夢であり、貫き続けて来た信念。
青年の言葉がカリス、いや相川始の胸に深く突き刺さる。


10 :復活・ライダー共闘:04/08/11 16:59 ID:8RoGjWR1

「我々は、幾度となく人間を支配しようと試みて来た。
だが、そのどれもが失敗に終わった。
時を越える能力を身につけた我々は、失敗する度に時を戻し、リセットし直して、
幾度と無く人間を支配しようと試みて来た。
それが結果として幾多のパラレルワールドを誕生させる事にもなった。
時にはグロンギという殺戮マシーンの種族をつくり
時には光と闇を争わせるように仕向け
時には人間の欲望に目をつけミラーワールドをつくりライダー同士を戦わせた。
時には人間の闇の進化であるオルフェノクを仕込んだ。
そして太古の昔にまで遡りアンデッドによる種族間の争いまで仕込んだのだ。
だが、どの世界にも必ず仮面ライダーを名乗る者が現れた。
仮面ライダーを名乗る者によって、我々の計画は全て阻止され続けて来たのだ。」

「人間が理不尽な支配を受けようとする時、人間の自由の為に戦う者、それが仮面ライダーだ
お前達がいる限り、仮面ライダーもまた必ず現れる」

「そうかもしれぬ、我々とお前達はコインの表と裏のようなもの、我々の存在は常にお前達ライダーの存在を意味する。
我々もようやくその事を理解したのだ。
だからこそ我々は最後の戦いを挑む事にしたのだ。
パラレルワールドを一つに集約してライダーと我々との最終決戦とする、それがこの世界なのだ。
支配が叶わぬと言うのなら人間を滅亡させても構わぬ、
我らが宿敵ライダー達を倒す為であればそれも止むを得まい。」

「本郷猛よ、我々と貴様達ライダーの最後の戦いがこれからはじまるのだ」


11 :名無しより愛をこめて:04/08/11 18:26 ID:xCLEDdL9
 劇場版剣のプロローグみたいなもの読んでみたいな

12 :名無しより愛をこめて:04/08/11 23:41 ID:oUzft+Xo
職人さん召還age

13 :名無しより愛をこめて:04/08/12 11:24 ID:kyrwSkzm
>>4-10
ものすごくグッジョブ!
いいねえ、燃えるね!

14 :名無しより愛をこめて:04/08/12 12:30 ID:E/oBmfcC
以前このスレで掲載されていた「Heat On!13RIDERS」終了後の世界というテーマで
ライダー小説を書いてみたいんですけど・・・

15 :heat君:04/08/13 18:30 ID:fMmCH6+h
>>14
いいですよ、どんどん使ってください
スレが盛り上がれば個人的には何でもOKですw

16 :名無しより愛をこめて:04/08/13 22:49 ID:9QgPWlku
イイスレなんで、age

17 :名無しより愛をこめて:04/08/13 22:50 ID:9QgPWlku
イイスレ age!

18 ::04/08/14 00:29 ID:xtKAidnb
>>4-10
の世界観をベースにしばらく短編(中編?)などを
【仮面ライダー・ガイ】
【仮面ライダー・シザース】
などいきなりマニアックなところを狙いますw

19 :【仮面ライダー・ガイ】:04/08/14 00:29 ID:xtKAidnb

「末端のシステムよりウィルスが侵入した模様ですっ!!」

警察の頭脳とも呼べるメインシステムコンピューターに異変が起こっていた。

「ウィルスは急速に増殖しながらメインシステムへの侵入を試みていますっ!!」
システムを管理しているエンジニア、オペレーター達の緊迫した声が飛び交う。
「現在既に350のプロテクトを突破されていますっ!!」

「メインシステムにウィルス侵入っ!!」
「ウィルス対策班は何をしている?!」システム管理統括者の怒号が飛ぶ。
「現在ワクチンを投与、効き目ありませんっ!!」
管理室にいる数十人の人間が、目にも止まらぬ勢いでひたすらキーボードを叩き続ける。

「現在、対策班がウィルスに対する新たなワクチンを開発しました、投与しますっ!!」
その場に居合わせた人々の顔に緊張が走る。
「開発したウィルスの投与により、ウィルスの増殖速度は若干弱まりました」
人々の顔に多少安堵の色が見られたがそれも束の間
「しかし、ウィルスも直に抗体を生成をはじめている模様、効き目は一時的なものと思われますっ!」
「進化するウィルスかっ!?」

「このままではシステムの制御不能になりますっ!!」
人々の焦りと不安はやがて混乱、混沌へと変わって行く。
「このシステムに幾らの予算を注ぎ込んだと思っているんだっ!?
 それがこうも簡単にいいようにされてしまうのかっ!?」
システム管理統括者はその何も出来ない無力さを嘆く。

「システムの90% 侵蝕されましたっ!!」
打つ手も無く、ただ終わりを待つ為だけの時間。
「システムダウンしますっ!!」
最悪の状況を告げるオペレーターの声。


20 :【仮面ライダー・ガイ】:04/08/14 00:30 ID:xtKAidnb

だが次の瞬間全く予想だにしなかった事が起こっていた。
すべてのモニターに映し出される髑髏の画像。
髑髏は滑稽な動きで顎を動かし笑ってみせる。
続いてモニターに映し出される文字

『 GAME OVER 』

その場に居た一同は緊張から一転、呆気にとられ脱力する。


その後の調査で、ウィルスによるシステム侵蝕はすべてダミーのプログラムであったことが判明した。
目くらましのウィルスプログラムを使い、その混乱に乗じて、犯人は真の目的を達成していた。
トップシークレット、重要機密事項の情報を盗み出すという真の目的を。

「侵入した形跡なども一切自動的にデリートされるように処理されていますから、
今となっては犯人を探し出すことも不可能ですね、まさしく完全犯罪ですよ」
その後の調査を行ったエンジニアはただそう報告するだけしか出来なかった。


21 :【仮面ライダー・ガイ】:04/08/14 00:31 ID:xtKAidnb

「意外にあっけなかったね」キーポードを尋常ならざる速さで叩きながら青年は呟いた。
「念の為、目くらまし用のダミーのプログラムを二重三重に用意してたけど、必要なかったみたい」
「警察も大したことないなぁ、ダメダメだね」

目の前のモニターを食い入るように見つめる青年。
「なるほどね、未確認生命体、アンノウン、オルフェノクにアンデッドね…」
「そしてこれが13人以外のライダー、GユニットにGシリーズ…」

青年はひとしきりデータに目を通すと一息ついた。
「この中で俺が勝ち抜くのは厳しいかもね〜」
「でも俺には天才的、いや悪魔的な頭脳があるから」
「緻密な計画には、情報収集は欠かせないよね」
「そうだろ、相棒?」
青年は机の上の置き鏡に向かってそう問い掛ける。
呼応するかのように鏡の中で雄叫びを上げるミラーモンスター・メタルゲラス

青年の名は芝浦淳、又の名を仮面ライダー・ガイ


【仮面ライダー・ガイ】


22 :【仮面ライダー・ガイ】:04/08/14 00:56 ID:xtKAidnb

「どうでした?小沢さん」氷川は戻って来た小沢女史に声を掛ける。
未知の生命体の大量発生以降、不眠不休のハードワークを強いられているGユニットの面々。

「どうもこうも無いわよ、外部に公表こそされていないけど、
ハッカー1人にいいよにやられちゃって、警察の面目丸潰れね」不機嫌そうに小沢は嘆いてみせた。

「しかし、犯人は何をする気なんでしょうね?機密事項を売っぱらうとか?」小室は小沢にコーヒーを入れる。

「私達の立場からすれば、一番厄介なのはGシリーズのデータも盗まれた可能性があるということね」
「ただでさえ、アンノウンの他に、未確認やらオルフェノクやらモンスターやらアンデッドやら、
わけのわからないのが増えたんだから、これ以上の厄介事はご免こうむりたいは」
小沢は現状を皮肉りながら溜息混じりにそう嘆いてみせた。

「表沙汰にはなってないけど、同様の手口でスマートブレイン社もデータを盗まれたらしいわよ」
「彼らの場合は企業スパイってことになるのかもしれないけど」
「彼らも面子があるから表立って警察には言えないでしょうけど」

「あぁSB社は警視庁の南さんと繋がりがあるとかないとか、噂になってますよね」小室は小沢にコーヒーを渡す。

小室が入れたコーヒーを飲む小沢。
「小室君も、こんな夏の暑い日なんだからせめてアイスにしてくれるぐらい気が利けばいいんだけどね」
小沢は一人小声で再び嘆く。


23 :【仮面ライダー・ガイ】:04/08/14 01:26 ID:xtKAidnb

芝浦はもう何日も部屋に籠もったきりで、モニタと睨めっこを続けていた。
警察からデータを盗み出した後、同様にスマートブレイン社からデータを盗み、
さらにブレイド・ギャレンと言ったBOARD製ライダーのデータの収集に明け暮れた。
特にBOARDが壊滅してしまった今、BOARD製ライダーのデータ収集はかなりの骨と言えた。
レンゲル・カリス等に至っては実際に戦闘中にデータを取って行くしか方法は無かった。

『現在のガイとメタルゲラスの能力では、この中で勝ち抜くのは確かに厳しい。
だが、様々な組織とライダー達が互いに潰しあえば俺達にもチャンスはある。
問題はどうやってこいつらを引掻きまわして潰しあいをさせるかだ。
浅倉みたいなのが大勢いてくれればやり易いんだけど』

『まぁいずれにしても戦力(武装)の増強は必要だろうな。
ガイも決して手数が多い方ではないし、戦い方も決まってしまっている。
まずはその辺りの問題を解決しなければ。

神崎が今後新たなカードを俺に提供してくれるとは思えないし。
神崎製ライダーは武器や防具を契約モンスターに依存しているから、
他のライダーから武器や防具を奪うと言うのは考えずらい。

SB製ライダーもフォトンストリームをシステムに取り入れている為、
武器等に汎用性があるとは言えない。ただビーグル系は使えるかもしれないな。

BOARD製ライダーは、このラウズカードなるカードがアドベントカードに似ていなくも無い。
もしラウズカードが使えるならば、手に入れればかなり戦いの幅は広がるだろう。

だがやはり汎用性の高さで言えば警察製のGシリーズの武器と言う事になるか。
ガイの武器としてそのまま利用出来そうなものは多いな。』


24 :【仮面ライダー・ガイ】:04/08/14 02:04 ID:xtKAidnb

『差当り、警察の武器保管庫なり、Gトレーラーを襲うにしてもだ。
今迄俺が地道に洗脳して来た奴らが数百人はいる筈だ。
こいつらを煽って暴徒として襲撃させるという手がある。
これは俺の手を直接下さずに済むし安心と言えば安心だ。
だが、奴らはこの先、まだまだ使える局面がありそうだ。
特に人道主義的なライダーとの戦いの際には、
生きた盾として俺を守ってくれる可能性は高い。

となるとやはり俺が直接やるか。
今なら未知の生命体騒ぎで警察も警備が手薄になっているだろう。
だが、やらなら万全を期さなければならない。
陽動作戦はどうだ?
誰かを煽って騒動を起こさせ、警察の戦力がそちらに集中している隙に、武器保管庫を襲撃する。
武器の運び出しは一旦ミラーワールドに放り込んでおけば、まずバレることはないだろう。
その場合、小悪党の蟹刑事に見つかる可能性はあるが、それも極めて低い。
第一奴が見つけた所で奴の立場上それを公にするとも思えない。
奴も自分がミラーライダーと言う事は周囲に秘密にしておきたい筈だ。

陽動の役を誰にやらせるかだが。浅倉辺りをハメるか?
いや、よく考えればその役は別にライダーでなくてもいい訳だな。

グロンギか?知能はあるらしいが、人間を狩ること目的とした集団らしいし、
今のところ取引や駆引きが通用する相手とは思えないな。
アンノウンに至っては言葉すら通じないようだし。
アンデッドも一万年前のバトルだの謎が多過ぎて迂闊には話が出来ないな。
となるとオルフェノクか。

SB社=オルフェノクと判明した時点でこれはある意味必然か。』


25 :【仮面ライダー・ガイ】:04/08/14 03:03 ID:xtKAidnb

数日後、スマートブレイン社に向かう芝浦の姿があった。
「あっ、社長さんに会いたいんだけど?」受付で芝浦はいきなりそう切り出した。
「お約束の方はさせて頂いておりますでしょうか?」受付嬢は不審に思いながら丁寧な口調で応える。
「アポなんてしてる訳ないじゃん、今日はじめて会うんだからさ」笑いながら軽口を聞く芝浦。
「申し訳御座いません…」そう言い掛けた受付嬢を制して
「『帝王のベルト』の件で、って言って貰えればわかるから」そう言い受付嬢にウィンクしてみせるのであった。

暫く待たされた後、芝浦は最上階の社長室に案内された。
芝浦としてはすべて計算済みであった。
盗み出したデータの中にあった『帝王のベルト』という言葉。
それが何かを明確に指し示す情報を芝浦は持っていなかったが、
それがおそらく非常に重要なものであろうことは芝浦も理解していた。
そこでカマをかけてみたが、これが見事に的中したのだ。

窓がすべてガラス張りの社長室で芝浦は再度待たされた。
「やっぱ、社長室ってこういうガラス張りが多いのかねぇ〜」
その間、芝浦は最上階のガラス窓から外を眺める。
それはただ単に外を見ているだけというよりは何かを確かめるようでもあった。

芝浦が窓ガラスを眺めていると、背後で入口の扉が開く音がした。
「お待たせしました」
芝浦が振り返るとそこにはスマートブレイン社社長・村上の姿があった。
その顔は今をときめく時代の寵児として、
よく新聞や雑誌などに紹介されているのを芝浦も何度か見たことがあった。


26 :【仮面ライダー・ガイ】:04/08/14 10:15 ID:xtKAidnb

「君が先日の凄腕ハッカーという訳ですか?」村上は芝浦を睨むように凝視した。
「一体何の事??」芝浦は涼しい顔でとぼけてみせる。

「『帝王のベルト』は、我々の中でも極限られた者しか知らない事でね」
「それを知っているという事は、我々のトップシークレットを盗み見たと言う事、
つまり自分がこの間のハッカーだと名乗り出ているようなもんですよ」
「それは君も承知の上で、敢えて『帝王のベルト』をキーワードに選んだのでしょう?私に会う為に」
村上には芝浦の考えはわかっていた。


27 :【仮面ライダー・ガイ】:04/08/14 10:16 ID:xtKAidnb

「さすがだね、スマートブレインの社長さん」芝浦は余裕の笑みを浮かべてみせた。
実際に芝浦はこういう状況で臆する事の無い性格だし、まだまだ余裕があった。
ただひとつ注意しなくてはならない事は、相手に自分がデータを盗んだ相手だと教えた以上、
不意打ちによる瞬殺だけは用心しなければならなかった。
だがそれもSB社社長の村上が自分という人間に興味を持っている限りは安心出来るだろう、芝浦にはそういう確信があった。
頭の良い人間とは常に退屈なものだ、すぐにすべての事がわかってしまうから。
だから自分の興味を刺激されるような者が現れた時、すぐには殺さないものだ。
いつでも潰せるという余裕もあるのかもしれない。
難攻不落と呼ばれるSB社のネットワークを完璧にハッキングしたという男が目の前にいるのだ、
少なくともそれは村上の好奇心を刺激する格好のネタであろうと、芝浦は判断していた。

「では、真の用件を伺いましょうか?」
村上は芝浦が何を言い出すか、実の所興味があった。それはそうだ。
SB社の真実の姿を知りながら、敢えて単身SB本社に乗り込んで来るということは、
よっぽどの馬鹿か、それとも生きて帰れる絶対的な自信があるからに他ならない。
しかも先日SB社のネットワークにハッキングしてデータを盗んで行った本人なら、
ただで帰れる筈が無いのは本人も十分承知な筈だ、それでもこの男は単身乗り込んで来た。
ということは、この青年が人間以外の何かであるか、もしくはそれに準じるもの、
そう、ライダーである可能性も無きにしもあらずだ。
この男の真意は?
SB社のデータを買い戻すよう金を請求してくる、ゆすり、たかり、恐喝、脅迫の類か?
金では無くともデータと交換に何かを要求してくる可能性は高い。
村上の頭の中で一瞬の内に考えが巡らされた。


28 :名無しより愛をこめて:04/08/14 18:06 ID:7HlNBXNS
>>15
本物?

29 :heat君:04/08/15 22:45 ID:QzdgX+yW
>>28
以前から読んでくれている人にはすぐわかると思うけど、本物かどうか

「逃亡者」テイストのライダーの話をやりたいなと構想中
------------------------------------
世界的な遺伝子工学の権威・神城博士夫妻が殺される。
博士の息子・神城タケトは両親を殺したのが自分の幼馴染の雅彦であることを目撃。
その直後、雅彦の属する謎の組織に自らも殺されそうになったタケトは、
逃亡をはかるが、更に目の前で恋人のミサキまでをも殺されてしまう。
謎の組織からの逃亡をはかるタケト、
だが組織だけではなく神城夫妻並びにミサキ殺しの犯人として警察からも追われるハメに。

警察と組織が通じている事を知ったインターポールの刑事・滝和也は、
警察内部の仲間である一条・氷川・小沢女史らと共にタケト保護に尽力する。
南雅彦、須藤、北條らは滝達の敵なのか?味方なのか?

組織と警察から追われるタケトの運命は?
先にタケトを見つけるのは組織・警察か?それとも滝達なのか?
そして両親と恋人を手に掛けた幼馴染の雅彦とタケトの因縁の決着は?

そしてタケトに関する最大の謎
果たして彼は仮面ライダーなのか?
まだ覚醒していないだけなのか?それとも彼はただの人間であるのか?

「小沢、彼が仮面ライダーである可能性は?」
「一般常識で考えれば、自分の息子を改造人間にする親はいないわね。。
でも、博士がマッドサイエンティストであれば、可能性は零とは言えないわ」

『真・仮面ライダー Heat on! 序章 -仮面の逃亡者- 』
近日公開予定!! なんて感じで

30 :名無しより愛をこめて:04/08/15 23:31 ID:jpAg/OMV
>>29
読みたい!!

31 :【仮面ライダー・ガイ】:04/08/15 23:59 ID:QzdgX+yW

「今の所さ、SB社のデータをどうこうする気はないから安心してよ」

芝浦は村上を牽制すかのようにそう言葉を放った。
それは今自分がSB社を敵にする意志が無い事を遠回しにほのめかし、
と同時に切り札は自分の手元にあることを相手に再認識させるものでもあった。
つまり、SB社のデータが外部の人間の手に渡るかどうか、漏れるかどうかは、
自分の匙加減ひとつであると芝浦は言っているのも同然なのだ。
その言葉の二面性を理解した村上は眉をしかめる。

「まず最初に言わせて欲しいんだけどさ」芝浦はそんな村上を他所に言葉を続ける。
「俺には信者が居てね、洗脳して俺の手足として使っているんだけどさ」
「俺はここに来てから、彼らに定期的に合図を送っている」
「彼らにはSB社のデータのコピーを渡してあってね」
「もし俺からの連絡が途切れて1時間が過ぎたら、そのデータを然るべき所に届けろと指示してある」
村上の顔はますます険しいものへと変わって行く。

「然るべき場所と言うのは、南雅彦氏をはじめとする警察の上層部、
政界、財界の俺のコネクションの人物なんだけどね」
芝浦はまずは自らの命の保証を確保した。それはただの脅しでは無かったが、
それでも天下のSB社にかかれば、それすらも歯牙に掛けない可能性もある。
だがそれを言う事で、暗殺的な手法による瞬殺は免れる事が出来る。
用心深い村上社長であれば、外部に漏れる可能性が絶対的に零では無い以上、
それを嫌うに違いない、判断に躊躇いが生じるであろう、そう考えていた。


32 :【仮面ライダー・ガイ】:04/08/16 00:25 ID:/aAOAPq6

「嘘だと思うなら、そこの窓ガラスから向かいのビルを見てみなよ」
「こちらの様子を窺っている奴らが数人いるだろ?あいつらは俺の信者の奴らさ」
確かにSB社向かいのビルの屋上から数人の男女がこちらのビルをじっと見つめていた。
先刻、芝浦が窓ガラスから外を見ていたのは彼らを確認するというのが一つの理由であった。
「データを持っているのは別の奴だから、今ここで奴らを殺しても無駄だよ」芝浦は村上にそう釘を刺す。

村上は険しい顔から一転して笑いはじめる。
「さすがはうちのネットワークに侵入してデータを盗み出すだけの事はあります、用意周到ですね。。
とでも言うと思いましたか?それで我々が貴方の命を保証するとでも?」
「思ってないよ」芝浦もまた薄ら笑みを浮かべる。
「俺の命の保険は別に掛けてあるからね、切り札は別にあるよ」
意味ありげに言葉を繰り出す芝浦。
確かに、この時点で既に会話が成立しているのは芝浦の術中とも言えた。

「それは当然でしょうね、もし自らの命の保険がそれだけではあまりに幼稚だ、まるでお話にならない」
「我社からデータを盗み出した、それは人間の社会では違法であり、我々からすれば万死に値する行為です。
だが、私個人としては貴方に興味があります、我社のネットワークを突破した天才的な頭脳の持ち主にね」
芝浦はどうやら相手に自分に対して興味を持たせる事には成功した。
ここからは相手に自分をどう評価させるかそれが焦点となる。
相手にとって自分を生かして利用するだけの価値がある存在だと思わせなくてはならない。


33 :【仮面ライダー・ガイ】:04/08/16 00:47 ID:/aAOAPq6

「我社と南氏との関係は何処で?」
村上は先程の芝浦の発言の中の局部にスポットを当てた。
「そんな簡単な事聞くの?まぁいいや」芝浦は村上の問いを鼻で笑ってみせた。
「あんた達の事を徹底的に調べさせてもらったら、
架空の名義で架空の口座に多額の金が流れているのを発見してね。後はそこから芋づる式に辿っていただけだよ」
芝浦はそんな事は説明する事自体が面倒だというよう口調で投げやりに説明した。
「なるほど、我々としては充分カムフラージュしたつもりなんですがね、検討が必要ですね」
村上はそこだけは素で苦笑していた。
「まぁでも気にしない方がいいよ、俺が天才的なハッカーだってだけだっからね」

芝浦はまるで何も考えていないただの子供、単なる愉快犯のようでもあり、
天才的な頭脳の持ち主で、肝も座って度胸もある、非常に有能な人間のようにも見えた。
そのアンバランスさに村上は尚更興味を覚えていた。


34 :名無しより愛をこめて:04/08/16 18:28 ID:rMoGgv0O
 「仮面ライダー」と呼ばれる者たちによって、ミカエル達との戦いは
終了したはず・・・・であった。あるライダーは自分がライダーである事
を忘れ、あるライダーはライダーの力を失い、あるライダーは新しい世界を
生きていた・・・。

  そしてこれは彼らの「清算」の物語である・・・。  

  迫りくる人造人間部隊、そして自分の記憶が一切無い主人公。
 彼に存在するのは謎のバックルと戦いの記憶だけ・・・。
 
  動物形態に変身する人造人間たち、「UNIT」と
 自分たちの事を呼称する彼らは一体何者なのか?
 
  舞台は「Heat On!」終了後の世界、新番組「仮面ライダーUNIT」


35 :名無しより愛をこめて:04/08/16 18:29 ID:rMoGgv0O
14でした

36 :heat:04/08/16 23:16 ID:/aAOAPq6
>>34
もしかして以前何スレか前に設定出してくれた人?
楽しみにしているので頑張って書いてくださいね

『真heat on!』、『真』がつくだけあって『真仮面ライダー』同様
多少アダルト描写があるんだが、このスレ的にはOKだろうか?

弁護士役で北岡&吾郎ちゃんとか妄想はかなり進んでいるんだがw

37 :名無しより愛をこめて:04/08/17 15:31 ID:TUaronvK
「Heat On!」て完結してたっけ?

38 :heat:04/08/17 18:14 ID:JkyQPqlL
外伝の龍騎編は未完だよ
まぁぶっちゃけ外伝なので本編には関係無いんだけどさ

正式な時間軸は
Heat On!最終話付近>龍騎編>overtime>Heat On!最終話 なんですよ実は

39 :名無しより愛をこめて:04/08/17 21:09 ID:TUaronvK
んじゃ外伝完結させようぜ!

40 :heat:04/08/17 22:38 ID:SVogfCVJ
今更ここで外伝の連載再開させるのも無理があるでしょw
新作で我慢してください、スマソ

41 :名無しより愛をこめて:04/08/18 22:16 ID:VY8UGnSq
アギトの続編を考えています。
時期的にはTV版最終回の3年後くらいです。
出演はクウガ、アギト、ギルス、氷川誠&G5ユニットです。

近いうちに投稿します



42 :【真・heat on !】:04/08/19 11:48 ID:5zAW9CPG

人は変わりたいと想い、変わりたくないとも願う―

人々は今日と同じ明日が来ると信じて疑わない
だが過酷な運命は突然訪れ 一瞬の内にすべてを奪い去る

そして 幸福な明日は突然訪れる事は無い
幸福は少しずつ築き上げて行くしかない
それが遥かなる道のりであっても・・・


【真・仮面ライダー Heat on!】-序-



43 :【真・heat on !】:04/08/19 11:48 ID:5zAW9CPG
【6/1/08:00 神城邸】

「タケトっ!あなた一体何時まで寝ているつもりなのっ!?」
タケトは母親の甲高い声に起こされた。
寝起きに母親の妙に甲高い声を聞かされるのは不愉快極まりない。
そもそも寝起きの悪い彼の機嫌はますます悪くなる。
「うるさいなぁっ、わかってるって」

「今日はちゃんと講義に出るって言ってたでしょ!?」
母親に何度も声を掛けられ、これ以上寝る事を彼はようやく諦めた。
名残惜しいベッドのぬくもりに別れを告げ、布団から抜け出す。

「今日は、お父さんも久しぶりにお休みなのよ、ちゃんとしなさいっ」
「ここの所、お父さんも忙しくてお休みが無かったから…」
起き抜けのタケトに母親はそう言いながら食事を出した。

彼の名前は神城タケト、20歳、城南大学に通う2年生である。
彼の父は世界的にも有名な遺伝子工学の権威でもあり、母は父の研究所の助手も務めていた。
毎日、研究に明け暮れる両親、夜が遅いのは当たり前の事で、
家に帰って来る事も少なく、小さい頃からタケトはひとりで居る事が多かった。

それでもタケトは非行に走るような事も無く、両親の期待に応えて来た。
両親が敷いたレールの上を走り、両親の言いつけを守り、学業に専念し、体も鍛えた。
だがそれもここ数年で微妙な変化が起こっていた。

親の用意したレールの上を走る事に抵抗を感じはじめたタケトは、
親の助言を聞き入れるより、自らの意志を第一に優先するようになっていた。
それはタケトが親離れし、自立しはじめようとしている、という事だったのかもしれない。
だが親と一緒に暮らし、経済的に親に頼っている間は、タケトの完全な自立というのもまだ難しい事であった。
『金がありゃぁなぁ、ミサキと二人で暮らすんだけど』タケトはいつもそう考えていた。


44 :【真・heat on !】:04/08/19 11:50 ID:5zAW9CPG

「まったく、隣の和彦ちゃんが羨ましいわっ」
タケトの母はいつもの口癖で、隣の家の幼馴染・和彦を引き合いに出す。
和彦とタケトは、小さい頃から仲が良くいつも一緒で、それこそ兄弟のようであった。
だが大きくなるにつれ、段々とタケトと和彦の間には距離が出来て行った。

『あいつは俺とは違い、明るく誰からも好かれるからな。
成績は常に学年でトップクラス、スポーツ万能、何事も完璧に卒なくこなす。
将来は親の跡を継いで医者になるんじゃないかって話だ。
ルックスも上々で、お洒落で、いわゆるイケメンだ。もちろん女にもモテまくり。
爽やかで、笑顔が素敵で、白い歯が眩しくて、人当たりも良い、誰もがあいつには好印象を抱く。
みんなに好かれ、誰もが憧れる、まさに絵に描いたような好青年ってわけだ。

まぁ、俺に言わせれば、あいつは健全過ぎて気持ちが悪い。
人間ってのはどんな奴だって心に後ろめたい事のひとつやふたつはある筈だ。
だがあいつはそんな事をまるで感じさせない。そこが逆に俺には気持ちが悪い。
こんな事他人に言ったら僻みだと言われて笑われるのがオチだろうけど…』

親の血を引いているだけあって、タケトも頭脳明晰で成績優秀ではあった。
小さい頃から体を鍛えるように親に指導されて来た為、運動面でも二人に遜色はない。
だが決定的に違うのはその性格的なもの。
明るい好青年で誰からも好かれる和彦に対し、
タケトは口数も少なく、無表情で、暗いと思われがちであった。

そもそも確かにタケトには感情の希薄な面があった。
喜怒哀楽の感情を抱くこと自体少なかったし、抱いたとしてもそれが表へ出る事はまず無かった。
おそらくそれはタケトが頭が良過ぎて、小さい頃からすべての事がわかってしまい、
世の中にある事に対して興味を失ってしまったのかもしれない。
彼の感情を揺り動かすだけのものはこの世界には少ないのかもしれない。

だからタケトは明るい好青年・和彦に対して心の何処かでコンプレックスを抱いていた。


45 :【真・heat on !】:04/08/19 11:51 ID:5zAW9CPG

「今日もまたミサキちゃんに会うの?」
寝ぼけ眼でパンを口にほうばるタケトに向かって母親がそう尋ねた。
タケトは特に返事をするでも無く、黙ってパンを口に放り込んだ。

タケトにはミサキという4年付き合っている同い年の彼女が居た。
タケトはミサキに夢中であり、毎日のようにミサキのアパートに行っては外泊していた。
両親はその事をあまり良くは思っていないようで、
ここ数年のタケトの変化がミサキのせいであると思い込んでいる節があった。
ミサキとよく話もしないで、わかろうともしないで、
彼女の事を良く思っていない、両親のそうした部分がタケトはあまり好きではなかった。

自立を望んでいる今のタケトにとって両親は鬱陶しい存在ではあり、
ここ数年その関係はギクシャクしたものであったが、
それでもタケトは両親を恨んだり憎んだりしてはいなかった。
むしろこの夫婦のおかげで現在の自分の存在があるのだと、その事には素直に感謝していた。
だがそういう事を素直に表現するのはどうもくすぐったい、男の子には得てしてそういう所がある。
そもそもタケトには感情の希薄な面があったし、他人に感情を伝えるのが下手な所もあった、
その事は本人も充分に自覚はしているのだが。

食事を終え席を立とうとするタケトに母は改めて声を掛けた。
「今日は大事な話があるので早く帰って来て欲しいんだけど?」
大事な話『どうせまた海外留学の話しか何かだろう』『俺とミサキを引き離したいのかね?』
タケトの頭には漠然とそんな考えが浮かんだ。


46 :【真・heat on !】:04/08/19 11:57 ID:5zAW9CPG

「それに今日はあなたの誕生日でしょ」
タケトは母に言われて今日が自分の誕生日である事を思い出す『そうか、俺もとうとう20代か』
「お祝いとかはミサキちゃんとするんでしょうけど」
「どうしても今日渡して置きたい・・・プレゼントがあるの」母親は神妙な顔でタケトにそう告げた。
『いい歳してプレゼントもらうのか?俺』
ここ数年、親からの誕生日プレゼントはすべて現金にしてもらっていたタケトは面食らう。
今更誕生日プレゼントを親から貰うというのはどうもやはりどうもくすぐったいものがある。

『これは海外留学の話をキッパリ断り、ミサキの事を認めさせるいいチャンスかもしれない』
そう考えたタケトは母親に約束する
「じゃぁ、少し遅くなるかもしれないけど、今日中には必ず帰って来るから」


47 :【真・heat on !】:04/08/19 15:04 ID:5zAW9CPG

【6/1/12:30 城南大学】

大学で午前中、2つの講義を受けたタケト。
飯でも食おうかと、キャンパスを歩いているタケトに声を掛けてくる青年。
「おっ、タケちゃん、今日は真面目にガッコ来てるやん」
彼の名は河原崎、タケトと同じクラスで、同じ教授のゼミ生でもある。
大学に入ってからは、河原崎はよく声を掛けられ、今では一緒にいる事も多い。
タケトに友達と呼べる存在がいるとしたら、彼が一番近いかもしれない。

「あぁ」河原崎の言葉にタケトはポツリと返事をする。
「あぁ〜もうタケちゃんは暗いなぁ〜」
「タケちゃんは男前なんだからもっと明るくした方が女の子にもてるよ〜」
「まぁ、タケちゃんにはミサキちゃんがおるからええのかぁ〜」
口数の少ないタケトをよそに、明るくテンションの高い河原崎は、ひとりで勝手にいつまでも喋り捲っていた。

確かに河原崎の言うように、タケトは自分が思っている程外見は悪くはなかった、
いやむしろど整った顔立ちで180cmを越える長身でちらかと言えばいい方だ。
それでも無口で無表情というのは、他人とのコミュニケーションを図る上で致命的であった。
タケトは黙って表情ひとつ変えずにいると、よくみなからコワいと言われる。
まるで自分から他人との関わりを拒絶しているようなそんな感じにも見られた。

学内のテラスで昼飯を食べる河原崎とタケト。
「なぁ〜タケちゃんのお父さんの講義って無茶無茶難しいやん?」
タケトの父、遺伝子工学の権威・神城博士は城南大学で特別講師と週に1回授業を行っていた。
「授業でわからない所、もっと先生にお聞きしたいんだけど、先生大学には週1しか来られないやん?」
「タケちゃん家に行ってお父さんにお会いするってのは無理かなぁ〜?」河原崎はタケトにそう相談を持ち掛けた。
「うち、オヤジ、滅多に家帰って来ないから」「親と接する機会少ないんだよね」タケトはぶっきらぼうにそう答える。
河原崎はそのタケトの返答に、オーバーリアクションでやかましいぐらいの反応をしている。


48 :【真・heat on !】:04/08/19 15:05 ID:5zAW9CPG

「それに俺、オヤジが何の研究してるかよく知らないんだよね」
タケトはうるさく騒ぐ河原崎をよそに、思い出したように呟いた。
「えぇーーーっ!!神城博士って言ったら、日本が世界に誇るお方やんっ!!」
「そのお坊ちゃんのタケちゃんが、お父さんの研究の事もしらんのかいなっ〜」
「普通はお父さんを尊敬して、父の後は僕が継ぎますっ!!とか言うのんちゃうの!?」

確かにタケトの両親もそうなって欲しいと思っていたのかもしれない、
だがタケトが親の敷いたレールを外れようとしている今、その可能性は極めて少ない。
タケトが父の研究について何も知らないのは、親と接する機会が少ないという事も確かにあったが、
タケトが積極的に知りたいと思っていない、むしろ遠ざけているというのがあった。

「河原崎君〜ここいいかな?」そんな時ちょうどタケトと河原崎のゼミ生の女の子達が声を掛けて来た。
「おおっ、もちろんもちろん!女の子と一緒の方が飯が美味いがなぁ〜」
河原崎は面白く話術が巧みなだけあって、女の子にはよくもてる。

タケトは河原崎と女の子達が話しに盛り上がっている横で、ひとり黙って昼飯を食べ続けた。
河原崎も女の子達もなんだか妙に楽しそうだったが、タケトには何が楽しいのかよくわからなかった。
昨夜飲みに行って失敗した話しとか、車を買った話だとか、タケトには全く興味が無かった。
それはタケトにとって必要な情報であるとはとても思えなかったら、タケトはただただ聞き流していた。
時々、話を振られた時だけ適当に返事をする、それだけだった。
大勢の人の中に居てもタケトは孤独であった・・・。


49 :【真・heat on !】:04/08/19 15:16 ID:5zAW9CPG

「じゃぁ俺、次の授業があるから先に行くわ」
昼食を先に終えてしまったタケトはそう言って席を立つ。
タケトが席を立った事で、今迄盛り上がっていた空気が途切れ、静かになる。
タケトはその場の空気を読んで、それに合わせて行動する事はしない。

タケトが学内のテラスを出て行くのを確認して、ゼミ生の女の子達はタケトの噂をする。
「彼なんか感じ悪くないっ!?」「いつも何も言わないでキモイっていうかさぁ〜」
「でも彼女とかいるらしいよっ」「嘘っ、有得なくないっ!?」
「あんなの彼氏だなんて、キモっ、キモっ」
「まぁタケちゃんも変わりもんやからなぁ〜」
河原崎と女の子達はそんな雑談をして笑う。


50 :【6/1/15:00 成田空港〜】:04/08/19 17:21 ID:5zAW9CPG

ニューヨークからの直行便が空港に到着し、ゲートを通って次々と乗客が降りて来る。
成田空港は平日の昼間だというのでそこそこの人で賑わいを見せていた。
今、日本に到着したばかりの便から、降りて来た一人の男。
サングラスを掛け、黒いTシャツから引き締まった筋肉質の腕を出した、ワイルドな雰囲気。
「日本か、一年振りぐらいかな」男はそう呟く。

その男は空港を出るとすぐにタクシーに乗リ込んだ。
男が運転手に行き先を告げると、タクシーは走り出す。
高速を使い、かなりの時間を費やして辿り着いた男の目的地、それはとある機関の研究施設。
タクシーを降りた男は、その建物の入り口の自動ドアから中に入って行く。

入ってすぐ男は警備員に呼び止められる。
「勝手に入られては困ります」「関係者以外立ち入り禁止なんですよ、ここは」
男はそう言われると立ち止まりサングラスを外し、
ジーンズのポケットからある身分証明証のような物を警備員に見せた。
警備員達はそれを眺め回し、無線機などで連絡を取り合い、その男が不審者で無い事を確認した。


51 :【6/1/15:00 成田空港〜】:04/08/19 17:22 ID:5zAW9CPG

「ついでに、ちょっと聞きたいんだが」男は止められたついでに警備員に尋ねる
「神城博士の研究室は何処かな?」

「ここの突き当たりですね」警備員は正面の突き当たりを指した。
「ですが、今日は博士は出て来ておられませんよ」
「なんでも、今日は息子さんの誕生日だとかで」
「チッ、間が悪かったな」そう聞いて男は思わず舌打した。
「どうしますか、もしなんでしたら博士のご自宅の方の連絡先をお教えしますが?」
警備員は親切に男にそう言ってくれた。

「せっかくの祝い事だしな、邪魔しちゃ悪いだろ」
「また明日来るよ」男はそう言うと警備員に礼を言い、再びサングラスを掛け外へと出て行った。


52 :【6/1/16:00 ミサキのアパート】:04/08/19 18:08 ID:5zAW9CPG

「お誕生日おめでとうっ!!」
タケトは大学の授業が終わると、真直ぐにミサキのアパートに立ち寄った。
今日の夜は帰ると母親に約束していたから、少しでもミサキと一緒に居たいという思いがそうせたのだ。
ミサキもちょうど女子大から戻って来た所だった。

「プレゼントあるんだよっ」ミサキはそう言ってリボンの付いた箱を手渡した。
「おめでとう、タケトも二十歳だね」「ねぇねぇ開けてみてよ」
タケトがミサキに言われた通り箱を開けると、中から腕時計が出て来た。
「ありがとう、すごい嬉しいよ」「高かったんじゃないの?」
「あはっバイトのお金貯めて買ったんだよ〜」
タケトの前でミサキはいつも笑っていて、時々うるうるした目でタケトを見つめる、
そんなミサキがタケトにはたまらく可愛く思えた。

他人とはコミュニケーションを上手く取れないタケトであるが、ミサキだけは別だった。
タケトはミサキの前でよく話をした、それは本人が努力していたというのもある。
他人に感情を伝えるのが苦手でも、感情をきちんと伝えなければならい人もいる。
だがそれはミサキに自分の事をもっとよく知って欲しい、理解して欲しいという純粋な気持ちの方が遥かに強かった。

そしてもっとミサキの事を知りたいという強い気持ち。
「今日ね、あたしお昼ラーメン食べたのね。何がいいかなぁ〜ってスゴっく悩んだんだけどぉ〜」
「そしたら髪のゴム止め忘れちゃってて、下向く度に髪の毛がラーメンに入りそうで、大変だったんだぁ〜」
ミサキはそんな話しをして大笑いしていた。
いつものタケトであればこういう話しは必要な情報ではないとして、聞き流しているところだ。
だが、ミサキの事となるとタケトはどんな事でも必死になって聞いていた。
その先が知りたくて仕方がなかった、ミサキはラーメンを結局どうやって食べたのか?
ラーメンを残したのか?残したなら今お腹が空いているのではないか?
ミサキの情報でタケトの頭の中に様々な思いが巡る。

感情が希薄なタケトであるが、ミサキといる時は、いろんな感情が、暖かい気持ちが自分の心を潤しくれるのがわかった。


53 :【6/1/16:00 ミサキのアパート】:04/08/19 18:50 ID:5zAW9CPG

タケトはミサキと一緒に居れば、自分も人並みの感情が取り戻せるのではないかと思っていた。
親の教育方針の元、知識を修得する事、体を鍛える事、今迄それだけに精進して来た。
その結果、タケトの感情は希薄になった。
今迄のタケトからすれば、今こうしている時間は怠けている時間であるとも言えた。
だがタケト自身はそれでいいと思っている。
このまま修行僧のように精進を続け、親が望むような人間になるよりは、
ミサキと一緒に笑い、泣き、怒り、愛しい、気持ちに溢れた人間らしい生活を送りたい、そう願うのだ。
お昼のラーメンの事で笑ったり、怒ったり出来る人間に自分もなりたかったのだ。

以前迄のタケトは、この世界は「情報」と「物質」によってのみ構成されている、とすら思っていた。
だが実際は、「情報」と「物質」以外の多くの物によって、この世界は成り立っているのだ。
むしろ「情報」と「物質」はこの世界の表面的なものでしかない。
その事をタケトに教えてくれたのはミサキ以外の何者でもない。
タケトはミサキと一緒に居れば、自分も普通の人間に戻れるそう信じていた。

カラダを密着させ、顔と顔を合わせ、話をしている二人。
やがてミサキのすべてがタケトの心とカラダを震わせる。
ミサキの生暖かい滑り気のある舌はタケトを興奮させる。
ミサキの美しい裸体はタケトを心の底から感動させる。
『この世の中にこれ程迄に美しいものが在るのか??』
タケトは見る度にそう思わずにはいられない。
ミサキの潤いがタケトの心の潤いそのものとなるのだ。

タケトは自分のすべてを受け入れ暖かく包んでくれるミサキに心の底から感謝する。
自分のような男を愛情を与えてくれ、受け入れてくれるミサキを心の底から愛おしく思う。
そして自分もミサキを激しく愛し、ミサキへの気持ちをすべてぶちまけたいと。
ミサキと自分の粘膜が擦れ合って生じるこの上無い気持ちよさ、
タケトはその気持ち良さの前に跪いても構わないと心底思うのであった。


54 :【6/1/16:00 ミサキのアパート】:04/08/20 11:29 ID:+0hdqaRR

果てた後も二人はいつまでも抱き合っていた
「プレゼントだけじゃなく、俺、ミサキからいろんなものを貰っているよ」
タケトはミサキの目をじっと見つめ、ミサキは笑顔をこぼす。
「あたしもタケトからいろんなもの貰ってるよ」

「お父さんお母さん以外に、こんなにあたしのこと大事にしてくれる人なんていないもん」
「それに、タケトは一生懸命あたしと向き合おうとしてくれるから好き」

「俺、今迄勉強とか運動とかそんな事ばかりやって来たからさ」
「楽しい事とかあまり知らないんだけど、ミサキといるとすごい楽しいよ」
「うん、大丈夫。これからあたしがいっぱい楽しい事教えてあげるよ!
人を好きになったり、綺麗なものを見たり、美味しいもの食べたり、
いい音楽を聞いたり・・・楽しい事はいっぱいいっぱいあるんだよ」
ミサキと話していると、世の中は素晴らしいものに溢れていて、
実は素敵な楽園なのではないか、タケトはそんな気にさせられる。

「でもあたし時々こんなに幸せでいいのかなぁ、とか思っちゃう」
「なんか幸せ過ぎてコワくなっちゃう」ミサキは冗談ぽくそう言った。
「そんなことないよ、ミサキにはずっと幸せでいて欲しい」

ミサキはベッドに横になっているタケトの胸に抱きついてお喋りを続けた。
タケトはその時の素直な自分の気持ちを飾らずに伝えた。

「・・・だったんだって、すごいヒドイ話だと思わない?」「うんヒドイ」
「あたし他人事なのにすごく悲しくなっちゃてさ、落ち込んでブルーになっちゃたよ」
ミサキは他人の痛みを自分の事のように思える優しさを持っていた。


55 :【6/1/16:00 ミサキのアパート】:04/08/20 11:30 ID:+0hdqaRR

「あぁ〜なんでみんな諍い合ったりするんだろう」
「人の事悪く言ったり、思いやりが無かったり、嫉妬したり、恨んだり、憎しんだり」
「こんなんじゃ世の中平和にはならないよね」「みんなが幸せにはなれないよね」

『世の中が平和になりますように』『みんなが幸せになれますように』
それはミサキの口癖のようなものだった。
ミサキはそんな事を本気で考え、平気で口にする感性があった、よく言えばそれだけ純粋だったのかもしれない。

タケトとしては、人間がそもそもは原初的な動物である以上、動物的な闘争本能があり、
それ故に人間同士の諍い、争いは無くならない、というのが考えであった。
一度だけミサキにその話をしたら、その時ミサキはすごく悲しそうな顔をして、何も言わず涙を流していた。
流石にその時は完全に嫌われたとタケトも思った。
だがミサキはタケトを嫌いにはならなかった。
「タケトが本当はすごい優しい人だって私知ってるもん」ミサキは後でそう言っていた。
言われた当のタケトはその言葉にあまりピンと来なかった。

タケトにとってミサキは、笑顔に溢れ、愛に満ち溢れ、純粋で、眩しく光輝く太陽のような存在であった。
タケトに無いモノのすべてをミサキは持っていた。
ミサキと一緒に居れば自分もミサキのような人間になれるのではないか、そう思っていた。
タケトにとってミサキは、闇の中で見つけた一筋の光明のようなものであった。


56 :【6/1/16:00 ミサキのアパート】:04/08/20 11:31 ID:+0hdqaRR

タケトが時間を気にすると時計はすでにPM9:00をまわっていた。
『ヤバイ、もうこんな時間になってる』今日はなるべく早く帰るという母親との約束を思い出す。
タケトの家とミサキのアパートはそれ程離れてはいない、電車で20分といったところか。
もし仮に歩いたとしても一時間ちょっとあれば着くだろう。
今から帰ればPM10:00には家に着く、早いとは言えないが親が寝るような時間でも無い。

タケトはミサキに事情を説明し今日は帰ると告げた。
「えっーーー!!帰っちゃうのっ!?」もちろんミサキは寂しがったが
「でも、お父さんお母さんも大切にしてあげなきゃだよね」と理解を示してくれた。
「大丈夫、明日また会えるよ」タケトの手がミサキの頬にそっと触れた。
「俺、ちゃんと親にミサキの事話すから」「うん」
タケトはミサキを抱き寄せて、二人は抱きしめ合って、再び熱く甘い口付けを交わした・・・


57 :【6/1/22:00 神城邸】:04/08/20 12:04 ID:+0hdqaRR

ミサキとの甘い時間の余韻を引きずりながら帰宅するタケト。
家の前迄来たが、家に電気が着いている様子はなかった。

『親父とおふくろふたりで何処かに出掛けたのだろうか…??
だが重要な話、それとプレゼントがあるから早く帰って来いと言ったのはおふくろの方だ。
それなのに家に居ないというのはどうもおかしい。
何か予期せぬ緊急の用事が出来たという事か?例えばどんな?
まさかオヤジが倒れた?いや、あれだけ元気な人だ、それはないか。
毎日あっちこっち飛び歩いているし、今でも徹夜で研究なんてのはざらだ。
でもオヤジも歳だからな、大丈夫だろうと高をくくってもいらないかもな。
おふくろが倒れたというのもちょっと考えずらいな。
だとしたら、知合いに二人揃って呼び出されたのか?まぁそんな所だろうな。』

タケトは家の門を手で押し、玄関のドアを開ける。
家の中は暗く、タケトは記憶を辿って手探り状態で家の中に入って行く。
その時、タケトの足の裏に何か冷たい感触が…
『うわっ!なんだこりゃ、誰か水でもこぼしたのか??』
タケトは咄嗟に自分の足の裏を見たが、暗くて良くわからない。
確かなのは足の裏が濡れているという事実だけだ。


58 :【6/1/22:00 神城邸】:04/08/20 12:05 ID:+0hdqaRR

タケトは手探りで電気のスイッチを入れる。
電気が着き、家の中が明るくなり、
タケトの目の前に広がっていたのは、真っ赤な鮮血、血の海だった。
「うぁぁぁぁっ!!」叫び声が咄嗟に口を突いて出る。
心臓の鼓動は一気に加速し、体が熱くなり、汗が噴出す。
何がなんだかまったく訳がわからず、気が動転してパニック状態。
頭がクラクラして来て、立っている事さえままならず、その場にへなへなと座り込む。
『何だっ!?一体何が起こったんだっ!? 』
頭の中は真っ白で、考える事さえ出来ない。

タケトはしばらく放心状態だったが、ようやくの事で再び立ち上がり、血の海の先へと進む。
最悪の状況が彼の頭の中を駆け巡る。
先へと進むとやはりそこは最悪の状況であった。
タケトの両親、父と母が血を流して倒れている。
「おふくろ…親父…」タケトはそう言うと再びその場に力無く座り込むしか出来なかった。


59 :【6/1/22:00 神城邸】:04/08/20 14:30 ID:+0hdqaRR

タケトの両親の首筋には、ナイフか何かのような鋭利な刃物で斬られた痕があった。
おそらくはそこから大量の出血があり、ここは血の海と化したのであろう。

タケトの頭の中は真っ白になっていた。考える事さえ出来ない。
人間極限のパニックに陥ると意識も記憶も全く無くなり、自分が何をしているかさえ自覚が無い。
今のタケトがまさしくその状態であった。
心臓が高鳴り、体中が熱く、神経がザラつき総毛立つ。
神経が昂ぶり過ぎて、体の機能に異常をきたし、呼吸過多、呼吸不全になる直前。
悲しみよりも何よりも、今目の前に起こっている事実を受け入れる事が出来ない。
『死んだのか?オヤジとおふくろは』
目の前にある両親の死体を見て、まだ両親の死を認識が出来なかった。
『一体、一体何が起こったんだっ?』グルグルまわる意識の中、タケトは必死で考える。

そんなタケトの前に現れるひとつの影。
気配を察知したタケトは座ったまま思わず体をビックとさせて身構える。
そこには黒い全身タイツを着込んだ侵入者の姿があった。
腰にはエンブレムが入ったベルトが巻かれており、タイツには骨のような紋様が描かれている。
理解を越えた侵入者の存在にタケトは戦慄する。知らず知らずのうちに体が身震いをはじめている。
タケトが恐怖に支配されていると、侵入者はおもむろに顔に被った黒いマスクを脱ぎ捨てる。
そこにはタケトの良く知る顔があった。
それは、隣の家の幼馴染、和彦の顔だった。


60 :【6/1/22:00 神城邸】:04/08/20 14:30 ID:+0hdqaRR

大汗を掻き、息を荒げ、興奮している和彦はタケトに向かって言った。
「久しぶりだね、タケト」和彦は間を空け呼吸を整える。
「すまなかったね、タケト」「君のご両親を殺してしまったよ」
「だがこうするしかなかったんだっ」
「君の父上は組織の要請を拒否したんだっ、我々の組織の」
「だから消えてもらうしかなかったんだっ」
和彦はひとりで一生懸命タケトに語りかけていた。
タケトには和彦の言っている事がわからなかった。
『何を言っているんだ??こいつは??組織??要請??』
いや突然の極限に状態にもう理解出来なくなってしまっていたのかもしれない。

和彦は悲しそうな顔で俺に向かって言った。
「僕はタケトだけは殺したくはなかった」
「だから今日という日を選んだんだ」
「今日はタケトの誕生日だ、おそらく君は彼女の所に泊まって家には帰っては来ないだろう、僕はそう読んだ」
和彦は少し冷静さを取り戻しつつあった。
「何故、帰って来たんだい?」
「見られてしまった以上、僕はタケトを殺さなくちゃならないじゃないか」
「僕はタケトだけは殺したくなかったんだ」
和彦はそう語り掛けたが、タケトの頭の中にはもう何も入らなくなってしまっていた。

だがタケトは和彦の次の言葉だけは、何を言っているのか理解出来た。
「残念だけど、これでお別れだよ、タケト」
次の瞬間、和彦がその手に持つナイフの光が、自らの喉元に向かって来るのが見えた…


61 :【6/1/22:00 神城邸】:04/08/20 16:37 ID:+0hdqaRR

タケトは咄嗟に左手で前に出し喉元を庇うようにした。
和彦のナイフがタケトの左手首に刺さる。
いや、和彦のナイフの切っ先はタケトの左手首の腕時計に当っていた。
ミサキがタケトに誕生日プレゼントに送った腕時計。それは奇跡にも近い偶然か。
腕時計に当ったナイフの切っ先は軌道を逸らし、タケトの左腕をかすった。
服が切れタケトの左腕から血が流れる。

衝撃と悲しみと恐怖、パニック状態に陥っているタケトに自分が何をしているかのハッキリとした自覚は無かった。
だがそれが逆に幸いしたのかもしれない、今のタケトはただ我が身を守る、生存本能にのみ基づいていた。

タケトは和彦がナイフを持手首をそのまま両手で掴む。
和彦は両手で渾身の力でタケトの手を振り払おうとする。
タケトは和彦がナイフを持つ手を自由にする訳には行かなかった、
それはいつまたナイフで切りつけられるかわからない、状況を意味していたからだ。
タケトは両手で掴んだ和彦のナイフを持つ手を大きく振り、和彦の手からナイフを落とそうとする。
だがタケトの両手の拘束を受けながらも、和彦のナイフを持つ左手はタケトに迫る。
ナイフがタケトの顔に触れそうになった瞬間、タケトは思い切って和彦の左手に噛み付く。
人間は動物と違い、思いっ切り噛み付くという事は普段まず無いが、本気でやられると相当に痛い。
和彦は短い悲鳴を上げ、思わずナイフを落とす。
タケトは相手がひるんだ隙に、全身を使って力いっぱいの体当たりを和彦に食らわした。
体の力が抜けた状態での衝撃に和彦は思わずよろけ、床の血に脚を滑らせその場に座り込むように倒れる。

これはタケトにとっては千載一隅のチャンスであった。
タケトはその隙に部屋から逃げ出し、キッチンを抜け裏口にまわった。
タケトに立ち向かう気は全く無かった。
相手は幼馴染の和彦ではあるが、行動やあの格好からしてまともではない、狂気を感じる。
自分の理解を遥かに越えた一方的な暴力や狂気に立ち向かうよりも、まず逃げる事を選んだのだ。


62 :【6/1/22:00 神城邸】:04/08/20 17:09 ID:+0hdqaRR

こちらに向かってくる足音。後ろからは和彦が追って来る気配を感じる。
慌てふためきながら裏口の鍵を開け、ドアから外へ飛び出すタケト。
だがそこには、和彦と同じ衣装に身を纏った賊がもう一人立っていた。
『和彦一人じゃなかったのかっ!?』
咄嗟に出て来たタケトに和彦の仲間の賊も慌てていた。
タケトはそのまま走って来た勢いを利用し、身を低く屈め、
賊の足元へ体当たりをぶちかまし、ラクビーのタックルの要領で相手を倒した。
普段から自らの肉体を鍛え、空手など格闘技やスポーツ全般の経験がこんな所で役に立った。
賊の一人を押し倒したタケトはすぐに飛び起き、再び走る。

和彦もタケトの後を追って来ている。
だが家の敷地内の構造を知っているタケトの方が逃げるには分があった。
広い敷地の中、しかも暗い為、和彦はタケトを追うにも手間取っていた。
予想だにしない段差や石などに脚を捉られる。
任務遂行をやり易くする為、庭の電気などを切ってしまっていたのも裏目に出ていた。

タケトは広い庭を抜け、家の門の方へと廻る。
だがそこにもひとり賊が立ち待ち構えている。
『クソッ、何とかして家の敷地内から出て、誰かに助けを求めなければ』
タケトは進路を変え、庭の草木が生い茂る中を走り抜ける。
後ろからは和彦と仲間の賊が追って来る。
タケトは低くなっている壁によじ登り、外の道へと飛び出す。
タケトの家の脇の路地を走ると、進行方向からまたさらに和彦の仲間の賊が向かって来る。
『こいつら一体何人いやがるんだっ!?』

タケトは助けを求める叫び声を上げたかったが、
全力で走っている為、とてもではないが声を上げる所ではない。
かと言って立ち止まれば確実に捕まり、声を上げる間も無く殺されるであろう。
タケトはそのまま走り続け、逃げ切るしかなかった。


63 :【6/1/22:00 神城邸】:04/08/20 17:53 ID:+0hdqaRR

路地の脇道から抜け出すタケト。
タケトを追って来る賊はその数を増やして行く、おそらく他の仲間が近くで待機していたに違いない。
『この付近は道が複雑になっている、地元の人間でも無ければ多少戸惑うハズだ』
『それを利用して奴らの裏をかき、人通りのある大通りに出よう』
『いくら奴らでも人目がある所で無茶な事はするまい』
『人通りのある所に出たら、携帯で通報するか、交番に飛び込めば保護してもらえるだろう』
『問題は和彦だ、奴はこの辺りの地元でもある』
タケトは必死に走りながら考えをめぐらす。
不思議な事に走れば走る程、タケトの混乱はおさまり、恐怖心は薄らぎ、頭は冴え渡って来ていた。
いや、それだけタケトが逃げるのに必死なのであろう。

タケトはワザと同じ所を何度もグルグルと廻り、
賊の死角となってわずかな隙を付いて脇道に入った。
だが今度は賊の別の集団に見つかってしまう。
タケトと賊の集団の命を掛けた逃走・追跡が続く。

賊の死角の隙を付いて、マンション入口へと飛び込んだタケトは、賊の集団を一旦やり過ごす。
大通り迄は後わずか、慎重に様子を伺いながらタケトは再び路地へと出る。

大通りへとタケト、取敢えずは賊に追われている気配は無い。
それはそうだいくらなんでもあの姿で人目が多い所へは出ては来れまい。
タケトはまずは胸を撫で下ろす。だが決して安心は出来ない。
いつまた突然襲われるかはわからない。
奴らが暗殺的な手法を使えば、自分は何も気づかずに殺される可能性だってある。
すべての事に神経をすり減らし、危険を察知しなくてはならない。タケトは神経を張り詰める。


64 :【6/1/22:45 街】:04/08/20 18:33 ID:+0hdqaRR

大汗を掻き、息を荒げ、興奮しているタケト。
走るの止め、呼吸を整えると、ショックと悲しみと恐れが甦って来て、再び神経がザラつき総毛立つ。
だが、今のタケトには一体何が起こっているのか?を考えるよりも、
今この危機を如何に回避するか?しか考えられなかった。
タケトは自らに冷静になれと言い聞かせる、自らの命を守る為に。

『今通り掛かった人に助けを求めるのはどうだろう?
いや賊の姿がない以上、頭がおかしい人と思われるのがオチだろう』
『あんな狂気的な集団が相手では、一般人に助けを求めた所で無意味だ、
むしろ巻き込む恐れがある。やはり警察に頼るしかない』

タケトは携帯を取り出し、警察に通報する。
が、電波が届かないらしく、携帯は繋がらない。
携帯のアンテナを見ると確かに画面にはアンテナが立っていない。
『そんな、馬鹿なっ!!この辺はいつもバッチリアンテナ3本だろうがっ!!』
携帯が繋がらない事に苛立つタケト。
何度も携帯を掛けようと試みるが繋がらない。
「畜生っ!!」タケトは思わずビルの壁を叩きつける。
「なんで繋がらないんだよっ」

その時タケトの脳裏にふとよぎる考えが
『まさか、電波妨害?』
『まさかな、いくら奴らでもそんな大掛かりな事は出来ないだろ』
タケトはそう自分に言い聞かせるが、背筋に寒気が走り震えはじめる。


65 ::04/08/20 18:39 ID:+0hdqaRR

今度の話は
愛する者、帰る場所、守るべき者、すべてを失った主人公が
逃亡者として人間に追われ、人々に虐げられ、戦う意味すらも無く、
それでも和彦との決着をつける為に戦い続ける話しです。
最終章のラストで主人公は1号ライダー・本郷猛のライダーキックを心臓に受けて死にます(マジ)
そこで終わりじゃないですけどねw


66 :【6/1/23:00 交番】:04/08/20 19:32 ID:+0hdqaRR

和彦と仲間の賊、その一方的な暴力と、得体の知れない不気味さに改めて怯え震えるタケト。
全身から冷や汗とも脂汗と言えぬ汗が溢れ、全身に鳥肌が立つように総毛立つ。
『ダメだっ、交番に飛び込むしかないっ!!』
携帯を諦めたタケトは再び走りはじめる。

だが先程まで以上に得たいの知れない相手に恐怖を感じはじめていた。
自分はこのまま殺されるかもしれない、そう思うと、
タケトの意識はグチャグチャにドロドロ溶けるような、不思議な感覚に襲われた。
恐怖のあまり走りながら無意識の内に奇声を発していた。
まだ誰かが後を追って来ている、誰かにつけられている、そんな気がしてならなかった。
タケトは発狂しそうな程の恐怖を感じていた。

タケトは何処をどう走ったのか全く覚えていなかった。
ただ通り沿いに交番が見えたので、ひたすらそこに向かって走り続けた。
交番に辿り着く迄のわずか200,300メートルの距離がタケトには永久のように思えた。
走っても走っても届かない、辿り着けない場所のように思えた。
タケトは走っている内に絶望して、いつの間にか泣き出していた。

タケトは交番の中に飛び込んだ。その場に上半身を折り下を向き、肩で大きく息をしていた。
汗が滝のように流れ、過呼吸になりそうな程の苦しみ。
だがタケトの心の中では喜びの高揚感に溢れていた。
『ここまでくれば安心だっ、これで俺はやっと助かるっ!!』

「ハァハァ・・・助けて・・・ハァハァ・・・ください・・・ハァハァ・・・」
「ハァハァ・・・おっ、俺の・・・ハァハァ・・・親が・・・ハァハァ・・・殺された・・・ハァハァ・・・んです・・・ハァハァ・・・」
タケトはやっとの思いでそう言い、顔を上に上げた。

目の前には交番の巡査がタケトの頭に銃口を向けて立っていた。


67 :名無しより愛をこめて:04/08/20 23:23 ID:sDSS1JQq
このスレ見て、レンゲルのリモート食らって契約カードの効果を無くすシザースを想像してしまった。

68 :名無しより愛をこめて:04/08/20 23:27 ID:k7quVK/p
>>67
今すぐ書け!そしてうpするのだ!

69 :41:04/08/21 00:40 ID:xhgCJAL5
【2007/6/29/13:00 都心部郊外・工場跡地】

「クウガビビダザガベンゲンギバ」
 都心部から少し離れた工場跡地。その数百m上空に留まりながら、ラ・ドルド・グは呟いた。
「ザインダヂビバヂレザバギ」 
 淡々と呟くドルドの表情から、感情は殆ど感じ取る事は出来ない。
 唯一感じられるとすれば、勝敗の決まりきった戦いを観戦しなければならない事への不満。
 今、ドルドの視線の先では、未確認生命体の集団と鋼の戦士、G5ユニット5体との戦いが繰り広げられていた。


 仮面ライダーアギト外伝:第1話『G5ユニット』


「クウガンビゲロンレ!」
 そう叫びながら糸を放つズ・グムン・バ。
 糸は目の前にいるG5の左腕に巻きつき、力比べとなる。
「ギベ! クウガンビゲロン!!」
 ジリジリと、獲物を引き寄せながら両腕の爪を伸ばし、とどめの準備に入るグムン。だが―

 ダン!

 1発の銃弾がグムンの腹部を貫く。G5が空いていた右腕で、ホルスターに挿していたサブマシンガンを抜き、発砲したのだ

 ダン!

 もう1発、今度は左脛だ。思わぬダメージによりグムンの力が緩む。
「っらぁ!」
 それを見たG5は一気に力を込め、グムンを逆に引き寄せる。そして―
 
 ゴリッ

 右腕に持っていたサブマシンガンの銃口を、グムンの額に押し当てた。

70 :41:04/08/21 00:52 ID:xhgCJAL5
「もう1回、地獄へ行って来い!」
 
 ダン!

 額に風穴を開けられ、崩れるように倒れるグムン。だが、すぐに腹部と脛の傷、そして額の風穴も再生を始める。
「しぶといんだよ!」
 それを見たG5は、すぐさまサブマシンガンをフルオートに切り替え―

 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダン!

 マガジンが空になるまで、グムンを撃ち続けた。蜂の巣となり、ようやくその動きを止めるグムン。
「1体撃破! 他の連中は!?」
 サブマシンガンのマガジンを交換しながら、周囲の状況を確認するG5。
 素早く戦況を確認し、援護へと走り出した。

 
「ズビドデ!」 
 口から爆発する体液を吐き、G5を攻撃するメ・ギイガ・ギ。
 地面に落ちた体液が爆発し、炎でG5の周囲を彩る。
「ジョパギジャヅレ…」
 勝利を確信するギイガ、だが―
「バビッ!?」
 その確信は脆くも崩れ去った。炎が消えたそこには、無傷のG5がいたからだ。 
 驚くギイガを尻目にG5は、左上腕部に装備されたコンバットナイフを引き抜き、刃を伸ばすと―
「喰らえ!」
 そのまま一気に投げつけた。ナイフは寸分の狂いもなく、ギイガの腹部を貫く…筈だった。

 グニョン

 だが、ナイフは刺さる事無く、地面に落ちた。

71 :41:04/08/21 01:12 ID:xhgCJAL5
「ゴンバロンザ…ビババギッ!」
 自らの体を鼓舞するような声をあげるギイガ。
 事実、メ・ギイガ・ギの体は柔軟性に優れ、攻撃の攻撃を吸収してしまうという特徴を持っていた。
「…過去のデータにそんな事が記録されていたな…」
 ギイガの口から次々と放たれる体液を避けながら、ガードチェイサーへといったん退避するG5。
「対策としては…」
 コンソールを操作し、ガードチェイサーの特殊装備ボックスを展開したG5は、そこからランチャーユニットを取り出すと、サブマシンガンに接続した。
「発射!」
 すぐさま、ランチャーから大口径の弾丸を発射するG5。
 弾丸は、放物線を描きながらギイガの頭上へ飛び―

 バァァァンッ!

 大音響と共に破裂した。直後―
「ギィアァァァッ!」
 ギイガが悲鳴を上げる。見ればその体は氷漬けになっている。
「液体窒素弾、いかに弾力があろうとも、凍らせてしまえば問題は無い」
 そう呟いたG5は、背中からバズーカ砲のような武器を取り出すと―
「吹き飛べ!」
 引き金を引いた。氷漬けにされ弾力を失ったギイガの体は、直撃を受け、粉々に吹き飛んだ。

72 :41:04/08/21 01:15 ID:xhgCJAL5
とりあえず、今回はここまで…
続きは近いうちに書き込みます

73 :【6/1/23:00 交番】 :04/08/21 02:24 ID:U/fWCPHL

目の前の巡査に銃口を突き付けられタケトは愕然とする。
「ハァハァ・・・なんで・・・」呼吸すらまだ整っていないのに、絶体絶命のピンチ。
巡査は有無を言わさず、銃の引き金に掛けているを指を動かそうとする。
巡査の指が動こうとした瞬間、タケトは考えるよりも早く、
無意識のうちに反射的にその動きに反応する。
手の甲で銃を持つ警官の手をはらいのけたのだ。

周囲に発砲音が響き渡る。それはホンのわずかな差であった。
後、コンマ何秒か遅ければタケトは確実に額を打ち抜かれていただろう。
だが払い除けられた拳銃はタケトを的から外し、側面の壁を撃ち抜いた。

続け様、タケトは巡査が手に持つ銃を叩き落した。
タケトは全く何も考えてはいなかった、いやもう何も考えられなくなっていた。
すべてはタケトのカラダが勝手に反応したことだ。


74 :【6/1/23:00 交番】:04/08/21 02:24 ID:U/fWCPHL

交番の巡査は予想外の結果に驚くが、口元を緩めうすら笑いを浮かべる。
次の瞬間、巡査は素早くタケトの首に手を掛け、首を締める。
恐怖に怯え狂ったようにずっと走り続けて来たタケト、
まだ呼吸すら整っていなかった所へこの責め、タケトは手で宙を掻きむしり、もがき苦しむ。
もがく手が巡査の制服を掻きむしり、胸元をはだく。
巡査の制服の中には、和彦が着ていたのと同じ衣装が見えた。
『偽警官っ!?』タケトの頭の中を一瞬よぎるが、最早意識も遠のき掛けている。

タケトは薄れ行く意識の中、必死の抵抗を試みる。膝による急所攻撃。
タケトの膝が偽警官の股間にヒット、偽警官は思わずタケトの首から手を離し、
股間を押さえてうずくまり悶絶する。咳き込みながら息を荒げ必死に呼吸するタケト。

タケトは呼吸も上手く出来ないまま、ゼハゼハ、ヨロヨロしながら交番を飛び出して行く。
偽警官が起き上がり、追い掛けて来る前に、タケトは少しでも逃げなくてはならなかった。


75 :名無しより愛をこめて:04/08/21 04:04 ID:hQt+AmXt
仮面ライダー剣の上級アンデッド、伊坂の話を考えているんだが
そんな話の需要ってある?

76 :名無しより愛をこめて:04/08/21 10:08 ID:rkcj2RVn
>>75
俺は敵キャラ大好きだw
剣の上手い調理方法がどうも思いつかんので是非見てみたい!

77 :名無しより愛をこめて:04/08/21 12:12 ID:hQt+AmXt
プロローグ

「どうして私はここに存在する…」
波が打ち寄せ消えていく音だけが響くその場に、一人の男が佇んでいた
黒のロングコートに身を包み、獣の眼光を覆い隠すようにかけられたサングラス

「私はギャレンに不覚を取り封印されたはず…」
怒りに猛り、恐怖心を乗り越え、復讐の徒と化した橘に敗北を喫し
ダイヤのJのカードに封印されたピーコックアンデッド、伊坂。

上級アンデッドと称され、人語を解し姿を人に変える事が出来る者達でも
封印されたならば再び戻る事は一万年前の闘いではありはしなかった。

「レンゲルの力…いや、違うな…」
一つの可能性を否定するように己の意思を持って手を強く握る。

伊坂自身が闘いを制する為に作らせた仮面ライダーレンゲル、それが持つ
唯一、封印されたアンデッドを世界へ解き放つ方法、リモート。

78 :名無しより愛をこめて:04/08/21 12:14 ID:hQt+AmXt

しかしそのカードを用いたとしても開放されたアンデッドに自由意志などは
なく、レンゲルの邪悪なる意志に引き付けられ意のままに操られる道化と化す。
ならば何故この世界に再び立つ事が出来る、知らぬ間に一万年の時が過ぎたのか
思いは巡り浮かんでは消えていく、考えようにも判断材料が少なすぎる

「貴様なら私の疑問に答えられるか?」
その呟きに呼応するかの様に突如海面から飛び出す一つの影、上空に高々と舞い上がり右手についた
大きな鋏で伊坂を狙う、迫り来る鋏に対して伊坂は半身を反らせるだけだった。

巨大な影が砂浜に着地した事により立ち込める砂塵、それを見届ける様に現れる人影
「すみません、あなたには怨みはありませんが私のモンスターが腹を空かせていたのでね
 呪うならこの様な場所に居合わせた自分の不幸を呪って下さい。」
軽い嘲笑を浮かべながら現れた男は悪びれた様子も無くそう言ってのけた。

79 :名無しより愛をこめて:04/08/21 12:14 ID:hQt+AmXt

彼にとってモンスターに人を襲わせる事など罪悪感を感じる事でも無いのだろう
事実、男は幾たびもモンスターに人を襲わせた、己の罪を隠匿する、ただそれだけの為に。

自分が絶対的強者であると言う余裕がその男からは感じられた、しかしその余裕もすぐに
消える、己が放ったモンスターが砂塵を切り裂き、爆炎に身を包みながら吹き飛ばされ
男の足元まで転がって来たからだ。

「私の出会う人間はどうしてこう人の話を聞こうとしない者ばかりなんだ」
右手を前に掲げたポーズのままため息まじりに呟いた。
「まさか、生身で!?なるほどこいつが噂に聞くグロンギやオルフェノクといった怪物」
「どうやら君は何かを知っているようだな、教えてもらおう君の知るすべてを」
「断るといったら、どうします?」
男は蟹の紋章が刻まれたカードデッキをゆっくりと取り出した。

『仮面ライダー』〜ダークサイドストーリー〜「伊坂と愉快な仲間達」編 続くのか?

80 :名無しより愛をこめて:04/08/21 12:25 ID:YnQPacbQ
>>アギト外伝作者殿
未確認生命体とG5ユニットとの戦い。続きを期待しています。
グロンギ語に貴方のこだわりを感じました

>>【真・heat on !】殿
今までとは一味違う路線、続きを期待しています

81 :75:04/08/21 12:27 ID:hQt+AmXt
>>4-10の世界観を借りてプロローグみたいな物を一つ
ブレイド単品の話だとおもった人、ごめんなさい
悪気はなかった、蟹を書きたくてやった、今は反省している。
本編は……。


82 :heat:04/08/21 12:34 ID:rkcj2RVn

>>伊坂と愉快な仲間達 様
蟹キター!! 是非とも続けてくださいまし、俺好みのキャラ選定ですw

>>アギト外伝作者 様
グロンギ語の訳は付かないのですか?w
続き楽しみにしております

83 :【6/1/23:30 神城邸】:04/08/21 12:37 ID:rkcj2RVn

神城夫妻が殺害された現場・神城邸では、和彦の組織の仲間が合流していた。
和彦の組織の仲間、組織で通称『戦闘員』と呼ばれる彼らは、
神城博士の邸宅の中をくまなく調べ、何かを探しているようであった。

「すいません」和彦はこれまでの経過を指揮官に報告する。
「神城夫妻の殺害には成功しましたが、彼らの息子・神城タケトに殺害現場を目撃され、逃げられてしまいました。」
「現在、『戦闘員マニュアル』に基づき、実行隊のメンバーが目撃者の追跡を行っております。」

「うむ、目撃された場合、速やかに目撃者を殺害、処分しなければならい」
「今回の貴様のミスは本来であれば『戦闘員規則』に基づき処罰されるところだぞ」厳しい口調で指揮官は言う。
「だが、貴様は運が良い」
「我々は神城博士のこの自宅と研究室をくまなく探したが、
我々が目的とする博士の研究成果のデータはまだ見つかっていない。」
「博士の息子である神城タケトが研究データを所持している可能性が極めた高くなって来た。」

「よってこれより、本ミッションは想定シナリオ・F-15に移行する。」
組織ではミッション遂行前、様々な事態を予測して数百にものぼるシナリオが想定されている。
不測の事態が起こった場合、この想定シナリオに基づき、次のシナリオへと移行していくのだ。

「最優先事項は『神城博士の研究データの奪取』」
「現在逃亡中であるターゲット・神城タケトはその扱いを『殺害』では無く『捕獲』を優先とした扱いとする。」
「尚、データ奪取に成功した場合、ターゲット・神城タケトについては速やかに処分することとする。」
指揮官は実行部隊のリーダーである和彦に向かって、ミッションの変更を伝えた。


84 :【6/1/23:30 神城邸】:04/08/21 12:38 ID:rkcj2RVn
「その神城タケトの事についてなのですが・・・」
「何か、問題でもあるのか?」
「彼が博士の研究の被験体であるという可能性は無いでしょうか?」
「!!」指揮官は和彦の意見に顔をこわばらせた。

「おいおい、滅多な事は言うもんじゃないぞ」
「ターゲットが、『進化した人間(アドバンスヒューマン)』であるならば、それはとどのつまり改造人間と同義だ」
「我々、組織に抵抗する改造人間、それはすなわち『仮面ライダー』を意味する事になる」
「我々が『仮面ライダー』の扱いにナーバスになっているのは貴様もよく知っている筈だ」
指揮官は暗に和彦に軽はずみな発言は控えるように促した。

「はい、彼が『ライダー』であるかどうかはわかりませんが、彼には普通の人間には特別な力を感じます」
「我々戦闘員とて、薬物などによる肉体強化の処置は受けております。
また毎日地獄のような戦闘訓練を受けて、前線に立っているのです。」
「いくら運が彼に味方したとしても、その我々から逃れ、逃亡した普通の人間など考えられません。」
和彦の中には何か確信があったのかもしれない。
「貴様がそう言うのならばそうなのかもしれん」
実行部隊のリーダーである和彦は実績もあり、指揮官から厚い信頼を得ていた。
その和彦がこれだけハッキリ主張する以上、指揮官もそれ相応の対処を考えなくてはならなかった。

「だがこれは非常にナイーブな問題だ。迂闊にそれを判断する事は出来ん。」
「ですが、事前に通達をしておかなければ、我々の仲間から犠牲者が出る可能性もあります」
和彦は指揮官に食い下がった、和彦には仲間思いな所があり、それ故に仲間や部下からの信頼も厚かった。

「わかった、上層部にその可能性を伝え、至急に検討しよう。それで良いかな?」
「はい、有難う御座います」
「我々とて最前線の仲間を失うツラさは同じだ、その事はわかっておいてくれ。」
「はい」和彦は指揮官の言葉に頷いた。
「我々も『あのお方』の理想の為なら命は惜しくありません」
「ですが、仲間を無駄死にさせたくは無いのです」
「わかっている、だからみなも貴様には厚い信頼を寄せているのだ」


85 :【6/1/23:30 神城邸】:04/08/21 12:38 ID:rkcj2RVn

指揮官を話しを終えた和彦は、実行部隊ではない、別部隊の所へ挨拶に行く。

「ご苦労だったな、後始末は俺達に任せてくれっ」
「ええ、掃除屋さん…よろしく頼みます」
和彦が掃除屋さんと呼んだ仲間は、遺体の後処理、偽装工作などを専門にやる組織の処理・工作班であった。
組織の仕業である事を悟られぬ為、偽装工作を行うのも彼ら掃除屋の重要な仕事。
亡骸が転がり、血の海と化した室内を後処理して行く掃除屋達。

本来この案件は、放火事件として偽装工作され処理される手筈になっていた。
犯人も組織が用意した40歳の精神を患っている男性という事で、すべて準備は整っていた。
だが、ミッションの変更により、状況は大きく変わった。
偽装工作はすべて一度白紙に戻され、新たなプランが指示されていた。

「どうした?随分浮かない顔してるじゃないか?」
「目撃者をやり損なったのがそんなにショックだったのか?」
和彦の様子を心配して掃除屋の一人がそう声を掛けた。

「いや、今回の神城博士夫妻は、僕が小さい頃から良く知っていた人達だったんです」
「だからちょっと後味が悪いというか」
「現在ターゲットになっている彼は、僕の幼馴染の友達なんですよ」
和彦の気持ちを察する掃除屋「それは大変だったなぁ」
「だがこれもすべて『あのお方』の為だ、心を鬼にしなくてはな」
「ええっ、もちろんです」
「しかし、お前さんの友達も可哀想だな、よりにもよってF-15とは」
「ありゃぁ、生き地獄以外のなにものでもないよ」
「ええっ、全くです」


86 :名無しより愛をこめて:04/08/21 12:52 ID:mfLCDXAv
>>81
いや、全然余裕でグッジョブですよ!
続きも期待してます。

87 :アギト外伝作者:04/08/21 13:56 ID:oX6p1VZj
>>82さん
>グロンギ語の訳は付かないのですか?w

今度からつけることにします。
>>69-71までの訳は以下の通りです。
なお、名詞部分はそのまま読んでください(クウガ、ザインなど)
あと、間違いがあったらごめんなさい

ラ・ドルド・グ
「クウガビビダザガベンゲンギバ」→「クウガに似た鋼の戦士か」
「ザインダヂビバヂレザバギ」→「ザイン達に勝ち目は無い」

ズ・グムン・バ
「クウガンビゲロンレ!」→「クウガの偽者め!」
「ギベ! クウガンビゲロン!!」→「死ね! クウガの偽者!!」

メ・ギイガ・ギ
「ズビドデ!」→「吹き飛べ!」
「ジョパギジャヅレ…」→「弱い奴め…」
「バビッ!?」→「なにっ!?」
「ゴンバロンザ…ビババギッ!」→「そんな物は…効かないっ!」




88 :【6/2/00:00 街】:04/08/21 14:42 ID:rkcj2RVn

タケトは逃走を続けていた。日付が変わり誕生日は過ぎたが、タケトの20回目の誕生日は悪夢となった。
しかし、誕生日は終わっても、悪夢はまだまだ続いていた。

タケトはあれから何処をどう逃げ回ったかは分からなかった。ただひたすら走り続けた。
走り過ぎて嘔吐し、それでも、まだ誰かに追われているのではないか?そんな強迫観念からまた走り出す。
そんな事をひたすら繰り返していた。

タケトの精神は既に限界に近かった。
目に見える誰かに追われているという訳ではないが、常に見えない敵をプレッシャーに感じ、
まだ誰かが後を追って来ている、誰かにつけられている、という強迫観念のもと走り続ける。
恐怖と絶望と不安と怯えと悲しみ、そうした負の感情に押し潰されそうになりながら。

偽警官の存在は、より一層タケトを絶望させていた。
それはつまり、警察も信頼に足るものでは無いという事を意味していたからだ。
そして、和彦の仲間の賊が、変装してそこかしこに紛れ込んでいるかもしれないという事実。
タケトは人を見る度に、賊が普通の格好をして自分を狙っているのではないかと怯えた。
完全に疑心暗鬼に掛かっていると言って良かった。

さらに徐々に明らかになってくる敵の組織の規模。
タケトははじめ和彦が入信したカルト教団などの類の仕業であると思っていた。
だが、組織はその程度のものでは無かった。
電波妨害を行い、警官に成り済まし、街中の交番で平気で発砲しタケトを殺そうとする暴挙。
それらを鑑みても一般常識を遥かに越えた、狂気と暴力の巨大な組織である事は明白であった。
マフィアやシンジゲート、または国際的なテロ組織、もしくはさらに巨大で凶悪な組織なのか。
タケトはその組織の規模が見えてくるにつれ、より一層の恐怖と絶望を感ぜずにはいられなかった。

タケトの精神はグチャグチャにドロドロに溶け、頭の中は真っ白でグラグラ揺れていた。


89 :【6/2/00:00 街】:04/08/21 15:28 ID:rkcj2RVn

タケトは最早発狂寸前であった。タケトに冷静な判断は難しかった。
タケトの心の拠り所はただひとつ、左腕の腕時計、すなわちミサキであった。
ミサキから誕生日プレゼントに貰った腕時計、和彦に殺されかけた時も自分の命を救ってくれた。

今のタケトにはミサキに会って安心したいという気持ちしか無くなっていた。
ミサキに会えば、この恐怖と絶望、怯えや苛立ち、悲しみ、そうした負の感情からも解放される筈、
心の落ち着き、やすらぎを取り戻せる筈だ、そう信じて疑わなかった。
タケトは全く冷静な判断を欠いて、盲目的にミサキにすがろうとしていた。

実際に目的地も無く、戸惑い逃げ廻っているのは心理的に相当キツイ。
タケトはミサキの元を帰る場所とし、そこへ逃げ込む事にしたとも言える。

今のタケトはいつものタケトではない、いつものタケトであれば、
ミサキを事件に巻き込み、ミサキの命までも危険にさらすかもしれないという危惧、判断は出来た筈だ。
だが今のタケトはそんな事を思いもせず、ただ自分の心の安息を求めるだけであった。

しかし、タケトは今はじめて、目的地の無い先が見えない逃走から、目的地を持った。
これ以上闇雲に走り、逃げ続ける必要は無かった。


90 :【6/2/00:00 街】:04/08/21 15:29 ID:rkcj2RVn

タケトは車道を通るタクシーを止めた。タクシーの運転手に目的地を告げる。
『あぁこれでこれ以上訳も分からず走り続けなくて済む』タケトはわずかばかりの安堵を得る。

だがそれも束の間に過ぎなかった。
タケトは車両のダッシュボードの端から黒い布がはみ出しているのを目にする。
それはタケトの胸のザラ付いた不安を激しくさせた。
タケトにはそれが賊が被っていた覆面なのではないかと疑いはじめる。
確かにそうにも見えたし、違うようにも思えた。

自らが走るのを止め車に乗ったおかげか、タケトの思考はいささか回復していた。
タケトの心の中で考えを巡らす。

もし運転手が組織の仲間であれば自分は殺される。
だが運転手が組織の仲間だとするならば、何故すぐにでも自分を殺そうとしないのか?
現に偽警官は有無を言わさずに自分を撃ち殺そうとした。
では今すぐに襲われないから大丈夫と言えるのか?
それだけで運転手が組織の手の者では無いとは言い切れない。
もしそれが単なる自分の勘違いであればミサキの所にすぐにでも着くだろうが、
自分の命が掛かっている以上、少しでも危険を犯す事は出来ない。
ではもしここで今『車を止めろ』と言ったらどうだろうか?
組織の者であった場合、自分が組織の者だと気づかれた事を知り、今この場で自分を殺そうとするだろう。

では今最善なのはどうすべきなのか?
タケトはタクシーが信号に引っ掛かり、停車した所で、ドアのロックを外し、車から飛び降りた。
そして一目散に走って逃げて行く。タクシーはクラクションを鳴らし、タクシーから運転手が降りて来る。

タケトは再び走った、走ってミサキの元を目指すしかなかった。


91 :【6/2/01:00 ミサキのアパート】:04/08/21 18:03 ID:rkcj2RVn

タケトはただひたすらミサキのアパートを目指して走った。
精神的に限界を迎えていたタケトだが、肉体的にも既に疲労困憊していた。
緊張や重圧はいつも以上にスタミナを奪い、異様なまでに身体に負担を掛けていた。
常日頃から肉体を鍛えていたタケトだが、それでもこの状況では肉体的にも限界を迎えようとしていた。

ミサキのアパートを視認する事が出来る距離まで到達するタケト。
ミサキに会えるまで後少しだと思い、疲れたカラダに鞭を打って必死になって走った。
だが、その距離はやはりまるで永久のようにすら思えた。
鉛のように重くなったカラダを引きずって、泣きそうになりながら走るタケト。

ミサキのアパートの前に立ち、ハァハァ息を切らせながら、インターホーンを何度も押す。
いくら押しても反応が無いので、今度はドアをドンドン叩く。
「ミサキっ!!俺だっ!!開けてくれっ!!」必死になってミサキに助けを求めるタケト。
それはまるで母親に捨てられまいと必死になっている子供のようでもあった。
反応が無いので、ノアドブを触ると、鍵は掛かってはいなかった。ドアを開け、中へと入って行く。

部屋の中でタケトが見た光景、それはタケトの最後の希望を打ち砕いた。

血だまりの中で全裸で倒れているミサキ。
「ミサキっ!!!」タケトは絶叫し、ミサキに駆け寄る。
タケトが抱きかかえるとミサキのカラダはまだ暖かかった。
「ミサキ、ミサキ、ミサキ、」タケトはミサキの名を何度も呼び、ミサキに頬ずりする。
だが、完全にミサキの息は絶えていた。
嗚咽を上げ、泣きじゃくるタケト。

タケトはミサキが目を開けてくれるに違いない、まだそう信じていた。
「なぁ、ミサキ、目を開けてくれよっ、なぁ、ミサキ、」
必死にミサキに呼びかけるタケト。だがミサキがそれに反応する事は無かった。


92 :【6/2/01:00 ミサキのアパート】:04/08/21 19:02 ID:rkcj2RVn

ミサキの白く透き通るような美しい肌、その柔らかい感触も、生きている時となんら変わらなかった。
タケトは抱きかかえるミサキをさらに強く抱きしめる。

タケトにはミサキの死を受け入れる事が出来なかった。
「俺に楽しい事をいっぱい教えてくれるって言ったじゃないか、なぁ、ミサキ、」
タケトは泣きながらミサキに語り掛け続ける。
「ミサキがいなくなったら、俺はどうしたらいいんだよ、なぁ」
タケトはミサキを抱きしめたまま、大声を上げて泣いた・・・

ミサキの腹部には銃創があり、血はそこから流れ広がったようであった。
ミサキを抱きかかえたタケトはその血で血まみれになっていた。
ミサキの手首には縛られた後が痣となって残っており、何者かによって乱暴され殺された事は明白であった。

ミサキを抱きしめ泣き続けるタケト。
その傍に忍び寄るひとつの影。
「もうお別れは済んだかい?タケト」タケトはビックと反応し声の方を見る。
「すまなかったね、タケト」「君の恋人を殺してしまったよ」

そこには和彦の姿があった。和彦はベランダに隠れてタケトが来るのを待ち構えていたのだ。
「・・・お前が・・・お前がミサキを殺したのか?」タケトはミサキを抱きかかえたまま和彦を睨み付けた。
「殺す気はなかったんだよ」
「タケト、僕は君を殺さなくても、捕まえるだけでよくなったんだ」
「だから彼女を人質にしようと思ってね。タケトを捕まえるなら、殺さないで人質にした方が効果的じゃないか。」
「彼女を人質にして、タケトが持っているデータと交換する、それが任務遂行の最善策だと判断してね」


93 :【6/2/01:00 ミサキのアパート】:04/08/21 19:03 ID:rkcj2RVn

「だけど、僕はタケトが愛した女(ヒト)がどんな女(ヒト)か知りたくなって」「無理矢理、犯してしまったんだ」
「そして、僕が射精し気を緩めた隙に、彼女は僕の銃を奪おうとした」
「それで揉み合いになって、銃が間違って発砲し彼女の腹部に当った・・・」
「という訳なんだ」和彦はミサキの死を淡々と語った。

タケトは一番聞かされたくは無かった事を聞かされた。
胸に熱い激しいものが込上げて来るのをタケトは感じる。
怒り、怨み、憎しみ、嫉妬、悲しみ、殺意、衝動、そうした感情が入り混じってタケトのカラダを貫いた。

「でもこれで組織のコワさがわかっただろ?」
「データは何処にあるんだい?タケト」
銃をタケトに向け和彦はタケトに問うたが、タケトには全く身に覚えのない事であった。
タケトは静かにミサキのカラダをそっと床に置いた。

今迄と違い、タケトには恐れも怯えも無かった。
それを遥かに凌駕する怒りや憎しみといった感情、それにタケトは突き動かされていたのだ。
今のタケトは死すら恐れてはいなかった。いやむしろミサキが居なくなった今、
死んでも構わない、一緒にここで死んでしまいたいぐらいの気持ちであった。

「タケト、そんなにその女の死を悲しむ事はないよ」
「その女は所詮タケトを裏切っていたんだ」
「僕に犯される時、その女は違う男の名前を呼んでたよ、タケトでは無い男の名前をね」
「犯されている間もずっとね、違う男の名前を」
タケトの心の中に何かザラついた感覚が広がって行った。
『嘘だっ、ミサキに限ってそんな事無いっ』
「可哀想なタケト、そんな女に引っ掛かって」
『嘘だっ、嘘だっ、嘘だっ、嘘だっ、嘘だっ!!』

「嘘だっ!!」
それがタケトの感情を暴発させる引き金となった。

94 :【6/2/01:00 ミサキのアパート】:04/08/21 19:38 ID:rkcj2RVn

タケトの大声に和彦は一瞬ひるんだ。その一瞬の隙に、タケトはその瞬発力で和彦の懐のもぐり込む。
和彦はタケトのこの俊敏な動きに反応出来なかった。
そして怒りに身を任せて思いっきり和彦の腹にその拳を叩き込んだ。
前のめりになる和彦、タケトはその隙に和彦が手に持つ銃を手刀で浴びせ叩き落す。
銃が和彦の手を離れ、床に落ちて転がる。
タケトと和彦はこれを奪い合うが、一瞬早く銃を手にしたのはタケトであった。
今度はタケトが和彦に銃を向ける。

「タケト、君はやっぱりライダーなのか?」和彦はタケトの動きに驚き思わずそう言葉を発する。

タケトは人間としては相当強い部類に入るだろう。
親の教育方針の元、小さい頃からスポーツ・運動と称して、格闘技、武術全般を学んで来ているのだから。
空手、柔道、合気道などの有段者でもある。
だが今迄のタケトは、得たいの知れない相手に怯え、恐怖心に負け、その力を発揮出来なかったのだ。
それが怒りで恐怖心を忘れた今、はじめて本来の力量で闘う事が出来たのだ。

「タケト、やはり君はそうでなくてはならない」
「君の心の闇は誰よりも深い」「僕はそれを知っている」
「僕はタケトの光になりたいと思った」「だけどタケトは僕の光が嘘だと見抜いた」
「そしてこの女(ヒト)に力を見出したんだ」和彦はタケトにそう話し掛けた。

タケトは和彦を睨みつけ、何も応えず黙って銃の檄鉄を上げようとする。
その瞬間、和彦は窓から外へと飛び降りる。
そのわずかコンマ何秒か遅れて部屋には銃声が響き渡る。
タケトは和彦を撃ち殺す気で銃を撃った。
そこにはためらいも躊躇も全く何も無かった。
和彦を撃ち殺せるなら、自分が人殺しになる事すら厭わなかった。

和彦はタケトがキレたら何の躊躇も無く、銃を撃つだろう事がわかっていた。
だからタケトの銃を持つ指の動きには最新の注意を払っていたのだ。


95 :【6/2/01:00 ミサキのアパート】:04/08/21 20:05 ID:rkcj2RVn

タケトはミサキの傍らで再び泣いた。
この世の全てとも思えたミサキが、逝ってしまったのだ。
タケトは大事な者、愛する者、守るべき者、帰る場所、すべてを失った。
もうタケトには何も残されてはいなかった。

ミサキを失い、生きる気力すらも無くしたタケトは、
このままミサキの傍でミサキの後を追って死のうかとも考えた。

だが、和彦だけは許す訳にはいかなかった、その存在を認める訳にはいかなかった。
それは復讐のようではあったが、タケトの心の中では復讐とは少し違っていた。
幼い頃からの和彦との因縁に決着を付けなくてはならない、そんな気持ちであった。

ここもすぐに和彦が仲間を連れて戻って来るだろう。行かねばならない。
だがタケトはミサキの傍を離れる事が中々出来なかった。
もう二度とミサキの姿を見る事が出来ないのはわかっていたから。
そう思うとタケトは再び泣いた。
感情の希薄なタケトが、ミサキから悲しみと怒りの感情を教わるとは思っていなかった。
いつまでもずっと笑顔で笑っていられると信じていた。

心の何処かで和彦の言葉がタケトの胸のうちをザラつかせたが、
そんなことよりも今はただただ悲しかった。涙が溢れて止まらなかった。

タケトはクローゼットから服を取り出し、全裸のミサキにそっと掛けてあげた。
息絶えたとは言え、愛するミサキの裸が羞恥に晒されるのは耐えられなかったから。

最後にタケトは冷たくなったミサキの唇に口付けをした。

「さよなら、ミサキ」

タケトは泣きながらミサキのアパートを後にした・・・


96 :【6/2/04:00 河原】:04/08/21 20:37 ID:rkcj2RVn

ミサキの死があまりにも悲しくて、タケトはそれからどうやって逃げたのか全く覚えていなかった。
ミサキの事を思うといつまでも涙が止まらなかった。

タケトが気がつくとそこは川沿いの土手。
電車が通る高架橋の下、心身共に疲れ果てたタケトはそこで倒れた。
薄れ行く意識の中で、タケトは思う。

『明日目が醒めて、これが全部夢で、ミサキがいたら、
心の底から神様に感謝して、俺のすべてを捧げると誓おう』

『このままここで寝たら、奴らに見つかって俺は殺されるかもしれない
でも、明日も悲しむぐらいなら、寝ている内に殺されるのも、いいかもしれない』

『ミサキがいなくなって、すごく悲しいのに
心の何処かでミサキを信じきれなくなりはじめている、俺は心の弱い人間だ』

『みんなが幸せでありますように、って、自分が死んじゃったら意味無いじゃん』

『ミサキは幸せだったのかな』

『俺と一緒に居て幸せだったのかな』

『俺はミサキに何かしてあげられたのかな』

『ミサキは俺の事忘れないかな』『俺はきっと忘れない』

『ミサキにまた会いたい』

タケトは泣きながら眠った、深い深い悲しみの中で


97 ::04/08/21 20:44 ID:rkcj2RVn
一番書くのが憂鬱だったシーンを脱した
heat on!ってタケトとミサキの物語だったんだなと改めて実感

今後のタケトの逃走経路
1エピ挟んで>北岡弁護士事務所>浅倉の隠れ家>401号室>SB社>流星塾
>その他諸々 を予定

98 :アギト外伝作者:04/08/22 03:35 ID:KsBC1nm7
>>69-71の続きです

「ゴセンバザバヅー! ジゴブンジャンママ、ズ・バヅー・バ!!(俺の名はバヅー! 地獄のジャンパー、ズ・バヅー・バ!!)」 
 颯爽と名乗りを上げ、G5の周りを跳びまわるバヅー。
「鬱陶しい!」
 
 ダンダンダン! 

 G5はサブマシンガンで攻撃するが、バヅーは連続ジャンプでその攻撃全てを回避していく。
「ゾンデギゾバ?(その程度か?)」
 それどころか、G5の死角に回り込み一撃を加え―
「ゾボゾリデギス(何処を見ている?)」
 すぐさま跳び去る、言わばヒットアンドアウェイ戦法でG5を攻撃してきた。
「くそっ! 鬱陶しいんだよ!」
 装甲のおかげで殆どダメージはないが、相手のペースになりつつある事に苛立ちを隠せないG5。次の瞬間
「こうなったら!」
 攻撃が止んだ隙を突いてその場から離れ、ガードチェイサーへと走った。そして、銀色のトランクを手に戻ってくると―
「蜂の巣にしてやる!」
 そう言いながら暗証番号を打ち込んだ。
「カイジョシマス」
 無機質な機械音声が響き、トランクが変形を始める。6つの砲口を持ち、両手で抱え込むほど長大なガトリングガンへと。
「くらえぇっ!」
 
 ズガガガガガガガガガガッ!

 G5の咆哮とガトリングガンが放つ大音響が重なる。生半可な装甲なら易々と貫くであろう弾丸が、地面を穿ちながらバヅーへと迫る。

99 :アギト外伝作者:04/08/22 04:18 ID:KsBC1nm7
「ボンバロンザジョベセダギギ!(こんな物は避ければいい!) 」 
 当然、バヅーは跳んでその弾丸を回避する。

 ズガガガガガガガガガガッ!

 G5はお構い無しにガトリングガンを撃ち続ける。弾丸の雨の前にバヅーは逃げる事しか出来ない。だが―

 カチッ!カチッ!

 銃弾の雨が止んだ。弾切れを起こしたのだ。
「ゴゾソバゲジャガデデ!(驚かせやがって!)」
 相手の弾切れに気がつき、G5に真正面から跳びかかるバヅー。
 だが、G5は素早くガトリングガンのマガジンを交換し―
「あまい!」
 引き金を引いた。

 ズガガガガガガガガガガッ!

 無数の弾丸がバヅーに襲いかかる。瞬時に蜂の巣となるバヅー。
「ダ、ダババ!(ば、馬鹿な!)」
 断末魔を残し、爆発するバヅー。残る未確認生命体は1体。


「ヅサブギデジャス!(貫いてやる!)」
 言うが早いか、得意の突進攻撃を仕掛けるズ・ザイン・ダ。
「させるか!」
 正面からその突進を受け止めるG5。力比べが始まった。
「ぬぅぅぅ…」
 だが、G5が徐々に押され始める。単純な馬力ではザインの方が上だ。
「ジョパギジャヅレ…ギベ!(弱い奴め…死ね!) 」

100 :アギト外伝作者:04/08/22 05:03 ID:KsBC1nm7
 更に力を込めるザイン。だが、その瞬間―

 ダンダンダン!

 ザインの背中に痛みが走る。もう1人いたG5が、背後から発砲してきたのだ。それにより、ザインの力が一瞬緩む。
「ぬぅぅぅっ!!」
 その隙を突き、G5が渾身の力を込める。そして―
「ぬぅぅぅおぉぉぉぉぉっ!!」
 咆哮と共に250kg近いザインを投げ飛ばした。一瞬宙を舞い、地面に叩きつけられるザイン。
「これで終わりだ!」

 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダン!

 間髪入れずに2人のG5は、サブマシンガンを乱射した。
 瞬く間に蜂の巣となったザインはそのまま動きを止め、爆発した。

101 :アギト外伝作者:04/08/22 05:05 ID:KsBC1nm7
【2007/6/29/15:00 警視庁】


「我々はG5ユニット、特に君直属であるα小隊の実力は高く評価している」
「だが、α小隊の物資消耗率は、到底評価できる物ではない」
「このままでは、未確認生命体を撃滅する前に、警視庁が無くなりかねないのだよ…尾室管理官」
 目の前に座っている男、G5ユニット指揮官、尾室隆弘管理官に厳しい言葉を投げかける警視庁の役員達。
「しかし、α小隊の担当地区であるこの東京は、他県に比べ未確認生命体の出現率が桁違いで…」
 冷や汗を流しながらも役員に反論する尾室。だが―
「無論、その事は考慮している」
「だが、その事を差し引いてもα小隊は無駄に物資、特に弾薬を使っているのだよ」
「警視庁の予算は無限ではない。そしてその限りある予算を全てG5ユニットにつぎ込むことは出来ないのだよ」
「その事を理解して、もう少し節約した戦いという物を行って欲しいものだがね…尾室管理官」
 その反論はもろくも崩れ去った。そして―
「善処…させていただきます」
 尾室はそう返すのがやっとだった。

102 :アギト外伝作者:04/08/22 05:10 ID:KsBC1nm7
今日はここまでです。
第一話はもう少し続きます

103 :名無しより愛をこめて:04/08/22 14:09 ID:08XyXKMO
age

104 :heat:04/08/22 18:16 ID:o+ZSqsdH
>>アギト外伝作者様
よい感じですなぁ〜
警察絡みの描写って妙に疲れません?w
リアルにしようとして気を使うというかw

105 :【6/2/08:30 研究施設】:04/08/22 18:43 ID:o+ZSqsdH

昨日神城博士の研究施設を訪れたサングラスの男は、
翌朝再び神城博士を訪ねる為研究施設へと向かっていた。
神城博士は毎朝8:00頃には来ていると聞いたので、男はその頃を見計らった。

男が研究施設の傍迄行くと数台の車が止められている。その中には警察車輌も含まれていた。
男の胸に不安がよぎる。男は研究施設へと急ぐ。
施設の中へ入ろうとすると、昨日の警備員が呼び止める「ああっ、昨日の?」
警備員がそう言い終わらない内に、男は疑問を投げ掛けた。
「なにかあったのかっ!?」男は相当に焦っていた。警備員は暗い顔で答える。
「ええ、昨夜神城博士が殺されたんです」
「!!」

「しまった!遅かったかっ!!」男を思わず突いて出た言葉。
男は昨日神城博士の自宅を訪問しなかった事を激しく悔やんだ。
もし昨日自分が神城博士を訪れていれば、神城博士は助かったかもしれない。
男はそう考えると、自分自身に無性に腹が立って仕方が無かった。

「刑事さん、この方です。昨日神城博士を訪ねて来た方は」
警備員は傍にいた刑事にそう声を掛けた。
その刑事は振り返り、男の方に視線を投げた。

「滝さんじゃないですかっ!?」「やっぱり滝さんだったんですね」
その刑事は男の事をそう呼んだ。
そう、男の名前は滝和也、インターポールの刑事である。

「氷川かっ!?久しぶりだなっ」滝はその刑事とは顔見知りであった。
その刑事の名は氷川誠、所轄の捜査課の刑事であった。


106 :名無しより愛をこめて:04/08/22 19:20 ID:gLP2VF23
クウガとG3の話を考えてるんですが、アギト外伝とかぶっちゃうんですが載せてもいいですかね?

107 :名無しより愛をこめて:04/08/22 19:36 ID:o+ZSqsdH
>>106
投稿は多い方がいいと思うので、いいんじゃないでしょうかね
また廃れてdat落ちは悲しいですし

108 :名無しより愛をこめて:04/08/22 19:44 ID:gLP2VF23
それでは近々、作品を載せます。
不慣れなところがありますので、多少は許してください。

109 :【6/2/08:30 研究施設】:04/08/22 19:57 ID:o+ZSqsdH

「神城博士が殺されたって!?」滝は再会の挨拶も早々に氷川に問うた。
「はい、昨夜、自宅にて夫婦揃って殺害されているのが発見されました。
第一発見者は隣家の住民で、夜中に悲鳴が聞こえて駆けつけたそうです。」
滝の迫力に氷川は思わず即答する。

「私は関係者への聞き込みで、こちらに来たんですが」
「滝さんはどうしてこちらへ??」随分と険しい顔をした滝に氷川が訊ねる。

「俺が追っていた事件で、ちょうど博士の事を調べようとしていたんだ。」
「滝さんが追っているって・・・例の『組織』ですか?」
氷川は顔を少し強張らせる、『組織』の存在については予ねて滝から聞いていたからだ。
「あぁ、俺が博士を訪ねて日本に戻って来たら、その日のうちに博士は殺された」
「・・・単なる偶然にしては出来過ぎてますね」
「単なる偶然ではないだろうな、おそらく」
「少なくとも俺はそう踏んでいる」
滝の顔がより一層険しいものとなる。

「現場には一条さんが行っている筈です」そんな滝に氷川を助言する。
「現場に行けばおそらくもっと詳しい事がわかると思いますよ」


110 :アギト外伝作者:04/08/22 20:31 ID:kKzDz+34
【2007/6/29/16:00 警視庁・G5ユニット詰め所】


「節約した戦い…ですか」
 査問会を終え、詰め所に戻ってきた尾室の言葉に、不機嫌その物の表情で応える青年。
「ああ、そう言うことに……なる」
 青年の表情に怯みながらも、何とか言葉を返す尾室。自分の方が上司なのだから、もっと強気の態度をとっても良い訳だが、この男の性格ではこれが限界だった。
「よせ、宮田。尾室さんに文句を言っても仕方がない」
「…はい」 
 背後に座っていた青年=北條義人に窘められ、渋々ながら引き下がる青年=宮田拓海。
「しかし、宮田君の気持ちも理解できます。我々の任務は一般市民を守る事。予算を気にして、市民を守れなければ本末転倒というものですよ」
「所詮、上の連中は書類の数字でしか、被害を理解してないって事さ」
 宮田に続くように上層部に対しての不満を次々と打ち明ける永瀬俊彦、穐山武人。そしてもう1人―
「……(コクコク)」
 無言で同意を示した竹内潤。
 そして、今この場にはいない専属メカニックの遠藤弘明、オペレーターの新井理沙を足した計7人が、全国に47あるG5小隊の中でも最強を誇る『α小隊』のメンバーである。
「まあ、君達の不満も理解できるけど、もう少し―」
 尾室の声を掻き消すように響くサイレン。すぐさまスピーカーから声が響く。
『未確認生命体出現の通報あり、場所は港区芝公園1丁目付近。α小隊に出動要請。繰り返す―』
「本日2回目かよ…」
「皆、愚痴はここまでだ。尾室管理官!」
「う、うむ。α小隊、出動!!」
「「「「「了解!!」」」」」
 尾室の指示に応え、出動準備に入る5人。
 数分後、5台のガードチェイサーとGトレーラーが警視庁から飛び出していった。

111 :アギト外伝作者:04/08/22 20:32 ID:kKzDz+34
【2007/6/29/16:13 長野県・須坂市】


「ロソギ…(脆い…)」
 大雨に打たれながら静かに呟くゴ・ガドル・バ。
 その周囲には、5体のG5が半壊状態で倒れている。装着員も全員半死半生の状態だ。
「ショゲンザクウガンラガギロンバ…(所詮はクウガの紛い物か…)」
 落胆を隠せないガドル。その時―
「サブダンビザザジャギバロギセンゾ(落胆には早いかも知れんぞ)」
「ボンラガギロンダヂンババビロヅパロンガギス(この紛い物達の中にも兵がいる)」 
「ドルドバサンジョグゾグザ(ドルドからの情報だ)」
「ゴジャヅサザドグキョグビギス(そやつらは東京にいる)」
 雨の中から更に4体のゴ・ガドル・バが姿を表した。
「「「「「ドグキョグ…(東京…)」」」」」
 5体のガドルはそう呟き、雨の中に姿を消していった。


 第1話完   次回『クウガ』近日公開

112 :名無しより愛をこめて:04/08/22 22:33 ID:hohEcw01
age

113 :【6/2/09:30 神城邸】:04/08/22 22:41 ID:o+ZSqsdH

滝は殺害現場である神城邸へと向かった。
自分の判断ミスで事件を未然に防げなかった事が、滝には悔やんでも悔やみきれなかった。
昨日の段階で滝にもハッキリとした事がわかっていた訳ではなかった。
組織を追っていて、ある情報筋から、
某博士が組織に関与しているかもしれないという情報を得たに過ぎなかった。
まだその某博士が誰であるかを調べている段階に過ぎなかったのだ。
だが滝の予想を遥かに越えた速度事態は進展していた。
滝は、事の真相に迫っていながら、それを見抜けなかった自分の愚かさを嘆いた。
おそらく今回の事件は組織と関係があるだろう、滝は直感的にそう思った。
だが今の段階ではそれは何の証拠も無かった。

神城邸へと到着した滝。
どうやら現場の捜査はひとまず終わったらしく、みなは既に引き上げた後であった。
滝は神城邸の敷地内を歩いて見て回る。庭の広い立派な家である。
滝は庭から辺りを見回して、家を見上げる。
『これだけ広い庭がある家で、隣の家とも距離がある。これで隣の家に悲鳴が聞こえるのか?』
『余程の大声で何度も叫ばなくては隣の家には聞こえないだろう?』

滝がそう考えていると、ひとりの男が滝の方へと向かって歩いて来る。
「滝さん、お久しぶりです」滝にそう声を掛けたのは一条薫、氷川同様、所轄の刑事である。
「久しぶりだな、一条」「氷川君から連絡を貰ったので、待ってましたよ」
一条は再会に少し笑みをこぼしたが、再び顔を曇らせる。
「・・・それに少し不審な点が多くてですね」
一条の言葉に滝は今抱いた疑念をぶつける。
「悲鳴とかか?」滝の言葉に一条は驚いた顔をする。
「さすがですね、滝さん。もう気づきましたか?」


114 :【6/2/09:30 神城邸】:04/08/22 23:07 ID:o+ZSqsdH

「事件の詳しい話を聞かせてくれ」滝は一条に頼む。
「ですが、滝さんも一応部外者な訳ですから、捜査状況を教える訳には・・・」一条は少し困った顔をする。
「インターポールからの捜査協力要請書なんかの面倒な書類は後で出しておくよ」
滝は面倒くさそうな顔をして一条に返した。
「滝さんは相変わらず強引だな」一条はまた少し笑みをこぼした。
「お前の方こそ相変わらず、細かい所にまで真面目だな」そう返す滝。

滝は以前に一条や氷川と仕事をした事もある旧知の仲であった。

「被害者については滝さんもご存知ですよね?」
「死亡推定時刻は今朝方の2:00前後。」
「第一発見者は隣家の田崎和彦、20歳。夜中に寝付けず、ジュースを買いに出た所悲鳴が聞こえたとの事です。」
「ちなみに第一発見者の田崎和彦さんは警視総監の甥っ子にあたるそうです。」
「被害者は二人とも鋭利なナイフで首を切られており、それが死因となっています。」
「凶器は現場に残されており、既に鑑識にまわしてあります。」

「被害者には20歳になる長男がおり、名前は神城タケト、現在の所、行方はわかりません」
「そして・・・」一条はそこで少し言葉に詰まる。
「その神城タケトの恋人であった女性が、やはり昨夜3:00頃に殺されています」
滝はその一条の報告を目を閉じ聞いていた。

「息子の神城タケトがホシの第一本命か?」滝は一条の報告を聞き終えると、眼を開けそう言った。
「そうですね。これで凶器から指紋が出たら、容疑者扱いは間違い無いでしょうね」
一条は困惑したような表情でそう言った。


115 :【6/2/09:30 神城邸】:04/08/22 23:33 ID:o+ZSqsdH

「近所の人に聞き込みをしたところによりますと、
神城夫妻は最近息子さんと折り合いが悪く、関係がギクシャクしていると、嘆いていたそうです。
息子に恋人が出来て、家に帰って来なくなり、親が注意してよく口論にもなっていたそうです。」
「動機も一応ありと言う事か・・・」滝は険しい顔で一条の報告の続きを聞いた。
「恋人殺害の方は、須藤刑事が現場に行っている筈です」

「今分かっているのはこんな所です」報告を終えた一条の顔は晴れなかった。

「気にいらねぇなぁ」滝は独り言でそう呟いた。
「とりあえずの状況はわかった」
「で、お前さんが納得いかないってのは?」滝は一条にさらに続きを促した。
「これはあくまで私の個人的見解なんですが・・・」
「わかってるって、俺だってお前さんの率直な意見が聞きたいんだから」
滝は一条に信頼を置いていた。だからこそ一条の判断を聞きたかったのだ。

「悲鳴の件もそうですが、ます犯行手口があざやか過ぎます。
争った形跡もありませんし、切り口から見ても相当に手馴れていると考えられます。
あれではまるでプロの手口としか考えられません。」
一条がそう言うと滝は頷き、自らの口から続きを語った。
「争った形跡が無いという事は、気づかれないようにして後ろから襲ったという事。
つまりいきなり首を見事な手口で首を切りつけられたと。
つまり、いきなり首を切られては悲鳴をあげる余裕はない、と言う事だな?」
「ええ、その通りです」一条は滝の言葉に強く頷いた。


116 :名無しより愛をこめて:04/08/23 00:12 ID:dle2JHGi
>>アギト外伝作者さん
ガドルが来た!それも5体も!
なんだか、東京に来るみたいだし…α小隊は勝てるのか?
そして、クウガはどのように登場するのか、楽しみです

>>【真・仮面ライダー Heat on!】さん
滝、氷川、一条とどんどんキャラが出てきましたね。
これからも、この逃亡者テイストで頑張ってください




117 :【6/2/09:30 神城邸】:04/08/23 00:19 ID:wA5Wn22l

「奴らの仕業だな」滝は一条の言葉を聞いて、疑念を確信に変える。
「『組織』ですか?」滝の言葉に一条の顔も強張る。
「あぁ、お前の報告を聞いて確信したよ」
「それでもおそらく警察は神城タケトを犯人扱いするだろう」

「日本では奴らの犯行は明るみに出ない」
「いつも国際的テロ組織だの、国際的マフィアだシンジゲートだのせいになっちまう」
「何故だと思う?」滝は一条に問うが、一条は身内のことであるだけに答えずらいようであった。
「圧力ですか?」「それもある」
「では我々の内部に組織と通じている者がいると?」一条は顔を曇らせた。
「おそらくな」滝は一条の心中を察してはいたが言わずにはいられなかった。
「身内に内通者がいるとは信じたくない話ですが・・・」一条は残念そうでもあった。
それは今迄一条も薄々感じていない訳では無かった。だが信じたくないそれが一条の気持ちだった。

「俺はこれから小沢の所に行って来る」
滝は一条の心中を察し、その話はそこで一度断ち切った。だがもしかしたらこの先、
一条と氷川に協力してもらわなくてはならない時が来るかもしれない、滝は心中そう考えていた。
「神城博士が何の研究をしていたのか、あいつならわかるだろうかな」
そう、滝にはまだ組織が何故神城博士を殺害したのか。何の狙いがあったのかを探らねばならなかった。
そして神城タケトを助けてやりたりとも思っていた。
それが自分の判断ミスで事件を未然に防げなかった事へのせめてもの償いであると。


118 :【6/2/09:30 神城邸】:04/08/23 00:52 ID:wA5Wn22l

「では小沢さんには自分から連絡しておきましょう」「そうだ、小沢さんの所へ行かれるなら、
ちょうど午後から合同捜査会議が行われるようですから、滝さんも出られてはどうですか?」
一条は滝により詳細な情報を得る為の助言をする。

「もう合同捜査本部設置されてるのか?」滝は少し驚いたように言った。
「いくら何でも対応が早過ぎないか?」「俺が知ってる日本の警察とは違うみたいだな」
滝は少し皮肉っぽくそう言ってみせた。

「神城博士は日本が世界に誇る遺伝子工学の権威でしたからね」
「世界から注目を集めてますし、我々警察も早期事件解決を目指して必死なんですよ」
「スピーディーな警察ってのを広くアピールしたいんでしょう」一条は苦笑しながら滝に返した。
「それこそ圧力かかってんじゃないのか?」滝は真顔に戻っていた。
「無いと言い切れないのがツライところです」一条は神妙な顔をしていた。

「捜査本部長は誰がやるんだ?」
「本庁の北條管理官のようです」
「あいつか、よりにもよって最悪だな」一条は滝の言葉に苦笑する。
「警視庁イチの切れ者、南雅彦がやるって噂もあったぐらいですから」
「おいおい、南は現場の指揮やるような階級じゃないだろ」
「ええ、ですから噂です。でも実際に後ろで指揮出すのは南さんじゃないかって話ですよ。」
「警視庁のエリート南雅彦か、曲者だな」滝は南に対しては内心疑念を抱いていた。
「有名な方でしたからね、神城博士は。失態は見せられないんで上も相当ピリピリしてますよ。」


119 :アギト外伝作者:04/08/23 01:21 ID:dle2JHGi
感想を書いてくださった皆さん。
ありがとうございました。
これからも完結めざして頑張りますので、よろしくお願いします

それで質問なんですが、物語の設定等はここに書き込んでもいいのでしょうか?

120 :【6/2/10:00 所轄署】:04/08/23 11:10 ID:OKQJ6n1V

滝は今回の事件が組織による犯行だと念を強くしていた。
だが、わからない事がまだ多過ぎた。頭の中で今までの情報を整理し分析する滝。

神城博士夫妻は殺害された。組織が殺害したと仮定した場合。
何故殺したのか?組織の狙いは?
神城博士の研究とは何か?それが組織の狙いと関係が?

警察は息子・神城タケトを疑っている。だが矛盾も多い。
その神城タケトの行方はわからない。何かあったのか?既に殺されている可能性は?

神城タケトの恋人殺害との関連性は?やはり組織の仕業か?

滝の頭の中で浮かんでは消える点と線。だがどうにもこれらの事象のすべてが結びつかない。
滝は小沢澄子の知る神城博士の情報こそが、この全てをつなぐ鍵になるのではないかという気がしていた。
そうこう考えているうちに滝は所轄に到着した。

小沢澄子、警視庁の科学顧問であり、本来であれば警視庁の科学班に居る。
ここ数日、所用があって所轄の方に来ているそうだ。
一条の話では所轄で午後から合同捜査会議が行われるらしいから、ちょうどいいと言えばちょうどいい。
公にされていない話だと、小沢女史が現在開発中の対武装集団の強化スーツ、
その装着員に氷川刑事を抜擢したいという事で最近所轄に入り浸っているらしい。
確かに氷川は見かけによらずタフで骨のある男だ、向いているかもしれない、滝はそう思っていた。

「滝君、久しぶりね」「あぁまた面倒かけるよ」
滝は話を切り出そうとしたが一瞬躊躇した。
「ここでは少ししずらい話なんだがね」滝は小沢に小声でそう言った。
「あらそう?じゃぁ、おやっさんの所へ行きましょうか?」
「あなたもまだ顔出してないんでしょ?おやっさんの所には」
小沢女史の言葉に滝の顔から思わず笑顔がこぼれる「おやっさんかぁっ」


121 :【6/2/10:30 喫茶アミーゴ】:04/08/23 11:49 ID:OKQJ6n1V

「滝っ!!久しぶりじゃないか、いつ日本に帰って来たんだっ!?」
突然の滝の来訪に喫茶『アミーゴ』のマスター・立花藤兵衛ことおやっさんは大喜びであった。
「昨日日本に着いたばかりなんだ、おやっさんも相変わらず元気そうで何よりだ」
立花藤兵衛の差し出した手を滝は握り、再開の握手を交わす。
「なに、まだまだ俺も隠居って訳にはいかないよ」おやっさんは人の良さそうな人懐っこい顔で笑った。

「おやっさん、今日本には誰か帰って来てるのかい?」
「いや、みんな大忙しさ、世界のあちこちを飛び回ってるよ」
「なんだい、また事件か?」おやっさんの顔から笑顔が消える。
「まだハッキリはわからないんだが・・・おそらくは」
「猛が近々日本に帰って来るかもしれないって話だったな、連絡しておくかい?」
「本郷か、そうだな、早目に帰って来て貰う事になるかもしれないな」
滝の言葉におやっさんは頷く「わかった、任せておきな」
「まぁ、まずは俺の煎れた上手いコーヒーでも飲みな、話はそれからだ」
おやっさんはそう言うとコーヒーを煎れはじめた。滝はおやっさんの顔を見ると何故か安堵する。
滝だけではない、一条も氷川も小沢女史も、他の奴らもきっとみんなそうだ、
それは立花藤兵衛が愛すべき善良なる人間そのものだからなのかもしれない。

滝はおやっさんとの再会を済ますと早速本題に入った。
おやっさんであれば、話を聞かれても構わない、立花藤兵衛はそれだけの信頼のおける人物であった。
「科学班の方にいる時だったら、資料なんかも用意出来たんだけどね」小沢は滝に言う。
「いや、とりあえず大体で構わない」「神城博士の事はよく知っているのか?」
「論文なんかは読んでるわ、知人のつてで一度会った事もあるけど」


122 :【6/2/10:30 喫茶アミーゴ】:04/08/23 12:19 ID:OKQJ6n1V

滝はまず神城博士殺害の話と今迄の経過を話す。小沢は神城博士の死を悼んだ。
そして、警察内部と組織に通じている者がいるのではないかという個人的見解も付け加えた。
「私は所詮外部の人間だからどうと言う事はないけど、一条君や氷川君にしてみればショックでしょうね、その話は」
小沢もその事は一条同様、薄々勘付いてはいた。
小沢が開発している対武装集団用強化スーツというのも名目だけで、実は対組織用のものでもあった。
だがそれをあからさまに対組織用と謳ってしまっては、開発許可が降りないし、予算も回してはもらえない。
仕方無く対武装集団用という名目にしているだけの事であった。

「神城博士は一体どんな研究をしてたんだ?」
「まぁ遺伝子工学の権威と呼ばれるぐらいだから、遺伝子絡みだってのはわかるんだが」滝の問いに小沢は苦笑する。
「まぁわかりやすく言うと、この先悪化して行くであろう地球環境にも耐えうる『進化した人間』、という事かしら」
「現在、環境破壊などにより地球環境は大きく変わっていると言われているは、温暖化などがそうね。」
「そうした地球環境の変化に適応し、いかなる環境下にも耐えうるべく、人間を進化させるというものね」
「人間の遺伝子を後天的かつ人為的に操作し、遺伝子の書換えを行う事で、人間の潜在能力を飛躍的にUPさせるという事ね」
「博士はその理論を完成させていたようだけど・・・」小沢はざっとそこまで説明した。

「なぁ小沢、話を聞いていると、それは改造人間のようにも思えるんだが」滝は素朴な疑問を投げ掛けた。
「ええっ、限り無くそれに近いものかもしれないわ」「!!」滝の顔が強張る。
「ただ、それがどれぐらいのものなのかはわからないわ」
「例えば、ライダー並の能力を持った人間が誕生するのか、それとも普通の人間が少し強くなった程度なのか」
「博士の研究データなんかを見れば分かるんでしょうけど」
「ただひとつ言える事は、従来の改造人間をつくるよりは、遥かに効率も良く、ローコストで生産性がいいのは間違いないでしょうね」
「遺伝子書換えのプロセスをパターン化してシステムに組み込むだけで済むでしょうから」
それはライダーを知り、彼らの体を調べ分析した事がある小沢ならではの発言であった。


123 :アギト外伝作者:04/08/23 13:17 ID:DkvNIV/w
【2007/7/2/11:11 警視庁・G5ユニット詰め所】


「間違いないな…」
「ええ、間違いないでしょうね」
 日本地図を囲み、思案に耽るα小隊のメンバー達。
「この3日間で、全滅したG5小隊は14。全国のG5小隊の約3分の1です」
「そして、G5小隊が全滅した地区を出現した未確認生命体ごとに時間を追って線で結んでいくと…」
 そう言いながら、マジックで地図に線を引き始める北條。
「未確認生命体第45号が出現した宮崎…和歌山…静岡」
「未確認生命体第38号が出現した青森…山形…栃木」
「未確認生命体第41号が出現した広島…京都」
「未確認生命体第39号が出現した長崎…香川…愛知」
「未確認生命体第44号が出現した新潟…群馬」
「そして、未確認生命体第46号が出現した…長野」
 地図に書き込まれた線を見て、確信を深めるメンバー達。その線は全て東京を目指していた。

124 :アギト外伝作者:04/08/23 13:18 ID:DkvNIV/w
 

 仮面ライダーアギト外伝:第2話『クウガ』


【2007/7/2/11:29 都内某所・有名ホテル】


 ホテルのロビーを男女の集団が歩いている。
 バンダナを巻いた長髪の男性。チャイナドレスに身を包んだ黒髪の女性。赤いマフラーを巻いたアフロの男性。黒のスーツを着こなし、帽子を目深に被った男性。そして、スーツを着た女性。
 服装に統一感がない事以外はいたって普通の集団の筈である。ある一点を除いては…。
 集団の中に同じ顔の人間が複数存在しているのだ。2人や3人ずつではない、顔も服装も同じ人間が、6人から8人ずつ存在しているのだ。
 六つ子、七つ子、八つ子の集団。普通なら不自然極まりない光景だが、ホテルの職員達は全く気にしていない。
 静かに、ただ淡々と職務をこなしている。
 だが、よく見ると職員達の目からは光が感じられない。まるで何かに操られているような状態だ。
 それを尻目に、男女の集団はエレベーターに分乗し、上の階へと向かっていった。


「待っていたぞ」 
 エレベーターを降りた集団を1人の女性が迎えた。
 白いスーツを来た美女。その額には薔薇のタトゥーが刻まれている。
「他の『ゴ』の者達は到着している。『ズ』や『メ』の者達もな…」
「ここは我らが支配下にある。時が来るまで体を休めるといい…」
「バルバ、1つ聞きたい」
 美女=ラ・バルバ・デにバンダナを巻いた男性の1人が問いかける。
「…なんだ?」
「ダグバはどうしている」
 バンダナの男の問いにバルバは笑みを浮かべ言った。
「ダグバは健在だ。今は我らが神と共にいる」

125 :【6/2/10:30 喫茶アミーゴ】:04/08/23 14:23 ID:OKQJ6n1V

「組織の狙いもそれだな」小沢の話を聞いて確信を深める滝。
「おそらく神城博士はその研究が原因で組織に殺された。」
「博士は組織に関与していたのかもしれないし、ただ協力を要請されただけかもしれない。
その辺は分からないが、その研究が原因である事は間違いないだろうな。」
小沢は滝の言葉に同意して頷いた。今度は小沢が滝の言葉に続けた。
「殺されたという事は、組織にとってもう用が済んだという事でもあるわ」
「つまり、博士の研究は既に完成されていて、そのデータさえあれば『進化した人間』を創れるという事ね」
小沢の言葉に滝は再び考えを巡らす。

組織が神城博士を殺害した理由、その目的はわかった。
だが、組織と通じている警察が神城タケトを容疑者としする理由、
神城タケトの行方、神城タケトの恋人の殺害、それらに関する事はひとつにつながらない。
滝と小沢は考え悩む。

しばらくして小沢は切り出す。
「私が今回の件で、疑問に感じるのは、何故神城タケトが犯人でなければならないのか?という事よ」
はじめ滝は小沢の発言の真意がよく理解出来なかった。
「組織が神城博士を殺害し、研究データを奪ったのなら、替え玉の犯人は誰でもいい筈よ。」
「滝君も知っての通り、今迄だって組織は偽装工作を施し、自分達の犯行を他者が行ったように見せ掛けて来た。」
「今回だって偽の犯人を仕立て上げればそれで事が済んだ筈。」
「わざわざ警察に圧力を掛けたり、内通者を使ったりしなくてもね。」
「神城タケトが何かを知っているのかしら?」
「神城タケトが犯人でなければならない、何か特別な理由でもあるのかしら?」


126 :【6/2/10:30 喫茶アミーゴ】:04/08/23 14:35 ID:OKQJ6n1V

小沢のその言葉で滝に閃きが走る。
「それだっ!!さすがは小沢だっ!」
それをきっかけに滝の頭の中は加速度的に考えを進める。
「組織は神城タケトに罪をなすり付ける為だけに、警察を動かしたんじゃない。」
「神城タケトを捕まえる為に、警察の捜査網を利用しようとしたんだっ!」
「神城タケトが何かを知っているだけなら、小沢の言う通り偽の犯人を仕立て偽装工作した上で、
後でゆっくり探し出して始末すればいだけだ。ワザワザ警察を動かすようなリスクを冒さなくてもだ」
「つまり、組織は神城タケトを殺さずに捕らえなくてはならない理由があるんだ」
「殺さずに捕らえなくてはならない理由・・・!!」

滝がそこまで早口に語ると、滝にも小沢にもすべてが見えた。
「博士の研究データを神城タケトが持っているっ!!」
「そうだっ、組織は神城博士を殺したはいいが、まだデータを入手していない。
神城タケトが持っていると知った組織は、データを入手する為、奴を追っている。」
「組織もすぐには奴を殺させない、データの在り処がわかってからでないと、
今度こそ永遠にデータの所在がわからなくなる恐れがあるからな」滝はそこまで言うと一息つく。
「そうね、そう考えるとすべての辻褄が合うわ」小沢の滝の推論に頷く。

「おそらく逃走の際に、神城タケトは恋人は事件に巻き込まれ殺された・・・」
「そして、組織がデータを神城タケトから奪ったら、神城タケトは・・・」
「始末されるでしょうね」小沢が最後の一言を滝の代わりに締めくくった。


127 :【6/2/10:30 喫茶アミーゴ】:04/08/23 14:37 ID:OKQJ6n1V

だが滝の思考はそこで終わらなかった、さらに超過速度的に進んで行く。最早それは妄想の領域だったかもしれない。
『神城タケト』『進化した人間』『改造人間』『研究データ』等々のキーワードが滝の頭の中に浮かんでは消えて行く。
滝の頭の中でそれらのキーワードがグルグル回りひとつの言葉となって出る。

「小沢、神城タケトが『仮面ライダー』である可能性は?」

小沢は滝のとんでもなく飛躍した話にドキッとする。
だが滝が言わんとする事の意味は理解できた。

「一般常識で考えれば、自分の息子を改造人間にする親はいないわね。。」
「でも、博士がマッドサイエンティストであれば、可能性は零とは言えないわ」

そう今迄常にこうした状況下で『仮面ライダー』は誕生して来た。
滝はその時と同じような感覚を覚えるのであった。


128 :【6/2/10:30 喫茶アミーゴ】:04/08/23 16:07 ID:OKQJ6n1V

少し間を置き、滝は落ち着きを取り戻した。
今の状況を考えるに、組織や警察が神城タケトを見つけ出す前に、滝が保護しなくてはならないのは明白だ。
データの入手に成功すれば、組織は神城タケトを始末しようとするだろう。
彼は事件の真実を知る者でもある。彼が万一本当にライダーであれば、危機的状況は乗り切れるかもしれない。
だが普通の人間であった場合、生き残れる可能性はまず無いだろう。

それに組織がデータを入手するのは何としてでも避けたい。
『進化した人間』がどのぐらいのものなかはわからないが、
その技術を使われたら、組織がさらに強大な力を手にする可能性だってある。
改造人間迄はいかなくても戦闘員の強化ぐらいには使えるのではないか?
滝は直感的にそんな気がしてならなかった。
組織がこれだけ大掛かりにリスクを冒してでも手に入れようとしているのだ。
その見返り、リターンはそれ相応と考えてもいいのかもしれない。

「小沢は午後の合同捜査会議に出るのか?」滝は小沢女史に尋ねる。
「捻じ曲げられた真実、茶番を見るのは御免だわね」
「それに午後からは警視庁に戻らなくてはいけないのよ」
「そうか」滝は次の行動の選択肢に悩む。またここで判断ミスをする事は許されなかった。

合同捜査会議に出て、警察内部の捜査状況を見たいというのもあった。
その時の様子によっては組織へ内通している者が誰であるか、当りをつけられるかもしれない。

だが神城タケトと彼が持っているデータについても猶予は余り無い。
組織や警察よりも先に神城タケトを保護しなくてはならない。

これ以上自分ひとりで動くのは物理的な無理がある。
本郷猛がすぐにでも戻って来てくれるのならば話は別だが。
やはりここからは一条や氷川に協力を頼むしかないかもしれない。


129 :【6/2/10:30 喫茶アミーゴ】:04/08/23 16:09 ID:OKQJ6n1V

滝は苦慮した末に決断する。まずは合同捜査会議に出て、警察内部の様子を伺おう。
その際、疑問点を提示し、神城タケトは無実だという考えを押そう。
いや、一応俺は日本の警察では部外者扱いだからな、会議終了後、南や北条に直接話をした方がいいだろう。
もしかしたら奴らへの牽制となって、時間が多少は稼げるかもしれない。
その後で、一条と氷川に協力を頼む、これで少なくとも夕方からは神城タケトの捜索が出来る筈だ。

「俺は合同捜査会議にまずは出席して、北条捜査本部長に神城タケトが無実だと訴えてくるよ」
滝は苦笑しながら小沢女史に向かって言った。
「えっ!?北条君が合同捜査本部長なの!?」「あたしだったら絶対出たくないわ、そんな会議」
小沢女史はムスッとしながらそう言い、滝はその言葉に笑った。
「北条君が相手じゃ何を言っても無駄だと思うけど?」
「おうっ、わかってるよそんな事は、内部の情勢を探るのと牽制を兼ねてってとこだな」
「あぁ、なるほど、そういうことね」
「一条や氷川にも協力してもらわなくてはならなくなりそうだな」
「何かあったら言って頂戴、私も全面的に協力するわ」
「あぁ、かなりいろんな事頼む事になると思うぜ」滝はそう言うと立ち上がった。

「滝、もう行くのかい?」おやっさんが滝に声を掛ける。
「また後で来るよ、一条と氷川を連れて。」
「後、本郷に、出来るならスグにでも戻って来てくれと伝えてくれないか?」
「わかった、任せてくれ」「今回の事件はそんなにヤバイのかい?」おやっさんは心配そうな顔をする。
「あぁ、もしかしたら、もう1人ライダーがおやっさんの世話になる事になるかもかもしれないぜ」
「もう慣れたもんさ、何人でも連れて来いっ!」滝はおやっさんの言葉に思わず吹き出した。


130 :名無しより愛をこめて:04/08/23 16:15 ID:Tk9j6urF
ガイドブックにも載らないような小さな島国。青年の姿はそこにあった。
その土地の子供たちと戯れ、数時間後、砂浜に横たわり、青空を見上げていた。
何分経っただろうか、青年は一息つくと立ち上がり、歩き出した。
砂浜に足跡を残しながら………


その数週間前、アフリカの奥地にて謎の遺跡が発見され、周辺には中から
何かが出てきたようにえぐられていた。
ちょうど2000年の日本、九郎ヶ岳周辺の遺跡と光景がそっくりだった。


そしてその時からパリ、ロンドン、ベルリン、アテネとヨーロッパの
様々な都市で奇怪な姿をした者が目撃され、パリ、ロンドンでは
残忍な手段での数十人単位の大量殺人が行われていた。

とある大学、一人の女性がコーヒーを口にしながら新聞を読んでいた。
そして一言、こういった。
『似てるわね。未確認生命体事件の手口に。』

何かが静かに、しかし確実に動き始めていた。


クウガ・新説 第一話出現近日公開予定

131 :名無しより愛をこめて:04/08/23 22:55 ID:wA5Wn22l
>>130
クウガヨーロッパ編みたいでいいんじゃない
1号を彷彿とさせますな

132 :クウガ新説 作者:04/08/23 23:03 ID:Tk9j6urF
>>131
今の構想では未確認生命体はまた日本で大暴れする予定です。
で、今度のゲゲルは人じゃなくてクウガを殺すことっていう感じです。


133 :アギト外伝作者:04/08/23 23:53 ID:MTEmH2Rp
携帯からの書き込みです。

現在、アクセス規制をくらっています。
規制解除まで投稿できないので、御理解下さい

134 :名無しより愛をこめて:04/08/24 09:22 ID:Ck2I1SU5
>>133
携帯乙
やる気満々の時アク禁で投稿出来ないとイライラするよね
待ってますから

135 :【6/2/11:00 某所:04/08/24 11:17 ID:Ck2I1SU5

「遅くなりました、彼らの事情聴取に呼ばれていたもので」
そう言いながら和彦は会議室に入って来た。
会議室には今回のミッションに参加する、各隊、班のリーダークラスの者達が集まっている。
「ご苦労だったな。首尾はどうだ?」一番奥に座る指揮官が和彦に問う。
「問題ありません、すべてはシナリオどうりです」和彦はそう言うと用意されていた席に座る。
「シナリオ通りに、矛盾が生じるような内容を含んだということか?」「はい」
指揮官の問いに和彦は改めて頷いた。

「今回我々は敢えて、隙をつくりました。完璧ではない偽装工作を行い、『彼ら』を試そうというのがその意図です。」
「これはいわば踏み絵のようなものです。彼らがその辺りに目を瞑って、
我々の思惑通りに事を進めてくれるか?それとも異を唱えてくるのか?」
「それによって、将来的に彼らが我々と敵対する存在と成る可能性があるのか?無いのか?を見極めます。」
「言い換えれば、リトマス試験紙のようなものです。」
組織の対警察交渉班、通称マル警のリーダーが改めてその趣旨を説明した。

「彼らの中には、疑問を抱き、異を唱える者がいるでしょう。
その者達を確認し、我々のブラックリストに載せ、いずれ機を見てあぶり出し、粛清する。
それにより、彼らの中には我々組織に異を唱える事をタブーとする土壌が出来上がるでしょう。」
「彼らには、我々のような『大いなる理想』の為にその命を捧げるという覚悟がありません。
もちろんここで言う『大いなる理想』の為とは『あのお方』の為と同義でありますが。
彼らが望むのは己の命の保証、保身のみです。
そうした彼らに我らの脅威を身近で見せしめる事は非常に効果的である事でしょう。」
「今回の件はそうした事を見越した上での対応です、その辺りをご理解頂きたい。」
マル警のリーダーはこの場でみなのコンセンサスを得る事に成功した。


136 :【6/2/11:00 某所】:04/08/24 11:18 ID:Ck2I1SU5

「それでは改めて本ミッションの経過を報告させて頂きます。」
和彦は神城博士夫妻の殺害から、タケトに目撃され、逃亡したタケトを追跡した経緯を詳細に報告した。
「同時に別働隊が、神城邸、博士の研究施設をくなまく調査致しましたが、
第二優先事項であるデータは見つからず、現在も尚入手には至っておりません。」
「データは現在尚も逃亡中である博士の息子・神城タケトが所持しているものと思われます。」

「この段階で本ミッションは想定シナリオF-15に移行されました。」
「その後、我々は殺害現場を処理・工作班に任せ、神城タケトの追跡にあたりました。」
「シナリオ通り、本隊は、神城タケトの恋人を強姦の上、殺害。」
「ここでも神城タケトの捕獲に失敗、神城タケトは現在も尚逃亡中です。」
その場に居合わせた者達は一様に驚き、会場はざわめいた。
和彦は常にパーフェクトに任務遂行し、過去一度も失敗した事など無かったからだ。

「その件に関して、擁護する訳ではないが、通達が出ている。」指揮官は途中だが口を挟んだ。
「上層部はターゲット・神城タケトを『ライダー』の可能性が零では無いとし、
『ライダー対策本部の設置』も検討しているとの通達だ。諸君らも充分に気をつけて貰いたい。」
会議室のざわめきはより一層大きくなる、ライダーの可能性があるとなれば、任務の危険性は雲泥の差であるからだ。
「私が上層部に検討を要請した際、上層部もはじめからその可能性は考慮していたと言っていた。
それ故の想定シナリオF-15なのであるとも付け加えていた。」
「それを見抜いたのは流石であったな」指揮官は和彦を褒めた
「おそれ入ります」

「ついでなので、進行が前後するが言っておく」「これに伴い、多少の変更事項がある。
最優先事項『神城博士の研究データの奪取』もしくは『神城タケトの捕獲』に変更は無いが、
データ奪取後の神城タケトの扱いが『処分』から『拉致』へと変更になった。」
「上層部は神城タケトがライダーであるかどうか確認したいとの意向のようだ。」
「ターゲットが仮に『進化した人間』であるならば良い生体サンプルにもなるであろうからな」
ライダーであるかも知れない人間を捕獲し連行しなくてはならない、その任務の重さにその場の一同は固唾を呑んだ。


137 :【6/2/11:00 某所】:04/08/24 12:08 ID:Ck2I1SU5

その後経過報告が続けられた。
「実際にターゲットの殺害が6/1/22:00。その後、博士の自宅を家探し時間を取りましたので、
遺体に特殊な処置を施しまして、推定死亡時刻が6/2/02:00になるように工作致しました。」
「同様に神城タケトの恋人殺害に関しましても、両親殺害後、恋人を殺害したというシナリオを成立させる為、
死亡推定時刻6/2/03:00にずらす偽装工作を施しております」処理・工作班のリーダーが偽装工作の説明を行う。
「その件に関しましては、検死、司法解剖の際にも我々の『同胞』を使い、
万が一の事がないようにフォローをしております。」対警察処理班のリーダーが補足する。

「凶器に関しましては、事前に採取していた神城タケトの指紋で型をつくり、ナイフに彼の指紋をつけております。」
「恋人殺害の際の拳銃に関しましては、神城タケト本人が手にしたとの報告がありましたが、
念の為、神城タケトの指紋づけを行っております。」処理・工作班は報告を続けた。
「こちらも、敢えて隠蔽工作を行ったように見せず、犯行現場に残すようにこちら側から指示をしております。」
再度、対警察処理班の補足説明がある。

処理・工作班のリーダーの後をついで、対警察交渉班が報告を行う。
「その後、実行部隊リーダーが神城博士の隣人であった為、それを利用し第一発見者として6/2/02:30に『彼ら』に通報。」
「第一発見者の情報を元に、『彼ら』が神城タケトの恋人のアパートに赴き、遺体を発見したのが6/2/07:00となっております。」
「ちょうどその頃、我が班は予定通り政治家等の『同胞』に連絡を取り、
『彼ら』の中の『協力者』に電話を掛けさせ、圧力を掛けさせております。」
「もちろん、事前に何度も根回しをしておりましたが、再度改めてという事であります。」

「通常『彼ら』の対応は遅く、それではF-15のシナリオの進展に遅れが出る可能性もある為、
第一発見者の役を実行部隊リーダーにお願いし、『彼ら』に迅速に対応させたという事です、シナリオ通りに。」
対警察交渉班はその普段の役割柄か、どうも何度も確認をしないと気が済まない質のようであった。


138 :伊坂と愉快な仲間達作者:04/08/24 12:37 ID:34NrffbX
>>4-10の世界観を借りて話を作っていたんですが
どうも平成ライダーすべてを絡ませながらだと、風呂敷を広げすぎた感になってしまい
自分では収集をつけれなくなりそうなので、龍騎と555そして剣の三つで頑張ります。
ちなみに何故クウガとアギトなのかは、別の方がいい感じの外伝なんかを書いているんで
自分があえて書かなくてもいいかなと思いましたので。

139 :第一話『始動』:04/08/24 12:40 ID:34NrffbX
「オルフェノク。死を迎えた者達が新たに、何らかの生物の特性を持つ、オルフェノク態として
覚醒した者達の総称。オルフェノク態とは別に、死を迎える前の人間の姿でいる事も出来るようです。」
広い室内に机が一つだけ置かれている簡素な部屋、けれど何も無い部屋とは対照的に
机の上には大量の資料が、所狭しと並べられている、その中には
出没した怪物たちの情報等が無機質に羅列されていた。

「警察の方としても一連の事件は謎が多く、不可解な点ばかりでして
 混乱しているのが現状です、詳しい情報を得るにはもう少し時間が必要かと…」
手に入った情報の少なさに萎縮してか弁護の言葉を吐く男に目もくれず集められた資料に
目を通す伊坂、それを無言の肯定と受け取ったのか一礼をして部屋を出る男

「オルフェノク…少なくとも一万年前の闘いにはその様な種は存在してはいなかった」
「ミラーワールドにも私の知る限りオルフェノク等と言うモンスターはいませんでした」
部屋の隅の闇から這い出るように現れる一つの影が、話を合わせるかの様に囁いた
目を通し終えたのか手に持っていた資料を机に無造作に投げるとゆっくりと椅子から立ち上がる

140 :第一話『始動』:04/08/24 12:44 ID:34NrffbX
「何処へ?」
「色々と調べねばならない、オルフェノクの事…十三のライダーの事」
「なら私も自分なりに調べてみるとしますか、他のライダーやアンデッドの事を」

男はそう告げるときびすを返し部屋を出て行く、その姿を見送り、抑揚も無く呟く
「有益な人間は嫌いではない、せいぜい私の役に立てシザーズ」
使える者は何でも使うその心に変化は無い。
己は二度同じ失敗を犯すほど愚かでは無いと言う自負があるからだ。

「貴様に刻まれた屈辱が私の慢心を取り除く、今の私はあの時とは違う」
思い出そうとせずとも蘇る記憶、体を包み込んだ紅蓮の衝撃、苦い敗北の味
同じ過ちを繰り返す事は出来ない、いまでもどうして蘇ったのかは分からない、しかし
二度目の敗北を喫する為に与えられたチャンスでは無いはずだから。

「そうだ、私のバトルファイトはまだ終わってはいない、そうだろう…ギャレンッ!!」

『仮面ライダー』〜ダークサイドストーリー〜「伊坂と愉快な仲間達」本編 
                               第二話に続くのか?

141 :【6/2/11:00 某所】:04/08/24 14:24 ID:Ck2I1SU5

「『彼ら』の方の対応ですが、『協力者』の情報によりますと、容疑者は神城タケトで順調に進んでいるそうです。
午後イチで『合同捜査会議』が行われ、その後に『マスコミ発表』が行われるとの事です。」
「その際には、神城タケトの顔を大々的に報じ、手配書を至急配るとの約束も取り付けております。」
対警察交渉班の報告が終わると、実行部隊リーダーの和彦に再び戻った。

「自分に第一発見者としての役割があった為、神城タケト追跡も一時規模を縮小しておりましたが、
現在、想定シナリオF-15の次の段階への準備が整っております。」
今朝方、ミサキのアパートを出てから放心状態のタケトが何とか逃げ切っていたのも
和彦に別の役割があって部隊を離れていた為である所以が大きかった。

「想定シナリオF-15は、全く問題無く着々と進行中であります」その言葉に満足そうに頷く指揮官。


ミーティングが終わった時、和彦は指揮官に質問を投げ掛けた。
「ターゲットの神城タケトについてですが」
「捕獲連行後、検査、『進化した人間』であった場合は生体サンプルにというお話でしたが、その後はどうなりますでしょうか?」
「洗脳を施してでも強制的に我々の仲間にされるのですか?」和彦は指揮官に問う。
「もし神城タケトがライダーであり、我らが支配下となるようであれば、大きな力となるであろう」
「それは貴様も知っての通り我らの宿願でもある」
「だが同時に我々は何度もそれで痛い目にもあって来ている、慎重な判断が必要なのだよ」指揮官はその場での返答を避けた。

「自分はもし仮に神城タケトがライダーで無かったとしても、我々の同胞とすべきだと考えております。」
「貴様は神城とタケトと友人だったと聞くが、まさか情に流された訳ではあるまいな?」
指揮官は和彦の突然の話に懸念を抱く。


142 :【6/2/11:00 某所】:04/08/24 14:27 ID:Ck2I1SU5

「いいえ、そのような事はありません。すべては『あのお方』の為です。」
「神城タケトは私よりも遥かに優れた頭脳を持っております」
「更に、もし普通の人間であったとして、普通の人間でありながら、格闘で私を打ち負かす能力を持っているのですよ」
「我々組織の仲間にすればおそらく、私をも遥かに越えた組織を支える優秀な人材となるでしょう」

今は実行部隊であるが、将来は科学班に行き、いずれは幹部となるであろうと組織の中でも期待されている和彦。
科学班を目指す和彦より優れた頭脳の持ち主で、現在の実行部隊のリーダー和彦以上の身体能力・格闘センスの持ち主。
それは組織にとっても充分に魅力的な人材である事には間違いなかった。

「神城タケトは心に誰よりも深い闇を抱えております」
「個が我(エゴ)を押し通し、諍い、争い合う、己の事しか考えない、そうした現在不浄の世界に彼もまた絶望しているのです。」
「彼の心を救えるのは、『あのお方』のしかおりません」「『あのお方』の崇高な理想こそが、彼の心の救済となる事でしょう」
「それが彼にも分かれば、『あのお方』の為に心の底からの忠誠を誓い、その身のすべてを捧げ尽くすでしょう」

「神城タケトを我らの同胞にする自信があるのか?」「はい」和彦は自信を持って強く頷く。
「よいだろう、まずはデータを奪い、神城タケトを連行してくる事だ」
「それからの事は、その後前向きに検討しよう」指揮官は和彦に約束する。
「期待しているぞ」「はい、すべては『あのお方』の為」

和彦が指揮官との話を終え退室しようとすると、退席せずに話を聞いていた和彦の同胞が声を掛けた。
「あなたの友人の心の闇を『あのお方』ならきっと救って下さいます」
「共に諦めず頑張りましょう」「はい、ありがとうございます」


143 :【6/2/12:00 河原】:04/08/24 16:37 ID:Ck2I1SU5

川沿いの土手、電車が通る高架橋の下、心身共に疲れ果てたタケトは朝方そこで倒れた。
始発の電車が通る音でタケトは目覚めた。時間にすればそれ程寝ていた訳ではなかった。
心身共に疲れ果ててはいたが、何処かで緊張していたのであろう。
だがタケトはその場から動く事が出来なかった。
ミサキを、父を、母を失った大きな喪失感。それはとても短時間で埋められるようなものでは無かった。

昨夜の事はすべて夢で、目が醒めたらいつもの変わらない日々であって欲しいと心底願っていたタケトだが、
目が醒めても、苦しく悲しい過酷な現実が待ち受けているだけであった。
改めて昨夜の事を現実として受け入れなければならないだけ余計に辛かった。
自然と涙が流れて来て、嗚咽を漏らして泣き続けた。

タケトを襲い続ける喪失感と虚無感。
すべてを奪われ、もう自分には心安らげる安息の地も、帰る場所も、愛する人もいなくなってしまった。
一緒に笑い、一緒に悲しみ泣き、素直に話をしたり、暖かさやぬくもりや心の潤いを与えてくれる、
自分を心配してくれ、自分を必要としてくれる、そうした人達がこの世からいなくなってしまったのだ。
残っているのはただ、絶望、悲しみ、痛み、辛さ、苦しさ、せつなさ、やるせなさ、不安、孤独、恐怖だけ。
タケトの心にはぽっかりと大きな穴が開いてしまった、それはもう二度と決して埋める事が出来ないかもしれない。

自失呆然とするタケト、立ち上がる事すら困難で、いや呼吸をする事すら重苦しく思えた。
タケトは高架橋の下に捨ててあるドラム缶の山の陰に身を隠すのがやっとであった。
幸いここは人通りが全く無く、見つかる可能性は極めて低かった。
いや見つかったなら見つかったで、それはそれでいい、生き残る事さえタケトにはもうどうでもよくなっていた。
ただ自ら死ぬ事も出来なくなっていただけで。

そうしてタケトは時を費やした。
ふと今は何時頃なのだろうと時計を見ると、ミサキが誕生日プレゼントに送ってくれた腕時計が、
ナイフが当った時の衝撃でガラスにひびが入り、壊れて動かなくなっていた。
タケトは腕時計を見てまた涙を流して泣いた。タケトはこの壊れた腕時計をいつまでも付け続けようと誓った。


144 :【6/2/12:00 河原】:04/08/24 17:22 ID:Ck2I1SU5

タケトの悲しみは決して癒される事は無かったが、それでも時間の経過と共にタケトの思考は少しずつ回復していった。
『このまま訳もわからず俺は死んで逝くのかな・・・』
『ミサキのところへ逝けるのならそれもいいかな・・・』
『生きているうちに親父とおふくろに言っておけばよかったな、ありがとうって』
『なんで俺がこんな目に遭わなきゃイケないんだよ』
そんな事を考え、ミサキを父を母を思い出しては涙を流すタケト。

愛しい人達との記憶と同時に昨夜の悪夢もまた甦る。
そして、和彦の言葉がタケトの脳裏を過ぎる。
『だいたい、データとかライダーって一体何の事だよ』
『データって事は、親父の研究データって事か??』
『親父は一体何の研究してたんだよ??』
『データが欲しくて和彦は親父は殺されたのか??』
『殺されなきゃいけないような研究って何なんだよ??』
『ライダーってのはriderって事か??』『ダメだこっちは全然見当もつかない』
頭脳は優秀であるタケトである、知的好奇心も旺盛な方だ。この知的好奇心が今のタケトの命をつなぐ。

『せめてミサキの所へ逝くにしても、何故みんなが殺されたのか、その訳はしりたいな』
『和彦とも決着を付けたいしな』
『それまでミサキは待っててくれるかな??俺のこと・・・』
『ミサキにまた会いたいな・・・』
やはり結局はまた涙を流して泣くのだが、その思考はホンの少しだけ前向きになった。

そんな思考を何度も何度も繰り返している時だった。
タケトのポケットの携帯がブルブルと震えた。予期せぬ出来事に飛び上がって驚くタケト。
『誰からだっ??』タケトは携帯電話はほとんどミサキとしか使っていなかった。
ミサキと両親以外に携帯の番号を知っている人間はおそらくいない筈。
だからミサキか両親以外の人間から携帯に電話が掛かって来るとは思えなかった。
『もしかしたらミサキや親は生きていたんじゃないかっ!?』
『昨日のは何かの間違いだったんだ、きっとそうだっ』タケトは祈るような気持ちで携帯電話に出た。


145 :【6/2/12:00 河原】:04/08/24 18:02 ID:Ck2I1SU5

タケトの淡い期待は脆くも見事に打ち砕かれた。
「タッ、タッ、タッ、タケッ、タケちゃん?」その声は大学のゼミ仲間、河原崎であった。
期待した分、タケトに帰って来る落胆の反動も大きかった。タケトの目からはまた涙が溢れて来た。
タケトは泣いているのを相手に絶対気づかれたくはなかったので、自らの手で口を押さえた。嗚咽が漏れてしまうから。

「おっ、おっ、おっ、俺の、とこにも、けっ、けっ、けっ、刑事さん、が、きっ、来たでぇっ」
河原崎の声は異様な程に震えどもっていた。「たっ、たっ、たっ、大変、だっ、だった、なぁ」
「たっ、たっ、たっ、タケ、ちゃんと、はっ、はっ、はっ、話が、しっ、したいん、やぁ」
「ごっ、ごっ、五時に、おっ、おっ、俺の、
まっ、まっ、マンション、の、ちっ、地下、ちゅっ、駐車場に、きっ、来て、くれないっ?」
「まっ、待っとる、から、ぜっ、ぜっ、絶対、来てなぁ」
河原崎はそう用件だけを伝えるとすぐに電話を切ってしまった。

タケトは切れた携帯電話の音を聞きながら、再び泣いた。今度は声を出して。

しばらくして泣き止んだタケト。再び少しだけ思考を取り戻す。
そうえいば、ゼミの連絡網をつくるとかで河原崎には携帯電話の番号を教えていた、確かに。
『なんだったんだぁ、さっきの電話は』
タケトは河原崎の約束を果たす気などは毛頭なかった。どちらかと言うと今は絶対会いたく無い部類だ。
『すげぇ、声が震えて、どもっていたけど』
『刑事に殺人事件の話を聞いてびびりながら電話掛けて来たのか?』
『まぁそりゃ両親にミサキまで殺されてたらびびるわな』

だがそこでタケトは気づいてしまった。『そうか、両親にミサキと来れば次は自分だと思うよな』
さらにタケトの考えは進んでしまった。『まさか、和彦もそう思っているのか?』
そこまで気づくとタケトの頭の中は勝手にどんどん思考を続けた。
『あの声の震えにどもり、向こうから電話を掛けて来るならせめてもうちょっと落ち着いてから掛けて来るだろ?』
『こっちから突然電話を掛けたのならいざしらず』『ということはどういう事だ?』
『びびるような状況にあったということか?』そこまで気づけば答えはひとつしか無かった。
『河原崎は和彦に脅されて電話を掛けて来た、これは罠だっ』


146 :【6/2/12:00 河原】:04/08/24 18:41 ID:Ck2I1SU5

これが組織の罠だと気づいたタケト。だがそうでなくともはじめから行く気など毛頭も無かった。
だがタケトの頭の中は勝手にその先を考えてしまっていた。
『俺が行かなかったら、河原崎はどうなる?』それは最も単純かつ明快な答え
『・・・・・・ 殺されるっ』
『だが俺が行っても河原崎が殺される可能性は高い・・・』
『和彦が秘密を知った者をそのまま生かして帰すとは思えない・・・』
『俺が行ったら既に殺されている可能性だってある、ミサキのように・・・』

タケトの頭の中で思考が巡り、心の中で行くべきか、行かないべきか葛藤が起こる。
『行かない方がいい・・・』『どっちにしろ河原崎は殺されるんだ・・・』
『狙われたのが運の尽きだと諦めてもらおう・・・』
『俺だって、巻き込まれたんだ、それが悪いか??』
『俺は親父の息子だからな、だが河原崎は俺によくしてくれたから巻き込まれた・・・』
『河原崎が死なないで済む可能性は?』
『俺が約束の時間に行き、その段階で河原崎がまた生きていて、俺が河原崎を逃がす・・・』
『その場合だけ、河原崎は死なないで済む・・・』『だが可能性は極めて低い・・・』
『そして今度は河原崎は俺のように狙われ続けるだろう・・・』
『俺の代わりに河原崎が逃亡者になるだけだ・・・』
『結局はやはり死ぬんだ・・・最後には・・・』タケトはそう結論づけようとする。

そしていつもの癖で時間を確認しようとして、腕時計を見る。それはミサキの形見の腕時計。
『こんな時、ミサキならどうする?』タケトはミサキの行動パターンを思い出してみる。
『考えなくても、決まっているか』タケトは苦笑する。
『ここで河原崎を見捨てたらミサキは怒るかな?』『わかってくれそうな気もする・・・』
『でも怒って二度と会ってくれないような気もする・・・』
『ミサキにまた会いたいな』
『今度ミサキに会う時、胸を張って会えるようにしよう』
『ミサキがまた会ってくれるように・・・』


147 :【6/2/12:00 河原】:04/08/24 18:42 ID:Ck2I1SU5

タケトは決心する。『どうせ、後で死ぬ気なんだ・・・なら殺されに行くか』
『そこで和彦と刺し違えたら、それで何も未練は無い・・・』
そう思うとタケトの心は何故かスッキリし、晴れやかになった。死を覚悟したからかもしれない。
タケトは立ち上がり、血が付いた服を川の水で洗った。
昼間移動するのに血が付いていては目立つから。


148 :アギト外伝作者:04/08/24 22:21 ID:fouYVf9x
【2007/7/2/14:12 警視庁・会議室】


 未確認生命体が次々と集結している中、警視庁では未確認生命体対策会議が開かれていた。主な参加者は―
 G5ユニットより、尾室隆弘管理官、北條義人警部補、永瀬俊彦巡査部長。
 捜査一課より、北條透警視、氷川誠警部。
 そして、長野県警より再び警視庁未確認生命体対策班へ出向してきた一条薫警部である。

「では、科警研からの分析結果を報告します」
 科警研から送られてきた情報を読み上げる永瀬。その内容は大きく分けて2つ―

(1)今回出現した未確認生命体のDNAを分析した結果、7年前に出現した未確認生命体のDNAと100%一致した。
(2)複数出現した未確認生命体、その全ての個体が同一のDNAを持っていることが判明。

「以上の事から導き出される推測として、最も可能性が高いのは―」
「クローンか…」
 永瀬の声を遮るように呟く北條。
「ええ、そう考えるのが一番妥当かと…」 
 北條の言葉に永瀬も同意を示す。
「今の技術なら、細胞さえあればクローンを生み出す事は、そう難しい事じゃない」
「しかし、これだけ大量に生み出すとなると…かなりの規模の施設と相当な資金が必要でしょうね」
 永瀬の言葉の後、会議は暫く続き、捜査一課、未確認生命体対策班、G5ユニットの今後の活動方針が決まった。
 捜査一課は北條警視、氷川警部を中心に、未確認生命体のクローンを生み出している施設の特定。
 未確認生命体対策班は、未確認生命体の潜伏先の捜査。
 そして、G5ユニットは今までどおり、未確認生命体との戦闘である。
 こうして、会議は終了した。 

149 :アギト外伝作者:04/08/24 22:22 ID:fouYVf9x
【2007/7/2/17:35 文京区・洋食屋『ポレポレ』】


 コーヒーの香りが漂う店内で、2人の男性がカウンター越しに向かい合っていた。
「…6年ぶりだな。五代」
 1人は一条薫。
「6年ぶりですね。一条さん」
 そして、もう1人は五代雄介。
 かつて、未確認生命体が猛威を振るった時、超古代の遺産『アークル』を身につけ、戦士クウガとなってこれと戦った青年である。
「3年前、お前が日本へ戻ってきたと聞いた時、すぐにでも会いに来るべきだったんだが、忙しさにかまけて遅くなってしまった。すまない」
「いいんです、一条さんはこうして会いに来てくれた。それに、忙しい事は良い事ですよ」
 頭を下げる一条にそう言って、あのポーズ=サムズアップを見せる五代。
「そう言ってくれると…正直、助かる」
 一条もサムズアップを返す。
 それから2人は、取りとめもない会話を続けた。
 良き協力者だった沢渡桜子が、今では城南大学で助教授をしている事。
 この店のマスターだった飾玉三郎が、3年前五代が帰国するのと入れ替わるように、『オリエンタルな味と香りを世界に広める』旅に出た事。
 1年に1回ほどしか帰ってこない為、今では五代がこの店のマスターとなっている事等。
 6年ぶりに出会った2人は、空白の時間を埋めるかのように話し続けた。
 そして、一通り話し、一息ついた所で、五代が言葉を選ぶように話し始めた。
「一条さん…未確認生命体の事なんですけど…」
 その瞬間、一条の顔に緊張が走る。
「未確認生命体がまた出現して、俺決めたんです。また、戦う時が―」
「駄目だ!!」
 五代の言葉を遮るように発せられる一条の一声。

150 :アギト外伝作者:04/08/24 22:24 ID:fouYVf9x
「一条さん…」
「今は、あの時とは違う…我々も戦える力を持っているし、G5ユニットだっている…お前が戦う必要はない」
「でも…」
「お前はあの時、あれだけ傷ついた。もう十分なんだ…」
「一条さん…」
 黙り込んでしまう2人。だが、次の瞬間!
「きゃぁぁぁぁぁっ!」
 店の外で響く、女性の悲鳴。2人は弾かれるように外へと飛び出した。

151 :クウガ新説 出現-01 ポレポレ:04/08/24 23:36 ID:KtR9ksXJ
第一話 出現
[2005年 8/3 ポレポレ 11:00]
店は多くの客でごった返していた。店には店員という店員は見当たらなく、
中年の男性と若い女性が働いていた。数分後、ドアが開く音がした。
「いらっしゃいま…ご、五代君?」そこには砂浜で空を見ていた青年の姿があった。
「雄介、今までどこで何やってたんだよ」
「話は後にしてとりあえず店手伝うよ。」
そんな会話をして青年は厨房に入っていった。五大雄介が冒険から帰ってきたのだ。

[2005年 8/3 ポレポレ 22:00]
3人は店の中で談笑していた。
「で、五代君これからどうするの?」
「暫くは日本にいるつもりだけど、とりあえず明日椿さんのところ行ってみる。」
「椿さん?」
「体調べてもらおうと思って。」
「じゃあ電話してみたら?」
そういって携帯電話を取り出した。雄介はその電話を使って電話し始めた。
1回コール音のした後に電話がつながった。
『椿です。桜子さんですか?どうかしましたか』
「お久しぶりです椿さん。五代です。」
『ご、五代。お前いつ帰ってきたんだよ。』
「今日の朝なんですけど、椿さん明日大丈夫ですか?」
『大丈夫だが、どうした?』
「体調べてもらおうと思って」
『わかった、明日十時に俺のところに来い。』
そういうと椿は電話を切った。その後も3人は談笑を続け、
結局店の明かりが消えたのは深夜一時を回ったころだった。

152 :クウガ新説 出現-02 医大病院:04/08/24 23:39 ID:KtR9ksXJ
[2005年 8/4 10:00 関東医大病院 ]
椿は五代の体を調べ始めた。MRIスキャンや採血など、多くの検査をし、
すべてが終わったのは5時間後であった。
「すべての結果が出るまではまだ時間がかかるから、明日こい。」
「わかりました。」そういって五代が立った。
部屋を出かけたその時、
「一条さんって長野帰ったんですよね?」
「あぁ。ただ、近いうちに東京に来るようなこと行ってたから
お前が帰ってきたこと伝えておいてやるよ。」
五代は礼を言うと部屋を出ていった。

[2005年8/5 13:00 関東医大病院 ]
椿は五代に結果を教えていた。
腹部のレントゲン写真を2枚取り出し、説明していた。
「結論から言うとお前の体は普通の人間とほぼ同じに戻ったようだ。
アマダムもすっかり輝きを失った。右足と腹部に集中していた神経も
数自体は減っている。」
「そうですか…」五代がつぶやく。
数分後、2人の間には会話がなく、沈黙が続いていた。
その時、診察室の電話が鳴った。どうやら相手は長野県警の一条のようだ。
椿は、電話先の一条に今五代がいることを伝え、五代と電話をかわった。
『五代か、いきなりすまんが3日後東京に行く。沢渡さんにも伝えてくれないか?』
「はい、わかりました。じゃ3日後に。」
そういうと椿に変わった。二人はどうやらくだらない話をしているようだ。
五代は椿に帰ることを伝え、病院を後にした。

153 :クウガ新説 出現-03 警視庁:04/08/24 23:41 ID:KtR9ksXJ
[同日同刻 警視庁 ]
警視庁・捜査一課に彼の姿があった。氷川誠、G3、G3−Xの装着員として
役目を終えた彼は腕利きの刑事としてそこにいた。
また、そこには北条透の姿もあり、氷川との名(迷?)コンビは
日々起こる凶悪犯罪の捜査、犯人の逮捕など様々な分野でも力を発揮していた。
ある種の名物のようなものにもなっていた。

「氷川さーん」遠くで声がした、彼はG3ユニットを支えた一人で、
オペレーターをしていた尾室隆弘だった。現在はG5ユニットでの指揮官として
後輩の指導に当たっている。

「どうしたんですか尾室さん。」
「ついさっき小沢さんから電話がかかってきて、近々日本に来るそうです。」
「本当ですか!!」
「何でも気になることがあるみたいで。」

小沢澄子はG3の製作者でG3ユニットをまとめていた存在であった。
G3ユニット解散後、日本を離れていたが、どうやら日本へ来るようだ。

「いつ来るんですか?」氷川が問う。
「3日後にはつくそうですが、暇があれば迎えに……」
そこへ北条が口を挟んだ。
「氷川さん、事件です。行きますよ。」
「わかりました。尾室さんではまた。」
そういったかと思うとすぐ現場へ向かって行った。

154 :クウガ新説 出現-04 凱旋門:04/08/24 23:50 ID:KtR9ksXJ
[2005年8/1 23:00 パリ・凱旋門]
昼間は人でにぎわう凱旋門だが、夜も深くなり、人通りはまばらになった。
そこに数人の集団があった。軍服のような物を着ている者、カジュアルな服装の者、
黒いコートを着込んでいる者とみなバラバラの物を着ている。
そこへ空から鳥の怪物が降りてきた。その怪物は人間へと姿を変え、
集団に向かって話し始めた。
「あっちのグロンギは全滅した。」
軍服を着た者が発言した。
「ダグバも倒されたわけだ。」
「クウガにな。」
「究極の闇をもたらすことはできなかったようだな。」
コートの男が鳥の怪物だった者に聞く。
「で、クウガは何処に?」
「『日本』にいるようだ。われわれも行くか、日本に」
そういってほとんどの物は怪人の姿になった。

「うわぁぁぁぁ」
その時、2人のフランス人が怪人になった集団を見て悲鳴を上げた。
バッタの様な姿になった怪物がその2人組の首をつかんで
数十メートル跳び、地面めがけて叩き落した。もちろん即死だった。
「こんなもんか、所詮リントは」バッタの姿をした物が言う。
「まぁいい、行くぞ。」軍服をきた者が言うと、みな姿を消した。
そこにはただ、残忍な手口で殺害された死体が転がり、謎の血文字が残されているだけだった……

155 :アギト外伝作者:04/08/24 23:58 ID:OSEaTQsI
【2007/7/2/17:35 中央区・亀井橋公園付近】


「オラオラオラッ!」
 
 ダダダダダダダダダダダン!

 咆哮と共にアサルトライフル『GRX−07』を乱射するG5(穐山機)。
 フルオートで放たれる超硬金属ハイメタル製の特殊撤甲弾が、周囲にいたメ・ギノガ・デ3体と、ズ・ゴオマ・グ2体を瞬く間に蜂の巣にしていく。
 断末魔を上げる事も無く、倒れて爆発する5体の未確認生命体。
 だが、周囲には未だ10体近い未確認生命体が蠢いている。それを見た穐山は―
「雑魚ばっかりでさぁ…うざったいんだよ!」

 バシュッ!

 怒りの声を上げながら『GRX−07』銃身下部のグレネードランチャーを発射した。
 グレネードは敵集団の真ん中で爆発。
 数体の未確認生命体を物言わぬ肉片へと変えた。

156 :アギト外伝作者:04/08/24 23:59 ID:OSEaTQsI
「eins(アインス)!」
 
 ダン!

「zwei(ツヴァイ)! drei(ドライ)!」 

 ダンダン!

「vier(フィーア)!」

 ダン!

 G5(永瀬機)がカウントしていく度、両手に持ったサブマシンガン『GMX−01』が火を吹く度に、未確認生命体が1体、また1体と倒れていく。
 かつて一世を風靡したガ●=カタのようにその動きには僅かな無駄もない。
「zehn(ツェーン)!」 

 ダン!

 そして、永瀬がカウントを終えた時、彼の周囲には、寸分の狂いもなく眉間を撃ち抜かれた未確認生命体10体が倒れていた。


 出現した未確認生命体の内、半分ほどを倒した時―
『Gトレーラーより、緊急連絡!』
 α小隊オペレーター、新井理沙巡査部長から無線が入った。
「こちら北條。新井、どうした」
『一条警部より、緊急入電! 文京区に未確認生命体第25号が2体出現。α小隊に出動要請です!』
「なに!」
「2ヶ所いっぺんに未確認生命体が出るなんて…」
「可能性はあったけど、現実になるとは…」 
 文字通りの緊急事態に、一瞬浮き足立つG5ユニットの面々。だが、そんな中―
「新井! 今、俺達5人の中で最も状態が良いのは誰だ?」
 北條だけは冷静さを保ち、すぐさま指示を下した。

157 :アギト外伝作者:04/08/25 00:12 ID:t+fuRbIB
『は、はい! 現在、最も状態が良いのは…宮田く、宮田巡査のG5です!』
「よし、宮田!」
「はい!」
「聞いたとおりだ。お前が一足先に文京区へ向かえ。俺達もこいつらを片付け次第追いかける」
「了解!」
 北條から指示を受け、ガードチェイサーへと走るG5(宮田機)。
「俺達もこいつらをさっさと片付けるぞ!」
 猛スピードで文京区へと向かった宮田を見送り、残った3人に檄を飛ばす北條。
「「「了解!」」」
 それに応える永瀬、穐山、竹内。だが、次の瞬間―
「ジビボソギデジャス(轢き殺してやる!)」
 そんな声と共に、大型トラックがバック走行で北條達へと突っ込んで来た。
 トラックの運転席には、メ・ギャリド・ギが乗り込んでいる。
「ゴセザガブランゲババゾロヅゴドボ、メ・ギャリド・ギ!(俺は悪魔の背中を持つ男、メ・ギャリド・ギ!)」
 猛スピードで迫るトラック。だが、北條達は冷静だった。
「わざわざ棺桶に乗ってくるとはな!」
 そう言いながらGMX−01で、トラックの左後輪を撃ち抜く北條。
 左後輪を失った事でスピンしながら横転するトラック。
「バ、バンザ!?(な、なんだ!?)」
 何が起きたのかわからず、パニックに陥るギャリド。それを尻目に―
「バイバイ」
「吹き飛べ」
「ファイア」
 永瀬、穐山、竹内は無反動砲『GBX−08』を構え、一斉に発射した。
 閃光、爆発、そして轟音。トラックは一瞬でスクラップとなり、ギャリドも粉々に吹き飛んだ。

158 :名無しより愛をこめて:04/08/25 01:51 ID:oTbE7dbL
G5ユニットには、ガン=カタ使いがいた!


159 :【6/2/13:00 所轄署】:04/08/25 10:11 ID:+NR9Injw

警察では警視庁・所轄署による合同捜査本部が設置され、午後イチで合同捜査会議が行われていた。
大会議室には100人近くの刑事たちが集まり、現況が報告されていく。

「…現場には凶器のナイフが残されており…鑑識の結果、凶器からは被疑者の指紋が多数検出されております…」
「…被疑者は現在消息がわからず、行方不明となっております・・・」

大会議室の正面前方には、今回陣頭指揮を取る合同捜査本部長の北條管理官、警視庁・捜査課の刑事の姿が並ぶ。
そこに警視庁のエリートとして名高い南雅彦の姿がもまたあった。

「・・・なお、昨夜起きました女子大生殺害事件にも、本件の被疑者が関与している可能性が高く・・・」
「・・・被害者の女性の体内から検出された精子が、鑑識の結果、本件被疑者のものであるとのこと・・・」
「・・・またやはり犯行に使われたと思われる凶器からは本件被疑者の指紋が検出されております・・・」
「・・・当捜査本部では、本件被疑者による連続殺人事件である可能性が高いと・・・」

「チッ、気に入らねぇなぁ」
広い会議室の一番後ろに陣取っている滝は、誰に言うでももなく独り言を吐き捨てた。


「・・・以上を持ちまして捜査会議を終了とさせて頂きます」

進行役の刑事がそう結ぶと、広い部屋に集められた100人近い刑事達が足早に部屋を後にする。
立ち上がった滝は、部屋の出口へと向かう人の流れに逆らって、部屋の正面前方へと進む。
滝が目指す先にいるのは二人の男、一人は制服を着た長い髪の色の白い男・南雅彦。
そしてもう一人はスーツ姿の険しい顔の男・北條本部長。滝は二人の男に近づき声を掛ける。


160 :【6/2/13:00 所轄署】:04/08/25 10:12 ID:+NR9Injw

「南さん、久しぶりだな」南雅彦、警視庁きっての切れ者と呼ばれる男。
「誰かと思えば滝さんじゃないですか、確か今はインターポールでご活躍だと聞いていましたが」

「どうされたのですか今日は?わざわざこんな所にお越し頂いて」
南は好意的な笑顔で滝に向かって尋ねた。
「いや、何、俺が追っていた事件でね、ちょうど神城博士のことを調べていたんだ。
ところが俺が日本に来たら博士は死んじまってた、それで情報を貰いに来たわけだ。
まずは南さんに顔を通しておかないだろうと思ってな」
「捜査協力要請書など面倒な書類は後で届けさせるよ、まぁよろしく頼むわ」
滝は南に向かってそう軽い挨拶をしてみせた。

「そういうことなら喜んで協力させて頂きますよ」
「北条君、後で今回の事件の捜査資料など一式を滝さんにお渡しして、事情説明をお願いします」
「滝さん、どうもお久しぶりです」

滝は北条の挨拶に軽く相槌をうつと、南に鋭い眼光を投げかける。
「このヤマは警視庁きっての切れ者・南雅彦が出張って来るような大きなヤマなのかい?」
「いえいえ、私はそんな大物ではありませんよ、例えどんな小さな事件だろうと出張りますよ。
それに博士は日本を代表する遺伝子工学の権威でいらした。
我々としてもそれ相応の体制を敷くべきだというのが上層部の判断でしてね」南は滝の問いに笑ってそう答えた。

「そうかい。俺はどうも匂うんだがね、今回の事件。 俺の思い過ごしならいいんだがな」
「どうだろう、少し時間を取ってはもらえないか?話がしたいんだが」滝は二人の顔を覗き込むようにして言った。


161 :【6/2/14:00 所轄署】:04/08/25 11:05 ID:+NR9Injw

滝は南雅彦、北條本部長と共に別室へと移った。
そして、神城タケトが博士夫妻並びに恋人・ミサキ殺害の容疑者である事に疑問を示した。

「滝さん、捜査を混乱させるような事を言われては困ります」
北條は滝の疑問を頭から否定するような口振りであった。

滝は今回の事件の自らの見解を語りはじめる。
「第一発見者は、悲鳴が聞こえた、と言っているようだが。
あの広い庭に囲まれた家で、隣の家とも離れている。それで悲鳴は聞こえると思うか?」
「それに関しては、我々も実際に検証しました。
うちの捜査員が大声を張り上げれば、聞こえないという事はありませんでした。」
滝の発言に北條は強気で反論する。南雅彦は二人のうやりとりをただ黙って聞いていた。

そこで滝は次の疑問を投げ掛ける。
「だがだ、被害者は犯人と争った形跡も無く、見事な切り口で首をナイフで切られている。
まるでプロの暗殺の手口だ。とても素人の学生によるものだとは思えないんだがね。」
「そうです、争った形跡が無いというのは、犯人が身内の者であり安心していたという事の証しです。」
「プロ並みの手口に関しては、滝さんはご存知ないかもしれませんが、
被疑者・神城タケトは両親の勧めで以前レンジャー部隊に体験入隊した事もあるのですよ。
その時におそらくナイフの使い方を修得したものと思われます。」北條は負けじとむきになって反論する。

「しかし首から大量に血が噴き出しているのに悲鳴を出せると思うか?」
「不可能という事は無いでしょう」
「第一発見者の田崎和彦さんは、警視総監の甥っ子であり、証言に嘘があるとは思えません。」
確かに第一発見者が警視総監の甥っ子である以上、北條の立場でそれを深く詮索するのは難しいものがあった。


162 :【6/2/14:00 所轄署】:04/08/25 11:06 ID:+NR9Injw

それでも滝は諦めずに食い下がった。
「それにだ、確かに物的証拠はあがって来てはいるが、神城タケトの犯行動機がどうにも弱過ぎる。
両親との関係がギクシャクしていたと言っても、それは年頃の若者にはよくあることだ。
博士の息子がそんな事くらいで両親を殺すかね?
恋人の女子大生・ミサキ殺害に関しても、両親を殺害した事をしられたので口封じの為に殺した、
それも犯行動機にしては随分取ってつけたような感じじゃないか?」

「もうひとつだ、博士の息子は随分と頭の回転が早い優秀な奴だと聞いている。
まぁ親の血を受け継いでいるんだから当然と言えば当然なんだろうが。」
「そんな奴が犯行に使った凶器の指紋もそのままに、凶器をすぐ見つかるような所に処分するかね?」
「それ程優秀じゃない奴でも、それぐらいの事には気づくだろうよ」

「動機に関しては、聞き込みで裏を取ってあります。神城博士ご夫婦と息子の間はかなり険悪なものであったようです。」
「凶器に関しては、衝動的犯行で気が動転して、そこまで気が回らなかったのでしょう。
優秀な頭脳の持ち主とは言え、所詮は20歳になったばかりの青年です。精神的にはまだ未熟なのでしょう。」
北條は滝の提示した問題点にことごとく反論し跳ね返した。
小沢女史の予想通り、北條が相手では何を言ってもまるで無駄であった。


163 :【6/2/14:00 所轄署】:04/08/25 11:50 ID:+NR9Injw

「滝さん、我々の事をご心配頂き、ありがとうございます」
それまで黙って話を聞くだけであった南雅彦がはじめて口を開いた。
「それでは、滝さんは犯人を誰だとお考えですか?」滝は内心『やはりそう来たか』と思った。
「滝さんが追っているという『組織』なるもののの犯行だと?」
「ですが滝さん自身、今回の件が『組織』の犯行だと裏付ける決定的な証拠をお持ちではないでしょう?」
『南雅彦、流石に嫌な所を付いてくる』滝はそう思いながらも答える。
「確かにな、だから俺は神城タケトが被疑者だという事の矛盾点を指摘しているに過ぎない」

「滝さん、神城博士は日本が誇る遺伝子工学の権威でいらした。
今回の我々の対応には政治家やマスコミ、そして国民、日本中、いや世界中が注目しているのです」
「我々は迅速かつ確実に今回の犯人を捕らえなければなりません」
「それなのに、その存在すら疑問視されている『組織』の犯行ですなどと言えば我々はいい笑い者です」
「もし仮に『組織』の犯行だという決定的な証拠でもあれば別ですが」
「今は滝さん個人の単なる直感にしか過ぎない」
「その滝さんの直感にとてもではないが我々としてはお付き合いは出来なません」

「しかも既に、物的証拠、犯行動機、状況証拠がすべて揃っている被疑者がいるのですよ」
「それなのに、時間を掛けて別の可能性を探る、意味があるのでしょうかね?滝さん」
南雅彦は力強い口調で滝に語り掛けた。
滝は出来る事であれば、この場で『組織』への言及は避けたかった。
だがこうなってしまっては滝も『組織』について言及せざるを得なかった。

「それが神城タケトを犯人に仕立て上げる為の工作であったとしたら?どうだい?南さん」
「『組織』の力を持ってすれば、人を一人犯罪者に仕立て上げる事など訳は無い」
滝の発言に南は驚いたような顔をしてみせた。
「もし万一仮にそうだとしてもです。現在では『組織』なるものの関与の欠片さえも見えないのです。」
「そうである以上、やはり目の前にあるもので判断せざるを得ないでしょう。」


164 :【6/2/14:00 所轄署】:04/08/25 11:53 ID:+NR9Injw

話は何処までも平行線で、当然結論をみる事は無かった。
「滝さんの助言は、外部の貴重な意見として、受け取らせていただきますよ」最後に南雅彦は笑顔で滝にそう言った。

部屋を出た滝は、壁を思いっきり蹴飛ばした「喰えない野郎だぜっ」


165 :名無しより愛をこめて:04/08/25 16:53 ID:w8cvwO2L
前スレは即効で落ちたけど今回は書き手の皆さんが頑張ってくれてるのでいい感じだな

166 :アギト外伝作者:04/08/25 18:23 ID:TTFVFfin
【2007/7/2/17:52 文京区・洋食屋『ポレポレ』周辺】


「ゼデボギ! クウガ!(出て来い! クウガ!!)」
「ゴセダヂドダダバゲ!(俺達と戦え!)」
 逃げ惑う人々を尻目に腕の鎖を振り回し、暴れまわる2体のメ・ガドラ・ダ。
 既に数人の市民がその鎖の餌食となり、血の海に沈んでいる。

 バン! バン!

 そんな中、ガドラ達に発砲してくる者がいた。一条だ。その横には五代もいる。   
「ゼギジャブバリント…ザルバグバ!(脆弱なリント…歯向かうか!)」
「ザジャブゼデボギ…クウガ!(早く出て来い…クウガ!)」
 そんなガドラの声に応えるように精神を集中させ、アークルを出現させようとする五代。
「五代、よすんだ!」
 そんな五代を一条は止めようとするが―
「一条さん、俺決めたんです。戦う事の痛みや苦しさは時が経てば消える…でも、こんな奴らに大切な人を奪われた人達の悲しみは、ずっと消えない! 俺は、皆に笑顔でいてほしい!」
 五代はそう言うと、再度精神を集中させ、腹部にアークルを出現させると―
「だから、見ていてください! 俺の…変身!!」
 あの時と同じようにポーズを取り―
「変身!!」
 叫びと共に走り出した。アークルの中の霊石『アマダム』が光を放ち、五代の姿を変えていく。
 伝説の戦士、クウガへと!

167 :アギト外伝作者:04/08/25 18:25 ID:TTFVFfin
「うぉぉぉっ!」
 ガドラの1体へと突進し、連続パンチを叩き込むクウガ。
「ギベ! クウガ!(死ね! クウガ!)」
 もう1体のガドラが背後から跳びかかるが―

 ダダダダダン!

 別方向から放たれた銃弾が、ガドラを撃ち落とした。G5(宮田機)が到着したのだ。
「五代雄介さんですね! G5ユニット所属、宮田拓海、援護します!!」
 GMX−01で、ガドラの1体を牽制しながら、クウガに声をかける宮田。 
「ありがとう!」
 ガドラを蹴り飛ばしながら言葉を返すクウガ。
 2対1でも押され気味だったガドラ達。2対2になった時点で、その勝ち目は0となった。
「喰らえっ!」

 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダン!

 片や、銃弾の雨を浴びせられ―
「うぉぉぉりゃぁっ!!」
 片や、クウガ必殺の『マイティキック』を受け、2体揃って爆発した。

168 :アギト外伝作者:04/08/25 18:26 ID:TTFVFfin
【2007/7/2/18:30 都内某所・有名ホテル】


「クウガが現れましたか…」
 ホテルの最上階から地上を見下ろし、男が呟いた。
 ブランド物のスーツを一分の隙も無く着こなしたその姿。それだけを見れば、大会社の若き社長というイメージを持つことが出来る。
 だが、男の背後に立っている2つの人影を見た時、そのイメージは吹き飛ぶだろう。
「『ズ』や『メ』の者達では、数体がかりでも相手にならない…」
 1人は、ラ・バルバ・デ。そして―
「『ゴ』の中から何人かを選んで、ぶつけてみようか…いっそ、僕が出てもいいけどね」
 もう1人は、未確認生命体第0号こと、ン・ダグバ・ゼバ。あの無邪気な笑顔を見せながらも、戦いに飢えた者のオーラが感じられる。
「まあ、待ちなさいダグバ。君が出るには、まだ舞台が整っていない」
 ダグバを諌めるようにそう言うと、男は近くの棚から高級ウイスキーやグラスを取り出し、再び話し始めた。
「この酒にしてもそう…厳選した材料だけでは、素晴らしい物は作れない……長い年月をかけ、熟成させる事で始めて至高の逸品となるのです」
「暫く待て、そう言いたいのかい? 我らが神…オーディン」 
「その通り、貴方もどうせ楽しむであれば、心行くまで楽しみたいでしょう?」
 そう言って、ウイスキーの注がれたグラスをダグバ、バルバに渡す男=オーディン。
「乾杯といきましょう。究極の闇、その成就を祈って」
 
 カチン

 グラスの音が室内に響き渡った。



 第2話完   次回『アギト』近日公開

169 :名無しより愛をこめて:04/08/25 18:36 ID:+NR9Injw
age

170 :名無しより愛をこめて:04/08/25 18:45 ID:7akXBnfI
>>アギト外伝作者さん

うおーーーー!!!!!
ついにクウガキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!!!

激しくグッジョブです!!
これからも楽しみにしてます!!

171 :アギト外伝作者:04/08/25 21:20 ID:R/xa5djl
ライダーSS避難所の方に―

アギト外伝1〜2話、設定資料集を掲載しました

避難所アドレス 
http://jbbs.shitaraba.com/movie/3028/saidestory.html

>>170さん
応援の書き込みありがとうございます。
次回はアギト登場の予定です。

172 :名無しより愛をこめて:04/08/25 22:59 ID:o3wls7ZJ
>>アギト外伝作者さん
避難所に掲載されたので、まとめて読むことができました。
クローン技術で復活&増殖した未確認生命体。
ズ集団やメ集団はおろか、ゴ集団まで増殖しているのは、少々反則かとも思います

しかしG5ユニット、α小隊も強い!
ズ集団やメ集団の未確認相手なら圧勝なのは凄いですね。
G5ユニットや使用する装備の設定が細かいのも、個人的にgoodです
果たして、この強さはゴ集団の未確認相手にも通用するのか?

クウガも登場し、次回はアギト登場との事。期待しています。

173 :名無しより愛をこめて:04/08/26 07:29 ID:KMbt9qj3
age

174 :真heat予告:04/08/26 09:47 ID:QtOg0CV2
話があまりに長いので区切りを和数方式に致します

【真・仮面ライダー heat on!】逃亡編

第一話「喪失」現在掲載中(後もうちょっとで終わる、かな?)


第二話「邂逅」

組織と警察に追われながら、父の研究、データの在処、ライダーの謎をつきとめる為、動き出すタケト。その先々で出会う人々。

北岡「博士には、稼がせて、いや大変お世話になったらからね、君の力になってあげたいけど」
「俺もこのバッチを取り上げられちゃうからたくはないからさ、俺がしてあげられるのはここまでだよ」
吾郎「先生、俺、昔の自分を見ているみたいでなんだか放っておけないんです」

浅倉「お前、随分面白そうな奴に追われてるなっ。俺にも楽しませろよっ」

香川「多くの人間の為に、自分を犠牲にする、まさに英雄的行為です」
東條「君を捕まえれば僕も英雄になれるんじゃないかと思ってさぁ」「君が死んだら、君の為に、泣くかもっ」

冴子「このまま組織に素直に渡してしまうのも面白くなんじゃないの?ねぇ村上君」
村上「彼の肉体はいたって普通の人間でしたよ。データが体内に埋め込まれているという事もありませんでした。」

花形「仮面ライダーとは自らの運命と戦う者」

そして、見えはじめた事件の全貌にタケトはどう立ち向かっていくのか?
果たして、タケトは滝達と合流する事は出来るのか?そしてデータの行方は?


175 :真heat予告:04/08/26 09:48 ID:QtOg0CV2

第三話「因縁」

日本国外へと脱出するまたと無い機会を掴んだタケト。
「このまま何も解決しないまま、逃げちゃっていいのかな」
「ここで逃げたら、この先俺は死んだように生き続けるしかないじゃないか」
人間・神城タケトとして和彦と最後の決着を付ける決意するタケト。

その頃、組織の罠に嵌められ絶対絶命のピンチに陥っていた滝達の前に、本郷猛が駆けつける。

そして小沢はついに『進化した人間(アドバンスヒューマン)』の秘密を解明する。
「何故、後天性アドバンスヒューマンと言うかわかる?」
「アドバンスヒューマンには先天性が存在するからよ」

そして、タケトと父、母、ミサキの間にあった意外な真実とは?

燃え盛り崩れ落ちる研究施設の中、タケトは和彦を撃つ。
「これで終わった、何もかも・・・。ミサキ、父さん、母さん」
燃え盛る炎に包まれて行くタケト・・・。


176 :真heat予告:04/08/26 10:03 ID:QtOg0CV2

【真・仮面ライダー heat on!】覚醒編

第一話「悪魔」

死んだと思われていたタケトと和彦。
だが、二人とも死んではないかった。依然、殺人犯として警察にも追われるタケト。
和彦の執拗な追跡の前に、タケトはついにその力を覚醒させる。

だが、それは覚醒させてはならない禁断の力。
目の前で繰り広げられる虐殺を目にした滝と小沢は愕然とする。

「滝君、あたしは大きな間違いを犯していたわ」
「仮面ライダーははじめから仮面ライダーではない、人の意志でなるものなのよ」
「人意志の介在しない力、それはただの悪魔だわ」

そして、小沢はタケトに仮面とスーツを渡す。

「残念ながらこれはあなたの能力を向上させる為のスーツではないわ」
「あなたの力を抑制する為の仮面と拘束具なのよ」


177 :真heat予告:04/08/26 10:38 ID:QtOg0CV2

第二話「因果」

小沢のつくった仮面とスーツを身に付け、今度はタケトが和彦を追う。
和彦は組織で数々の成功を収め、組織での地位を高めていた。
部下や仲間や上層部からの信頼も厚く、誰からも愛される和彦。
和彦の科学班転任も内定していた。

一方、タケトは殺人犯として追われ、人々に恐れ虐げられ、逃げ続ける日々。
和彦の科学班転任のその日、タケトはその力で和彦の部下や仲間を皆殺しにする。

嘆き悲しむ和彦は、科学班転任の話を断り、
神城博士の「アドバンスヒューマン」へと自らを改造する。
更にタケトの力を越えた力を身につける為の強化を行う。


178 :真heat予告:04/08/26 11:00 ID:QtOg0CV2

第三話「魂(スピリッツ)」

改造人間となった和彦の前に大敗するタケト。
理想の為、仲間を守る為というモチベーションを持つ和彦に、
戦う意味すら見出せないタケトが叶う筈もなかった。

どうしても和彦を倒したいと思うタケトは、
自らの能力を抑制する仮面と拘束具を外し、再び悪魔となることを決意する。そして本郷猛に頼む。

「和彦を倒した後、俺が暴走して止まらなかったら、その時は俺を殺してください。お願いします。」

悪魔となって和彦を倒したタケト。だがやはり悪魔と化したタケトの暴走は止まらなかった。
本郷猛は1号ライダーとなり、タケトの心臓部に渾身のライダーキックを放つ。
そして、タケトの心臓は停止する・・・

「見ろよあいつを、まるで生まれたばかりの赤ん坊はないか」

「これでやっと、もうひとり真の仮面ライダーが誕生したな」


179 :heat外伝龍騎編ダイジェスト:04/08/26 12:08 ID:QtOg0CV2

ついでなので(気分転換)途中で終わっていたheat外伝龍騎編のダイジェスト版もどうぞ

2ndシリーズ
芝浦の策略で人々の間には、ライダーがモンスターを操り人間を襲う悪魔というイメージは浸透して行った。
さらに高見沢は日本政府と結託して、ライダーを狩る為の軍備を増強させて行く。
G3、G3-X、G4、V1システムが大量生産され、ライダー狩りが行われていく。
富を手に入れた佐野もまた己の保身から高見沢に協力する。
そして、天使・ミラーモンスター・13ライダーVS異世界ライダーVS人間という壮絶なバトルが繰り広げられる。

3rdシリーズ
ミラーモンスターの増殖は、全世界へと広がりつつあった。
各国首脳はミラーモンスターの巣とも言える日本そのものを核ミサイルを使って消滅させる決断を下す。
ミカエルは異世界のライダー達に互いの力を合わせて日本全土にバリアを張ろうと提案する。
異世界のライダー達にこの提案を断れる筈も無かった。
核ミサイルとバリアがぶつかり合い、強大なエネルギーが発生し、ライダー達は再び時空に投げ出される。
その先はミカエルが用意した12のバトルフィールドでもあった。
帰る方法はただひとつ、それぞれのバトルフィールドで勝利者となり、一人しか通れない時空の扉を開ける事。
それぞれ因縁のある13ライダーと異世界のライダーはそこで決着をつけ、
勝者が最終バトルフィールドに進むしかないのであった。


180 :heat外伝龍騎編ダイジェスト:04/08/26 12:08 ID:QtOg0CV2

Finalシリーズ

ミカエルが用意した最終バトルフィールド。そこに辿り着いたのはすべて神崎の13ライダーであった。
異世界のライダー達は自らを犠牲にして、人間である13ライダーを助けたのだ。
最終バトルフィールドで繰り広げられる13ライダーのバトルロイヤル。
そして、正常に戻った真司は自らの意志でカードの内容を決められる白紙のカードをタイムベントにする事を決意する。
真司は自らの意志で時間を巻き戻す事を決めたのだ。
ナイト、ゾルダ、ライア、ファム、インペラーは、龍騎に協力し、オーディンの動きを止める。
龍騎はオーディンのバイザーにタイムベントのカードを入れ、タイムベントを使う。

そして、再び何度も繰り返されるライダーバトル。
だが真司の絶対絶命の時はいつも異世界のライダー達が助けに現れた。
(映画版のラスト、TVスペシャルのラストの時も)

そして最後に辿り着くミラーワールドが無かった世界(TV版ラスト)
異世界のライダー達は、もうライダーは無い彼らの幸福な日常を暖かく見守るのだった。


181 :アギト外伝作者:04/08/26 13:17 ID:ge6nBnRc
私も予告編らしき物を作ってみました。とりあえず、3話から5話までです。

【仮面ライダーアギト外伝・集結編】

第1話『G5ユニット』掲載完了
第2話『クウガ』掲載完了

第3話『アギト』

日に日にその数を増していく未確認生命体。
その数はα小隊とクウガだけでは、もはや対応しきれないまでになっていた。
そして、氷川誠は独断である男を訪ねていた。
「皆の居場所を…未来を護る為に……俺は戦う!」


第4話『ギルス』

ギルス=葦原涼の居場所が判明した。
協力を要請する為、氷川と一条が向かうが…
「俺はここを…自分の居場所を失いたくは…ない」
ようやく自分の居場所を見つけた涼は、その要請を拒否する。
その時現れる未確認生命体。果たして、涼の決断は…


第5話『2つのG3』

ロンドンから帰国した小沢澄子。
彼女は、科警研に保管されていたG3とG3−Xの強化改造を提案。不眠不休の作業に入る。
数日後、未確認生命体の精鋭6体の攻撃を受ける警視庁。
陽動作戦によって、全戦力が出撃した警視庁を守れるのは、2体の新型G3ユニットしかない!
「G3ユニット5番目にして、最後の機体…それがG3−F! 氷川君、少し暴れて来なさい!!」
「一条薫、G3カスタム。出撃する!」

182 :アギト外伝作者:04/08/26 13:18 ID:ge6nBnRc
あと、6話以降のタイトルだけ…

第6話『再会』
第7話『限りない進化の力』

【仮面ライダーアギト外伝・決戦編】
第8話『The Gate of the Hell(仮題)』
第9話『In the Chaos(仮題)』
第10話『紅の牙(仮題)』
第11話『鋼の救世主(仮題)』
第12話『Destination(仮題)』
第13話『SKILL(仮題)』
最終話『VICTORY(仮題)』

183 :名無しより愛をこめて:04/08/26 14:09 ID:d5JjHyE7
>>アギト外伝作者

>【仮面ライダーアギト外伝・決戦編】
>第8話『The Gate of the Hell(仮題)』
>第9話『In the Chaos(仮題)』
>第10話『紅の牙(仮題)』
>第11話『鋼の救世主(仮題)』
>第12話『Destination(仮題)』
>第13話『SKILL(仮題)』
>最終話『VICTORY(仮題)』

JAMProjectかよっ!

184 :名無しより愛をこめて:04/08/26 14:29 ID:QtOg0CV2
それでα小隊なのかな?
俺もスパロボやりはじめるとここに来なくなるw

185 :伊坂と愉快な仲間達作者:04/08/26 15:09 ID:/XrE5gqU
みんなが予告編を作っているので流れに乗って。

第二話「サクヤさん」

サクヤでございまーす、残暑も厳しい八月の末ですが
皆さん熱中症には十分お気をつけ下さい
私も睦月もいろんな意味で頭も体もボロボロです。
さーて来週のサクヤさんは?
『ハジメ、営業スマイル』
『睦月、若気の至り』
他一本の三本です。それじゃあ
ジャーンケーンポーン
………3!!ウフフフフ

まってくれ!俺にもう一度だけチャンスをくれ
橘さんが好きなんだ、本当なんだよ!

186 :伊坂と愉快な仲間達作者:04/08/26 16:37 ID:/XrE5gqU
第二話『邂逅』

「会わせてもらおう、社長の村上に」
スマートブレイン社に単身乗り込む伊坂。
社長の村上峡児との情報交換の中でオルフェノクに対する知識を得る、そして
伊坂の知るライダーとは異なるライダー、555の事を。
情報を手に入れ、己の目的を果たした伊坂はSB社を去る
しかし、伊坂の行く手を遮る様に二体のオルフェノクが現れたのだった。
「いいだろう、オルフェノクの力がどの程度の物か、試して見るのもおもしろい」

こちらが本当の予告です。

187 :クウガ新説 出現-05 小沢到着:04/08/26 16:55 ID:LwceXTXX
[2005年8/8 13:00 空港 ]
飛行機が空港へ到着した。数分後、ロビーには小沢澄子と氷川・北條の姿があった。
「小沢さーん。」
「氷川君、どうしたのよ?」
「尾室さんから今日来ると聞いていたので出迎えにきたんですが…」
「わざわざありがとね。で、そこの男は何?」
視線を北條に向けた。
「氷川さんがどうしてもというので捜査の途中でここにきたんですよ。
 私としてはもう二度と会いたくなかったんですけどね。」
「相変わらず口だけは減らないわね〜。まぁいいわ、氷川君せっかくだけど
 ちょっとよらなきゃいけない所があるから、後で警視庁に行くわ。」
「わかりました、それではまた。」
氷川が言い終わるとすぐ、小沢は歩き出した。
そして外へ出るとタクシーを拾い、乗り込んだ。
「東京駅まで。」
そういい終わると、タクシーは走り出していった。

188 :クウガ新説 出現-05:04/08/26 16:57 ID:LwceXTXX
[同日 8:00 長野県警前 ]
一条は同僚の亀山に東京へ行くことをつげていた。
「それじゃ行ってくる。後は頼んだぞ亀山。」
「すぐ帰ってこれますよね?」
亀山は未確認事件のときに一条が東京へ行って暫く会えなかったのを
今でも気にしているらしい。
「だといいんだがな、」
「お願いですから早く帰ってきてくださいよ。」
「わかったわかった、とにかく後は頼んだぞ。」
そういうと一条は車に乗り込み、出発した。
車の一条に向かって亀山は敬礼をした。


数時間後、一条は東京駅にいた。時計で時間を確認し、
携帯電話でポレポレに電話をして五代に着いたことを告げ、
もう少ししたら、そっちへ向かうといって通話を切った。
数分後、一条の名を呼ぶ声がした。そこには小沢澄子の姿があった。
「あなたが小沢さんですね、ではいきましょう。」
一条はそういうとタクシーを拾い、五代のもとへ向かっていった。

189 :クウガ新説 出現-05 衝撃の事実1:04/08/26 17:00 ID:LwceXTXX
[2005年 8/8 14:48 文京区内ポレポレ ]
店内は昼時を過ぎ、客足はまばらになっていた。
厨房では五代が食器を片付けている。
マスターは雑誌を切り取ってスクラップにしている。
自分の姪で、2年前に芸能界デビューを果たし、新人として注目されていた
朝比奈奈々の記事を集めていた。
とその時、ドアが開く音がして一条と小沢が立っていた。
「お久しぶりです、一条さん。」五代が言った。
「約5年ぶりか、こうして会うのは。」
「そんなになりますね〜。で、隣の方は?」
「はじめまして、小沢澄子よ。あなたが4号ね。」
「まぁ、そうですけど…」

五代は5年前の未確認生命体と戦っていたころのことを
思い出していた。みんなの笑顔のためとはいえ、体をボロボロにしながら
『正義の暴力』を振るっていたときのことを。

「それで五代、沢渡さんは?」
「もうすぐ来るころだと思いますよ。」
そういって二人にコーヒーを差し出した。4人は話しながら桜子の到着を待つことにした。
マスターが小沢に自分の冒険の話をしようとしたその時、
急いだ様子で桜子がポレポレに入ってきた。
桜子と小沢は軽く自己紹介をはじめた。暫くは談笑していたが、
小沢の「じゃ、本題に入りましょうか。」の一言
で和やかとした雰囲気は一変して緊迫した空気が流れた。


190 :クウガ新説 出現-05 衝撃の事実2:04/08/26 17:02 ID:LwceXTXX
[2005年 8/8 15:30 文京区内ポレポレ2階 ]
「ちょっとこれを見てほしいの」
小沢はそういうと昨日の日付けの新聞を5部取り出した。といっても
すべては違う言語で書かれた新聞でドイツ語、英語、フランス語など、
欧州の新聞のようであった。

桜子と五代は新聞を眺めていた。すると小沢は
「その新聞にはこんな内容のことが書かれているわ。」といって内容を言い始めた。
「最近ヨーロッパ各地で目撃されている怪物は、人間を襲い始め、被害者は
 1週間で1000人以上。謎の血文字を残してその姿を消した。ここ数日
 被害は報告されていないが、警察では注意を呼びかけている。」

確かに新聞には画質の荒いカメラで撮られた写真が載っていて
怪物が写っている。さらに小沢は
「これ、なんて書いてあるかわかる?」と聞くと、桜子に血文字を見せた。
暫く考えた後、桜子は自信なさげに言い始めた。
「『グロンギ 未だ滅びず 時が満ちし時 新たなゲゲル 始まらん』かな?」
「思ったとおりだわ、やっぱり未確認生命体は……」小沢が言う。それを遮る様に桜子が、
「待って、まだ続きがあったわ。『新たなゲゲル 標的は リントと 戦士クウガ』」

その場にいた全員が一瞬で凍りついた。なんと今度の目的はリント・人間の虐殺だけではなく、
クウガ・五代雄介を殺すことでもあった。
いったいどれくらい時間が経っただろうか。それくらい沈黙が続いていた。
「こうしちゃいられないわ、一条君、今から警視庁へ行くわよ。」
そういうと立ち上がり、ポレポレを後にした。
一条からはあまり行動するなといわれ、それに笑顔とサムズアップで返したが、
表情はまだ曇ったままだった。

191 :クウガ新説 作者:04/08/26 17:13 ID:LwceXTXX
クウガ新説は全七話で一話あたり10〜12章を予定しています。

現在、二話の中盤の作成中です。クウガのように五代と警察をメインとして書くので、
アギト・ギルスは出てこない予定です。

192 :ライダーΣ:04/08/26 19:48 ID:Hrq3lW3i
「なぁ・・・正義ってなんだ?」

教会を「戦士」に包囲された高山竜司は壁に描かれたマリア像に語り掛けた。
竜司の問いかけにマリア像はただ、美しい微笑を浮かべているだけだ。

「化け物め・・・突入開始!!」

強化服に身を纏った戦士達が教会の窓を突き破り現れた。
その姿はまるで仮面を被った戦士の様だ。
肩の装甲には「G」の文字。

「またお前達か・・・まだ死に足りないかぁ?」

竜司は笑みを浮かべると両腕をクロスして静かに唱えた

「変・・・身」

白い異形の姿に変化した竜司は戦士達の放った銃弾を手で握り潰す

「雑魚は寝てろ。永遠になぁ・・・」








193 :名無しより愛をこめて:04/08/26 22:45 ID:/WfyeTYO
>>191
出てこないでいいと思いますよ。
正直、出てきたら自分の中でアギト外伝とごっちゃになる気がして。

楽しみにしてます!

194 :名無しより愛をこめて:04/08/27 07:33 ID:jfp6B4t7
age


195 :名無しより愛をこめて:04/08/27 09:27 ID:wqnmiEai
>>185 伊坂と愉快な仲間達作者様

『睦月、若気の至り』見てぇ〜
「望、すまなかった、そういうつもりじゃなかったんだ・・・」

えっ?そういう話じゃない?ww 逝ってきます


196 :『睦月、若気の至り』:04/08/27 19:26 ID:wqnmiEai

「望、すまなかった、そういうつもりじゃなかったんだ・・・」
睦月は自分のしでかしてしまった事に後悔していた。

「謝ったりしないでよ!あたしが惨めになるじゃないっ!」
望の目からは涙がこぼれ落ちる。

「あたし睦月でよかったと思ってるんだから、、睦月の事好きだったし・・・」
「望っ!!」

何をどう間違えたか、カードに封印されてしまった望。
NOZOMI:ラウズすると「睦月好きだよ」の声と共にレンゲル(睦月限定)の能力が200%に。

同種のカード
SAYOKO:ラウズすると「橘君っ!」の声と共にバーニング小夜子発動、伊坂を倒せるぐらいには強くなる
AMANE:ラウズすると「はじめさんっ!」の声と共に「ムッコロス!」と叫び続ける。


197 :01だったらよかったのに・・・:04/08/27 19:53 ID:wqnmiEai

真理とK太郎に迫るライオトルーパー部隊。
その時どこからともなくギターの音色が。
「誰だっ!?」「誰だっ!?」
あたりをキョロキョロ見回すライオトルーパー隊。
そのうちの一人が上を指差す。

ビルの屋上でギターを弾いている海堂直也。
ギターを止め、ビルの屋上からジャンプする海堂。
『スイッチオン!』『9!』『1!』『3!』
カイザとなって着地、サイドマシーンもといサイドバッシャーを駆って
ライオトルーパー隊のを次から次へと蹴散らしてゆく。

「琢磨君、あたし達出て行っても大丈夫かしら?」
「トランペットじゃないのでビミョーな感じですよ、冴子さん」
物陰からハラハラしながら様子を見ている海老オルフェノクとムカデオルフェノクであった。


198 :名無しより愛をこめて:04/08/27 21:11 ID:wqnmiEai
>>192
何気に新しいSSですか
ライダーが悪役っぽいところがいい感じ

199 :クウガ新説 出現-09 捜査本部設置?:04/08/27 21:30 ID:FaCuB1Gn
[2005年 8/8 17:00 警視庁]
一条と小沢は警視総監へヨーロッパで起きた事、古代文字について
など、新たな未確認生命体が出現・暗躍する日は近い事を告げ、
特別捜査本部の設置、G5ユニットの強化、マスコミに対する規制など
今からすぐに行動を起こしてほしいといった。しかし、どう急いでも
2日後が精一杯といわれ、二人が折れる形で話し合いは終わった。



200 :クウガ新説 出現-09 G5ユニット1:04/08/27 21:31 ID:FaCuB1Gn
[同日 18:00 G5ユニット会議室]
尾室はG5ユニットのメンバーでミーティングをしていた。
手元のデータを見ながら、装着員に向かって言い始めた。
「一号機は銃撃は相変わらずいいが、少しカッカしやすい。
 もっと冷静に全体をよく見て動くこと、わかったな?」
「はい。以後気をつけます。」
尾室が次のページをめくり、指示を出そうとしたその時、
「偉くなったわね、尾室君も。」
尾室が聞き覚えのある声がする方向を向くと、小沢澄子が立っていた。
「小沢さん、いつの間にここに?」
「そんなことはどうでもいいわ、私はただG5ユニットのことを聞きにきたの」
「そんなこと聞いてどうするんです?」
「あなたはいいから私のいったとおりにすればいいのよ。」
「わかりましたよ。君たちはシュミレーションルームで準備を」
そういって構成員を向かわせた。
そして尾室は小沢にG5ユニットの詳細を話し始めた。
「現在、当ユニットは30名で構成されており、オペレーター6名、
 装着員3名、メカニック9名、小型GM−01を持った特殊部隊12名となっています。
 いつでも出動できるように待機しています。」
「そう、じゃあシュミレーション見せてくれる?」
尾室は深いため息をすると小沢をシュミレーション室に案内した。

201 :クウガ新説 出現-11 G5ユニット2:04/08/27 21:36 ID:FaCuB1Gn
[同日 19:00 G5シュミレーション室]
『オペレーション、終了。』オペレーター全員がほぼ同時に行った。
中からは3人の装着員がでてきて、G5の管理端末のディスプレイに表示された結果を
見ながらそれぞれ何かを考えている。装着員全員が纏ったG5スーツを脱ぎ終わると、尾室が
「ご苦労だった、紹介が遅れたな、この方はG5の元祖である
 G3・G3−Xの設計をし、G3ユニットの総責任者だった小沢澄子氏である。」
と、小沢の紹介をした。その後尾室は9人に自己紹介をさせた。
紹介が終わると、尾室は小沢に質問した。
「ところで小沢さんは何のために日本に?」
「そのことなんだけどね、ちょっとみんな席をはずしてもらえるかしら?」
そういうと尾室はメンバーを解散させた。
「どうしたんです、いったい何のために?」
「まだあまり公にはしたくないことなの。実はまた未確認生命体が事件を起こすかもしれないわ。
 だからその事で前の未確認事件に関わった人に確認を取りたい事があってね。」
「でも我々にはG5があるわけだし、大丈夫ですって」
「そこが一番気になってね、だからG5ユニットの様子を見に来たの。」
「今回は我々の力だけで何とか切り抜けましょう。4号の力も津上さんの力も借りないように。」
「じゃあ私そろそろ帰るから、くれぐれも口外しないようにね。
 あなたの場合、特に心配だから。」
そういうと小沢はシュミレーションルームを後にした。
尾室は暫く、何かを考えているようだった。

202 :名無しより愛をこめて:04/08/27 21:58 ID:FaCuB1Gn
[2005年8/8 20:00 都内某所 ]
五代はマスターに買い物を頼まれ、目的の店まで歩いていた。
突如、大雨が振り出し、雷鳴が轟きはじめた。
五代は雨宿りをしながら、考え事をしていた。当然その内容は
『標的はクウガ』ということだった。なぜ標的になったのか、
そもそも新たなグロンギはどこから来るのか、また自分が
『正義の暴力』を振るわなければならなくなるのか。

何分くらい立っただろうか、隣にはいつの間にかもう一人雨宿りしていた。

五代がまだ考え事にふけようとしたその時、
隣にいた人間が「お前がクウガか!」とつぶやき、怪物へと変化し、大振りのパンチを放った。
間一髪でかわしたが、着ていたTシャツの肩口は裂けてしまった。
延々と繰り返される。もう何発もかわした。それでも連打は止むことなく、
とうとうパンチがかすってしまった。かすった程度でも命の危険を感じることができるほど
威力は強かった。五代は変身しようと腹部に手を当てた。

しかし、何の反応もなかった。
無情にも5年という歳月は五代から戦士へ変身させる能力を奪ってしまったのだ。

その事で動揺した五代が作ってしまった隙を未確認は見逃さなかった。
未確認は五代の首を掴み、放り投げた。数メートル飛ばされ、気を失った。
未確認はそのまま雨の中に消え、そこには冷たく激しい雨に打たれている
五代が横たわっているだけだった……

第1話 出現 完

203 :仮面ライダーΣ:04/08/27 22:42 ID:SOrMtvXx
「仮面ライダー?俺は違う。」

竜司は目の前の男、南光太郎の問いにそう答えた。
南という男も自分と同じ「改造人間」であり、その力を使い
邪悪なる者達からこの世界を救ったのだと。

「お前は誰に改造された?まさかゴル・・・」

南が語ろうとする直前、竜司は答えた。

「ゴルゴム・・・だろ?俺はそいつ等に改造された。」

南は明らかに動揺した。まるで信じられない事実を聞かされたかの様に。

「ゴルゴム!?なぜ・・・俺が、ゴルゴムは俺が倒したはず・・・なぜ!?」

竜司は微かな笑みを浮かべると南の耳元で囁いた

「待ってたぜ・・・世紀王、いやブラックサン。
 ”あの時”は痛かったぜ・・・サタンサーベルで”心臓”をグサリ。」

南は明らかに狼狽していた。

「まさかお前は・・・まさか、そんな馬鹿な!!あの時、ゴルゴム神殿と共にお前は・・・」

竜司が身構えると腰からベルトが出現した。
ベルトの中央には緑色の石・・・「キングストーン」であった。



204 :名無しより愛をこめて:04/08/27 23:02 ID:jfp6B4t7
まだまだ職人様召還age

205 :仮面ライダーΣ:04/08/27 23:33 ID:SOrMtvXx
「そんな・・・馬鹿な!!」

一瞬の出来事に南、いや仮面ライダーブラックRXは自分の身に起こった出来事を
把握できずにいた。

「これで・・・”ケリ”は付けた。もうお前は誰も守ることはできない。」

竜司、いや白い異形はRXの腹部を指差すと嘲笑した。

「何を・・・まだ勝負は始まったばかりだ・・・ん!?」

RXは自らの腹部を見て驚愕した。
ベルトは真っ二つに切り裂かれキングストーンはその光を失い粉々になっていた。

「貴様、何を・・・」

白い異形は倒れ込みもがき苦しむRXに右手に持っていた真紅の剣を見せ付けた。

「憶えているだろ?この刃を。お前をかつて・・・信彦が貫いた剣、魔王の剣だ。」

白い異形はまるで新しい玩具を与えられた幼児の様に笑う。

「サタン・・・サーベル?何故だ?”それ”は俺の目の前で消え去ったはず・・・
解らない・・・俺には解らない。どうして?ゴルゴム、サタンサーベル、そして・・・シャドームーン!?」

目の前に存在する白い異形、RXは薄れ行く意識の中でその姿を確かに見た。
かつての宿敵・・・シャドームーンと瓜二つの姿を。

206 :アギト外伝作者:04/08/27 23:43 ID:eeRUPgwq
>>183さん
>>【仮面ライダーアギト外伝・決戦編】
>>第8話『The Gate of the Hell(仮題)』
>>第9話『In the Chaos(仮題)』
>>第10話『紅の牙(仮題)』
>>第11話『鋼の救世主(仮題)』
>>第12話『Destination(仮題)』
>>第13話『SKILL(仮題)』
>>最終話『VICTORY(仮題)』

>JAMProjectかよっ!

やっぱり、バレましたか(^^;
大ファンなので引用しちゃいました。
ちなみに、第9話から第13話までは、その話のメインキャラクターを表したタイトルにしているつもりです。

日曜までに新作を投下する予定です
なお、避難所の方に設定を少し追加しています

207 :復活・ライダー共闘 :04/08/28 00:59 ID:yPFfIB7w

その時、空と大地は闇に包まれていた。
空を埋め尽くすハイドラグーンの大群は、太陽の光すらをも遮り、
グロンギ、アンノウン、ミラーモンスターのオルフェノクが大地を覆い隠した。

際限が無いとも思える数の敵に立ち向かうライダー達。
「こういうゴチャゴチャした戦いは好きじゃないんだよね」
ゾルダはカードをバイザーに装填する『ファイナルベント』
「あぁ、そうだな」「103」のコードを入力しフォトンバスターモードとなるファイズ。
ギガントを構えるG4、ミサイルランチャーGXランチャーを構えるG3-X。
サイドバッシャー・バトルモードに跨る草加カイザ。ジェットスライガーの三原デルタ。
「みんなっよけろっ!!」乾巧の声と同時に
重火器による一斉攻撃がモンスターの大群に向かって放たれる。
空をすざましい勢いで切り裂き、飛び交うミサイル、銃弾、ビーム。
モンスターの大群のど真ん中で、空気を震わせ、大地を揺るがすが如き爆発起こり、
モンスターの大群が吹き飛ばされ、宙を舞う。

それが戦いのはじまりの合図だった「よっしゃっ!!みんな行くぜっ!!」
龍騎・城戸真司の掛け声と共にライダー達がまだ無数にいるモンスターの群れへと突っ込む。


208 :復活・ライダー共闘:04/08/28 01:32 ID:yPFfIB7w

アルティメットフォームのクウガがモンスターの群れを次々と焼き尽くす。
シャイニングフォームのアギトがシャイニングカリバー・ツインモードで目にも止まらぬ速さでモンスターを切り裂く。
エクシードギルスのギルススティンガーが、アナザーアギトのバイオクロウが敵を切り倒す。
そしてオーガストランザーが空を裂く。

ゾルダのマグナバイザー、カイザのブレイガン、デルタムーバー・ブラスターモードが、
G3-Xケルベロス、G4のGM-01改4式、その銃弾がモンスターの群れに向かって乱射される。

『サバイブ』、『サバイブ』、『フュージョンJ』『アブゾーブQ』、『フュージョンJ』『アブゾーブQ』
ドラグランザーの背に乗る龍騎サバイブ、ダークレイダーの背に乗るナイトサバイブが、空のハイドラグーンの群れへと突っ込む。
Jフォームとなったブレイドとギャレンが空を飛翔しハイドラグーンの群れを切り裂く。
ブレイドモードで空を駆けるファイズ、そしてフライングアタッカーで飛行するサイガ。

モンスターの群れの後方から現れるエラスモテリウムオルフェノクの群れ。
「デカイのが来たな、みんな各個撃破だっ!!」橘が叫ぶ。


209 :仮面ライダーΣ:04/08/28 01:47 ID:roxzVAnf
>>198
レスありがとうございます。
こういうの書くのは初めてなんで不備も多いと思いますが宜しくお願いします。
避難所の方に簡単ですがプロフ等を載せておきます。

210 :復活・ライダー共闘:04/08/28 11:33 ID:yPFfIB7w

「いくぜっ!!睦月っ!!」「はいっ!!城戸さんっ!!」
人類の絶対絶命の危機、敵の圧倒的な数の前に劣勢に立たされているライダー達。
だが城戸真司は心の何処かで嬉しかった。
ライダー同士で命を賭けて戦うことも無く、
ライダー同士が力を合わせて人々を守る為だけに戦っている事が。
今迄の苦悩に比べれば、敵の数など全く気にはならなかった。
睦月もまたそれは同じでカテゴリーAに支配されそうになる自分の弱い心。
だが自分にはこれだけ大勢のライダーの仲間がいるのだ、
そう思うと睦月は自分の心が強くなれるような気がした。

クラブ5とクラブ6のカードをラウズする睦月レンゲル『バイト』『ブリザード』『ブリザードクラッシュ』
宙を舞うレンゲルの両足から強烈な吹雪を放たれ、エラスモテリウムオルフェノクを凍りつかせる。
空中捻り回転から両足でエラスモテリウムオルフェノクの頭を勢い良く挟みつける。

『ファイナルベント』ドラグレッダーとともに大空に舞いあがり、
ドラグレッダーの放つ炎のドラグブレスのエネルギーを全身に浴び、
その右足で龍騎がドラゴンライダーキックを放つ。

レンゲルのブリザードで凍りついたままのエラスモテリウムオルフェノクに、
龍騎の炎のドラゴンライダーキックが炸裂する。
凍てついたまま砕け散るエラスモテリウムオルフェノク。

「やりましたねっ!!城戸さんっ!!」「よっしゃっぁ!!」


211 :復活・ライダー共闘:04/08/28 11:56 ID:yPFfIB7w

「津上さんっ!!秋山さんっ!!香川先生っ!!」剣崎は叫んだ。みなは剣崎に頷いた。

スペード6のラウズカードをブルースペイダーにラウズさせるブレイド『サンダー』
ブルースペイダーが電気エネルギーに包まれる。

アギトのマシントルネイダーが車体を伸ばし、車輪を真っ直ぐにして超高速低空飛行形態・スライダーモードに変形。
フレイムフォームのアギトが飛び乗ると、エネルギーフィールドが車体を包み、フレイムセイバーを構えるアギト。

『ファイナルベント』
オルタナティブ・ゼロの契約モンスターサイコローグが走りながら、サイコローダーへと変形。
オルタナティブ・ゼロはそれに飛び乗り、サイコローダーがコマのようにスピン回転をはじめる。

『ファイナルベント』
ナイトサバイブが背に乗るダークレイダーがマシンモードに変形。
カウルから放たれる光線がエラスモテリウムオルフェノクの動きを止める。

動きを止められたエラスモテリウムオルフェノクの前からオルタナティブ・ゼロのデッドエンドが、
後からはブレイドのサンダースペイダーが、エラスモテリウムオルフェノクに激突する。
さらにその後から、スライダーモードのマシントルネイダーが
エラスモテリウムオルフェノクの上の乗り、背中をなぞるように走り、
アギトのフレイムセイバーがエラスモテリウムオルフェノクを切り裂く。

そこへナイトが自らと車体をマントで包みミサイル状になり、
エラスモテリウムオルフェノクに超高速で突っ込んでいく・疾風断が炸裂、
エラスモテリウムオルフェノクのカラダを貫通する。

断末魔をあげて崩れ落ちるエラスモテリウムオルフェノク。


212 :名無しより愛をこめて:04/08/28 18:50 ID:/XhPdVzv
>>復活・ライダー共闘の作者さん
てっきりあれで終わりかと思ってたんですけど、続きあったんですね。
おもしろいです!

213 :名無しより愛をこめて:04/08/28 19:03 ID:yPFfIB7w
>>212
続きというか、戦闘シーンのコンボを思いついたので書いてみました
ライダー同士のどんなコンボがいいですかね?みなさんの意見を聞いてみたいです



214 :復活・ライダー共闘:04/08/28 21:26 ID:yPFfIB7w

「乾君、君とこうして一緒に戦えるなんて嬉しいよ」
オーガとなった木場は、対立する事でしたか見出せなかった乾との関係、その別の可能性を素直に喜んだ。
「あぁ、そうだな」ファイズである巧は木場の言葉に頷いた。
「相変わらずオルフェノク同士仲がいいんだな」カイザ草加は二人の会話を皮肉った。
「What's happen?(何かあったか?)」自分もまたオルフェノクであるレオは草加の言葉に反応する。
「草加、今は一緒に力を合わせて戦おう」三原は草加をなだめる。
「いくぜっ!!」巧の掛け声と共に、カイザ、デルタ、サイガ、オーガが身構える。

『エクシードチャージ』『エクシードチャージ』『エクシードチャージ』『エクシードチャージ』『エクシードチャージ』
5人のポインターから放たれる、五色の円錐状のポイント弾が標的を捕捉する。
赤、黄、白、青、金、五色の円錐がエラスモテリウムオルフェノクを取り囲み、
ポイント弾と一体となって飛び蹴りを放ちドリルのようにエラスモテリウムオルフェノクのボディを一斉に貫通する5人のライダー。
ファイズの赤いクリムゾンスマッシュ
カイザの黄色いゴルドスマッシュ
デルタの白いルシファーズハンマー
サイガの青いコバルトスマッシュ
オウガの金色のキックが
そして、空に浮かび上がる、5種類のマーク。
エラスモテリウムオルフェノクが崩れ落ちる。


215 :復活・ライダー共闘:04/08/28 21:42 ID:yPFfIB7w

「橘さん、俺達も行きましょうっ!!」剣崎は橘に向かって叫ぶ。
「よしっ!!睦月っ!!」橘は睦月に声を掛ける。
「はいっ!!」頷く睦月。
「仕方ない俺も付き合ってやる」カリスこと相川始。

ブレイドは5[キック]、6[サンダー]、9[マッハ]の3枚をラウズする『ライトニングソニック』

5[ドロップ]、6[ファイヤ]、9[ジェミニ]の3枚をラウズするギャレン『バーニングディバイド』

4[フロート]、5[ドリル]、6[トルネード]のカードをラウズするカリス『スピニングダンス』

5[バイト]と6[ブリザード]のカードをラウズするレンゲル『ブリザードクラッシュ』

両足から強烈な吹雪を放ちつつ、空中捻り回転から両足でエラスモテリウムオルフェノクの頭を勢い良く挟みつけるレンゲル。
続け様、自らの体を2体に分身させて、足に火炎を帯びさせてホエールドロップを放つギャレン。
凄まじいスピードの助走で勢いをつけて足に電撃エネルギーを帯びさせてローカストキックを放つブレイド。
自らの周囲に強烈な竜巻を発生させ、きりもみ回転キックを放つカリス。
4つの異なる属性エレメントの必殺技4連撃を浴び、崩れ落ち沈むエラスモテリウムオルフェノク。


216 :復活・ライダー共闘:04/08/28 22:01 ID:yPFfIB7w

エラスモテリウムオルフェノクから放たれる鋭く尖った棘の連射の前に、
近づけないクウガ・ライジングタイタン とアギト・フレイムフォーム。

『ガードベント』『ガードベント』
「これを使ってくださいっ!!」真司はドラグシールドをアギトに。
「仕方がないねっ」北岡はクウガにギガアーマーを渡す。

盾を手にしたクウガとアギトは、盾に身を隠すようにしてエラスモテリウムオルフェノクに突進する。
エラスモテリウムオルフェノクの棘の連射が盾に突き刺さる。

「援護するぞっ!!」橘は叫ぶ。
「よっしゃぁっ!!」真司の気合。
ゾルダのマグナバイザー、ギャレンのギャレンラウザー、
龍騎のストライクベント・ドラグクローの口から放なたれる高熱弾「昇竜突破」、
G3-Xケルベロス、G4のGM-01改4式。
射撃チームからの銃弾が乱射され、クウガとアギトを援護する。

盾を構えてエラスモテリウムオルフェノクの懐深く潜り込んだクウガとアギトは盾を捨て、
大きく跳ね跳び上がり、エラスモテリウムオルフェノクの真上から、
それぞれタイタンソード、フレイムセイバーを振り下ろす。
その二刀の刃に斬り降ろされるエラスモテリウムオルフェノク。
クウガとアギトは宙を舞い、地に降り立つ。


217 :クウガ新説 開戦-01 未確認、確認:04/08/28 23:15 ID:HozfyYPa
第二話 開戦

[2005年8/8 20:12 都内某所 ]
警視庁捜査一課の北條透と氷川誠は、この日ある事件の聞き込みのために
都内を駆け巡っていた。二人は有力な情報をつかむことができ、
犯人を逮捕することができた。
「そういえば、あの小沢澄子は何のために日本へ来たんでしょう。
 氷川さん心当たりはありませんか?」
「いえ、僕も尾室さんから『気になることがある』くらいしか聞いていないもので。」
「そうですか……」
「どうしたんですか?浮かない顔をしているようですが…」
「『刑事としての勘』という物なのかもしれませんが、何かよくないことが起こりそうな気がして…
 勘が外れてくれるといいんですが……」

その後沈黙が続いた。どうやら双方とも話題が尽きたらしい。
その沈黙を切り裂いたのは、鈍い音だった。壁に何かを
叩きつけるような大きな音がして、やむことはなかった。
二人は互いの顔を見合わせ、頷き、社外へ出て行った。手には拳銃を構えていた。

音のした現場の光景を見たとき、二人は自分の目を疑った。
雨のせいではっきりとは確認できなかったが、そこには間違いなく人ではない
生命体が、人間の首を掴んでいた。2人が行動を起こそうとしたときには
すでに遅く、その生命体はつかんでいた人間を投げ飛ばし、雨の中に
消えていったのであった。
二人はすぐ被害者を病院へと運ぶ手配をした。

218 :復活・ライダー共闘:04/08/28 23:16 ID:yPFfIB7w

巨大オルフェノク・エラスモテリウムオルフェノクの群れを、連携コンボで次々と撃破していくライダー達。
だが、敵である、グロンギ、アンノウン、ミラーモンスター、オルフェノクらの大群は、
その数を一向に減らす様子も無く、増え続けて行く。

さらにそこへ敵の増援が現れる。地響きと共に彼方より現れる無数の巨大な影。量産されたキングダークの群れ。
さらにジェットスライダー、サイドバッシャ―、オートバジンに乗ったライオトルーパー隊の大部隊。

ジェットスライダー、サイドバッシャ―、そして量産型キングダークの重火器が、
ライダー達に一斉砲火を浴びせる如く、狙いを定める。

「ヤバイっ!!こっちに来るぞっ!!」秋山蓮ことナイトが叫ぶ。
「味方も関係なしってことかっ!!」ギルス・葦原涼。
「みんなっ!!固まるなっ!!回避だっ!!」橘の指示が飛ぶ。

空を切り裂き、空を焦がし、ライダー達の向かって放たれる一斉砲火。
サイドバッシャ―軍団の4連装バルカン砲「フォトンバルカン」6連装ミサイル砲「エクザップバスター」、
ジェットスライガー軍団から放たれる「フォトンミサイル」
そして群れを成す量産型キングダークの目からは光線、指からはミサイルが発射される。

『ブラストベント』ナイトは再びサバイブとなり、ダークレイダーで突風を巻き起こしこれを防ごうとするが、
ミサイル、銃弾、ビームの雨霰はそれだけでは防げるものではなかった。


219 :クウガ新説 開戦-02 病院にて:04/08/28 23:18 ID:HozfyYPa
[2005年8/8 21:00 関東医大病院 ]
病院には氷川が付き添っていた。北條はさっき見た光景を
報告するため、警視庁へ戻ったのであった。
数分後、一条と小沢が病院へ到着した。まだ警視庁に残っていた
一条にも『五代が襲われた』との情報が入り、小沢とともに病院へときたのだ。
「被害者の知人で、長野県警の一条です。」
二人は互いに敬礼をした。
「小沢さんはなぜここに?」
「話は後、といってもすぐ知ることになるだろうけど」
そういったきり黙りこくってしまった。
氷川は何かを察知したようで、深く聞かないことにした。

1時間後、部屋の中からベットに寝かされた五代と、ナース数人、
それに椿が出てきた。
「椿、五代の様子はどうだ?」
「一条か…五代なら大丈夫だ、傷は多少の骨折と打撲程度で命に別状はない。
 まぁ、全治1ヶ月ってところだ。打ち所がよかったのかもしれないな。
 しかし一条、いったい五代に何があったんだ?あいつは喧嘩をするような
 人間ではないし、転んだ程度でああなるはずはない。」
「そのことは明日話そう。」
「わかった、そこまで言うなら俺は聞かん。五代はおそらく明後日には目が覚めるだろう。
 そうしたら連絡する。」
そう告げると椿はナースが五代を連れて行った部屋に向かった。

五代のことを聞いて安心したのか、一条は溜め息をついた。
「小沢さん、とうとう現実になってしまいましたね。」
「えぇ、氷川君、警視庁へ戻りましょう。」
3人は再び起こる惨劇への不安を感じながら、警視庁へ向かっていった。

220 :名無しより愛をこめて:04/08/28 23:19 ID:HozfyYPa
[2005年8/8 深夜 警視庁駐車場 ]
3人が警視庁につくと、そこには北條透が待っていた。
「待っていましたよ、氷川さん、小沢さん、それに一条さん。」
五代を病院へ搬送したあと、先に警視庁へ戻っていた北條が言った。
「あと30分で臨時の会議が行われます。もちろんあなた方3人は
 必ず出席してください。そこですべてを話してもらいますよ、小沢さん。」
「わかってるわ、そんなこと」
4人は会議が行われる会議室へと向かっていった。

[同日深夜 警視庁廊下 ]

「小沢さん、それに氷川さんと北條さんまでどうしたんですか?」
声の主は尾室だった。
「尾室君じゃない、そっちこそどうしたのよ。」
「これから会議に出席するんですよ、小沢さんもですか?」
「えぇ、そうよ。」
「それにしてもこんな時間に会議なんて、いったい何なんですかね?」
「とても大事なこと、この国の将来を左右するであろう、大事なことよ。」
北條がふと時計を見ると、会議まで後5分になっていた。
「皆さん、そろそろ時間です。いきますよ。」北條が言う。
5人はそれぞれこれからのことを考え、不安になっていた。

221 :クウガ新説 開戦-03 対策会議2:04/08/28 23:20 ID:HozfyYPa
[2005年8/9 00:15 警視庁・会議室]
会議室内はざわついていた。殆どの者はおそらく、帰宅して
休養をとっていたのだろう。『何でこんな時間に…』といった不満が聞かれた。
時間になると、警視総監から会議の内容が発表された。
室内はさらにざわついた。無理もない。ここ数年、警視庁は
未確認生命体の出現、アンノウンの出現により、数え切れないほどの警官と
国民を殺されたからだ。クウガ・アギトといった他者の力を借りなければ、
警察はすぐに壊滅してたであろう。

ここで、小沢からの報告が入った。
ヨーロッパで起きた大量惨殺事件、残された血文字の解読結果、
すでに日本へ上陸し、一人の青年を襲ったこと。さらにはその姿を
2人の警官が目撃したこと。そして『ゲゲル』と称し、人々の虐殺を再び行うこと。

報告が終わると、捜査本部の設置や各自の装備についてなど、
被害を最小限に食い止めるための話し合いが始まった。

捜査本部は都道府県に関係なく様々な分野で力を発揮している
優秀な人材を集め、遅くても8月10日正午には捜査本部として
活動できる用に調節する。また、装備についてはGM−01の特殊弾丸を使った
小型拳銃を量産することが決定した。その後も話し合いが続き、
会議が終わったのは3時を回っていた。

222 :復活・ライダー共闘:04/08/29 00:01 ID:Vs2sAIPq

その時、ライダー達を守るかのように放たれる強大なエネルギー。そして突風。
エネルギーは一斉砲火のミサイル、銃弾、ビームを消滅させ、
強力な突風はその進路を変えさせ、周囲に拡散された。

戦っていたライダー達の前に現れたのはV3とRX。
V3のダブルタイフーンのエネルギーを開放するV3パワーと、
RXのキングストーンフラッシュによるエネルギーの放出で、敵の攻撃を消滅させたのだった。
彼らと一緒にファムの姿もあった。ファムの契約モンスター・ブランウイングが、
翼で突風を起こし、ナイトサバイブのブラストベントを援護したのであった。

そして、姿を現す1号2号ライダー、ライダーマン、X、アマゾン、ストロンガー、
スカイライダー、スーパー1、ゼクロス、ZO、J、真、歴代の勇者達。
「本郷さんっ!!」剣崎はその姿を見て叫んだ。

さらに、13ライダースの姿もそこにはあった。
「ここかっ?祭りの場所はっ」王蛇・浅倉は戦いの舞台に興奮する。
「癖になるんですよねっ、命を賭けた戦いは」シザースの須藤。
「ゲームみたいで面白そうじゃんっ」ガイの芝浦。
「人類の未来が決まるな、俺の占いは当る」ライアの手塚。
「ここで戦えば僕も英雄になれるのかと思って」東條は香川教授に向かって言う。
「今の暮らしを失う訳にはいきませんからね」ベルデ高見沢。
「いやぁ、みなさんご立派だなぁ〜尊敬しちゃいますよ〜」インペラ―佐野。
そしてリュウガとオーディン。

「っしゃぁっ!!」「なんかいけそうな気がしてきたぜっ!!」気合を入れる真司。
「はしゃぐなっ!!」蓮は浮かれる真司をどやす。


223 :名無しより愛をこめて:04/08/29 00:07 ID:vZtwIwaO
>>復活・ライダー共闘
最初のコインの表と裏云々からではあるが・・・・
素晴らしい。




実    に    素    晴    ら    し    い   !!

224 :「masked rider」:04/08/29 00:16 ID:79EXWsJz
「ここは・・・どこだ?」

どれくらい眠っていたのだろうか。一文字隼人は深い眠りから目を覚ました。

「ん?これ・・・なんだよ!?これは・・・」

自分のいる場所が体を縛り付ける器具と周りにある器具を見て隼人は混乱した。

「ここは・・・手術室?でも、どうして!?」

その言葉を遮るように白い白衣に身を包んだ男達が隼人の周りを囲んだ。

「これより、最終段階である脳改造手術を行う。」

その言葉を聞き、隼人は直感で生命の危機を察知した。
なんとか抵抗を試みるが完全に拘束されていて麻酔を打たれている為か力も出ない。
メスが隼人の頭部を切り裂こうと向かってくる・・・

「や・・・やめてくれ!!俺は・・・俺はまだ・・・」

その刹那、施設の緊急を知らせる警報が鳴り響いた。
男達は明らかに動揺していた。手術を中断しどこかへと消えて行った。
隼人はこの機に乗じて脱出を試みようとするが体が思うように動かない。

「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


225 :「maskedrider」:04/08/29 00:20 ID:79EXWsJz

部屋の外から断末魔の悲鳴が聞こえた。恐らく先程の白衣の男達だろう。
次々と違う男達の悲鳴が聞こえてきた。まるで地獄からの叫びのようだ。
どれくらいたっただろうか・・・手術室のドアが開く音が聞こえた。
ドアからは最後の1人と思われる白衣の男・・・何か様子がおかしい。

「仮・・・面ライダー・・・あぁぁぁぁぁぁぁあぁ!!!痛い!!痛いよぉぉぉぉぉ!!」

男は首を掻き毟りながら地面へ突っ伏すと口から大量の血を吐き絶命。余りにも残酷すぎる死を目の前に隼人は言葉を失った。

「お前も、敵か?」

死んだ男の背後から声がした。
低くそして唸るかのような声。
隼人は謎の声に応える。

「俺は・・・何も知らないんだ。あんたこそ誰なんだ?ここは一体・・・」

男が隼人の近くに寄って来た。段々と男の輪郭が解ってきたその時、隼人は男の姿に驚愕の表情を浮かべた。

「あんた・・・何者だよ?その格好、まるで・・・」

その男は深緑のボディに腹部にはベルトらしき物、髑髏の様なマスクを被り体中を不気味な装甲で覆い隠していた。まるで体全体を改造されたかのように・・・

「何を恐れている・・・お前も俺と同じだろ?」

髑髏の仮面はまるで隼人の運命を見据えているかのように云った。
やがて自分の運命に大きく関わる男、仮面ライダー1号。
又の名を「本郷猛」


226 :復活・ライダー共闘:04/08/29 00:44 ID:Vs2sAIPq

量産型キングダークを前にするファイズ。
「私もお付合いしましょう」ファイズに声を掛けたのはオルタナティブ・ゼロであった。
「あぁ、頼むぜ」その声に頷くファイズ。
その脇に腕組をしながら立つオーディン。
「あんたも協力してくれるのか?」乾巧の呼び掛けにオーディンは頷く。

アクセルメモリーをファイズフォンのメモリースロットにセットするファイズ『Start up』
胸のフルメタルラングが展開し、目が黄色から赤色に変色、
フォトンストリームが銀色のシルバーストリームに変化、超高速戦闘形態・アクセルフォームへと変わるファイズ。

そして、カードをスラッシュするオルタナティブ・ゼロ『アクセルベント』

ファイズとオルタナティブ・ゼロはその超高速の動きで、キングダークのボディを駆け上り、口から体内へと潜り込む。
オーディンもまた瞬間移動で、キングダークの体内へと突入する。

体内へと突入したオルタナティブ・ゼロはスラッシュダガーで、
オーディンはゴルトセイバーでキングダークの内部を破壊しまくる。

やがてキングダークの体内から無数の光の筋が現れ、
数十にもなる赤い円錐状態のエネルギー弾が、キングダークの体内を突き破って出現する。

そして、そのまま地上に飛び降りてくるファイズ・アクセルフォーム『Time out』
スタートアップから10秒経過し、アクセルフォームの効果が失われ、元の姿に戻るファイズ『Reformation』
オルタナティブ・ゼロ、オーディンも地上に戻って来る。

「仕上げは任せろ」『ファイナルベント』
内部から今にも崩れ落ちそうなキングダークに、ゾルダのファイナルベント・エンドオブワールドが炸裂。
キングダークは爆発炎上する。


227 :復活・ライダー共闘:04/08/29 00:46 ID:Vs2sAIPq

ライダーマンのロープアームが量産型キングダークのボディに絡みつく。
Xのライドロープが、ライアのスウィングベント・エビルウィップが、
ベルデのホールドベント・バイオワインダーが、キングダークに巻きつき、キングダークの動きを止める。

そこへクウガ・ライジングペガサスのライジングペガサスボウガン、
ナイトサバイブのシュートベント・ダークアロー、カリスのカリスアロー、
弓部隊がキングダークに向かい矢を連続発射。

クウガはさらにアルティメットフォームとなり、その発火能力でキングダークを炎上させる。

ナイトはサバイブを解き、カードをバイザーに装填する『ファイナルベント』
カリスもまたカードをラウズする4[フロート]、5[ドリル]、6[トルネード]『スピニングダンス』

空中でウイングランサーを軸にナイトの体をウイングウォールで包みドリル状になり、
きりもみ回転しながら急降下してキングダークに突っ込んでいくナイト。
カリスも自らの周囲に強烈な竜巻を発生させ、空中よりきりもみ回転キックを放つ。
二つのドリルと化したナイトとカリス、燃え盛るキングダークのボディを突き破り、貫通し外へと飛び出す。

そこへ大空高く跳ぶアマゾン、そして地に剣を構えるオーガ。
ミッションメモリー装填後にオーガフォンのENTERキーを押す『エクシードチャージ』
エネルギーを刀身に注入し巨大な光の剣をつくりだすオーガ。
空からはアマゾンがギギの腕輪とガガの腕輪の力を借りて必殺技が放たれる。

空から『スーパー大切断』地からは『オーガストラッシュ』
上下の切断攻撃で、燃えるキングダークのボディは三分割され爆発炎上する。


228 :復活・ライダー共闘:04/08/29 00:57 ID:Vs2sAIPq

スーパー1はそのファイブハンドの属性攻撃を活かしていた。

エラスモテリウムオルフェノクと対峙するストロンガーとスーパー1。
アームを擦り合わせて作り出した電気エネルギーを離れた敵に流すストロンガーのエレクトロファイヤー 、
エレキハンドから3億ボルトの「エレキ光線」を発射するスーパー1。
電気攻撃に痺れるエラスモテリウムオルフェノク。

その間にブレイドは5[キック]、6[サンダー]、9[マッハ]の3枚をラウズする『ライトニングソニック』
ラウザーを地に突き立てるブレイド。そしてストロンガーもまたブレイドと共に宙を舞う。
ストロンガーの『電キック』とブレイドの『ライトニングソニック』がエラスモテリウムオルフェノクを仕留める。


229 :復活・ライダー共闘:04/08/29 01:08 ID:Vs2sAIPq

もう1体のエラスモテリウムオルフェノクに
緑色の冷熱ハンドで右腕から超高温火炎を放つスーパー1。
そこへクウガアルティメットフォームの発火能力。
全身を火達磨にし高熱で焼かれるエラスモテリウムオルフェノク。

アギト・バーニングフォームのバーニングライダーパンチが、
エラスモテリウムオルフェノクのボディを連打。

5[ドロップ]、6[ファイヤ]、9[ジェミニ]の3枚をラウズした
ギャレンの『バーニングディバイド』がエラスモテリウムオルフェノクの顔面を直撃。

さらに龍騎サバイブのファイナルベント・ドラゴンファイヤーストーム、
龍騎サバイブを乗せたドラグランザー(マシンモード)がウイリー走行し、
口から火炎弾を連続発射しながら突っ込んで行き、
最後は車体そのものでエラスモテリウムオルフェノクに正面から激突。

最後はアギト・バーニングフォームが、炎の力を込めたシャイニングカリバー(シングルモード)で
エラスモテリウムオルフェノクを一刀両断する。


230 :復活・ライダー共闘:04/08/29 01:14 ID:Vs2sAIPq

だが敵はまだその数を増やしていた。
巨大な岩石大首領のコピーの群れ、ネオショッカー大首領のクローンの群れが次々と現れる。
ライダーと組織の決戦はまだまだ終わらない…。


231 ::04/08/29 01:24 ID:Vs2sAIPq

というわけで、どなたかこの話の戦闘シーンのSSを書いてくれる方を募集します。

・複雑なストーリー、設定は一切ありません。
・ライダー達が格好良く共闘する戦闘シーンであればどんなのでもOK
・自分が好きなライダーが大活躍するシーンなどでもOK
(例えば、RXのリボルケインでモンスター千体斬りとか)
・自分が考えたライダー同士の戦闘コンボなど
・フォームチェンジ激し杉、必殺技出し杉も基本的には気にしない方向でw
・整合性もあまり気にしない?
あまりに酷くなったら何処かから分岐しているパラレルという事で
等々

下記はお約束という事で
・自分が好きなライダーを活躍させるのは構いませんが、
他のライダーをかませ犬にしたり、貶めたりしてはいけません
・ライダーを殺してはいけません
・オリジナルライダーはこの話では避けましょう
・後はこのスレの良識の範囲内で

バイオレンスの時みたいにみんなで盛り上がるといいですね


232 :「maskedrider」:04/08/29 01:28 ID:79EXWsJz
【手術室脱出から1日後・・・都内の喫茶店にて】

「冗談じゃない!!俺がお前と同じ?」

隼人は自分を救ってくれた恩人、本郷の言葉にどうしても理解ができずにいた。
目の前の男、本郷猛は無表情でアイスコヒーを飲んでいる。

「仮面ライダー・・・だったっけ?あれは一体何なんだ?」

隼人の問いに本郷の顔が急に明るくなった。
飲み干したアイスコーヒーの中の氷をガリガリと音を立てて噛み砕きながら語りだした。
「仮面ライダー」とは何か。

「仮面ライダー?お前もあいつ等と同じ名前で呼ぶのか。まぁ、いい。俺は
その名前は嫌いじゃない。あの姿は俺が闘う為に存在している。俺の邪魔をする奴、俺の大事な
物を壊す奴等を叩き潰す為にな。」

本郷は相変わらず嬉しそうな表情で語っている。
隼人はその姿を見て一種の「狂気」の様なものを感じていた。

「あいつ等?あいつ等って誰の事だよ?まさか・・・」

氷を噛み砕くのを終えると今度はテーブルの上のチーズケーキを食べ始める本郷。
口を空けて食べているので咀嚼されたケーキの断片が隼人の目から見え、下品な印象を与えた。

「あいつ等?お前は本当に何も知らねぇんだな。あいつ等は地獄の亡者さ。この世界を裏で操ってやがる。」

隼人は本郷の荒唐無稽な話に半ば呆れていた。
この男は本当に信用できる人間なのだろうか・・・
しかし、彼には一つだけ忘れられない事実を目にしている。
あの深緑の髑髏の仮面を。

233 :「maskedrider」:04/08/29 02:16 ID:79EXWsJz
【都内・一文字隼人自宅】

中野の安賃金のアパート、それが彼の根城である。
決して新しく設備の良い部屋ではないが、かなり整理されていて清潔な印象を与えている。
隼人はベットに寝転ぶと今までの出来事を反芻していた。
謎の白い男達、手術台、本郷猛、そして仮面ライダー・・・

「何なんだよ・・・仮面ライダーってさ・・・」

急に隼人の携帯に電話が入る。表示された電話番号は・・・隼人の姉、恵理子であった。

「何だよ・・・姉さん。」

「隼人、どこに行ってたのよ!!心配してたんだから!!竜一さんは?一緒に
撮影に行くって・・・」

「竜一?そうだ・・・そうだった!!思い出した・・・俺は。」

自分が何故、あの手術台にいたのか。隼人は思い出した。
そうだ・・・俺は姉の恋人、竜一さんとある地下組織のスクープを撮影する為に・・・
そうだ・・・俺は、後ろから誰かに殴られてそのまま・・・

「姉さん、竜一さんなんだけどさ・・・また連絡するよ。今、色々と忙しいから。」

隼人は感覚的に本郷の云う事が信じられる様な気がした。
自分は何か、大きな「悪意」に運命を狂わされ始めているのではないだろうかと。



234 :「maskedrider」:04/08/29 02:17 ID:79EXWsJz
【某地下施設】

「またライダーに逃げられだと・・・」

深緑の不気味な培養液を眺めながら初老の博士は静かな怒りを抑えていた。
培養液の中には人間が大量のチューブに繋がれて埋められている。

「笹川竜一・・・それがこの培養体の人間だった頃の名前です。
脱走したライダーとはどうやら仲間ではないかと。」

黒い戦闘服を着た男はそう伝えた。

「仲間・・・成る程。そうか・・・これは丁度いい。
脳改造を受けずに改造された人間の脆さを見るいい機会だ。
早急にこの培養体を戦闘機械に改造しろ!」

博士は不気味な笑みを浮かべながら紫色の培養液に浸かる隼人の姉の恋人を眺めていた。


235 :名無しより愛をこめて:04/08/29 03:17 ID:Vs2sAIPq
ちょっと作品をまとめてみました。最近では稀に見る大豊作では
避難所の方にも他にもいろいろ作品が来ている模様です

■復活・ライダー共闘 4-10,207-208,210-211,214-216,218,222,226-230,
■仮面ライダー・ガイ 19-27,31-33
■仮面ライダーUNIT 34
■真・仮面ライダー Heat on!逃亡編 42-66,73-74,83-85,88-96,105,109,113-115,117-118,120-122,125-129,135-137,141-147,159-164,
■仮面ライダーアギト外伝 69-71,98-101,110-111,123-124,148-150,155-157,166-168,
■『仮面ライダー』〜ダークサイドストーリー〜「伊坂と愉快な仲間達」編 77-79,139-140,
■クウガ・新説 130,151-154,187-190,199-202,217,219-221,
■ライダーΣ 192,203,205
■『睦月、若気の至り』196,
■01だったらよかったのに… 197,
■masked rider 224-225,232-234,


236 :「maskedrider」:04/08/29 18:15 ID:79EXWsJz
【同日・喫茶店「バンドオブザナイト」】

「猛、また奴等の仕業なのか?」

喫茶店のオーナー、小野寺俊夫は誰一人客のいない店内で本郷猛に
語り掛けた。
小野寺・・・歳は50代ほどか、精悍な顔つきと濃い眉毛が幾分か若さを保っているような気もする。
本郷は微かな笑みを浮かべコーヒーを飲み干した。

「あいつ等の仕業に決まってる。こんな芸当が堂々とできるのはね・・・」

本郷が見ていた新聞の1面に大きく記載された文字。
「新宿都心にて謎の失踪事件多発、現場には蜘蛛の糸・・・」

「本郷・・・まだ闘わなきゃいけないのか?」

小野寺はやり切れない表情で新聞を握り締めた。
本郷は不敵な笑みを浮かべると新聞を手に取り引き裂いた。

「おやっさん、ただ、理由もなく人間が殺される。それが・・・気に食わないだけだ。」

本郷が外に出ようとしたその時、喫茶店に入ってきた男。
何かを決意したような表情、それは本郷が助けた男・・・一文字隼人であった。

「お前・・・やっと俺に礼を云う気にでもなったのか?」

本郷は無言で見つめる隼人を笑う。

「教えてくれ・・・改造人間の事を。」

外は延々と続く曇り空、今にも雨が降り出しそうである。


237 :ライダー共闘・風の何か:04/08/29 22:36 ID:C6yyJAp6
3000を超えた頃から数えるのが面倒になってきた。
ライオトルーパー軍団を光剣リボルケインで薙ぎ払いながら南光太郎は溜息をついた。
3315
RXとアクロバッターのコンビネーションの前にはジャイロアタッカーなど三輪車にも等しい。
3333
大体こいつらは一度倒してもオルフェノクに変貌して立ち上がってくるからカウントするのが面倒なのだ。
3555
南光太郎はカウントをやめた。
「ライオトルーパー部隊!悪に仕えたのが貴様達の命の尽きだ!いかなる次元にも悪の生きる道はないと知れ!!」
ぶっちぎるぜ。

その時南光太郎は、凄い勢いでライオトルーパー部隊を切捨てながらこちらに向かってくる影に気づいた。
先輩達以外にもこんなにも頼もしい仲間がいるなんて…南光太郎がその影に声をかけようとしたその瞬間、
「久しぶりだな、RX」
視界を妨げるライオトルーパーを真っ二つにすると、影の姿が露になった。
「シャドームーン…信彦…」
「RX、貴様との決着はもうついている。しかし蘇った以上、オレはお前と戦う」

238 :ライダー共闘・風の何か:04/08/29 22:44 ID:Dmtr1mDL
世紀の戦いが始まった。
光の剣と紅い刀身が凄まじい勢いで打ち合わされる。
ニ刀を操るシャドームーンに対し、RXはリボルケインを振るい、伸ばし、鞭のようにしならせ向かう。
変身する暇はない。1/1000秒でも隙を見せたらそれで勝負がついてしまう。

近づこうとした怪人は剣戟に巻き込まれ瞬く間に全身を切り刻まれる。

近くで戦っているライダーから声が上がる。
「なんでライダー同士が戦わないといけないんだよ!?」
「面白そうなゲームだ。オレにも参加させろぉ。」
「とにかく止めなくては」
ライダー達が止めに向かおうとした刹那、
無数のミサイルが2人に降り注ぎ、爆発した。

239 :ライダー共闘・風の何か:04/08/29 22:48 ID:Dmtr1mDL
「RX、いつまで経っても地獄に来ないから迎えにきてやったぜ!」
ジェットスライガーに乗ったガテゾーンが吠える。
「シャドームーン、我が恨み思い知るがいい!」
サイドバッシャーの上でビルゲニアが高笑いをした。
だがその威勢も数秒と続かなかった。
爆炎の中からゆっくりと歩いてきたのは…ロボライダー。
「オレは炎の王子!アアァルエェェックス!ロボライダー!!」
「ひぃっ」
ビルゲニアの白化粧が凍りつき、ガテゾーンのレンズがフリーズした。
「ハードショット!!」
ボルテックシューターから射ち出された光弾は狙い違わずサイドバッシャーとジェットスライガーを貫いた。
「また地獄で待ってるぜ!」
大爆発。
「RX、どうやらまた共闘することになりそうだな」
シャドームーンが爆煙の収まった。

思わぬ展開に息を呑んだ近くのライダー達も安心したのか軽口を叩く。
「これぞ『ミサイル降って、地固まる』ってやつですよ」
「うわっ」

240 :名無しより愛をこめて:04/08/29 23:08 ID:Vs2sAIPq
>>237-239
シャドームーン参戦キター
扱いがどうなるかと思っていたので参戦決定嬉しいです

敵の幹部も絡めればいろいろ話出来そうですね

241 :ライダー共闘・ぶちかましチーム:04/08/30 00:06 ID:jGMA/tYL

ライオトルーパー隊と戦うブレイド。その周りを飛び回るギガセール軍団。
「佐野さんっ!!」「佐野さんの契約モンスター、敵か味方かわかりづらいですよっ!!」
「いやぁ〜そんなこと言わないでさっ」
「君っ、みんなを守る為に戦ってるんだってっ!?カッコイイなぁ〜憧れちゃうなぁ〜」
佐野は相変わらずのお調子者口調で剣崎を誉める。

そこへ近づいて来るエラスモテリウムオルフェノク。
「同じサイってのが気にいらないなぁ〜」メタルゲラスを契約モンスターにする芝浦ことガイ。
「やるなら力を貸そう」隣に居た手塚ことライア。
「別にひとりでも大丈夫だけど、一緒にやりたいならやればぁ?」

芝浦の言葉に剣崎が反応する「やらせてくださいっ!!みんなで力を合わせましょうっ!!」
「へぇ〜、あんたお人好しんなんだっ、ライダーには向いてないんじゃないっ?」芝浦はそう言いながら笑った。
「ライダーは俺の仕事ですからっ!!」熱く語る剣崎。

「まぁまぁ、みんなでやりましょうよ〜みなさんと一緒に戦えるなんて光栄だなぁ〜」佐野の言葉で場は取り繕われる。
「お前みたいな奴でもこういう場に必要だな」手塚は佐野をそう称した。
価値観が違う者達でも今はただ目の前の敵とただ戦うしかなかった。


「じゃぁお先に行かせてもらいますよ〜」『ファイナルベント』
「俺もっ!!」スペード4をラウズする剣崎『タックル』
「続くぞ」『ファイナルベント』
「あんなサイには負けられないね」『ファイナルベント』


242 :ライダー共闘・ぶちかましチーム:04/08/30 00:07 ID:jGMA/tYL

インペラ―の契約モンスター・ギガゼール種たちが一斉にエラスモテリウムを襲う。
エラスモテリウムも棘を連射し、倒れるギガセールも居たが、
エラスモテリウムに襲いかかるギガセールの数も半端ではなかった。
ミラーモンスターの増殖と共にギガゼールもまた増殖していたのだろう。
エラスモテリウムを覆い尽くしタコ殴りにするギガセール達。
膝をついたエラスモテリウムに、最後はインペラー自身がその顔面に左足で飛び膝蹴りを決める。
そこへ全身にエネルギーを込めて突っ込んでいくブレイド。
ブレイドのタックルがエラスモテリウムと激突する。

その直後から、ライアを上に乗せたエビルダイバーが超高速で突っ込む。
同時に、メタルホーンを装備したガイを背負った状態でメタルゲラスが、猛スピードでエラスモテリウム目掛けて突進する。
上からライアの『ハイドベノン』下からガイの『ヘビープレッシャー』を
同時に受けたエラスモテリウムは衝撃とその強力な衝撃に倒れこむ。

「やっぱみなさん凄いなぁ〜憧れっちゃうなぁ〜」
「佐野さん次行きますよ」「ちょっ、ちょっ、待ってよ、剣崎君っ」
佐野は何処へ行っても相変わらずだった。


243 :アギト外伝作者:04/08/30 01:11 ID:OQFWyWYz
携帯からの書きこみです。

パソコンのトラブルにより、暫くの間作品を投稿できなくなりました。
アギト外伝を楽しみにしてくださっている皆さん。
申し訳ありませんが、連載再開まで暫くお待ち下さい。
私は必ず復活します

244 :名無しより愛をこめて:04/08/30 01:17 ID:jGMA/tYL
>>アギト外伝作者様
携帯乙〜
心より復活をお待ちしております
それまでスレは私達が守ります

245 :ライダー共闘・EFメンバーズ:04/08/30 01:18 ID:jGMA/tYL

『ファイナルベント』ブランウイングが翼で突風を起こし、
吹き飛ばされた敵を、ウイングスラッシャーで斬りまくるファム。
密集しているだけあって吹き飛ばされてくる敵の数も多い。

そこへオートバジンの援護が入る。人工頭脳を搭載し、自らの意思で戦うことができるオートバジン。
盾型のガトリング砲・バスターホイールで吹き飛ばされた敵を蜂の巣にする。
「あんた、いいじゃないっ!」「援護を頼むわっ!真司より使えそうねっ!」
美穂のその言葉をたまたま傍で耳にした真司こと龍騎「ちょっと、そりゃないだろっ!?」

ファム、龍騎、オートバジンへと向かって来るエラスモテリウムオルフェノク。
その時、龍騎の横に姿を見せるリュウガ。
『もうひとりの俺…』奇異な事から誕生したミラーワールドに棲むもうひとりの自分。
真司の心境は複雑ではあったが、今はそれどころではなかった。
リュウガはカードを取り出す。「っしゃぁっ!いっちょいくかぁっ!!」龍騎もまたカードを手にする。

『ファイナルベント』『ファイナルベント』
ドラグレッダーと共に大空に舞い上がる龍騎、自らの体を中に浮かせるリュウガ。
そして、ドラグレッダーの放つドラグブレスのエネルギーを全身に浴びる龍騎、
ドラグブラッカーのエネルギーを受けるリュウガ。
龍騎とリュウガのダブルドラゴンライダーキックがエラスモテリウムオルフェノクに炸裂する。
爆発四散するエラスモテリウムオルフェノク。
「っしゃぁっ!!」真司はいつものように雄叫びを上げる。

「でも俺、美穂と一緒にこうして戦えて本当に嬉しいよ」真司は美穂に語りかける。
「敵として美穂と戦わなくて済むんだから」
「そんな甘い言葉にときめいたりはしないわよ」美穂は笑い声で真司に返す。
「…フンッ…」リュウガこと裏真司が龍騎と擦れ違う。
「お前、今鼻で笑わなかったか?!」「なんだよ、感じ悪ぃっなぁっ!!」
真司はもうひとりの自分に難癖をつけていた。


246 :ライダー共闘・風の何か2:04/08/30 01:41 ID:73rcicSR
「ブラックサン、シャドームーン!私を倒せば地球は爆発するのだぞ!!」
「そうだ!怪魔界も50億の民と共に滅びることになるがそれでもいいのかRX!!」
創世王とクライシス皇帝が声を限りにして叫ぶ。
南光太郎は頭を抱えたくなった。
自分の戦ってきた敵の親玉がこんな連中とは、何とも恥ずかしい。
せっかく散らばった仲間の視線がまたこちらに集まってくる。

「RX、とっとと黙らせるぞ」
シャドームーンも同じ思いだったのか、つかつかと歩き始める。
「だが奴らを倒せば…」
「ハッタリだ。この戦いでは奴らは雑魚に過ぎん。雑魚が死んだくらいで地球を滅ぼしはしまい」
「しかし我々が絶対に攻撃しないと見越した作戦では…」

「はぁぁ、面白そうだな」
「いやいや、どうせ嘘でしょ」
「そうそう、きっとゲームなんだよ」
「大体あの足は一体何?」
「地球も怪魔界も滅びない。俺の占いは当たる」
ミラーワールドのライダー達が野次を飛ばし始める。
「ああいう連中もいる。敵の首領も絶対に攻撃しないなどとは思わんだろう」
「なるほど」

247 :ライダー共闘・風の何か2:04/08/30 01:43 ID:73rcicSR
「待て!シャドームーン!!創世王になりたくはないのか!?」
「RX、お前をクライシス帝国の将軍として、いや新皇帝として迎えてもいい!!」
二人の支配者は今や必死であった。
するとその時、灰色の手が彼らを押しのけた。
「邪魔だよぉ」

クライシス皇帝と創世王が灰となって崩れ落ちる。
「あれぇ、何も起こらない。つまらないないなぁ」
ドラゴンオルフェノクがRXの方を向いた。
「今度は君達が相手になってよ」

ドラゴンオルフェノクのパンチのRXを吹っ飛ばす。
力では分が悪いと見た光太郎はすかさずロボライダーにチェンジした。
がっつりと組み合うロボライダーとドラゴンオルフェノクだったが、ロボライダーの手が灰化を起こしそうになる。
驚いたロボライダーはすかさず手を離すと、ドラゴンオルフェノクと距離を取るべく渾身の一撃を放った。
「ロボパンチ!」
ロボパンチを食らったドラゴンオルフェノクの外殻が弾け、オルフェノクにしては禍々しい龍人態が姿を現す。

248 :ライダー共闘・風の何か2:04/08/30 01:46 ID:73rcicSR
ファイズ・アクセルフォームをも凌ぐスピードの攻撃がロボライダーを襲う。
強靭な装甲に阻まれてダメージは少ないがこのままでは動きの遅いロボライダーは少しずつダメージが蓄積していくばかりだ。
光太郎はバイオライダーにチェンジした。
高速と液体。
ゲル状に変化したボディは龍人態の加速攻撃をもすり抜けるが、龍神態もまたゲルアタックを悉く躱していく。
異種の戦いは膠着状態に陥っていた。

「面白いなぁ」
龍人態が加速攻撃に加えて、雷撃を放つ。
バイオライダーもさすがに雷はすり抜けることができず、ダメージを負ってしまう。
「そっちの君はどうしたのかなぁ」
余裕の出てきたドラゴンオルフェノクは今度はシャドームーンを挑発する。

シャドームーンはRXとドラゴンオルフェノクの戦いには参加せず、ただ見ていた。
いや、視ていた。
マイティアイはドラゴンオルフェノクの動きを逃すことなく捉え、分析は完了した。
再びバイオライダーに雷撃を浴びせようとするドラゴンオルフェノク。
だが、シャドームーンが掌から緑色の電撃─シャドービーム─を放った。
雷撃とシャドービームは相殺され、ドラゴンオルフェノクに一瞬の隙が生まれる。
「今だ、RX!」
ゲルアタックが連続ヒットし、ドラゴンオルフェノクがよろめく。

249 :ライダー共闘・風の何か2:04/08/30 01:49 ID:73rcicSR
「「キングストーンフラッシュ」」
太陽と月の石が赤と緑の光を放ちドラゴンオルフェノクの動きを封じる。
「アァールエックス、キィーック!!」
「シャドーキック!!」
ダブルライダーキック、黒い光と銀の影がドラゴンオルフェノクの胸に吸い込まれていく。

「僕は、無敵なんだぁぁぁああ」
青い炎を噴出しながらも勢いの衰えないドラゴンオルフェノクが叫ぶ。

『エクシードチャージ』

背後から聴こえた音声に、ドラゴンオルフェノクは振り向いた。
ダブルライダーキックを受けた胸に金色のポインターが突き刺さる。
「でやぁぁああああ!!」
カイザの両足がポインターを押し込んでいく

ドラゴンオルフェノクの身体に黄金の十字が浮かび上がった。
「仇を取らせてもらった、オレ自身のな」
ドラゴンオルフェノクは灰となって崩れ落ちた。

250 :名無しより愛をこめて:04/08/30 09:33 ID:/vBs/KLl
ここは良いスレでつね。
SS職人の皆様ゴクロオでつ。
129までの作品をこちらに纏めてみました。
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html
職人たま達の更なる活躍を期待ちてまつ。

251 :名無しより愛をこめて:04/08/30 09:53 ID:AyoXg8m4
あの〜
沈没さんはまだでしょうか…

252 :名無しより愛をこめて:04/08/30 10:11 ID:n3Gdb4Vq
>>250
支援乙です
作品別にまとめて読めるのが読みやすくていいですよね

>>251
昔の職人さんにも戻って来てもらえるようこまめにageているんですが
是非、みなさんに戻って来て欲しいですね


253 :名無しより愛をこめて:04/08/30 10:23 ID:n3Gdb4Vq
>>masked rider 様
一文字視点のお話ですね、本郷のキャラも微妙に変えてあるようで。
落ち着いた文体でいい感じです、続き頑張ってください

254 :ライダー共闘・若さ故:04/08/30 11:32 ID:n3Gdb4Vq

「へぇ〜君もライダーなんだっ」タイガこと東條はレンゲルをまじまじと見る。
『これが城戸さんが言っていた13人のライダーの一人?』
『13人のライダーは変わった人が多いって聞いてるけど・・・案外普通??』
睦月は相手が意外に普通そうなので安堵する。
「大丈夫だよ、いくらなんでも今、いきなり後ろから襲ったりはしなから」
東條は暗い喋り口調で平然とそう言ってのける。
『マジですか?ヤッパリそういう人なんですか?』
『城戸さんの言う通り、13人のライダーって、ライダー同士で戦ってるんだな』
睦月は内心、東條の言葉にびびるが、睦月もまた自分の心がカテゴリーAに支配されれば、
いつまた仲間のライダーを襲いはじめるかわからなかった。
若さ故の過信であろうか、本人にはあまりその自覚が無いのも問題であった。
東條もまた若さ故に道を見誤り、迷路を彷徨っているのかもしれない。

「エレメント攻撃、行くぞっ!」スーパー1・沖一也はそんな危険な若い二人に連携を促す。
向かって来るのはゴクラスのグロンギ。
スーパー1の緑色の冷熱ハンド、その左腕から極低温の冷凍ガスを発射する。

タイガはカードをバイザーに装填する『ファイナルベント』
クラブ5[バイト]とクラブ6[ブリザード]をラウズするレンゲル『ブリザードクラッシュ』

冷凍ガスで動きを止められたゴ怪人をデストワイルダーがその爪を突き刺し引きずる。
タイガの方へ敵を引きずって来た所で、今度はタイガがゴ怪人のベルトにデストクローを突き立て、持ち上げる。
タイガが敵を持ち上げた所へ、レンゲルの両足が強烈な吹雪を放ちつつ、
空中捻り回転から両足で敵の頭を勢い良く挟みつける。
『クリスタルブレイク』&『ブリザードクラッシュ』のコンボでゴ怪人は爆発炎上する。

東條と睦月、一見問題なさそうな二人ではあるが、実はとんでもない爆弾、危険な二人でもあった。
だが、本人同士その事にはあまり気づいていない。
スーパー1・沖一也はそんな彼らを見守るのだった。


255 :ライダー共闘・巨大コマ:04/08/30 12:16 ID:n3Gdb4Vq

「お前は人間との共存を諦めたのか?」カリスこと相川始は問う。
「わからない・・・俺も人間との共存を願っていた」
「でも今はその人間を信じられなくなっている自分がいる」オーガとなった木場は答える。

カリス・相川始の頭にはある人間の母子の姿が思い浮かぶ。
「お前は、人間を愛し、守りたいと思った事はあるか?」
木場が守りたいと思う者はむしろ、結花や海堂といったオルフェノク側の人間だった。
だが人間の中にも真理や啓太郎という守りたい人間はいる。
「お前はもともとは人間だった、そうした気持ちも理解出来るだろう」
「だが、俺にはわからない、人間の言う愛というものが」
木場も始も人間以外の者として、人間との共存に思い悩んでいた。

「どうする?やるか?」カリスとオーガは無数の敵の大群にいつの間にか取り囲まれていた。
「やりましょう、今はただ目の前の敵を倒すだけです」オーガ・木場は改めて気合を入れる。

カリスはオーガの肩の上に飛び乗って、逆立ちをする。その手はしっかりオーガの肩を掴む。
「行くぞっ」カリスは5[ドリル]と6[トルネード]の2枚をラウズする。
自らの周囲に強烈な竜巻を発生させ、カリスとオーガのカラダは回転をはじめる。

オーガはオーガストランザーにミッションメモリー装填、オーガフォンのENTERキーを押す。
『エクシードチャージ』オーガドライバーよりエネルギーを刀身に注入され、刀身から巨大な光の刃が伸びる。

カリスとオーガの回転は速度を増し、一緒に回転するオーガの持つ巨大な光の剣が、周囲に群がる敵すべてを一刀両断にする。
それは巨大な光の剣をつかった巨大なコマのようでもあった。高速回転しながら、敵を切り裂き進む、巨大な刃を持ったコマ。
カリスとオーガのコンボが周囲数kmの敵を一掃する。

「お前の選択には興味がある」カリス・始はオーガ・木場にそう言い残し、次の敵へと向かって行った。


256 :「maskedrider」:04/08/30 16:43 ID:57oaKmH6
>>253
感想ありがとうございます。
本日中に続きをUPしますのでよかったら見てみてください。

257 :ライダー共闘・五人やぐら:04/08/30 17:14 ID:qNdGZ+tS
ファイズ、カイザ、デルタ、サイガ、オーガ。
今此処に、本編で揃う事が無かった五人の仮面ライダーが集結した。
「五つの力を一つにあわせ、って奴か?」
ファイズが岩石大首領を前に言う。
「それはシリーズが違うんじゃないのかな?」
カイザが言い放つ。
「とにかく、今はそれしかないだろう!」
やる気満々でデルタが言った。
ファイズはファイスブラスターを、カイザはカイザブレイガンを、デルタは
デルタムーバーを、サイガはフライングアタッカーを、オーガはオーガストランザーを
構えた。
「行くぜ!」
ファイズの一声と共に、ファイズ、カイザ、デルタ、サイガ、オーガの順に跳び、
それぞれの銃の引き金を引いた。
赤、黄色、白、青、金の光弾が岩石大首領を撃つ。
さらに、カイザは右に、デルタが左に、ファイズが中央に立ち、その上にサイガと
オーガが乗り、見事なまでのやぐらを完成させた。
それを見ていた一号は関心の声を上げた。
「成る程、やぐらか!」
銃を五人一斉に放つファイズ、カイザ、デルタ、サイガ、オーガ。
光弾は一つになり岩石大首領に命中、岩石大首領は爆散した。

258 :クウガ新説 開戦-05 病室にて:04/08/30 18:39 ID:v1ibspRB
[2005年8/9 8:00 関東医大病院]
五代の病室には桜子の姿があった。昨日一条等が警視庁へ向かった後、
椿が連絡してその日の深夜に病院へ来て、五代の様子を
一晩中付き添っていた。五代は静かに眠っているだけだった。

暫くすると、椿が病室の中へ入ってきた。
「五代君、どうなんですか?」心配だった桜子は聞かずにはいられなかった。
「おそらく大丈夫でしょう、といっても暫くは安静にしなければいけないでしょう。
 …沢渡さんには言ってませんでしたけど、五代の中にあるアマダムは
 もう輝きを失っていました。これから五代は普通の人間として
 生きることになるでしょう。戦っていたころの五代だったら
 こんな怪我、とっくに治ってるはずです。普通の人間だという証拠です。」
「五代君……」
「こいつはこんな所でくたばる様なやつじゃない。5年前だって
 死ぬほどきつい戦いを笑顔で切り抜けてきたじゃないですか。」
そういうと椿は桜子にサムズアップをして外へ出て行った。
桜子は『五代が普通の人間になった』ことの喜びと、これから起こる
グロンギの大量虐殺への不安が入り混じった顔をしていた。

しかし、このとき五代の体には異変が起きていた。

259 :クウガ新説 開戦-06 本部設置:04/08/30 18:42 ID:v1ibspRB
[2005年8/10 10:00 警視庁]
警視庁のとある部屋。普段は大人数での会議に使う会議室に
機材がいろいろと運び込まれていた。どうやらここが新しい未確認生命体
関連事件の合同捜査本部のようだ。
すべての機材が運び込まれ、設置し終わると、配属された人間が次々と
席に着き始めた。もちろん、そこには一条、氷川、北條、尾室の顔があった。
小沢は『一度警察を離れた人間』だとの理由で、今日はここにはいない。
数日後には合流できるだろうとのことだ。

警視庁の幹部と思われる者が現れ、挨拶をし始めた。
「諸君、一昨日都内で未確認生命体と思われる生命体が目撃された。
 我々はここ数年間、未確認生命体、アンノウンと未知なる敵と戦ってきた。
 しかし、その背景には何人もの国民が殺害される等の大きな犠牲を
 払ってきたことを忘れてはいけない。今回は……」
その時、入り口から一人の警官が入ってきた。
「未確認生命体が二箇所で同時に目撃されたとの情報が入りました。
 場所は港区台場と、新宿駅東口付近、現在両方とも警官と交戦中です。」

とうとう新たなグロンギが行動を始めた。

「G5ユニット、出撃」尾室は出撃命令を出した。
捜査本部からも数人向かわせた。これが新捜査本部の初めての事件となった。

260 :クウガ新説 開戦-07 港区の戦い:04/08/30 18:43 ID:v1ibspRB
[同日10:30 港区台場]
港区の現場にはG5一号機が到着し、G5専用バイクである
ガードチェイサーから降りた。
G5のマスクのカメラで捕らえた未確認の姿を、オペレーターが
身体的特徴からデータベース内を探し、同タイプの未確認のデータを元に、
G5スーツを戦況にあわせて調節する。その結果、今回の未確認は
ヒョウの性質を持つ5号タイプと断定。オペレーターは。
『すばやい動きが得意なので見逃さないように、スコープの感度を上げます。』

未確認が逃走を図ろうとした。ほんの数秒で200メートルは軽く離れただろうか。
しかし、スコープの感度を調整したため、数100メートル先でも未確認の姿をはっきりと捕らえた。
迷わずGM-01の引き金を引いた。見事足に命中。負傷した為、未確認は失速した。
そのままG5はバイクに乗り、走り出す。すぐに追い越し、G5はバイクを降りた。

『GX-05アクティブ、ランチャーユニット、装着』
G5はGX-05を展開し、ランチャーユニットを装着した。
約10秒後、未確認生命体が接近してきた。G5は構えたまま距離を測っていた。
「今だ」そういうと未確認に向けランチャーを発射した。弾丸は胸部に命中、
数秒後未確認生命体は爆発した。G5はそのままバイクへ向かい本部へ通信した。
「G5一号機から本部、港区の未確認生命体、撃破しました。」
本部からの指示が出る。
『そのままG5ユニットへ戻ってくれ』
「了解。」
G5は使った武器をガードチェイサーに格納すると、本部へ帰っていった。

261 :クウガ新説 開戦-08 新宿駅の戦い:04/08/30 18:48 ID:v1ibspRB
[同日同刻 新宿駅周辺]
G5二号機と三号機は現場に到着した。すぐさまバイクから降り、
アクティブ状態になったGM−01を構えた。しかし、そこには
未確認生命体の姿はなかった。

「逃げたか?」そう呟くと両機は一瞬警戒を解いた。次の瞬間、
G5両機に何者かが攻撃を仕掛けてきた。すぐさま反撃するが、
攻撃を受けた方向を見ても姿は確認できない。
「どうなってんだ?」姿のない攻撃者に戸惑うG5達。

『データベースとの照合が終わりました。』二体のG5に通信が入る。
『おそらく第31号と同種の者だと思われます。GM−01の
 弾丸を閃光弾に切り替え、撃って下さい。』
G5はそれぞれのガードチェイサーに向かい、内部に格納された
特殊弾丸ユニットの中から取り出し、GM−01に弾丸を装填した。
『9秒後に閃光防止のため、マスクの視界をゼロにします。』

9秒後、マスクの視界がゼロになると同時に弾丸が放たれ、
体が変色し、苦しみながら未確認は姿を現した。
二号機はすぐさまGM−01での射撃を開始した。
三号機はGM−01にGG−02を装着し、グレネードランチャー
を放った。未確認生命体は爆発。新宿の戦いも終わった。

その後、本部に通信を行い、二体のG5はG5ユニットへ帰還した。

262 :名無しより愛をこめて:04/08/30 21:14 ID:V5jTnHIO
横槍スマソ
だれかこのSSを集めたサイトを作ってくれ、頼む。

263 :「maskedrider」:04/08/30 21:44 ID:57oaKmH6
「超人類・・・!?これは昨年のオリンピック大会の記事だ。」

本郷はポケットから何かの紋章の様な物を取り出す。
鍵十字のマーク・・・どこかで見た事のあるマーク。

「これは、まさか・・・ナチスドイツ!?」

本郷はニヤリと笑うと鍵十字と新聞記事を隼人に渡すと静かに語りだした。

「去年の五輪で活躍した”超人類”・・・彼等はそれまでの五輪記録を大きく
塗り替える活躍で世界の注目を集めた。それまでの人類とは一線を隔すかの様な
勢いでな。そして彼等は人類を超えた”存在”、つまり超人類と呼ばれるようになった。」

隼人は紋章と記事を見比べながら思案していた。

「その超人類とこの鍵十字のマーク、一体何の関係があるんだ?」

本郷は記事の一部分を差す。そこにはドイツ国旗。

「忘れたか?あの五輪で活躍した選手の全てはドイツ代表の選手。
そしてドイツのかつての姿は・・・」

本郷は鍵十字のマークに目をやる。隼人はようやく真相を理解した。

「ナチス・・・という事だろ?でも改造人間との関係は・・・まさか!?」

本郷は隼人の直感を見抜いたかのように不敵な笑みを浮かべた。

「そう・・・”超人類”こそ改造人間なんだよ。」




264 :「maskedrider」:04/08/30 21:59 ID:57oaKmH6
「でも・・・ナチスはとっくの昔に滅びてる筈じゃないのか?」

本郷は隼人の言葉に静かに頷く。

「あぁ、もうナチスは存在しない。だが”芽”は確実に根付いているんだよ。」

ある雑誌の記事を差し出す本郷。そこには若い少年や老人までもがナチスの旗を振り狂喜する姿。
隼人はその光景に言葉を失う。

「ネオナチス・・・通称、ネオナチと呼ばている。ナチスはまだ死んではいないんだよ。
戦争が終われば全てが消えるワケじゃねぇ。一度負った傷跡はそ一生消えはしないんだからな。
そういう意味じゃ・・・俺やお前も同じだ。」

本郷は自虐的な笑みを浮かべると隼人の目を見据えた。

「本郷、俺も思い出したよ。俺があの手術室で何をされたかを。
俺はもう人間じゃないんだろ?お前と同じ・・・あの髑髏仮面なんだろ?」

隼人は吐き捨てるように云った。
本郷は近くにあったジュース瓶を手に取ると一瞬で粉々にした。
まったく力を入れても無いのに。

「もう俺とお前は人間じゃない。答えはそれだけで充分だろ?」





265 :名無しより愛をこめて:04/08/30 23:07 ID:jGMA/tYL
>>262
多分250さんのサイトでまとめてくれるのでは?

266 :heat:04/08/31 00:00 ID:NVMdd3uT
>>250
まとめサイトありがとうございます

>>クウガ新説作者様
避難所に自分の作品のスレ立てて、
まとめて置いておくとクウガ新説ファンの方は読みやすいかもです



267 :heat:04/08/31 00:02 ID:NVMdd3uT
避難所の方で幾つか新連載があった模様です

■新説パラダイスロスト 〜光をもたらす者達〜(啓太郎様作)


268 :↑途中で投稿スマソ:04/08/31 00:05 ID:NVMdd3uT

避難所の方で幾つか新連載があった模様です

http://jbbs.shitaraba.com/movie/3028/saidestory.html

■新説パラダイスロスト 〜光をもたらす者達〜(啓太郎)

■仮面ライダー・ラグナ −RAGUENA−(両川 紅)

■仮面ライダーBLACK−TYPE B−(仮面ライダー異)

こちらもよろしく

269 :「maskedrider」:04/08/31 01:38 ID:Xihm+K1Z
隼人の携帯が鳴る。電話の相手は警察。電話に出た隼人は警察から伝えられた内容に絶句した。

「そんな・・・姉さんが誘拐された?」

警察が伝えた内容、それは隼人の姉・恵理子が何者か誘拐された事だった。
昨日、電話で話したばかりなのに・・・隼人は混乱していた。
本郷は隼人の異常な雰囲気を察知するとゆっくりと肩を叩いた。

「一文字・・・だったか。これがお前の”運命”だよ。奴等は容赦しねぇ。
関わった人間、親族、友人・・・全て消されるんだよ。お前はもう・・・」

隼人は本郷の手を勢いよく払うと悲しみと怒りが入り混じる表情で睨み付けた。

「分かった様な事を言うな!!お前に俺の何がわかる?なんで姉さんが殺されなきゃいけないんだ!!
これもお前の言う”奴等”っていうのがやったのか!?答えろよ!!」

本郷は隼人の手を逆に払うと顔面を殴りつけた。

「お前の気持ち?分かりたくも無いな。一つだけお前に言っておいてやるよ。
大事な物はお前の力で取り戻せ。その為の改造人間の力だろ?
・・・ちょっと付いて来い。」

本郷は喫茶店を出てバイク乗り場へ向かった。
バイクに跨るとヘルメットを隼人に渡し一つのバイクを指差した。

「一文字、そのバイクに乗れ。今から俺がお前の力を教えてやる。」







270 :「maskedrider」:04/08/31 01:58 ID:Xihm+K1Z
【同日・某地下施設】

謎の地下組織に誘拐されていた隼人の姉、恵理子は
失踪していた恋人、笹川竜司が目の前にいる事を信じられない様子であった。

「どうして?竜司さんが・・・どうしてなの?」

竜司は浮かべると恵理子の頭を撫でながら不気味な笑みを浮かべた。

「恵理子、僕はねぇ・・・変わったんだよぉ〜最高の生命体にねぇ。
優秀で素晴らしい人間だけが生き残る。それがショッカーの理想・・・」

恵理子は竜司のあまりの豹変振りに涙を流すしかなかった。

「恵理子、君にも僕の生まれ変わった姿を見せてあげるよぉぉぉぉ!!!」

痙攣を始めた竜司の体中の細胞が蠢き始める。
体中が蜘蛛の糸の様なもので絡まれその中から不気味な蜘蛛の生命体が現れた。
人間であった頃の面影は無く、醜い生物に成り果てた竜司の姿。
その姿を見た恵理子はショックで放心状態になってしまった。

「どぉぉだぁぁい恵理子ぉぉぉ!!!僕は素晴らしいだろ?
さぁ・・・君を僕の一番最初の生贄にしてあげ・・・!?」

蜘蛛男の触手が恵理子に触れようとしたその瞬間、バイクに跨った深緑の髑髏仮面が現れた。

「貴様は・・・誰だぁぁぁ。」

蜘蛛男が振り向こうとしたその刹那、髑髏仮面が男の顔面を一撃。

「俺の名前?俺は仮面ライダー!!人間の自由を守る・・・お前と同じ改造人間だ。」

271 :250:04/08/31 08:34 ID:0yZwX8dk
ふぅ…、まとめ、なんとか追いつきました。
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html
SS職人の皆様、良いです。良いですよ。(・∀・)!!

272 :名無しより愛をこめて:04/08/31 12:08 ID:jlks0Y5p
>>250
ありがとう!!ものすごく読みやすいよ!!
お疲れっ!!君こそ仮面ライダー4号だっ!!

273 :250:04/08/31 15:09 ID:0yZwX8dk
こちらこそ「ありがとう!!」ダ。
喜んでもらえて、よかった。
ガンバッタかいがあっただす。(`・ω・´)

274 :「maskedrider」:04/08/31 17:59 ID:Xihm+K1Z
「君がぁぁぁ本郷猛だねぇぇぇぇ!!!われらが神、ショッカーの裏切り者ぉぉぉぉ!!!」

蜘蛛男はライダーに向かって突進する。 回避するライダー、後ろに回りこみ殴り倒す。

「裏切り者?俺にはまだ人間の心が残ってる。お前等とは同じ・・・だけど違う!!」

蜘蛛男の触手がライダーの体を縛り上げる。
強烈なパワーにライダーの骨格が悲鳴を上げ始める・・・

「どうだぁぁぁぁい!?僕の力は。最高だろう?」

何故か高笑いを上げるライダー。

「何が可笑しいんだい!?僕の勝ちだ!!君は負けたんだよぉぉ!!」

ライダーのベルトの風車が静かに回り始める。
それと同時に驚異的なパワーで蜘蛛男の触手は粉砕された。
全ての触手を失い、血だらけになる蜘蛛男。

「どうした?蜘蛛の化け物!!お前の力はその程度かい?
それじゃそろそろ止めと行くかねぇ・・・ライダァァァァァ!!!!」

ライダーが止めを刺そうとしたその瞬間、蜘蛛男の盾になる様に隼人の姉、恵理子が
立ち塞がった。

「お願い・・・この人は本当はいい人なの!!だから、だからどうか殺さないで・・・」




275 :「maskedrider」:04/08/31 18:00 ID:Xihm+K1Z
蜘蛛男は既に力を失い、人間だった頃の姿、笹川竜司に戻っていた。
ライダーは恵理子の言葉を無視するかの様に竜司の方へ向かう。

「本郷!!やめろ!!その人を殺すなぁ!!その人は姉さんの・・・」

物陰に隠れていた一文字隼人に気付いたライダーは竜司に焦点を定めたまま、ゆっくりと振り向いた。

「解ってる、でも殺すしかない。改造人間を救う方法はこれしかないんだよ。」

ライダーが竜司の腹部のベルト目掛けてパンチを振り下ろそうとした瞬間、隼人がライダーを
後部から羽交い絞めにした。

「竜司さん、早く・・・逃げてくれ!!俺は認めない。何の罪も無い人が殺される理由があって堪るか!!
竜司さんも姉さんも俺の大切な人だ。お前に殺させはしない!!」

突如、竜司の体に異変が起きた。断末魔の叫びを上げると体を痙攣させ、再び醜い蜘蛛の怪物に変化した。
ライダーは隼人を投げ飛ばすと再び蜘蛛男と対峙した。





276 :「maskedrider」:04/08/31 18:01 ID:Xihm+K1Z
「だから言っただろ。こいつはもうお前の大切な人じゃない。ただの生物兵器、操り人形なんだよ!!」

蜘蛛の糸で撹乱し猛烈なスピードで襲い掛かる触手がライダーの腕や足に突き刺さり鮮血が飛び散る。
何のとか触手を受け止めると引き千切り投げ飛ばす。悲鳴を上げ後退する蜘蛛男。

「ライダァァァァ!!キィィィィィック!!!!」

ベルトの風車のパワーで上空からの飛び蹴りを放ったライダー、蜘蛛男の腹部に直撃する。
蜘蛛男は何度も竜司と怪物の変化を繰り返しながら爆発四散した。
炎の中からは竜司の呻き声が響き続けた。

「恵理子ぉぉぉぉ助けてくれ・・・たぁすけてぇぇぇぇ・・・」


気を失い倒れている恵理子を抱き上げる隼人、ライダーを睨み付ける。

「俺はあんたを認めない。これが・・・これがお前の正義なのか!?」

ライダーはバイクに跨り空を見上げる。曇り空から一転、雨が降り出している。

「正義?そんな物、知らないね。俺が求めるのは自由。ただ、それだけだ。」

     【masked rider 第一話 完】

277 :名無しより愛をこめて:04/08/31 21:17 ID:g87N9mCy
面白いですね。
二人が仲間になるまでの紆余曲折を楽しみにしています。

278 :名無しより愛をこめて:04/09/01 14:21 ID:0uI0P6Fu
職人召還age

279 :「masked rider」 :04/09/01 16:29 ID:pmg6oHBP
【数日後・都内病院】

隼人は先日の事件のショックで入院した姉、恵理子の見舞いをしていた。
恵理子は外傷等はまったく無かったが、精神的なショックで一時的な失語症に陥っていた。

「姉さん・・・俺のせいだ。俺が、竜司さんを助けてやれなかったから。」

病室の扉が開く。そこには竜司を殺した張本人、本郷猛の姿。隼人は立ち上がると本郷の胸倉を掴み睨み付ける。

「お前・・・よくも抜け抜けと!!俺と姉さんがどんだけ辛い思いをしたと・・・」

本郷は隼人の手を払うと病室の鏡台に花を置いた。
その表情はいつものそれとは違い、暗く悲しい様子。

「俺だって・・・虚しいだけさ。奴等に、ショッカーに利用されただけの
人間を殺さなきゃいけない。でも俺にはそれしかできない。」



280 :「maskedrider」 :04/09/01 16:30 ID:pmg6oHBP
本郷の沈痛な表情に隼人の顔も暗くなる。隼人は一枚の写真を手に取る。そこには竜司と恵理子が仲睦まじく笑顔で写っている。

「竜司さんと姉さんは、来月結婚する予定だったんだ。竜司さんの夢は・・・
小さくてもいいから子供の頃から憧れてた写真屋を作るって。
姉さんの夢は・・・暖かい家庭が欲しいって。
俺と姉さん・・・小さい頃に父さんも母さんも死んじゃってずっと2人だったからさ。
悔しいんだよ。どうして、殺されなきゃいけないんだ。それしか方法が無かった?
違う筈だ。竜司さんを・・・竜司さんをきっと救えた筈なんだ。」

隼人の話を聞き終えずに部屋を出て行こうとする本郷。その後ろ姿に叫ぶ隼人。

「この前、お前と俺は一緒だって言ったよな?悪いが違うな。
俺はお前とは違う・・・!!俺は必ず改造人間を救ってみせる!!」

本郷は深く溜息を吐くと無言で病室を後にした。



281 :「maskedrider」 :04/09/01 16:38 ID:pmg6oHBP
【某地下実験室】

初老の博士は培養プラントに使った実験体を眺め満足気な笑みを浮かべていた。

「前回の戦闘から得られたデータを元に蜘蛛の本来の遺伝子要素を組み込んだ
完全なる改造人間の開発に成功しました。」

博士はショッカー科学兵の報告に頷くと培養プラントに浮かぶ生命体、
ライダーに撃破された筈の蜘蛛男を見つめていた。

「こいつが”ライダー2号”の覚醒を促す起爆剤になるに違いない。ライダーは限りなく進化する。
我々ショッカーの理想に最も近い存在なのだからな・・・本郷猛、お前の味方など誰もいないのだよ。
必ず、一文字隼人は我々に跪く。奴の心は脆い、その隙に漬け込む事など造作も無い事。」

培養液の中で覚醒が始まった。周囲の培養液が驚異的なスピードで乾き始める。
それに合わせて蜘蛛男の体も驚異的な変化を見せ始める。
以前よりも凶悪かつ強大な肉体で復活した蜘蛛男は大きな咆哮を上げると地下基地を飛び去った。




282 :クウガ新説 開戦-09 警視庁襲撃:04/09/01 22:44 ID:/3c7eXAy
[同日10:45 都内各所]
出撃した三体のG5はG5ユニットへの帰還の途中だった。
捜査本部にいる尾室から通信が入った。
『本部からG5全機、新たな未確認生命体二体が現れた。場所は
 警視庁。現在1階ロビーにて交戦中。急いでくれ。』
G5三体はスピードを上げ、警視庁へ急いでいた。

[同日同刻 警視庁]
警視庁では激しい戦いが行われていた。
未確認生命体の襲撃に必死に対抗していた。
小型GM−01で攻撃はしているが、量産型にしたため
威力は低く、また、敵の体は頑丈な筋肉で覆われていて
致命傷を与えることはできなかった。

一人の警官が神経断裂弾を未確認生命体に向かって発砲した。
当たるかと思われたが、未確認が弾丸を掴み、その警官に投げ返した。
弾丸は腹部に命中。そのまま警官はピクリとも動かなかった。

一条・氷川・北條・尾室も前線で戦っていたが、G5が出撃中の今、
彼らに対抗する術は残されていなかった。
全員が『これまでか』と思ったその時、一発の弾丸が放たれた。


283 :クウガ新説 開戦-10 警視庁の戦い:04/09/01 22:46 ID:/3c7eXAy
[同日11:00 警視庁1階]
G5は二体の未確認生命体に向かっていった。
G5は未確認生命体を警視庁の建物から出し、警視庁前で戦っていた。

オペレーターから通信が入った。
『データ照合の結果、三号機が戦っているのは39号と同種ですが、
 一号機二号機が戦っているのはデータベースには存在しない、
 新種の未確認生命体です。両者とも銃撃が効きにくいようなので
 格闘戦で戦ってください。』
三人はいったんガードチェイサーに戻りGS−03を取り出した。

全G5は腕にGS−03を装着して未確認へ向かっていった。
初めは対等に渡り合えていたが、強靭な肉体を持つ二体の未確認、
とくにデータベースにはデータがなかった新種の存在が影響し、
徐々にG5が押されてきた。

三号機が放った大振りのパンチは偶然39号タイプの未確認に
当たった。どうやら効いたらしく、一瞬ぐらついた。その隙をついて、
三号機はGS−03で切り裂いた。傷口にさらに銃撃を行い、
何とか倒すことができた。

新種には三機全機が向かっていった。
しかし、新種の方にはなす術なく、とうとうG5三機は全身から火花を
ふいて倒れこんでしまった。

未確認生命体はそのまま立ち去った。

284 :クウガ新説 開戦-11 対策会議3:04/09/01 22:48 ID:/3c7eXAy
[同日15:00 警視庁対策本部]
突然の警視庁襲撃から約4時間後、この敗北を受けて緊急会議が開かれた。

一条が3件の事件での被害等を報告した。
「港区の事件では被害者が警官4名を含む20名、うち死亡者が5名。
 新宿区では被害者が警官6名を含む32名、うち死亡者が8名。
 警視庁の事件は被害者は60名、うち死亡者が27名。計135名の被害が
 確認されています。なお、警視庁の事件に関しては、被害者全員が警察官です。
 また、未確認生命体に関しては港区は第5号、新宿区は第31号、
 警視庁は第39号に外見が似ていて、警視庁では新しいデータベースに
 ないものが確認されています。」

次に尾室はG5ユニットについて報告した。
「G5全三体は新種の未確認生命体の攻撃を受け、現在修理中です。
 また、G5スーツはG3時代の旧未確認生命体とアンノウンに対して、
 絶大の効果を挙げれる装備をしてきましたが、今回出現した未確認生命体には
 効果が薄く、未確認生命体は力を増してきているようです。」

会議は暫く続き、捜査本部の本部長は
「旧未確認生命体やアンノウンは警察外の者の力を借り、戦いを切り抜けてきた。
 しかし、我々には三体のG5や特殊弾丸など、当時とは装備が違う。
 今回はなんとしても我々の力だけで戦いを終わらせよう。」
といって会議を終わらせた。

285 :クウガ新説 開戦-12 疑惑浮上:04/09/01 22:49 ID:/3c7eXAy
[同日16:00 捜査本部前廊下]
会議を終えた刑事達は、3つの事件の現場検証の結果を
話したり、爆発の際に四散した未確認生命体の体を、
科警研へと運ぶなどしていた。

一条と北條はというとなにやら話し込んでいた。
「一条さん、北条さん」そこへ尾室がやってきた。
「尾室さん、氷川さんはどこへ?」
「氷川さんは今日のことを小沢さんに知らせるために電話してましたよ。
 それより、どうしたんですか?話し込んだりして」
「尾室さん、おかしいとは思いませんか?G5三機が出動、それぞれ
 未確認生命体を倒してこっちに向かっているときに襲われたんですよ。
 それに、そのときには本部も解散して、装備が手薄になっていた。
 タイミングがよすぎると思いませんか?」
「北條さんは一体何が言いたいんですか?」
尾室の問いに一条が答えた。
「警察内部…もしかするとこの捜査本部に未確認が潜んでいるかもしれません。」
「まさか……考えすぎですよ、二人とも」
「しかし、可能性としてはに否定できないことです。」

三人は今後のことが不安になったのか、暫く話さなくなり、長い沈黙が続いた。

286 :名無しより愛をこめて:04/09/01 22:51 ID:/3c7eXAy
[同日17:00 関東医大病院]
相次いだ未確認生命体事件の最中、五代雄介は目を覚まし、
桜子と話していた。自分が寝ているときに何かあったかを聞いていた。

5分後、なにげなく桜子はテレビをつけた。
いつもならこの時間は数年前に流行ったドラマの再放送しているのだが、
今日は未確認生命体が出現した影響を受けて特別編成番組がやっていた。
今の五代には見せられないと思ったのか、桜子は急いでテレビを消そうとした。
五代はそれを制して、テレビに釘付けになっていた。

「やっぱり現実になったんだね、あの話。」
「大丈夫よ。心配しなくてもすぐに一条さん達が全部倒してくれるって。」
「うん、そうだよね。ところでおやっさん何か言ってなかった?」

 五代は話題を変えて誤魔化したが、心の中では後悔をしていた。
 0号との戦いの後、少しでも『力を使いたくない』と思った事を。
 アマダムは”早く動きたい”と思えば青いクウガを、
 ”見えない敵を倒したい” と思えば緑のクウガを、
 ”もっと強い力をほしい”と思えば金の力を与えてくれた。
 ならあのあともまだ、戦う意志をなくさなければ変身できたんじゃないのか?
 変身できれば今日のような惨劇は起きなかったんじゃないのか。
 そう考えると体のどこからか悔しさが込み上げてきた。
 
その時五代の腹部がほんの少し、人間では感じられないほど少しだが、確かに熱くなっていた。

第二話 開戦 完

次回第三話 新生 

287 :クウガ新説作者:04/09/01 22:53 ID:/3c7eXAy
私も避難所のほうに前回更新分を貼りました。
人物設定等は避難所に第三話公開前に貼る予定です。

288 :「maskedrider」 :04/09/01 23:03 ID:pmg6oHBP
【同日・世田谷区喫茶、バンドオブザナイト】

休日とあってか何人かの客の姿も見える。
小さな店内だが落ち着いた洋風の音楽が静かに聞こえている。店主・小野寺が葉巻を銜えながら新聞を読んでいる。
店が賑わう中、カウンターで一人コーヒーを飲む本郷猛の姿。

「猛、この前の一文字って奴・・・」

深い溜息を漏らす本郷、小野寺もその姿に何かを悟った様子。

「あいつには・・・無理だ。何も解っちゃいねぇ。」

ふと、カウンターの隅に置いてある埃を被った写真たてに目をやる本郷。
写真たてを手に取る小野寺、そこに写っているのは初老の男性と本郷の姿。

「猛・・・あれから半年か。」



289 :「maskedrider」 :04/09/01 23:04 ID:pmg6oHBP
突然、喫茶店のドアを勢い良く開ける音。そこには買い物袋を3つ、4つもぶら下げた少女の姿、歳の頃は17、18程か。

「マスター!!買ってきましたよ!!近くのスーパーじゃ安くないし電車乗り継いで
新宿まで行っちゃった。あ・・・猛君も来てたんだ!!」

静かに2人のやり取りを見ている本郷。軽く少女に会釈する。
カウンターに買い物袋を勢い良く置くと小野寺の手を引く少女。

「ねぇ!!マスターも夕飯の仕度手伝ってよぉ!!あ、店は猛君に任せたね!!」

戸惑いながらも笑顔を浮かべる小野寺。
コーヒーを飲みながら2人の光景を微笑で見つめる本郷。
その片手には先程の写真。

「改造人間を救う・・・か。」

写真に笑顔で写る初老の男性、緑川を本郷は複雑な表情で見つめていた。




290 :「maskedrider」 :04/09/01 23:28 ID:pmg6oHBP
【同日・新宿区3丁目深夜】

今の自分の心の葛藤を振り落とそうとするかの様に隼人はバイクで深夜の街を疾走していた。
深い闇に染まった街には人も疎ら。静かに三日月が空を照らしている。

「俺はあいつとは違う。改造人間だって話せば解るはずだ!!
本当の悪はショッカーっていう連中だろ?改造された人間に罪は無い・・・!?」

裏路地から悲鳴が聞こえる。急ぎ路地へ回る隼人。
そこには竜司の姿を少し残しただけの不気味な蜘蛛の生命体がいた。

「竜司さん・・・!?竜司さんなのか!?良かった・・・生きていて!?」

蜘蛛男の触手の先を見て隼人は絶句した。
その先端には先程、悲鳴を上げていた男性が腹から突き刺さり血を吐き散らしながら
この世の物とは思えない表情でもがき苦しんでいた。
隼人はかつて、本郷に言われた言葉を思い出した。
「だから言っただろ。こいつはもうお前の大切な人じゃない。ただの生物兵器、操り人形なんだよ!!」

「俺には出来る訳が無いじゃないか・・・喩え怪物であっても俺の大切な家族だ!!」



291 :「maskedrider」 :04/09/01 23:42 ID:pmg6oHBP
その背後から不気味な笑い声が聞こえる。ゆっくりと隼人の後ろに立つ初老の博士。
その面影は本郷と共に写真に写っていた初老の男性に似ていた。

「一文字隼人、お前の本当の敵は我々ではない。お前の本当の敵は仮面ライダー1号、本郷猛だ!!
奴がお前の家族を殺したのだ。奴がいなければお前は幸せでいれた。
奴がお前から全てを奪ったのだ!!さぁ、我々ショッカーと共に世界を救うのだ。」

博士の手から触手の様なものが伸びると隼人の腹部に突き刺さった。
隼人は痛みに呻き声を上げる。やがて腹部から本郷のそれと同じ、風車を模したベルトが現れた。

「これが・・・俺の改造人間としての力!?」

それと同時にバイクの排気音と共に深緑の髑髏仮面・・・ライダーが現れた。
ライダーは隼人、そして博士を一瞥するとバイクで蜘蛛男に体当たりした。
蜘蛛男は不気味な唸り声を上げると再び立ち上がった。
バイクから降りたライダーは博士と対峙する。

「本郷・・・いや仮面ライダー、お前も相変わらず馬鹿が直らんようだな。」

ライダーを睨み付け笑みを浮かべる博士。

「あんた程じゃないよ。」



292 :「maskedrider」 :04/09/01 23:59 ID:pmg6oHBP
ライダーは背後から襲い掛かる蜘蛛男の触手をかわすと回り込み蹴りを叩き込もうとするが
驚異的なスピードでカウンターを喰らった。
その様子を見て興奮を抑えきれない様子の博士。

「どうだ?蜘蛛男・究極体の感想は!!我々ショッカーの優秀なる遺伝子技術が
生んだ最高傑作!!正に闘う為に生まれし生命体!!素晴らしい・・・素晴らし過ぎる!!」

ライダーの攻撃は尽く跳ね返され、かわされた。
逆に反撃を受けライダーの体中からは鮮血が流れ落ちる。
その場に倒れ込むと動かなくなるライダー。

「所詮、お前1人で我々に歯向かう事自体、愚行!!この世界の全てを敵に回したお前に味方などいない!!」

仮面ライダーに変身出来るはずの男、一文字隼人はベルトの風車を止めたまま呆然と立ち尽くしていた。
不意に竜司と語り合った頃の言葉を思い出した。

「隼人君、俺は恵理子と小さくてもいい。子供の頃からの夢、写真屋を・・・
きっと、君の姉さんを幸せにしてみせる。」

そして炎の中で恵理子に助けを求めていた声・・・
隼人は決意した表情で歩き出す。そこにはかつての愛するべき家族、竜司の皮を被った怪物がいる。



293 :「maskedrider」 :04/09/02 00:00 ID:cziLL7Ki
「ヘッ・・・その程度かよ!!雑魚が・・・」

傷だらけになり明らかな劣勢の状況でもライダー、本郷猛はどこまでも強気だった。
フラフラになりながらもパンチ、キックを繰り出すが簡単に逃げられ、逆に反撃を喰らってしまう。
蜘蛛男の糸に絡まれ繭の様にされてしまったライダー。
静かにベルトの風車に触手が伸びようとしたその瞬間、強烈な『風』を感じ振り向く蜘蛛男。
そこには風車のエネルギーで変化を始めていた一文字隼人の姿が在った。

「俺は今でも解らない・・・いや一生解らないのかもしれない。
でも、もう悩むのは止めだ。俺は・・・闘う!!こんな姿を・・・未来を竜司さんは望んじゃいない!!」

ベルトの風車が急激な回転を始める。周辺のエネルギーを取り込みながらゆっくりと隼人の体がライダーの姿に変わっていく。

「変・・・身!!」

その刹那、空中に飛び上がった姿。
その姿は正に仮面ライダーそのものであった。




294 :「maskedrider」 :04/09/02 00:22 ID:cziLL7Ki
月の光の照らす中、もう1人の仮面ライダー2号が生まれた。
蜘蛛男に飛び掛ると驚異的なパワーで投げ飛ばし、パンチを叩き込んだ。
計算外の出来事に博士は明らかに動揺した。

「一文字隼人・・・この男にこれ程までの心の強さがあったとは・・・」

その横で繭を力を振り絞り突き破り脱出した本郷ライダーが笑う。

「お前等は何か勘違いしてるんじゃねぇか?心は人間の弱点じゃない。
心は時として最大の武器になるんだ・・・人間を舐めるんじゃねぇ!!」

蜘蛛男の触手攻撃に捕まるライダー2号。
次の瞬間、蜘蛛男の悲鳴と共に数本の触手が切り裂かれる。
2号の横に立つのはもう1人の仮面ライダー、1号。
風車のエネルギーを充填し空へ高く飛び上がる1号。

「ライダァァァァ!!キィィィィツク!!!!」



295 :「maskedrider」 :04/09/02 00:27 ID:cziLL7Ki
強烈な一撃が蜘蛛男の動きを止めたかに見えたが、再び起き上がる蜘蛛男。
しかし体中からは爆発の前兆が窺い知れる。
1号は2号の背中を押すと静かに語り掛けた。

「お前が・・・救ってやれ。」

2号は静かにエネルギーを溜め始める。
周りの風が1つのエネルギーの塊となって風車に吸収される。
次の瞬間、月を背に空高く飛び上がる2号。

「ライダァァァァァァァァ!!キック!!!!」

一撃は見事に蜘蛛男のベルトに命中した。
爆発の中、人間であった頃の姿・・・竜司に戻って行く蜘蛛男。
真っ赤な炎の中で誰かに感謝するかの様に穏やかな笑みを浮かべていた。
怪物の最後を見届けると見届けると静かに姿を消す博士。

「言っただろ?俺はお前と同じだって。」

ガス欠のバイクを押しながら本郷猛は夜空を眺めていた。

「同じ?お前みたいにいい加減な奴じゃない。」

否定してはいるが不思議と笑みを浮かべている同じくガス欠バイクを押す隼人。
綺麗な夜空が果てしなく広がる中、2人の戦士の闘いが始まった。

【maskedrider 第2話 完】

296 :「maskedrider」 :04/09/02 01:44 ID:cziLL7Ki
誤字脱字多くて申し訳ないです。
次回からは気を付けます。
>>250さん
まとめサイトご苦労様です。他の作者の方の作品も凄く楽しみにしてたので
読みやすくなって凄く嬉しいです。自分の作品も載せて頂いてありがとうございました。

297 :名無しより愛をこめて:04/09/02 14:36 ID:xWX3n8vR
今更ながら「仮面ライダー誕生1971」を入手したので、読んだ
SSに影響受けそうだな〜

555のノベルは手に入らないので未読だけど、
読んだらSSがすごいことになりそうだw

298 :名無しより愛をこめて:04/09/02 23:00 ID:m7Xv/9/R
age

299 :名無しより愛をこめて:04/09/02 23:50 ID:bqWhhs6Y
maskedriderさん、第2話も面白かったです!ありがとう!

300 :アギト外伝作者:04/09/03 13:47 ID:o7qmPWoX
こんにちは、アギト外伝作者です。
本格復帰はまだまだ先になりそうなので、新たに作った予告編だけでも投稿させて頂きます。

…まさか、マザーボードの交換が必要とは……_| ̄|●


第6話『再会』

謎の人物『オーディン』と接触する謎の青年(アギトに出てきた黒い青年)。
『オーディン』の目的を知った青年は、人類を護る為にあえてアギト達を援護する事を決意。
1人の男性を使者として派遣した。
その頃、未確認生命体の大攻勢に苦戦を強いられるアギト、ギルス、G3−F。
はたして、青年の使者は間に合うのか…

「…変身」
「あれは、まさか!?」


第7話『限りない進化の力』

ついに自ら戦場に赴く『オーディン』。
その圧倒的な力は、α小隊を、G3カスタムを、そしてクウガやアギト達をも圧倒する。
だが、彼らは挫けない。
そして、その強き心の力が新たな、そして最強の進化をもたらす!

「無限に進化する力、それは永遠の存在となりえる物」
「何事にも挫けぬ強き心、それは何者をも砕く絶対の力」
「自らの心の弱さを知り、それを乗り越えた者に与えられるは真理の力」

301 :アギト外伝作者:04/09/03 13:50 ID:o7qmPWoX
そして、以後の展開ですが―

第8話『決戦前夜』

【仮面ライダーアギト外伝・決戦編】
第9話『The Gate of the Hell』
第10話『In the Chaos』
第11話『紅の牙』
第12話『鋼の救世主』
第13話『Destination』
第14話『SKILL』
最終話『VICTORY』

となり、予定より1話伸びて全15話の予定です。
もしかしたら、エピローグもつけるかもしれません

302 :名無しより愛をこめて:04/09/03 15:45 ID:KVdQq+C+
アギト外伝作者様、頑張って!待ってますから

303 :250:04/09/03 23:06 ID:1y48YvTT
こんにちは、仮面ライダー4号です。(冗談っぽ)
301迄更新しました。みんな、読みに来てチョ

クウガ新説さん、maskedriderさん、良い仕事してますネ!!
ライダーって、切ない系ヒーローだな…(しみじみ)
アギト外伝作者さん、漏れも待ってるだよ( ^_^)ノ



304 :名無しより愛をこめて:04/09/03 23:11 ID:CpB/Z7Kv
>>303

毎度毎度、乙です。

305 :「maskedrider」:04/09/04 03:49 ID:WmPX+J4K
『maskedrider 第三話』

蜘蛛男との闘いから1週間後、平穏な日々を送っていた仮面ライダー1号、本郷猛の元に
謎の手紙が届けられた。差出人は不明、文面にはこの様な事が綴られていた。

『親愛なる仮面ライダー様、日々のご活躍大変楽しませて頂いています。
あなたならショッカーを滅ぼす事も夢ではないのかもしれません・・・
英雄であるあなたに是非、お願いしたい事がある。詳細は以下の住所まで来て頂きたい・・・』

手紙の住所に記載された場所にいた。
その場所は、旧緑川邸・・・かつての本郷の恩師である緑川教授の住まいだった場所だ。
執事らしき男性に居間に通された本郷を待っていたのは白衣の青年だった。

「お待ちしていましたよ・・・仮面ライダー、いや本郷猛さん。」

歳は20代前半か。若く爽やかな印象を与える青年の名は「結城丈」と云った。

「で・・・用件はなんだ?」

結城は1枚のファイルを取り出すと本郷に見せた。
ファイルと手に取り苦笑いを浮かべる本郷。

「・・・改造人間に関するレポート、超人類との因果関係か。」

結城はゆっくりと頷くとビデオスクリーンの起動を執事に指示した。
スクリーンには昨年の五輪での選手の映像が流れている。





306 :「maskedrider」:04/09/04 03:59 ID:WmPX+J4K
「超人類、それこそ正に改造人間を作り出しショッカーを誕生させた根源だと私は推測しました。
超人類とは、遺伝子改造により人類本来の能力を完全に開花させた存在。
かつてナチスドイツによって計画された”神の子供達”の完成した姿。
しかし・・・」

結城の言葉を遮る様に本郷が語り出す。

「超人類の能力に人間の体が耐えられなかった。いくら遺伝子を優秀にしてもその受け皿となる肉体に
限界があった。だからこそ、今度は肉体を強化しようとした。
その結果、改造人間を作る組織としてショッカーが作られた・・・だろ?」

結城は笑みを浮かべ頷く。

「流石はもIQ300を誇る超天才、本郷猛さんです。
私の云わんとした事を全て云ってくれた・・・で本題ですが。
我々の組織、DESはショッカーの間違った遺伝子技術の使い方を正す為、
日々活動している。是非、あなたにも力を貸して頂きたい。」

本郷は立ち上がり部屋を出て行こうとする。
執事が慌てて止めようとするがそれを制止する結城。



307 :「maskedrider」:04/09/04 04:00 ID:WmPX+J4K
「先日、ショッカーらしき侵入者によって我々の施設が襲撃されました。
多くの研究材料、そして人員が犠牲になった・・・その監視カメラに写っていたんですよ。
初老の博士・・・通称、死神と呼ばれる男がね。」

”死神”という言葉に反応する本郷。

「気が変わった。やってやるよ。でも、”それなり”の礼はしてくれるんだろうな・・・」

笑みを浮かべる結城、執事に何か指示を出す。

「交渉成立・・・ですね。」

戻ってくる執事、トランクケースを開くとそこには大量の札束。

308 :「maskedrider」:04/09/04 04:14 ID:WmPX+J4K
【同日・世田谷区喫茶バンドオブザナイト】

昼時で賑わう店内、忙しく動き回る店主の小野寺、そして少女、そして何故か一文字隼人の姿も。
夕方になるに連れ徐々に客が減っていき、がら空きになった店内で一服する3人。

「すまないな・・・隼人君。猛のヤロウが急にどっか行っちまった為にさ。」

葉巻で一服する小野寺、カウンターで隼人の隣に座る少女。

「隼人さんって器用なんですねぇ〜!!猛君とは大違い!!料理も掃除も対応も
◎だから・・・今度からここで働きません?」

苦笑いを浮かべる隼人、頭を撫でながら

「いや・・・僕なんて全然たいした事ないですよ。そういえばまだ名前聞いてなかった。
君はなんて云う名前なの?」

「私の名前はルリ子、緑川ルリ子って言います!!よろしくね!!」

ルリ子が差し出した握手に応じる隼人。電話が鳴り、急に店内を出て行く隼人。

「隼人君、どうした?まさか・・・」

軽く頷く隼人。

「まぁ・・・そのまさかって奴ですよ。でも俺、もう決めましたから。」

309 :「maskedrider」:04/09/04 04:40 ID:WmPX+J4K
【同日・都内研究施設】

隼人は所属する新聞社からの連絡を受け、謎の失踪事件の起きた施設を訪れていた。
しかし、そこには警察の姿も、そしてマスコミの姿も無かった。

「どうなってんだ・・・誰もいないだなんて。ん!?」

背後に何かの存在を感じたその瞬間、驚異的なスピードで隼人の頭上を飛び越える異形。

「お前は・・・ショッカーの改造人間!?」

蝙蝠の姿をした異形は高らかな笑い声を上げると地上に降り立った。

「我が名は蝙蝠男。この世界の救世主となりし存在、ショッカーの選ばれし改造人間!!
優秀な生命だけが生き残る。お前も・・・我々と同じにしてやろう!!」

蝙蝠男の言葉に苦笑いをこぼす隼人。精神を集中させ始めるとゆっくりと腹部にベルトが浮かび上がり始める。

「悪いけど・・・間に合ってる。俺も同じ・・・でも違う。変身!!」

ベルトの風車が周囲のエネルギーを集め隼人の体は仮面ライダーに変化した。
その姿を見てうろたえる蝙蝠男。

「何ぃ!?仮面ライダーは確か本郷猛だったはず・・・」

空中に飛び上がり蝙蝠男の背後に回りこむ2号。

「ライダーは1人とは限らないさ。俺は仮面ライダー2号!!正義を貫く戦士!!」



310 :「maskedrider」:04/09/04 04:58 ID:WmPX+J4K
「なんてパワーだ!!これが仮面ライダー2号・・・」

圧倒的なパワーを誇る2号の勢いに蝙蝠男は防戦一方となっていた。
堪らず上空に飛び上がり逃げ出す蝙蝠男。

「クソ・・・逃げられたか。でも、次こそはきっと・・・」

そう云うと自分の掌を見つめる2号。施設の正門が開いているのを見つけ中に入っていく。
表札には「DES研究所」の文字。
施設内に入った2号はその異様な雰囲気に圧倒されていた。
施設内には謎の大型装置が置かれ、生物実験の跡も見受けられていた。

「ここは・・・一体!?まさか、ショッカーの研究施設!?」

長い廊下の先から足音が聞こえる。瞬間的に身構える2号、次第に足音は近くなる。
廊下の先から見える姿を見て2号は驚く。

「本郷!?お前がどうしてここに・・・!?」

2号の姿を確認した本郷も驚く。

「一文字!?お前こそどうして・・・!?」

顔を見合わせる2人、そこにもう1つ足音が聞こえる。
高らかな笑い声と共に現れたのは”死神”と呼ばれている博士。

「これは、これは。仮面ライダー1号に2号。2人まとめて会えるとは
都合が良い。これから素晴らしい実験を行うところだ。」





311 :「maskedrider」:04/09/04 05:21 ID:WmPX+J4K
本郷は博士を睨み付け笑い返す。

「素晴らしい実験?興味無いね、俺は。あんたの素晴らしいはだいぶピントがずれてるからねぇ。」

怒りを抑えながらある装置を指差す博士。そこには何かの転送装置が置いてある。

「君達はパラレルワールドというのを信じるかね?この世界が全てではない。
いくつもの世界が同じ時間系列の中で存在している。もし・・・別の世界へ生命体を転送
できるとしたら?他の世界からも改造人間として優秀な人間を手に入れられる。」

「別の世界から?ふざけるなよ・・・これ以上、誰も改造人間になんてさせるか!!」

その言葉に堪りかねた2号が博士に向かい突進するがバリアーの様なもので防がれてしまう。
勝ち誇ったかのような笑みを浮かべると装置の起動ボタンを押す。
同時に本郷の足元の床から火花が走り装置の中へ本郷は転送されてしまう。

「本郷!!今、助けに行く・・・!?」






312 :「maskedrider」:04/09/04 05:22 ID:WmPX+J4K
2号の前に博士が立ち塞がる。博士が腕を翳すと雷光が走り、2号の体から自由を奪い始める。

「私の実験の邪魔は誰にもさせない・・・2号、お前程度では私には勝てんよ。」

装置の起動が開始し、徐々に装置内の本郷の体が粒子に変わり消え始める。

「本郷!!おい・・・マジかよぉ・・・どうなってんだ?」

完全に消えた装置内を見て満足気な笑みを浮かべる博士。

「これで1人消えた・・・次はお前だ・・・ん!?」

博士の体を貫通する銃弾。その先には白衣の青年を先頭に武装した男達が博士を包囲している。
軽く舌打ちをするとその姿を一瞬で消す博士。
どこからともなく施設に声が木霊する。

「いずれ、お前も本郷と同じくこの世界から抹消してやる・・・ヒッヒッヒッヒッヒッ・・・」

2号に駆け寄った白衣の青年、結城は深く溜息をつくと装置を見つめた。

「遅かった・・・様ですね。」

「遅かっただと?あんた何を知ってる!?本郷は、どうなったんだよ?」

結城の胸倉を掴み問いただす2号。



313 :「maskedrider」:04/09/04 05:38 ID:WmPX+J4K
【DES本部内・会議室】

「おそらく本郷さんは・・・別の世界、パラレルワールドに転送されたと思われます。」

隼人はホワイトボードに書かれた内容の理解に苦しみながらも何とか概要は理解したようである。

「つまり・・・本郷はまだ生きているんだろ?ならどうやって助ける事はできるだろ?」

結城は腕組みを解き立ち上がると頭を掻き毟った。

「まぁ・・・可能性はあるかもしれない。できるだけの事はやってみます。」






314 :「maskedrider」:04/09/04 05:40 ID:WmPX+J4K

【同時刻・???路上】

道路上に倒れていた本郷猛は長い夢を見ていたような気がした。目を開けるとそこは自分のいた街・・・東京に間違いなかった。
何故か自分の横には愛車のサイクロン号が在る。本郷は今までの事を反芻しながら理解しようした。
自分が謎の装置に転送されてそのまま・・・奴の云うとおりならここは別の世界!?

「あの・・・大丈夫ですか!?」

横で誰かの声がする・・・顔を上げると心配そうな顔で覗き込む青年の姿があった。
年齢的には自分と同じくらいか。

「大丈夫・・・ありがとう」

青年は笑顔を浮かべると親指を突き出したポーズを見せた。
青空の様な爽やかで心地の良い笑顔。

「良かった・・・そうだ!!俺、こういう者です。良かったら受け取って下さい。」

青年から名刺を渡される本郷。

「2000の技を持つ男・・・伍代雄介?」

本郷の言葉に笑顔で応える伍代。空はどこまでも青に染まっている・・・

「maskedrider 第三話 完」

次回「空牙編 9月中旬予定」

315 :250:04/09/04 12:19 ID:KkBLdkxa
結城タンあやしい…
伍代雄介キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
そうきたか、(ニヤニヤ)
314迄更新しました。


316 :名無しより愛をこめて:04/09/04 12:27 ID:jooQhHek
>>「maskedrider」さん
1号と2号だけで話を進めるのかと思いきや、そうきましたか!
楽しみです!

ふと思った。
クウガとアギトっていろいろな話に良く出てくるけど、書きやすいんですかね?

317 :名無しより愛をこめて:04/09/04 14:06 ID:1Da5uOm/

クウガとアギトは話が繋がっているという初期設定もあるから書きやすいのでは。
龍騎と555は世界観が独特なでの難しいかも、剣はアンデッドが53体限定だし。
<龍騎は別スレで補完スレがあるし

幹部や怪人がメインの話なんかもOKだよね?
次スレはテンプレにその旨も加えましょうか?

318 :ダブルライダー2004:04/09/04 14:21 ID:1Da5uOm/

「よかったらさぁ、モデルやんない?」
「君スゴイ可愛いからさぁ〜結構イイ線いくと思うんだよ、マジで」
テンションの高い、ノリのいい男が街行く女の子に声を掛けている。
「俺フリーのカメラマンやってるんだけど」
「本当は社会派なんだけどさ、君みたいな可愛い子見るとつい撮りたくなっちゃんだよなぁ〜」
男は首に赤いマフラーを巻き、カメラの機材の入ったケースを肩からぶら下げていた。
「なんか、ちょっと調子良過ぎない〜?!」女の子はまんざらでも無さそうに笑いながら応えていた。
その人なつっこい笑顔とラテン系の話術で、誰とでもすぐ打ち解けてしまう、それが男の特技だった。
「そんなことないってば、俺マジで一目見た時ピンと来たよ、あぁこの子イケるって」
男は巧みな話術で女の子をその気にさせると名刺を渡した。
その名刺にはこう書かれていた『一文字隼人』と。

一文字は女の子と携帯の番号を教え合い、連絡の約束を取り付け、その場は別れる。
それから一文字はオープンカフェでコーヒーを飲みながら本を読んでいる男の元に戻って来る。
本を読んでいた男は、本から目を離し、縁無しの眼鏡越しに、切れ長の細い目で一文字を一瞥する。
「一文字、やめてくれないか、目立った行動は。一緒にに居て恥ずかしいから。」
彼の口調はどこか冷たさを感じさせた。その風貌とあいまっていかにも冷静沈着でクールな印象を与える男である。
ともすると冷たい人間であるかのような印象を他人に与えるかもしれない。
もちろん彼に眼鏡は必要の無いもだった、それは彼が人間であった頃の習慣でしていただけだったのかもしれない。
「そういうなよ、本郷」一文字は屈託の無い笑顔で彼の事をそう呼んだ。
そう、彼の名は本郷猛。


319 :ダブルライダー2004:04/09/04 14:44 ID:1Da5uOm/

「女の子はいいぜぇっ、一緒に話ているだけで楽しくなってくる、人生を楽しくしてくれるもんだ」
情熱のラテン系・一文字隼人は、本郷に女性の素晴らしさを語った。
「それがお前の戦いのモチベーションとなるなら、仕方がないが」
本郷は反射する眼鏡の奥の冷静な眼でそう応えた。
「お前こそ、もう少し人間と交わった方がいい。いつも一人でいると人間らしさが失われてしまうぞっ」
一文字は冷静な本郷に向かって、軽い気持ちでそう言った。
「大丈夫だ。俺は人間が嫌いという訳では無い。」「むしろ人間という存在には愛情を感じている。」
「一人でいる事が多いのは、人間だった頃からの習性だ」本郷は表情を変えずに一文字にそう説明した。
「ならいいんだけどよ」一文字は本郷が飲んでいたコーヒーを一口頂戴した。
一文字の行動に本郷のこめかみがピクリと反応した。

「奴らの動きはつかめたか?」一文字は本題に触れた。
「もう少しだ、今検索をかけている」「気配は充分感じるんだよな、正確な場所はわかんねぇけど」
本郷猛の頭脳は彼らの隠れ家にあるバイオコンピューターにシンクロしている。
衛星からバイオコンピューターに送られて来る情報を、現在本郷猛の頭脳が検索している所であった。
それは天才と呼ばれる本郷にとっては本を読みながらでも出来る簡単な作業だった。

一文字は本郷が敵の位置を特定する間、再び街行く女の子に声を掛けていた。
「マジっ!君もバイク乗るのっ?俺バイク得意だよっ〜レーサー顔負けだからっ」
すると本郷は読んでいた本を閉じ、立ち上がる。
「位置が特定出来た、いくぞ一文字」本郷は一文字にはお構い無しに止めてあるバイクの方へと向かう。
「おっ、おい、ちょっと待ってくれよっ、本郷っ」
「後で、また戻って来るからさっ、待っててよ、絶対だよっ、ねっ、ねっ」
一文字は女の子にそう言いながら、本郷の後を追った。

「敵は二手に分かれている、お前の携帯にもデータを転送しておいた」
本郷は一文字にそう言い残すとバイクに跨り、エンジンをふかした。
「おうっ、まかせておけっ」「とっとと終わらせてさっきの子とデートだなっ」一文字もまたバイクに跨る。


320 :ダブルライダー2004:04/09/04 15:30 ID:1Da5uOm/

バイクを降りた本郷猛の前には黒い戦闘スーツを着た、通称『戦闘員』達が立ちはだかった。
本郷は身構える訳でも無く、冷静に彼の方へとゆっくり歩んで行った。
「、、、敵の数は20、通常よりも少ないな、5秒で終わる、、、」本郷はそう呟いた。
ナイフをふりかざし、襲い掛かる戦闘員達。
本郷はただ戦闘員の集団の真ん中をゆっくり歩んで行くだけ。
本郷が何もしないのに、戦闘員達は勝手に回転しながら吹き飛ばされて行く。
20人もの戦闘員が面白いように勝手に転がり、倒れて行くのだ。
本郷はそのゆっくりとした歩みを乱す事無く、戦闘員の集団のど真ん中を歩ききった。
周囲に立っている戦闘員はひとりもおらず、みな倒れ気を失っている。
それは本郷の予測どおりきっかり5秒丁度であった。

その本郷の目の前には、蜘蛛男の姿があった。
「貴様、一体何をしたっ?」蜘蛛男は何もせずに戦闘員達を吹き飛ばした本郷の行動に驚きを隠せなかった。
「簡単な事だ。テコの原理の応用だ。」
「敵の動きの軌跡、速度、力加減を瞬時に判断し、それに応じた軌跡、速度、力加減で、
こちらが力を加えれば無駄なの無い必要最低限の動きと力で、効率良く、瞬時に敵を倒す事が出来る。」
「合気道のようなものだ」本郷は蜘蛛男を前に冷静にそう語った。
本郷猛は全く何もしていなかった訳ではなかった。
必要最低限の瞬速の動きであったが為、ただ歩いているだけにしか見えなかったのだ。


321 :アギト外伝作者:04/09/04 15:34 ID:v6baUT6t
できる事なら、昭和&平成オールキャストで作品を作ってみたいですね。

ただ、世界感や設定など、制約を何とかしなくてはいけないのが、悩みの種ですね。

一応、アギト外伝でやろうとしているアイデアを使えば、クウガ、アギト、555、ブレイドを繋げられると思うので、一度やってみたいとは、思っています

322 :ダブルライダー2004:04/09/04 15:42 ID:1Da5uOm/

本郷はそう話す間にも、眼鏡の奥で蜘蛛男の分析を終えていた。
「お前では俺に勝てない、抵抗するだけ無駄だ、やめておけ」
冷たい視線で蜘蛛男を睨みつけ、冷たい口調で本郷はそう言った。
「なっ、何をっ!?」激昂する蜘蛛男。
「俺の戦闘力を100とするならば、お前はその半分にも達していない」
「お前のエネルギー伝達経路には無駄が多い。お前のエネルギーは、伝達する間に、その約半分が損なわれてしまう。」
本郷には敵を一目見ただけで敵の内部構造迄をも理解してしまう能力があった。
それは本郷の天才的頭脳と改造人間としての能力がひとつになった結果でもあった。
「エネルギー炉と伝達経路に無駄がある、つまりはそもそもの設計コンセプトに無理があるという事か」
本郷は冷静に分析をしていたが、それは蜘蛛男にしてみれば煽っている以外の何ものでも無かった。

「クソッ!!」蜘蛛男は激昂して本郷猛に襲い掛かる。
「それでも戦うか」「哀れだな、命令に忠実な改造人間というものは」
本郷猛が上着を脱ぎ捨てると、腰にはベルトが巻かれていた。
「変身」本郷はポーズも取らずベルトの脇のスイッチを押した。
ベルトのタイフーンが回り、本郷猛のカラダは仮面ライダー1号へと変わる。

仮面ライダー1号となった本郷猛は人間体の時より遥かに優れた能力を発揮出来た。
蜘蛛男の内部構造はおろか、蜘蛛男が動く際の電気信号さえはっきりと手に取るようにわかった。
それは蜘蛛男の次の行動をコンマ何秒か前には予測出来るという事を意味していた。
人智を越えた異形の者同士の戦いで、コンマ何秒か前に相手の行動を予測出来るという事、
それはイコールほぼ無敵であるという事を意味してもいた。


323 :名無しより愛をこめて:04/09/04 15:46 ID:OkWqiM3q
アギト外伝作者さまへ
> できる事なら、昭和&平成オールキャストで作品を作ってみたいですね。
あのー、その為の>>231なのでは?

324 :ダブルライダー2004:04/09/04 16:04 ID:1Da5uOm/

「どうやら、お前は捕獲などの特殊な任務を得意とするようだな」1号ライダー・本郷猛は分析を続けた。
「蜘蛛の姿と言うのも、そのコンセプトを受けてのことだろう、おそらく」
1号ライダーには蜘蛛男のその特殊能力すらをも既に見抜いていた。
「暗がりに乗じて、いきなりその蜘蛛の糸を相手に巻きつけて捕獲する、つまりは不意打ちだな」
「もしくは相手を追い込んで、蜘蛛の巣の罠にハメる」
「その場合、お前の特殊能力は有効であると言える」
「だが、この昼間から正面堂々と戦いを挑んでくるというのは明らかな作戦ミスだ」
「つまり、この状況で俺と会った事、それがお前の敗北を意味している」
1号ライダーは冷静な口調で淡々と分析を続けた。

その時1号ライダーには、蜘蛛男の神経経路を伝達する電気信号の動きがハッキリ見えた。
1号ライダーは瞬時に横に飛び退いた。
その直後、蜘蛛男から1号ライダーが元居た場所に向かって蜘蛛の糸が吐き出された。

「お前は『馬鹿なっ』と言うだろうっ」1号ライダーは蜘蛛男の次の行動を予測した。
「馬鹿なっ!?」蜘蛛男は自分で発した言葉にハッとする。
まるで1号に自分の心が読み取られているかのようであった。

「お前は今恐怖しているだろう」「こいつは俺の心が読めるのか?と」
冷たい口調で1号ライダー・本郷猛は言う。
天才的頭脳を持つ本郷猛は心理戦においてもまた秀でていた。
「お前は今また驚いた筈だ、お前が思った事を俺が先に言うからな」
「俺にはお前の次の行動が手に取るようにわかる」
蜘蛛男は確実に心身共に追い詰められていた。


325 :ダブルライダー2004:04/09/04 16:29 ID:1Da5uOm/

「うおぉぉぉっ!!」蜘蛛男は両手と背中から生えるすべての手を使い、1号ライダーに襲い掛かった。
だが、事前にその神経伝達の際の電気信号を読み終えていた1号ライダーは、
これらの攻撃をすべて体重移動のみの紙一重動きで交わすのであった。
「お前の動きはすべて手に取るようにわかる」「無駄だ、抵抗はよせっ」

すべての攻撃を見切られ打つ手の無い蜘蛛男。
1号ライダーは再び続けた。
「だが、お前はそれでも俺に向かって来るだろう」
「俺に出会ってしまった以上、あるのはお前の死だけだからな」
「どうせ死ぬなら、相手に必死で向かって行くのは無理も無いことだろう」
「せめてもの温情だ、一撃で終わらせてやろう」

そう言うと1号ライダーは宙高く舞った。
今迄極力動きを抑えていた1号ライダーは、その蓄積されたエネルギーのすべてをその一撃に込めた。
1号ライダーを探し宙を見回す蜘蛛男。
その完全な死角から1号ライダーのライダーキックが蜘蛛男に炸裂する。
その衝撃で内部を破裂させ、そのままボディが真っ二つに裂けた蜘蛛男が、何十メートルも後方へと転がって行く。

1号ライダーが背を向ける「逝って、良し」
1号ライダーの言葉と共に蜘蛛男のボディは爆発を起こし炎上した。


326 :ダブルライダー2004:04/09/05 00:16 ID:SUt9dUbm

「きゃぁぁぁっ」一文字隼人のその人並み外れた聴覚に女性の悲鳴が聞こえた。
戦闘員達は街行く女の子達に襲い掛かろうとする。
そこへ駆けつける一文字隼人「おいおい、そんな強引なナンパはみっとないぜ」
襲われそうになっていた女の子の中には、先程一文字が名刺を渡した女の子の姿もあった。
「チャオッ〜!!ここは俺がなんとかするから、逃げてっ、早くっ、早くっ」
一文字は戦闘員と女の子達の間に割って入ると、笑顔で女の子達に向かって言った。
「さっきのナンパ師!?」名刺を渡した女の子が一文字の顔を見て咄嗟に口にする。
「ナンパ師はないでしょっ、カメラマンよ、カメラマン」
「まぁ、そんなことはいいからさ、とりあえず早く逃げてっ、逃げてっ」女の子達は慌てて逃げ出して行く。
「ちゃんと後で携帯に電話頂戴ねぇ〜」逃げる女の子達に手を振り続ける一文字隼人。
その一文字の後ろからナイフを振りかざし襲い掛かろうとする戦闘員。
「邪魔すんじゃねぇよっ!!」一文字は背を向けたまま戦闘員の顔面に裏拳を入れる。
グシャっという鈍い音と共に戦闘員は後方へ吹き飛ぶ。

身を翻し戦闘員達に向き直る一文字隼人。
「やいやい、てめぇら一体どういう了見だっ!?」
「よりにもよってあんな可愛い子ちゃん達を襲うとは!?」
「可愛い子ちゃんが怪我でもしたらどうすんだっ!?」
「この世の可愛い子ちゃんが、お前ら外道の手に掛かって一人でも減るなんて、俺は許さねぇよ」
「お前ら外道がいくら集まったってな、可愛い子ちゃんの笑顔には勝てねぇんだよっ!!」
一文字隼人はそう啖呵を切ると上着を脱いだ。腰にはやはりベルトが巻かれている。
「来いよっ、ウォーミングアップだっ」
一文字隼人は中指を突き立てて戦闘員達を挑発する。


327 :ダブルライダー2004:04/09/05 00:46 ID:SUt9dUbm

一文字隼人の動きは一見無駄な動きだらけのようでもあった。
日本人離れしたリズム感と身体の動きはまるでダンスを踊っているようにも見えた。
リズミカルなフットワークで戦闘員の攻撃を交わし、隙を見つけては軽くジャブを繰り出す。
まるで本当に肩慣らしをしているようでもある。いや実際に肩慣らしをしていたのだ。
一文字隼人はパワー、スピード、瞬発力、その身体能力はそのどれをとっても本郷猛より遥かに上回っていた。
だがその身体能力を100%引き出す為には、それなりのウォーミングアップが必要であった。
いわば車の暖気運転のようにエンジンを暖める迄の運動が必要だったのだ。
それは身体機能だけの問題では無くメンタル面に於いても同様であった。
一文字隼人はこうした戦闘員達との戦いで自らの気持ちを昂揚させ、ヒートアップさせていく。
身体機能とメンタル面がピークに達した時、一文字隼人はその力を100%発揮するのだ。

「おらっおらっ、まだまだぁ」一文字隼人はジャブに交えて本気のストレートを混ぜ始める。
一文字の本気のストレートを喰らえば、戦闘員はまず二度とは立ち上がれない。
「まだまだぁ、30%だなっ」一文字は小刻みに跳びはね身体を上下させながら言う。
そのフットワークは次第にスピードを増していく。
一文字がスピードを増す毎に戦闘員はひとり、またひとりと脱落していく。
「よっしゃぁ、40% 来たぁっー!」一文字の上下の跳躍は次第に高さを増して行く。

調子が出て来た一文字はそこでダンスをはじめる。
ダンスの合間に戦闘員への攻撃が織り交ぜられ、戦闘員はその数を徐々に減らしていく。
一文字は路上のストリートダンサーのように踊り続ける。
丸まった姿勢で背中を路上に着けて回転、そのまま身体を伸ばし、開脚する。
開らかれた脚がグルグルと回転し、周囲の戦闘員を薙ぎ倒していく。
気持ち良く踊り続ける一文字隼人。
隼人が気づいた時には最早立っている戦闘員はひとりもいなかった。
「おいおい、もう終わりかよ、まだ50%だぜっ」


328 :ダブルライダー2004:04/09/05 01:07 ID:SUt9dUbm

一文字の前に現れる蟷螂男。その手には巨大な鎖鎌が握られている。
「おいおい、お前まさか、その鎌であの可愛い女の子達を切り刻もうなって考えてたんじゃないだろな?!」
「だったら、どうだと言うのだ?」蟷螂男は不気味に笑う。
「だったら、絶対ぇっ、許さねぇよっ」隼人は物凄い形相で敵を睨みつける。
一文字に蟷螂男の鎌が投げつけられる。これを飛び交わす一文字。
蟷螂男が投げる鎌をダンスをするかの如く交わし続ける一文字。
「いいね、いいね、60%だっ」

その時一文字は自分の携帯をいつの間にか落としていた事に気づく。
「あぁ〜っ!!俺の携帯」慌てて携帯を拾おうとする一文字。
動きが止まった一文字に蟷螂男の鎌が直撃する。
「っつ!!」一文字の顔面に蟷螂男の鎌が直撃した筈であった。
だが一文字の額からはかすかに血が流れているだけに過ぎなかった
「ってめぇ、痛てぇじゃねぇかっ!」一文字は痛そうに額をさする。

一文字に近寄ろうとした蟷螂男は気づかずに、一文字の携帯を踏み潰した。
バッキという音と共に真っ二つに割れる携帯。
「あぁっ!!!俺の携帯っ!!!」一文字は一瞬凍りついた。
「、、、、、てめぇっ、よくも、俺の携帯をっ、、、、、」
一文字の胸の奥底から沸々と怒りが込みあがって来る。
「てめぇっ!!!ぶっ殺すっ!!!」一文字はそこで完全にキレた。
「変身っ!!」一文字はベルトの横のボタンを押し、2号ライダーへと変身する。


329 :ダブルライダー2004:04/09/05 01:23 ID:SUt9dUbm

2号ライダーへと変身した一文字隼人。
携帯を壊された怒りもあってか、身体機能の稼働率は80%にまで昇っていた。
「おらっおらっおらっおらっおらっ」怒りに任せてその赤い拳を次々と繰り出す2号ライダー。
そのパワーとスピードの前には怪人も成す術も無い。
蟷螂男は鎌を盾変わりに使うが、それも一撃で粉砕された。
両腕で2号ライダーの攻撃を防御するが、
2号ライダーのパワーは防御するその腕すら打ち砕いた。
蟷螂男の腕はその骨格を完全に粉砕されていた。

「せめてもの武士の情けだっ、一撃で決めてやるぜっ!!」
「これで100%だっ!!」100%に達した2号ライダーの赤い拳、必殺のライダーパンチが蟷螂男の顔面を直撃した。
グシャっという音と共に、蟷螂男の後頭部からは脳が飛び出し、そのまま頭が千切れ飛ぶ。
蟷螂男の頭部は何度も転がり数十メートル後ろまで吹き飛んだ。

1号ライダーが相手の動きを見切り必要最低限の動きで攻撃を交わし、技で責めるファイトスタイルだとしたら、
2号ライダーはその身体能力を活かして、スピードとフットワークで敵の攻撃をかわし、パワーで責めるファイトスタイルである。
まさに技の1号、力の2号というべきであろうか。


330 :ダブルライダー2004:04/09/05 01:38 ID:SUt9dUbm

「あぁっ、俺の携帯、、、」
人間の姿へと戻った一文字隼人はガックリ肩を落としてうな垂れていた。
一文字の元に戦闘を終えた本郷猛が姿を現した。
「どうかしたか?一文字」「見た所損傷は無いようだが」
「俺の携帯ちゃんが損傷しました〜再起不能です」一文字は力無く嘆いた。
「新しいのを用意してやる」本郷は冷たい口調で一文字に返した。
「女の子の電話番号がいっぱいはいってんだよぉ〜!!」一文字は声を大にして叫んだ。
「では俺が後で中のメモリだけ再現してやる」本郷は冷静に返した。
「ホンとっ!?」「あぁ」
「やっぱ本郷ちゃんは頼りになるわっ!!」
一文字は本郷の言葉を聞いてすぐに機嫌を直した。
一文字は女の子の電話番号さえ分かれば、後はどうでもいいようだった。

「よろしく頼むよっ、本郷ちゃん!!」
「本郷ちゃんは止めてくれっ」本郷は冷静に突っ込んだ。
「俺はこの世界の女の子すべてを守るから」一文字は上機嫌で笑顔で調子に乗った。
「男は全部君に任せるから」
「勝手にしてくれ」

冷静沈着なクール系、白いベルトのライダー、本郷猛。
情熱のラテン系、赤いベルトのライダー、一文字隼人。
この凸凹コンビによるダブルライダーの戦いはまだはじまったばかりであった。


331 :ダブルライダー2004:04/09/05 01:50 ID:SUt9dUbm

次回予告

「本郷さ〜ん、何か最近女性の噂があるみたいじゃないですか?」
「ただの堅物だと思ってたのに隅に置けないっすね(笑)」
「そういう訳じゃない」
「はじめましてっー!(幼い声)」
「本郷さ〜ん、ヨウジョはマズイっすよ、ヨウジョは」
「それじゃ、何処かのムッコロさんになっちゃいますよ(汗)」
「そういう訳じゃない」
「緑川ルリ子、10歳でーすっ!」
「えーっ!?緑川ルリ子!?10歳っ!?」
「そういう訳だ」

「しかし次回予告って続くんですかね?この話」
「続かないだろ」
「でも俺達の連携して戦うシーンとかまだネタはいっぱいあるんじゃないですか?」
「俺が作戦立てて、お前が実行する、それだけだ」
「マジっすかぁっ?いつも俺が危険な役じゃないじゃないですかっ」
「頭脳労働と肉体労働の差だろ」
「いやぁ〜続くといいですねぇ〜(口笛)」


332 ::04/09/05 01:55 ID:SUt9dUbm
シリアスな話が多かったのでお笑い系の話にチャレンジ
<お笑い系の話は難しいよ

1号2号ライダーを今風なキャラにアレンジしたら、こんな感じでこんな話かなと。
シャンゼリオンとかプリキュアみたいって話もあるな(汗

333 :名無しより愛をこめて:04/09/05 02:26 ID:SpTVYQ9e
>「えーっ!?緑川ルリ子!?10歳っ!?」

「えーっ!?緑川ロリ子!?10歳っ!?」
に見えてしまった。だがw(ry

334 :ダブルライダー2004:04/09/05 02:50 ID:SUt9dUbm
これだと、旧1号と新2号ですな
旧1号2号も捨てがたいけど、ここは新1号2号にしておきましょうか


335 :名無しより愛をこめて:04/09/05 12:43 ID:hfrOsVbd
ダブルライダー2004面白かったです。
1号ライダーが戦っている描写みて、おおさすが技の1号だと感心していたのですが
最後に「逝って、良し」で爆笑してしまいました(笑)

2号もいかにも力の2号という感じでいいですね。

二人ともすごく今風でよかったです。続き期待してます。

336 :名無しより愛をこめて:04/09/05 20:48 ID:9Dz8EkLT
>>331
なんか霜島ケイの「封殺鬼」みたいなコンビですね。
まあ、黄金パターンだと言ってしまえばそれまでだけど。
あ、バカにしているんじゃないんですよ。
実は、「封殺鬼」を読むときは、いつも主人公をWライダーに脳内変換して楽しんでいたんです。
だから、次作をとても楽しみにしています。

337 :名無しより愛をこめて:04/09/06 06:36 ID:kkZ0CzfP
age

338 :名無しより愛をこめて:04/09/06 08:23 ID:6uSxTQnT
お、避難所のも増えてる

339 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/06 12:10 ID:zcqyVZUO

バシンッ!!大きな音が店内に響き渡った。
小洒落たイタリアンレストラン、その店に居た客の誰もがその音に驚き、振り返る。
「ひどいっ!!どうせ遊びぐらいに思ってたんでしょっ!!あたしの事っ!!」
女の子からビンタで引っぱたかれたのは一文字隼人であった。
「そういうつもりじゃないんだよぉ〜」一文字は情けない顔で言い訳をする。
「だって、隼人、隠し事ばっかりだし、嘘も多いし!!」
「もう隼人のこと信じらんないっ!!こんなの有り得ないっ!!」
女の子はそう言い残すと席を立ち一人で帰って行ってしまった。

「はぁ〜っ、、、」数時間後、一文字はとある喫茶店に居た。
テーブルの上に上半身を寝かせ、溜息を付く一文字。
「また、振られちまったなようだな、隼人」店のマスターが笑いながら隼人にコーヒーを持って来る。
ここは喫茶アミーゴ、本郷と一文字には縁深い店だ。
コーヒーを持って来たのは店のマスターである立花藤兵衛。
彼は本郷と一文字の良き理解者でもあり、彼は二人から『おやっさん』と呼ばれていた。
「、、、せつないよぉ〜、おやっさん〜、、、」一文字は呆けた顔でおやっさんに言った。
「お前にはいい薬だよ、いつもいつもガールハントばっかりして」おやっさんは笑いながら一文字を茶化した。
「おやっさん、ガールハントっていつの時代の言葉よ?」こういう時でも突っ込みだけは忘れない一文字。

それまでカウンター席でPCいじりに夢中になっていた本郷が、やっと一文字の異変に気づいた。
「一文字、状態でも悪いのか?」「動作不良は無さそうだが」本郷猛は冷静に一文字の状況を分析していた。
「お〜お〜、俺のハートが損壊率100%よ」隼人は不貞腐れ気味にそう言い放った。
「メンタルの問題か、それでは俺にはどうにも出来んな」
本郷はその眼鏡越しの切れ長の細い目を再びPCに戻した。


340 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/06 12:11 ID:zcqyVZUO

「だってよぉ〜改造人間だって言う訳にはいかないしよぉ〜」
「組織の怪人はいつでもお構いなしにやって来るわ」
「悪の組織と戦ってますとか言ったって、ハァ?って痛い奴に思われるのが落ちだしよぉ〜」
「いろんな意味で距離取って付き合うしかないじゃんよぉ〜」一文字はグダグダと愚痴をこぼし続ける。

「無論だ、俺達の事を知られる訳にはいかない」本郷はPCの画面を見つめながら一文字に答える。
「人間との交流は控えるべきなんじゃないか?」本郷は冷たい口調で一文字に言う。
「深く関わると、相手を巻き込み、危険な目にあわせる可能性が非常に高い」
「わかってるよ、彼女とだって、2,3回デートした程度だ」一文字は口を尖らせる。
「もっと深い仲になれるもんならなりたかったっぜ」

「人間を守る為に、戦っている俺達が、人間の心を傷つけるというのは、いかがなものか?」
「馬鹿だなぁ、お前、恋をして、恋に破れるってのは、心の傷は傷でもちょっと種類が違うんだよ」
「それは人間の成長にとって必要な心の傷なんだ」一文字は少しむきになって反論する。
「そうやって、破れた恋を人生の肥やしにして、豊かな人生を実らせていくんだっ」

「だが俺達がその相手である必要は無い筈だ」本郷は冷静に一文字の嫌なとこを突いて来る。
一文字がさらにむきになって本郷に言い返す「俺が、女の子達の笑顔を見て居たいんだよ」
「女の子達の笑顔を見て、これが俺の守るものなんだなぁ〜と実感する」
「それが俺の戦いのモチベーションってやつだ」
「そうやっていれば、俺は人間の事が大好きでいられるし、どうしても守らなきゃって気にもなる」
「俺も人間らしさを失わずにいられる」一文字は自分の言葉に少し酔っていた。


341 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/06 12:12 ID:zcqyVZUO

「だいたい、お前こそ、ガールフレンドの一人ぐらいつくった方がいい」
「少し、人間を遠ざけ過ぎるんじゃないか?」
「人間と親しくならず、人間の良さを知らないで、人間を守ろうという気になるのか?」
「人間と接して傷つくのがコワいのか?」そこまで言って一文字は少し言い過ぎたと後悔する。

「そうかもしれないな」作業を終えた本郷はノート型のPCを畳み、席を立つ。
「少し、外に出て来る」本郷はそのまま店から出て行った。

「あぁ〜またやっちまったよぉ〜」隼人はそういう再びテーブルの上に上半身を投げ出す。
「またやっちまったな」おやっさんが隼人におかわりのコーヒーを運んで来た。
「なんかより一層ブルーになっちまったなぁ〜」一文字は深い溜息を着く。
「お前達は両極端だからな、まるで氷と炎だ。多少ぶつかることもあるだろうさ」
「何、すぐ帰って来るさ」おやっさんは一文字に笑顔を投げ掛けた。
「残りのカレーでも食うか?」「さっき食べ損ねたから、パスタがいいんだけど」
「ただなんだから贅沢いくなっ」おやっさんは笑いながら厨房に入って行った。


342 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/06 13:59 ID:zcqyVZUO

本郷は少し夜の街を歩いた。一文字の言う通りかもしれない。
人間を危険に巻き込む事が、傷つけることがコワいのか。それとも自分が傷つくのがコワいのか。
頭脳明晰で物事を瞬時に見抜く事が出来る本郷であっても、自分の心の内はままならなかった。

本郷の脳裏に甦る、組織に改造されたあの日。
本郷は一文字に比べ、体内の人工物の割合が遥かに大きかった。
それ故に、自分が人間であるよりもむしろロボットに近いのではないかと錯覚する事もしばしばあった。
組織のマザーコンピューターと接続しシンクロする事を目的に脳の一部に施された処置。
それは今組織と戦う上では、分析能力などで大きな恩恵をもたらしてはいたが、
同時にそれが本郷の感情に一部を奪う事になったのかもしれなかった。

本郷が思いを巡らしていると、微かな子供の叫び声が聞こえてくる。
それは常人の耳には決して届く距離ではなかったが、聴覚の優れた本郷には確かに聞こえた。
本郷は駆け出しながら、その音量と聞こえてくる方向から位置を特定する。
その距離はサイクロンを呼ぶよりも自らの足で赴いた方が早かった。

本郷が駆けつけると、そこには組織の戦闘員達に襲われている少女の姿があった。
少女と言ってもまだ小学生ぐらいであろうか。
「助けてっーーー!!」本郷猛はその驚異的な瞬発力で、一瞬の内に間合いを詰めると、
少女の周りにいた数人の戦闘員を目にも止まらぬ早業で投げ飛ばした。
それは効率良く必要最小限の動きと力で、瞬時に行われ、普通の人間には何が起こったのか全く理解出来なかった。


343 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/06 14:42 ID:zcqyVZUO

「大丈夫か?外傷は無いようだが」本郷は少女の顔を覗き込みそう聞いた。
その口調は本郷の意志とは裏腹に冷たい口調になっていた。
怯える少女は震えながら本郷の顔をその大きな瞳で見つめた。
少女は驚いたように目を見開き、叫んだ「あなた本郷猛でしょっ!?お父さんを帰してっ!!」
本郷には何の事か皆目検討もつかなかった。
「俺は確かに本郷猛だが」「何故、俺の名前を?」他にも聞きたい事はあったが本郷はそこで一度切った。
まだ年端のいかない少女に一度に多くを質問するのは混乱を招くだけだと判断したからだ。
「お父さんの写真に写ってたもんっ!!」少女はまだ震え続けていた。
「君の名前は?」「緑川、緑川ルリ子!!」少女は震える声で自分の名を叫んだ。
それは恐怖に負けないように勇気を振り絞っていたのかもしれない。

本郷は緑川という名を聞き、瞬時のうちに全てを理解した。
おそらくこの少女の言うお父さんとは、本郷が大学時代師事していた緑川博士であろうという事を。
緑川博士は組織の命令で本郷に改造手術を施し、改造人間とした。
だが脳改造手術の途中で組織から本郷を逃したのもまた緑川博士であった。
緑川博士は逃走途中で組織の怪人の手に掛かり絶命していた。
世間的、表向きには、緑川博士と本郷は一緒に失踪したという事になっていた。
おそらくは博士殺害が露見する事を恐れた組織が隠蔽工作を行っているのであろう。

そしてこの少女は、自分なりに父親を探していたのだろう。
既に父がこの世にはいないという事を知らずに。
おそらく自分はこの少女に疑われているのだろう。彼女の父親を誘拐した犯人として。
幼い子が、自分の父が死んだと考えるとは思えない。
子供は父が無事に帰って来ると信じて疑わないであろう、無垢であるが故に。


344 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/06 15:11 ID:zcqyVZUO

何故組織が今になってこの少女を襲ったのかはわからないが、
とにかく今この少女をひとりにする訳にはいなかない。
家に送った所で、組織に襲われれば家の人も一緒に殺される。
今最善なのは自分がこの少女を保護する事である。
本郷はわずかの時間の内にそこまで考えを巡らせていた。

「ルリ子ちゃん、お父さんの事を詳しく話したいんだ」「一緒に来てはもらえないだろうか?」
「あたしまで誘拐する気っ!?」少女は怯えるように震える声でそう言った。
「いや、そうではない」「今、ここは危険なんだ」「いつまた奴らが来るかもわからない」
「だから場所を変えてゆっくり君のお父さんの話をしたい」
本郷は緑川ルリ子の説得にしばしの時間を要した。

ルリ子を説得して喫茶アミーゴへと連れて行った本郷。
いきなり少女を連れて帰って来た本郷に、一文字は目を丸くして驚いた。
「本郷さ〜ん、いくらさっき俺がガールフレンドつくった方がいいって言ったからって」
「ヨ、ヨウジョはマズイっすよ、ヨウジョは」
「いっ、いやぁ〜、お前がそういう趣味があるとは知らなかったよっ」
「そっ、そりゃ、ガールフレンドつくるのも慎重になるよね、うんうん」
「いや、やっぱお前には孤独が似合うかもっ、孤独が素敵かなぁ〜、うんうん」
一文字は本郷が少女を連れて来た事にかなり動揺していた。

「そういう訳じゃない」本郷は冷静な口調でそう言うだけだった。
少女は一文字の動揺に何か察知したのか、努めて明るく挨拶をした。
「はじめましてっ、緑川ルリ子ですっ」
「へっ!?緑川ルリ子!?」一文字は少女の名前を聞き、さっきとは違った意味で驚いた。


345 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/06 16:03 ID:zcqyVZUO

喫茶アミーゴでルリ子はおやっさんがつくった特製パフェを嬉そうに食べていた。
「組織に襲われたのかぁ〜コワかったろう」「でももう大丈夫だからな」
おやっさんの明るく人なつっこい笑顔にルリ子も笑顔を取り戻しつつあった。
その笑顔で人を安心させることに掛けてはおやっさんの右に出る者はまずいないだろう。

その間、店の裏で本郷と一文字は話をしていた。本郷は経緯を一文字に話した。
一文字もまた緑川博士の事は知らない訳ではなかった。

「で、どうすんだよっ?」「まさか、本当の事を話す訳にもいかないだろう?」一文字は困った顔で本郷に問うた。
「いや、話さない訳にはいかないだろう」本郷はそう言う。
だが、父親が殺されたという事実は、まだ歳端もいかない少女にとっては相当なショックな事であるのは間違いなかった。
「そりゃ、あまりにも可哀想だろ」一文字は本郷の言葉に不満そうだった。
「このまま父親の死を知らないで、待ち続ける方が可哀想というものだ」
「大人ならそうかもしれないが、相手はまだ子供なんだぜっ、10歳とか言ってたじゃないかっ」
「だが、これから彼女は一人で生きて行かなくてはならない」「その決心は早い方がいいと俺は考える」

ルリ子には母はいなかった、ルリ子が幼い頃に既に病気で他界していた。
今は家政婦と二人きりで父の帰りを待っているのだと言う。
緑川家は代々続く日本でも有数の財閥である為、金銭的に困るという事は無かった。
ルリ子はその緑川家の正当な跡継ぎでもあった。

「しかし、今は酷ってもんだ」一文字はルリ子に同情した。
「俺は今がその機会だと思うがな」
「組織に彼女が狙われているというのも彼女の父の死と無関係ではないだろう、おそらく」
「お前が言う事はいつもごもっともなんだが、どうも機械的過ぎるんだよなぁ〜」一文字は困った顔をする。
「人間がみんなお前さんのように強い精神の持ち主とは限らないんだぜっ」
「そういうものか」本郷はしばし沈黙した後、一言発した。
「とりあえず、今は何故組織が彼女を狙うのかそれを突き止めよう」


346 :クウガ新説 新生-01 組織再編成:04/09/06 23:14 ID:1GvIgkzJ
[2005年8/11 8:00 捜査本部]
捜査本部は朝早くから会議に追われていた。
万全の体制で捜査本部を設置したはずが、襲撃に対応できず
初日から大きな被害を被ったからだ。

一条が未確認生命体について発言する。

「昨日深夜、長野県警に九朗ヶ岳と遺跡周辺の調査を依頼したところ、
 5年前とは違い荒らされていなかったとの報告を受けました。
 また、日本各地の遺跡等にも異変は確認されませんでした。
 ヨーロッパで事件が確認された事を考えて、今回の未確認生命体は
 海外、それもヨーロッパ地域で甦ったものと思われます。」

続いてG5ユニット責任者の尾室が、G5の状態について報告する。

「G5ユニットは現在、三機とも修理中です。修理はあと三日ほどで
 完了する見込みです。また特殊弾丸は威力を挙げることによって
 効果があるものと見て、現在GM-01とともに改良中です。」

この二つの事件で捜査本部は大きな打撃を受けた捜査本部。
しだいと空気は重くなり、一人の刑事が
『せめて四号がいてくれたら、こちらにも勝機はあるんだが……』
といった。おそらくその場にいるほとんどの刑事はそう思っているだろう。

一条は『未確認を倒したい』心と『五代を戦わせるわけにはいかない』という心の
狭間で揺れ動いていた。

347 :クウガ新説 新生-02 五代の心:04/09/06 23:16 ID:1GvIgkzJ
[2005年8/11 11:00 関東医大病院]
一条は会議を終え、昨日対策に追われているときに椿から五代のことを
知らされ、一段落ついた今、見舞いに来ていた。
話は最初は雑談からだったが、次第に未確認事件へと移っていった。

「一条さん、やっぱり俺、今度も戦います。」
「だめだ、君に頼らざるを得なかった五年前とは違うんだ。
 今我々警察は『G5』という戦う力を得た。十分に
 未確認生命体と戦える。もうおまえが傷つく必要はないんだ。」

少しの間、二人の間に沈黙が続いた。その沈黙を破ったのは一条だった。

「君には冒険と青空がよく似合う。もう戦場に戻る必要はないんだ。
 君は五年前で十分戦った。あとは我々に任せてくれないか?」
「でも一条さん、俺は……」

会話の途中、テレビの速報で未確認が現れたと伝えた。
一条は血相を変え、五代に一言、「今は何も考えるな」とだけ
言って、病室を飛び出した。

五代もまた、『一条の心遣い』と『みんなの笑顔を守りたい』という狭間で
ゆれていた。

348 :クウガ新説 新生-03 動き出す闇の力:04/09/06 23:17 ID:1GvIgkzJ
[同日同刻 都内某所]
不況の煽りを受けて数年前に閉鎖した何かの製造工場。
そこに15人程度のグループがあった。彼らは一見、普通の人間の
ように見えるが、正体は未確認生命体であった。
未確認生命体も次々に日本に上陸し、確実に新たなゲゲルの準備を始めていた。

そこへ一人の男が未確認生命体のグループに近づいた。
そして、何か怪しげな石を取り出し、その内の一体に向かって放り投げた。
どうやらその男は新しい力を与えるのが役目らしい。

「これは?」
「我々の新しい『力』だ。これを使えば面白いことが起きるぞ。」
「へぇ〜、力ねぇ、」

そういうとその石に念をこめた。暫くすると、自分の周りのゴミ屑が、
動き始め、さらに五分後それらは使った者の姿に変化した。

新たな力とは、あらゆる物から自分のコピーを作り出すことだった。

「じゃあ早速、暴れてくるか。」

そういうと石を持った男は、狼のような姿になり街中へ姿を消した。
コピー未確認も次々に姿を変え、街中へ繰り出していった。

349 :クウガ新説 新生-04 厳しくなる戦況:04/09/06 23:19 ID:1GvIgkzJ
[同日11:10 足立区某所]
捜査本部は未確認生命体出現の知らせを受け、修理途中のG5を向かわせた。
地元の警察によって何とか食い止めていたが、それにももう限界がきていた。

現場に駆けつけたG5一号機は、その光景を見て愕然とした。
未確認生命体によって殺された人の死体が転がっていたからだ。
その数は50をゆうに超えているだろう。

前方には狼の未確認生命体が立っていた。G5はとっさに銃撃を開始した。
八発程度当たった時、未確認の体は灰になって崩れた。
いつものように爆発しなかった。

残された灰を調べようとした瞬間、後方からもう一体未確認が現れた。
G5はとっさに銃撃を放った。ひるんだ隙にさらに攻撃を仕掛けようとすると、
様々な所から未確認生命体が現れ、最終的には倒したのも含めると、九体に及んだ。

新たに現れた八体は非常に統率の取れた動きをして、G5を翻弄していた。
G5は何とか倒そうと奮闘したが、次第に体力を奪われ、スーツの耐久力も
通常の状態の半分以下になり、装着員の体に直接ダメージが伝わった。
オペレーターから離脱命令が出たが、自由に動けなくなっていた。

とうとう耐え切れなくなったか、スーツのいたるところから火花が飛び散り、
G5は力なくその場に倒れこんだ。装着員も離脱することもできずに
装着したまま気を失った。


一条やG5ユニットの特殊部隊が援護に駆けつけたときには未確認の姿がなく、
全身から血を流し倒れている警官や市民、それに煙を上げているG5が倒れているだけだった。

350 :クウガ新説作者:04/09/06 23:23 ID:1GvIgkzJ
先日避難所のほうに軽い設定を書き込みました。

最近忙しくて作品製作のペースが落ちてきていますが、
長い目で見てください。

351 ::04/09/06 23:39 ID:kkZ0CzfP
乙です、避難所の方もワザワザありがとうでした
無理の無い自分のペースですすめてください
みんな長い目で楽しみに待ってますから

352 :ダブルライダー2004/予告:04/09/06 23:41 ID:kkZ0CzfP

ダブルライダー2004/予告(執筆断念した場合はダイジェスト)

「本郷さ〜ん、作者が息詰まったのでまた予告ですってよ」
「この話が終わったら次はいよいよ俺のメインの話だろ?」
「よしよし、俺と『蜂女』の悲恋の話でも聞かせてやろう」
「残念だが一文字、お前のメインの話は飛ばすらしい」
「ガ―ン!!」
「路線を変更して7人ライダー編をやるらしいぞ」
「何だって!?赤い仮面の復讐鬼や天然ボケの野生児や生意気な女連れの話を先にやるのか!?」
「後輩の癖に、先輩の俺様を差し置いてメインを張るとはぁ〜許さねぇっ!!」
「返り討ちにしてくれるわっ!!」
「体温、心拍数、脈拍、血圧が随分上昇しているぞ、一文字」


353 :ダブルライダー2004/予告:04/09/06 23:42 ID:kkZ0CzfP

V3編

「復讐とか何とか言って、いつまでもイジイジしてやがるのが、餓鬼くさいんだよっ!!」
「風見、人より秀でたその力、己の欲望の為に使えば身を滅ぼすと、言った筈だぞ」
「一文字先輩はともかくとして、本郷先輩にもわかってもらえないとは」「おいおい(一文字)」
「この力を与えてくれた貴方達と戦う事になるとは」
「だが、俺の往く道に立塞がる者に容赦はしないっ!!」「それが例え貴方達でもだっ!!」

「まぁ2対1なんだから楽勝でしょ楽勝」
「一文字、風見のV3には二つのタイフーンがある」
「ひとつには俺の技、もうひとつにはお前の力が秘められているんだ」
「つまりV3は俺達二人分に相当する能力を持っている」

「どうした本郷!?お前でも奴の動きは予測出来ないのかっ!?」
「予測は出来ている、だが俺の回避能力が追いつかないだけだ」
「マジッ!?有り得なくねぇかっ!?」

「本郷っ何処か弱点はないのかよっ!?」
「V3は俺がつくったんだ、弱点など無いっ!!」
「この状況で胸張って言うなよっ〜」
「本郷さ〜ん、勝てない相手に喧嘩売るなよっ〜」
「そういう事ははじめに言ってくれよぉ〜」

「ここで引いちゃぁ、先輩の名が廃るってもんだっ」
「あぁ、そういう事だな」

「ちきしょうあの野郎、本気でやりやがって、ナノマシーンの修復でも3日はかかるぜ」
「こっちもだ、損傷率は70%を越えている」

1号2号ライダーとV3の壮絶な兄弟喧嘩が今はじまる・・・


354 :ダブルライダー2004/予告:04/09/07 00:01 ID:Zt0Gocux

アマゾン編

「アンタ、ナカマ、カ?」
「いや俺、あんたみたいに変わった格好した人に知り合いいないんだけどな(汗)」
「それは何かのコスプレなのか?それともCMの撮影とか?」
「アンタ、オレト、オナジ、ニオイ、スル」

「カメン、ライダー??ソレ、クエル、カ??」
「やっぱりだぁ〜、こいつ絶対ぇっ、食う事しか考えてねぇよっ(涙)」

「猛、隼人、お前ら一体何人連れて来れば気が済むんだっ?」
「おやっさ〜ん、カレーまだっ〜?チンチン(風見)」
「おやっさ〜ん、俺ラーメンねっ(結城)」
「おやっさ〜ん、俺、鮭定っ(神敬介)」
「このままでは組織が潰れる前に俺の店が潰れてしまうんだがっ」

「彼は日本語話せないじゃないか」
「それにこっちのデカイモグラは何だっ?」「どう見ても怪人じゃないかっ?」
「まぁまぁ、おやっさん、落ち着いて落ち着いて」
「確かにそう見えないことも無いが、それはこの子に失礼というもんだ」
「このモグラは彼のペットだよ、ペット、ペットちゃん」
「ペット!?どう見ても人間よりデカイだろっ!?」
「あぁ、ペットだな(風見)」
「ふ〜ん、ペットだね(結城)」
「いや、見事にペットだね(神敬介)」

アマゾンとモグラの冒険が今はじまる・・・


355 :ダブルライダー2004/予告:04/09/07 00:22 ID:Zt0Gocux

ストロンガー編

「いくぜっ!ユリ子っ!」「ええっ!茂っ!」
「うぉ〜っ、何か、すげぇ〜羨ましいぜっ〜」
「俺のパートナーも美人のミニスカちゃんだったらよぉ〜」
「二人分ぐらい余裕で働くってぇの」
「それが、なんでこんな仏頂面した朴念仁とパートナー組まなきゃいかんのよぉ〜」
「随分な言い様だな」

「エラく威勢のいい、生意気な野郎だなぁっ」
「こうなりゃ、電気だろうが、電波だろうが何でも掛かって来いってのっ!!」

「変な電波キャッチしてんじゃねぇぞ、ゴラァ」「ひどいっ!!(涙)」
「ごめんごめん、俺言い過ぎちゃったかもっ」「隙有りっ!!」「グハッ!!」
「ははは、先輩と聞いて少しは期待して来たんだがなっ」「とんだお笑い芸人とはがっかりだぜっ」
「それは聞き捨てならんな」「そいつとは一緒にしないでもらいたい」「おいおい(一文字)」


356 :ダブルライダー2004/予告:04/09/07 00:32 ID:Zt0Gocux

ショッカーライダー編

「へぇ、貴方達が1号2号ライダー?本郷猛と一文字隼人?」
「じゃぁ僕達の先輩って訳だ」「先輩は敬わないとねっ」
「変身っ」
「あはははっ!!何よあの黄色いの?変じゃねっ?」
「やっぱ俺たちと同じライダーは赤か銀じゃないとっ」
「黄色っ、あはははっ!!変っ変っ!!」
「本郷、お前もそう思うだろっ??」
「いや、俺はそんなに悪くはないと思うぞ」
「やべっ、変だと思ってるの俺だけかよ」

「1対1なら絶対ぇ負ける気しねぇんだけどな」「大勢で一気に来られちゃぁなっ」
「ひるむな一文字、所詮は量産型だっ」
「いやほら、新型の方が性能いいって事になってるらしいし、最近はっ」

「てか、これ、やつけちゃっていいんだよね?」
「後で仲間になりますとか言わないよねっ?」
「最近は仲間多いからよくわかんねぇんだよなぁ〜その辺」

「出来る事なら敵の損傷を抑えて倒してくれ」「なんでっ?」
「俺達の予備パーツに使いたいんだが」
「セコクねぇか?あまりにもっ」


357 :両川 紅:04/09/07 01:19 ID:od4SIA4j
はじめまして、避難所の方に仮面ライダー・ラグナってのを
書かせてもらってます、両川といいます。
まだちょっとした設定とプロローグ、一話のact-1だけですが
upしました。一つの話につきact1〜3で構成の予定です。
誤字脱字、拙い文章ですが、読んでやってください。

358 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 09:24 ID:IFRQ+4mq

本郷は別室へと赴き、その部屋の機材を頭部にセッティングする。
これは本郷の脳と組織のマザーコンピューターをシンクロさせる為の装置。
本郷の脳の一部はその為に処置を受けたのだから、それが使えない筈は無かった。
組織もこの本郷のシンクロを阻止する事は出来なかった。
下手に強硬手段を取れば、組織のマザーコンピューターそのものに支障を来たす可能性もあったからだ。
だが、本郷としてもこれは最後の手段として捉えていた。
組織のマザーコンピューターとシンクロする事により、本郷の精神汚染という副作用が起こる。
その為、長時間のシンクロは本郷の精神そのものを危険に晒す事にも繋がっていた。

敵である組織のマザーコンピューターにシンクロする本郷。
プロテクトを次々と突破し、緑川ルリ子に関する情報を探る。

そして、その真相を突き止めた本郷。だが、本郷はその意外な真実に愕然とする。


359 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 09:24 ID:IFRQ+4mq

「大丈夫か?本郷」「随分消耗したみたいだな?」
本郷は組織のマザーコンピューターとシンクロした事で生じた精神汚染の余波とまだ戦っていた。
蒼ざめた顔で一文字に真実を語る本郷。
「緑川ルリ子を狙っているのは、彼女の親族の一人・緑川卓見という男だ」
「緑川財閥の正統な後継者である緑川ルリ子を葬り、自分が緑川財閥の後継者になろうというんだ」
「そして、緑川ルリ子の暗殺を組織に依頼した」
「ど外道がっ!!」本郷の言葉に一文字は怒り震えた。
「例え、ヨウジョでも俺は女の子の味方だぜ」「将来はきっといい女になる」

「一文字、お前の言った通り、俺は人間と関わり傷つく事を恐れているのかもしれん」
「人間は確かに優しさや愛情に溢れた素晴らしい面もある」「だが同時に恐ろしく醜悪な面も時に見せる」
「俺は、人間と関わり、そうした醜い面を見せられたくはないのかもしれない」
「人間に失望したくはないんだ、人間を嫌いにはなりたくはない」

「何言ってんだっ、馬鹿野郎っ」「もっと人間を信じろっ」
「もしお前が人間に失望したら」「その時は俺が、お前を殴り倒してでも、人間の素晴らしさを教えてやるっ」
一文字はその拳を強く握りしめた。
「あぁっ、頼むぞ、一文字」本郷の消耗は激しく、今の本郷にはそう言うのがやっとであった。


360 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 10:13 ID:IFRQ+4mq

本郷はずっと待たせていたリル子に真実を告げた。
ルリ子の父が逃走中に亡くなった事を。
だが、緑川博士が組織に手を貸していて、博士の手により自分が改造人間となった事は黙っていた。
それは幼いルリ子に背負わせるにはあまりにも重過ぎた。
いや、それをルリ子が背負う因果は無い、本郷はそう考えていたのだ。
ただ今のルリ子に必要なのは、これからひとりで生きていかなくてはならないという気持ち。
本郷はその為に必要な情報だけをルリ子に伝えたのだ。
それが不器用な本郷の優しさだったのかしれない。

「、、嘘よ、、お父さんが死んだなんて、、嘘よ、、」ルリ子は泣きじゃくった。
その幼い無垢な少女の目からこぼれる澄んだ涙を見ていると、本郷の胸も締め付けられた。
本郷の感情は完全に失われた訳では無い、今の胸の痛み、それが何よりの証しだった。
泣きじゃくるルリ子を前に本郷は何も出来なかった。
感情が人一倍豊かな一文字は自分も一緒になって目からボロボロ涙を流し、ティッシュで鼻をかみ続けていたが、
本郷は涙を流す事も出来ず、ただルリ子の前に膝をついて、ルリ子を見ている事しか出来なかった。
『俺が人間だった頃、こういう時はどうしただろう?』本郷はそんな事すら忘れてしまったような気がした。

その夜、ルリ子は喫茶アミーゴから姿を消した。
本郷は精神汚染の影響で感覚が鈍り、一文字は緑川卓美について調べていた。
そのホンのちょっとした隙にルリ子はいなくなった。

本郷はルリ子を探しに夜の街に飛び出して行った。
常人を遥かに越えた聴覚、視覚をフル活動させ、本郷はルリ子を探した。


361 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 10:54 ID:IFRQ+4mq

本郷の耳に再びルリ子の悲鳴が聞こえた。本郷はその位置を特定し、ルリ子の元へと駆けつけた。
そこには3メートルはあろうかという巨大な影。組織の怪人トカゲロンが今まさにルリ子に襲い掛かろうとしていた。
ルリ子は恐怖に立ちすくむだけで、動く事も出来ない。
本郷はルリ子へと向かい走りながら、トカゲロンの能力を分析する。
トカゲロン最大の武器は、その巨大な尻尾。その尻尾に繋がる神経回路に電気信号が走るのが見えた。
その攻撃力は非常に高い、その破壊力は、直撃を受ければ、本郷であっても間違いなく相当のダメージを受けるであろう。
人間の子供であるルリ子であれば、間違い無く全身の骨を粉々に砕かれる。

ルリ子に向かいうねりを上げて振り回される尻尾。本郷は自らの体を盾にして、ルリ子を庇う。
本郷の背中にトカゲロンのその巨大な尻尾が振り下ろされ、
鞭を打つような巨大な音と共に、本郷はその場に叩き潰される。
本郷はよろよろと立ち上がる、そこへ再びトカゲロンの尻尾が直撃する。
「早く、早く、逃げるんだ」本郷は懸命にルリ子にそう言った。
だが、ルリ子は突然の出来事に混乱して硬直し、身動きすら出来なかった。
それでもルリ子は目を見開いて本郷の姿をじっと見つめていた。
いつしかルリ子の目からは大粒の涙が溢れ、こぼれ落ちていく。

何故俺は変身しないのだろう?本郷は自分の事ながら不思議であった。
ルリ子の前で博士の罪の証しである、仮面ライダーの姿を見せたくは無かったのかもしれない。
どんなに優れた頭脳を持っていても、自分の心はままならないものだ。
トカゲロンの尻尾に何度も打ちつけられる本郷猛。


362 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 10:56 ID:IFRQ+4mq

バイクの音が聞こえて来る。その速度はおそらく優に200kmは出ているだろう。
それに気づくと数秒もしないうちにトカゲロンの背中にサイクロン号が体当たりをぶちかます。
サイクロンに乗っているのはもちろん一文字隼人だった。
「随分やられてるじゃねぇかっ」「やっぱ俺がいないとダメかっ?」そう笑顔で軽口を叩く一文字隼人。

「猛っ!!安心しろっ」「ルリ子ちゃんは俺が保護したっ!!その声はおっやさん。
おやっさんはルリ子を抱きかかえ、猛ダッシュでその場から逃げる。

「損傷40%、機能低下50%」「だが体内のナノマシーンが既に修復作業を行っている、問題は無い」
本郷は冷静に自らの状況を確認した。
「じゃぁっ、反撃だなっ」「あぁっ」
『変身っ!!』『変身っ!!』
本郷と一文字、二人のベルトのタイフーンが回り、二人は光に包まれる。
やがて光の中から黒に銀の1号ライダー、黒に赤の2号ライダーの姿が現れる。


363 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 11:45 ID:IFRQ+4mq

「右だっ」1号ライダー・本郷はトカゲロンの動きを予測し、2号ライダー・一文字に指示を出した。
ライダーとなった彼らは、一種のテレパシーで意志の疎通をはかる事が可能であった。
「こいつは典型的なパワータイプだ」1号ライダーには敵の内部構造を完全に把握する能力がある。
それはライダーの透視能力と、その構造を瞬時に理解するだけの本郷猛の頭脳がひとつとなってはじめて成せる業である。
「エネルギー炉をデカクしてある分だけボディのサイズもデカクなっている」
「エネルギー伝達効率も悪くは無い」「ボディはデカイが動きも愚鈍という訳ではない、
ボディの各所に補助脳的な役割を果たす電子頭脳らしきものが設置されている」
「ボディの強度も通常の怪人より遥かに高い」
「最大の武器はその尻尾、直撃を喰らえば1発で10%相当の損傷は免れない、衝撃で数秒は機能が停止する」
本郷の分析に一文字は舌打ちする「チッ、何気に強敵じゃねぇかっ」

「とりあえず、俺はウォーミングアップさせてもらぜ」
「お前はその間に休んで体力を回復させておけ」
「了解だ、機能回復に専念させてもらう」
2号ライダーはパワー、スピード、スタミナといった身体能力は1号ライダーより遥かに優れていたが、
100%の身体能力を引き出す為にはそれ相当のウォーミングアップ、運動量が必要となった。
一見無駄のような動きでも、それはすべて自らのカラダを暖める為の運動と言えた。

2号ライダーはその複眼で、トカゲロンの動きのすべてに神経を配った。
トカゲロンの攻撃を初動で察知し、その攻撃をかわしていく。
もちろん1号から行動予測に基づく指示もあったが、1号の能力に頼らずとも、
2号の回避能力があれば、充分にかわせるものであった。
2号ライダーは身体能力が優れているだけあり、回避・防御にも優れている。

2号の独特のリズムとフットワークはまるでダンスを踊っているようでもあった。
蜂のように舞い蜂のように刺す、という表現には遠いような、、
ストリート系のダンスのようでもあったが、それは荒々しく、躍動感に溢れていた。
まるで2号ライダーの潜在的なパワーの体現でもあるかのようだ。


364 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 12:14 ID:IFRQ+4mq

「いい感じに上がって来たぜっ!」トカゲロンの攻撃をダンスのような動きでかわす2号ライダー。
「こちらも70%まで機能を回復した、問題無い」「じゃぁっそろそろいきますかっ」
ダブルライダーによる本格的な反撃がはじまった。
トカゲロンの振り回す尻尾をかいくぐり、2号ライダーのストレートが空を裂きトカゲロンを捉える。

「現在の身体機能で俺がライダーキックを放って、敵に与えられるダメージは45%」
「一文字のライダーキックでも70%といったところか」「致命傷には至らない」
「やはり二人で同時に放つしかない」
「しかし、ダブルライダーキックは破壊力が増す分、命中率が下がる」
「敵の動きがら判断してダブルライダーキックを敵に回避される確立は15%程度、防御される可能性は60%」
「回避よりはむしろダブルライダーキックをあの尻尾で跳ね返される確立が高い」
「ここで低い成功確率に賭けるのは得策ではない」
「あの尻尾を封じて確実に仕留めるのが最善か」
1号ライダーはトカゲロンの攻撃をかわしながら分析を続けていた。
もちろんその思考は2号ライダーにも伝えられていた。

「一文字、囮を頼む」「俺はその間に奴の尻尾を封じる」「わかった任せておけっ」
2号ライダーは自らを囮とするべく、トカゲロンの前に立ち、大技を繰り出した。
2号ライダーの回し蹴りが空気を切り裂き、空を焦がし、トカゲロンを狙う。
トカゲロンはこれを後退して紙一重でかわす。
大技となると命中率は悪くなる。だが当った時のその破壊力は大きい。
当たり所が悪ければ致命的にも成りかねない。それ故に敵も慎重に回避せざるを得ない。
トカゲロンは2号ライダーの攻撃に集中していた。
だがそれは2号ライダーも同じ事。大技を繰り出した後の隙は大きい。
その隙にトカゲロンの尻尾で攻撃を受ければ、防御もとれず直撃は免れない。
2号ライダーにとってもこれはカラダを張った作戦なのだ。


365 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 12:39 ID:IFRQ+4mq

1号ライダーはその隙にトカゲロンの背後に回る。
1号ライダーはその能力でトカゲロンの尻尾の内部構造を把握すると、
自らの右手にそのエネルギーの多くを集中させる。
人間でも自らの手を手刀とする事が出来る者がいるように、
1号はその右手を強靭な手刀と化したのだ。

そして、2号が大技を繰り出し、トカゲロンがそれをかわした隙に、その瞬発力で一気に間合いを詰め、
1号はトカゲロンのその尻尾の構造的に最も脆弱な間接を叩き折る。
そのまま1号は身を屈め、トカゲロンの尻尾の間を分け入り、右脚の膝の間接を粉砕した。
「解体完了っ」1号ライダーはこの解体を得意な攻撃としていた。
敵の内部構造で最も脆弱である間接を把握し、そこを狙って破壊する事で、敵の身体能力を著しく低下させるのである。
実際に自らの手を鋭利な刃と化して、敵を解体する事も1号には可能であった。
それは敵の内部構造を把握出来る1号の能力があればこその技でもある。

尻尾と右膝の関節を粉砕されたトカゲロンは呻き声にも似た雄たけびを上げた。
「これで命中率は90%までアップした」
「一文字行くぞっ!!」「まかせろっ!本郷っ!」
1号と2号のダブルライダーは空高く舞い上がった。空には星が無数にきらめく。
高度からの角度をつけたダブルライダーキックが、トカゲロンの胸部に炸裂し、トカゲロンのボディを突き破る。
1号2号ライダーが宙を舞い、地に降り立つとトカゲロンは轟音と共に爆発を起こし炎上した。


366 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 14:26 ID:IFRQ+4mq

人の姿の戻った本郷と一文字は、ルリ子とおやっさんのもとへと駆けつける。
怪人を見た事に怯え震えていたルリ子は、本郷の姿を見ると、本郷のもとへと駆けて行った。
本郷は肩膝をついて自分の目線をルリ子の視線の高さにあわせた。
本郷の目の前で再び泣きはじめるルリ子。大きなつぶらな瞳から涙が溢れこぼれ落ちる。
そんなルリ子を何も出来ずにただ見ている本郷。
『俺が人間だった頃、こういう時はどうしただろう?』本郷は再び同じ事を思う。

本郷が一文字の顔を見ると、一文字は本郷に必死でジェスチャーで何かを伝えていようとした。
両腕を自らの前で交錯させている。ハグのポーズであった。
本郷は一文字の真似をするかのように、ルリ子をそっと抱きしめた。
本郷がルリ子を抱きしめると、ルリ子は声を上げて泣きはじめた。
その時、本郷は思い出した。自分が幼い頃両親は亡くしたが、
こんな風に抱きしめてもらったような気がする、そんな微かな記憶を。

ルリ子は『お父さん』と言いながら、泣きながら本郷に抱きついていた。ルリ子のぬくもりが本郷に伝わる。
今の本郷には一文字の言っていた事が少しだけわかるような気がした。

『この、人のぬくもりを守る為に、俺達は戦っているのか』

『この力無き人達の牙となる為に俺の力はある』

本郷にしてみれば、両親すらも亡くし、自分の腕の中で泣きじゃくる幼きルリ子は力無き者のそのものだった。
本郷はルリ子の頭を優しく撫でた、まるで父親が娘にするように。

一文字とおやっさんはそんな本郷とルリ子を暖かく見守った。


367 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 14:53 ID:IFRQ+4mq

「なんで内のグループの株がすべて暴落しているんだっ!?」
広い社長室で携帯に叫んでいるのは、緑川卓美その人であった。今回の緑川ルリ子殺害を企んだ張本人である。

その社長室のドアが蹴破れら、二人の男が入って来る。それは本郷猛と一文字隼人。
「なんだっ?お前らはっ?」
緑川卓美はそう言うと護衛の人間を呼ぼうとするが、護衛の者はすべて、部屋の前で既に二人にのされていた。

「組織と契約した、緑川ルリ子殺害の依頼をキャンセルしてもらおうか」
眼鏡の奥の眼光も鋭く、本郷は冷たい口調で緑川卓美に言った。

一文字はシャドーボクシングの真似をして、その拳で、一撃で部屋の壁に穴を開けてみせた。
「なんだっ?脅しかっ?」「言う事を聞かないと、俺を殺すと言うのか?」緑川卓美は大声を張り上げて笑った。
「組織からお前達の事を聞いているよ」「お前達は人間を殺せないんだろ?」
「人間を殺せば、お前達は組織の怪人と何ら変わらなくなっちまうものなぁっ?」
「だったら、俺をいくら脅しても無駄って訳だ」
「殺されないとわかっていたら、俺が言う事聞く筈無いよなぁっ」緑川卓美は再び大声を出して笑った。

「俺達は確かに人間は殺さねよ」「だがそれも人間の心があればの話だがな」
一文字は胸の辺りでその拳を強く握り締めた。
「人間の心が無い奴は、それこそ組織の怪人と変わらねぇもんなぁ」
一文字の迫力に緑川卓美は唾を飲み込む。だが緑川卓美もそれぐらいで引き下がるような小悪党では無かった。

「まぁ待て、一文字」はやる一文字を本郷が制した。
「確かに俺達は人間は殺さない。それが、組織の怪人と仮面ライダーの境界線だと俺達は思っている」
緑川はその言葉ににやついた。


368 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 15:37 ID:IFRQ+4mq

「あんた、俺達と戦争する気はあるか?」本郷にしてはそれは珍しく乱暴な口調だった。
「戦争と言っても力でする戦争じゃない」
「俺はあんたを殺さない、その代わり、あんたの人生の全てを奪う」
「あんたの富、財産も資産も、地位も名声も、社会的立場すら奪ってみせる」「一週間ぐらいでだ」
「あんたのグループの株価が暴落したとか、言ってなかったか?」
「それが俺の仕業だとしたらどうする?」
「あんたは『馬鹿な』と言うだろう」
「馬鹿なっ!?」緑川卓美は自分で自分が発した言葉に驚く。まるで本郷猛に暗示にでも掛けられているようであった。
「まずは手堅く、破産ぐらいからはじめてもらうか」
「あんた今『そんな事は有り得ない』と思っているだろ?」「まぁいい、信じる信じないはあんたの勝手だ」
「だが今現にあんたとこの株価は事実暴落している、その事実は忘れるな」

本郷の言う事は嘘では無かった。世界を影で牛耳る組織、
その組織のマザーコンピューターとシンクロ出来ると言う事はそういう事すらも可能にするという事でもあった。

「それだけでは無い。あんたが他人は知られたくない事実も世間に公表されることになるだろう。」
「収賄、贈与、癒着、あんたも随分幅広くやってるみたいだな」
「そして極めつけは、緑川ルリ子殺害未遂」
「今、あんたは『組織が証拠を残すようなそんなヘマはしない』と考えているだろう?」緑川卓美は脂汗をかいている。
「組織は確かにそんなヘマはしないだろう」「だが俺がすべて捏造する」本郷は冷ややかに告げた。
「この俺の頭脳であんたを犯罪者に仕立て上げる完璧な証拠を捏造してみせる」
「そんな事が出来るものか?とあんたは今思っているな?」
「後で組織に聞いてみるがいい、俺にそれが出来るかどうか」


369 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 15:38 ID:IFRQ+4mq

「今迄も自分の邪魔となる人間を組織に依頼して消して来たんだろ?」
「その辺もひっくるめて全部で、終身刑ぐらいになるように罪状を揃えて置こう」
「死刑にしてしまってはもともこもないからな」「それでは俺が殺したのと変わらないことになってしまう」
本郷の冷たい口調がまるで悪魔の言葉のように、緑川卓美の背筋を凍らせる。

「あんたは今『圧力で潰してやる』ぐらいに思っているだろ?」
「やりようはいくらでもある」「緑川財閥は世界でも有名だからな、海外のマスコミがスクープってのもいいだろう」
「手っ取り早くネットという手段もある」「世論を動かすムーブメントになるぐらい情報操作しよう」

「あんたは今『俺の事を悪魔だ』と思っているだろう?」
「俺は時に冷酷な悪魔にでもなる、それが俺の選んだ道だからな」
「あんたには、人間死ぬより辛い事がある、という真実を知ってもらう事になるかもしれん」
「それはあなたの返事次第だがな」
「もちろんどんな答えであっても緑川ルリ子は俺達が死守する」
「また明日来るから、その時返事を聞かせてくれ」本郷はそう言うと社長室を後にした。

「これ、このままにしとけよっ」「これ見て俺達の事思い出せっ」
一文字は壁に開けた穴を指してそう言い、本郷の後を追った。

緑川卓美は腰が抜けて動くことすら出来なかった。


370 :ダブルライダー2004/緑川ルリ子編:04/09/07 16:05 ID:IFRQ+4mq

「ただの堅物だと思ってたけど随分大胆な事するねぇ〜本郷ちゃん」
「俺は力無き人達の牙となる」
「その為には、力だけでは無く、この頭脳だって使う」「時には冷酷な悪魔にもなる」
「それが俺の戦い方だ」本郷は冷たい口調で語った。
「いいんじゃねぇのっ」「二人で同じでもキャラが被るだけだしな」
「あくまで氷と炎って事で」一文字は軽い気持ちで言う。
「もしかしたら、俺達が戦うべき相手は組織だけでは無いのかもしれない」
「だが、俺達が守るべき者は決まっている」
「まぁ、俺は女の子の為に戦うけどなっ」一文字は笑いながら言った。
「男は全部君に任せるから」「後、ヨウジョも任せてもいいかも」
意見の違いで対立する事はあっても、二人は互いを信頼していた。

二人が喫茶アミーゴに戻ると、ルリ子が本郷のもとに駆け寄り、抱きついて来た。
「あたし、大きくなったら本郷さんのお嫁さんになる事にしたのっ!」
「いや、それは無理だ」本郷は冷静に応えた。
「なんでよぉっ?あたしを守ってくれる姿に乙女心が揺れ動いたのよっ?」
ルリ子も徐々に笑顔を取り戻しつつあった。

「本郷さ〜ん、相変わらずヨウジョにもてて羨ましいですなぁ〜」一文字は本郷を茶化した。
本郷は一文字の耳元で囁く「ルリ子のお母さんは元ミス日本だぞ」「マジッ!?」
「ルリ子ちゃ〜ん、後10年したらお兄ちゃんと結婚しようよ〜」
「ありえないっ〜、だって一文字さんのファッションセンスビミョーなんだもんっ」
「ガーンッ!!」
「子供は正直だな」
「なんだよっ!それぇっ〜!お前も変だって思ってたのかよっ?!」
「だいたいお前はいつもそうだっ、ひとりでスカしやがって」

冷静沈着なクール系、黒と銀のライダー、本郷猛。
情熱のラテン系、黒と赤のライダー、一文字隼人。
この凸凹コンビによるダブルライダーの戦いはまだはじまったばかりであった。


371 ::04/09/07 16:16 ID:IFRQ+4mq
結局スゴイシリアスな話になってしまった(鬱

緑川卓見の設定は「仮面ライダー1971希望」より

次回があればV3編かな?

372 :名無しより愛をこめて:04/09/07 20:09 ID:1xKGmrR8
>371
お疲れ様です。
楽しませていただいております。

そうですか、今風になっても一文字のファッションセンスはビミョーですか(笑)

1971と1972を読んだら、1号ライダーの横に2号ライダーがいるということに
なんかほっとしますね。

V3もぜひ。楽しみにしてます。
ああ、でもご自分のペースで無理をなさらないように。


373 :名無しより愛をこめて:04/09/07 21:45 ID:od4SIA4j
共闘の続き読みたいなあげ

374 :名無しより愛をこめて:04/09/07 22:23 ID:jFIWKUsh
アギト外伝、クウガ新説の続きも読みたいage

375 :名無しより愛をこめて:04/09/07 22:52 ID:fUEK4bqa
共闘の続きは自分も読みたい。
アギト外伝の人も戻ってくるって言ってるし、いろいろ楽しみなんだよね〜
このスレ。

376 :名無しより愛をこめて:04/09/07 23:04 ID:od4SIA4j
>>374-375
自分も、避難所の方で(本スレの邪魔になるので)ラグナってのを
書いてます。
暇があったら詠んでください
…下手ですけど

377 :仮面ライダー銃:04/09/07 23:53 ID:mwFrAhMi

仮面ライダー銃『紅蓮の戦士』

地下に建設された巨大なショッピングセンター、休日ともなれば
多くの人々が、思い思いの時を過ごす場所となる、その例に漏れず今日も
館内にはたくさんの人の声が響き渡っている。

行き交う人々は皆笑顔、そこには平和な時間がゆっくりと流れていた

しかし突如、館内の照明が消えた事により人々の笑顔も消える
何事かと不安に駆られる人達を救うように非常灯が点灯した。

途端に安堵の声を上げる人々、けれど安心したのもつかの間みなの顔が恐怖に歪む
薄暗がりに映る、人とはあまりにもかけ離れた存在が地上数メートルの位置に
巨大な翼を羽ばたかせ浮かび上がっていたのだ。

誰かの悲鳴をきっかけに一斉に逃げ出す人々が大きなうねりとなり
一つの流れが出来上がる、けれどその流れに逆らう様に立ち止まっている人影がいた。

手にはバックルと絵の刻まれたカードを手にして…。


378 :第一話『紅蓮の戦士』:04/09/07 23:55 ID:mwFrAhMi

「キャアッ!」

逃げ惑う人々の最後尾にいた女性が足を挫きうずくまっている、どうやら
急に走った事により靴のヒールが折れてしまったらしい。

それまでただ浮かんでいただけだった怪物がその女性に狙いを付けるかの様に
ゆっくりと地面に降り立った…。それに合わせる様にカードをバックルに差し込む男

手をスッと前にかざすと小さく呟いた「変身」と…。

「ッ……!!」

声にならない声を上げ必死に逃げようとする女性、しかし挫いた足は思う様に
動いてはくれなかった、それを見計らう様に間合いをゆっくりと詰めていた怪物が
その羽を大きく広げ飛翔しながら女性に襲い掛かる。

379 :主題歌は「rebirth」:04/09/07 23:56 ID:mwFrAhMi

彼女は己の最後を感じた、走馬灯の様に思い出が駆け巡る
大学時代の思い出、医者としての思い出、そしていつもそばにいてくれた男性の思い出

「橘君……。」
「バレット」

辺りに響く機械的な音声、そして、放たれる光弾が襲い掛かる怪物を撃ち落す
尚も放たれる光弾に苦しみの奇声を上げ天井付近まで飛び上がるときびすを返し一目散
暗闇に消えていく怪物、それを追撃しようとする紅い銃を持った戦士。

彼は一度女性の方に振り向くと数秒ほど眺めていたが声を掛ける事も無く
怪物の消えた暗闇へと走り去っていった

「………。」

彼女は一瞬錯覚した、思わず口に出した思い人、橘が自分を助けてくれたのかと、しかし
其処にいたのは紅い鎧に身を包み、深緑の目を持つ男だった、その姿は
巷に流れる噂だけの存在だと思っていた、仮面ライダーその者だった。

380 :名無しより愛をこめて:04/09/08 08:34 ID:ROxXyyNC

>>377-379
ギャレンキター 剣(ブレイド)に対して銃(ギャレン)か
読むまでオリジナルかと思ってたw

>>357
避難所でもいいですけど、
このスレに載せた方が多くの人に見てもらえると思いますよ



381 :357:04/09/08 08:46 ID:37Szznu9
>>380
混じると他の人のが読み辛いし
しばらくは避難所でやります。
避難所を覗いたついでに、批評をいただければ
幸いです。

382 :ライダー共闘・Gシリーズ集合:04/09/08 10:50 ID:cpN8MK4S
無数に現れつづけるアンノウンや未確認生命体達を相手に、
G3−XとG4はアギトやギルスらと共に立ち向かっていった。
だが、徐々に敵に取り囲まれ、他のライダー達から引き離されてしまう。
「はぁぁッ!!!」「食らえッ!!!」ピンチの中二人は背中合わせになり、
バックアップし合いながらGM−01を乱射して下級未確認を次々に打ち倒す。

そんな中、二人のGバックルはバッテリー残量が残り少ない、即ち稼働時間の限界が近づいている事を示していた。
「氷川君!…これはまずいぞ」
「バッテリーが!?」水城の言葉に現状を飲み込んだ氷川は、後方で待機しているGトレーラーの方を見やったが、
辿り着くにはこれまで以上の数の敵を倒さなければならないようだ。
頼みの綱のガードチェイサー、そして切り札のGX−05もこの場にはない。

「GM−01はバッテリーを食う!肉弾戦で戦うんだ!」「ハイッ!」
水城の助言により、二人はGM−01を投げ捨て格闘で立ち向かっていく。
残った数体の下級未確認をなんとか倒したが、次に現れた敵はジャイロアタッカーに乗ったライオトルーバー部隊だった。
スピードに翻弄され、アクセレイガン・ガンモードの集中砲火を食らう。
「ぐわぁっ!」
そのダメージに、遂に二人のバッテリーが切れた。


その頃―
Gトレーラーの後部ドアがゆっくり開くと、中から二台のガードチェイサーが発進した。
鉄の馬に跨った二人の青い騎士は、モンスターの大群を弾き飛ばしながらG3−XとG4の元へと全速力で向かっていった。

383 :ライダー共闘・Gシリーズ集合:04/09/08 10:51 ID:cpN8MK4S
地に伏すG3−XとG4の周りを、ライオトルーバー達のジャイロアタッカーが威嚇する様に走り回る。
「バッテリーが切れたか…。これまでか…」
「まだです!僕たちは諦める訳には…いきません!」
水城の断末魔の呟きに、氷川は強く反論し、重い身体で必死に立ち上がろうとする。

「その通りですよ、氷川さん」「まだまだ戦えます、僕たちは!」
二人の耳に、今ここにいる筈の無い人物の声が聞こえた。
その方向から走ってきたのは、二台のガードチェイサー。乗っているのは、G3とG3マイルドだ。
「その声は…。北條さんと尾室さん!?」
G3・北條とG3マイルド・尾室はガードチェイサーから降りると、あらかじめ用意していた新しいバッテリーパックを、
G3がG3−Xに、G3マイルドがG4に取り付けた。たちまち機能は回復し、二人は再び立ち上がった。

「お土産はこれだけではありませんよ」「こいつを使って下さい!」
二人のガードチェイサーのトランクには、それぞれGX−05とギガントが収納されていた。
「ありがとうございます、北條さん!」「すまない、恩に着る」
G3−XはGX−05を、G4はギガントを構え、ライオトルーバー部隊に向かって発射した。
GX−05の連射が、ジャイロアタッカーの動力部を次々に打ち抜き、ライオトルーバーもろとも爆砕させる。
ギガントの一撃で、その場にいたライオトルーバー達が一瞬で消し飛んだ。
「やったぜ!」
G3マイルド・尾室が歓声を上げる。
「…いや、まだだ」
それをピシャリと沈めた水城の一言。
その視線の先には、クロコダイルオルフェノク・センチビィードオルフェノク・ロブスターオルフェノクと、
五体のライオトルーバー+ジャイロアタッカーが居た。
「奴ら、出来るな…」
戦場のカンなのか、はたまた彼らの発する空気を読み取ったのか、水城が呟いた。

384 :名無しより愛をこめて:04/09/08 10:55 ID:cpN8MK4S
>>382-383
最近共闘の新作がなかったので、一発奮起して書いてみましたが…。
駄文(無駄に長い)で申し訳ないです。
この後は、あの人対あの人(何)の戦いなど、もうちょっと続きますので
よければ宜しくお願いします。

385 :250:04/09/08 12:02 ID:YoR/7Q60
371迄UPしました。
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html
途中までですが【今年も勝手に】劇場版仮面ライダー555【補完】もUP
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/Gekijou555.html
よかったらご覧ください。

鯖ダウンぎみ?

386 :250:04/09/08 20:19 ID:YoR/7Q60
384までUPしました。
仮面ライダー銃さん、小技が効いてますネ。ギャレン、カコイイ!
Gシリーズ集合さん、G3・北條の相手はやっぱり…ですよね?(ニヤニヤ

387 ::04/09/08 23:11 ID:XO17QInO
いつもありがとう
同じ4号でも未確認生命体4号にしてあげたいぐらいだよw

388 :名無しより愛をこめて:04/09/08 23:25 ID:XO17QInO
Kフォームとニュージェネレーションライダーの解禁はこのスレ的にはいつ頃がいいかな?
ライダー共闘あたりならすぐにでも参戦出来そうだが

389 :名無しより愛をこめて:04/09/08 23:37 ID:QD+kjWGf
>>386
>G3・北條の相手はやっぱり…ですよね?(ニヤニヤ
たしかに、そうなったらおもしろいですよねw

390 :名無しより愛をこめて:04/09/08 23:44 ID:wgMI/WlB
>>388

ネタバレを防ぐ為にも、劇場版公開から数日・・・15日位までは待つべきじゃないかな?

391 :仮面ライダー銃:04/09/09 04:54 ID:d7Vc2SjG

仮面ライダー銃 『赤と青』

その爪で切り裂かんと襲い来る攻撃を紙一重でかわし、腹に蹴りを叩き込む
たまらず空中に逃げようとする怪物に間髪いれず紅い戦士は銃弾を撃ち込んだ

「逃がさんぞ、アンデッド!」

戦況は有利に傾いていた、アンデットと呼ばれた怪物は単調な攻撃を
繰り返すだけで、そのどれもが空をむなしく切るだけだった
誰の目にも紅い戦士の勝利は揺ぎ無いものに見えた

「ブレイドをギャレンの下に急がせろ」
「えっ!?はい…こちらオペレーターの広瀬です、剣崎君聞こえる?」

しかし、一部始終をモニター越しに見ていた所長の烏丸には
その姿は信頼できるものとして映りはしなかった。

392 :第二話『赤と青』:04/09/09 04:56 ID:d7Vc2SjG

現にあれだけ優勢を誇っていた紅い戦士ギャレンがしだいに押され始めている

「こちらブレイド、広瀬さんアンデッドの位置を教えてくれ」
「南西二十キロよ、急いでギャレンが押されてる」

バイクで疾走する青い戦士ブレイドは指示通りに南西に進路を取り
物凄い速さで駆け抜ける。ギャレンの下へ…仲間の下へと向かって……。

「橘さん?今、剣崎君をそっちに向かわせたわ」
「クッ!必要ない、ここは俺一人で十分だ!!」

その言葉とは裏腹に苦戦するギャレン、さっきまでの流麗な動きは
影を潜め、相手の攻撃をかろうじて防ぐのに、精一杯なのが現状だった。

393 :エンディングも「rebirth」:04/09/09 05:00 ID:d7Vc2SjG

その頃言われた場所へと急行するブレイドの行く手を阻むように
一枚の壁が立ち塞がっていた。

「剣崎君アンデッドはそこの壁の向こうよ待ってて今迂回するルートを探すから」
「急がないといけないんでしょ、そんな時間無いよ」

ブレイドはそう言うと腰のホルダーからカードを取りだしバイクに付いている
ラウザーにカードをラウズする「タックル」機械的な音声が響き
バイクを包み込むように力場が形成される、それに合わせ一気に壁に突っ込んだ。

「ちょっ!?ちょっと待ちなさい剣崎君!」
「ウェェェイ!!」

バイクから生み出される数tにも及ぶ衝撃が壁を押し潰し、そのまま壁を突き破る
壁を抜けた先にはアンデットと戦いを繰り広げるギャレンの姿があった。

394 :名無しより愛をこめて:04/09/09 08:46 ID:fZylFxWz
>>391-393
もしかしてBOARD健在ですか?
BOARDの頃の戦い方って興味ありますよね

395 :名無しより愛をこめて:04/09/09 09:22 ID:fZylFxWz
>>382-383 Gシリーズ集合作者様
続き楽しみにしております

こちらは別線で話出させていただきます
ある意味、競作、頑張りましょう


396 :ライダー共闘・悪の華:04/09/09 09:23 ID:fZylFxWz

最前線ではライダーと敵との果てしなき戦いが繰り広げられていた。
空と大地を埋め尽くさんばかりの、グロンギ、アンノウン、ミラーモンスター、オルフェノクの群れ。
さらにライオトルーパーの大部隊が、ジェットスライガー、サイドバッシャー、
オートバジン、ジャイロアタッカー、らの高性能マシンを駆り、疾走する。
その中で一際高くそびえる鋼の巨人・量産型キングダークの群れ。
まさしく動く山々を思わせる岩石大首領のコピー達の群れ。
天にかかるかような高さの巨人達の群れが、大地を激震させながら歩を進める。
そして人間の理性を失い凶暴な巨獣と化したエラスモテリウムオルフェノクの群れ。
さらに、太古の恐竜や伝説上の架空の生物・ドラゴンを連想させるネオショッカー首領のクローンの群れ。
クローンはハイドラグーンの群れと共にその巨大な翼を広げ空を羽ばたくものいれば、
地を這い、その鋭い凶暴な牙を剥き出しにして唸りを上げているものもいた。

このモンスターと怪人達の大軍勢は、ライダー達が戦う最前線から数十kmに渡り連なっていた。
ライダー達は既に数えきれい程の敵を倒したが、その数は一向に減る気配は無かった。
いやむしろそれどころかその数を益々増やしているかのようであった。

その最前線より離れた数十km離れた所に彼らは居た。
それは遡る事、半日程前。
ライダー達が来る前、彼らは既に集結を果たしていた。


397 :名無しより愛をこめて:04/09/09 09:36 ID:uW1hnx5b
共闘:Gシリーズの作者です。
>>395さんの話が更新中の様なのですが、今日は個人的にちょっと外出したい用事があるので
自分の方も続きをカキコしてしまいたいと思います。

398 :395:04/09/09 09:38 ID:fZylFxWz
>>397
OKです、自分時間ずらして、後にまわします

399 :ライダー共闘・Gシリーズ集合 挿入歌は「DEEP BREATH」:04/09/09 09:49 ID:uW1hnx5b
>>383の続き

4人のGシリーズと、8体のオルフェノク軍団は交戦状態に突入した。

最初に対峙したのは、G4とクロコダイルオルフェノク。
クロコダイルオルフェノクにG4が立ち塞がり、そのまま二人は数瞬、見合う。
「…遅い」
先に動いたG4は、大腿部にマウントしていたGM−01改四式を掴み、クロコダイルオルフェノクに発砲する。
が、その銃撃も、クロコダイルオルフェノクの強靱な皮膚の前では無力だった。「何ッ!?」
クロコダイルオルフェノクからジェイの陰が現れると、G4に言い放つ。「ソンナコウゲキハキカナイ」
高慢な口調に、しかし水城はG4のマスクの下で微笑を浮かべた。
「…フッ、それは面白い。ならこれはどうだ!」
再びGM−01での発砲を繰り返すG4。クロコダイルオルフェノクにはやはりダメージは無い…かのように思われた。

銃弾を弾きながら、ゆっくりとG4に歩み迫るクロコダイルオルフェノク。
だが、突如クロコダイルオルフェノクの腹部が弾けた。
「ナ…ナンダト!?」
「幾ら装甲が厚くても、一点に絞って集中攻撃すれば貫けない事もない」
G4はGM−01を、クロコダイルオルフェノクの腹部のほぼ同じポイントに撃ちこんでいた。
G4システムによる補正と水城の腕が相まったそれは恐るべき命中精度を見せ、
クロコダイルオルフェノクの皮膚を貫くという結果をもたらした。

GM−01を再び大腿部に付け、後ろに置いてあったギガントを構えるG4は、
その場で身体を痙攣させるばかりで動けないクロコダイルオルフェノクにギガントの銃身を向け、言った。
「さっきの弾は神経断裂弾だそうだ。これでもう動けまい」
そしてギガントのトリガーを引いた。直撃を受けたクロコダイルオルフェノクは、青い炎を吹き出しながら崩れ落ちた。

400 :ライダー共闘・Gシリーズ集合:04/09/09 09:52 ID:uW1hnx5b
一方で、G3とセンチビィードオルフェノクも激戦を続けていた。
右手のGS−03で鞭攻撃を受け止める。力比べになるが、これもほぼ互角。
膠着状態のさなか、センチビィードオルフェノクから琢磨逸郎の陰が現れる。
「不思議だ…。僕と貴方とは、他人の様な気がしない」
「私も丁度、そう思っていたところですよ…。
 最も、貴様の様な化け物と同類にされるのは、たまった物ではありませんけどね!」
そう言い放つと、G3はGM−01を左手で構え近距離で乱射する。
「ぐああ!」倒れ込むセンチビィードオルフェノク。
「今です!」GM−01で作った一瞬の隙をついて、G3はGS−03を振り下ろした。


G3−XとG3マイルドは、後方に控えたロブスターオルフェノクを後回しにして、残ったライオトルーバーの掃討にはいった。
GX−05を乱射して、動力部を次々と打ち抜き炎上させていくG3−Xに対し、
G3マイルドは高速で動くジャイロアタッカーにうまく照準が付けられずにいた。
「ああっ!くそッ」
「尾室さん、落ち着いて下さい!」
次々と打ち倒される精鋭ライオトルーバー部隊を見て、ロブスターオルフェノクは
G3−XとG3マイルドの方へ向かってきた。
「尾室さん、新しいのが来ます。そっちは任せました!
 お前の相手は僕だ!」
ロブスターオルフェノクが剣を持っているのを見て、G3−Xはガードアクセラーを手に立ち向かう。
「あ、わ、わかりました!」

401 :ライダー共闘・Gシリーズ集合 挿入歌は「BELEVE YOURSELF」:04/09/09 09:56 ID:uW1hnx5b
今や最後の一体となったライオトルーバーに、G3マイルドの放つGM−01の火線が追いかける。
そして、その一発がジャイロアタッカーの後輪を吹き飛ばす。
ライオトルーバーは高速で走っていたジャイロアタッカーから投げ出され、地面に強く叩き付けられた。
「おおっ…や、やったぁ〜!」初めての敵の撃破に、嬉しさもひとしおの尾室。
だが彼は知らなかった。ライオトルーバーは一度倒してもオルフェノクとして復活する事を。

吹き飛ばされたライオトルーバーの変身が解け、中の人間が現れると、
すぐにライオンオルフェノクに変貌しG3マイルドに襲いかかってきた。
「うわっ、よ、蘇った!?」
GM−01を構える暇もなく、ライオンオルフェノクに張り飛ばされるG3マイルド。
大岩に頭から叩き付けられ、意識が飛びそうになる。それでも右手のGM−01は手放さなかった。
「痛てててて… うわっ!」
意識を持ち直した瞬間、G3マイルドの目には、ゆっくりと自分に迫り来るライオンオルフェノクの姿が映し出された。
慌てて周りを見回すが、他の3人も交戦中、とても助けを求められる状況ではない。
恐怖心に押しつぶされそうになる尾室。しかし。
(逃げちゃダメだ!氷川さんは…どんなピンチの時も絶対逃げなかったじゃないか!)

ライオンオルフェノクが右手を高く掲げると、その手には巨大な剣が一振り握られていた。
尾室は震える手で、GG−02をGM−01の砲身に取り付ける。
そして、ライオンオルフェノクの右手が再び振り上げられた瞬間―
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
火を噴いたGG−02は、ライオンオルフェノクの胸部で炸裂。
胴体に風穴を空けられたライオンオルフェノクは、そこから発した青い炎と共に灰へ帰っていった。

402 :ライダー共闘・Gシリーズ集合:04/09/09 10:00 ID:uW1hnx5b
G3−Xのガードアクセラーと、ロブスターオルフェノクのサーベルがぶつかり合い、火花を散らす。
幾度かの激突の後、二人は後方に飛んで距離を開く。
(こいつ…強いぞ!)なかなか勝機を見出せない氷川が心の中で呟く。
だが、ロブスターオルフェノクはチラリと他の戦闘の様子を見ると、
G3−Xではなく、センチビィードオルフェノクと交戦中のG3の元へ向かった。
「何ッ!?逃げる気か?」

振り下ろされたGS−03は、ロブスターオルフェノクのサーベルによって防がれた。
「な…ッ?」G3は突然の介入者に驚く。
その間にセンチビィードオルフェノクは立ち上がり、なんとか危機を脱する。

「助かりましたよ、冴子さん」琢磨逸郎の陰がセンチビィードオルフェノクに言う。
「それよりここは撤退よ。北崎君もやられたことだし…。
 ジェイの遺灰を持って、一度下がりましょう」影山冴子の陰が現れると、琢磨に進言した。
ロブスターオルフェノクはG3−Xとの好戦のさなか、クロコダイルオルフェノク・ジェイが倒れたのを確認、
このままでは自分たちが不利になると悟ったのだった。
「判りました。ジェイはまだ二つ、命がありますからね」
ロブスターオルフェノクとセンチビィードオルフェノクは、
風で飛ばされてきた、もとジェイだった灰を一掴みすると、そのまま撤退していった。


そして5人のGシリーズチームもまた、オルフェノクらを退けた喜びを噛みしめる間もなく、
いつ終わるかも判らない戦いの続きに向かっていくのであった。

403 :名無しより愛をこめて:04/09/09 10:15 ID:uW1hnx5b
>>401であげてしまって申し訳ないです…。

共闘:Gシリーズは以上です。共闘でまだ出てないライダー居ないかな?と思った時、ちょうど白羽の矢が立ったのがG3とG3マイルドだったのがこのSSの発端です。
基本的にやりたかったのは>>400の前半部分だった訳ですが(笑)、例の二人は生かしておきました。
ライオンオルフェノクの剣は…すいませんオリジナルです。ヤバそうだったら転がってたアクセレイガン・ブレードモードを持っていたと脳内補完して下さい(滝汗)
啓太郎カイザの出る幕が無さそうだったので、別小説で出番倍増・人気沸騰中の尾室(G3マイルド)に倒されることになりました。

それから、
>>395さん、時間譲って貰って大変申し訳ないです。
仮面ライダー銃さん、挿入歌システムを借用しました。
>>250さん、ページ更新お疲れ様です。
レスを下さった皆様、ありがとうございます。G3北條の相手はなんのヒネリもありませんでしたが(^^;
ライダー共闘のプランはもうちょっとあるので、暖まり次第また公開しようかと思っています。

404 :395:04/09/09 11:26 ID:fZylFxWz
>>Gシリーズ集合様
お疲れ様です、次回もお待ちしております

もし他の人と内容、ネタが被ってもあまり気にしないようにしましょう
他の人と同じ事を考えるって結構ありそうですし
いろんなパターンの話があってもいいと思います

↓では仕切り直しで再度


405 :ライダー共闘・悪の華:04/09/09 11:27 ID:fZylFxWz

最前線ではライダーと敵との果てしなき戦いが繰り広げられていた。
空と大地を埋め尽くさんばかりの、グロンギ、アンノウン、ミラーモンスター、オルフェノクの群れ。
さらにライオトルーパーの大部隊が、ジェットスライガー、サイドバッシャー、
オートバジン、ジャイロアタッカー、らの高性能マシンを駆り、疾走する。
その中で一際高くそびえる鋼の巨人・量産型キングダークの群れ。
まさしく動く山々を思わせる岩石大首領のコピー達の群れ。
天にかかるかような高さの巨人達の群れが、大地を激震させながら歩を進める。
そして人間の理性を失い凶暴な巨獣と化したエラスモテリウムオルフェノクの群れ。
さらに、太古の恐竜や伝説上の架空の生物・ドラゴンを連想させるネオショッカー首領のクローンの群れ。
クローンはハイドラグーンの群れと共にその巨大な翼を広げ空を羽ばたくものいれば、
地を這い、その鋭い凶暴な牙を剥き出しにして唸りを上げているものもいた。

このモンスターと怪人達の大軍勢は、ライダー達が戦う最前線から数十kmに渡り連なっていた。
ライダー達は既に数えきれい程の敵を倒したが、その数は一向に減る気配は無かった。
いやむしろそれどころかその数を益々増やしているかのようであった。

その最前線より離れた数十km離れた所に彼らは居た。
それは遡る事、半日程前。
ライダー達が来る前、彼らは既に集結を果たしていた。


406 :ライダー共闘・悪の華:04/09/09 11:27 ID:fZylFxWz

バラのタトゥの女を従えたダグバ。
そしてアークオルフェノクに付き従う村上峡児と、北崎、影山冴子、琢磨逸郎、ジェイらラッキークローバーの面々。
「我らがお前らと共に戦うのはクウガとその仲間と葬る為・・・」バラのタトゥの女は独特の口調でそう言った。
「ええ、それで構いませんよ。我々としてもそれは同じ事です。」村上はそう答えた。
「なんだったら、今ここででもいいのよ、フフッ」景山冴子が横から口を挟んだ。
「へぇっ面白そうじゃない、今ここでやるのも」北崎は目を輝かせる。
「今、ここでですか?それはどうですかね」眼鏡越しに少し挙動不審気味に視線を泳がす琢磨。
ジェイは全く我関せずといった風に犬のチャコと戯れている。
「困りますよ、影山さん、北崎さん、控えてください」村上にたしなめられた冴子は口を尖らせる。
「私、彼女好きじゃないのよね、王に仕える女なんて私とキャラ被ってないかしら?」
「いや被っているのはむしろ私の方でしょう。同じ薔薇系統のようですし。」
村上は冷静にバラのタトゥーの女に視線を投げ掛けた。

「神崎士郎はライダー側につくと決めたようですね」「ですがミラーワールドは我々が押さえています」
「我々はミラーワールドのモンスター創造のメカニズムを突き止めました」
「そして、ミラーモンスターと共に、我々オルフェノクとあなた達グロンギ族を、
ミラーワールドで大量に生み出す事に成功したのです」村上は説明を続けた。
「ミラーワールドでモンスターを生み出すのに時間とコストは掛かりません。」
「今こうしている間も、ミラーモンスター、
そして我々オルフェノクとあなた達グロンギ族の仲間が次々と生み出されていることでしょう」
「我々の戦力は無尽蔵に増え続けるという訳です」村上はそこまで言うと少し間をあけた。
「それに、我々には協力者もいます」

そこから更に離れた、そびえ立つ崖の上。
空中に横になったまま浮かび上がる、『闇の力』の青年の姿があった。
その青年を球体状のオーラーが包み、さらにその周りを彼を守護する者達が取り囲んでいた。
水のエル、地のエル、風のエル、彼らは微動だにせず『闇の力』の青年の傍に立ち尽くしていた。


407 :ライダー共闘・悪の華:04/09/09 11:28 ID:fZylFxWz

「アンデッドの出方はまだわかりませんが、いずれは彼らも合流して来るでしょう」
「我々は彼らと戦わなければならない運命にあるのですから」

村上がそこまで話した時だった。地響きと、空から爆音のような音が、
その常人離れした聴覚に聞こえて来たのは。
やがて彼らの前にその姿を見せる人間達の戦力。戦車をはじめとする地上部隊、戦闘機が空を翔る。
沿岸には空母や巡洋艦などの艦隊が砲撃の準備を行っている。
その数は、おそらくこの国の全戦力を、いやこの国に駐留している某国の戦力をも総動員しているに違いなかった。

「リントも随分と変わったものだな。我らを越えたか?」バラのタトゥの女はその光景にそう呟いた。
「人間達も全勢力を傾けて来ましたか」村上はその光景に薄ら笑いを浮かべる。
「面白そうだね、あれはやっちゃってもいいんでしょ?ねぇ」北崎は再び目を輝かせた。
まるで新しい玩具を手に入れた子供のように。
「人間であれば楽勝でしょう」琢磨はグロンギと戦わずに済んだ事に内心ホッとしていた。
「楽しいパーティーのはじまりにはちょうどいいかしらね、フフッ」冴子もまた笑みを浮かべる。
ラッキークローバーの面々の顔に筋が影のように浮かび上がる。
「それでは我々も少し楽しませていただきましょう」村上のその言葉がはじまりの合図であった。

ローズオルフェノクとなった村上は、人間達の地上部隊へと突進する。
人間達は銃を乱射しこれを向かい打つ。だがローズオルフェノクの速さの前にそれは虚しい音だけを残した。
螺旋の如き渦を巻きながら周囲を舞う薔薇の花びら、その光景は美しくもあった。
だがその薔薇の花びらが持つのは危険な美しさ。
薔薇の花びらが次々と爆発起こし、人間達を、戦車を吹き飛ばして行く。
さらにローズオルフェノクは手のひらから次々と破壊弾を放つ。


408 :ライダー共闘・悪の華:04/09/09 11:29 ID:fZylFxWz

「あら、村上君、張り切ってるじゃない」ロブスターオルフェノクとなった景山冴子はそのサーベルで、
毎分300という目にも止まらぬ突きを見せ戦車を貫き、腕のシェルグラブを戦車の装甲を粉砕して行く。
飛び交う砲弾の中をセンチピィードオルフェノクは、
時速200kmの高速移動でかわしながら、その鞭で戦車の装甲を切り裂く。
クロコダイルオルフェノク・怪人体がその剛腕で戦車を押し潰す。

アークオルフェノクはその滑空可能なマフラーで空に舞い、強力な破壊光弾を乱射し、戦闘機を撃墜する。

「僕も行くよ、見てるだけじゃつまらないからね」
ダグバはバラのタトゥの女にそう言うと、一瞬のうちに戦場へと姿を消して行った。
「リントも運が悪いな。このメンバーでは勝負にもならん」バラのタトゥの女は冷静に戦況を見つめた。

そして爆煙の向こうに大勢の人影が姿を見せる。
だがそれは正確には人ではなかった。
爆煙が晴れて来ると、彼らの姿が徐々にハッキリとしてくる。
「我らにもやらせてもらおう」「ライダー達との前哨戦にな」
ライダー達と死闘を尽くした、組織の歴代の幹部達がそこにはいた。
「この決戦で全てのライダーを一人残らず抹殺してくれよう」

「我々とライダー達の最後の戦いがこれからはじまるのだ」


409 ::04/09/09 11:33 ID:fZylFxWz
敵側サイドを書きたい人はこちらのフォーマットをどうぞ
こちらは悪役連合VS人間の軍事力ですが
幹部、怪人がメインで活躍する話をやりたい人向けです
<ライダーしかいないと倒す相手がいないので急遽考えましたw

410 :ライダー共闘・Justiφ's:04/09/09 13:38 ID:fZylFxWz

バンッという衝突音と共に、ファイズとオーガは吹き飛ばされる。
エラスモテリウムオルフェノクのぶちかましがファイズとオーガに直撃したのだ。
その物凄い衝撃で、ファイズギアとオーガギアは外れ、二人は人間の姿に戻る。乾巧と木場勇次の姿に。
彼らの前に迫るエラスモテリウムオルフェノク。
吹き飛ばされたファイズギアとオーガギアは何処にも見当たらない。
「マズイことになったね、乾君」木場勇次はよろけながら立ち上がる。
「あぁ、マズイな」乾巧もまた片膝をついて立ち上がる。
乾と木場に突進してくるエラスモテリウムオルフェノク。
二人の顔に筋のような影が浮かび上がる。
そして、次の瞬間、二人は灰色をした異形の者へと変身を遂げていた。
ホースオルフェノクとウルフオルフェノクの姿に。

疾走態となり魔剣と盾を手に疾走するホースオルフェノク。
激情体となり飛び跳ねまわるウルフオルフェノク。
ホースオルフェノクは驚異的な脚力で高所、低所を自在に駆け回り、
高所より飛び降り魔剣をエラスモテリウムオルフェノクに振り下ろす。
ウルフオルフェノクは俊敏な動きで撹乱しながら、
全身から生えた剃刀の切れ味を誇る刃でエラスモテリウムオルフェノクを斬りつける。

一際高くなっている絶壁の上から二人の戦いを見つめる影。
「俺達も行くか?」男の声に応える女「はい、私達も、戦いましょう」
「なんだコええのか?」「ちゅーか、俺様がついているから安心しろ」
「あんたもこっち側でいいのか?」男はその場にいるもう一人の男に呼びかける。
だがもう一人の男はヘッドホンをして大音量で音楽を聴いているので聞こえない。
「ちゅーか、人の話ぐらい聞けっつーのっ」
男はもう一人の男のヘッドホンを取りあげ耳元で叫ぶ「行くぞっー!!」


411 :ライダー共闘・Justiφ's:04/09/09 14:03 ID:fZylFxWz

エラスモテリウムオルフェノクの前に苦戦するホースオルフェノクとウルフオルフェノク。
その巨躯の周りを駆け回りながら魔剣を振り下ろすホースオルフェノク。
その巨体の背中に回り噛み付くウルフオルフェノク。
だがエラスモテリウムオルフェノはこれをものともせず、そのカラダを揺さぶり振り払う。
そして落下するウルフオルフェノクにエラスモテリウムオルフェノは光りの棘を放つ。
落下途中の空中で狙い撃たれたウルフオルフェノク。
空中で回転しながら体勢を立て直すがそれも間に合わない。

だがそこに空から超高速で接近する者。翼を広げ翔ぶクレインオルフェノクである。
クレインオルフェノクは空中でウルフオルフェノクを掴み、急上昇して、その光の棘をかわす。

そしてホースオルフェノクの前に姿を現したスネイクオルフェノク。
「海堂、長田さん」驚く木場。「こういう時は、俺様の力が必要だろ?」
そのホースオルフェノク、スネイクオルフェノクの横を八方手裏剣が空を裂き通過する。
スパイダーオルフェノクの八方手裏剣がエラスモテリウムオルフェノクのボディに突き刺さる。
「澤田っ」クレインオルフェノクと共に着地するウルフオルフェノクはその名を呼ぶ。
「みんな、一緒に戦おうっ」ホースオルフェノクのその声はどこか弾んでいるようでもあった。


412 :ライダー共闘・Justiφ's:04/09/09 14:32 ID:fZylFxWz

人々は避難所に集まっていた。モンスターの襲撃により被害を受けた人々は多数。
その正確な数は分からないが、おそらくゆうに数万人の負傷者を出していただろう。
避難所にも傷を負った怪我人達が後を絶たずに運ばれて来る。

真理と啓太郎は避難所でそうした負傷者の手当てをしていた。
もちろん医師などではない彼らに出来る事は限られていたが、それでも何もせずには居られなかった。
真理と啓太郎だけではない、そこには広瀬や虎太郎の姿もあった。
他にも真魚や桜子といったライダーヒロイン達の姿も見られる。
取材に来ていたOREジャーナルの大久保編集長をはじめ、桃井玲子、島田、めぐみらも
取材どころでは無く、人々の介抱に大わらわであった。

「たっくん達大丈夫なのかな?」啓太郎は泣きそうな顔で真理に話し掛けた。
「巧達はきっと大丈夫だよ」「だから今は目の前の事に集中しようよ、ねっ?」
真理も本当は心細く不安だった、啓太郎ではないが今にも泣き出したいような心境だった。
だが真理はそんな気持ちを押し隠して、怪我人達の介抱につとめた。

「真理っ」そんな真理の事を呼ぶ多くの声。
真理がふと顔を上げると、そこには真理がよく知る人々がいる。
真理はその人たちの顔を見ると思わず涙が出そうになった。
一緒にいると誰よりも安心出来て、信頼出来る、
強い絆で結ばれた人たち−流星塾の仲間-そこには沙耶が、里奈が、増田先生が、
西田、神道、犬飼、河内、太田、青沼、新井、麻美、徳本、晴子ら、流星塾のみんなが居た。
「あたし達も手伝うわ」沙耶と里奈は真理の傍に駆け寄った。それに続く流星塾の仲間達。
「ありがとう」真理の目からは思わず涙がこぼれそうになる。

その時さらに意外な人物が彼らの前に現れる「久しぶりだね、みんな元気そうで何よりだ」
流星塾のメンバー全員がその人物を見て一瞬言葉を失った。


413 :ライダー共闘・Justiφ's:04/09/09 15:03 ID:fZylFxWz

エラスモテリウムオルフェノクと戦うウルフ、ホース、クレイン、スネイク、スパイダーのオルフェノク達。
スネイクとスパイダーは伸縮自在な腕を使いエラスモテリウムの背中を這い登る。
スネイクが毒牙で噛み付き、スパイダーは巨大な手裏剣をその背中に突きつける。
クレインが口部から超高周波を発してエラスモテリウムのボディを焼く。
ホースの魔剣がウルフのメリケンサックがエラスモテリウムを打ち砕く。

そこに寄って来るもう一体のエラスモテリウムオルフェノク。
「相変わらずオルフェノク同士仲がいいことで」「草加、そんな事言っている場合じゃないだろ」
もう一体のエラスモテリウムオルフェノクに立ち向かったのは草加カイザと三原デルタだった。
だが、人間の理性を失った凶暴なエラスモテリウムオルフェノクの巨躯の前にどちらも完全に押されていた。

エラスモテリウムオルフェノクと戦うみなの前に一人の男が姿を見せる。
「父さんっ?!」草加と三原はその男の事をそう呼んだ。
それは流星塾で両親を亡くした子供達の父となった花形、その人であった。

花形の元に突進する2体のエラスモテリウムオルフェノク。
花形の顔には筋彫りのような影が現れ、その姿を灰色の異形の者へと変えていく。
「まさか、父さんもオルフェノクなのかっ?!」
ゴートオルフェノクとなった花形は、超高速でこれをかわし、
共鳴振動波を発し2体のエラスモテリウムオルフェノクを吹き飛ばす。

そして草加カイザと三原デルタの前に姿を見せる、一部の流星塾生、木村沙耶、西田、高宮、神道。


414 :ライダー共闘・Justiφ's:04/09/09 15:23 ID:fZylFxWz

「みんなっ、ここは生身の人間じゃ危ないっ!!」三原が叫ぶ。
木村沙耶、西田、高宮、神道の4人はそれぞれ所持していた荷物の中からベルトを取り出し腰に巻いた。
そして沙耶がデルタフォンを、西田、高宮、神道がカイザフォンをベルトに装填する。
『complete』4つの音声が重なり合って、沙耶がデルタに、西田、高宮、神道達はカイザに変身した。

「父さんが持って来てくれたの、新しいベルトを」木村沙耶は驚いている草加カイザと三原デルタに説明する。
「俺達も戦おう」西田カイザの言葉に他の3人は頷いた。

三原はみなとの再会を喜んだが、今はそれどころではなかった。
草加、西田、高宮、神道の4人のカイザと三原、沙耶の2人のデルタ。
「俺は今やっとわかったんだ」「きっとこの時の為に、俺達は父さんのもとに集められたんだって」三原はそう言った。
「真理達、他のみんなは避難所で、怪我人の介抱をしているわ」沙耶は真理たちの事を話す。
「みんなが、今自分に出来る精一杯の事をやっているんだ」西田を後を続ける。
「俺達だけが戦っている訳じゃない」高宮、「みんな戦っているんだ」そして神道。
「よし、みんな、行こう」草加の言葉にみんなは大きく頷いた。

『エクシードチャージ』
沙耶と三原のデルタが宙を舞い、ポインターから放たれる、白色の円錐状のポイント弾が標的を捕捉する。
エラスモテリウムオルフェノクの左右から必殺技の『ルシファーズハンマー』が炸裂する。
続いて4つの黄色い円錐状のポイント弾、草加カイザら4人の「ゴルドスマッシュ」が
前後からエラスモテリウムオルフェノクを突き抜ける。
2つのデルタマークと4つのカイザマークを浮かび上がらせ、燃え上がり砂と化すエラスモテリウムオルフェノク。


415 :ライダー共闘・Justiφ's:04/09/09 15:39 ID:fZylFxWz

もう一体のエラスモテリウムオルフェノクに、ゴートオルフェノクが共鳴振動波を再び放つ。
クレインは超高周波を発してそのボディを焼く。
ホースの魔剣、ウルフの刃が、エラスモテリウムの首を左右から切り裂く。
そこへスパイダーとスネイクの伸縮自在の腕がエラスモテリウムの首に巻きつき、
左右から深い傷を負ったエラスモテリウムの首を引き千切る。
とどめにホースはエラスモテリウムの背に飛び乗り、エラスモテリウムのボディを走りながら切り裂きまわる。
エラスモテリウムはそこでようやく絶命する。炎を上げて灰と化すエラスモテリウムオルフェノク。

エラスモテリウムオルフェノクを倒しはしたが、
乾巧と木場勇次がファイズとオーガのベルトを無くしたのは大幅な戦力ダウンであった。
だがファイズとオーガのベルトを二人に届けてくれる者がいた。
オルフェノクに成り済まし、ベルトを探して来てくれたドルフィンオルフェノクだった。
「ピザ屋のおっさん、済まなかったな」乾巧はそう礼を言った。
「あんたはここで戦うより、避難所の人たちに、上手いピザでもつくってやってくれ」
「避難所のみんなもそろそろ腹が減る頃だろう」巧の言葉にピザ屋のおやじは頷いた。
「ああ、とびっきり上手いピザをみんなに食わせてやるよっ」


416 ::04/09/09 15:42 ID:fZylFxWz
555オールスターズでした
量産カイザの設定は「555正伝・異形の花々」より
デルタは沙耶デルタが見たかったので無理やりだが(滝汗



417 :名無しより愛をこめて:04/09/09 21:17 ID:g9+ecH9e
職人召還age

418 :ライダー共闘・鍬形:04/09/10 04:14 ID:oxXQyx1W
「シデンジザ、クウガ(リベンジだ、クウガ)」
グロンギの蜘蛛種怪人、ズ・グムン・バ。彼は現代に蘇ったクウガに初めて倒された
グロンギである。そのグムンが、かつての屈辱を晴らすべく、怨敵であるクウガに立ち向かった。
「ギブゾ!!(行くぞ!!)」
グムンの怒号が唸るや否や、粘糸がクウガを捕らえ、爪が襲い掛かるがクウガに容易く破られ、かわされてしまう。
二人がかつて戦ったときは、クウガの勝利に終わっている。クウガも、グムンの手の内はほぼ読みきっていた。
しかし、この異常ともいえる環境を考えれば充分ありうる事なのだが、クウガには予期し切れなかった事が起こった。
「ガサガビザ グギソガ(後ろががら空きだ)」
同じグロンギの蝙蝠種怪人、ズ・ゴオマ・グが、クウガの背後から襲い掛かったのだ。
グロンギが人間を襲う場合、ある一定のルールがあった。あるグロンギが人を襲っている間は、他の
グロンギは表立った行動をしない、というルールだ。そのルールの下、クウガはグロンギと一対一の
戦いを行っていたのだ。しかし、今回はグロンギ側もルール無用としたのか、グムンの獲物であるクウガに
ゴオマが手を出してきた。ゴオマの奇襲攻撃に、直撃は免れたもののダメージを受けてしまうクウガ。
「やはり、以前戦った時とはわけが違うって事か……超変身!!」
クウガはすかさず、スピードに優れた青の戦士、ドラゴンフォームに姿を変えた。
グムンは兎も角、ゴオマは飛べる上に比較的素早い。そのゴオマが居る以上、スピードに優れた青のフォームで
戦おうという作戦だ。

419 :ライダー共闘・鍬形:04/09/10 04:15 ID:oxXQyx1W
「青のスピードで、まとめて相手をしてやる!」
陸と空、二人のグロンギの同時攻撃をドラゴンフォームの素早さで流水の如く受け流し、ジャンプキックで
激流の如くゴオマを弾き飛ばす。吹っ飛ばされたゴオマはグムンに激突するも、青のパワーでは大したダメージを
与えられない。
「ゴボデギゾバ(その程度か)」
体勢を整えながら再び立ち上がる二人のグロンギ。しかし、それはクウガが次の攻撃に移るのに充分な時間だった。
「超変身!!」
青のスピードで接近し、近くまで来た所で紫の戦士、力に優れたタイタンフォームに姿を変える。
クウガの電光石火の連続攻撃に、二人のグロンギの反応が追いつかないでいた。無論、慣れない連係プレイをとったために
互いに足を引っ張る形となってしまった要因もあるだろうが。
「バンザド!?(何だと!?)」
「うおりゃあぁぁぁぁっ!!!」
腰に付けておいたビートアクセラーを使い、タイタンソードに変化させる。地割れの如く切り裂く必殺技、カラミティタイタン。
「ガアァァァァッ!!」
古代戦士の意匠を模った文字が浮かび上がり、爆発するグロンギ。グムンはその爆発の中に消えた。三度、地に還ったのだ。

しかしそこにゴオマは居ない。また後ろか、とクウガは振り向くが、ゴオマは居ない。空を見上げるが、空は雲に覆われた空しか見えない。
「逃げられたか、だけど……超変身!!」
鈍重なタイタンフォームではゴオマの相手は不利と考え、クウガは緑の戦士、ペガサスフォームの優れた索敵能力で
ゴオマを探す。しかし、映るのは遠くで戦う他のライダー達。
聞こえるのは戦っている証拠である爆音。雑音の紛れる中である一定の、それも微かな音を聞き分ける。
ペガサスフォームならば、それも可能だ。程なくしてゴオマの居場所を確認、一条刑事からペガサスボウガン用に
受け取っていた拳銃を手に取り、ペガサスボウガンに変形させる。
「……そこかっ!!」
ペガサスボウガンから発射された空気の弾丸が、疾風の如くゴオマを射抜く。
しかし、その姿は消えるだけで、古代戦士の文字も浮かび上がらない。

420 :ライダー共闘・鍬形:04/09/10 04:17 ID:oxXQyx1W
「どういう事だ……?」
仕留め損ねたか?とクウガが疑問に思った瞬間、黒い影がクウガに飛び掛る。倒したはずのゴオマだ。
「どういう事だ……これは!?」
あっという間にねじ伏せられるクウガ。ペガサスフォームの欠点、接近戦に弱いという欠点を突かれたのだ。
ねじ伏せたクウガを見下す形でゴオマが自慢げに語る。鏡の世界の力だ、と。
「ボグギグボドロゼビス(こういう事も出来る)」
おもむろに取り出した金属片―――ダグバのベルトの破片。かつてゴオマはこれの力でクウガを凌駕するほどの力を手に入れる事に成功したが、
その反動で衰弱死した、諸刃の剣ともいえる強化アイテムである。ゴオマは、そのダグバのベルトの破片を己の身体に取り込んだ。
「グオォォォォォォッ!!」
身体がダグバのベルトの力で変化する。その姿はさらに禍々しいものになった。さらにゴオマは、一枚のカードと、小さな機械を取り出す。
「ログギヂゾリゲデジャス バガリボヂバサ(もう一度見せてやる、鏡の力)」
小さな機械にカードを差し込むと、周囲に無機質な声が響き渡る。
『TRICKVENT』

突然、ゴオマの姿が二人、三人にと増える。
「これは……まさか、さっき倒した奴も!」
「ゴグギグボドザ(そういう事だ)」
先刻、クウガがペガサスボウガンで仕留めたゴオマは、このトリックベントで生み出された偽者だったのだ。
「ゴセビデビザバギ ボンゾボゴゴラゲボガギゴザ クウガ!(俺に敵は無い。今度こそお前の最後だ、クウガ!)」
三体のゴオマ究極態が、クウガに飛び掛る。クウガもペガサスフォームからマイティフォームに変身するが、三対一では分が悪い。
徐々に追い詰められていくクウガ。そこに再び、無機質な声が響き渡る。しかし、ゴオマの使った物とは異なる声だ。
『スコープ』『バレット』
銃撃をうけるゴオマ。どうやら本物に当たっているらしく、ゴオマが苦しみのうなり声を上げる。
「ザセザ!?(誰だ!?)」
そのゴオマの呼びかけに答えるようにバイクのエンジン音が響き渡る。仮面ライダー……クウガの援軍。
赤いバイクを止め、降りて歩いてくる者はクウガと同じ赤い戦士……仮面ライダーギャレン。
「あなたは……」
「俺は仮面ライダーギャレン。ここは俺に任せろ!」


421 :ライダー共闘・鍬形:04/09/10 04:19 ID:oxXQyx1W
仮面ライダー。それは間違いない解答である。しかし、クウガにとってギャレンは、かなり近い存在に思えた。
それはギャレンが古代の戦士ではなく、クウガと同じ、クワガタをモチーフとしたライダーだからである、という点が大きい。
「クウガビビダジャヅ ゴセボジラゾグスバ!(クウガに似た奴、俺の邪魔をするな!)」
クウガを叩き伏せ、ギャレンに目標を変える三体のゴオマ。
「分身ならば……こちらにも手はある!」
ギャレンは自分の銃―――ギャレンラウザーからカードを三枚取り出す。そして、一枚ずつギャレンラウザーに読み込ませていく。
『ドロップ』『ファイヤー』『ジェミニ』
『バーニングディバイド』
「はぁっ!!」
クウガの危機を救った時に響いた声と同じものだ。空中で回転しながら分身した二体のギャレンが、それぞれ二体のゴオマに
炎のキックを浴びせる。ゴオマ本体に致命傷を負わせる事は出来なかったが、ゴオマの分身は二体とも消滅する。
「ゴセボヅンギンガ……(俺の分身が……)」
「これで形勢逆転だ。今度からカードは慎重に選べ」
ギャレンのその言葉に吹っ切れたのか、ゴオマは素早い動きで接近戦を仕掛けてきた。エルボーブレードがギャレンを切り裂こうとしたとき、
クウガが割ってはいる形になりゴオマの攻撃は阻止された。

「お前、もう動けるのか?」
「はい、あの程度ならどうって事無いですよ。だって俺……クウガですから!」
威勢良くギャレンに応え、サムズアップをしてみせる。そのクウガにサムズアップを返すギャレン。
「ビガラサ……ボソギデジャス!ビザンゼジャス!(貴様ら……殺してやる!刻んでやる!)」
分身を失い、挑発までされたゴオマ。逆上して再び襲い掛かってこようとする。
究極態のゴオマといえど、二人の仮面ライダーを相手にしている事、冷静さを欠いている事からクウガ・ギャレンの連携の前に
押され気味となっていた。ゴオマを追い込んだ二人のライダーは、とどめの段階に入ろうとしていた。
「赤の金の力なら!!」
『アブソーブクイーン』『フュージョンジャック』
決着を付けるべく、クウガは金の力―――ライジングマイティフォームへと超変身を遂げ、ギャレンもラウズアブソーバーを使い
金色のジャックフォームへと姿を変えた。

422 :ライダー共闘・鍬形:04/09/10 04:20 ID:oxXQyx1W
ゴオマは気押されながらも、飛び上がって二人の赤と金の戦士に突っ込んでいく。
『バレット』『ラピッド』『ファイヤー』
『バーニングショット』
待っていたとばかりにギャレンも飛び上がり、ゴオマめがけてギャレンラウザーから火炎弾を連発する。
ゴオマはバーニングショットをまともに喰らう形になったが、究極態の耐久力のお陰で倒されるまでには至らなかった。
「おおりゃあぁぁぁぁっ!!!」
しかし、ボロボロのゴオマを見逃すことなく、クウガのライジングマイティキックが繰り出される。
「ゴセバ……俺は今に……お前たちを……!!」
ギャレンのバーニングショットと、クウガのライジングマイティキック。二つの炎の技を受け、ゴオマは爆発四散した。


戦いを終え、次の敵に備え暫し休息を取るギャレンとクウガ。ラウザーのエネルギーと、アークルの力を補充する意味合いも兼ねて。
「未確認が、徒党を組んで襲ってくるなんて……それに、俺が戦ったときはあんなカードは使わなかった」
「この戦いは俺達が今まで経験した物とは違う、とてつもないスケールの物だ。
 だが五代、仲間ならこちらも奴らに負けない、心強いライダー達がいる」
「そうですね。俺達が戦わないと、みんな笑顔を見せる事なんて出来ませんよ
 ……あ、橘さん。曇っている空、少し晴れてきましたよ!」
二人が空を見上げると、立ち込めていた雲は少しだが晴れていた。それは、この戦いに僅かながらの希望が見えた、という事なのだろうか。
しかし、その空の下には再び不穏な影が立ち込め始めていた。
「橘さん、また凄い数ですね」
「ああ、だが俺達は絶対負けられないんだ」
(桐生さん……小夜子……安心してくれ。たとえどんな奴が相手でも、俺はもう恐れない)
(一条さん……みんなの事、よろしくお願いします。俺もみんなを守るために戦いますから)
((だから、見ていてくれ……俺の……))
「「変身!!!!」」
戦場に再び、二匹の赤いクワガタが舞う……

423 :250:04/09/10 04:21 ID:Md+8j5FA
416迄UPしました。
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html
>仮面ライダー銃  橘さん、やっぱりヘタレるのか…でも、ダディはそこがイイ!
>悪の華  やっぱり、怪人あってのライダーを再認識。
>Justiφ's  サイガは?サイガはどこだー。いえいえ、西田君の勇姿を再び見れてウレシイ。


424 :ライダー共闘・鍬形:04/09/10 04:26 ID:oxXQyx1W
以上、処女作でした。ちゅーか無駄に長いし……
「グムン氏ぬの早杉」とか「クウガとギャレンなんて捻りのないコンビ」とか
「タイタンフォーム強引杉」とか「あんな絶えずどんぱちやってる所で変身解くな」とか問題ありますが
楽しんでいただけたら幸いです。

因みに、ゴオマがトリックベント使ったのは某AAスレでダークウイングがゴオマだったから


……ってのは冗談ですが、敵側もMWの力を使える、とあった>>406での設定を早速使わせていただきました。
こんな形で使ってしまって恐縮です。では再びROMに戻ります。お目汚し失礼しました。

425 :名無しより愛をこめて:04/09/10 07:34 ID:s2/tM9mT
みなさまお疲れ様age

426 :名無しより愛をこめて:04/09/10 10:07 ID:dhScl+a/
>>424 共闘・鍬形
丁寧な文章でいいですよ
クウガのフォームチェンジ、トリックベント対ジェミニ、など
戦術性の高い戦闘シーンも好みです

面白いシーンを書く為に、設定は多少目をつぶるという企画なのでw
敵がアドベントカード使うのもアリじゃないですかね

俺はJoJoみたいな戦術性の高い戦闘シーンをライダーでやってみたい

427 :名無しより愛をこめて:04/09/10 10:37 ID:QAmIX8mG
分身対決おもしろカッコ良かったです。

ただ1コ気になったんですけど(ROMのみの自分言うのもなんですが)
これから敵がアドベントカードを使う場合は、トリックやフリーズなど
契約モンスターの力が直接必要じゃ無い物に限ると良いのではないかと・・・。

428 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/10 15:13:14 ID:NzBxhdBc
【2007/7/7/11:22 港区・浜松町】


「撃てぃ!」
 
 ダダダダダダダダダダダン!
 ダダダダダダダダダダダン!
 ダダダダダダダダダダダン!
 ダダダダダダダダダダダン!
 ダダダダダダダダダダダン!

 北條の指示で一斉に『GRX−07』を発射するα小隊。
 瞬く間に射線上にいたズ・メビオ・ダ、ズ・ジャモル・レ、ズ・ミウジ・ギなど、合計8体の未確認生命体が蜂の巣となり、息絶えていく。
 だが、その場にいた全ての未確認生命体を倒すには至らない。数体の未確認生命体が、弾幕から逃げ延びたのだ。
「4体残りました!」
 永瀬の言葉と同時に、生き残った未確認生命体4体がα小隊、そしてクウガへと向けて突進してきた。
 その4体はズ・ザイン・ダ、メ・ビラン・ギ、メ・ガドラ・ダ、そしてメ・ガリマ・バ。
 いずれも先程蜂の巣となった者達より、格上の存在だ。
「この野郎!」
 
 ダダダダダダダダダダダン!

 近づかせまいと『GRX−07』で威嚇射撃を行う宮田。弾丸が地面を穿ち、ガリマ達の動きを一瞬止める。
「うぉぉぉりゃぁっ!!」
 その隙を突いて、クウガが必殺の『マイティキック』をガリマに叩き込んだ。
「ガハァッ!」
 咄嗟にガードしたものの、強烈な衝撃に吹き飛ぶガリマ。そのままクウガとの戦闘が開始された。

429 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/10 15:14:22 ID:NzBxhdBc


 仮面ライダーアギト外伝:第3話『アギト』


「ボソギデジャスゾ…クウガ!(殺してやるぞ…クウガ!)』
 手に持った双刃の大鎌を振るい、クウガに迫るガリマ。
 連続で放たれるその斬撃は、どれも必殺の威力を持ち、直撃を受ければクウガであってもただでは済まない。
 その事を理解しているのか、クウガも回避に専念しながら素早く周囲の状況を確認し―
「はぁっ!」
 一瞬の隙を突いて、ジャンプで距離を取る。そして―
「超変身!」
 近くに転がっていた鉄パイプを手に、その姿を変えた。
 『流水の如く邪悪を薙ぎ払う戦士』クウガ・ドラゴンフォームへと!
 鉄パイプを変化させた必殺の武器『ドラゴンロッド』を手に、ガリマへと向かっていくクウガ。

430 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/10 15:14:55 ID:NzBxhdBc

 ガキン!
 ガキン!
 ガキン!

 ロッドと大鎌がぶつかりあい、火花が散る。
 一撃の威力に勝るガリマと技量に勝るクウガ。文字通り互角の勝負を繰り広げる両者だったが、その均衡がついに崩れた。
「うぉりゃぁ!」
 クウガの一撃が、ガリマの大鎌を捉えたのだ。一撃を受け、刃の部分が粉々に砕け散る大鎌。
 攻撃は止まらない。そのまま流れるようにガリマの手首に一撃を叩き込んで、大鎌を地面に落とすと―
「おりゃぁ!」
 ガリマの喉と鳩尾に連続突きを、さらに回転して遠心力を加えた一撃を側頭部に叩き込んだ!
「グハァ!」
 クウガの連続攻撃を受け、吹き飛ぶガリマ。何とか立ち上がるものの―
「うぉぉぉりゃぁっ!!」
 追い打ちとして繰り出された『スプラッシュドラゴン』をまともに受け―
「ボ、ボンバボドゼ…(こ、こんな事で…)
 断末魔の呟きを最後まで綴る事も出来ずに爆発した。

431 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/10 15:16:06 ID:NzBxhdBc
「もらったぁ!」 
 時同じくして、宮田の繰り出した超高周波振動ソード『GSX−03』の一撃が、ビランを―
「くらえぇっ!」
「発射」

 ズガガガガガガガガガガッ!
 ズガガガガガガガガガガッ!

 穐山と竹内が同時発射した『GXX−05』の超硬金属ハイメタル製特殊撤甲弾が、ザインを―
「これで最後だ」
「チェックメイト」
 北條と永瀬が放った『GBX−08』が、ガドラをそれぞれ葬った。

432 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/10 15:18:55 ID:NzBxhdBc
すいません、今回はここまでです。
第3話自体はまだまだ続くので、もう少しお付き合いください。

なんとか、職場から書き込み出来そうなので、隙を見て少量ずつでも書き込めればと思っています

433 :名無しより愛をこめて:04/09/10 18:36:15 ID:dhScl+a/
↑職場乙〜見つからないように気をつけてw

ドラグシールドを持ったドラゴンオルフェノクとか
シェルでディフェンス使うクラブオルフェノクとか見たいような気もするがw
職人さんにおまかせかな、その辺の判断は


434 :名無しより愛をこめて:04/09/10 22:26:42 ID:s2/tM9mT
ageてみるか?

435 :クウガ新説 新生-05 天才、小沢:04/09/10 23:34:27 ID:kt475MjW
[同日12:00 G5ユニット整備室]
G5一号機の大破を受け、オペレーターは二号機と三号機の戦闘プログラムの
強化をしていた。二号機と三号機の修理は90%程度が終了し、
あとはAIプログラムを書き換えるだけだった。

一号機はAIプログラムと、メイン回路の傷は浅く、修理自体は5日程で
終了するらしい。しかし、装着員の傷は深く、全治三ヶ月から四ヶ月の大怪我を
負ってしまった。

この事態を受け、急遽小沢澄子が捜査本部へ召集された。
小沢は早速、G5のAIプログラミングにかかった。小沢は常人には理解できない、
難解なプログラムをすさまじい速度で打ちはじめた。

一時間後、小沢はいったん作業をやめ、装着員を呼び、最終調整に入った。
どうやらAIプログラムと装着員との同調バランスは絶妙のもので、
『前より体の負担が減った』と装着員は口をそろえていった。

小沢はすぐさま、すべての武器の改良を始めた。

すべての作業を終えた時には午後9時を回っていた。
これで現段階で一号機が出撃不能という点を除けば、大幅な戦力アップとなった。


小沢が加わり、G5ユニット全体の士気も上がったような気がした尾室だった。

436 :クウガ新説 新生-06 対策会議:04/09/10 23:35:13 ID:kt475MjW
[同日同刻 捜査本部]
今度は未確認生命体が増殖することを知った捜査本部は、
捜査方針の改善を迫られていた。

未確認生命体が残した灰の鑑定結果を見て、一条は驚愕した。
それは明らかに未確認生命体の体組織とは違っていた。

「現場に残された灰を鑑定したところ、この灰は我々人間と近い成分で
 構成されている未確認生命体とは異なました。」

本部長が「その成分で構成されている物は何か」と問う。

「………鉄くずだと思われます。灰の中にごく小さな金属片が
 混ざっており、それは酸化した鉄、つまり錆である可能性が高いと
 いう結果が出ています。」

本部長は「馬鹿なことを言うな」と憤慨した。しかし、一条にはこれが
真実であることは安易に想像がついた。なぜなら、五年前確かに彼らは
自らの装着品を分子・原子レベルで再構成し、剣などの武器としていたからだ。

一時間後、本部長もようやくこの事実を本当の事として捉えた。
しかし、この会議では特に対策をとることもできず、終了せざるを得なかった。

捜査本部の『四号がいてくれたら』という思いはさらに強くなっていった。

437 :名無しより愛をこめて:04/09/10 23:35:52 ID:kt475MjW
[同日13:00 関東医大病院]
椿は五代の病室にいった。病室に入ると、椿は五代の異変にすぐ気づいた。

いくら五代が若いといっても、完治するにはまだ一週間は時間が必要なはずだった。
しかし、五代の様子を見るととっくに完治している、いや、そもそも怪我をしていない
ような感じがしたからだ。

椿はすぐさま五代の体を検査し始めた。

数時間後、椿は結果を見ながら五代に話しかけていた。

「五代、明日退院していいぞ。怪我も完治した。」
「いきなりですねぇ、椿さん」
「…実はな、この結果を見る限り、お前の腹の石はまた輝きを取り戻したようだ。
 神経も腹部と右足を中心に発達してきている。
 やっぱり監察医としてお前の体を解剖してみたくなったよ。
 ただな、これは石の『戦え』という意志ではない。それに、石自体には少し傷が残ってる。
 絶対にやつらとは戦うな。」
そういうと椿は立ち去った。一条に電話をするそうだ。

椿が立ち去ると、五代はベットに横になり、青空を見つめていた。

五代の心はすでに固まり始めていた。

438 :クウガ新説 新生-08 退院:04/09/10 23:36:59 ID:kt475MjW
[2005年8/12 10:00 関東医大病院]
五代は退院の準備も終わり、迎えに来るという桜子を待っていた。
荷物をまとめ、病室を出て暫く歩くと、小学生くらいの男の子が
寂しげな姿をしてたっていた。

五代は荷物の中からいろんな物を取り出し、五代の持つ2000の技のひとつである
ジャグリングをはじめた。最初は無関心だったその子も次第に心を開き、
楽しげな表情をしていた。


話しを聞くと、どうやらその子は早くに父親を亡くし母親が入院していて、
祖父母と共に暮らしているが、とても寂しい思いをしているようだ。

また、近々外出許可が下りるらしいのだが、一日で別れるのがつらいらしい。

その後も五代はその子の相談を受け続けた。

瞬く間に時間は過ぎ、時間は11時を回っていた。

桜子が五代の所へくるまで、二人の会話は続き、五代は少年に別れを告げて
病院をあとにした。

439 :クウガ新説作者:04/09/10 23:41:32 ID:kt475MjW
どうも新説作者です。最近あまり時間が取れなくてあまりかけてませんが、
日曜日か月曜日には「三話 新生」の続きが書き込みできそうです。


あと、437のタイトルは『新生-07 完治』です。たまにタイトルつけるの忘れてしまう……orz

440 :250:04/09/11 12:53:04 ID:pkEbcrK2
SS職人の皆様、ゴクロウさまです。
439迄、UPしました。

441 :アギト外伝 ◆aG3gqUWFnw :04/09/11 15:51:06 ID:riRh2/IX
【2007/7/7/16:12 警視庁・G5ユニット詰め所】


「冗談じゃないっすよ!」
 宮田の不機嫌極まりない声が詰め所に響く。
「まあまあ、宮田君…とりあえず、落ち着こう」
 頼りなげに宮田をなだめる尾室。だが、こんな事で宮田の機嫌が良くなる訳もない。
「未確認の出現は日に日に数を増してる! 今日だってもう3回出動してる! 悔しいけど、こっちは後手に回っているんですよ! 完全に!!」
「うん、それはわかってるよ…」
「五代さんも協力してくれているけど、慢性的な戦力不足! 装備は幾らあったって足りない位なのに、なんで上は予算の事しか考えていないんですか!!」
 近くの机に拳の跡が出来るほど殴りながら叫び続けた宮田が、ようやくここで一息ついた。
 その迫力に周囲にいたメンバーも完全に気圧されてしまい、尾室に至っては半泣きになっている。
「み、宮田君の言う事は…た、確かに正論なんだよね。で、でも…正論だけではやっていけな―」
 尾室の言葉はここで止まった。宮田の刺すような眼光に圧倒されたのだ。
 何度も言うが、尾室のほうが上官なのだから、毅然とした態度を取ればいいのである。が、この男の性格では無理と言う物だった。

442 :732:04/09/11 15:52:30 ID:riRh2/IX
【2007/7/7/16:12 警視庁・G5ユニット詰め所】


「冗談じゃないっすよ!」
 宮田の不機嫌極まりない声が詰め所に響く。
「まあまあ、宮田君…とりあえず、落ち着こう」
 頼りなげに宮田をなだめる尾室。だが、こんな事で宮田の機嫌が良くなる訳もない。
「未確認の出現は日に日に数を増してる! 今日だってもう3回出動してる! 悔しいけど、こっちは後手に回っているんですよ! 完全に!!」
「うん、それはわかってるよ…」
「五代さんも協力してくれているけど、慢性的な戦力不足! 装備は幾らあったって足りない位なのに、なんで上は予算の事しか考えていないんですか!!」
 近くの机に拳の跡が出来るほど殴りながら叫び続けた宮田が、ようやくここで一息ついた。
 その迫力に周囲にいたメンバーも完全に気圧されてしまい、尾室に至っては半泣きになっている。
「み、宮田君の言う事は…た、確かに正論なんだよね。で、でも…正論だけではやっていけな―」
 尾室の言葉はここで止まった。宮田の刺すような眼光に圧倒されたのだ。
 何度も言うが、尾室のほうが上官なのだから、毅然とした態度を取ればいいのである。が、この男の性格では無理と言う物だった。

443 :732:04/09/11 15:55:34 ID:riRh2/IX

 その時― 

「少しは、気が済んだか」
 宮田を止める者が現れた。隊長である北條義人が、詰め所に戻ってきたのだ。
「隊長…」
「前にも言った筈だぞ。尾室さんに文句を言っても仕方がない…とな」
「…すいません」
 北條に咎められ、謝罪する宮田。先程までの迫力が嘘のようだ。
「だが、宮田の…いや、ここにいる全員の気持ちもわかっているつもりだ。現状を打破する為にも、より一層の装備の充実、強化が必要である事に否定する余地は無い」
 北條の言葉にα小隊全員が頷く。そして―
「尾室管理官、御苦労をおかけするとは思いますが、上層部に対しての要請をよろしくお願いします」
 その言葉に尾室も思わず頷いてしまう。これではどちらが上官かわからない。
 影で『北條義人警部補がα小隊の影のボスだ』と噂されているが、あながち嘘ともいえないだろう。
「ところで、隊長は今までどちらに?」
「ああ、情報交換だ」
 新井の言葉にそう答えると北條は、詰め所の入り口に立っている一条と氷川に視線を送った。

444 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/11 15:57:43 ID:riRh2/IX


「では、クローン生産施設、未確認の潜伏先、共に確定には至っていないのですか?」
「ええ、生産施設は5ヶ所にまで候補を絞ってはいるのですが…まだ、特定にまでは」
「潜伏先に関しても同様です。過去の未確認生命体の潜伏先などから、予想される地域や建造物を虱潰しに探してはいるのですが…」
 北條の言葉に申し訳なさそうに答える一条と氷川。
「α小隊のほうで、何か新しい情報は?」 
 今度は一条が北條に問いかける。だが―
「目新しい物は特には…出現する地域、数、時間に至るまですべてがバラバラ。法則性の欠片も見出せません」 
 こちらの方も進展は見られなかった。
「今我々に出来る事は、迅速に現場へ向かい、被害を最小限に食い止める事…悔しいですが、それだけです」
 そう呟き、冷めてしまったコーヒーに口をつけ、背後に目をやる北條。そこには―
「いやぁ、五代さんが差し入れ持ってきてくれて、助かりましたよ。朝飯以来何も食べてなかったから」
「まったくだね。いつ未確認が出るかわからないから、食事にも行けなかったし…」
「『ポレポレ』でしたっけ? 五代さんのお店、絶対食べに行きます!」
「………(コクコク)」
 五代が持ってきた差し入れのサンドイッチを、物凄い勢いで胃袋に収めていく宮田達の姿があった。
「あの4人…いや新井と遠藤も入れて6人は、本当に良くやってくれています。あいつらがいなければ、被害者は倍以上に増えていたでしょう…」
 ここまで言うと北條は一旦言葉を切り―
「ですが、我々の力は情けない事に、五代さんには及ばない…一定の力量以上の未確認に対しては、五代さんに頼らざるを得ないのが現状です。更なる装備の充実、強化が必要なのですが…上層部は予算の事しか気にしていない」
 そう、静かに呟いた。


445 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/11 16:03:13 ID:riRh2/IX


「氷川君、さっきから何かを考えているようだが…」 
「はい…」
 詰め所からの帰り道、一条にかけられた氷川は、思いつめた表情でそれに答えた。
「戦力不足…北條警部補はそう言ってらっしゃいましたね」
「ああ、それが何か?」
「2人知っています…」
「知っている?」
「五代さん、クウガに匹敵する力を持っている人を…2人知っています」
「…まさか」
「今、私が考えている事は、警察官として最低の事だと思います。ですが、G3−Xがない今の私には、状況を変える方法が、これしか思いつかないんです」
 悲痛な表情で、言葉を搾り出す氷川。そんな氷川に一条は―
「氷川君が行おうとしている行為が正しいかどうか、それを判断する事は私には出来ない。だが、今は個人がやれる事を精一杯やっていくしかないと思っている」
 そう言って、先に歩き始めた。
「北條警視には、私が上手く説明しておく」
 そう言い残して…
 氷川はそんな一条に一礼すると、今までとは反対の方向へ急ぎ足で進みだした。

446 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/11 16:06:16 ID:riRh2/IX
すいません、今回はここまでです。
次書き込めるとしたら、月曜の昼ごろでしょうか?

ぶつ切りの投稿で申し訳ないです

447 :名無しより愛をこめて:04/09/11 21:56:18 ID:16HY6hq0
age

448 :仮面ライダーギャレン:04/09/11 22:35:53 ID:9OnSxfC/

仮面ライダーギャレン 銃 『封印』

自分の意志で俺はライダーになった…

「闘え、橘」託された思いを胸に…

「橘君」人々の明日を守るため…

たとえこの身が恐怖に怯えていようとも……恐怖?

オレガキョウフニオビエテイル?

「橘さん!」
「剣崎!?」

ギャレンに掴み掛かろうとしているアンデッドにぶつける様に
バイクを走らせるブレイド、その動きに気付き即座に翼を広げ後退するアンデッド
それに合わせバイクを降りて、ブレイラウザーを抜き放ち斬りかかる。

449 ::04/09/11 22:37:19 ID:9OnSxfC/

「俺は…」

ギャレンとなって闘う様になってからまとわり付く負のイメージ
それは変身をするたびに強く、明確なものとなっていく
しかもそれが頭に浮かぶたびに体の反応が鈍り動きが悪くなる
まるで何かに体を蝕まれる様に、けれどその考えを振り払う様に
ギャレンもアンデッドへと向かっていくのだった。

「ウェィッ!?」

アンデッドがかん高い奇声を上げると、体から無数のコウモリが生み出される
斬りかかろうとしていたブレイドはそのコウモリの大群に押しやられ
後退を余儀なくされていた、その姿を尻目にギャレンが駆け抜ける
飛び交うコウモリを的確に撃ち落し、アンデッドに銃弾を叩き込む。

「手を出すな、こいつはお前の敵う相手じゃない」

目線をアンデッドから逸らす事無く後ろのブレイドに対して語りかけるギャレン
その手には二枚のカードが握られていた。

450 :挿入歌も「rebirth」:04/09/11 22:38:24 ID:9OnSxfC/

「ドロップ」「ファイア」
「バーニングスマッシュ」

すばやくギャレンラウザーに二枚のカードをラウズする事によりコンボを完成させる
無造作に空中に放たれたカードがエネルギーとなりギャレンの体に吸い込まれる。
両足にみなぎる真っ赤な力で天井付近まで飛び上がり、空中で体を捻りながら
銃撃で怯んでいたアンデッドに燃え上がる右足を叩き込んだ。
アンデッドは蹴られた箇所から霧状の何かを噴き出すとベルトのバックルを開かせる。

「ダイヤのエイトか面白い」

着地した位置からその姿を眺め、満足げにそうつぶやくと
何も描かれていないカードを取り出しアンデッドへと投げ付ける
カードはアンデッドに突き刺さると、霧状の血液の様な物等すべてをその中に封印する
アンデッドがカードの中に取り込まれ姿を消すとギャレンの下へと吸い寄せられる様に
戻ってくるカード、その中には封印したバッドアンデッドの姿が刻まれていた。

                      第三話 『封印』 終 第四話へ続く

451 :420:04/09/12 13:39:21 ID:aXSljkN+
450迄UPしました。
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html


452 :名無しより愛をこめて:04/09/12 22:23:58 ID:NXJaXQ63
ライダーとキカイダーの共闘はこのスレ的にはどう?
ダブルライダー2004でキカイダー出す話を思いついたんだが
だめなら『特撮キャラで、ちょっとしたストーリーを描くスレ4』にもっていくんだが


453 :名無しより愛をこめて:04/09/12 22:25:10 ID:NXJaXQ63
そろそろgaeとくわ

454 :名無しより愛をこめて:04/09/12 23:11:05 ID:1v0c36b+
>>452
蟻。
ガンガン書いてうpして頂戴!

455 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/13 10:44:37 ID:3CMOonF8

都会の喧騒、街の雑踏。せわしなく行き交う人々。
池袋西口公園。何処からか聞こえて来るギターの音色。
その音色はせつなく、どこか悲しげですらある。
だが決して暗いという訳ではない。せつなさの中にも暖かみを感じさる、そんな音色だ。
機械などでは出せない情感溢れるギターの音色。

公園の植え込みの端に腰を掛け、ギターを弾いている青年。
見た目は茶髪に長い髪のごく普通の若者だ。
青年は目を閉じギターを奏でることだけに心を傾ける。
青年のギターに足を止め、耳を傾ける人も居た。
だがその青年はパフォーマンスでギターを弾いているという様子も無く、
人々の反応に興味を示すでも無く、ただギターを弾き続ける。
それは自分の為にだけギターを弾いているようでもあった。

「あんた、ギター上手いね?」誰かが青年に声を掛けた。
青年は閉じていた目を開きその声の方をを振り返る。ギターを奏でるその手は止まらない。
声を掛けたのは、近所の高校の制服を着ている少女だった。
白いベストにミニスカートのよくある制服を着ている少女だ。
「ありがとう」青年は少し微笑みながら少女に礼を言った。

少女は青年の横で黙ってギターを聞いていた。
「あんた、名前は?」しばらくしてから少女は青年に再び質問した。
「ジロー」青年はギターを弾きながら優しい声でそう答えた。
「苗字は?」少女は不満そうに口を尖らせる。
「苗字?・・・・・・はないな」「僕はつくられた時からずっとジローと呼ばれているから」
「??」理解に苦しんだ少女は眉をひそめる「本名は名乗りたく無いってこと?」
「つくられた時って、それなんかエッチっぽくない?」少女はそう言うとすぐに無邪気に笑った。
「そういう意味じゃないんだけどな」少女の笑い声につられてジローもクスリと笑う。


456 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/13 10:45:25 ID:3CMOonF8

「君の、名前は?」今度はジローが少女に問う。
「う〜ん、じゃぁねぇっ、あたしはハンペンっ」少女は笑いながら答える。
「ハンペン?」ジローは不思議そうにその名を繰り返した。
「親父のあだ名だよ。親父は私立探偵やってるんだけどさぁ。みんなにそう呼ばれてる。」
「おかげで娘のあたしまで友達にそう呼ばれちゃってんだ」少女は再び無邪気に笑う。
「あんたがジローって呼び名なら、あたしはハンペンだよ」少女は何処か嬉しそうだ。

「あんた、ギターがよっぽど好きなんだね?」「ずっと弾いてる」
少女はジローがギターに夢中になってる訳を尋ねた。
「ギターを弾いていると、僕が人間に近づいているような気がするんだよ」
「ギターが僕に人の心を与えてくれる」ジローはギターを弾く事を止めない。
「??」「あんた変わってるよね?」
「今まで引き篭もりだったとか?」「それともちょっと電波入ってる?」
少女はそう言うと無邪気に笑う。少女に全く悪気は無い。もともと口が悪い性分なのだ。

「あんた、いつもここでギター弾いているの?」再び少女はジローに尋ねる。
「そうだね、ずっとここにいるよ、最近は」ジローは優しい声で答える。
「最近、あたしの学校の子達が、ここで行方不明になってんだけど」
「あんた、何か見なかったかな?」少女の問いにジローは首を横に振る。
「すまない、わからないな」「そっか」
「でも、あまり危険な事には関わらない方がいいんじゃないかな?」ジローは少女に忠告する。
「ほら、これでもあたし探偵の娘だからね」「行方不明になった学校の友達探してんだっ」
少女は明るくそう言うと立ち上がった。
「ありがとう、ジロー」「またジローのギター聞きに来るよ」
ジローに手を振りながら去って行く少女。少女を見つめているジロー。


457 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/13 15:11:36 ID:zAHXCs43
【2007/7/7/17:24 都内某所・レストラン『AGITO』】


「お久しぶりです、津上さん」
「氷川さん! 久しぶりですね!!」
 神妙な顔で挨拶をした氷川に、満面の笑顔で答える翔一。
「今日は、津上さんにお願―」
「さささ、こっちに座ってください。すぐにお茶を入れますから、氷川さんは珈琲派でしたよね?」
「え、ええ」
「ついさっき、可奈さんが作ったキャロットケーキが焼きあがったんですよ」
「津上さん、僕は―」
「可奈さんのケーキは絶品で、ファンも多いんですよ。氷川さんも絶対気に入ると思―」
「津上さん!」
 翔一のペースに嵌りそうになる自分を抑え、話を進めようとする氷川。しかし― 
「氷川さんがここに来た理由…わかってるつもりです」
「だから、立ち話なんかじゃなく、落ち着いて話をしたいんです。だから、少し待ってください」 
 今までとは違う雰囲気の翔一の言葉に、頷く事しかできなかった。


 それから約5分後、翔一と氷川は、店の一番奥のテーブルで話を始めていた。
「未確認生命体がまた現れたってニュースを見た時、氷川さんがここに来る事、なんとなく予想出来てました」
「では、私が言いたい事も…」
 氷川の静かな呟きに翔一は頷き―
「俺は、皆の居場所を守りたい。このアギトの力で、少しでも多くの人の居場所が守れるなら、俺は戦います」
「ありがとうございます。津上さん」
 翔一のその言葉に深々と頭を下げる氷川だった。

458 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/13 15:18:30 ID:zAHXCs43
【2007/7/7/17:31 警視庁・G5ユニット詰め所】


「では、氷川警部が独断で向かわれた。そういう事ですか?」
「ええ、真面目な彼の事です。周囲に迷惑をかけたくなかったのでしょう」
 詰め所の入り口付近で話し合う北條義人と北條透。
 従兄弟の関係に当たる2人であるが、容姿も性格も共通点と呼べるような部分は皆無である。
 だが、警察官として犯罪を憎み、市民の安全を祈っているという点では共通していた。
「個人的な意見を言わせて頂ければ、予算の関係でα小隊の急速な戦力増強が望めない今、五代さんのような『善意の協力者』は大歓迎です」
「ですが、警察組織としては、一般市民の力に頼る事は、あまり好ましい事ではありませんね」
「氷川警部が接触している津上翔一なる人物が、『アギト』だからでもあるでしょう?」
「フ…その件に関しては、ノーコメントとさせていただきましょう」
 その時、北條の声に続くかのようにサイレンが響き、すぐさまスピーカーから声が響く。
『未確認生命体出現の通報あり、場所は江東区潮見2丁目付近。α小隊に出動要請。繰り返す―』
「本日4回目ですか…人気者は辛いですね」
「そう思うんでしたら、尾室さんを援護してあげてください。透従兄(にい)さん」 
「ここではそう呼ばないように言った筈ですよ。義人君」
 北條透の皮肉めいた言葉に答えながらも、厳しい表情に変わった北條義人は、G5ユニットの装着準備に入っていった。
「さて、私は私の仕事をするとしましょう」
 そう言いながら、詰め所を後にする北條透。その手にはしっかりと携帯電話が握られていた。

459 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/13 15:43:45 ID:zAHXCs43
【2007/7/7/17:52 江東区・潮見2丁目付近】


「うぉりゃぁ!」
 声とともに手にした大剣『タイタンソード』で、目の前のズ・グムン・バ4体を次々と斬り捨てていくクウガ・タイタンフォーム。
「ゴンセ…クウガ!(おのれ…クウガ!)」
 それを見たズ・メビオ・ダ3体が、自慢の脚力を活かし、3方向からクウガに飛び掛る。
 違う方向からの同時攻撃、さすがのクウガも回避不可能か。そう思われた次の瞬間!  
「お前らの相手は五代さんだけじゃねぇ!」
 
 ダダダン!
 ダダダン!
 ダダダン!

 宮田、永瀬、穐山の3人が放った『GMX−01』の弾丸が、見事にメビオ達を撃ち落した。
 3人はそれぞれ倒れたままのメビオの元へ走り、弾丸を撃ち込んで止めを刺す。
「ネット弾、発射!」
 北條の持つ『GGX−02』から放たれる特殊繊維製のネットが、ズ・ゴオマ・グ2体とズ・グジル・ギの動きを封じ―
「竹内、今だ!」
「了解」
 竹内の『GXX−05』から放たれる超硬金属ハイメタル製特殊撤甲弾が、3体を一気に蜂の巣にする。
 戦いはクウガ・α小隊連合軍有利に進んでいるかに見えた。だが―
「ぐわっ!」
 突然、背後から攻撃を受け、よろける穐山。すぐさま振り返るが、誰もいない。
「「うわぁ!」」
 永瀬と宮田も背後から攻撃を受けた。だが、攻撃の主は見当たらない。
「隊長、これって…」
「第31号…全員、近くにいるメンバーと背中を合わせろ! 敵に背後を取られるな!!」
 北條の指示に従い、宮田と永瀬とクウガ。北條と竹内と穐山がそれぞれ背中合わせとなり、周囲を警戒する。

460 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/13 16:11:25 ID:zAHXCs43
 そんな状態が数分続いた時、状況を一変するある事が起きた。
 1台のバイクが、戦闘地域に近づいてきたのだ。
「な、おい! そこのバイク!! ここは今戦闘中だ、危険だから早く逃げろ!!」
 そんな宮田の叫びを無視し、バイクは戦闘地域に侵入。1人の青年が降り立った。その青年こそ、津上翔一!
「ゴソババリント…ザ(愚かなリント…だ)」
 そう呟きメ・ガルメ・レの1体が、その舌で翔一に攻撃を仕掛けた。見えない凶器が翔一に迫る。
 しかし、翔一はその凶器を軽く回避した。それほど意識した動きでもない、無意識の動きである。
「バ、ダババ!(ば、馬鹿な!)」
 驚きの声を上げるガルメ。そんなガルメを無視し、翔一は精神を集中。腹部にオルタリングを出現させると、ポーズを取り―
「変身!!」
 叫びと共にベルト両横にあるスイッチを押した。オルタリングが光を放ち、翔一の姿を変えていく。
 限りなき進化を象徴する戦士、アギトへと!

461 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/13 16:12:15 ID:zAHXCs43
今回の書き込みはここまでです。
次回の書き込みで第3話は、終了の予定です

462 :名無しより愛をこめて:04/09/13 16:24:20 ID:Z1yNGj3h


463 :アギト外伝作者:04/09/13 16:56:13 ID:AeTeGYR9
>>459と460の間に書き漏らしがありました。
今日と明日はもう書き込めないので、明後日書き込む際に第3話完全版を書き込みます。
申し訳ありませんが、hpのアップは今暫く待って頂けるとありがたいです。
ついでに3話で既にアップされている分も削除して頂けると助かります

464 :名無しより愛をこめて:04/09/13 18:08:49 ID:oLNWQL/v
外伝さん乙
パソコン壊れて大変でしょうけど頑張れー!

465 :名無しより愛をこめて:04/09/13 22:34:56 ID:59BoOT4H
外伝さん頑張ってage

466 :クウガ新説 新生-09 :04/09/13 23:01:13 ID:7SBFnniE
[2005年8/13 12:30 警視庁・1階]
五代は一条の所へ言った。アマダムが復活したことを告げに。
ここ数日事件が発生しなかったからか、警視庁には静かな時が流れていた。

五分後、一条が一階に降りてきた。
「五代、椿から話は聞いた。アマダムの輝きが戻ったそうだな。」
「はい、そうなんですよ。体もすっかりよくなったし。」
「体に何か異変はないか?」
「なんかこう、スカーッとした感じはしますけど」
「とりあえずは大丈夫そうだな、それで今日はどうした?
 …まさか戦うつもりじゃないだろうな?」

五代は明確な答えは出さなかった。しかし、一条には五代の考えていることが
わかっていた。

「何度言えばわかる!?お前が戦う必要はもうないんだ!
 なぜ自分から傷つくようなことをする?」
「俺は、戦いで傷ついたと思ったことは一度もありません。」

その時、未確認生命体が現れたとの知らせが入った。
警視庁がまた慌しくなった。捜査本部のほとんどの警官は、現場に向かっていた。
当然、一条も向かった。

「俺が帰ってくるまで、ここを動くな」と残して。


数分後、五代は覚悟を決めた表情をして、一条が向かった方向へ走っていった。

467 :クウガ新説 新生-10 五代の決意:04/09/13 23:02:31 ID:7SBFnniE
[同日13:00 都内某所]
未確認生命体は前回と同じ、狼のような姿をした者だった。
今回も二十体ほど自分の分身体を作り出し、人々を殺していた。

G5二号機と三号機は改良したGM−01での射撃を続けた。
改良したのがよかったのか、弾丸はほぼ全部当たり5発程度当てると、
分身体は灰になって崩れ落ちていた。

G5は銃撃を繰り返した。すべての分身体が崩れ落ち、残るは本体だけとなった。
が、未確認生命体はまた石に念を込め、新しい分身体を作り出した。

―無機質の物であれば分身体は作ることができるのだ―

G5はまた銃撃をするも、崩れては作り出し、崩れては作り出しの繰り返しで、
次第に二人の力が限界に近づき、戦況的に厳しくなってきた。

周りの警官も援護はしているが、『弾丸』という限りあるもの、
それに対し分身体はほぼ無限に作られる。敗北も時間の問題というところまできていた。


それを遠くから見る五代。周りを見渡した五代は
至る所に広がる死体の山の中に、先日病院で話した少年の姿があったのを目撃した。
不幸なことに外出許可をもらって親子で楽しんでいる最中に殺されたようだ。



気付けば五代は、銃弾の飛び交う中、再び戦場へと足を踏み入れた。

もう二度と揺らぐことの無い決意を胸に秘めて―

468 :クウガ新説 新生-11 新生、クウガ:04/09/13 23:03:56 ID:7SBFnniE
[同日同刻 都内某所]
五代はついに戦場に向かった。一条はそれに気付き、必死に止めた。
しかし、五代の気持ちはすでに決まっていた。

「…おれは、みんなの笑顔が好きなんです。みんなに心から笑顔でいてほしいんです。
 みんなが心から笑顔でいられる時間(とき)をこんな奴等が奪うというのなら、
 俺はもう一度、戦います。『クウガ』としてだけじゃなく、『人間』として。
 だから見ていてください。俺の……変身!!」

五代はそういうと腹部に手を当てた。腹部にアークルが浮かび上がり、
五年前の戦いを思い出しながら、ポーズをとった。

そして…再び『戦士・クウガ』へと姿を変えた。

すると五代の周りには八体の分身体が現れ、五代を囲んだ。
さらにはG5の周りにも十体、分身体が現れた。

クウガは道に落ちていた棒切れを手に取り、自らの体を青色へと変化させた。
同時に持っていた棒切れもロッドへと姿を変え、分身体と戦い始めた。

巧みな棒術で邪悪をなぎ払い、確実に倒していくクウガ。
G5も銃撃を確実に食らわせ、倒していった。

分身体は崩れ落ち、残すは本体のみとなった。やはり、今回も分身体を作り出そうとしている。

しかし、クウガは、殺された警官の拳銃を手に取り、金の力を使った緑クウガになり、
拳銃はボウガンに変化した。そのボウガンから放たれた無数の矢は、
すべて未確認生命体の体を貫いた。未確認はそのまま爆発し、体は四散した。


五代は変身を解き、一条へ『大丈夫』といって、サムズアップをした。

469 :クウガ新説 新生-12 ひと時の安息:04/09/13 23:04:31 ID:7SBFnniE
[同日13:30 警視庁・捜査本部]
捜査本部には、五代の姿があった。五代の決心に一条も再び
共に戦う決心をしたからだった。

五年前のメンバーはほとんどいなく、まだ『五代=4号』と認識している
人間は皆無に等しい。そのため、五代の紹介も兼ね、会議をすることになった。


会議が終わり一条、氷川などは五代と今後について会話していた。

「一条さん、ビートチェイサーってどうしてます?」
「BTCSなら、君が0号と戦ったあと回収して警視庁で保管していたと思うが…」

そこに小沢が現れた。

「残念だけど、BTCSはもうないわ。BTCSを解体して一部のパーツを
 ガードチェイサーに使ったから、パーツはあるんだけどね。…まぁ私が何とかするわ。
 それよりちょっといいかしら?あなたのデータを元にG5のAIプログラムを
 再設計したいの。そんなに時間はかからないわ。」

「わかりました。じゃぁ、一条さんまたあとで。」

五代は小沢とともに、G5ユニットのほうへ向かっていった。


「それにしても以外ですね、あのような人間が4号だったとは。」北條が言う。

「…あいつは笑顔のためなら自分を犠牲にすることもためらいませんからね。」一条が呟く。

「我々もこうしている場合じゃありませんね。少しでも五代さんの負担を少なくしなければ…」
一条、氷川、北條の三人は息をつく暇も無く、各自の仕事へ帰っていった。

470 :名無しより愛をこめて:04/09/13 23:09:53 ID:7SBFnniE
[同日同刻 都内某所]
未確認生命体グループが潜伏してる場所。そこに一人の若者が現れた。
彼は未確認生命体のゲゲルを監視する役目にあった。
先の戦いでクウガが復活し、一体倒されたことを伝えに来た。

「クウガが現れた。あいつも死んだよ。」

その一言にそこにいた全員が反応した。

「変身できなかったんじゃなかったのか?」
「あぁ、そのはずだった。しかし、アマダムが反応したようだ。」
「俺たちと戦う気があるってことか。」
「ダグバを倒したとなると、力は十分あるってことか。」
「いや、力自体は弱くなっている。全開するには暫く時間がかかるだろう。」
「どのみちクウガの力は強い方がいい。そのほうが我々の力にもなる。」
「やつが強ければ強いほど俺たちも強くなるってか。」

その時、一人の未確認生命体が心底退屈そうに問いかける。
「なぁ、俺そろそろゲゲル始めてもいいかな?退屈なんだよね、リントに混ざって過ごすってのも。
 もうあいつらの事は調べる事もないし、つかれんだよ、『警察』つートコは。」

「……わかった。次はお前がやれ。ゲゲルの開始は明日。それでいいな?」
「へっ、上等だ。」そういってその未確認生命体は外へ出て行った。


「我々はいずれ、大きな力を手にする。そのときは――――近い。」

    第三話 新生 完
次回 第四話 壊滅 公開

471 :クウガ新説作者:04/09/13 23:27:41 ID:7SBFnniE
またタイトル忘れた……↑は「新生-13 暗躍する者たち」です。  ナンデワスレンダヨ orz

三日後ぐらいに四話公開します。

472 :名無しより愛をこめて:04/09/14 14:52:41 ID:6WNqLmI5
>>アギト外伝作者さん
>>クウガ新説作者さん

どちらも凄まじいほどGJです!!
アギトもクウガもキタ━━ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ━━!!!!!

473 :名無しより愛をこめて:04/09/14 16:52:54 ID:tkOhk4zm
アギト外伝第3話完全版、クウガ新説の新作、どちらも期待してます。

他の作品も期待してますよage

474 :250:04/09/14 19:13:53 ID:EAVMpPTJ
ダブルライダー2004/キカイダー編 UPしました。
>>アギト外伝作者 第三話削除しました。
>>クウガ新説作者 タイトル入れてUPしました。
http://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html


475 :名無しより愛をこめて:04/09/15 00:35:51 ID:g+oRUq/q
>>250
いつもありがとう

ネタがいくつも浮かぶが、仕事が忙しくて未完のまま消えて行くw

で容量制限て519kだったけ?久しぶり過ぎて忘れた

476 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:07:16 ID:PiH1GdPs
【2007/7/7/11:22 港区・浜松町】


「撃てぃ!」
 
 ダダダダダダダダダダダン!
 ダダダダダダダダダダダン!
 ダダダダダダダダダダダン!
 ダダダダダダダダダダダン!
 ダダダダダダダダダダダン!

 北條の指示で一斉に『GRX−07』を発射するα小隊。
 瞬く間に射線上にいたズ・メビオ・ダ、ズ・ジャモル・レ、ズ・ミウジ・ギなど、合計8体の未確認生命体が蜂の巣となり、息絶えていく。
 だが、その場にいた全ての未確認生命体を倒すには至らない。数体の未確認生命体が、弾幕から逃げ延びたのだ。
「4体残りました!」
 永瀬の言葉と同時に、生き残った未確認生命体4体がα小隊、そしてクウガへと向けて突進してきた。
 その4体はズ・ザイン・ダ、メ・ビラン・ギ、メ・ガドラ・ダ、そしてメ・ガリマ・バ。
 いずれも先程蜂の巣となった者達より、格上の存在だ。
「この野郎!」
 
 ダダダダダダダダダダダン!

 近づかせまいと『GRX−07』で威嚇射撃を行う宮田。弾丸が地面を穿ち、ガリマ達の動きを一瞬止める。
「うぉぉぉりゃぁっ!!」
 その隙を突いて、クウガが必殺の『マイティキック』をガリマに叩き込んだ。
「ガハァッ!」
 咄嗟にガードしたものの、強烈な衝撃に吹き飛ぶガリマ。そのままクウガとの戦闘が開始された。

477 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:08:33 ID:PiH1GdPs


 仮面ライダーアギト外伝:第3話『アギト(完全版)』


「ボソギデジャスゾ…クウガ!(殺してやるぞ…クウガ!)』
 手に持った双刃の大鎌を振るい、クウガに迫るガリマ。
 連続で放たれるその斬撃は、どれも必殺の威力を持ち、直撃を受ければクウガであってもただでは済まない。
 その事を理解しているのか、クウガも回避に専念しながら素早く周囲の状況を確認し―
「はぁっ!」
 一瞬の隙を突いて、ジャンプで距離を取る。そして―
「超変身!」
 近くに転がっていた鉄パイプを手に、その姿を変えた。
 『流水の如く邪悪を薙ぎ払う戦士』クウガ・ドラゴンフォームへと!
 鉄パイプを変化させた必殺の武器『ドラゴンロッド』を手に、ガリマへと向かっていくクウガ。

 ガキン!
 ガキン!
 ガキン!

 ロッドと大鎌がぶつかりあい、火花が散る。
 一撃の威力に勝るガリマと技量に勝るクウガ。文字通り互角の勝負を繰り広げる両者だったが、その均衡がついに崩れた。
「うぉりゃぁ!」
 クウガの一撃が、ガリマの大鎌を捉えたのだ。一撃を受け、刃の部分が粉々に砕け散る大鎌。
 攻撃は止まらない。そのまま流れるようにガリマの手首に一撃を叩き込んで、大鎌を地面に落とすと―
「おりゃぁ!」
 ガリマの喉と鳩尾に連続突きを、さらに回転して遠心力を加えた一撃を側頭部に叩き込んだ!

478 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:09:24 ID:PiH1GdPs
「グハァ!」
 クウガの連続攻撃を受け、吹き飛ぶガリマ。何とか立ち上がるものの―
「うぉぉぉりゃぁっ!!」
 追い打ちとして繰り出された『スプラッシュドラゴン』をまともに受け―
「ボ、ボンバボドゼ…(こ、こんな事で…)
 断末魔の呟きを最後まで綴る事も出来ずに爆発した。


「もらったぁ!」 
 時同じくして、宮田の繰り出した超高周波振動ソード『GSX−03』の一撃が、ビランを―
「くらえぇっ!」
「発射」

 ズガガガガガガガガガガッ!
 ズガガガガガガガガガガッ!

 穐山と竹内が同時発射した『GXX−05』の超硬金属ハイメタル製特殊撤甲弾が、ザインを―
「これで最後だ」
「チェックメイト」
 北條と永瀬が放った『GBX−08』が、ガドラをそれぞれ葬った。

479 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:10:03 ID:PiH1GdPs
 

【2007/7/7/16:12 警視庁・G5ユニット詰め所】


「冗談じゃないっすよ!」
 宮田の不機嫌極まりない声が詰め所に響く。
「まあまあ、宮田君…とりあえず、落ち着こう」
 頼りなげに宮田をなだめる尾室。だが、こんな事で宮田の機嫌が良くなる訳もない。
「未確認の出現は日に日に数を増してる! 今日だってもう3回出動してる! 悔しいけど、こっちは後手に回っているんですよ! 完全に!!」
「うん、それはわかってるよ…」
「五代さんも協力してくれているけど、慢性的な戦力不足! 装備は幾らあったって足りない位なのに、なんで上は予算の事しか考えていないんですか!!」
 近くの机に拳の跡が出来るほど殴りながら叫び続けた宮田が、ようやくここで一息ついた。
 その迫力に周囲にいたメンバーも完全に気圧されてしまい、尾室に至っては半泣きになっている。
「み、宮田君の言う事は…た、確かに正論なんだよね。で、でも…正論だけではやっていけな―」
 尾室の言葉はここで止まった。宮田の刺すような眼光に圧倒されたのだ。
 何度も言うが、尾室のほうが上官なのだから、毅然とした態度を取ればいいのである。が、この男の性格では無理と言う物だった。

 その時― 

「少しは、気が済んだか」
 宮田を止める者が現れた。隊長である北條義人が、詰め所に戻ってきたのだ。
「隊長…」
「前にも言った筈だぞ。尾室さんに文句を言っても仕方がない…とな」
「…すいません」
 北條に咎められ、謝罪する宮田。先程までの迫力が嘘のようだ。
「だが、宮田の…いや、ここにいる全員の気持ちもわかっているつもりだ。現状を打破する為にも、より一層の装備の充実、強化が必要である事に否定する余地は無い」

480 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:12:41 ID:PiH1GdPs
 北條の言葉にα小隊全員が頷く。そして―
「尾室管理官、御苦労をおかけするとは思いますが、上層部に対しての要請をよろしくお願いします」
 その言葉に尾室も思わず頷いてしまう。これではどちらが上官かわからない。
 影で『北條義人警部補がα小隊の影のボスだ』と噂されているが、あながち嘘ともいえないだろう。
「ところで、隊長は今までどちらに?」
「ああ、情報交換だ」
 新井の言葉にそう答えると北條は、詰め所の入り口に立っている一条と氷川に視線を送った。


「では、クローン生産施設、未確認の潜伏先、共に確定には至っていないのですか?」
「ええ、生産施設は5ヶ所にまで候補を絞ってはいるのですが…まだ、特定にまでは」
「潜伏先に関しても同様です。過去の未確認生命体の潜伏先などから、予想される地域や建造物を虱潰しに探してはいるのですが…」
 北條の言葉に申し訳なさそうに答える一条と氷川。
「α小隊のほうで、何か新しい情報は?」 
 今度は一条が北條に問いかける。だが―
「目新しい物は特には…出現する地域、数、時間に至るまですべてがバラバラ。法則性の欠片も見出せません」 
 こちらの方も進展は見られなかった。
「今我々に出来る事は、迅速に現場へ向かい、被害を最小限に食い止める事…悔しいですが、それだけです」
 そう呟き、冷めてしまったコーヒーに口をつけ、背後に目をやる北條。そこには―
「いやぁ、五代さんが差し入れ持ってきてくれて、助かりましたよ。朝飯以来何も食べてなかったから」
「まったくだね。いつ未確認が出るかわからないから、食事にも行けなかったし…」
「『ポレポレ』でしたっけ? 五代さんのお店、絶対食べに行きます!」
「………(コクコク)」
 五代が持ってきた差し入れのサンドイッチを、物凄い勢いで胃袋に収めていく宮田達の姿があった。

481 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:13:25 ID:PiH1GdPs
「あの4人…いや新井と遠藤も入れて6人は、本当に良くやってくれています。あいつらがいなければ、被害者は倍以上に増えていたでしょう…」
 ここまで言うと北條は一旦言葉を切り―
「ですが、我々の力は情けない事に、五代さんには及ばない…一定の力量以上の未確認に対しては、五代さんに頼らざるを得ないのが現状です。更なる装備の充実、強化が必要なのですが…上層部は予算の事しか気にしていない」
 そう、静かに呟いた。


「氷川君、さっきから何かを考えているようだが…」 
「はい…」
 詰め所からの帰り道、一条にかけられた氷川は、思いつめた表情でそれに答えた。
「戦力不足…北條警部補はそう言ってらっしゃいましたね」
「ああ、それが何か?」
「2人知っています…」
「知っている?」
「五代さん、クウガに匹敵する力を持っている人を…2人知っています」
「…まさか」
「今、私が考えている事は、警察官として最低の事だと思います。ですが、G3−Xがない今の私には、状況を変える方法が、これしか思いつかないんです」
 悲痛な表情で、言葉を搾り出す氷川。そんな氷川に一条は―
「氷川君が行おうとしている行為が正しいかどうか、それを判断する事は私には出来ない。だが、今は個人がやれる事を精一杯やっていくしかないと思っている」
 そう言って、先に歩き始めた。
「北條警視には、私が上手く説明しておく」
 そう言い残して…
 氷川はそんな一条に一礼すると、今までとは反対の方向へ急ぎ足で進みだした。

482 :名無しより愛をこめて:04/09/15 14:17:54 ID:tlOUOXMp
連投支援age

483 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:20:07 ID:PiH1GdPs
【2007/7/7/17:24 都内某所・レストラン『AGITO』】


「お久しぶりです、津上さん」
「氷川さん! 久しぶりですね!!」
 神妙な顔で挨拶をした氷川に、満面の笑顔で答える翔一。
「今日は、津上さんにお願―」
「さささ、こっちに座ってください。すぐにお茶を入れますから、氷川さんは珈琲派でしたよね?」
「え、ええ」
「ついさっき、可奈さんが作ったキャロットケーキが焼きあがったんですよ」
「津上さん、僕は―」
「可奈さんのケーキは絶品で、ファンも多いんですよ。氷川さんも絶対気に入ると思―」
「津上さん!」
 翔一のペースに嵌りそうになる自分を抑え、話を進めようとする氷川。しかし― 
「氷川さんがここに来た理由…わかってるつもりです」
「だから、立ち話なんかじゃなく、落ち着いて話をしたいんです。だから、少し待ってください」 
 今までとは違う雰囲気の翔一の言葉に、頷く事しかできなかった。


 それから約5分後、翔一と氷川は、店の一番奥のテーブルで話を始めていた。
「未確認生命体がまた現れたってニュースを見た時、氷川さんがここに来る事、なんとなく予想出来てました」
「では、私が言いたい事も…」
 氷川の静かな呟きに翔一は頷き―
「俺は、皆の居場所を守りたい。このアギトの力で、少しでも多くの人の居場所が守れるなら、俺は戦います」
「ありがとうございます。津上さん」
 翔一のその言葉に深々と頭を下げる氷川だった。

484 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:21:25 ID:PiH1GdPs
【2007/7/7/17:31 警視庁・G5ユニット詰め所】


「では、氷川警部が独断で向かわれた。そういう事ですか?」
「ええ、真面目な彼の事です。周囲に迷惑をかけたくなかったのでしょう」
 詰め所の入り口付近で話し合う北條義人と北條透。
 従兄弟の関係に当たる2人であるが、容姿も性格も共通点と呼べるような部分は皆無である。
 だが、警察官として犯罪を憎み、市民の安全を祈っているという点では共通していた。
「個人的な意見を言わせて頂ければ、予算の関係でα小隊の急速な戦力増強が望めない今、五代さんのような『善意の協力者』は大歓迎です」
「ですが、警察組織としては、一般市民の力に頼る事は、あまり好ましい事ではありませんね」
「氷川警部が接触している津上翔一なる人物が、『アギト』だからでもあるでしょう?」
「フ…その件に関しては、ノーコメントとさせていただきましょう」
 その時、北條の声に続くかのようにサイレンが響き、すぐさまスピーカーから声が響く。
『未確認生命体出現の通報あり、場所は江東区潮見2丁目付近。α小隊に出動要請。繰り返す―』
「本日4回目ですか…人気者は辛いですね」
「そう思うんでしたら、尾室さんを援護してあげてください。透従兄(にい)さん」 
「ここではそう呼ばないように言った筈ですよ。義人君」
 北條透の皮肉めいた言葉に答えながらも、厳しい表情に変わった北條義人は、G5ユニットの装着準備に入っていった。
「さて、私は私の仕事をするとしましょう」
 そう言いながら、詰め所を後にする北條透。その手にはしっかりと携帯電話が握られていた。

485 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:22:01 ID:PiH1GdPs
【2007/7/7/17:52 江東区・潮見2丁目付近】


「うぉりゃぁ!」
 声とともに手にした大剣『タイタンソード』で、目の前のズ・グムン・バ4体を次々と斬り捨てていくクウガ・タイタンフォーム。
「ゴンセ…クウガ!(おのれ…クウガ!)」
 それを見たズ・メビオ・ダ3体が、自慢の脚力を活かし、3方向からクウガに飛び掛る。
 違う方向からの同時攻撃、さすがのクウガも回避不可能か。そう思われた次の瞬間!  
「お前らの相手は五代さんだけじゃねぇ!」
 
 ダダダン!
 ダダダン!
 ダダダン!

 宮田、永瀬、穐山の3人が放った『GMX−01』の弾丸が、見事にメビオ達を撃ち落した。
 3人はそれぞれ倒れたままのメビオの元へ走り、弾丸を撃ち込んで止めを刺す。
「ネット弾、発射!」
 北條の持つ『GGX−02』から放たれる特殊繊維製のネットが、ズ・ゴオマ・グ2体とズ・グジル・ギの動きを封じ―
「竹内、今だ!」
「了解」
 竹内の『GXX−05』から放たれる超硬金属ハイメタル製特殊撤甲弾が、3体を一気に蜂の巣にする。
 戦いはクウガ・α小隊連合軍有利に進んでいるかに見えた。だが―
「ぐわっ!」
 突然、背後から攻撃を受け、よろける穐山。すぐさま振り返るが、誰もいない。
「「うわぁ!」」
 永瀬と宮田も背後から攻撃を受けた。だが、攻撃の主は見当たらない。
「「「「「どこを見ているのさ? 愚かなリント」」」」」
 α小隊を嘲笑うかのように周囲から響く声。その声に、永瀬も声を上げる。

486 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:22:50 ID:PiH1GdPs
「隊長、これって…」
「ああ、第31号…それも複数いるな…全員、近くにいるメンバーと背中を合わせろ! 敵に背後を取られるな!!」
 北條の指示に従い、宮田と永瀬とクウガ。北條と竹内と穐山が、それぞれ背中合わせとなり、周囲を警戒する。
「五代さん、確か、こんな時に役に立つ力を持っているんですよね?」
「緑の力ですね。でも、あれは50秒しか使えなくて、しかも50秒使い切ったら、2時間変身出来なくなるんですよ」
「使い所が難しい力ですね」
 周囲を警戒しながらも、そんな会話をかわす宮田とクウガ。
 数人で警戒する事で、相手からの不意打ちをある程度封じる事が出来たが、こちらの攻撃も敵が見えない以上、迂闊には出来ない。


 そんな状態が数分続いた時、状況を一変するある事が起きた。
 1台のバイクが、戦闘地域に近づいてきたのだ。
「な、おい! そこのバイク!! ここは今戦闘中だ、危険だから早く逃げろ!!」
 そんな宮田の叫びを無視し、バイクは戦闘地域に侵入。1人の青年が降り立った。その青年こそ、津上翔一!
「ゴソババリント…ザ(愚かなリント…だ)」
 そう呟きメ・ガルメ・レの1体が、その舌で翔一に攻撃を仕掛けた。見えない凶器が翔一に迫る。
 しかし、翔一はその凶器を軽く回避した。それほど意識した動きでもない、無意識の動きである。
「バ、ダババ!(ば、馬鹿な!)」
 驚きの声を上げるガルメ。そんなガルメを無視し、翔一は精神を集中。腹部にオルタリングを出現させると、ポーズを取り―
「変身!!」
 叫びと共にベルト両横にあるスイッチを押した。オルタリングが光を放ち、翔一の姿を変えていく。
 限りなき進化を象徴する戦士、アギトへと!
「あれは、資料で見た…アギト!?」
「アギト?」
 宮田の言葉に、疑問の声を上げるクウガ。アギトとアンノウンが活動していた頃は、まだ外国を旅していたので無理もない。
 だが、クウガは自分に似た姿の戦士に、どこか親近感を覚えていた。

487 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:23:57 ID:PiH1GdPs
「ゴラゲバサガビビギラヅギデジャス!(お前から先に始末してやる!)」
 そう言いながらアギトへと1体のガルメが突進した。
 だが、アギトは姿の見えない敵に怯む事もなく、オルタリングの右にあるスイッチを押し、その姿を変えた。
 超越感覚と炎の力を持つアギト・フレイムフォームへと!
 そのまま、アギトはオルタリングから長剣『フレイムセイバー』を抜刀―

 シャキン!

 鍔飾りを展開させると、まるで居合い抜きを行うかのような構えを取った。
「ギベ!(死ね!)」
 その構えを見ても、自らの能力に絶対の自信を持っているのか、ガルメは真正面からアギトに飛び掛った。
 だが、これがガルメの敗因となった。次の瞬間!
 
「はぁっ!」

 ズバァ!

 大気が裂けた。居合いの理想系、それほど速い抜刀だった。
 次の瞬間、ガルメは頭から真っ二つになった状態でその姿を現し、爆発した。
「クウガと同じ力を!?」
 自分と同じように姿を変え、一瞬でガルメを倒したアギトに驚きを隠せないクウガ。
 だが、残る4体のガルメが攻撃を仕掛けてきた事で、その思考は中断された。
「津上…津上翔一さんですね」 
 周囲を警戒しながら、α小隊とクウガはアギトへと近づき、北條が声をかける。アギトはその問いに頷き―
「α小隊の皆さんと、五代さんですよね? 氷川さんから大体の事は聞いてます。一緒に戦いましょう!」
 そう宣言した。これにより全員の士気が一気に上がる。

488 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:25:16 ID:PiH1GdPs
「北條さん、銃を!」
 五代の声に応え、北條が『GMX−01』をクウガに投げ渡す。
「超変身!」
 その瞬間、『疾風の如く邪悪を射ぬく戦士』クウガ・ペガサスフォームへと姿を変えたクウガは―
「俺の撃つ方向に合わせて攻撃を!」
 そう言って、受け取った『GMX−01』を変化させた必殺の武器『ペガサスボウガン』を発射した。
「「了解!」」

 ダダダダダダダダダダダダン!
 ダダダダダダダダダダダダン!

 宮田と穐山も同じ方向に『GMX−01』を連射する。一瞬の間を置き、3連続で起こる爆発。 
「ゴンセ、ゴンセェ!(おのれ、おのれぇ!)」
 すると、残された最後のガルメは、もはや無駄だと悟ったのか、透明化を解いて突進してきた。
 それに対し、グランドフォームへと戻ったアギトが1人前へ出ると―

 シャキン!

 頭部のクロスホーンを展開、地面に浮かび上がったアギトの紋章からエネルギーを充填すると―
「はぁぁぁぁぁ…」
 静かに、構えを取り―
「はぁっ!」
 必殺の飛び蹴り『ライダーキック』を放った。
 『ライダーキック』をまともに受けたガルメは、十数m吹き飛ばされ、断末魔を上げる間もなく爆発した。

489 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:26:06 ID:PiH1GdPs
【2007/7/8/10:00 警視庁】


「氷川警部。今回、君が独断で取った行動に関して、申し開きする事はあるかね?」
 クウガ、アギト、α小隊が勝利した翌日。氷川は、警視庁上層部からの出頭命令を受け、査問会に出席していた。
「いえ、ありません」
「民間からの協力者…この存在が、警察組織の権威を失墜させる要因となりかねない事を、君は理解しているのかね?」
「しかも、今回α小隊に協力したのは、あのアギトだと言うではないか」
「アンノウンが暗躍していた当時、存在が危険視されていた事もあるアギトを、対未確認生命体の戦力とする事は、我々としては容認出来ない」
「………」
 上層部の制服組、いわゆる役人達の現場を理解していない好き勝手な言葉を、拳を強く握り、必死に聞き流す氷川。
 ここで感情を爆発させる事は簡単である。だが、それは下手をすれば、もともと上層部から快く思われていないα小隊を解散させる口実にもなりかねない。そんな事になれば今まで以上の被害を生む事は目に見えている。
 そんな氷川の我慢も限界に達しようとした時、状況がわずかに変わった。
「しかし、北條警視、一条警部からの進言にもあるように、善意の協力者の存在は、予算面の負担を軽減させる効果がある事は紛れもない事実だ」
「故に、我々はこの件に関して、一切感知しない事を決定した」
「これから先、未確認生命体4号、およびアギトの存在によって引き起こされるであろう、全てのトラブルを我々は感知しない」
「その責任は全てα小隊、および君に負ってもらう」
 役人達の言葉に氷川は、吐き気を催すほどの嫌悪感を感じた。この老人達は、組織を運営する者としての義務さえも放棄し、自分達の保身を図っているのだ。
 だが、氷川はそんな感情を必死で押し隠し、査問会を後にした。


 アギト、そしてクウガの参戦。
 それは、対未確認生命体戦力の大幅な増強と同時に、一部の人間達が持つ醜さを曝け出す事となった。 



 第3話完   次回『ギルス』近日公開

490 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/15 14:27:56 ID:PiH1GdPs
遅くなりましたが、アギト外伝第3話完全版を投稿しました。
次回の投稿は、金曜日午後の予定です

あと、避難所のほうに設定を一部追加しました


491 :名無しより愛をこめて:04/09/15 19:37:33 ID:6JLElF7J
やっぱ最近は平成が多いね
昭和も頑張れ

492 :名無しより愛をこめて:04/09/15 20:56:23 ID:cDARIGKn
>>アギト外伝作者さん
いつもGJです!続きも楽しみにしてますよ〜

493 :250:04/09/15 23:09:25 ID:G5mJ4gNx
>>475
どういたしまして(・∀・ )
>ネタがいくつも浮かぶが、仕事が忙しくて未完のまま消えて行くw
書いてー、書いてくれ!

アギト外伝作者様、GJ!
五代、一条、クウガ、アギト、きた、きた、きたー o(*゚∀゚)o

494 :名無しより愛をこめて:04/09/16 11:58:03 ID:48BcKHKG
そろそろ次スレを視野に入れて
テンプレなどの改善案あったらよろしく
<512KBがデータ容量制限

250さんのまとめサイトはテンプレ入れましょう

495 :クウガ新説 壊滅-01 アマダムの状態:04/09/16 23:31:06 ID:kYjHRqPF
【2005年8/18 9:00 関東医大病院】
五代が決意をしてから約一週間。五代は椿の病院で自分の体を調べてもらっていた。
『決意したことで何かアマダムが変化してるんじゃないか?』と一条が病院へ行くように
促してくれたのだったが、椿の仕事の都合上、今日にずれ込んでいた。

「お前の体に異常は無い。退院時に石に付いていた傷も修復してるしな。」
「本当に異常は無いんですか?」
「どうしたんだ?ずいぶんと心配性だな。」
「46号と戦ったときは最初から金の力を使えのに、一週間前は普通の赤の状態だったから、
 石の力が弱くなったんじゃないかって思って」

「多分大丈夫だろう。前に26号の毒で死んだ時も蘇って始めて変身したときは
 白だったろう?それと同じだ。そのうち回復するだろう。」

五代はホッとしたようだった。自分の意思で石が力を持つ事を再び認識した。

「ところで五代、沢渡さんってまだフリーか?」
「そうだと思いますけど、椿さんまだ狙ってたんですか?」
「当たり前だ!あれほど鎖骨がきれいな女性はそんなにいないぞ。
 いいか?鎖骨がきれいな女性ほど………」

椿は自分の理想の女性像を延々と語り始めた。

「椿さん、俺そろそろ一条さんの所行かなきゃないんですけど…」
「そうか、わかった。じゃあ一条に何かあったらすぐ連絡よこせと伝えといてくれ。
 それと沢渡さんには『今度食事でも行きませんか?』と言っておいてくれ。たのむぞ。」

五代は病室を後にし、警視庁へ向かった。

496 :クウガ新説 壊滅-02 G5調整:04/09/16 23:34:09 ID:kYjHRqPF
【同日同刻 警視庁G5ユニット】
G5ユニットは小沢が合流してから作った、新しいAIプログラムや
G5の武装の最終調整に入っていた。大体は一週間前に終わっていたのだが、
実際にシュミレーションをしてみると、装着員とAIプログラムのバランスが崩たり、
GXランチャーを使うとわずかながらスーツのダメージ率が上昇するなど、
若干問題が発生していた。


「よし、これで完璧ね。」

小沢澄子はシュミレーション結果を見て言った。どうやら納得のいく結果が出たらしく、
満足げな様子だった。

「小沢さん、G5はどうですか?」
「あら、一条君じゃない?どうしたの?」
「これから五代が来るんだが、あいつのバイクのことで」
「あぁ、それなら大丈夫だわ、もう出来上がってる頃でしょう。
 何なら一緒に見てきたら?科警研に行って。G5はもう大丈夫だし、
 装着員は新しい人間がもうじきくるし、『準備は万端、』って所ね。」

その時、一人の男が現れた。

「失礼します。私は本日付で特別捜査本部からG5ユニット装着員に任命された西川大介です。」
「あなたが新しい装着員ね。じゃあこれからG5ユニットの施設の説明をするから
 一緒についてきて。一条君、また後で。科警研には連絡しておくから。」

そういうと二人は奥のほうへ消えていった。

一条はその場を立ち去り、捜査本部へ戻った。

497 :クウガ新説 壊滅-03 科警研へ:04/09/16 23:35:34 ID:kYjHRqPF
[同日10:30 警視庁・捜査本部]
椿のくどい話から開放された五代は警視庁へきていた。五代は周りを見渡し、一条を探していた。

「五代!」ちょうど一条がG5ユニットから戻ってきたところだった。
「一条さん。」それに五代がこたえる。
「遅れてすまなかったな。」
「いや、俺も今来たところですから。」
「そうか、では五代、俺について来い。」
「ついてこいってどこに行くんですか?」
「『科警研』だ。新しいBTCSが完成したみたいでな。」
「本当ですか?!」
「あぁ。それに今日付けで新しいG5の装着員が配属された。
 五年前とは違い、おまえに負担をかけることも少なくなるだろう。」


「そうだ、沢渡さんはどうしてる?」
「今度の未確認について、何か書かれてないか調べてます。」
「成果はありそうか?」
「うーん、なさそうですね。やっぱりあいつらが目覚めたところを調べないと
 駄目なんじゃないんですかね?」
「だが、今度はどこで蘇ったかはまだ判明してないからな。お手上げだろう。」


二人は駐車場に着くまでいろんな話をした。その話は未確認中心であるが、
五代も一条も五年前のことを思い返していた。

498 :クウガ新説 壊滅-04 西川の実力:04/09/16 23:39:49 ID:kYjHRqPF
【同日同刻 警視庁・G5ユニット】
G5ユニットでは新しく配属になった、西川大介の紹介も兼ねて、
会議が行われていた。尾室はまず、ほかの装着員から紹介させた。
そしてオペレーター、小沢、最後に自分自身の紹介をした。
それが終わるとすぐに調整のためのテストへと移った。
【同日 シュミレーション室】
調整した一号機をシュミレーション室で試していた。オペレータは小沢が勤めている。

シュミレートは射撃から始まった。前方から鉄球が五つ、同時に発射された。
G5はすぐさまGM―01を構え、発砲した。鉄球はすべて粉々に砕けた。
鉄球はその後も止むことなく、G5はそれに対し、すぐさま発砲し、次々と鉄球を破壊していった。

テストは次々と続けられた。すべてのテストが終わるのには結局1時間半ほど時間を要した。
結果が表示されているモニターを見て小沢と尾室は驚いていた。
その結果はかつてアンノウンと戦っていた氷川以上の結果を出していた。
もちろん、氷川が使っていたのはバランスが整えられたG5ではなく、
G3・G3−Xであったが、それを考慮してもはるかに凌いでいた。

「あなた、すごいわねぇ。」思わず小沢はつぶやいた。
「いえ、それほどでもないですよ…」西川は息を切らしながら控えめに答えた。
「すごいことよ、こいつなんて軽くあしらわれたのよ?」
「小沢さん、それは今言わなくていいじゃないですか!?」
尾室はかつて自分が装着したG3マイルドとして前線に出たときの事を
恥ずかしいを思っていたのだ。「あなたこれから一緒に焼肉でもどう?」
「すいません、今日ははずせない用事がありまして。二時間ほどで戻りますが、私はこれで失礼します。」

そういうと西川は早々に立ち去っていった。

「つれないわねぇ〜、焼肉は今度でもいいか。」「小沢さん二人で行きましょうよ。」
「あなたといっても『華』がないのよ『華』が。」小沢はシュミレーション室からさっさと立ち去った。

499 :クウガ新説作者:04/09/16 23:49:34 ID:kYjHRqPF
どうも、作者です。このスレもそろそろ次スレのことも考えなきゃいけないようなので、
次回のアップは3〜4日後の容量しだいでカキコするかどうかを決めます。


PS.7話で10〜12章の話の予定でしたが、もう少し長くなりそうです。
   予定では10話くらいで一話あたり15章の予定です。

500 :名無しより愛をこめて:04/09/16 23:58:44 ID:LVZKWj2K
クウガ新説作者 様乙〜
掲載支援age

501 :次スレテンプレ案:04/09/16 23:59:41 ID:LVZKWj2K

ライダーに関する自由度の高いSSを職人さんに発表してもらうスレです

・時代も世代も違う作品群の夢の競演
・仮面ライダー作品の世界観のアナザーストーリー
・ライダーの敵(幹部、怪人)をメインとしたSS
・オリジナルライダー
・小説・ノベル
・ライダーをメインにした他作品とのクロスオーバー

age,sage自由、批評は良いが煽りをしてはいけないよ
読者の方も感想、激励等どんどんカキコして行きましょう
職人さんもぜひよろしく
※避難所のみで連載している人もいるので避難所も時々覗いてね


502 :次スレテンプレ案:04/09/17 00:00:16 ID:I3+VnrCD

バックナンバーはこちら↓
ログ庫 
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/9133/rider/index.html
避難所 
http://jbbs.shitaraba.com/movie/3028/saidestory.html
まとめサイト(その7以降)
http://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html

関連スレ・サイト↓
【勝手に】仮面ライダー龍騎R・D・C【補完2’】
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1090755572/
【今年も勝手に】劇場版仮面ライダー555【補完】
http://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/Gekijou555.html
特撮キャラで、ちょっとしたストーリーを描くスレ4
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1086452342/
帰ってきたぞ!特撮キャラ総出演!!
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1076553553/


503 ::04/09/17 00:01:50 ID:I3+VnrCD
こんな感じ?リンクなど他にもあれば

504 :ライダー共闘・ガンナー:04/09/17 11:40:59 ID:C8YZz+WJ

ギャレン・ゾルダと対峙するバットオルフェノク。
その両手に握られている二丁の拳銃。
0.4秒で4発の連射を可能とする鉄鋼弾を撃つガンスリンガー、
ダブルアクションでありながら高い命中精度を誇る射撃の腕前。
バットオルフェノクは超一流の腕前を持ったガンナーであった。
「何なら二人同時でもいいんだぜ、俺は」
バットオルフェノクには目の前の二人には勝るとも劣らない絶対的な自信があった。

「随分と舐めてくれるじゃない」
「ここは俺にやらせてくれ」ギャレンはゾルダを制してそう言った。
ギャレン・橘は明らかにバットオルフェノクに対抗意識を燃やしていた。
ゾルダはギャレンに向かい手にしていた銃型の召喚機・マグナバイザーを放り投げる。
それをキャッチするギャレン。「二丁拳銃には二丁拳銃でか?」
「あんたの方が動きは身軽だろうからね」「ここはあんたに譲るよ」
「俺達を侮った事、後悔させてやってよ」
重装備のゾルダよりも、身軽で素早いギャレンの方が戦い易い、ゾルダはそう判断したのだ。
それにゾルダである北岡は、ワザワザ相手の得意なフィールドで正面からやり合うようなタイプではない。
「任せておけ」ギャレンは力強く頷いた。

右手に醒銃ギャレンラウザーを、左手に機召銃マグナバイザーを持ち、雄雄しく立つギャレン。
両手にガススリンガーを持ち、ギャレンに対峙するバットアンデッド。両者の間に緊張が走る。
二人の間を吹き抜ける突風、舞い上がる砂塵。それがはじまりの合図だった。

絶壁を背にしたバットオルフェノクが両手の銃を連射しながら右方向に走り出す。
ギャレンもそれに並走して走り、ラウザー、バイザーを連射する。
一転して激しい銃撃戦へと戦場は様変わりする。


505 :ライダー共闘・ガンナー:04/09/17 12:10:13 ID:C8YZz+WJ

両手の銃を撃ち続けながら並走するギャレンとバットオルフェノク。
「何処を狙っているっ?」「動きながら当てる腕も無い癖に」バットオルフェノクはギャレンを一笑にふす。
「俺の狙いはお前じゃない」ギャレンがそう言い放ったと同時に、
バットオルフェノクが背にしていた絶壁が崩れ落ちる。
落ちて来る巨大な岩盤の中に飲み込まれていくバットオルフェノク。

だがギャレンは動きを止める事無く、崩れた岩場の上を颯爽と跳ね上がっていく。
崩れた岩盤の中から飛び上がって来るバットオルフェノク。
ギャレンはその瞬間を狙い撃ち、両手のラウザー、バイザーを連射する。
無防備な態勢を狙い撃たれたバットオルフェノクはよろける。
銃弾が当る衝撃は止む事は無く、反撃に移る事が出来ない。

ギャレンは崩れた岩場の上を利用し、絶壁の崖を一気に駆け上る。
崖の頂上まで達するとそのまま勢いを利用してターン、一回転して、崖下のバットオルフェノク目掛けてダイブする。
空中でひねり回転を加え、銃を撃ち続けるギャレン。
一回転、二回転、三回転、、、と何度も回転を繰り返し、銃を連射する。

バットオルフェノクは態勢を立て直し、ギャレンの着地を狙い撃つ。
だがギャレンは崩れた岩盤の影、完全なバットオルフェノクの死角に回転しながら着地する。
岩盤の影から、回転しながら銃を撃ち再び姿を現すギャレン。
バットオルフェノクが反撃しようとすると、ギャレンは再び岩場の影へ。
そして、今度は上へ跳躍し、岩場から姿を現し、銃を連射するギャレン。
ギャレンは、銃を撃ち続け、そのまま回転しながら弧を描いてバットオルフェノクの上を飛び越え着地する。
着地後は再び岩場の影にその姿を隠す。


506 :ライダー共闘・ガンナー:04/09/17 12:35:33 ID:C8YZz+WJ

バットオルフェノクは堪らず、両肩の切れ味鋭いブーメランの機能を有した鎌で、
ギャレンが身を隠した巨大な岩を真っ二つに切り裂いた。
割れた岩の間に姿を見せるギャレン、だがそれも予測のうち。
身構えていたギャレンは間髪いれずに、両手の銃をバットオルフェノク目掛け連射する。
「銃の腕に自信があるんじゃなかったのか?」
「銃以外の武器を使うって事は、もうなりふり構っていらないという訳か」
「お前の底も見えたな」ギャレン・橘はバットオルフェノクを見切った。

「足止めを頼むっ!」ギャレンはそう言うとゾルダに向かいマグナバイザーを投げ返した。
「頼まれてやるよ」ゾルダはマグナバイザーでバットオルフェノクを牽制する。
ギャレンに見切られたバットオルフェノクにもはや精彩は無い。あるのは敗北感のみ。

『アブソーブQ』『フュージョンJ』
その間にアブソーバーにQとJのカードをラウズしてJフォームとなるギャレン。
そのアーマーが金色に輝き、背には翼が広がる。
『ジェミニ』さらにギャレンはジェミニのカードで分身を果たす。
2体のギャレンは低空を超スピードで飛行、加速の勢いを加え、
そのラウザーについている剣先でバットオルフェノクを突き刺す。
バットオルフェノクを突き刺したまま、2体のギャレンは垂直に急上昇し、高度に達した所で、
バットオルフェノクに突き刺さったラウザーから零距離射程で、二人同時に弾丸を連射して放つ。
その威力で剣先から外れ、重力に逆らって浮き上がるバットオルフェノク。
そして再びバットオルフェノクは落下をはじめる。


507 :ライダー共闘・ガンナー:04/09/17 12:37:42 ID:C8YZz+WJ

大ダメージを受け最早体勢を立て直す事も出来ないバットオルフェノク。
それを真下で待ち構えていたのはギガランチャーを手にしたゾルダだった。
「とどめは任された」ゾルダの声と同時にギガランチャーが放たれる。
直撃を受け空中で爆発炎上するバットオルフェノク。
しばらくすると空から灰が舞い落ちてくる。

銃使いとして意地を貫いた事に満足するギャレン・橘。
「やっぱ、俺はこういう美味しいとこだけ頂くみたいな、楽なのがいいんだよね」
ゾルダ北岡もまた満足気にそう言った。


508 :↑作者:04/09/17 12:41:40 ID:C8YZz+WJ
ライダー共闘で今後

・変身一発
・女性ライダー陣VS女性幹部軍団
・空中大決戦
・怪獣大決戦
・獣帝ジェノサイダー

のネタを予定

誰かネタ被っても気にしないでください

509 :ライダー共闘・鍬形の中の人:04/09/17 14:15:01 ID:wpdOYTEc
銃撃戦といういかにも平成ライダーらしいバトルで(・∀・)イイ!!
個人的見所は
ジェミニJフォーム&零距離射撃・ギャレンのジュウクンドー・やっぱりとどめは北岡先生

因みに当方は

・龍騎vsアギトライダー共闘ver.
・一号&二号vsバダー&バヅー

を予定してます。これまたネタが被っても遠慮しないで続けて、続けて。

510 :アギト外伝作者:04/09/17 15:20:10 ID:wGIEEXYv
【2007/7/10/17:44 都内某所・中屋敷モータース】


「…ブレーキホースが劣化してる。今のまま走り続ければ、そう遠くないうちに事故確定だな」
「マジっすか!?」
 つなぎを着た男の言葉に、驚きの声を上げる青年。
「ああ、こんなことで冗談は言えん。今のうちに交換しておけば安くつくが…どうする?」
「…お願いします」
「1時間もあれば作業は終わる、その辺で暇を潰して来い」
 そう言って、早速作業に入る男。慣れた手つきで部品の交換を始める。

 そして、1時間後―

「走り屋を名乗るなら、こまめに整備、点検に出せ。完全に故障してから修理に出すより、出費は少なくてすむ」
「はい!」
 男の言葉に答え、修理を終えたバイクで走り去る青年。
「なかなか堂に入った言い方だったぞ。涼」
 バイクを見送る男に、近くにいた壮年の男性が声をかける。
「俺がおやっさんに言われた事を、そのまま伝えているだけだ」
 その声に苦笑しつつも、男性=『おやっさん』に答える涼という名の男。
 そう、彼の名は葦原涼。かつてギルスと呼ばれ、アギト=津上翔一、G3−X=氷川誠と共に、アンノウンと戦った青年である。
「お父さん、涼ちゃん。夕飯の支度ができましたよ」
 店の奥から響く明るい声。『おやっさん』の奥さん、涼が『おふくろさん』と慕う女性の声だ。
「おお、もうそんな時間か。涼、店じまいの準備だ」
「わかった」
 『おやっさん』の言葉に答え、閉店の準備に入る涼。
 今、涼は自分の居場所を見つけていた。そして、この場所を失いたくは無いと強く望んでいた。

511 :アギト外伝作者:04/09/17 15:22:16 ID:wGIEEXYv


 仮面ライダーアギト外伝:第4話『ギルス』


【2007/7/11/12:24 警視庁・G5ユニット詰め所】


「え? 葦原さんの居場所がわかったんですか?」
 G5ユニット詰め所に昼食の差し入れに来ていた翔一は、偶然居合わせた氷川の言葉を聞き、思わず聞き返した。
「ええ、都内の中屋敷モータースというバイク店で、働いているそうです」
「その店なら知ってますよ」
 翔一からの差し入れが入っているバスケットに視線を送りながら、宮田が答える。そして―
「あ、まあ、詳しい事は食べながら話しましょう。宮田さん、我慢できないみたいだし」
 その翔一の一言が決め手となり、昼食会が開始された。


512 :アギト外伝作者:04/09/17 15:23:30 ID:wGIEEXYv


「俺、趣味でバイクに乗っているんですけど、その中屋敷モータースって行き着けなんですよ」
「どんな店なんですか?」
「良い店ですよ。仕事は速くて値段は良心的。店員のにいちゃんがちょっと無愛想ですけどね」
「あ、その人が多分葦原さんです」
 昼食を食べながら、氷川、翔一の問いに答える宮田。
 なお、今日のメニューは『そら豆のリゾット』『鶏肉とトマトのオーブン焼き』『トマトの丸ごとサラダ』の3品である。
 五代と翔一が交代で差し入れてくれる料理は、α小隊のメンバーにとって、ひと時の安息を与えてくれる貴重な存在であった。
「しかし…津上さんや五代さんには、申し訳ないと思っています。お店の営業にも支障をきたしているのに、こうして差し入れまで…感謝の言葉もありません」 
 食事も終わりに差し掛かった時、北條がスプーンを置き、深々と頭を下げた。
 そう、α小隊に協力する事を決めた為、翔一は店の営業を、昼だけではあるものの休止していたのだ。
 また五代も、妹のみのりや親友の桜子がフォローしてくれているとは言え、時として店の臨時休業を余儀なくされていた。
 その事実を改めて思い知らされ、静まり返るα小隊のメンバー+氷川。しかし、翔一は―
「いやだなぁ、頭を上げてくださいよ、北條さん。これは俺自身が決めた事なんですから」
 と、明るい声で答える。その声からは悲壮感や後悔は微塵も感じられない。
「確かに、ランチの売り上げが消えた事はちょっと痛いですけど、その分夜頑張れば良いし、可奈さんや頼りになる仲間もいますから、心配はいらないんですよ」
「そう…言って頂けると、正直救われます」 
 翔一の言葉に、どこか救われたような気持ちを感じる北條だった。

513 :アギト外伝作者:04/09/17 15:24:54 ID:wGIEEXYv
【2007/7/11/12:41 都内某所・有名ホテル】
 

「アギト…それがあの戦士の名前かい?」
 ミディアムレアに焼きあがったステーキにナイフを入れつつ、目の前にいるオーディンに問うダグバ。
「そう、私と同質の存在である『彼』の力を受け継いだ『限りなく進化し続ける存在』、それがアギトです」
 ダグバの問いにそう答え、ワインの入ったグラスに口をつけるオーディン。その動きには一部の隙も無く、高貴さすら漂っている。
「先の戦いを見た限り…アギトの力、クウガと等しいようだな」
「うん、楽しくなりそう…いや、楽しくなるよ。今度の戦いは…」 
 バルバの言葉に答えながらも満面の、だが氷のように冷たい笑みを浮かべ、ステーキを口に運ぶダグバ。
 そんなダグバを見ながらオーディンは、静かな笑みを浮かべつつ、また口を開いた。
「ダグバがもっと楽しくなる事をもう1つ教えましょう。クウガ、アギトと同等の力を持つ者が、もう1人います」
「名前は?」
「ギルス…クウガやアギトとは、また違った戦い方をする戦士ですよ」
「そのギルスは、いつ現れるんだい?」
「今は、戦いから離れた暮らしをしているようですが、舞台に上がってもらうつもりですよ…バルバ、『メ』の中から3人ほど選出しなさい」
「そのギルスと戦わせるのか?」
「そうです。たとえ、本人が望まなくても舞台には上がってもらいます」
 そう言って、再び笑みを浮かべるオーディン。その笑顔はダグバ以上に冷たいものだった

514 :アギト外伝作者:04/09/17 15:26:22 ID:wGIEEXYv
今回の書き込みはここまでです。
次回書き込みは…仕事の都合により、未定です。

あと、避難所のほうに先日書き込めていなかった設定を書き込みました

515 :名無しより愛をこめて:04/09/17 18:58:48 ID:PUv7Mxhz
新作掲載ラッシュage

516 :アイキャッチ ◆r33gKGW/KA :04/09/17 22:05:07 ID:YCPa6Eu9
>514
えっと、『中屋敷モーターズ』ってのは劇中の『都洋自動車』とは別の店ですよね?
ついうっかり『おふくろさん』が出るまで普通に流す所でしたw

後、レストランでワインを飲むオーディーン……シリアスなのにギャグですなw

517 :250:04/09/17 22:50:39 ID:9Tg0vK2p
SS職人の皆様、乙です。
514迄UPしました。
ttp://www.geocities.co.jp/Bookend/7827/777.html

518 :名無しより愛をこめて:04/09/17 23:10:13 ID:PUv7Mxhz
>>516さん
中屋敷モータースと都洋自動車は、同じ店です

アギトの過去にクウガは存在しない(未確認生命体4号は存在)という公式設定なので、アギト外伝では、アギトの過去にクウガが存在する独自の歴史を設定(実は年表も作っています)。

その影響で、特にアギトに登場した人物や地名などに若干の違いが存在します。
警視庁の上層部が更に無能になっていたりするのはその為です。
決して、私が都洋自動車の事を忘れていた訳ではありません(爆

519 :名無しより愛をこめて:04/09/18 00:01:18 ID:LeJgV7TK
>>518
って事は、警視総監は・・・




あ の お 方 で は な い ん で す か ? w

520 :アギト外伝作者 ◆aG3gqUWFnw :04/09/18 12:07:34 ID:Qju8MC9s
>>519さん

警視総監はあのお方ですよ。
















でも、今は訳あって一時的に一線を退かれています。
あくまでも一時的にです。
その詳細は、アギト外伝第5話で明らかにする予定です

521 :名無しより愛をこめて:04/09/18 18:23:33 ID:SfkmGLRy
>>アギト外伝作者様
年表つくってるなんてすごいね

俺なんかいつも単なる勢いだけで書いてますw

522 :アイキャッチ ◆r33gKGW/KA :04/09/18 21:27:21 ID:GvyOvUL2
>518
って事は、おやっさんの本名は三影では無いのですか……?とらさんでは無いのですか……ちぇ。

……ああ、『すごれき』スレとカブってごっちゃになるなぁ。

523 :仮面ライダー555・ロストライダー プロローグ:04/09/18 22:46:49 ID:VonxmFLB
−東京都内某所。時刻は夜の10時を回っていた。
「うわぁぁぁぁぁ?」
響き渡る悲鳴。今夜もまた、罪無き人々がオルフェノクの餌食となっていた。
「くっくっく・・・」
薄ら笑いさえ浮かべ、新たな獲物を求める三体のオルフェノク。そこへ、一人の青年が立ちはだかる。
「オルフェノク三匹、発見。今夜は大漁だ」
「・・・誰だ?」
青年は一本のベルトを腰に巻き、携帯電話らしき物を取り出す。コード『1・1・1』を入力し、ベルト中央部に挿入。
「変身!」
『スタンディング バイ』『コンプリード』
青年の体を光のラインが走り、あっという間に全身が漆黒のスーツに覆われる。あれがうわさのベルトの戦士なのか?動揺するオルフェノク達。
「どうした、かかって来ないのか?それともオルフェノクって奴は、自分より弱い奴しか襲えないのか?あの時・・・春奈を殺した時のように!」
その一言に挑発され、三体のオルフェノクは雄たけびを上げつつ一斉に襲い掛かった。
『うおおおおおおおお!』
「・・・ふん」
対する彼は右手にメリケンサックのような武器を装備し、ベルト中央のエンターキーを押す。
『イクシードチャージ』

・・・戦いは終わった。一方的に。
「クズ共が!消えろ!消えろ!消えろ!」
地面に残ったオルフェノクの残骸を何度も何度も踏み付け、彼は吐き捨てるように叫んでいた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ようやく頭の冷えた彼は変身を解くと、空を見上げてこうつぶやいた。

「待っていろ、乾巧・・・もうすぐ俺が行く」

彼の名は佐倉拓海(さくら たくみ)。またの名を仮面ライダーΑ(アルファ)。
忘れられたもう一つのベルト。

524 :523:04/09/18 22:51:03 ID:nd0Betwj
初心者ゆえのお目汚し、失礼します。
自分も何か話を書いてみたくなり、一番好きな555の世界を選んだわけですが・・・やっぱ凄いですねみなさん。
とりあえず、このまま続きを書きたいものです。

525 :名無しより愛をこめて:04/09/18 23:16:46 ID:CTVxdZ5P
>>524
555新作キター
クウガ・アギト系がいろいろ頑張ってるので555にも期待してる

このスレ何気にギャレンも人気あるみたいだね

526 :名無しより愛をこめて:04/09/19 00:16:36 ID:SOyswgF1
>>524
555だぁ。本編も楽しみにしますよ〜

>>525
そうそう。
何気に登場回数多いよねw
主役の話もあるぐらいだし。

527 :仮面ライダー銃:04/09/19 02:49:51 ID:SvIaO3Nu

仮面ライダーギャレン 銃 第四話『人類基盤史研究所』

「今月だけでもうこれで三体目…アンデッドの活動はどんどん活性化している
 所長…一体アンデッドとはなんなんです?」
「それは今私たちが全力をもって研究している…橘、お前はアンデッドの封印に
 全力を注いでくれればいい。」

東京近郊に位置する研究機関『人類基盤史研究所』、表向きには人類の起源の
研究を行う研究所だが『アンデッド』と呼ばれる存在を打ち倒しそして
封印する者『仮面ライダー』を有する戦闘機関としての裏の顔も持つ。

その人類基盤史研究所の最高責任者である所長、烏丸のいる所長室に
アンデッド封印後、休む間も無く現れた橘は常々考えていた疑問を口にした
けれど満足のいく回答は得られなかった、しかし橘はこちらが本題だと
言わんばかりに烏丸に詰め寄った。

528 :第四話:04/09/19 02:51:29 ID:SvIaO3Nu

「俺がアンデッドと闘っている時に剣崎を急ぐ様に急かしたそうですね」
「それは…万が一の事を考えてだな…」
「あんたが信用出来なかったのは俺の力か…それともギャレンの力か?」
「何が言いたい…橘」

デスクを挟んで対峙する両者に広がる緊張、それが極限まで高まる寸前
それを裂くかのように声が割って入る。

「ウェーっす戦闘の事後報告に来…まし…た?」

所長室に広がる緊張感に眉をひそめる剣崎、第三者の乱入に機を逸したと
感じた橘はバットアンデッドを封印したカードを所長のデスクに置くと
きびすを返し、出口へと向かうが。

529 :『人類基盤史研究所』:04/09/19 02:54:27 ID:SvIaO3Nu

「剣崎、お前はどうしてライダーになった?」

部屋を出る直前、剣崎の方に振り返りそんな質問を口にする。

「ライダーになった理由ですか…仕事、って言うと見も蓋もないですよね
 えーと人類の平和を守る為…とかじゃ…駄目ですか?」
「ふっ、せいぜいその純真さを誰かに利用されないようにするんだな」

剣崎ではなく烏丸を見ながらそう口にした橘はそのまま部屋を後にした。

               第四話 『人類基盤史研究所』 終 第五話に続く

530 :仮面ライダー青龍・ストーリー:04/09/19 10:20:07 ID:TtWtqdB4

「きゃあああ!!!」
響き渡る子供たちの声。逃げていった。
しかし一人の女の子が転んで逃げ遅れてしまったのであった。
その女の子に容赦なく近づいてくる異形ななにかはその蜘蛛みたいな口から
糸を放出した。だがその糸は幸い彼女の上を通って建物の壁に当たり、
その壁は溶けてしまっていた。蜘蛛男はさらにもう一度糸を吐き出し、
彼女を仕留めようとする。今度は逃げられない。確実にやられると思った
その時これまた謎の二つの影が飛び込んできて蜘蛛の糸を弾き飛ばし、
一人が女の子に駆け寄って口を開いた。
「大丈夫か?」
「うっうん・・・」
「早く逃げるんだ!」
「はいっ!」
そして彼女が逃げたのを確認するともう一人の男に頷きかけた。
その合図にその男はまた頷いて返すと男の腰に謎の中央が青い宝石みたいな
形のベルトが出てきた。そして彼はこう叫んだ。
「変身!」
するとベルトからまばゆいばかりの青い光が彼の体を包み、
そしてその光がやむと彼は人間の姿とは違った姿になっていた。
鋭そうな二本の角、人間より一回りぐらいは大きい目、全身は青く、
いかにも神話に出てくるドラゴンみたいな感じであった。
蜘蛛男は驚きこう叫んだ。
「貴様は青龍ではないか?何故わしの邪魔をするのだ?裏切る気か?」
「俺は元からそっちについた覚えはない!人間を殺し世界を征服しようと
する奴は俺の敵といっただろう!」
「ならばしかたがない・・・貴様を殺し聖石を引きずり出す!」
「俺は貴様らに改造されたこの体を・・・もう人間には戻れなくなってしまった
この体をつかって貴様らを滅ぼしてやる!」
「ほざけ青龍!」
「青龍?違うな・・・ 俺は仮面ライダー。仮面ライダー青龍だ!」

531 :仮面ライダー青龍・ストーリー作者:04/09/19 10:23:48 ID:TtWtqdB4
すいません!ご挨拶代わりにこんなヘボ小説をおくらさせていただきました。
どうも小説初心者ですのでその練習作が今回の仮面ライダー青龍です。
続くか微妙ですがどうか見てやってくださいお願いします。

532 :ライダー共闘・悪の変奏曲 序章:04/09/19 14:49:23 ID:hKXrN8T/
 押し寄せる怪人軍団。その後方で……

「バーストフィンガー!」「神崎風塵流・胡蝶の舞――斬」打ちのめされ、蹴散らされる怪人たち。

「な、何事が……何だとっ!?」現場に駆けつけたヒルカメレオンが驚愕する。なぜなら、怪人たちを倒しているのもまた怪人――
――しかも、ショッカー大幹部たる狼男(金)とイカデビル……
「何故……イヤ、貴様ら、その腰につけているのは……」そう、狼男の腰にあるのは仮面ライダーV3のダブルタイフーン、イカデビルのそれは仮面ライダースーパー1のサイクロード……

「今までの組織はもはや古き遺物」「これからは、私達の新しい組織が世界を征服する」『だから、粛清する』武術系の構えを取る狼男とナギナタを振るうイカデビルがそう宣告する。

「うぉのれぃっ!!者ども、あの裏切り者を始末しろ!!!」『ギィ――!!』飛び掛る怪人軍団。左右に散って迎え撃つ二人。

「この黄金狼が絶技を受けてたっていられたら幹部会人並みだよ……!」後ずさりながら怪人軍団の猛攻を捌く狼男、いや黄金狼。
 だが、ただ受け流しているだけではない。その証に、彼らの取る軌道が螺旋を描いて収束し――
『飛竜昇天破!!』その、天高く突き上げられた拳が竜巻を生み、怪人たちを吹き飛ばす――

「この白骨海魔、ここでは死なないから……」愛用のナギナタを振るい、敵を切り裂くイカデビルこと白骨海魔(しかも女)。
「幻想舞踏――」その容赦ない斬撃が次々と敵の急所を貫き、切り裂く――

533 :アイキャッチ ◆r33gKGW/KA :04/09/19 14:53:27 ID:hKXrN8T/
>532
と言うことで、やってみました。『オリジナルライダーは使わない』というルールの盲点を突いたオリジナル怪人二人の活躍はまた別の機会に……
白骨「でも、シャア板で……」アレはまた別のキャラだからいいの(ゾルダがこないよう警戒しつつ)。

534 :名無しより愛をこめて:04/09/19 15:34:10 ID:CI1uCTYB
>>522
なるほど,警視総監があの方ってのは考えたんですけどバイク屋のおやっさんが三影とは。それもみたいです。

535 :ラグナ ◆rAguena3AA :04/09/19 23:26:38 ID:Z2W03Q6X
今まで避難所で書いてましたが、念願のトリップも届き
来週から本スレで書かせてもらいます。
オリジナルライダーで、仮面ライダー・ラグナrAguenaです。
お暇があったら、避難所のプロローグと設定だけでも読んでみてくださいね。


536 :名無しより愛をこめて:04/09/20 00:04:26 ID:XIUO7f6W
新規の方も増えて嬉しい限りです、みなさん頑張ってくださいね

次スレが気になりますが移行もスムーズにいくといいですね
<気が早いのかもしれませんが、誘導だけはしっかりやっときたいので
私は8スレ冒頭用のライダー共闘SS書いて準備してますw

ブレイドのKフォームはTVと同時解禁、
グレイブ、ラルク、ランスは10月解禁でいいですかね?

537 :名無しより愛をこめて:04/09/20 00:15:13 ID:2ikF6bdW
ちょっと質問
ここと避難所って、1回のレスの字数上限とか違うんでしょうか?
みなさんどう使い分けているんでしょうか?
作品ごとにまとめてあるから、そういう意味では向こうの方が書きやすいのかな・・・

538 :名無しより愛をこめて:04/09/20 00:39:21 ID:XIUO7f6W
>>537
避難所管理人ですが、一応『本文の文字数制限4096』となっております
そんなに書けたか?という気がしなくもないんですがw
一度に投稿出来る文字容量はこちらよりはかなり多めです

避難所はまとめて読めますが、人々への露出という点ではここに遥かに及びません
最近はまとめてくださる方もいるので、無理して避難所載せなくてもいいかもしれません
設定とか細かく書きたい方は併用されるといいでしょう

こんな感じです

539 :ラグナ ◆rAguena3AA :04/09/20 00:43:40 ID:F5z2DCtK

混じらない分、避難所は書きやすいですね。
ただ、評価、感想をいただけないのでさびしいかなw
良かったら、批評くださいw

540 :アイキャッチ ◆r33gKGW/KA :04/09/20 21:45:42 ID:bZOU/+4b
>534
あ、バイク屋のおやっさんがタイガーロイドってのは僕の考えた事じゃないです。
古参の人はご存知だと思いますが、このスレのはしりにあたる『中屋敷のおやっさんに2000の技が』スレに連載されたストーリーです。

541 :クウガ新説 壊滅-05 バイク完成:04/09/20 22:44:12 ID:c8YmgNZG
【同日 11:00 科警研】
五代と一条は科警研に着いた。そこには一人の男が立っていた。
「一条さんと五代さんですね、小沢さんから話は聞いています。」
二人をバイクの所へ案内していた。

二人はとある研究室へついた。研究室の扉が開く。そこには二人になじみのある人物が立っていた。

「あれ、榎田さんですか?」
「あら五代君も来たの?BTCSは科警研が作ることになってたからね。
 結構大変だったわよ〜一週間で完成させるのは。」
「息子さん、いいんですか?」
「うん、君が0号を倒してからは何日も泊り込みって事がなくなったからね。
 おかげさまで何とか時間を作れるようになったから。それより君のほうは大丈夫なの?また戦って体に変化はない?」
「うーん、椿さんは『なんともない』って言ってましたんで、多分大丈夫ですよ。」

五代はサムズアップに笑顔という、自分のトレードマークで答えた。
「変わらないわね、君は。」榎田はしみじみといった。

「榎田さん、そろそろ本題に入りましょう。」一条の発言で一気に空気が緊迫した。
「……これが新しいBTCSよ。」被せられていたシートをはずした。
「これが……ってあんまり変わってないですね。」
「基本は五年前と同じよ。ただ、五年前とは違って新しい装備をいくつか付けてみたの。
 緑の時用にGM−01、バイクに乗りながらでも紫の剣を使えるようにもう一本
 トライアクセラーを積んであるから。乗ってみる?」
「いいんですか!?」 「いいわよ。はい、トライアクセラー。それとヘルメットも用意したから。」

榎田はBTCSの起動キーであるトライアクセラーとヘルメットを渡した。
五代は早速トライアクセラーを差し込み、パスワードを入力した。
エンジンを吹かし、五年前の感触を思い出していた。

「五代、俺は一度本部に戻る。暫くしたら俺のところへきてくれ。」
「はい。わかりました。」 五代はヘルメットを被り、走り出した。

542 :クウガ新説 壊滅-06 未確認の対立:04/09/20 22:45:36 ID:c8YmgNZG
【同日13:00 都内某所】
未確認生命体は潜む場所を変えていた。廃工場から都市開発の途中で
計画を断念した大型ビルの1フロアに固まっていた。

そこへ一人の男が入ってきた。
「疲れるねぇ〜人間に混ざるのは。」
「どうした?ゲゲルを始めるんじゃなかったのか?」
「俺には俺のやり方があるの。少しは黙ってろ。」
「いつまで待てばいいんだよ?前のゲゲルでもそうやってタラタラタラタラやりやがってよぉ。」
「聞こえなかったか?『黙ってろ』って言ってんだよ。」
「なんだと?!」

次第に二人は近づき、怪人の姿になり今にも戦いを始めようとしていた。

「お前たち、いい加減にしろ。」軍服を着た未確認が二人を制した。

「確かにお前はゲゲルをすぐ始めようとはしない。だがそれがどうした?
 戦いのタイミングは個人に任せているはずだ。違うか?」
「でもなぁ、こいつのせいで俺だけ前のゲゲルは出来なかったんだぞ?
 暴れ足りねぇんだよ。ジッとしてると体がうずくんだよ。
 
今回だけは我慢してやるよ。てめぇの顔に免じてなぁ。」

そういい残すと舌打ちをしてその場を立ち去った。

「あいつが持つのはおそらく一日が限界だろう。お前も早くゲゲルを開始しろ。」
「しかたねぇなぁ。始めてやるか。」

台風が過ぎ去った後のようにそこは静寂を取り戻していた。

543 :クウガ新説 壊滅-07 捜査本部のひと時:04/09/20 22:48:31 ID:c8YmgNZG
【同日13:10 警視庁・捜査本部】
ここ一週間、未確認生命体が事件を残さなかったことを受け、
捜査本部では今までの対応や捜査方法などを見直していた。

「やはり今回も厳しくなるんでしょうね、氷川さん。」
「えぇ、そうですね。北條さん。」
「しかし不安ですね、なぜ一週間も事件を起こさないんでしょうか?」
「あれだけ警察にもダメージを与えておきながら、なぜここで行動を行わないのか?
 アンノウンの時の様に手法を変えてくるのかもしれませんね。」
「何とかして今のうちに体制を整えなければなりませんね。」

「氷川さ〜ん、ここにいたんですか。」そこへ尾室がやってきた。西川の結果を知らせるために。

「氷川さんに北條さん、見てくださいよこの結果。」
「……すごいですね、これは。氷川さん、あなたより優れているじゃないですか?」
「……確かにそうですね。尾室さん、小沢さんは何か言ってましたか?」
「小沢さんも『すごい』というばかりで。」

「尾室さん、ところでこの『西川』という男は今までどこにいたんですか?」北條がふと呟く。
「宮城県警から捜査本部発足時に召集された人員です。年齢は26歳で警部補だそうです。
 県内で幾つもの事件を解決してきたそうです。」
「これで戦力アップは間違いないですね。」

そこへ一条が帰ってきた。
「皆さん、どうしたんですか?おそろいで。」
「えぇ、これを見てください。」そういって結果の書かれた紙を渡した。

そこでまた西川の話題に移った。

暫くG5の装着員のことで話していると、本部長から会議を始めることを告げられた。

その場にはまた緊迫した雰囲気が漂っていた。

544 :クウガ新説 壊滅-08 進展のない会議:04/09/20 22:52:56 ID:c8YmgNZG
【同日15:00 警視庁・捜査本部】
約一時間に及ぶ会議が終了した。といっても、これといった進展はなかった。
本部長からは『対策をさらに強化せよ』との事だ。

「はぁ〜」思わず氷川の口から溜息が漏れる。
「どうしたんです?珍しいですね、氷川さんが溜息なんて。」北條が言った。
「そんな事知る必要は無いと思いますよ?我々の仕事は奴等を倒し、平和を守ることです。」
「そうですか……」
氷川は浮かない表情のまま答えた。

【同日18:40 警視庁・廊下】
一条は会議終了後、桜子に連絡を取っていた。調査に何かわかった事はないか、気になっていたからであった。
そして、現段階での未確認生命体の調査結果を知らせるためでもあった。やはりこちらも進展はなく、桜子の解析は行き詰っていた。

一条は電話を切った。と、そこには西川の姿が。
「一条さん、電話の相手誰ですか?恋人?」
「いや、彼女はそういう人じゃない。未確認…」

その時警視庁内に警報が轟いた。
『江東区に未確認生命体が出現した模様。すでに被害者が出ています。
 G5ユニットならびに捜査本部の者は直ちに現場へ急行してください。』

「西川、G5ユニット出動のようだ。急いでGトレーラーに向かえ!」
「了解!」西川はGトレーラーの方向に走り出した。

一条は無線機を使って、五代のBTCSに連絡を取った。
「五代、江東区に未確認が出現した。すでにG5は出動した。
 俺もすぐ現場に向かう。お前も急いでくれ。」
『分かりました。』  一条は連絡が終わると、すぐさま現場に向かった。


545 :クウガ新説作者:04/09/20 22:59:43 ID:c8YmgNZG
どうも作者です。最近新しい連載等で盛り上がってるみたいですね。
次はまた3〜4日後、スレの容量の状態で決めます。多分次スレになるかな?

実はこれが終わったらブレイドの一話以前の話かブレイドと他のライダーの話でも
書いてみようかなって思ってます。

546 :名無しより愛をこめて:04/09/20 23:25:31 ID:nQsHChLo
540

547 :名無しより愛をこめて:04/09/21 00:43:27 ID:PzJOExbE
>>539
ここは評価・批難が出にくい感があります
その代わり、煽り・荒らしもなく、
SSの自由度が高くても、ある程度容認してくれます

評価・批判を望むのであれば、
避難所に掲載したのをこのスレで評価をお願いするというのもありですよ
【名作】オリジナルヒーロー【駄作】
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1084183148/l50
<こちらも次スレ立つ直前みたいですが
手厳しいかもしれませんが、真面目に意見してくれますよ


548 :名無しより愛をこめて:04/09/21 00:49:29 ID:PzJOExbE
電車の中で今日思いついたネタ

・Gユニットに助っ人として派遣されるロボット刑事K
・ライダーとミクロイドSの共闘
・広瀬パパがつくったトライアルDが実はキカイダーだった
・組織と癒着しまくる警視総監が実は本郷猛の双子の兄弟だった

ここはお前の日記(ry AA(ry

549 :名無しより愛をこめて:04/09/21 02:19:31 ID:0o8IbwfW
すみませんが,『中屋敷のおやっさんに2000の技が』スレってどこにあるんですか?
ログ庫のいちばん古いスレみたらその話がでてたんですけど,リンクはってなかったんでみつかりませんでした。
『中屋敷のおやっさんに2000の技が』でぐぐっても出てこないので,知ってる人は教えて欲しいです。
ログ庫の一番古いスレ見てたらかなりいいSSのみたいですので,読んでみたいです。

550 :250:04/09/21 08:48:39 ID:94syVEy3
545迄UPしました。
尚、勝手ながら短いものは(SS一発)にまとめさせてもらいました。

551 :名無しより愛をこめて:04/09/21 09:32:22 ID:KtBFV15U
>>547
新スレが立った模様です
【名作】オリジナルヒーロー第二話【駄作】
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1095726168/l50

552 :名無しより愛をこめて:04/09/21 11:05:45 ID:KtBFV15U
そろそろ次スレ立てちゃってもいい?

553 :名無しより愛をこめて:04/09/21 11:59:18 ID:KtBFV15U
ちょっと早かったかもしれないが、次スレ立てさせて頂きました

【果てしなき】ライダー共闘SSスレその8【戦い】
http://tv6.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1095734941/l50

職人のみなさま順次移動をお願い致します
こちらは適当に埋めていきましょう
<誘導が完了するまではこのスレは埋めてきらない方がよいかな?


554 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/22 19:17:57 ID:A67HIGwu

「やっぱ、あたしって名探偵じゃんっ!」
自称ハンペンと名乗った少女は弾んだ小声でそう言うと、ガッツポーズをとった。
行方不明になった学校の友人達の捜索をひとりで行っていた甲斐あってか、
彼女はついに友人達をさらっていった犯人と思われる者達のアジトを突き止めたのだ。
と言っても、彼女が池袋西口公園をウロついていた時、偶然に怪しい集団を見かけ、
原付バイクでその後を追いかけて来ただけの事なのだが。
とはいえ、彼女は行方不明になった友人達への手掛かりに一歩大きく近づいたのは間違い無かった。

埠頭の今は使われていない空き倉庫。後をつけて来た怪しい集団は確かにその中へと入って行った。
少女はおそるおそるその倉庫へと近づき、割れている窓ガラスの隙間から中の様子を窺った。
こういう時、恐怖心よりも好奇心が勝ってしまう、それがまた彼女の性質(たち)でもあったようだ。

暗くてよく中は見えないが、倉庫の中には、何か大きな影が幾つも並んでいる。
少女はよく目を凝らして見るが、よくわからない。
次第に闇に目が慣れてくると「ひぃっ」と彼女は思わず短い悲鳴を上げた。
倉庫の暗闇の中に彼女が見た光景。それは、何か糸のようなもので体をがんじ搦めにされ、
身動きを取る事も出来ず、まるで蓑虫のように天井からぶら下げられている彼女の友人達の姿であった。
好奇心旺盛である少女もさすがに身を震わせて後ずさりをする。
その彼女の背後に忍び寄る影。

「お譲ちゃん、覗きはいけないな」少女は体をビクッとさせ振り返る。
そして次の瞬間彼女は大きな悲鳴を上げる「きゃぁぁぁぁぁぁっ!!」
そこには三つの眼を持ち、角を生やし、毛に覆われた化け物の顔があった。
目の前に、間近に化け物の顔がある、
そのあまりの怖ろしさに少女は気を失い、泡を噴いて倒れる。
全身から力が抜け、崩れ落ちそうになる少女を、
その化け物は背から生える数本の腕でしっかりと抱きかかえた。
少女を抱きかかえた蜘蛛男は闇の中へと消えて行く。


555 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/22 20:02:55 ID:A67HIGwu

少女が再び目を覚ました時、彼女もまた身動きが取れない状態で天井からぶらさげられていた。
周囲の様子を窺う彼女。その目に飛び込んで来るのは、自分と同様に吊り下げられた友人達。
倉庫の中に、天井や壁に張り巡らされた幾つもの巨大な蜘蛛の巣。
少女にとっては信じられないような光景であったが、
その巨大な蜘蛛の巣には、人の姿をした蜘蛛の化け物が張り付いていた。
しかもそれは一体や二体ではない、少女の目に映る者達だけでも5体。
さらに少女は天井の闇の中からも、誰かに見られているという視線を感じていた。
あの気持ちの悪い3つ目の化け物が闇の中から自分達を見つめているのだろう。
闇に隠れその姿を見せない者達も入れれば、おそらくはその数はもっとはるかに多い。

少女は怖ろしさに震える自分を奮い立たせるかのように、ワザと悪態をついてみせた。
「一体あたし達をどうしようっていうのよっ!?」
本当はそんな事は聞かなくても容易に想像はついた。
蜘蛛の習性を考えれば、それは当然の事でもある。蜘蛛の巣にかかった獲物は、彼等の餌になるだけ。
だがこの人型の蜘蛛は、巣で獲物を待つだけでは物足りず、
自らが獲物を狩りにまで出掛けてしまうのだ、何ともアクティブな蜘蛛である。


556 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/22 20:03:34 ID:A67HIGwu

「随分と威勢がいいなぁ」蜘蛛男の一人は笑い声を上げた。
「俺達の事を知りたがっていたようだから、案内してやったんだっ」
「礼を言われたって言いぐらいだっ」何人もの蜘蛛男達の笑い声が、暗い倉庫の中に響き渡りこだまする。
「ふざけんなよっ!あたしは蜘蛛が大嫌いなんだっ」少女は懸命に虚勢を張る。
本当はそれどころではなかったが、ただ何かを喋っていないと気が狂いそうになるからだ。
「それは面白いなっ」蜘蛛男は笑い続ける。
「辺りをもっとよく見てみろっ」蜘蛛男の言葉に少女は再び周囲を凝視すると、
床にも壁にもびっしりと蜘蛛の子が蠢いていた。それは床と壁だけでは無かった。
蜘蛛の糸で縛られ身動きが取れない彼女の体の周りにも、
びっしりと蜘蛛の子が這いずりまわっているではないか。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁっ!!」しかもその蜘蛛の子はの群れは、徐々に彼女の顔へと向かって進んで来る。
彼女は本当に蜘蛛が嫌いらしく、顔を引きつらせて泣き叫んだ。
暗い倉庫の中に蜘蛛男達の笑い声が響き渡りこだまする。
「ついでだ、まずはお前からいただくとするか」蜘蛛男達の一体がそう言い、蜘蛛の糸で天井から降りてくる。
逆さ吊りの状態で少女に襲い掛かる蜘蛛男。


557 ::04/09/22 20:04:59 ID:A67HIGwu
久々に続きを書いたら全然ノリが違う話になっていたw
続きはまた夜中にでも

558 :名無しより愛をこめて:04/09/23 00:04:34 ID:+pWIyFgU

何処からか聞こてくるギターの音色。
情感に溢れ、どこか物悲しいような、聞いているとせつなくなるようなメロディ。
少女はそのギターの音色に聞き覚えがあった「このギターはっ??」
彼女はそのギターの音色に気を引かれた、その恐怖すらも忘れて。

「誰だっ!?」蜘蛛男達はギター音の主を探す。
暗い闇に覆われた倉庫の中に鳴り続けるギター音。
「あそこだっ!!」蜘蛛男のひとりが指差すその先には、ジローの姿があった。

吹き抜けとなっている倉庫の2階通路に立ち、目を閉じ、ギターを抱え弾き語るジロー。
「ジローっ!?」少女は思わず声をあげて彼の名を叫んだ。
そうだ、この音色は公園であった不思議な青年・ジローのもの間違い無い。

「女の子を苛めて喜ぶってのは、どうなのかな?」
ジローはそこではじめて閉じていた目を開いた。だがギターを弾くその指は止まる事は無い。
そのジローの声はこのような状況下でも優しい印象を少女に与えた。

「なんだっ、お前は?」蜘蛛男達がざわめく。
ジローは軽く飛び上がり、通路の鉄柵の上に立つと、
下を一瞥すると、そのまま下へと飛び降り、ダイブした。
高さ7,8メートル近くはあろうかという高さから飛び降りたにも関わらず、
ギターを弾いたまま平然と着地するジロー。


559 :↑ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/23 00:06:24 ID:+pWIyFgU
タイトル入れ忘れた

560 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/23 00:24:05 ID:+pWIyFgU

「貴様っ!人間ではないのかっ!?」蜘蛛男達のその声よりも早く、
ジローは着地するや否や、ギターのネックを握り直す。
そこでジローのギターがはじめてその音を止めた。
次の瞬間、ジローのギターは全く別の音色を奏でる。
倉庫の中に響き渡るマシンガンの銃声。
ジローが手にするギターがマシンガンとなって、少女に襲い掛かる蜘蛛の子を吹き飛ばした。
もちろん少女に傷ひとつつける事も無しに。
少女は目を見開いて驚いた。
ジローの手により美しい音を生み出していたギターが、
突如としてけたたましい音で銃弾を放つマシンガンと化したのだから。

少女に襲い掛かろうとしていた蜘蛛男の一体が、
ジローに向け、その口から蜘蛛の糸を吐き出す。
これを事前に察知していたジローは、跳躍し宙を舞い、
ひねり回転しながら、放物線状の弧を描き、その蜘蛛男にキックを喰らわせる。
ジローのキックで吹き飛ばされる蜘蛛男。

ジローはその隙に糸でがんじ絡めにされた少女を助け出す。
少女がいくら必死になってもビクともしなかった蜘蛛の糸が、
ジローの手でいとも簡単に、まるで紙でも破るかの如く引き裂かれた。

「あんた、一体何者なんだいっ!?」少女はただただ驚くばかり。
「大丈夫、僕は人間の敵じゃないからっ」ジローは優しい声でただそう告げた。


561 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/23 01:02:41 ID:+pWIyFgU

少女の盾となり身を呈して彼女を庇うジロー。
ジロー達にジワジワと迫る蜘蛛男達、前方から、そして頭上から。
二人は後ずさり、ついには壁際へと追い込まれる。
もう後の無いジローと少女に、蜘蛛男達が蜘蛛の糸を吐きつける。
ジローはその手を手刀の如く振り回し、蜘蛛の糸を切り裂く。
普通の人間には強靭な蜘蛛の糸であっても、ジローにとってはただの糸でしかない。

蜘蛛男達は、ジローに向かって一斉に飛び掛る。
ジローは向って来る蜘蛛男達を器用に次々と投げ飛ばす。
蜘蛛男の腕や体の一部を掴み、相手の力を利用して。
投げ飛ばされた蜘蛛男達はすぐに立ち上がり再びジロー達に向かって来る。
少女を庇いながらの戦いにジローは防戦一方であった。
だがジローは蜘蛛男達に向け決してギターのマシンガンを放つ事は無かった。

その時、倉庫のいくつかある入口のひとつを蹴破り、中に入って来る者がいた。
月の光に照らされて倉庫の入口に立つ二つの影。
彼らはゆっくりと倉庫の中へと歩はじめる。
「相変わらず甘いな、ジロー」先頭の影の主はそうジローに呼び掛けた。
「あぁっ、ぬるいな」もうひとつの影がその言葉に応じる。

「イチロー兄さん!?零!?」ジローの口からその名前が突いて出た。

562 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/23 01:26:19 ID:+pWIyFgU

「こいつらはもう人間じゃないんだ、遠慮する事は無い」
イチローはジローの心理を読み切っていた。
「でも、イチロー兄さん、改造されたとはいえ彼らは元々人間じゃないか」
ジローはそう答えるが、その声には何処か悲しみが込められているようでもあった。
「こいつらは人間だった時の記憶も、理性も、人間の心なんてものは無くしちまってる」
「獣と一緒だよ、人間を狩るだけのな」イチローはジローの言葉を鼻で笑った。
そうジローが防戦に回っていたのも、決してジローの能力が蜘蛛男達に劣っていた訳ではない。
ジローは改造されたとはいえ、元々は人間であった筈の蜘蛛男達を殺す事を躊躇していたのだ。

零は手に持っていたギターケースからダブルネックのギターを取り出し、抱きかかえると、
ネックを蜘蛛男達に向け、容赦無く、マシンガンを撃ちまくった。
ダブルネックのギターから連射される銃弾が蜘蛛男のボディを蜂の巣にして行く。
暗い倉庫の中に反響し、響き渡るマシンガンの銃声は止む事は無い。
ジローはその光景に目を背け、耳を塞いだ。

マシンガンの銃声が止んだ時、ジローに襲い掛かろうとしていた蜘蛛男達は
蜂の巣となった無惨な姿で倒れていた。彼らのボディから流れる赤い血は、
ジローに彼らが元は人間であった事を痛感させた。その光景を目の当たりにし苦悩するジロー。

だが蜘蛛男達の多くはまだ倉庫の天井に張り付いて生き残っている。
その数はざっと20体程度はいるであろうか。

「どうするんだ?ジロー」「一緒に戦うのか?」イチローの問いにジローは答える。
「……僕には……僕には出来ない」

563 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/23 01:52:37 ID:+pWIyFgU

「彼の言う事はある意味で正しい」そのジローとイチローの会話に割り込んで入ってくる声。
「奴らはその姿形だけでは無く、人間の心すら無くしている」「最早、人間とは言えない」
「おいおい何だよここは、蜘蛛男が集会でも開いてんのか?」「もしくはパーティーとか?」
冷たい口調で冷静に語る男と、まるでふざけておちゃらけているかのような男。
本郷猛と一文字隼人の二人であった。

本郷と一文字は2階の通路付近にその姿を現した。
「だが、君の考えはもっともだ」「俺達も相手を倒すのに躊躇する事もある」
「だが、彼らは最早人間に戻る事も、人間の心を取り戻す事も出来ない」
「俺達に出来る事は、ただ彼らが苦しまないように葬り去ってやる事だけだ」
本郷はジローを見つめながらそう呼び掛けた。

本郷は掛けていた眼鏡を外し、ジロー達を凝視した。
本郷猛が普段眼鏡を掛けているのには理由がある。
彼の能力のひとつである透視能力は、人間の姿でも発揮される。
だが、普段から必要以上に物が見えるというのは日常生活に支障をきたす。
そこで、彼の透視能力を妨げる機能を持つ眼鏡を人間の姿の時には使用しているのだった。

ジローを見つめる本郷は感嘆する「人造人間かっ」「素晴らしい、完璧だっ」
眼鏡を外した本郷はジロー達の内部構造を瞬時に理解したのだ。


564 :ダブルライダー2004/キカイダー編:04/09/23 02:07:52 ID:+pWIyFgU

「誰なんだよっ!?あんた達は」痺れを切らしたイチローが怒声を上げる。
「おやおや、随分と威勢がいいねぇ」「まぁ、実力の程はわからんけどね」
「なんだとっ!?」一文字の挑発にイチローは声を荒げた。

本郷猛は手に持つ眼鏡を再び掛け直した。
「俺達は奴らと同じ改造人間だ」「だが君達の敵ではない」
「俺達は奴らを葬る為にここへ来た」本郷は冷静な口調でイチローに答えた。

「フンっ、別に俺はあんた達が敵でも構わないけどな」今度はイチローが一文字を挑発する。
「減らず口だけは達者みたいね〜」「俺達を敵にまわすと後悔するよぉっ〜」
「なんだとっ!?」どうやら一文字とイチローの相性はこの上無く悪いらしい。

「敵は……蜘蛛男が20体か」「こちらが5人ならば1人あたり4体がノルマだな」
本郷は一文字とイチローの諍いを他所に、敵の戦力を分析していた。
「いや、ジローはああなっては使い物にならない」
「ノルマは1人あたり5体に修正してもらおう」零は静かな口調で本郷の発言を訂正した。
「なるほど、了解した」相性の悪い一文字とイチローに比べ、本郷と零は似たタイプのようであった。

「諍いは後にしろ、今は蜘蛛男が先だっ」本郷は一文字に、イチローは零にそれぞれたしなめられる。


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